208 【突発誰歓】ーClan de Sangー【R18薔薇】
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黍炉に9人が投票した。
丁助に1人が投票した。
黍炉は村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
全ての人狼を退治した……。人狼に怯える日々は去ったのだ!
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[見上げる顔をそっと見下ろして。 迷うように、或いは何かを思い出すように。 少しだけ視線を外す。 ぐ、と腹部に痛みを感じた。 幻肢痛であろうとわかっていながら、軽く傷痕を押さえて。]
───わしも。
人、殺したことあるけ。
[ぽつりと、溢す。]
(0) anbito 2014/12/30(Tue) 05時半頃
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ー自室ー
まだいたのか……
[吸血鬼の部屋を妖精が訪ねてきた。 ライジから真相を聞いただろうに今更何の用があるというのか。文句でも言いに来たのだろうか。]
どうしたんだ、ジリヤ?
[まるで我が子にでもするように、常のように優しく穏やかな声で問いかける。]
(1) mikenek 2014/12/30(Tue) 09時頃
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ー祖国は冬景色ー
……矢っ張り。
[その碧を目にして一言ぽつりと思わず言葉が漏れた。]
海だけは幾ら年月が過ぎても変わらないのだねえ。
[磯風に攫われる赤毛を押さえながら隣に居る彼に笑いかける。]
如何だい、あっしの祖国の海は。 此の海を見て育ったんだよあっしは。
お前さんに見せられて良かった。
[薬はもう暫く断っていた。 そろそろこの世から消え失せるのだと思う。 手を伸ばし彼の頬に触れる。]
(2) mikeru 2014/12/30(Tue) 13時頃
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こういう時には今生では運命の悪戯でどうの、 来世では末永くなんとやらと約束を交わすもの。 ……らしいよ。
[口付けられるほど近くに寄る。]
でも散々お前さんと長く居たのに、 来世でもなんてもう勘弁。だね。
[此処で貴方と消えるのが倖せ。 でも少しの願い位はしてもいいでしょう。]
其れでも、其れでもね。
若しもお前さんさえ良ければ、 来世でまた相見えた時に あっしの事を口説いておくれ?
[くすりと微かに口端に乗る笑みは、何時もの笑みを浮かべようとしたものだったけれど、上手くいかなかったか知ら。]
(3) mikeru 2014/12/30(Tue) 13時頃
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きっと、あっしはまたお前さんの前では 素直に振る舞えないだろうから。
(4) mikeru 2014/12/30(Tue) 13時頃
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[外れた視線に、自らも視線を自分の手元に。
人を殺めた、その事実は、決して揺らがない。 記憶に封はできても、罪が消えることはない。
自らも人を殺めたと、そう告白するのに微か、瞳を揺らがせる。 泳がせた視線は、その腹部を押さえる掌に気付くか。
恐る恐るとその方に指を伸ばして、掌へと軽く、触れて。]
………、
[目を、伏せる。]
(5) kirisame1224 2014/12/30(Tue) 18時半頃
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……世界の、色んな所が見たい。
[目は伏せたまま、ぽつり、と呟きを落とす。]
ここを出ようって、お前、言ったよな。 けど俺は、主に黙って抜けだすだとか、そんな事はしたくない。
主のお陰で、今、生きていられるんだ。 ……忘れたいって、俺が言ったのを、叶えてくれたのも主なんだ。
けど、……ここに留まって、無為に時間を過ごすことで、あいつが浮かばれるとは思わない。 [人として扱われなかった日々を、抜けだして。 そうして得た日々がこんな、臆病に逃げ続ける毎日ではきっと、誰も救われない。]
だから、……ここを出たい。 ここを出て、いろんな物を見たい。
[このクランでしか見られないものが、沢山あったように。 きっと世界には、そんなものが沢山あるのだろうと、思う。]
(6) kirisame1224 2014/12/30(Tue) 18時半頃
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それで、……たくさんの物を見て。
主に、ありがとうって、……俺は、言いたい。 ……あの時、助けてくれてありがとうって、……言えるようになりたい。
[重罪を背負って尚、命を繋いだことを、後悔と思いたくないから。]
……駄目かな、……甘いかねぇ、
主は、……許してくれるかな
[閉じた瞼、触れる体温。 温かいと感じられる事だって、今命があるからこそなのだろう。]
(7) kirisame1224 2014/12/30(Tue) 18時半頃
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ーシュロの自室ー
お邪魔します。 ライジから聞いたよ。
[顔だけ出して彼の様子を伺ってから室内へ。 いつもと同じ口調で少し悲しそう。 近寄って、顔を覗き込もうか。先ほどの彼のように
ひとつ言葉を区切って手を差し出す]
ボクに薬頂戴。命令したのは君。 飲まなきゃダメなんだよね。
(8) angel 2014/12/30(Tue) 19時頃
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薬……どうして? 君は自分は吸血鬼でないともう知っただろう?
[彼が何故薬を要求するのか分からなくて尋ねる。]
私は吸血鬼で……だから、皆、 出て行ってしまうのだと……
[吸血鬼の頭の中には「彼が生きたいが為だけに薬を要求しているのではないか」と勘繰る脳はない。 取り敢えず言われるがままに彼に錠剤を渡そうと机の引き出しを開け、小瓶を取り出し、蓋を開けて錠剤を取り出そうとしたところで、]
あっ。
[バラバラと錠剤を零してしまった。 机の上と、ジリヤの足元とに散らばる。 椅子から立ち上がり慌ただしく拾い始める。]
(9) mikenek 2014/12/30(Tue) 19時半頃
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[腹部を押さえた手に、彼の手が触れる。 格好もつかないことに、指先は微かに震えていた。
自分が犯した罪を思い出したことへの恐怖。 そう謂えたなら、幾分マシだった。 微かに吐き出すように、笑い声が落ちる。]
………ふ、は。
[何よりも怖いのは。 自身のことを、恐れ、拒絶されるのではないかということ。
死ぬのは怖いと謂っていた、彼に。]
(10) anbito 2014/12/30(Tue) 22時半頃
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[落ちていく彼の声を、逃さぬように聞きながら 再びスケッチブックに手を伸ばす。 書き認めていく文字。
『世界の色んな所が見たい。』 『主のお陰で、今生きていられる。』 『たくさんのものを見て、主にありがとうっていいたい。』 『助けてくれてありがとうっていえるように』
『───誰と?』
隅に小さく書いてから、スケッチブックを閉じる。]
ありがとう、か。 わしゃ思うたことなかったの、そういえば。
[食事については、謂わずとも感謝していた部分もある。 けれど、助けてくれたことについては 感謝などしたこともなかった。 省みも、顧みもしなかった。]
(11) anbito 2014/12/30(Tue) 22時半頃
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[けれどそういわれてから、ふと思う。 助けられていなければ、きっと今隣にある体温を感じることもなかった。 【4】はその意味の如く終わりを遂げ 彼に触れることさえ出来なかっただろう。]
んー、どうじゃろか。 許してくれるかは、聞きに行ってみんと判らんけど。
甘いた、思わんよ。
[その決断が、その選択肢が甘えだなどとは思わない。 きっと何も謂わず、出ていくほうが甘えだっただろうから。
ゆっくりと体を離し、カンバスに向かう。 カンバスの前の椅子に座って、彼を呼ぶように手招いた。]
……次、『インスピレーション』の話。
[しようか、と。 聞いてくれるだろうかと、首を傾けて。]
(12) anbito 2014/12/30(Tue) 22時半頃
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― 自室 ―
[――クランに残るのは、ここに居着いてからの記録だけ。主とライジ、その二人と海を越えた頃の事は記憶にも記録にも残っていない。 けれど部屋のあちこちに残る赤黒い日記達が、意識の端に残るものを繋ぎ合わせるとどうなったのかは十分に示してくれた]
……
[赤茶けた染みに覆われた文字をゆっくりとなぞる。 半紙の量から推察した時の流れ、薬を抜き血を流して尚餓えが訪れないという真実、かつて繋がれていた片割れの存在。会いたいと焦がれても到底戻れないという事実が、血の流れるに任せて何度も意識を刈り取っていた]
[ただ――胸の奥が時折疼く理由を教えられた所で、あの頃よりも記憶の滲んだ今となっては寂寥を覚えるだけだ]
(13) vdspuren 2014/12/31(Wed) 00時半頃
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[触れた掌は、微かに震えていた。 理由はわからない、けれどきっと触れるこの掌に関わること。 重ねる指に、微かに力を込める。
零された笑いの意味は何だろう。 常ならば閉口していたであろう疑問を、言葉にする。]
なぁ、……お前のことも、知りたいって言ったら、……嫌か。
……お前のことも、書いて貰えるか。
[そう言って、示すのはそのスケッチブック。 忘れてしまっても思い出せるように、自分のことだけでなく、二人分を。
やがて閉じられるスケッチブックに、綴られた記憶は何人分だったか。]
(14) kirisame1224 2014/12/31(Wed) 01時頃
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……じゃ、明日にでも言いに行くかな。 薬、飲んでないの怒られるかもしれねぇけど。
[そこは仕方のないことだよな、と苦笑して。
甘えではない、その言葉に安堵したように目を開く。 離れていく体温を置い、手招きのままに立ち上がる。
カンバスの前、嗅ぎ慣れぬ匂いがこれらの道具からと気付けば、その顔を見上げる。 首を傾けるのに、小さく頷いた。
カンバスに広げられた青色は、見上げる晴れ空によく似ている。]
(15) kirisame1224 2014/12/31(Wed) 01時頃
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[重ねられた指を引き寄せて、握り返す。 触れているぬくもりを確かめる。 ああでもきっと今は、男の方が体温が高いだろう。
スケッチブックを閉じる前、零された言葉に 男はゆっくりと頷いて。 新しい頁に文字を連ねる。 覚えている範囲の罪を、思い出した範囲の記憶を。
書こうとしてやめた言葉が一つだけ。
閉じたスケッチブックには、二人の記憶が綴られる。]
(16) anbito 2014/12/31(Wed) 02時頃
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んったら、一緒に怒られにいくかのぉ。 わし今日飲む気ないけ。
[苦笑していた彼が、立ち上がってやってくる。 傍まで来て、小さく頷くのを見られたなら。 カンバスの前に座り、その膝の上に彼を乗せて。 後ろから抱きしめるようにして、筆をとる。
筆を彼に握らせて。 その手を後ろから包み込んだ。
筆先をパレットに導いて、赤い色を掬い取る。
晴れ渡った青空の中に描いていくのは いま、筆を握らせている彼の姿。]
(17) anbito 2014/12/31(Wed) 02時頃
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ずっと他人の絵しか描いてこんかった。 じゃけ、インスピレーションなんか沸くわけなかったんよ。
それがの。 余計な世話焼いてくれるやつが居って。
『すきなもん』でも描け、ちゅて。
[広がった青空の下に共に描いていく赤髪。 その体に、白い包帯を巻くことはない。]
描いてみよう思たんじゃ。 『すきなもん』と、見たい景色を。
[やがて、そこに『ヒュー』が描かれたなら ゆすいだ筆をまた握らせて、今度はパレットを差し出した。]
(18) anbito 2014/12/31(Wed) 02時頃
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─あの後─
[あの夜、屋敷を出ようとした時、 ハワードに引き止められ、 手渡されたものはパスポート。
主人から渡す様にと言われたとの事 それを見せれば身元は保証されるから そう、言われた。
一番の懸念がそこだったから、本当にありがたい 主人が色々な国を旅できていたのは この様な力があったからなのだろう]
(19) suikei 2014/12/31(Wed) 02時頃
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[その後、ふもとの町で宿をとった。 丁助の身なりはやはり目立つ。それでも彼はどこ吹く風なのだろう。
彼を知らずに見たものは、役者か何かだと勘違いしている。普段も仮装している役者がいるものか。]
明日、明るくなったら 服装を現代のに合わせたら?
それくらいは余裕あるだろ
[悪目立ちはしたくないと伝えるが。 彼は、自分なんかより肝が座っているから、あまり効果は期待できそうにもない。*]
(20) suikei 2014/12/31(Wed) 02時頃
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[それから、旅をしたいと、宿の者に旅行会社を教えてもらい、そこで丁助がいきたいという場所へ手続きを済ませた。長い船旅になると思っていたら、いまは飛行機というものがあるらしい。]
でも、…最後だし、 ゆっくり船旅でもいいのかもね [そう言ってしまったのは未練なのだろうか 少し良い客室を取ってと強請って。 どうせ片道だけでいいから*]
(21) suikei 2014/12/31(Wed) 02時頃
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ー道中ー
へ?服装を?
[じぇれみから為された提案は随分と意外なものに思われた。]
其れって、お前さんみたいな格好を すればよいということ?
[それなら……]
いいよ、そうしよう。 但しお前さんが選んでおくれ。 あっしには良し悪しなど分からない。
[若しもあっしの尻に獣の尻尾が有ったのなら、じぇれみと同じ格好が出来ると喜びに悶えてるのが一目瞭然であったろう。]
(22) mikeru 2014/12/31(Wed) 07時半頃
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[彼はてきぱきと手続きやらなんやらをしてくれるので、甘えて其れらの事を任せる。]
ひこぅき? あっし、そんな面妖なものに乗るのは嫌だよ。 お船がいい。
[唯一乗り物にだけは口を出して。 未知の物に乗ったりして、怯えじぇれみに縋り付くあっしの姿を最後の最後に彼に見せることになってしまうのは、なんとも情けない事だと思うもの。*]
(23) mikeru 2014/12/31(Wed) 07時半頃
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[瞼を閉じて暫く。 言葉が返ってくるのを待つ間、自分は何を考えていたのだったか。 瞼に触れた柔らかな感触に、はっと目を開く。 震える指が自らの手を取って握り返すのを、赤い瞳は確かに見ていた。
瞬きの間の後。 僅かばかり笑めば、頷いて。]
……命令がよきゃ、そうする。 けど、……俺には、そういうの向いてねぇから、やっぱり。
……傍にいて欲しい、……お願い。
[そうして再び目を閉じれば、その掌の暖かさに浸るように。
薬を断ち、夢を恐れる夜も、きっと乗り越えられるだろう。 そうすればきっと、頁に文字を、増やしていけるのだろう。
安堵するように、詰めていた息を吐き出した。]
(24) kirisame1224 2014/12/31(Wed) 08時半頃
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