105 Ww―Chu・Ni/Subjection―wW
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時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
サイモンが無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、シメオン、エリアス、タバサ、イアン、オスカー、ホリー、ラルフの7名。
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― 学園・中庭 ―
[多くの生徒に警告を発し、今また別の生徒にも逃げるようにと伝えに行くところだった斎門(兄) その目の前に立ち塞がったのは、制服など着る気もない場違いなまでの漆黒に身を包んだ少女。
堀……いや、ホリー・クレイドルだった。]
(0) 2012/11/08(Thu) 01時頃
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御機嫌よう、センパイ。 ああ、逃げないでくださいね……もう“観えて”いるのでしょう? それがセンパイの運命。
[黒の聖書を開く、その中の一節を指でなぞると黒の鎖が斎門(兄)の身体を完全に拘束していたのだ。 その視線は近くに居た斎門(妹)にも向けられていて。]
あら、見られちゃった。 それじゃあ、仕方ないか。
[鎖が2人の身体を拘束している中。 次なる呪文を唱えると、ホリーの右手に出現したのは漆黒の刀身を持ちルーン文字で覆われた剣。]
(1) 2012/11/08(Thu) 01時頃
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“Stormbringer”
[それをまるで重量など感じていないかのように持つ。 そのまま、重さを感じさせない魔剣は斎門(兄)の身体を貫いていた。]
ふふ、本物と違って私の作った模造品《レプリカ》だからかな? 命を吸って私が元気になったりはしないみたいね。
残念だなあ、そう思いません?
[漆黒の剣を斎門(妹)にも向けて微笑んだ。]
だって――ほら。 命を吸えるんだったら、いざって時の為に生かしておいてあげたのに。
[笑顔のままで、魔剣は斎門(妹)の首を刎ねていた。]
(2) 2012/11/08(Thu) 01時頃
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――貴方達の魂に永遠の幸福を。 貴方達の魂が天に召されますように。
[芝居じみた仕草で、スカートの裾を摘むと一礼して見せた。 幸いな事に、彼女が2人を始末する姿は誰にも見られていないのだから。]
(3) 2012/11/08(Thu) 01時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2012/11/08(Thu) 01時頃
水商売 タバサは、メモを貼った。
2012/11/08(Thu) 01時頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/11/08(Thu) 01時頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/11/08(Thu) 01時頃
水商売 タバサは、メモを貼った。
2012/11/08(Thu) 01時頃
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……あのな
例え“普通”だろうが、俺は男だっつの。 今が、戦わなきゃいけねー時だってのは、分かってんよ。
[そうしてふと視線を向けた先――― 野球部が片付け忘れたのか、転がっているバットを見つけると どうにでもなれというように手を伸ばし掴んで。 町へ繰り出そうとする二人の後を追うように走った。]
(4) 2012/11/08(Thu) 01時頃
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なんもねーよかマシだろ!!
[バットを肩に、声を上げて走った先。 そこには二人と、田原がいただろう。]
おーーー… ッ…い ッ!?
[追い付くかどうか、という時。 少年に纏わりつくように飛び交っていた妖精が 急に何かに怯えるように少年の身体にどん、とぶつかり]
(5) 2012/11/08(Thu) 01時頃
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『―――――……だめ…っ』
[>>2斎門兄妹が、力を失くした気配を感じ取ったのか。 ―――何者かによって殺された力はもう二度とは戻らない。
妖精が流した大粒の涙は、 きらりと光る宝石となり、空へと散った。]
(6) 2012/11/08(Thu) 01時半頃
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……ああ。正直、一人でも多い方が心強いな。田原。
[先走らない程度にゆっくりと走る。走る。 後から、またもう一人追いついてきた]
高崎、お前もか。 そうだな、お前も“持ってる”っぽかったもんな。
[妖精のような何か。それが安藤の仕業なのかどうかも分からないけれど、心強い存在には感じられた]
(7) 2012/11/08(Thu) 01時半頃
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[その宝石は、失われた二人の命を弔うかのように 空高くへ昇っていこうとする。
尤も、その途中で何者かに邪魔をされれば 行く先を失ってしまうのだが―――]
……ど、うした よ 誰に、何があったって――…!
[少年は妖精に問う。 すると、妖精は小さな声で呟くのだろう。 “尊い命、ふたつが 犠牲になった”と。]
(8) 2012/11/08(Thu) 01時半頃
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[妖精の声が、聞こえた]
高崎センパイ……?
[妖精が彼を制止しているように見えて]
その子……そういえば、さっき学校に入るのを 怖がってたって……。
[何か良くないものを感じ取る事ができるのだろうか]
無理、しないで下さいよ。 守り切れる保障は、ないんですからね……。
(9) 2012/11/08(Thu) 01時半頃
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シメオンは、空に光るものが流れていったのに目を瞬いた。
2012/11/08(Thu) 01時半頃
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何か、あったのか?
[高崎に、ペダルを漕ぎながら疑問を向けた。 妖精のようなのが何か囁いている]
正味、お互いどこまでできるかわからないけども…
[そろそろ街中に入るだろうか。あのもこっとしたモンスターが、先でビルを破壊しているのが見える]
ああいう映画、俺どこかで見た事あるぞ…
[確かあれは、幽霊とかお化けの類だった気がするけれど]
……兵器なら例の電子チップとかのセン思いつくんだけど…あんなのに埋め込んでるもんかな……
(10) 2012/11/08(Thu) 01時半頃
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ラルフは、そんな言葉の最中、何か光るものが空に向けて飛んでいくのが見えた
2012/11/08(Thu) 01時半頃
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“持ってる”?ばぁか言え。 俺はお前らみてえなすげー力は持ってねーよ。
[>>7ふん、と鼻を鳴らして安藤に向き直る。 その手には小汚いバットが一つ握られているだけ。]
……なあ、コイツ何か言ってる。 俺らと同じような、“力”―――命が、犠牲になったって。
俺達に敵対するような、“誰か”が居るって…事なのか?
[そう、誰に問いかけるでもなく 呟きを言葉に乗せた。]
(11) 2012/11/08(Thu) 01時半頃
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いや、守り切れるかどうか、じゃねえ。 ……守れなくても、守る。
だろ?
[>>9椎名に向かってにい、と格好付けて笑うが 未だ、自分の力を知らぬままの“普通”な少年。 その口元が本当に笑えていたかどうかは分からなかった。]
(12) 2012/11/08(Thu) 01時半頃
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[周囲の様子を見ながら、携帯は常に左手に スタンバイ状態になっている。 微かに先の方から伝わってくる振動に眉を顰める]
……犠、牲?
[高崎の言葉に、別の意味で眉根が寄った]
俺達と同じような力が、って。 犠牲、って……どういう。 さっきの隕石に巻き込まれた、とかじゃなくて……?
この状況がある時点で、 何か良からぬ輩がいるんだろうってのは予想できますよ。 そいつが、俺達みたいな力を持った奴を 殺したって……そういう事、っすか?
(13) 2012/11/08(Thu) 01時半頃
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センパイ、格好つけるならきちんとつけきって下さいよ。
[そう、笑みを作ろうとしている様子を察して こちらもまたぎこちなくだが口角を上げた]
そうっすね。 できなくても、やる。 そのくらいの根性がなきゃ、何もできませんね。
[携帯電話のディスプレイを、見た]
(14) 2012/11/08(Thu) 01時半頃
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……犠牲って。
[確かにこれだけの騒ぎだ、何の被害者も出ていないとは考えられないが]
敵対する誰かって、今日のこういう状況を作った奴だろ? いや、何者かは知らんけど……
そうか。
[洋楽の流れるイヤホンを耳から外し、スイッチを切る。携帯を持つ片手を、ぐっと握りこんだ]
……そりゃ、ますます探さないわけにもいかなくなったな。
[じっと、街の方で暴れる物音を聴きながら、静かに呟いた**]
(15) 2012/11/08(Thu) 02時頃
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いやいや、むしろその隕石。 ……隕石って何なんだよ、あれ。
あんなのがいきなり降って来るなんて 明らかにおっかしいだろ…ッ
[>>13むしろその隕石も その誰かの仕業なのではないかと示唆し]
分っかんねー、けど… コイツが怯えてるって事は…そういう、事なんじゃねえかな
[“力を殺す者”がいるという仮定。 それは、考えを交わし合う度に確信へと近付く。]
(16) 2012/11/08(Thu) 02時頃
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っせー お前に言われたかねーよ。
[>>14見合わせた顔もまた 口角の上がり方がぎこちなかった。]
……そいや、さっきの何だ? あのでっけえランチャーみてーなの。 一体どっから――…
[携帯画面のディスプレイを見る椎名をちらと見 先程の様子を思い返すように問うた。]
(17) 2012/11/08(Thu) 02時頃
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おかしいですよ。 きっと、俺達皆おかしいんですよ。 でも、それ以上にこの状況が狂ってる。
[一瞬だけ、真顔になった]
……何者かがこの災厄を引き起こして、 それを止める力のあるかもしれない者を 排除しようとしてる、っつー事ですか。
[高崎の言う可能性を言葉に落とし込んでいく]
要するに、“敵がいる”ってわけですね……。 俺達はそいつに遅れを取ってしまってる。
(18) 2012/11/08(Thu) 02時頃
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さぁて、どうやって探すかって話だけど――…ッ
[>>15安藤の言葉を拾いつつも、走る。 時折、自転車なんて卑怯なモン使いやがって、 と言いたそうな目で彼を睨んでいた。
そうしてる内、町を破壊せんとするどでかい人形は その大きさ故に遠くからでも姿が見えるようになるだろう。]
(19) 2012/11/08(Thu) 02時頃
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[>>17、軽口を言えるくらいなら大丈夫じゃないかと 今度はさっきよりも自然に笑った]
嗚呼、さっきのですか。 俺も何が出てくるか行き当たりばったり だったんですけどね……。
俺、“天国のアドレス”を見付けたんですよ。 神様が願い事を聞いてくれるっていうんですかね。 で、まあ……あの隕石をどうにかできるモノを 要求してみようと思ったらああなって。
願い事ってアバウト過ぎると叶わないじゃないですか。 だからああなっちゃったっていうか。
流石に隕石を消してくれ、ってお願いして 「そりゃ無理だ」って言われたら困るし。 なら武器をくれ、なら無難かなって。
(20) 2012/11/08(Thu) 02時頃
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現状維持しながら、探せますかね。 何か、そういうのを探知できる魔法とか あれば良いんですけど。
[そっちの方面は生憎何も解らない、と肩を竦める]
元凶をどうにかしない事には、 こいつらも倒せてもいたちごっこ……。 その犠牲になった命みたく、 俺達が狙われる可能性だってなくはない。
ジリ貧、っすね……。
ただ、一つだけ思うんですよね。 どうして、俺達“同じ学園の生徒”がこんなにも 揃って特別な力に目覚めたのか、ってね。
(21) 2012/11/08(Thu) 02時半頃
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そんな“敵”が居るとするなら ……確かに、遅れはとってんな。
[>>18妖精を信じるとするなら、二つの命が犠牲に。 そして町にも危害が及びそうになっている。]
……天国のアドレス? ああ、それがお前の力ってわけか。
[>>20普通ならば信じられなさそうな事も この状況ならば自然と受け入れてしまう。]
隕石消えろーって願いは現実的じゃない、ってコトか? …にしても、天国があるなら地獄もありそうだよなーー…なんて。
(22) 2012/11/08(Thu) 02時半頃
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……何か、そういう敵みっけられるような レーダーとか出せねえのそれ?
[>>21対価の事も知らず、無理難題を吹っ掛けつつ]
逆にこっちが狙われるってワケか。 どっちが先に倒すか、だな。
……同じ…学園の、生徒? だったら、その敵ってのももしかして――…
[ふと、少年の思考が辿り着いた考えは―――**]
(23) 2012/11/08(Thu) 02時半頃
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正直言うと、あんまりデカい願いは怖いんですよ。 この力、どうも代償付きみたいで。
[そう言って、左手の包帯に滲む紅を見せる。 あまり晒したくないのか、すぐに携帯の影に隠したが]
隕石消えろ、でも良いんですけど。 そんな願い事してもしこの宇宙の全ての隕石が 消えるくらいの力を神様が発揮しちゃったら。 どのくらいの代償がいると思います? 俺にも解らないです。
臆病者って思ってくれて良いですよ。 命差し出せば全てが丸く収まるかもしれない。 そんな可能性だってあるのに。 そこまでは踏み切れない俺は、自分が可愛いんです。
(24) 2012/11/08(Thu) 02時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2012/11/08(Thu) 02時半頃
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レーダー……っすか。 さっきのランチャーや手榴弾で、 実在するものなら出せるってのは解ったんですけど。 この現象の元凶に反応するレーダーっていうのは 定義できるかどうか。
試みるにしても、この縫いぐるみ共を どうにかしてからになりますけど、……ね。
[そして、高崎の行き着いた答えに小さく頷く]
俺はもう、力があるって晒しちゃいましたからね。 向こうに目をつけられてる可能性は、 センパイ達よりかは高いかもしれない。
だったら、俺は精々矢面で戦ってやりますよ。
[眼帯で半分隠れた目は、 既に何かを決めたような色を*していた*]
(25) 2012/11/08(Thu) 02時半頃
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― 街中 ―
[人波が文字通り波のように引いてくる。 田原の腕の中にまだ子猫はいただろうか]
そいつの事、頼むね。 一度は助けた縁だから。 死なれちゃ、俺の左手が泣きそうだ。
[携帯電話の送信ボタンを押すと目前の空間が歪む。 一挺のM249機関銃が姿を現した。 邪魔にならないよう開襟シャツの腕を捲り上げると、 肘の下まで巻かれた包帯が露わになる。
収納用のベルトを左肩に引っ掛け弾帯を翻した。 黒々とした銃と、弾帯に装弾された鈍金の光。 じゃき、とコック音を鳴らし前傾姿勢になった]
(26) 2012/11/08(Thu) 19時半頃
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