233 逢魔時の喫茶店
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…いーの?
[酒は飲みたい。 猿を分離していない完全な形の悪魔は、精神の隙間も少ない。 漏れ出しにくい感情は表情で、言葉で、表した]
寝ないで昼営業できんの?心配なんだけど でも奢ってくれるんならそうだなぁ サケとか…あ、ゴーゴン酒飲みたい、あと、、、
[髪へ触れる手へ顔をすり寄せて、 しゃがんだ姿勢から立ち上がりながら手を伸ばす。 ベッドへ腰掛けたホレーショーの背へ腕を回し、抱き起こすように]
あ、シャンプーの匂い?
[コーヒーの香りがしないのは珍しい、と くすくす笑った]
アイリッシュコーヒーもいいな…
(27) 2015/08/11(Tue) 23時頃
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―――回想・Twilight―――
[ブローリンについてはにやりと黙秘して]
マジ? お返しくれんの?
[ゴドウィン>>18に笑い返す]
そーだなー あ、今度さ、すげえパーティ料理を作ろうと思ってんだけどさ
[アレ、と示すのはコテツとゴロウ]
味見、してくれよ 旨いかどうか 俺結構色々冒険すっからさ なかなか舌に合わないやつとか出ちまうんだよ
(28) 2015/08/11(Tue) 23時半頃
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いいよ。 好きな物頼んで。
[昼とは違う子供っぽい返事に、顔は一層緩んで。 擦り寄る彼の顔を、頬を、指先が撫でる。]
昼営業、どうしよう? 今日はサボっちゃおうか。
皆に連絡するなら早めにしないとだけど、 最近店閉めてばっかだし、 …冷蔵庫の中身が心配かな。
[ぽつぽつと他愛もない話をして、ずっとこのまま、触れていたい。触れたい。触れられたい。 満たされる。満たされていく。]
サケは、まだ未入荷。 ヴェスさんにバイヤーして貰わなきゃ。
(29) 2015/08/12(Wed) 00時頃
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ゴーゴン酒は、残ってたかな。 最近在庫の減りが早――、
[背に手を回されれば身を任せ、彼の力に合わせて立ち上がる。 ――近い。心臓が煩い。 抱かれるよう急に近付いた距離に息を飲んで、思わず言葉を切った。 彷徨う視線は彼の笑う口元に注がれて、それ以上上は見えない。 見れない。 見れる訳ない。
あの綺麗な目を見たら、きっと何も言えなくなってしまう。]
(30) 2015/08/12(Wed) 00時頃
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…うん、 さっき、
シャワー、浴びた、…から。
[再び発した声は少しぎこちなくて、ああ、緊張がバレてしまう。 それでも距離を離す事をしなかったのは、彼の花も、自分の花も知っていたから。]
…アイリッシュコーヒー、って、 エフィさんみたいな注文だね。
ふふ、 彼もこの前、そんな感じのを飲んで行った、かな。
[けれどカクテルの話は、きちんと、いつも通りできた。 獏が飲んで行ったのは一切甘みの無い方だったけれど、君達そんなにコーヒーが好きかと彼の腕の中くすくす笑って、 行こう、と、悪魔の手を引く。]
(31) 2015/08/12(Wed) 00時頃
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[悪魔の由来、これも教えてもらえないのだろうか。 聞こえたと思うのだがどうも意図的にスルーされた気がする。>> まぁ言えないことなら仕方ない、ということでそこはもう追及しないことに。]
…あれ?
[『そもそも愛じゃねぇ!』とかそんなツッコミかと思っていたら、普通にリクエストされて少しだけ目を丸くして。]
あ、あぁ。味見だね。 それくらいならお安い御用だ。 割となんでも食べるから参考になるかわからないけど。
…あぁ。珍しい、やつならそうとも限らないか…
[もしかすると彼のコーヒー同様正体不明の何かの可能性もあるのか、ということに気づいて思案顔になるも]
けどパーティ、か。おもしろそうだ。協力するよ。
[ややズレたおもしろそう、という感想はいかにも純情そうな彼らが主役に置かれたときにはたしてどうするだろうか、とかそんなことを考えた結果。]
(32) 2015/08/12(Wed) 00時頃
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となると“お返し”はいつがいいだろうか? すぐにというわけにはいかないだろう。準備もするだろうし。
今分からなくてもいいから、 目途がついたら連絡くれれば合わせてくるようにするよ。
[そう言って連絡先にと店の名前と電話番号が入った名刺を差出した。]
(33) 2015/08/12(Wed) 00時頃
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やる気ねぇぇ… 冷蔵庫の中身の腐敗菌を全滅させとくという手もあるけど?
[サボり癖を焚きつける悪魔の誘惑。 しかし、大好きな酒の残りがないのは由々しき事態だった]
やっぱ客増えてる? 俺も店来たいのにさぁ、馬鹿どもが
[成りたての魔術師ほど不安定で狙いやすい獲物はない、たぶん。 髪の香りにふすふすと鼻を鳴らしながら、コーヒーの味──不味い方──を思い浮かべる]
エフィの舌…問題あると思うけど 俺はあれ、甘めがいいな
[甘味が苦手な獏との差異を口にして、 引かれた手を握った]
(34) 2015/08/12(Wed) 00時頃
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なんか、クッソ真面目だな、旦那…… こうさ、ぱーっと、じゃあいいぜ!ぐらいでいーのに
[にしにしと笑いつつも、名刺を受け取る]
サンキュー じゃ、献立考えるとすっか
大丈夫だって 変な味はすっかもしれねーけど、健康には全く問題ねーから
[また連絡するな、と名刺をひらひらさせた**]
(35) 2015/08/12(Wed) 00時半頃
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そうかい? ま、それもそうだね。
[店に来た時に都合を聞けば済むだろう、とかそんな当たり前の発想はどこかにお出かけしていたらしい。]
それじゃ、僕の方はいつでも大丈夫だから。 連絡は…出なかったら留守電に。
………うん。健康に問題が出なければ…それでいいのかな?
[基準がおかしい気がするけど一応納得しておいた。]
それじゃ、今日はそろそろ。
[そろそろいい時間になっているので今はいない店主への言伝>>4:123を頼んで、トワイライトをあとにした。*]
(36) 2015/08/12(Wed) 00時半頃
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え?なに、君そんな事も出来るの?
[腐敗菌、全滅?>>34 これは、飲食店業にはたまらない能力ではないか。 休みがちな営業故食物の状態は大変気になっており、これは後でケーくんに報告かななんて働かせる気満々なのは、腐ってもサボッても経営者だから。 しかしそれなら休んでもいいかと、あっさり誘惑に乗る。後で全員に連絡回しておこう。ケイには、食品系の告げ口も付け加えて。]
増えてる。し、皆長居する様になってきたから。
[だから結構忙しい。 人(?)払いお疲れ様。と、もう一度彼の頬と髪を擽って、もう一度手を握り返す。
スリッパをぺたぺた言わせて、パジャマのまま下階まで下りて行く。その前、 ベッドから離れる際、こっそりと花の図鑑を手に取った。 甘いのが好きと言う彼に、気付かれないように。]
(37) 2015/08/12(Wed) 00時半頃
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できるよー 誰にも頼まれたことないだけで
[ベッドサイドで瑞々しい精気を保つ、青紫の花々を片手で指差した。 ぺたぺた鳴るスリッパの音を聞きながら降りていく、不思議な感覚]
…あ、まだあるゴーゴン
[厨房、昼の客から隠された酒棚の戸が勝手に開いて、中で古びた瓶がくるくる回る。 定位置へ座るべきかと思考は一度カウンターを向き、]
今は手、離したくない 見てていい?
[本音はぽろぽろと口から漏れさせる。 小さな猿がするのと似た仕草で、パジャマ姿のバーテンの背へくっついた。 小さな猿とは違う真摯で、どこか不安そうな声]
(38) 2015/08/12(Wed) 01時頃
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[そりゃあ食べ物を腐らなくなんて、そんな契約悪魔とする奴いないだろう。 指さす先の花を見て、そうかそういうタネだったのかと、頼む第一号になることを決めた。そのうち。]
(39) 2015/08/12(Wed) 01時半頃
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― 店舗階 ―
[浮かぶ酒瓶に一瞬驚いたのは、自分が人間種族であったから。 それが彼の仕業と知ればすぐに安心し、今注ぐから急かすなと、隣で手をつなぐ男を見る。]
今日は、カウンターの中? いいよ。 椅子、無いけど。
[別に、邪魔になりはしない。邪魔と思っても剥がす事はしないし。 背に貼りつく大きい方の彼をそのままに、二人分のグラスを手に取る。
持ち出した花の図鑑は、グラスを取り出す際に棚に押し込んで。 あと、多分ここなら汚れないから。 一応借り物である。液体を零してしまっては事であるから。
深い、しかし透き通った紫色の酒をワイングラスに注いで彼に手渡す。 生憎人用の酒ではない為片方のグラスには注がずに、こちらには普通の、ポートワインを。]
(40) 2015/08/12(Wed) 01時半頃
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ホレーショーは、ブローリンの方へ振り向いて。
2015/08/12(Wed) 01時半頃
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[いいよ、と紡がれるただそれだけの声に、ほっとする。 小さい方だったならチチチと舌を鳴らして]
立ち飲みバーもいい
[紫色の澄んだ液体を注ぐ手つきを、金色の魔物の瞳が嬉しそうに見つめる。 渡されたグラスを撫でる代わり、ゆらりと液面を揺らした]
……乾杯?
[何に捧ぐべきか、わからないからそのまま、]
(41) 2015/08/12(Wed) 01時半頃
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ブローリンは、ホレーショーのワイングラスに触れ合わせた
2015/08/12(Wed) 01時半頃
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[海神の娘が造ったという酒と、赤く輝くルビー色の葡萄酒が交叉する。 ひとくち含めば、形容し難い刺激的な塩気と苦み。
それが口の中で転がすうちに毒気が抜けて、真珠の解けるように甘く芳醇な蜜へと変じていく]
…うまい
(42) 2015/08/12(Wed) 01時半頃
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[注がれる視線がくすぐったい。 そんな珍しいものじゃないのにと思いながらも、悪魔のしたいようにさせて。そんな時間は嫌いじゃない。
二種類の酒の香りと、混ざり合うのはシャンプーの香り。 いつものコーヒーの香りは無く、そもそもこんな恰好、滅多に人前に出しはしないのだ。 グラスを満たす二つの色を、微か差し込む外の光が照らし出す。
夜の店とは違う店内、緊張を覚えたのはそれが理由か。それとも、相変わらず近い彼の距離か。 熱い。 まだ、口をつけてすらいないのに。
お互い違う色を揺らしてグラス同士を触れ合わせれば、カチンと、静かな店内に透明な音が響いただろう。]
乾杯。
[捧ぐ意味は、己の酒に秘めて。 唇に触れた赤は甘く、冷えているのに、何処か熱い。 彼のように。]
(43) 2015/08/12(Wed) 02時頃
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[貸し切りだと言うから、近くにいた。 パジャマ姿の店長だとか、もう朝なのに夜の姿のままの悪魔だとか。そんな状況に毒酒の酔いが廻る]
さっきの腐敗菌じゃないけど 俺は、願われたら叶えて、代償を貰って。そうやって生きてるから
誰にも…じゃなくて君に。ホレーショー 何も望まれなくなったら 消える、かも
[脅しだろうか、それとも誘っているのかも知れない。悪魔の言葉は罠だ]
…苦しい?
[忘れろと望まれた筈の言葉>>4:119が不意に零れる]
ホレーショー、楽に なってしまいたい?
[黄金色の虹彩は揺れる。優しげでさえある笑みを口許に浮かべて]
(44) 2015/08/12(Wed) 02時頃
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どうしたの、急に。 …もう酔った?
[ワイングラスを持つ彼の手に触れる。 熱い。 それに近くて、鼓動が、早まる。 触れて、紫を取り上げて、ヒトにとっては毒に近しいそれを、遠ざけるようにカウンターに置いた。]
どこにも行かないと言ったのに、消えてしまうのか。 それは、 …悲しい、な。
[手元の赤を揺らして、目を伏せた。 悲しい。悲しいのだ。自分はこんなにも彼を特別な場所に置いたのかと、小さく笑って。 僅か、赤を煽る。]
(45) 2015/08/12(Wed) 02時半頃
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――うん、苦しい。 楽になりたい。
…そうやって望み続ければ、 君は消えないんだろう。
[望まれなくなったら消えてしまうのなら、幾らでも望んでやろう。 金の瞳を見つめて、赤いポートワインを差し出す。]
君が、楽にしてくれるのであれば。 君が楽になるのであれば、
[赤が揺れる。 解放されたいと言う彼の感情の声はまだ耳に残っていて。その心があの、花達の声でもあるというのなら、]
(46) 2015/08/12(Wed) 02時半頃
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代償は何でも、好きな物を。
俺は君に、願い事があるんだ。 聞いてくれるかな。
[聞いて欲しい。逃げないで。傍にいて。何処へも行かないで。 セピアの瞳が、金を覗きこむ。 君の色をもっと見たい。俺の色も、もっと見て欲しい。]
(47) 2015/08/12(Wed) 02時半頃
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…消えてしまうよ [消えるなと願ってくれる人は] [どこにもいなかった]
[永らえて来たのは誰かの契約のため。 悪魔と名指されてからは、人間達の破滅を縫い繋げて、その上を。 苦しかった。魔物は人間を愛していた。
遠ざけられた紫がたぷん、と揺れて、 毒だったものは口の中で甘く後を引く甘露になる。 代わりに差し出された赤は最初からずっと甘い、甘い、毒のない酒精]
(48) 2015/08/12(Wed) 07時半頃
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[黄金の眼差しが鈍い光を放つ。 淡いセピアの瞳を覗き込んで、笑む唇に言葉を乗せた]
……楽にしてあげる
お前が望んでくれるならば 私はなんでもできるのだから
[本当になんでも、と繰り返し、 赤のポートワインを口に含む。 世界の違う二種の酒は舌の上で境界を失い、甘く溶け合った]
…お前の、為し得たい望みはなんだ
(49) 2015/08/12(Wed) 08時頃
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[ずっと、見ていた。 彼の色を。悲しみに鬱ぐ胸を。
大好きだった友との約束は、愛故に去った者の残した傷が、朽ちるまで 血流す心が、苦くとも乾いて穏やかなセピア色になるまで。 その荒野に、花は咲いているから]
代償、は お前に… [くちづけを] [抱きたい][抱かれたい] [その魂に] …触れたい
[悪魔に悲劇を望まないで欲しい。 悲劇が悪魔を悪魔にする。
ホレーショーの口にする願い事がなんであれ、 キスをしようと、直截に 囁いた**]
(50) 2015/08/12(Wed) 08時頃
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俺の、望みは――、
[抱いて][抱き寄せて][抱きたい] [何処へも行かないで][傍にいて] [触れて][触れたい] [くちづけて]
[まるで捕らえられたかのように、彼から目がそらせない。 …いや、逃げる事を忘れたのは自分の方か。 君が何であれ、俺は何処にも行きやしない。
抱く望みは数え切れない程。だが、その中でも最も欲しいのは、]
[愛して] [愛したい] [愛したいのに]
[花言葉と同じよう、一部のヒトの酒にも意味を持つ物が居る。 ポートワインは『愛の告白』と、その甘い赤をたゆたせて。]
(51) 2015/08/12(Wed) 12時半頃
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[応えたいんだ] [愛したいんだ]
[ああ、胸が張り裂けんばかりに溢れるこの熱は、苦しみは、かつて忘れた物だった。 俺はこの名前を知っていた。 知っていたけれど、もう知らない。 生憎自分は忘れてしまったから、けれど、君は何でもできるんだろう。
代償は何でも、好きな物を。 君にだったら、心も身体も、魂さえも、全て捧げたって構いやしない。]
[――教えて]
(52) 2015/08/12(Wed) 12時半頃
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…君を愛する方法を、教えて欲しい。
[空っぽの言葉なんて、もう、口にしたくないから。 君に愛してると言いたいんだ。]
[教えて]
[夜の店に探す影は、かつて愛したあの死神。 しかし居なくなってからも、帰ってこないと分かってからも、探す事はやめられなかった。
無意識に探していたのは、君の姿。]
[教えて] [この荒野に咲く、花の事を] [きみの胸に咲く、花の色を]
[囁く声を耳に、彼の金に呑まれていく。]
(53) 2015/08/12(Wed) 12時半頃
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そう…… ありがとう
[悪魔は笑みを消した。 触れたいと望むまま頬へ、唇へ、喉元へ指を乗せる]
……… 人間が愛する方法は私には、わからない
[迷い惑い、激しく揺れて時に憎悪にすら転じる、狂気を孕んで火花のようにうつくしい人間たちの愛は、わからない]
だから私がお前に教えられるのは、私の愛
[自分の愛し方が人間のそれに似ているのか、ずっとわからないまま]
この契約を交わせばお前はまた一つ 神の赦しを失うだろう。 罪深いものへ近づけば堕ちていく
[そんなものはいらないと《魔術師》は言う。 心も体も、魂さえも、すべて捧げたって構いやしないと]
(54) 2015/08/12(Wed) 17時頃
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[惹きつけられる。 この心も体も魂さえ、喰らい尽くして我がものにしたなら。 執着を形にする幻想、 一輪だけ混じったリナリアの花は、滲み出した本心の一部だったけれど、
ひどく穏やかに、ほろりと灰が崩れるように、トワイライトの輪郭が闇に溶ける]
ずっと…愛して欲しかった 望んでくれるならキスをしよう その魂に
[偽の夜に包まれた厨房で鬱金の双眸が瞬き、 悪魔は魔術師を壊れ物のように抱き寄せた]
(55) 2015/08/12(Wed) 17時頃
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私の知る愛ならば、こう
[眼瞼へ接吻を落とす]
……お前の眼は澄んで私たちを見通す 耳は聡くなり私たちを聞く
[耳朶へ囁いた口付けは胸の中央へ辿って印を捺す]
お前の心は開かれて、咲く花を自ら知る
お前の魂からは泉のように 私の真名が溢れ出し──
[そして唇へ戻って、微笑んだ]
そしてお前の口は私の名を呼び、私に触れる その熱はもはや苦しみではなくなり、ただ──
(56) 2015/08/12(Wed) 17時半頃
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