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――だと、良いのだけれど。
[そう、困ったように笑む]
何より、私自身に…心残りが出来てしまって。 そうであれば。良いですわ…
[もう、声を聞くことは出来ない。 実際どうなのかを問うことは出来ぬ]
――告げたい、事。
[なぞるように呟けば、小首を傾げるも。 コリーンが答えても、答えなくても、ゆっくりとした足取りで墓場へと向かう*]
(25) 2010/07/08(Thu) 02時半頃
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…こわがらないで
[願うように紡ぐ。 大嫌いだと拒絶された自分は、彼女に触れる権利なんて 無いかもしれない――… だけど、それでも]
ッ……
[言葉が上手く浮かばなかったから 彼女に何を告げていいかわからなかったから 言葉なんて形では伝えられそうになかったから]
――…
[ベッドに、そっと身体を乗せると、 ピッパをきつく抱き寄せようと手を伸ばす]
(26) 2010/07/08(Thu) 02時半頃
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>>25 気持ちを通わせた人を見送り……。
もう、その声を聞くことが出来ないのは――。 辛い、ものね。
[グロリアの気持ちに、重ね合わせるように言葉を紡ぎ。
彼女は、ラドルフの元へと行きたいのだろう、か。 それとも――…の思いが胸を掠める。]
ええ、彼の身近な人の事で……。
[グロリアに明瞭には告げなかったけれど。 メアリーの事を墓前に報告しておくのは、しておくべきと*思い*]
(27) 2010/07/08(Thu) 02時半頃
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[震える身体をシーツごと抱き寄せられる。 伝う温もりに、言葉がゆっくりと滲んで広がった。
涙がはらはらと零れ、彼女の衣服を汚したかもしれない。 けれど眸には幾らか安堵が浮かぶ。]
――…
[すん…、すん…、と鼻を啜る音だけが響いた。 やがて幼子のように眠りに落ちるだろう。
何時ものように現実と夢をクロールし続けて。 幾度も得る悪夢の内、一度位は安らかな夢に逢えるだろうか。
翌朝まで眠りは続くかもしれない。 彼女が傍を離れたとしても、女には責める言葉を持つはずもなく。]
(28) 2010/07/08(Thu) 02時半頃
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[抱き寄せた、ことに、対して 拒む色は、なかった。 それはソフィアにとっては意外でも、あって。 彼女の涙は宝石の様に綺麗なのに物悲しい。]
……、休んで。 ゆっくり――ね。
[緩く抱いた儘、彼女をベッドに横たえる。 シーツごしの身体のラインに、一寸だけどきりとするけれど]
……おやすみ。
(29) 2010/07/08(Thu) 02時半頃
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[いつか寝息が聞こえれば そっと身体を離してベッドに深く腰を下ろして ピッパが悪い夢を見ないように。 優しく、やわらかく、その髪を撫ぜ続ける。
長い眠りの間も、彼女から離れることなど出来る筈が無い。 あんな風に、瞳に涙を溜めた彼女が翌朝在るのかと思えば それだけは避けたかったから。 自分も少しだけうとうととする。 何度か眠りかけては、はっと目を覚まして。
ピッパが寝息を立てていることに安堵するのだ――
そんな繰り返しを、朝まで、続けるだろうか]
(30) 2010/07/08(Thu) 02時半頃
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― 翌朝・自室 ―
[女が目覚める頃。 身体を引き摺る悪夢の重みはだいぶ軽くなっていた。 蒼白だった面もだいぶ元通りになっており]
……ソフィア。
[昨日訪れた人物の名を呼んだ。 同時に、自身を責める。 拒否し続ける事を心に決めたのに。 辛いからと寄りかかった、自身を。]
…
[彼女が目覚めて居るのならじっと眸を見据える。 次の言葉を、紡ぐ為に。
未だ眠っているのなら、自身のシーツを掛けて 衣服を纏い始めるだろう。]
(31) 2010/07/08(Thu) 02時半頃
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ぅ、ん――?
[名を呼ばれて、浅い眠りから目を覚ます。 軽く目元をこすったあと、微笑んで。]
……なぁに。
[見据える瞳を、受け止めて。 続く言葉を、待った。]
(32) 2010/07/08(Thu) 02時半頃
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ん――。
[シーツで身をきつく抱いた。 自身の胸が幾ら泣いても辞めない為に。]
ソフィアは、
[>>30 一晩、傍に居て呉れたのだろう。 彼女の様子、など諸々から推測ぐらいは出来る。]
……どうして、此処に居るの
[けれど、向けるのは。 矢張り、変わらない、言の葉。]
(33) 2010/07/08(Thu) 03時頃
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……。
うん。 ピッパさんが生きていることを、感じたかったから。
[柔らかい笑み。何処か儚い、笑み。 ――少しの逡巡の後、言葉を続けた]
それともう一つは。 伝えたいことが、あったから。
――あのね。リンダを。 否定するのをやめるわ。
私は心の何処かであの子を恨んでた。 でも、もう、そんなもの清算するの。
……あの子は、幸せね。
[ゆるく、笑みを浮かべ、魂として存在するだろう彼女を、思う]
(34) 2010/07/08(Thu) 03時頃
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…
[ソフィアの笑みは煌いて見えた。 女が直視出来ない程、煌いて。 堕ちた眸はシーツの皺を映す。]
そんなの、どうでも好いよ。
[だから、こそ。 女は、意地汚く笑う。どうでもいい、と。]
大嫌いって云ったじゃない。 なのに何で、勝手に入って来るかなぁ?
……出てってよ。
[身を包むシーツを、更にきつく絡ませた。]
(35) 2010/07/08(Thu) 03時頃
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……。
私はいつも心配なの。 貴女が泣いていないか、苦しんでいないか 貴女が寂しくないか、つらくないか。
[勝手に入ってごめんね、と微苦笑で謝罪して。 出てって、の言葉には少しだけ俯いたけれど、 胸の中で泣いて呉れた彼女が居たから、だから、 とん、と扉に手を掛けながら、]
どうして―――貴女は
そんなに意地を張るのかな。
(36) 2010/07/08(Thu) 03時頃
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[ソフィアが―――。 何処までも此方を気遣う言葉が。 何よりも理解しようと添う声が。 女の心を一々、じくじくと刺激した。 だから茨の声は全てを撥ね退け彼女へと]
余計な―――お世話だよ。 意地でも何でも、無い。
貴女は大嫌いな人にそんな事されて、嬉しい?
[傷つける為だけに、向かう]
(37) 2010/07/08(Thu) 03時頃
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うれしくないけど、ね。
ピッパさんは……、
[傷つける言葉なのに痛まないのは何故だろう]
―――まるで、嫌われようとしているみたい。
(38) 2010/07/08(Thu) 03時頃
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は?
[シーツで身を包んだまま立ち上がる。 扉に手を掛けるその姿に歩み寄った。]
気ッッッッッ持ち悪い。 何、勘違いしてんの。 ……出てけ。
出てってよ。
[自室の入り口から、家の玄関口まで押そうと伸びる手。]
(39) 2010/07/08(Thu) 03時半頃
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素直じゃないのね。
[軽口を叩く。 傷つけられることには、 慣れてしまったのかもしれない]
"私の知ってる"ピッパさんは そんなに非道いこと言わないもの。
[くす、と笑みを浮かべ 彼女に押し出されるままに、玄関口まで来れば]
お邪魔してごめんなさい。
[深くお辞儀して、その場を辞そうと。]
(40) 2010/07/08(Thu) 03時半頃
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…
[二の句が継げなくなる。 最後、押し出す時はやや強く押した。 眸には嫌悪を思い切り、篭めて。]
貴女の… 貴女の勝手な妄想を私に押し付けないで。
……さよなら。
[去っていく姿を引き止める事も無い。 大きな音がしそうな程に強く扉を閉めた。]
(41) 2010/07/08(Thu) 03時半頃
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[扉が閉じる音を背に、歩み始め。 ふ、と静かに笑う]
……"私の知ってるピッパさん"か。
……先に謂ったのはピッパさんなのに、ね。
"私の知ってるソフィア"―――
『勝手な妄想を押し付けないで』
…――
[傷つけられることには、慣れているはずなのに 涙が溢れてくるのは、*何故だろう?*]
(42) 2010/07/08(Thu) 03時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2010/07/08(Thu) 04時頃
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…
[閉めた扉を暫く手で押さえていた。 人の気配が辺りから消えていく。]
ごめんなさい―――。
[>>34 何度も頭の中で鳴り響く言葉。 瞑目して、奥底へ沈め込んだ。]
此れで良かったよ、ね
[溜息と共に座り込み、独り呟く音は 誰に向けてのものだっただろうか――*]
(43) 2010/07/08(Thu) 04時頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2010/07/08(Thu) 04時頃
墓堀 ギリアンは、メモを貼った。
2010/07/08(Thu) 05時頃
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―教会―
[足を踏み入れれば、嗅ぎなれない血臭がした。]
ああ……ヴェスは、
誰かに殺されただか?
[悲劇な…とそこに蹲った時、まだ死ぬには早すぎた命の声が響き渡ってくる……。]
ああ 病気でね、 な。
誰に……。
[だが、その顔、メアリーという娘とともにあったからか。そこまで苦悶に満ちているようには感じなかった。]
(44) 2010/07/08(Thu) 05時頃
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[それから遺体を丁寧に並べる。 ヴェスの顔を見てから、メアリーを見て…]
――…おめ…好きだっでいっでだもんな。 最期は一緒にいれで、よかっただな?
[いつかメアリーが墓に来たとき、ふと、そんなことを漏らしたのを思いだした。]
ちょっどまっでろ。でっがい奴、あっただ…。
[そして、教会の倉庫に向かうと、大きめの棺を抱えてくる。 それにまずヴェスを寝かせたあと、その横に、メアリーを寝かせた。]
ちょっと狭いがもだんべが…。そういうのもえええだ。 一緒に寝るといいだよ。
[それから、庭に出ると花をいくつか摘んで、棺に戻り、彼らに添える。]
白い花だ。名前はしらねが…。
(45) 2010/07/08(Thu) 05時半頃
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墓堀 ギリアンは、きっとその時にセシルとミッシェルは現れただろう。
2010/07/08(Thu) 05時半頃
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[ヴェスパタインの工房から離れた後]
ギリアンだっていつまでも元気な訳じゃねーんだ、ろ…し………?
[考え事に思わず口元を覆った手が、微妙に痺れ細かく震えているのを、ふと知って]
……あ?
[明らかに自らの意思ではない。 残された時間を示す自らの魂の蝋燭が、安定を失い始めた証だと知って呆然と]
マジ、かよ?
(46) 2010/07/08(Thu) 05時半頃
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イヤ。 お願い、母さん今は、今はまだダメ…
[泣きそうな顔で震える手を見つめて、頭を小さく左右に振った]
何もまだ、出来てねぇんだ 兄さんにまだ、謝ってない、伝えてない、恩返しも、罪滅ぼしも出来てないの!
[必死の形相で墓地へ向けて走り出した]
(47) 2010/07/08(Thu) 05時半頃
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ー 墓地 ー [全力疾走してきた先にギリアンはいただろうか。 いなければ手近な場所にある塒にも顔を出し、切羽詰まった声で尋ねる]
ヴェスパタイン知らねーか、 探してんだ!
[手の届く場所にギリアンもいなければ、墓を掘りにきた人間をふん捕まえて]
ギリアンかヴェスパタイン知らねー!? 探してんだ、知ってたら教えてくれ頼む!
[何の情報を得られなくとも、ヴェスパタインの死を知っても、打ちひしがれた顔で嵐の様に去って行く*]
(48) 2010/07/08(Thu) 05時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2010/07/08(Thu) 06時頃
漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2010/07/08(Thu) 13時頃
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――墓場――
[道中、それ以上あまり語る事をせぬまま、暫くして墓場に着いた。
朝の時間帯、ギリアンはいただろうか、いたのならラルフが死病に倒れ、グロリアの屋敷に安置されている事を――。 女の身では動かせないので、ギリアンに遺体を墓場に運んで欲しい旨を伝えた。]
ヴェスパタイン――…。
[>>48 自分が殺した名前を聞けば、僅かに表情に翳りを見せる。
ギリアンが彼女に死の事を告げたのなら、そのまま黙し。
居ないのであれば、首を左右に振って、彼が既にこの世の人では無い事を告げただろう。そして、打ちひしがれたようなアイリスが去るのを、声をそれ以上掛けられずに見送った。]
(49) 2010/07/08(Thu) 13時頃
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― 自室 ―
…は
[夢だ。何か夢を見た。 酷く鮮明な、夢―――。]
―――っつ
[鈍痛に支配される頭を押さえる。 薄桃がさらりと揺れて汗が滲む肌に張り付いた。]
誰か、来てた……?
[記憶を揺り起こすように頭を振って。]
(50) 2010/07/08(Thu) 13時半頃
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[窓の外を見遣る。 未だ陽は高い位置に在った。]
おとうさん? おかあさん……?
[何処に言ったのだろうと辺りを見回した。 何処にもその姿は見つけられない。]
あれ、確か。 さっき帰ってきて―――。
[それで? それで、二人は何処へ行ったのだろう。]
(51) 2010/07/08(Thu) 13時半頃
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…。
[恐らく作業場だろうと思考は至る。 されど顔は合わせ辛い。 こんな娘の顔なんて見たく、ないだろうから。 扉の前、そっと立ち上がり]
そうだ―――。
[は、と顔を上げる。]
行かなきゃ。 リンダが。
[そうだ、あの子を。 あの子を、待たせたままじゃいけないから。]
(52) 2010/07/08(Thu) 13時半頃
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― →小さな森 ―
…はっ! ……はっ!
[呼吸も荒く森へと走りこむ姿。 木製の椅子とガーベラが出迎える。 優しい木漏れ日の下、椅子に座り込んだ。]
―――っは
[はあ、と大きく息を吐き出した。 緩やかに整い始める、呼吸。]
っつ……
[鈍痛。 何度も何度も、意識が揺れるのは何故だろう。 その度に、何かが去っていく錯覚。]
(53) 2010/07/08(Thu) 13時半頃
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未だ、かな…
[頭を押さえながら漏らす独り言]
怖い夢、みたんだ 聴いたら ……どんな顔、するかなぁ
[光景を想像し、仄かな笑み]
人が段々、居なくなっていく、夢。 妙に―――、生々しかった、なぁ…
[そうして何時まで、来ぬ相手を待つだろう。 やがて、うつらうつらと見るのは 現実か、夢か。
逢えるのならそれはきっと代えられぬ白昼夢――*]
(54) 2010/07/08(Thu) 14時頃
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