193 古参がゆるゆるRPする村
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[潮風が強く吹いて、その中に指を緩めると 大量の紙片が巻き上げられて空に散った。
遠くに溶け消えるまで見上げている。]
(66) snow03 2014/09/22(Mon) 00時半頃
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[波打ち際から歩きだした。冷たい水に足が浸かる。 膝下くらいまで水面が来た所で、その先に抵抗を感じ取る。 柔らかくて見えない壁があるみたいだった。
両手を祈る形で目を閉じた]
(67) snow03 2014/09/22(Mon) 00時半頃
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――天国――
あー、ようやくいたいた、広いなーここ。
[よくよく考えてみると、死んで天国に来た人がみんな居る場所だとしたら、生半可な広さではすぐに過密人口になりそうだ。 広い天国を歩き回って、やっと一人の天使を見つけた。 しかも綺麗なおねーさんだ。ラッキー。]
あのさ、お願い? 質問? があるんだけど。
(68) mmsk 2014/09/22(Mon) 00時半頃
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[少年の姿が足元から溶けた。 童話に喩えられた因果のように、海の泡。
海は初めから何者もなかったように、 ぱしゃり、ぱしゃりと
水の音がする**]
(69) snow03 2014/09/22(Mon) 01時頃
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僕も、天使になれたりしない? 僕さ、一人の天使に地上で会って、その人にここまで連れてきてもらえたんだけど。 そうやって降りられるんなら、また逢いたい人がいる、んだ。
[天使は渋い顔をしていた。死者が生者に会いに行く、ということに、快さを感じないらしい。 けれど、それはつまり。]
――降りることは、出来るってことだよね?
[痛いところを突かれた、といった様子に、僕はにっと意地悪な笑みを作って返してやる。]
(70) mmsk 2014/09/22(Mon) 01時頃
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ありがと。それだけでも充分だ。 じゃーね、また別の人にも、聞いてみる。
[約束したから、逢いたい。 いつかあの人がここに来るのを待たなくたっていい。誰かの死ぬのを願わなくていい。 ――あの人にいつかが来ないなんてのは、まだ僕の知ることじゃないけど。 会いに行けるなら、その方がきっといい。
今度は天使カフェになるかもしれないなとあの日のやり取りを思い出せば、思わず笑った**]
(71) mmsk 2014/09/22(Mon) 01時頃
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―そして時が経ち、再び夢の中―
[そこは赤い花咲く空間だった。 懐かしい声で名を呼ばれ、振り向く]
父さん?
[酒の臭いのしない、優しい父の姿がそこにあった。 そして、その傍らによりそう若い女が一人。 初めてみる顔なのに、なぜか懐かしい。 お前の母なのだ、と父は言う]
ほんとうに?
[ほんとうだ、と父は微笑む。 『いい女だろう?』と付け加えて]
(72) azubu 2014/09/22(Mon) 01時半頃
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ごめんなさい。
[真っ先にでた言葉は詫びだった。 自分の命と引き換えに子を産んだ母への。 子と引き換えに愛する女を失った父への。
母は少し困ったような顔をする。 父は少し悔しそうな顔をした。
そして、違うのだ、と父は言う。 お前は望まれて生まれてきたのだと]
(73) azubu 2014/09/22(Mon) 01時半頃
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[詫びるのは俺の方だ、と父は言う。 息子に散々心配をかけ、させなくてもいい苦労をさせた、と。そして、父を置いていった事はなにも気にしなくていい、と]
どうして、それを?
[ずっと気にしていた事だった。 父さん、可愛い天使さんに叱られたの、と母が言う]
もしかして、メアリーに会った? 栗色の髪で、こんな、赤い花を挿した女の子。
[母はにっこりと、父は気まずそうに、微笑む。 伝言は伝わっていたらしい]
(74) azubu 2014/09/22(Mon) 01時半頃
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――ありがとう。 [天を見上げ、そして父母を見つめ、言った]
(75) azubu 2014/09/22(Mon) 01時半頃
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[それからしばらく親子で過ごす時を得た。 けれど、それも終わりの時が来た。
遠くの方で妻の声がする。 呼ばれているわ、と母が言う]
もう、いかなきゃ。
[父母は頷く。 泣かすなよ、と父が言う]
わかってるよ。 ――じゃあ。
[頷き返すと世界は白く光って、それから消えた*]
(76) azubu 2014/09/22(Mon) 01時半頃
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―ブラック家―
『――ロ、クロッ!』
[妻の声で目を覚ます、いつもの朝。 いつまでも起きない、だの、昨日脱いだ靴下がほったらかし、だの、流れてくる小言を笑顔で聞く]
なぁ。 お前もクロ、だろ?
[姓を元にした愛称は、同じ姓になっても変えにくいものらしい。いつものやりとり]
(77) azubu 2014/09/22(Mon) 01時半頃
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――なぁ。
[妻が振り向く。 忙しいのだ、と頬を膨らませながら。 その頬をつまみながら、いつもと違う事を言う]
*愛してる*
(78) azubu 2014/09/22(Mon) 01時半頃
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― 漁師の小屋 ― [膝をつけたまま意識を取り戻したところは、小屋のようだった。 自分の居場所が解らぬまま、闖入者に驚く男が一人入ってくる。
漂流された地でよい食事を頂き、散々血色良好に帰ってきたお陰で、男からは人間に非ずと疑われる結果となる。 無益な戦いはデメリットしかない、荷物につめておいた菓子の類を袖の下に説得することになった。]
(79) 10347 2014/09/22(Mon) 01時半頃
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[それから数日間、正常な空気に慣れてしまった自分を元に戻すため小屋に留まっている。 滞在については男は小屋で寝るなら別にいいと言った。 海の傍で作られたこの小屋は元々耐水性がよく、汚れた海でも中々朽ちないのだろう。
男はその間、毎日小屋に来て漁の道具を持ってどこかに行き、暫く経った後に戻ってくる。 今日は収穫があったぞと喜んで俺に報告してくる。 中身を見せてくるが、そのどれもが生きているぐちょぐちょの何かだった。]
(80) 10347 2014/09/22(Mon) 02時頃
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何故、未だに漁をするのだ。 収穫はあっても、その魚が食べられるものかはわからない。 それに襲われる危険だってある。
[そういう質問を聞くと男はまるで変なものを見る目で自分を見ながら、 さも当たり前のように、俺は海に還るからだと答えた。
もし腹が減って食いたくなったら、食えばいい好きにしろ。 ただ食えなかった部分は海に捨ててくれ。 冗談とも付かない言葉を、本気で漁師は言った。]
(81) 10347 2014/09/22(Mon) 02時頃
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綺麗な水…? 馬鹿な、未だにそんな場所があるのか?
[体も慣れたので旅の続きをすると漁師に伝えると。漁師は次の行先を聞いてくる。行先はないと答えると、そのような場所がある事を伝えてくる。
一瞬あの病院が浮かんだが、直ぐに違うだろうとため息を吐い首を振った。
どうやら綺麗な泉だか何だかが朽ちかけた城だか屋敷にあるらしいというのだ。方角なら解るから行ってみたらどうだ―と。]
わかった、色々世話になった。 ありがとう。
(82) 10347 2014/09/22(Mon) 02時頃
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― 暫くの後 ―
端末の利用者は、次々に退院しているようだな。 徐々に書き込みが徐々に減っていた。
[端末は何故かまだ持っていて、暫く使えていた。あの場所との繋がりと言えばこれくらいだが、非現実なそれのせいで現実だったとわからせてくれた。]
これは…ここに置いていこう。 もう電源とやらが切れかけていると思う。 もしかしたら、だが…。 [誰かが見つけてくれるかもしれない。 それが端末を知る者かもしれない。 そのことを拾い上げてくれるかもしれない。
その言葉をぐっと飲み込み、黄砂に沈む中に端末を埋めた。]
(83) 10347 2014/09/22(Mon) 02時頃
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[やがて城壁が見えてくる。 漁師から聞いた目的地、城下町。 名は確か…なんだったか。
周囲には、足に纏わり付いてくる草の蔓とも蔦とも呼べるか解らない代物たち。 使い慣れている斧を構え、斧を振るいながら踏み出した。]**
(84) 10347 2014/09/22(Mon) 02時頃
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ーカフェテリアー
[卓球カフェで盛り上がった日々も遠く。 客の姿も見なくなった。 一人で過ごす時間が増えれば、自分がアバターであると実感する事も増えた。 「仕事を全う出来ずに死ぬしかなかった」アバターの無念は、この病院に飛ばされ、少しずつ解消されたのだ。 今、電子の海に溶けずにいるのは]
いらっしゃいませ♪
[ミルヒが、「アイリス」の存在を望んで病院に留まってくれているから。]
(85) Ellie 2014/09/22(Mon) 02時頃
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はい?
[呼びかけ>>122に笑顔で振り返る。 彼女の告白を、静かに聞いて――微笑んだまま頷いた。 「イリス」に似ているからこそ、身代わりにも新しい恋人にもなれない。 触れられるホログラムのような存在。 抱きしめられても、体温も鼓動も感じられないだろう。]
ずっと一緒にいますよ。 そう、言いました。
[瞳を閉じて受け入れる。 女の子の唇って柔らかいんだなぁ、と、設定上男性しか知らないアイリスはぼんやり思った。]
(86) Ellie 2014/09/22(Mon) 02時頃
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――いつか、貴女のアイリスに、貴女をお渡しする日まで。
[メアリーは天使だと言った。 そんな存在が来れるなら。 願っていれば、喪った恋人だって、来てくれるかもしれない。 こんな切ない瞳じゃなくて――心から幸せそうなミルヒを見たいのだ。 転生した患者のツイートが電子の海に流れてくる。 いつか――ここでミルヒの幸せを読めたらいい。 その横にいるだろうアイリスが、自分ではないのが、少し悔しいけれど。]
(87) Ellie 2014/09/22(Mon) 02時頃
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[時間の経過も曖昧なカフェテリア。 冷蔵庫には、いつでもキャラメルのアイスティが入っている。 癖のようなものだ。 時々減っていない中身を見る度にバグが生じるが、給仕には障りない。
きっと、消える瞬間も、笑顔。]
(88) Ellie 2014/09/22(Mon) 02時頃
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ありがとうございましたぁ♪
[――――プツッ**]
(89) Ellie 2014/09/22(Mon) 02時頃
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病院での毎日の単調なくりかえし すこしづつ…いつの間にか人が減って そして自分も消えていくのか
そう考えるとどこかほっとした
(90) LittleCrown 2014/09/22(Mon) 02時半頃
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そんなある日のカフェテラス いつものように注文した 濃いめのコーヒーを飲みながら 新聞をバサリッと畳んだとき蘇る
残っていた…あの事件が始まるまでの記憶 なくなっていたあの事件の日々記憶 そして夢に見ていた刈り取られていた後の記憶
ひとつになる
(91) LittleCrown 2014/09/22(Mon) 02時半頃
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気づけば 崩れ落ちた家 朽ち果てた庭 砂とかした田園 枯れ果てた川
白く高かった壁も今は崩れ落ち 亡霊さえもいない――荒野
(92) LittleCrown 2014/09/22(Mon) 03時頃
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わらっている少女はいない 愛したあの子はいない
とおくとおく決して自分の手には届かない
(93) LittleCrown 2014/09/22(Mon) 03時頃
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愛していた
苦しめるしかない愛し方で
愛していた
くそみたいな愛し方で
(94) LittleCrown 2014/09/22(Mon) 03時頃
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身内しか愛せない人間は、結局、 自分しか愛せない どこかの本で読んだ言葉か
そうだな 俺は…きっと
そして ――ずっと永遠に。
[男はつぶやき足元の崩れ落ちた白い壁の後らしき瓦礫を跨いで…]
(95) LittleCrown 2014/09/22(Mon) 03時頃
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オスカーは、やりきった(「・ω・)「がおー
snow03 2014/09/22(Mon) 04時頃
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