78 光環の戦溟 ― bloody searoar wars ―
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[パキ …ンッ
此処は創造主たる神の声すら届かない。
ただ 脚を繋ぐ枷へ僅かに罅が入る。 ただ、聖堂 ――― 月が、何かに怯えたように、散発的な鳴動を始める。 その姿が―――紅色に染まる。
キィ―…ィン
円環の世界の中、時を同じくして大きな天体に異変が起きたことに、宙《そら》を見上げたものなら誰しもが気付いただろう。
墜ちた双子星と、そこに浮かぶ、紅い紅い月に…]
(15) 2012/01/29(Sun) 01時頃
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[ド ッ ゴオオオオオオオオオン!!!!!!!]
(……?)
[唐突に衝突した隕石《ニガヨモギ》>>43に月の28(0..100)x1%が破壊される。 ぽかんとしていると、落ちる天井から建材が雨のように降り注ぐが、それは全て少女に落ちる前に消える。
枷は―――完全に壊れて外れていた。
同時に第三の匣《BOX》が彼女の目の前に出現し、中空から現れた黒曜の輝きを放つ剣により貫かれ…
―――世界中の川という川が、有害物質によって汚染された]
(66) 2012/01/29(Sun) 01時半頃
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[3割を破壊されつつも墜落を免れた月の内部で、喚き散らす人影に気づいてそちらを向いた。 顔の上半分を眼帯で覆われており、直接見るわけではなかったが。
喉元を抑える。 息を吸う。 吐く。]
あなた だあれ? どうしたの?
[今度は成功した。声を出すことに。 たどたどしく話し、視えた星へと首を傾げた]
(74) 2012/01/29(Sun) 01時半頃
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―破壊されし月の聖堂―
[少女の周囲を周回していた7つの禍の匣が、 第三の匣《BOX》が解放されきったと同時に、黒曜の剣と共に再び少女の中へと吸い込まれるようにして消えていく。]
ねんぱのたみ、座の…………
[長くて覚えられなかったらしい。 こてりと首をかしげた。]
創造主《おとうさま》を? そうなの… なら、ついでだから、わたしを壊(ころ)してくれませんか?
[饒舌な人物を前に、ふんふんと頷きながら話を聞いて、ぽんやりとした口調のままそういって首をかしげた。]
わたし、せかいをこわしたくないんです。 でも、ラディスが、壊してしまうから…
(111) 2012/01/29(Sun) 02時頃
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[>>109 名前を聴かれた。 >>98 同時に、名前を呼ばれた気がした―――そう、少女は彼にそう呼ばれていた]
わたしは、ラディスラヴァ。 でも、エリクシエルがいなくなって、さみしくってラディスが生まれてからは、わたしはラディスにラヴァって呼ばれてる。
[人はそれを二重人格というが、彼女はそんなことは知らない]
それは、創造主《おとうさま》からもらった終末《ハルマゲドン》を起こすための禍の匣《BOX》 それと、匣を開けるための鍵の一つ。
創造主《おとうさま》に会う方法は、知らない。 生まれてから一度も、創造主《おとうさま》はこなかったし、わたしはここにとじこめられていたから。 ごめんなさい、おやくにたてなくて
[尋ねられた質問に素直に応える様子は無垢そのものだった。]
(121) 2012/01/29(Sun) 02時頃
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[>>128 ぎゃははと笑うクラリスに、真剣に悩むような素振り]
わたし、こわれないですか? 運命は書き換えられない―――から? やっぱり匣は全部開いてしまって、世界は割れてしまうんだ…
[しゅん、と哀しげに俯いた。]
クラリスは、創造主《おとうさま》をどこに連れ戻すの?
[太陽がなくなっても、世界は滅びるのかな―――そんなことを思いながら、やはり首を傾げた]
(142) 2012/01/29(Sun) 02時半頃
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あ…わたしもつれていってください!
[準備運動を始めるクラリスの傍に、たどたどしい足取りで駆け寄る。]
わたし 創造主《おとうさま》にあいたい
(149) 2012/01/29(Sun) 02時半頃
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…あなたも、終末《ハルマゲドン》を望むですか?
[>>165 男とか女とか、そういう概念は少女には未だ理解できなかったので、解ったような解らないような曖昧な相槌を打った]
ぎんがのちゅうしんかく…それって楽しいところですか?おいしいですか? わたしも、いってみたい エリクシエルも、つれていくの
[両手を合わせて緩く口許は弧象り。 自分の引き起こしていることも、 今地上で起こっていることも、 何も知らない少女は、夢を見るようにうっとりと言った]
(180) 2012/01/29(Sun) 03時頃
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[>>168 大丈夫かもしれない、と言われて単純に喜んだ。 単に無知故にというよりは、自分は大丈夫だという確信故に。 少女は月に囚われていた。この世界で月は何よりも太陽に近い場所を巡っている。 故に―――常人はこの場所には存在することすらできない。]
わたし、そとにいってみたいの。
[>>171 快諾を貰うと同時に、両腕を上げたクラリスの腰へと腕を絡める。 炎の弾で先ほどよりも更に46(0..100)x1%程月が損壊した。 己が永久の時を過ごした場所が崩れ落ちることに何の感慨も持たず]
わあ…!
[ロケットのように飛ぶクラリスに掴まり、少女は月《檻》の外へと文字通り飛び出したのだった。**]
(181) 2012/01/29(Sun) 03時頃
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ラディスラヴァは、ペラジーに話の続きを促した。
2012/01/29(Sun) 22時頃
ラディスラヴァは、ヴェスパタインに話の続きを促した。
2012/01/29(Sun) 22時頃
ラディスラヴァは、シメオンに話の続きを促した。
2012/01/29(Sun) 22時頃
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[クラリスへと掴まっていた少女の上半分を布で覆われた顔が、ふと何かに気をとられるように下を向く。 ロケット級の猛スピードであるにも関わらず、肉眼を使用していない彼女には”視え”た]
…あ、
[当然、よそ見などしてれば振り落とされるわけで]
あっ…
[ずるりとクラリスを掴んでいた細い繊手がその体から離れ。
漆黒の翼が一羽、宙《そら》から墜ちる…]
(356) 2012/01/29(Sun) 22時半頃
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― 王都の何処か ― [そのまま落鳥するかという速度に悲鳴を上げることも無く、ふぁさりと大きな黒翼を羽ばたかせ、風を孕む。 失速しほとんど浮遊しているといっていい速度で地へと足を着いた]
……エリクシエル?
[ゾンビたちは少女を襲おうとはしなかった。 それは彼女が、いかに拒絶しようと黙示録《アポカリュプス》の執行者であるが故なのか。 それとも、ゾンビの欲するものを持っていないだけなのか…
この異常な都の中であって、その様相に不安そうにはするものの、何ら被害をこうむることなく立ち尽くす]
エリクシエル…!
[近い。 近くにいる。 懐かしい、気配が。]
(363) 2012/01/29(Sun) 23時頃
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[当然のように無傷で無事に華麗な着地を決めた少女。
ぱりんっ
微かな音に指先をさすると、そこには柔らかな人の触感そのものであるにも関わらず、セルロイド人形に入るような罅割れがあった。 高温に縋り付いていた影響は少しはあったらしい。 しかし、ひと撫ですればその罅もすぐになくなった。]
…クラリス
[>>365が聞こえて微笑む]
こんど、つれていってね。 ぎんがのちゅうしんかく!
[猛スピードで流れていくクラリスに聞こえたかは知らないが、そう内天《そら》へと言った。 ―――…それは叶わぬ願いだと知っていたけれど。]
(367) 2012/01/29(Sun) 23時頃
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[ふわりふわりと半ば浮くように濡羽の鴉のように美しい一対の黒翼を羽ばたかせ、紅いドレスの裾を靡かせゆるりと歩く。
そうして、漸く見つけた。 少女の知らぬ間に勃発し収束した天界大戦の最中、人の輪廻の中に見失った、ただ一人同族からも忌まわれた彼女の元を訪れてくれていた彼を]
―――…エリクシエル…!
[へたり込む銀の髪の少年の前で止まった]
(377) 2012/01/29(Sun) 23時頃
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[後ずさる少年に、小首をかしげる。 しかし、彼にゾンビが遅いかかろうとしていること、そして彼がなんら力を使おうとしているように見えないことにさらに不思議そうに首をかしげた。]
―――…エリクシエル?
どうしたの こわくないよ? だって エリクシエルはこんなのぜんぶなおせるでしょう
[一歩踏み出す。 ふわりと黒翼をはためかせると、ゾンビがびくりと動きを止めた]
(387) 2012/01/29(Sun) 23時半頃
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[助ける必要など本来ないはずなのだが、どうやら彼は何か不調を起こしているらしい。 そう一人で納得して、こくりと頷いた]
いこう。 ここは イキモノがおおくて、くらくらする
[初めての外界、いわゆる人(ゾンビ)酔いを起こし始めている少女は、少年に向かって手を差し伸べた]
(397) 2012/01/29(Sun) 23時半頃
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[少年の手を取ると、そのまま黒翼が大きくはためき、風を押して二人を浮かせる。 熱をもっているのはおそらく先ほどのクラリスの傍にいた影響だろう。 ちょうどオーブンに入れた耐熱皿が冷めるのに時間がかかるような具合だ。 だが、少女はそれに気づかないため、こてりと首をかしぐ。]
ううん、だいじょうぶだよ。 どこもぐあいわるくないよ? えへへ…そうやってしんぱいしてもらうの、ひさしぶり
[そのまま舞い上がると、王都の中心にある教会の鐘のある塔の屋根の上―――の、十字架の前へと舞い降りた。]
ここなら、だいじょうぶ おそとはすてきね しずかだけど…いつも何かのおとがきこえるの
[それはおそらく風の音。 耳を傾けて、おっとりと話す]
(410) 2012/01/30(Mon) 00時頃
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[エリクシエルじゃない、そういう少年の手をとったまま、小首をかしげる]
エリクは、エリクだよ。 わすれちゃったの…?
[繋いだ手が、波長を合わせるように波動を伝え、仄かに燐光を放つ。]
(429) 2012/01/30(Mon) 00時半頃
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[キィ―… ン]
.
(430) 2012/01/30(Mon) 00時半頃
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[手を振りほどかれて、一瞬戸惑う様子を見せたものの]
いかないで
[咄嗟に、振り払われた手を伸ばして少年に抱きついていた。]
もう、おいていかないで…
[切実な声。 それは幾憶幾万年もの間積み重ねた思い。]
こんどこそ、 わたしを壊(ころ)して
[遠い遠い遥か昔。 己の宿命を嘆くようになってしまった少女が同じことを懇願した時。 彼がどう返事をしたのか、少女には思い出せない。 ―――今、ここには、運命は変わらなかったという結論だけがあった]
(446) 2012/01/30(Mon) 00時半頃
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どうして? はやくしないと、せかいが割れてしまう。 わたしはそのためにつくられたから、わたしはわたしの運命に抗えない。 だれよりも…知っているでしょう
そうだ 力があれば 力があれば…?
[そのまま、少年の胸に顔を埋める。 その胸に、ひそやかに福音《スペル》を呟いた。
―――それは、彼の内に眠る力を呼び覚ますための目覚めの声]
(463) 2012/01/30(Mon) 01時頃
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”オェアゼム”
(464) 2012/01/30(Mon) 01時頃
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[少年の背中から生まれる光を”視た”]
エリク…
[そう呼ばう声は、安堵したような、親しい者を呼ぶ声。 しかし]
『そんなことをしても、運命を書換えることはできない。 我は黙示録《アポカリュプス》を執行する』
[唐突に 不穏な声と、笑み。 しかしそれも一瞬で消え、何かを振り払うように少女が頭を振る]
いやだよラディス…! いやだ…
[そのままふらりと少年から離れるようにして頭を振っていた少女は、気を失い―――
塔から、堕ちた**]
(489) 2012/01/30(Mon) 01時半頃
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― 王都中心部 教会 ― [羽のある人型の生き物――まるで天使のような――が、よりにもよって教会に降ってきた。…ともなれば、場所柄騒然となるのは致し方ないだろう。 敬虔な信者の皆さまの手によって、簡素ながら清潔に整えられた寝台へと一人横たえられていた。
顔半分を隠す帯の下、瞳は見えなかったが、身じろぐ様子はどうやら目覚めたらしい。 茫洋とベッドの上に座り込んでいる。]
―――…こわい
[部屋には一人。 高い天井と、白い壁と、閉鎖空間。それはまるで戻ってしまったかのような錯覚を覚える場所。 足首に触れる―――鎖も枷もない。
そのまま、膝を抱えてすんすんと泣き出した。]
(623) 2012/01/30(Mon) 23時頃
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『鬱陶しい』
[己の内から呆れたような声が聞こえる。少女は怯えたように僅かに身を竦ませた]
…もう、ひとりは、いや
『ならば全てを無《零》に還せ。 破滅を導く存在にすら、普く禍を齎す黙示録《アポカリュプス》の執行者として。 役目を終えねば壊れる(しぬ)ことができぬ定め―――諦めろ』
[孤独であれ、孤高であれ―――何者にも情をかけることは罷りならぬと]
エリクのはなしてくれるせかいは、とてもきれいだったんだよ…?
[傍から見れば一人二役の独り言。 少女は、宿命と感情の間で分かたれた己自身に怯える]
(635) 2012/01/30(Mon) 23時頃
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[ビキィ
汚染水が染み、隕石《ニガヨモギ》の開けた大穴を中心として世界の地殻に一本の大きな亀裂が走る。]
『もう遅い』
[地に降りてから、エリクシエルの波動を追うのに夢中で、己に危害のない現状をよく考えることはしなかった。 改めて地上の様子を”視る”]
…………。
[使徒《人形》が啜り泣く]
『お前《我》がやったんだ』
[首を振ることは、できなかった]
(637) 2012/01/30(Mon) 23時半頃
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ラディスラヴァは、カリュクスのノックに気づかない。すんすんとすすり泣く声だけが聞こえる
2012/01/30(Mon) 23時半頃
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[近づいて尋ねる少年に、ふるりふるりと首を振った。 ぽたぽたとあふれる涙が両目を覆う帯に染みて、あふれて落ちた]
……エリク…
[少年は、エリクシエルじゃないと言い続けた。 伸ばしかけた手が止まり、引き戻される]
いたくないよ… いたいとか、くるしいとか、わたしにはわからない…
[少女には”痛み”が解らない]
(651) 2012/01/31(Tue) 00時頃
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[手に押し付けられたものに、驚いてすすり泣くのを止めた]
…これ なあに?
[しげしげと”視る”…が、よく解らなかった。 するりと両目を覆う帯を解く。 現れるのは、紅と蒼のオッドアイ。 今度は、”見る” 視力は良くないらしく、近くのものを見るのですら凝視している。]
へんなかお!
[泣きぬれた瞳のまま、くすりと微笑った。 それから、少し落ち着いたのか]
あなたは、エリクじゃないのね あなたは、だあれ?
[その昔エリクシエルが存在したころのように、両の宝石のようなオッドアイを向けて、小首をかしげた。]
(681) 2012/01/31(Tue) 00時半頃
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[懐かしい愛称で呼ばれて、両の硝子玉を見張った]
…………ぁ。
[それから一度収まっていた泪が再びぽろぽろと毀れた]
わたしをそう呼んでいたのは、ひとりだけ… エリク…ううん、カリュクス… わすれて、しまったのね わたしのこと、しっているひとはもうだれもいないのね
[それから、びくりと何かを感じたように窓の外へ視線を向けた。 再び眼帯で両目を覆う。 立ち上がる。 窓を開ける。 窓枠に立つ。]
よんでいる いかなくちゃ…
[彼女は―――跳んだ]
(697) 2012/01/31(Tue) 01時頃
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[教会から飛び立つ。 その三ヵ国国境《ゴールデントライアングル》の方角を上へ、上へ―――太陽を目指して。 その途中で南極星《セレスト》の付近を通り過ぎ、その波動―――同じ創造主《God》から生み出された存在(もの)の気配に、少しだけ止まる]
―――…ぁ
[それは、とても明るい、明るい…少女には、まぶしすぎる星《テュケー》]
(719) 2012/01/31(Tue) 01時半頃
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― 三ヵ国国境《ゴールデントライアングル》の少し上空 ―
[ふぁさりと漆黒の翼を羽ばたかせてその場に止まっている間。 その翼は星が散るような輝きを時折零し、この世界では見ることのできない漆黒の宙《そら》のような色を帯びる。
見上げる顔の上半分は、眼帯で覆われたまま。]
創造主《おとうさま》… どうしてわたしを、おつくりになられたの?
[人形のごとく整った唇から、少女はそう漏らした。**]
(740) 2012/01/31(Tue) 02時頃
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