197 獣ノ國
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―回想・夜―
[公園での戯れはどのくらい長針を進めただろうか。 気づけば夜。それを知らせてくれたのは鐘の音ではない。
もうすっかりと聞き慣れた音>>3:319と、浮かび上がった、慣れ親しんだ友達の名だった。
傍に誰かいたのなら一言断りを。 指を動かし内容をじっくりと、読み込んでから、男は。]
――…そうか。君も行ってしまうのか。
[寂寥感が、胸を過る。]
(4) 2014/10/09(Thu) 01時半頃
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[実際にこうして口を交わしたのは少しの時間。
殆どが文面を通じたやり取りではあったけれど、彼女とのやり取りは男の好奇心を満たし、そして、新たな発見にも気付かせてくれたのだ。
それは言葉のやり取りだけではない。 男は思い出す。初めて彼女と出会った時を。 そうして男は読み返す。 同じ人であるのに、全く異なる人へと成長を遂げたその姿を。
深く 深く 刻みつける。]
(5) 2014/10/09(Thu) 01時半頃
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―――――――――――――― 差出人:ヤニク 宛先:カリュクス ―――――――――――――― アイスで蕩けた林檎のパイとカナリア 20xx年 10月3日 ―――――――――――――― 何でも鳥のせいにしてしまうのかい? 仕方ない なら君との乾杯はワインはやめて果物にしよう 果汁と果実たっぷりのね
アイスクリームを添える、なんて知らなかったよ 焼きたてのアップルパイなら、アイスも溶けてそれは美味しそうだから
だから、君が その足で、夜には少し不便な鳥目で、人より秀で過ぎた聴覚で空を望むというのなら
僕はアイスとアップルパイを用意して待っているよ またいつか、会えるその時を思って君の好物を覚えていられるように
(6) 2014/10/09(Thu) 01時半頃
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君の足跡を空の下で見ているよ だって君はカナリアだから 足があるんだから 何処へだって何処までだって、自由なのさ 空だって、飛べるさ
そう、それが君の“秘密”だね ずっと覚えておくよ
淋しくて優しい、か 冬の寒さが熱を求めるから、その感覚が恋しいという感情を抱かせるのかもしれない、なんてね 懐かしい人を思わせる、そんな空
僕なら、ね 好きな人のそばにいられるのなら、なんだって良かったんだ でも望むのなら、夢物語ならば覚めないで欲しかった でも望むのなら、傍らで触れて欲しかったと、思うよ 僕が彼なら、ね
追伸:行ってらっしゃい ――――――――――――――
(7) 2014/10/09(Thu) 01時半頃
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[目頭を押さえ付けてしまうのはどうしてか。 もうすっかりと忘れてしまっていたと思い込んでいた名の感情が胸を燻らせる。 情けない声は牙で咬み殺す。
そうして、嗚咽を漏らす前に口端を吊り上げてみせる。
何故なら僕は狼なのだから。]
――またね。
[同じ言葉を、けれど違う言葉を、小さく吐き漏らす。
見上げた空は冬の気配はまだ訪れていないものの。
何処か、柔らかく見えた。
その後届いた便り>>3:343には、その空は滲んでしまったけれど。]*
(8) 2014/10/09(Thu) 01時半頃
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―回想・公園―
[“怖い顔”と称されれば>>3:344男は我に返ったように一度瞬きを止める。
その後貼り付けたような笑みを浮かべようとした尻軽の間抜け顔はパシャ。水をかけられる。]
――…飛んだ淑女だ。
[唇の端を吊り上げただけの笑みはどう捉えられるのか。気にする素振りなど見せずに向ける。
端末が彼女の纏う衣類に隠されるのを、噴水が揺らぎ溢れる音を、――音が止まる。]
(9) 2014/10/09(Thu) 01時半頃
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――君は一つだけ勘違いをしているよ、クラリス。
[酷く落ち着いた声だった。何処か挑発めいた言葉に男が向ける瞳の色は荒れることのない、凪いだものだっっただろう。]
でも、君は一つ僕に教えたくれた。
――呪いの解き方は真実の愛。 解かれなかったのは、真実の愛を知らないから。
御伽噺では、ありふれた言葉だ。
狼男の話は知っているだろう?ウソを吐き過ぎた男の末路を。
君は呪いがかかってしまったのはどうしてだと思う?
僕の呪いなのに、解けないなんて。君は呪いがどんなものだと考えているんだい?
君は、目に見える何かが無いと、それに縋らないと、誤魔化すことも出来ないのかい?
――…可哀想だね。
(10) 2014/10/09(Thu) 01時半頃
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[視線を伏せる仕草に、男は見向きもせずに、ただただ唇を動かす。]
君には無理だよ。これは僕のものだ。
君の幸福と僕の幸福はきっと違う。
――…羨んでばかりで、中途半端に言い訳を並べるくらいなら、一層清々しく嘘つきだと分かる狼男になれたことはまあ、幸せなのかもしれないけれど、ね。
…君は、どうしてウソを吐くんだい。**
(11) 2014/10/09(Thu) 01時半頃
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―回想・公園―
――そうだね。ウソを吐き過ぎた少年は全てを失ったのさ。
二股だなんて酷いね!僕はこう見えて案外一途だと言うのに!
[彼女の瞳>>21に映る男は軽薄そうな笑みを浮かべている。
まるで道化師。 揶揄ることに愉悦を見出したような意地の悪い顔。
それが、ゆっくりと落ちていくのは。 顔にかかる影>>22 吐息すらも感じる距離で男は、琥珀の双眸で逸らすことなく見つめる。]
――…思い出したよ。
[独白めいた呟き>>23に男は答えない。その代わりに、雫を水溜りに落としていく。その波紋を耳に鼓膜に伝えながら、紡ぐ。]
(25) 2014/10/09(Thu) 16時頃
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人のためのウソ、なんて。
――…、結局それを理由にしているんじゃあ、縋っているのと変わらない。
耳があるのは…きっと。忘れないため、なんじゃあないかな。
“約束”を忘れないために。 ――君は、何のために耳を強請るんだい。何が、欲しいんだい。
[男は俯く。彼女が自らの赤ずきんを被せようとしたから。 それを手助けするように抵抗もなく、纏うのだ。
横目に透明の傘が添えられる。花籠でも何もない色のない質素なもの。]
(26) 2014/10/09(Thu) 16時頃
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――頼む相手が間違えているよ。
[彼女の問いかけ>>24には答えなかった。
その問いかけに答えたのは結局、その姿が公園を後にする時。]
赤ずきんを脱いで…、
君は、何を望むっていうのさ。*
(27) 2014/10/09(Thu) 16時頃
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―朝・住宅街―
[やけに陽射しの強い日であった。 まるで欲に溺れて空に向かった青年が灼かれてしまった時のような紅。
翼など男にはないというのに、照りつける太陽はじりじりと男の背中を焼いていく。]
――…確か、ここだったかな。
[一昨日だったか。某コミュニティサイトにて一つの噂を聞いた。
50年前からやっている銭湯が近くにある住宅街にて、白くて大きな羽根が落ちていたと。
白い羽根と聞いて思い出すのは一人の少女。 空に近づくのだと足を動かし、その結果羽ばたくことが出来たのだという>>3:343
約束を新たにした。約束を。 縛り付けるそれのことを、決して好きではなかったそれのことを、いつ叶えられるか分からない不確かなそれを。
待ち望むように男は、自身の知っている数少ない内の一つを口遊む。]
(28) 2014/10/09(Thu) 16時頃
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Are you going to Scarborough Fair
Parsley, sage, rosemary and thyme
Remember me to one who lives there
…For she once was a true love of mine Tell her to make me a cambric shirt,
Parsley, sage, rosemary and thyme… Without no seam nor fine needlework,
……And then she'll be a true love of mine
(29) 2014/10/09(Thu) 16時頃
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[到底不可能な願いを別れた恋人に向かって投げかける男の唄。
何度聴いたところで好きになれないその旋律を、所々音を狂わせながらも奏でて、紺色の小箱>>1:95から取り出した銀色の指輪。
装飾も一切ないそれには刻まれる筈だったそれもない、つるりとした感触で男の指を撫でる。]
――僕は、君を愛してる。
――…でも、それならどうして僕の魔法は解かれないんだろうか。
だから僕は、考えた。
[口遊むのをやめて男は一人、呟く。]
(30) 2014/10/09(Thu) 16時頃
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――ウソ吐きはどっちだったか。
“しあわせ”とは、何なのか。
――…僕には、掴むための腕も、歩くための足も、声を聞くための耳も、君の姿を見つけるための目も、君に気付いてもらうための身体も、何もかもが、あるのに。
――僕には、出来なかった。
何もかもを捨てて、君を引いて歩くだけの勇気も何も、無かった。
――それが言えなかったから僕は、せめて、
(31) 2014/10/09(Thu) 16時頃
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[すっかり引いてしまった紅葉色。 懐かしむように焦がれるように眇めた双眸は、ただただ鮮やかに彩られた空を望む。
冬の空とはまた異なる、何処までも遠い色を。男の琥珀は見つめる。]
――君のための、しあわせのウソ。
本当に、そうだったのかな。
――…あの時、嘘つきだと言ったのは、
(32) 2014/10/09(Thu) 16時頃
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[自嘲じみた笑いは一度だけ。 すぐ様また男は口遊み出す。
キラキラと輝く太陽が、蜘蛛の張り巡らせていた糸に絡まる夢見鳥を捉えていたけれど、一瞥に留めるだけしてまた唇を開いた。
引き続き口遊むは、昔の恋人へと奏でる唄。]**
(33) 2014/10/09(Thu) 16時頃
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―回想・昨日―
[端末が震えたのはいつ頃だったか。
曖昧ではあったけれど、促されるまま手を伸ばした先、表示された名>>66を確認すればすぐ様手紙を開封する。]
(74) 2014/10/09(Thu) 22時半頃
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―――――――――――――― 差出人:ヤニク 宛先:トレイル ―――――――――――――― Re:もう起きた?寝坊さん 20xx年 10月3日 ――――――――――――――
君が誰かとケーキを突っつく様子が想像出来ないんだけど ヤキモチ? 焼いたら食べるかい? なんて、ね!
なかったっけ 歌うのは好きだけれどあまり勧めないよ
…どうして、君に? 協力でもしれくれるのかい? 何だい、せっかくお婆さんの真似、練習していたのに!
(75) 2014/10/09(Thu) 22時半頃
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待たないって? 悪者を倒してこその主人公だというのに、そんな物語僕は知らないなあ、嫌いじゃあない
追伸:そう、なら匿さん 探しに来てくれるなんて、珍しいじゃあないか なら、少し待ってみようかな 結局僕が見つけそうだけれど
…ベネットは見つからない、か ありがとう また見かけたら連絡、くれるかい?
――――――――――――――
[いつもより随分と長い台詞に、少しだけ男も面食らったように瞬きをしただろう。
そして、彼がいつもと違う“口約束”を、電子の紙面に綴っていた文章に目を通したのなら、口端を緩めるのだ。]
――…何てタイトルの物語だい、それは。*
(76) 2014/10/09(Thu) 22時半頃
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―朝・住宅街→カフェテリア―
[ふと思い出す。昨日メールのやり取りをした友人>>66は今頃何をしているのだろうと。
どうやら“探しに来てくれる”らしいからと暇を潰していたものの、白い羽根は見つからない上に、タイミングだろうか。
知人の姿一つ見つからない。 そして珍しく男が彷徨わせるのは自身の手元。
そこにあるのは、男が以前まで纏っていたものとは異なる赤ずきん>>23
勢いのまま受け取ったものの、女性向けのそれは男が身に付けるには酷く不似合いであり、どうすることも出来ずに握り締めた。]
――…全く、女の子って一体何なんだい。
[友人に向けてメールを打つ時とはまた異なる様子で、端末に触れる指先は何処か、不満げ。]
(77) 2014/10/09(Thu) 22時半頃
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―――――――――――――― 差出人:ヤニク 宛先:クラリス ―――――――――――――― 忘れ物 20xx年 10月4日 ―――――――――――――― これ、僕に着ろって言うのかい 返すから何処にいるんだよ君 ――――――――――――――
[眈々と打ち付けた文章は他の誰かよりも随分と素っ気なく愛想のないもの。 珍しく夢を語るような大仰な表現のまま手紙を送り付ければ、男はふらふらと歩き出す。
そして向かった先にいた場所はカフェ。理由は異様な日照りにて渇いた喉を潤ませるためだったのだが、昨日メールにて約束した友人>>69が図ったようにいたものだから、男は無言で赤ずきん>>23で獣耳を押さえつけ]
――…グレープフルーツジュース一つ。
[早々に頼めば、友人より少し離れた場所へと席をかけようとする。 その際に彼の後ろ姿を通ったが、はたして気付かれずに済んだか。]
(78) 2014/10/09(Thu) 22時半頃
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ヤニクは、錠というお馴染みさんが本屋に訪れていたようなことを思い出す。*
2014/10/09(Thu) 23時半頃
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―回想・自宅アパート―
[辿り着いたのはきっと、群青色の空が散らばっている頃だろうか。
シャワーを軽く済ませた後、おざなりに置いた端末が点滅していたことに気付く>>83
表示された名前はこのアパートに暮らしている隣人のもの。 目元を指の側面で擦り付ければすぐに返事を打ち込む。]
(94) 2014/10/09(Thu) 23時半頃
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―――――――――――――― 差出人:ヤニク 宛先:オスカー ―――――――――――――― Re:ふわふわの狼より 20xx年 10月4日 ―――――――――――――― それは楽しみだ そうそう、僕も素敵な人から赤ずきんをまた貰ってしまってね 流石にいただけないから返すけれど、少しの間お揃いだね
おや、覚えていてくれたのかい? なら気長に待っていようかな お婆さんの皮は…友人に却下されたから、猫か山羊の真似でもするよ
神隠しだなんてそれこそ御伽だね バイトか… まあ、都合が悪かったのかも …また会えるさ、きっと お疲れ様 そう言えば君、本好きなの?
…なら、お願いしようか 食べられないことを祈ってるよ ――――――――――――――
(95) 2014/10/09(Thu) 23時半頃
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[綴り終えれば一度端末を閉じる。時間を確認すれば、そろそろ眠りに就ている可能性もあったから。
だから、彼の元へとメールが届くのは、日付の変わった4日目以降だろう。]*
(97) 2014/10/09(Thu) 23時半頃
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[ちゃぷりと、揺らいだのは葡萄柚。 紡がれる物語の一端>>96に硝子に映った顔は瞬きを忘れる。
思わず顔を逸らし、足早に席に着こうとした。 掠めるような声>>98が、男が彼強請った菓子を口にする。
腑に落ちないような何とも言えない顔を落ち着かせようと、つま先を差し出す。腰を押し付かせたのは結局そう離れていない二人座席。 グラスを傾けジュースを仰ごうとして]
(104) 2014/10/10(Fri) 00時頃
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ガシャン
[派手な音が獣耳を揺らす。
つられたように視線を向けた先では、林檎を焼き上げた甘い菓子が、陶器に混じって散らばっている>>99
シン、と時が泊まるのは一瞬。 すぐに店員が駆け寄る。その際耳にしたのは、そのアップルパイは友が頼んだ品らしい。
何やら店員とやり取りする様を眺めつつ、ようやっと一口喉に通した葡萄柚は、何処か苦く感じ得て。]
――退屈だったからね!
[舌に痺れる渋みを誤魔化すように笑みを。]
(105) 2014/10/10(Fri) 00時頃
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[潜伏かバレてしまえば開き直ったのか促されるまま、向かいに移動する。途中交わされたいつも通りの挨拶には男も片手を上げて閃かせる。
そうして間も無く一つのアップルパイの甘い匂いが男の鼻を掠めるのと同時に、友が頼んだ砂糖もミルクも無しの黒い液体>>69には、露骨に顔を顰めてみせて]
――…あ、炭酸。
[忘れ物に、目を見開かせた男の頭から頭巾>>23が落ちた。]
(107) 2014/10/10(Fri) 00時頃
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[こうして相席になったのは何度目のことか。
外で茶を、というよりは彼の自宅にてお邪魔させていただいた方が記憶に深く残っていただけに、何と無く新鮮な気分にいつもさせるのだ。
それもお決まりの台詞>>114を彼が紡げば男もお手上げだと片手を泳がせて]
慣れたくないよ。僕にはこれでいい。
[いつもと同じ言葉を彼に向けた。 彼が何かを言いかける。男も忘れ物について口を開く。そんな矢先に待ってしまう赤い布>>23
男の顔が強張る。それも諦めたようにすぐに笑みを向ける。今更なんだというのか。
隠しもせずに歩いていたのは自分なのだから。自ら捨てたのは他でもない僕なのだから。
待ち受ける者は何なのだろうか。 邪魔だとばかりに脱ぎ捨てたそれ。初めて見せた人間には驚かれ、二人目にはこうして隠された。
だから、三人目はどうなのだろうと視線を向けた先、獣耳を覆う布を再び取り付けられてしまった。]
(122) 2014/10/10(Fri) 00時半頃
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[一連の流れ。物語をなぞることも出来ずに、惚けた顔をしていた狼が反応したのは、布地に触れた男性の手と同時に呟かれた言葉から。]
――…赤ずきんを被る狼なんて、聞いたことがないね。
[苦笑するのは一瞬のこと。すぐに首を傾げながら行儀悪く肩肘を立てて口角を上げる。]
“仕事だらけの日常から抜け出したい”…だっけ?
[昨日、友が打ち込ん文章を口にする。そして琥珀色を揺らめかせながら、男は笑う。]
――君は目に映る存在を信じる? 信じるのだとしたら、僕は君にとって何に見える?
狩人やお婆さん、ではないのなら。
…君は、どんな物語を紡いでくれるんだい?
[赤い頭巾の括り目を弄りながらといかけた。]
(123) 2014/10/10(Fri) 00時半頃
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