207 Werewolves of PIRATE SHIP-2-
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[声をどやし、徐々に皆が動き出すのを数え。 ヴェラがまだ出てきていないと組員から聞けば、 3号室のドアを乱暴に開けた。 身体を起こし、相変わらず抑揚のない口調で注文をつけるヴェラ>>53を見れば不機嫌そうな顔になる]
起きてんならちんたらしてねーでとっとと出て来い。 船長命令だっつってんだろーが。
[手ェわずらわせんな、と急かすように顎をしゃくり。 甲板に向かう彼を促す。何かを聞かれれば分かる範囲で答えるだろう]
(55) 2014/12/11(Thu) 21時頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2014/12/11(Thu) 21時頃
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[朝。 水平線に太陽が触れ、白んでいた空を染め上げる。 新しい朝だ。 絶望の船に似つかわしくないほど、清々しい。 天気だけなら、だが。
夜が明ける前には部屋を抜け出し、修理に向かう。 部屋を出る前、同室者の唸り声>>11に 煩いと言わんばかりに軽く傍の壁を蹴った。 それで壁に穴が開いたとしても、 修理するのは自分だ。何も問題ない。]
(56) 2014/12/11(Thu) 21時頃
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[道具を持って、甲板に上がる。 被害の酷いところを先にと、道具を広げた。
その為、船長からの号令の際もそこに居た。 どうしたのだろうと、のこぎりを引く手を止めた。]
(57) 2014/12/11(Thu) 21時頃
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[ニコラスの口元を覆った手が、呼気の温度と篭った声の振動のせいでむず痒い。さらには手の平を舐められると、こそばゆくてかなわない。]
ア゛ ァ ッ ア゛ ニコの舌 悪い舌
[声を塞き止めていた手を離すかわりに、モゴモゴ開閉する口腔へ親指と人差し指をムズと押し込み。よく動く舌をチョイと抓む。舌の根抜けば大人しくなるだろう……という理に適った折檻のつもりはさっぱり無く、動くものを反射的に抑えたってな具合で。]
(58) 2014/12/11(Thu) 21時頃
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知っている。 これから向かう。
[>>55そのわりに、行動はマイペース。 欠伸などしつつ身なりを落ち着かせると、無音でヘクターの後に続いた。]
壁が壊れるとリーが怒る。
[甲板へ向かう途中、質問じみたことは何もしなかった。 かわりに、彼の所業か他の誰かの仕業かは知らないが、大きな壁の凹みを見つけ、独り言のように言った。*]
(59) 2014/12/11(Thu) 21時頃
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[目が覚めれば、第二甲板の隅に転がっていた。 昨夜の記憶よりほんの少し横にずれただけの床。 寝ている間も波が穏やかだったことを知り、大きく伸びをしながら、絶好の釣り日和を逃したことを嘆く。
船底からぞろぞろと集団が上って、通り過ぎていく。 ぼうっと見送っていると、お前も来い、なんてどやされて それでようやく、立ち上がることにした。
船底から血の匂いがしたとして、そんなことに気づくほど、敏感な鼻もしてないし、何より麻痺していた。 だからいつものように、ぼさぼさの頭を掻きながら、 甲板に顔を出したのは最後の方だったろう。]
(60) 2014/12/11(Thu) 21時頃
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肥代取り 置壱は、メモを貼った。
2014/12/11(Thu) 21時頃
ヴェラは、ヘクターに続き甲板に着くまでに、もう4度ほど欠伸**
2014/12/11(Thu) 21時半頃
風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2014/12/11(Thu) 21時半頃
革命家 モンドは、メモを貼った。
2014/12/11(Thu) 21時半頃
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[血、血、血……。一面に広がる血溜まり]
(61) 2014/12/11(Thu) 21時半頃
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― 翌朝 ―
うわあっ。
[グレッグは飛び起きる。今まで見た夢よりも、さらに鮮明なヴィジョンを見た。それこそ、血の匂いまで感じられるような]
どうかしちまったんスかね。俺は。
[昨日の楽しい酒盛りの余韻は立ち消えて。 苛立たしげに頭を搔いた。 その瞳には、茫洋とした暗い光が宿っていた]
……とりあえず、起きよう。
[二度寝する気にもなれず、廊下に出た途端。 船内の雰囲気が慌ただしい事に気付いた]
船長命令?
[嫌な予感が増大した]
(62) 2014/12/11(Thu) 21時半頃
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― 甲板へと ―
[急いで甲板へ向かう道すがら、船員達の囁きが聞こえる 曰く「人狼が出た……」「血で真っ赤」「惨たらしい死体」だの。 比較的、仲の良い船員をひとり捕まえて]
……死んだのは、ルイスと捕虜ッスか?
[ある確信を持って質問をした。船員は頷く]
そっか。ありがとッス。
[短く礼を言った。 グレッグは酷く混乱する。夢の通りだった]
(63) 2014/12/11(Thu) 21時半頃
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― 甲板 ―
[いよいよ、グレッグは夢を無視するわけにはいかなくなっていた]
(予知夢、なんスかね)
[甲板に整列しながら、思考を巡らせた。 問題なのは。昨日から度々見る、あの一連の悪夢が。全て本当だとしたら。 ――グレッグは近い将来、死ぬということだ]
(死ぬんスか、俺が)
[なんだか、ふわふわとして実感が沸かない。 いや、今はそれよりも。人狼が本当にいるとしたら]
………………らなきゃ。
[誰にも聞こえない小さな声で呟く。 その呟きは、潮騒に消えた]
(64) 2014/12/11(Thu) 21時半頃
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ホレーショーは、時々頭押さえながら、甲板に立っている。*
2014/12/11(Thu) 21時半頃
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[露骨に苛々した自分の声にも、船長命令だと聞いても目の前の男は何ら焦ることは無い。悠長なもんである。>>59 足音を立てずに後ろを歩かれるのは妙に落ち着かず、無言のヴェラをちらりと目を遣って]
……ああ?
[ふいに言われた言葉に、その視線を追えば壁には大きな凹みの後。 先程皆を呼ぶ時殴った時についたものだったかもしれない。船大工には文句をつけられるかもしれないが、それがどうした。いつものことだ。 明らかに不穏な空気が蔓延するこの状況に至っても気にするところはそこなのかと、小さく溜息をついた。]
なんつーか……… 本当何考えてんだかわかんねぇ奴だな、テメェは。 顔色一つ変えねぇのか。
[仏頂面でもう一度ヴェラを見れば大きな欠伸をしている。 調子狂うぜと呟き、共に甲板の上へと*]
(65) 2014/12/11(Thu) 21時半頃
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徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2014/12/11(Thu) 21時半頃
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ぶえ。
[>>58呂律の回らない舌を摘ままれて、口が閉じれなくなり。 まだ僅かに血と胃液と酒が混じった唾液が垂れる。 血管がダイレクトに押さえられてちょっと痛い。 陽気な脳みそはウソつきの舌を引っこ抜かれる心配などしないで、ただ奇妙な感覚に眉を寄せるだけ。 太い指を甘噛みして、離してくれないかなあとぼんやり思う]
じんおお。
[>>63どこからともなく聞こえてきた噂話に、さてなんの話かと思いながら。 あぐあぐ]
(66) 2014/12/11(Thu) 21時半頃
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− 朱い月の夜の事 − [見張りは気を抜いていた。 当然だ。 姿を見せたのは10年はこの船にいる船医。 俺も酒を呑みたいと笑った笑顔はそのまま引き攣った。
応える様に上げた手の先には鋭い爪が、 笑みを浮かべた口は裂け、 紅い紅い舌と三日月の様な牙があった。
声を出す暇も無く、彼は息絶えた。 そして声が枯れた男もまた、牢の中で息絶えた。]
(67) 2014/12/11(Thu) 21時半頃
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[血に満たされた身体は酒よりも深い悦楽に浸っていたせいか。 それともここが慣れ親しすぎた場所だからか。
姿を見られた事>>23等気付かなかった。
気付いていれば───だっただろうに*]
(68) 2014/12/11(Thu) 21時半頃
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― 甲板へ ―
[船長命令だと言うのに、男には緊迫感がなかった。
薬のせいで少し身体が怠くもあったが、 大体寝起きはこんなものだ。
お客のもてなし時以外は。
右手にサーベルを携え、 階段を上って甲板へと出る直前には、マントのフードを目深に。
遅れてやってきた部類で、 人垣の後ろに立ち大あくびを一つ。
同室の船大工の姿もそこに在った。 寝ている間に壁を蹴られたことなど勿論気付いていない。]
(69) 2014/12/11(Thu) 21時半頃
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よぉ、何の騒ぎだ? 「人狼」がどうとか言ってる奴もいたが……
[適当に声を掛けたが、誰かが応えるのが先か、 或いは道化が話し始めるのが先だったか。*]
(70) 2014/12/11(Thu) 21時半頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2014/12/11(Thu) 21時半頃
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― 甲板 ―
[船長の元に乗組員が集まる。 航海のたび、少しずつ減るが、また港に行けば増えている。 そんな繰り返しの出会いと別れ。]
ジェレミー。狼って?
[全く、その件については知らなかったから。 そう、牢屋に黒い淑女の捕虜がいたことさえ…。*]
(71) 2014/12/11(Thu) 21時半頃
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ー甲板ー
[船員全員が集まったのを確認すると…もしかしたら一人二人いない者がいたかもしれないが…道化は話し出した。 その静かな口調の下には蠢く激情が隠されているかのようだ。]
今朝方、捕虜と見張りをしていたルイスが 死んでいるのが発見された。
[その語り出しでまだ事態を把握していなかった船員たちの間でどよめきが走る。]
詳しい死因はこの後ミナカと私とで 調べるつもりだがこれが殺しであるのは確かだ。 …問題ないな、ミナカ?
[と船医の意思を確認するが船医の姿は甲板にあったか。例え「問題がある」と言われても道化は話が終わったらミナカに死体の検分をやらせるつもりだったが。
殺しであるとの断定された物言いに船員たちのどよめきは一層大きくなる。それを道化はギロリと睨んで黙らせた。]
(72) 2014/12/11(Thu) 21時半頃
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― 甲板 ―
人狼、ねぇ……
[誰から、というわけでもなく。 囁かれる言葉を繰り返す男は、未だ修繕の終わっていない手すりに凭れ掛かって、大きな欠伸をこぼしていた。
どうやら船長が号令をかけたらしい。 それならば従うまで。 まだ朝飯もまだだ。誰もいないうちに何かくすねてくるべきだった、と現実的な後悔をしながら言葉を待つ]
(73) 2014/12/11(Thu) 21時半頃
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− 医務室・朝 − [自室では無く、医務室へ向かったのは 余韻に浸る様に眠りたかったからか。
だが目覚めは早く、不愉快だった。
血の味よりも、耳に残るオルガンの音。 鼻に残るのは生臭い腐りかけた魚の匂い。
くんくんと自分を嗅いで、漸く夢だと理解した。]
……そんな酒飲んだ覚えねぇけど。 確か昨日は……リーが弄りまくってた傷を治して。
(74) 2014/12/11(Thu) 21時半頃
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[夢と境の無い現実を思い出そうと頭を掻いた。 最後の客はリーだった>>9 話を聞けば刀傷だった筈だが、何故か傷口は不揃いで それこそ彼お得意ののこぎりで切りつけられたかと尋ね掛けた。 傷を縫いはしたが、恐らく瘢痕になるだろうと告げて、 内出血で筋肉が圧迫されて痛むだろうからと良く冷やせと 解熱剤と痛み止めを渡した筈だ。]
あー、あいつらの傷も後で診に行かないと。 それで……あ。
[今日の予定も考えていた視界の端に 大量の血染めの布を見つけて、弾かれた様に顔を上げた。]
(75) 2014/12/11(Thu) 21時半頃
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――甲板――
ああ……そうか、
[狼、という単語を今初めて聞いたように隣のセシル>>71が問いかけてきた。 昨日あれだけ骨身削って船尾楼に詰めていれば、耳に届かなくてもおかしくはない。 無闇に噂するものでもないかと己も舵では口にしなかった。]
昨日の戦闘の後、船長が鼠を一匹捕まえてきてな。 何でも未来を見ることが出来るとかいう触れ込みで、取り入ったらしい。 そいつが口を開くに「この船には、人狼がいる」と。
[そして同じく噂の届かない船尾楼にいた為に、己が知るのもここまで。 ただ、周りのざわめきに耳を傾ければ、やれその捕虜が死んだだの、狼に食われていただの、そんな話ばかり。]
(76) 2014/12/11(Thu) 22時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2014/12/11(Thu) 22時頃
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さて、ところでこの船には私が定めた決まりがあったな? …仲間殺しは重罪である、と。
[道化の淡々とした声は冷え冷えとした静寂を作り出す。]
この船の人間は全て私が「使える」と判断して乗せた者だ。 故に、それを殺すのは勝手に私の所有物を壊すのと同義。
[道化はそこで一旦間を置き、甲板の面々を見回す。]
だから、見つけ出せ。二人を殺した下手人を。 それが人狼か人間かなど下らん差異だ。
お前らはただ殺せばいい。 この船の戒律を破った者をな。
[道化は決して声を荒げることはしなかった。 ただ静かに単純な命令を告げた。]
(77) 2014/12/11(Thu) 22時頃
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[指に絡み、伝って落ちるニコラスの唾液は、微かに人間の内側の臭いがする。血混じりの体液の滑りと、温い口腔の粘膜の柔さは存外悪くない触れ心地だった。]
ニコ 口赤い 怪我、する ミナカの所 行く
[アグアグ指を噛む歯と少し戯れてから、指を引き抜き、ニコラスの口に自由を返す。陽光を浴びヌラリ光る濡れた指に残る、薄い赤を見下ろして。
船長が話し始めたのは、その直後だったか。(>>72) 事のあらましを聞きどよめく周囲には混じらず、男は静かに話を聞く。もちろん異論を唱えるような事は無い。]
(78) 2014/12/11(Thu) 22時頃
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[それが他の用事ならば仕事を優先したが、 他ならない船長の命令だ。 広げ始めていた道具を隅へと置いた。 集まってきた奴らに蹴飛ばされたらたまったものではない。 以前大事なノミを踏んだ相手の目を 潰しかけたことがあった。 道具をきちんと管理していなかったのも悪いと 止められ、それは実行されることはなかったが。
あれは誰が止めてくれただったか。]
(79) 2014/12/11(Thu) 22時頃
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[暫く血塗れの布の塊を見つめていたが、 徐に立ち上がり布の仕分けを始める。
いつもの仕事。
洗って再生させる布と捨てる布を分けるのだ。 本来なら使えぬ布も火の足しにするが、血塗れの布で 料理を作らせるつもりもなく。 たっぷりと血を吸った包帯と、着ていた服を船から破棄する つもりで甲板へと抱えて歩き出す。 下から這い上がって来る血の匂いに、一度だけ足を止めたが、 階下へ降りる事は無かった。]
(80) 2014/12/11(Thu) 22時頃
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[甲板で包帯を破棄する姿を見た者がいたかも知れないが。]
血やら埃やらで汚すぎるんだよ。
[そんな一言で何食わぬ顔をして布を海へと。 後は使える布を洗濯させて、と医務室へ戻ろうとした所で 泡を食った様な船員に甲板に引き戻された。]
(81) 2014/12/11(Thu) 22時頃
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[淡々と紡がれる船長の言葉>>77を。 グレッグは黙って聞き入っていた。 その眉がピクリ、と一瞬動く]
(私の所有物を壊すのと同義……?)
[違う。自分は船長の所有物ではない。 あの日。あの時。あの瞬間。兄貴に胸倉を掴まれた瞬間から]
(……俺は、兄貴の“戦利品”ッスよ)
[こんな事態にも、自然と心は凪いでいて。 あの夢のことも段々と咀嚼できてきた、気がする。 続く船長の言葉には黙って頷いた。 そう、人狼を見つけて―――しなければならない]
(82) 2014/12/11(Thu) 22時頃
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[道化が口を開くと>>72、その瞬間大勢がいるのに今の海原のようにすうと音が消えた。 淡々と、然し低く深淵の闇纏い語られる死。凪いでいた人波は俄にどよめいた。]
……ルイスか。
[船員名簿から消す名前が増えた。 脳裏に刻むよう繰り返して、道化の紡ぐ言葉を聞いていた。 ざわめきの波が大きくなっても、一睨みで静まるのに流石だとどこか的はずれなことを思いながら。]
(83) 2014/12/11(Thu) 22時頃
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―甲板―
[痛む頭を押しながら、船長から聞かされた話は気持ちの良い物ではなかった。ざわめきには混ざらなかったが、表情には苦い物が浮かぶ。>>72]
ルイス……ルイスか。
[御多分にもれず酒好きな、気のいい仲間の顔が浮かぶ。]
……ろくでなしばっかなならずモンでも、超えちゃいけねえラインはあるわな。
[仲間殺しは忌むべきものだ。その正体が何であれ。 異議があるわけもなく。>>77]
承知した。
[頷いた。……見つける当てはないが。**]
(84) 2014/12/11(Thu) 22時頃
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