197 獣ノ國
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――ええ。それが良いと思うわ。 私も、そろそろ行かないと。
[切実めいた言葉と、移り行く空の色>>310と。その二つに押される様に立ち上がり、ジャニスはソファに座る天使へと視線を向ける。その時の彼女の表情は、どういったものだったろう。少なくとも今は、その瞳に涙など浮いてはいないのではないだろうか。 笑みが浮かべられていたのであれば、ジャニスはその頬をそっと撫でて。"またね"と小さく別れの言葉を贈っただろう]
……またね、カリュクス。
[もう、きっと会う事なんて出来ないけれど。獣の青年にそうしたのと同じ様に、再会への希望を残すやり方で別れを告げる。そうして、彼女の家を後にしただろう*]
(317) 2014/10/09(Thu) 00時頃
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―夜・雑貨屋―
[天使と別れて、"外"へと向かう道すがら、ジャニスは雑貨屋に立ち寄った。様々な物が立ち並ぶ店内に、一歩足を踏み入れて、きょろりと視線を動かせば、目当ての物を探しだす。 そうして、ずらりと並ぶ時計を見て、ジャニスは微かに眉を寄せた。
――"彼"が、時計を集めるのが趣味だと言っていたから、土産に一つ買って行こうかと思ったのだけれど。 そもそも、趣味で集めている様な相手に、陳家な雑貨屋などで求めた物が喜んで貰えるかどうか。ふと、そんな事を考えが浮かんで。 だが、何にせよ時間が無い。本格的な店は、とうに閉じてしまっていた。それでも、此処に足を運んだ時点で、買わないという選択肢は潰えていたから。
腕時計、懐中時計、置き時計、水晶時計……幾つもの種類の時計を横目で見やり、その前を過ぎていく。そもそも、"彼"の趣味も何も知らないのだ。どれにすれば良いかなんて、皆目検討もつかない]
(336) 2014/10/09(Thu) 00時半頃
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…………、
[――と。 アンティークの棚に置かれたそれに、ジャニスの視線は縫い止められた。
蜘蛛の巣の様に広がる文字盤に、白い蝶がぽつりとあしらわれている。どうやら長針に飾り付けられたゴールドの小さな蜘蛛が、時を刻む度に蝶に近付いていく様だ。長針が12を指す、その時に。まるで蝶に襲いかかる様に、二つが重なる。 決して、趣味の良い物だとは思えなかった。作りもチープだし、本当であれば、贈り物に相応しいとは口が裂けても言えない。
……けれど、気付いた時にはそれを手に取っていた。鎖がじゃらりとてのひらから零れ落ちる。 ネックレスになっているらしいそれは、幾ら小さいといっても"彼"には到底似合わないだろう]
……ま、我慢してもらいましょ。
[ぽつりと小さく呟けば、代金を払って店を出る。 新しい手袋に、綺麗なピンブローチ。そうして、"蜘蛛"のあしらわれた時計。それらを大事そうに身に付ければ、ジャニスはゆっくりゆっくり歩き出した。
――最後に一通だけ。彼へと宛てた便りを電子の波に乗せながら]
(337) 2014/10/09(Thu) 00時半頃
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―――――――――――――― 差出人:ヨハン 宛先:ルーカス ―――――――――――――― 無題 20xx年 10月3日 ――――――――――――――
ねえ、時計を集めてるんだったわよね? お土産に一つ買って行ってあげる。 アナタが気に入るかどうか、分からないけど。
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(338) 2014/10/09(Thu) 00時半頃
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