256 【突発RP村】胡蝶の夢
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[結局切実に望んだ修道院からの解放は叶わなずにまた夜を越して。 けれど、どうしてだろう。今朝は妙にすっきりとした目覚めで。*]
(27) 2016/11/15(Tue) 01時半頃
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[酔いは脳をとろかして、判断を鈍くさせる。 眠りの淵へと、背を押してくれる。]
……不思議な、心地。
[ケヴィンの感覚がわからず、繰り返す。>>18 多めに、と言われれば、リキュールの瓶を一本取り出そうか。]
行きましょうか、……おにーちゃん。
[囁くように昔の呼び名を掘り返したのは、姉の話のせいか。 もしくは、不思議な心地のせいか。 前者ならば、親しい者が傍にいるという事実を己に認識させたかったに違いない。 メルヤ自身にも、何故かはわからず。]
(28) 2016/11/15(Tue) 02時頃
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[ケヴィンの主張通り、食堂へと足を踏み入れる。]
良かったら、どうぞ。
[リキュールの瓶を揺らし、振る舞う旨を伝える。 テーブルにはまだローズマリーが作った食事が残っていたろう。 冷めてしまったが、酒と共に頂く。 そう多くの量は飲まなかったが、 長い間、ほんの少しずつ酒を喉へと流し込んだ。 相手をしてくれる誰かがいるなら、楽しげな話をせがむ。]
(29) 2016/11/15(Tue) 02時頃
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[窓の外は、やはりまだ白い。 果樹園の林檎も、白に隠され、見える気配はない。
動くものは、無生物だけだったろう。 鳥も人も、吹雪の中に飛び込むのは、無謀としか思えない。*]
(30) 2016/11/15(Tue) 02時頃
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— 2日目/早朝 —
[まだ誰も目覚めていないほどの早朝。 日の光もまだ差さない。
窓を揺らす風の音ばかりが聞こえる。 ——それと、他に、私の耳に囁く声。 いや、声というより、音。
身震いしながら、じっとそれを聞いていた。]
(31) 2016/11/15(Tue) 02時頃
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[——やがて、事が終わったのを感じた。 院内に再び静寂が戻ったのを確認してから、部屋を出る。
廊下を歩けば、鉄の錆びたようなにおいが感じられた。 吐き気が込み上げる。 けれど、そのにおいの強まる方向へ、ひたひたと突き進んでいく。
玄関先。 夜明け前の闇の中、散らばる肉片がそこにあった。
それが、“誰”だったのかは、分かっていたから。 見下ろせば反射的に、瞳から生暖かい雫が零れ落ちる。]
(32) 2016/11/15(Tue) 02時頃
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……ねえ、キャサリン。 あなたが嘘をついたこと、まだ覚えているから。
本当のこと、知ってるよ。 子供はコウノトリが枕元に運んでくるわけじゃない。 人間が子供を作る時は、別の手順が必要なんだよ。
[そう呟いたのは、いつかの意趣返しか。>>1:64 そして、私の中の知識を、ようやく試す時が来た。>>0:200
こんなに凄惨なものを見たせいで、 すごく恐ろしくて悲しいけど、
でも、
今ね、すごく、わくわくが止まらない。]
(33) 2016/11/15(Tue) 02時頃
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キャサリンの子供、私が作ってあげる。
(34) 2016/11/15(Tue) 02時頃
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[散らばる肉片を掻き集めて、タオルに包む。 食べ残された、皮も骨も、名前も知らない臓物も。
まるで砂場で綺麗な小石を拾い集めるかのように、拾っては、寄せ集めて。 キャサリンだったものの破片を、腕の中に抱いていく。
——私は、知っているよ。 人間の子供ができるには、男の人と、女の人の、体の一部を、混ぜ合わせて、 捏ねて、捏ねて、捏ね合わせたら、可愛い赤ちゃんが産声を上げるの。
お父さんが、そう教えてくれた。
きょうだいを作るためには、材料を集めて来いって、教えてくれたから。 だから私は、夢にまで見たきょうだいのために頑張るの!]
(35) 2016/11/15(Tue) 02時頃
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うふ、ふ、ふふ。
[つい、笑いが漏れてしまう。 キャサリンはもういない。悲しいな。悲しいな。 涙は溢れるのに、でも、嬉しいな。 キャサリンのおかげで、私の夢が叶えられるの。
私には烏滸がましい夢だった。 いのちを産むことすらできない、できそこないの土塊が、 はじめて自分の手で家族を作るの。
私にだって、子供が作れるの。
あとひとり。今度は、男の人の肉片を集めなきゃ。]
(36) 2016/11/15(Tue) 02時頃
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[絶好の機会を恵んでくれた、囁き声の主に感謝をしましょう。
闇の中、目をこらして、もし足跡が残っていたりしたら、それを拭き取って。 毛や、服の切れ端が落ちていたら、残らず拾って。 怪しまれることのないように、証拠を全て隠してしまう。
あの人たちが捕まってしまったら、私の目的も達成できない。 だから私は、私にできることをしなくちゃ。
ねえ、私、役に立ててるかな。 店先で笑うことしかできなかった私だけど、お父さんもお母さんも見直してくれるかなあ?]
(37) 2016/11/15(Tue) 02時頃
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[後始末が終われば、玄関先に残るは、 辛うじてそれがキャサリンであったと判別できる程度の肉塊のみ。
私がタオルにくるんで腕に抱えた分は、まだ生暖かく、鉄錆臭い。 あんなに朗らかにアップルパイを作っていたお姉さんが、あっというまにこうなっちゃうなんてね。
ふしぎ。 いのちって、ふしぎ。
抜き足差し足、気配を殺して自分の部屋へ戻る。 持ち帰った肉片と、血で汚れた服はベッドの下に隠して、そのまま日が昇るまで眠れないまま過ごしていた。*]
(38) 2016/11/15(Tue) 02時頃
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[その夜、寝床はいつまで経っても一人分の体温。 頬を紅く染め、瞼もしっかり開ききらないまま、 姉を待つ。
食堂にも、姉は現れず、 料理教室は永遠に訪れなかった。>>1:113 同じく生徒であるローズマリーの一瞬曇った表情を、 思いながら、メルヤは眠りへと落ちる。]**
(39) 2016/11/15(Tue) 02時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2016/11/15(Tue) 02時頃
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— ハーノットの日記・その3 —
アイリスが、またきょうだいを強請ってきた。 あいつめ、店先で妙な話をしてその気になってやがるな。迷惑なことだ。
どうしても五月蝿いから、脅かすつもりで嘘を教え込んでやった。 何もないところから生命が誕生するわけがない。 子供を作るためには、男と女の体の一部を集めて混ぜ合わせろって。
アイリスは俺と妻の実の子じゃねえから、髪の色も目の色も違う。 まるで別の何かを寄せ集めたような見た目をしてる。 だからあいつにとっては、疑いもしなかったんだろうが。
まあ、そんな惨たらしい作り話を本気にしてくれたところで、どうせビビって諦めるだろう。 肉片から赤ん坊が産まれるとか、気色悪いったらありゃしねえ。
(40) 2016/11/15(Tue) 02時半頃
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― 2日目 朝 食堂 ―
[うつらうつらとしていたことに、ふと、目を覚まして気づく。 窓の外は猛吹雪、時間の感覚が失われる。]
朝、か……?
[食堂でそんな独り言を言いながらも、暖炉の火のくすぶり具合から、数時間経ったことは察せられた。 新たに薪をくべ、厨房へ入る。
食事の支度などといったしゃれたことはできないが、紅茶くらいは淹れられる。 湯を沸かして紅茶を淹れて、また食堂に戻る。
パンでも用意しようか、とも思ったが、自分が用意する不格好な朝食は誰も喜ばないだろうと思い直して、数杯分の紅茶の入ったポットとカップだけをテーブルに置いた。*]
(41) 2016/11/15(Tue) 02時半頃
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まあ、今日は機嫌がいいほうだ。 久々に大金が入ったから、気兼ねなく遊べる。
医者の友人が提案してくれた臓器売買ってやつ。 体に大きな影響は残るが、それに見合っただけの金が稼げる。 こんな簡単な方法があったなんて、早く気付くべきだった。
ああ、臓器を売ったのは俺じゃねえよ? 勿論アイリスだよ。
親孝行のためだと教えたら、喜んで頷いてくれた。 初めてあいつが可愛く見えたね。
まあ俺は優しいから、売るのはアイリスにとって必要のない臓器だけにしたよ。 娘のことを考える、いい父親だろう?
(42) 2016/11/15(Tue) 02時半頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2016/11/15(Tue) 02時半頃
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どう考えても、子供を産むための器官なんて必要ねえもんな。
綺麗に全部摘出できたらしいから、笑いが出るほど儲けた。 どこの馬の骨とも知らねえ生まれの子供でも、こうすりゃ役に立つんだな。
大丈夫、どうせあいつには、自分の体がどうなってるかなんて分かりっこ無いだろう。 知恵が足りてないんだから。
人間未満の土塊でも、使い方次第で金に換えられる。 俺の親としての才能が怖いったらありゃしねえ。 愛してるよ、アイリス。
(43) 2016/11/15(Tue) 02時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2016/11/15(Tue) 02時半頃
ジェフは、アイリスの無邪気な笑顔を思った。
2016/11/15(Tue) 02時半頃
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― 一階・廊下 ―
[恐ろしく静かな朝。 少し寝坊をしたのは、夢の所為だろうか。
階下へ降り立ち食堂へ向かおうと。 吹雪の啼き声だけが耳について、小さく溜息をついた。 玄関の方へと視線を向け]
まだ出られな―――
[言葉にしかけた瞬間、ローズマリーの目に映ったものは、ぽたりと落ちる血痕。]
……え?
[誘われるように玄関先へと足を運んで、目に映ったのは、 赤と赤、桃色、白、肉塊、骨、赤、赤。]
(44) 2016/11/15(Tue) 07時半頃
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[脂汗がにじむ。こくりと、息を呑む。 叫び声を上げなかったのは、様々に理解をしていたから。 けれど吐息は荒くなって、歯は震えに音を刻んだ。
一見だけでは家畜を殺した後だと言われたら、納得するほどの惨状。 けれど、わかる。これは人間だと。]
……だれ、なの?
[物言わぬ肉塊に問いかけても、意味はなく。 血だまりに歩み寄り、そう、と手を伸ばす。
痛ましく表情を歪め、赤に落ちる金色の髪の束を掬い上げた。]
キャサリン―――…?
(45) 2016/11/15(Tue) 07時半頃
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[冒涜めいたことだけは、したくなかった。 気持ち悪い、と、人であった存在に思うのは失礼だち。
しかし、本能的に込み上げる吐き気だけは止められず 口元を覆って堪える。]
……だ、れか
誰か来て――!
[絞り上げるような声で、叫んでは嘔吐きたくなる感覚を必死に押し込め、遺体のそばで両手を組む。 組んだ手を額に当て、ただただ祈った。 失われた命の、冥福を**]
(46) 2016/11/15(Tue) 07時半頃
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[少し不可解な気持ちで、 けれど昨日とは打って変わってはっきりとした意識は、絞り出す叫び>>46を耳に捉えてしまう。]
……え。
[それは、日常の終わりを告げるようでもあった]
(47) 2016/11/15(Tue) 08時頃
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―次の日―
[その日は自分の意思で目覚めることが出来た。 目覚ましも、朝食を作る音もなしにそれは珍しいこと。 惚けた目を擦りながら、今日はもう帰れるだろうかと 降り積もる雪を眺めるけれど、きっとそれも叶わない。 静かな、朝。 打ち破ったのは聞き慣れた声のローズマリーの 聞いたことのないような叫び声だった。>>46]
……え?
[一抹の不安が胸を過ぎる。 真っ先に過ぎったものはあの噂、 ──いや、嘘、あれは嘘に決まってるけど
翳りを浮べ、ゆっくりとした足取りで階下へ向かう。 声を頼りにローズマリーの元へゆけば そのけしきが、わたしの目には映っただろうか。 それとも、別の大人が隠してしまったか──。**]
(48) 2016/11/15(Tue) 08時頃
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[宿泊を始めてから取り替えないままのシーツを、引き剥がしベッド下に押し込んで。 確かな足取りで階段を降りていく、心臓が妙に煩く跳ねた。]
……!!
[己の鼻は鉄の臭いを嗅ぎ取って、自ずと向かう玄関先
……ソレは、林檎よりも昏い紅で 惨たらしい程に飛び散っていて ああ他にも、白が、桃色が、>>44]
(49) 2016/11/15(Tue) 08時頃
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[
それと、金色の髪の束
]
……ダメだ、見るな
[目の前がちか、ちか、と瞬くような。 一気に身体が冷えたのは、季節のせいじゃない。 次いで現れた手伝いに来ていた少女>>48の目を手で覆うだけの力はなんとか残っていて。 そうしながら蒼白な顔は無惨に床に散らばる金色から、目を離せずにいた。**]
(50) 2016/11/15(Tue) 08時頃
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[昨日のキャサリンのお噺を――否、警告を 信じていれば、こんな悲劇は起きなかったのだろうか。 瞑目して脳を回転させ、今すべき結論に至るまでに 何人かが、ローズマリーの声を聞きつけていた>>47>>48]
……シーツか何かを、かけてあげましょう。 このままじゃあ、きっと寒いわ……。
少し待っていて。
[トレイルがハナの視界を遮ってくれていることに感謝の思いを抱いて、隣をすり抜け、倉庫と思しき扉を開ける。金糸を掬った時についた手に血が、扉にもべたりと付着してしまったが。 古布を見つけると、現場に戻って、遺体をそっと隠してしまう。
ああ、だけれど布から滲み出す緋色だけは、とめられない。
皆に。特に自警団員のジェフに、報告しなければ。 堪えきれない吐き気だけは、お手洗いで流してしまおう。
ちゃんと、前を向いて。生きなければ。*]
(51) 2016/11/15(Tue) 08時半頃
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[ 叫び>>46は、日常を非日常へと彩りました。 どくんと、大きく脈打つのが分かりました。 弾かれるように、床を蹴ります。 運動は得意な方ではないので、 私が辿り着いた頃には、 紅く滲む古い布の存在があったことでしょう。>>51]
ひ、 … それ、は …… なぁに。 ローズマリー、何があったの?
[ ひくりと、肩が跳ねました。 深い林檎のような其れを見たからなのか、 集まる人物の姿を、見たからなのか。
所々に、散る痕を避けるように、 彼女の傍へ近付きましょう。 染まる掌に気付けば、ハンカチを差し出して、]
(52) 2016/11/15(Tue) 09時半頃
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[ 隙間から覗く金糸に、気付いてしまいました。 良く髪を結わせてもらったことがありますから、 見間違えようがありません。]
キャ、シー … ?また、遊んで、いるの?
[ 違うと知りながら、問いかけました。 もちろん、返答はありません。 生を奪われた者は、もう二度と動くことはありません。 神に祈っても、失われた命は戻りません。 私は、無力なのでした。
其れも、此れも、 人狼の、所為?]
(53) 2016/11/15(Tue) 10時頃
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― 玄関 ―
[あくびをしながら階下に降りる。 早朝から変わらず血のにおいがする。 それを見た他のみんなも、惨劇に気付いたらしい。
>>51私が見た時には、屍は既に覆い隠されていた。 やさしいなあ、ローズさん。 私はそこまで気が回らなかったよ。]
なにが、あったの?
[声を震わせながら、呟く。 演技じゃない。だって、こうしてみんなが死を悼む様子を見れば、 キャサリンがもういないってことを思い出して、悲しくて、辛いよ。
早朝に私が肉片をかき集めた時に、私の服に移った血のにおいは、 周囲に漂うにおいに紛れて、今はきっと分からないだろう。**]
(54) 2016/11/15(Tue) 10時頃
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[ まだ、彼は。 …… トレイルは、 その場にいたでしょうか? 蒼白い顔をして、いました。>>50 その優しい掌は、ハナを、 惨状を見ぬようにと守ってくれています。
彼がキャサリンのことを好きだったことは、 はたから見ていれば、気付けたことです。 彼がキャサリンに手をかけるなど、 一瞬でも疑ってしまった己の弱さに、 私は、私が、信じられませんでした。
神の言葉が全て、 ……ですが、こればかりは。]
ごめん、なさい。
[ 此処にいるのは、息苦しくって。 その場から逃げるように駆け出しました。]
(55) 2016/11/15(Tue) 10時頃
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オーレリアは、アイリスの隣を逃げるように、抜けて行きました。
2016/11/15(Tue) 10時頃
オーレリアは、トレイルの顔を、もう真っ直ぐとは見られないのでしょう。
2016/11/15(Tue) 10時頃
オーレリアは、ローズマリーには、ハンカチを押し付けました。
2016/11/15(Tue) 10時頃
オーレリアは、トレイルを、最後にちらと一瞥だけはしていったでしょう。
2016/11/15(Tue) 10時頃
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ひとが、亡くなったの。
[何があったかと問われれば>>52>>54、見ればわかることでも、人々の頭に覚えさせるため、きちんと言葉にする。 こんな時、めそめそとしそうな雰囲気を、村人たちはローズマリーに感じていたかもしれない。けれどそうではなかった。 偶像たるものは、常に前を見、柔らかで慈悲深いものなのだ。]
……そう、やっぱり。キャサリン……。
[オーレリアの言葉で、亡骸の主に確信を持つ。>>53]
――…ジェフ様に見て頂いた方が、いいのでしょうね。
[その後に埋葬をすべきだと思う。 けれど、この吹雪の中で、満足に土を掘れるかどうか。]
(56) 2016/11/15(Tue) 10時半頃
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