17 吸血鬼の城
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……っ……!?
[びくりと動きをとめて目を見開く。悔しそうな顔でぎり、と奥歯を噛み]
(190) 2010/06/25(Fri) 22時半頃
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[セシル――白薔薇の視線が不意に外される。 魔物の視線が切れたことで僅かに圧迫感が緩み、竦んだ足に力が戻るが、今度は背中側から黒薔薇の声が聞こえて]
(逃げなきゃ……。 逃げないと、殺される。でも、どうやって?)
[躊躇う内に痩せぎすな首筋に手が伸ばされ]
いやっ!!
[人狼の牙を握り締め、白い手袋目掛けて振り下ろした]
(191) 2010/06/25(Fri) 22時半頃
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[ふ、と首を傾ぐ。娘の後ろに近づいた気配。 その銀の枷を見て――白薔薇は、ああ、と薄笑いを浮かべた]
従者風情に、 呼び捨てにされるいわれはありませんが。
……ああ、なんといったか、そう。 私と対の名を持つ者……、邪魔をしないでいただけます?
[ゆるりと笑めば、薔薇の香気は強く。主にも似た闇の気配が、漂う]
(192) 2010/06/25(Fri) 22時半頃
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/* >>+91
マズいかな、そうだな、マズいだろうな。 まぁ、そうだな、エピは月曜まであるし、ゆっくりゆっくりでもいいし。
(手足動かないまま言いました)
(+95) 2010/06/25(Fri) 22時半頃
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―最上階― [独り部屋に残る 遠く、鍵盤を弾く音がする。 窓の外には無数に並ぶ墓が見えた]
――…舞台は、動いている この度の寸劇は思いの他……予想外の出来事に見舞われたが
[終幕は迫っている。 其々の役割を担い、奔走している人々を 城主は直接己の手を下す事無く静観している]
(193) 2010/06/25(Fri) 22時半頃
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立派な吸血鬼……
[時間の流れも、違ってしまったのだろうか。 ミッシェルが死んで、そして自分も――その時、ベネットは]
なあ、ベネット。 俺はな、無理な話だとは思うが、もし生かし続けてもらえるんだったらな――
[そこまで言いかけた所で、再び視界がくらりと回る。 血が足りないゆえの猛烈な睡魔か――自覚した頃には、身体はシーツの中に、意識は薄闇の中に沈み込んで*]
(194) 2010/06/25(Fri) 22時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/06/25(Fri) 22時半頃
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想い出になれば…… そうね、綺麗な記憶のまま…… いられれば良かったのに。
[舌先に触れるのはドナルドの鮮血。 それは甘い香りを伴い女を酔わせる酒精のよう。 甘いを感じる自らに感じるのは罪と虚しさ。 それでも女の指は名残惜しむかのように 唇に残る赤に触れた]
――…さようなら。
[背を向けた男を追う気も無く。 その背にメアリーの許へと駆けた自分の姿を重ね 最後まで見詰め続ける事は出来なかった]
(195) 2010/06/25(Fri) 22時半頃
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[伸ばしかけた手に、小さな衝撃]
―――…ッ、
[一度手を引けば、白い手袋を切り裂いて ぱくりと割れた赤い傷跡が手の甲に――それは白を濡らし]
……ああ、あの方からいただいた血が。
[見下ろせば、ふ、と哀しげに呟く]
(196) 2010/06/25(Fri) 22時半頃
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[黒薔薇は、紅色の月を背にして、口角を上げた。]
くっ……… くくく……… ふ、………
[口角を上げるだけは抑えきれなかったのか、男の口がゆっくりと開いてゆく。]
ははは………!
今日ほど愉快な宵は無いよ、白薔薇……
いや――…セシル=フロレスク。
……っはっはっはっはっはっはっはっは!!!
(197) 2010/06/25(Fri) 22時半頃
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/* サイラス>>+91 (おれの可愛い人形…くく。)
――
どうだ? 抵抗できないまま、好き勝手される体験は。
[天鵞絨の上着のボタンに手をかけ――その裾に、取引に使ったトカゲのアクセサリーがあるのを見つけてほくそ笑む。]
よし、おれの細工の出来映え、もうちょいとアピールしてやるか。
[チェーンベルトの飾りの先端を工具代わりに使い、トカゲの腹に刻まれたイニシャルの前に、“EMET”と書き加える。 錫のトカゲは命を得て、チロリと尾を振った。]
――おれが今、何を企んでるか、わかるか?
[トカゲを指に留まらせたまま、サイラスにニマリ]
(+96) 2010/06/25(Fri) 22時半頃
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執事見習い ロビンは、腹を右手で抱え、ゲラゲラと笑っている。
2010/06/25(Fri) 22時半頃
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――…ひどく愉快だ。
嗚呼、ひどく愉快だ。
今日、はじめて、 私は君への嫉妬やわだかまりの全てから解放されたのだ!!
なあ、素晴らしい記念日だとは思わないか? ――フロレスクの名を持つ、祓魔の血を引く男よ!
(198) 2010/06/25(Fri) 23時頃
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――…貴方はあの方のもの。
[人間であった頃とは違う白薔薇の答えに 少しだけ寂しげな表情を過らせて]
薔薇は存外――… 強い花だったのね。
[ぽつり呟き指先に残る赤を味わう]
(199) 2010/06/25(Fri) 23時頃
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>>189 [聞こえた友人の声に振り返る。が、同時に漂ってくる甘い甘い、本能を刺激する匂い]
……ドナルド……?
[まだ、大丈夫。我慢できなくは、無い――]
(200) 2010/06/25(Fri) 23時頃
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/* サイラス様の、墓下まとめメモが、とてもすばらしいのです。
あやしいアイテムまで持ち出して、 ヘクター様は一体何をするのでしょう、と わくてかしつつ…。
(+97) 2010/06/25(Fri) 23時頃
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>>+96
――……何を、 ……?!
[ヘクターの指がシャツのボタンに伸びて、目を丸くした。 彼は裾につけていた報酬の飾りに気がつくと、それを外して何かしら施している。
その間も、呪縛は解けず…ただ、何が起こっているのかと、いや、明らかにあの時と逆転している立場に、息を飲む。]
何を、企んでるかなんて、わかるわけ……ッ
[その飾りが命をもって動き始めるさまには驚愕して…その笑いに、頬を引きつらせた。]
(+98) 2010/06/25(Fri) 23時頃
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>>194 !!
[再びベットに倒れるイアンにびくりとして、慌てて息を確かめる。大丈夫、眠っているだけのようだ……]
……何を言おうとしたんだろ。
[答えは後で良い。今は、このままの方が良い]
(201) 2010/06/25(Fri) 23時頃
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[その哄笑に、己が手から視線を外し、黒薔薇をみやる。 娘の姿はすでに目に入っていないかのように、怪訝にそれを見つめて]
……どうなさったのですか。
なにがそんなにおかしいと言うのです。
[見つめる瞳には冷ややかな怒りの篭る、 しかしその呼び名を聞けば、とくり 鼓動が乱れて]
おやめなさい。
笑うのを、おやめなさい――。
[傷ついた手袋を脱ぎ捨てれば、 その手は黒薔薇の頬を打つべく宙に振り上げられ――]
(202) 2010/06/25(Fri) 23時頃
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[白薔薇の手から流れる血が、少女の顔に降りかかり、 視界の端を赤く染めた]
あ、あぁ……。っ……。
[恐怖にかたかたと身体を震わせながら、よろよろと二歩三歩後ずさり、転がるように闇雲に走り出した]
(203) 2010/06/25(Fri) 23時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/06/25(Fri) 23時頃
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――…ちゃんと逢えたかしら。 人の逢瀬などみても詰まらないもの。
だから、確かめなどしないけれど
逢えるといい 言葉を交わせるといい
私には果たせなかった事を………
[黒薔薇の笑声を聞きながら紡がれた声は 祈りにも似た響き――**]
(204) 2010/06/25(Fri) 23時頃
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/* もうじきエピを把握しつつ、まだ鳩よ。 墓落ちから拾いたいから、うーん。
今夜は黙ったまま寝ることになるのかも。と、一応宣言しておくのよ**
(+99) 2010/06/25(Fri) 23時頃
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―ベネットの客室― [入り口から覗けば 部屋にあるベッドには―身じろぎしないイアンの姿>>194 最悪の想像をして一歩、ふらりと部屋の中に足を踏み入れる。 ベッドの傍らには服の趣向の違う友人>>200。]
お前は、お前、だよな? 吸血鬼になっても
[まさかイアンを殺す訳―。
眉を寄せ、苦しそうに顔を歪める]
(205) 2010/06/25(Fri) 23時頃
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/* ―― コイツを、何処に潜り込ませてやろうか。
[サイラスの上着のボタンをひとつ外し、その隙間からトカゲを肌の上に放つ。 錫の脚が這い回る淡い淡い刺激。]
(+100) 2010/06/25(Fri) 23時頃
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/* 墓下まとめサンキュー。 しかし、IFと書いておいてくれないのかw
更新まであと5分だから、そろそろ観戦モードに入るぜ。 サイラスの反応をじっくり… (違
(+101) 2010/06/25(Fri) 23時頃
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>>202 [頬に手袋が当たる。 だが、男はそれを気に留めることなく――否。より深い愉悦の色に染まった笑みを浮かべた。]
教えてやろうか、「我が愛しの」白薔薇よ。
――…お前は、何もかもを恐れたんだ。
ヒト故の、「死」の恐怖を。 眷属故の、「永遠の生」がもたらす恐怖を。 そして全てを放棄し、魂を宙に浮かせたまま、お前は全てから「逃げ出した」。
惨めだな。 そして、堪らなく無様だな。
――フロレスク。
(206) 2010/06/25(Fri) 23時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/06/25(Fri) 23時頃
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/* ともあれ、素敵な吸血鬼譚だぜ、と云って、墓下ラスト発言にしとく!
(+102) 2010/06/25(Fri) 23時頃
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― 御堂 ―
人は、 人であるから――
――い。
[黒いドレスの女は静かに指を止め、残響に紛れて微かに*息を吐いた。*]
(207) 2010/06/25(Fri) 23時頃
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[背後に黒薔薇の哂い声が高く響いた。 白薔薇が追いかけて来るのか否か、振り返り確かめることなど出来ない]
……やだ、こわい。……こわいよ。
[恐怖から逃れようと霧の中を駆け出した。 その道はかつて、魔物狩人がまだ幼かった頃、 城を出ようと懸命に走り抜けた道であることを少女は知らない]
(208) 2010/06/25(Fri) 23時頃
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[>>203無我夢中で走る子供の姿。 其れがいつかの彼の姿に重なる]
……、10年ほどあとに もう一度、我が元へ来るが良い。
熟した其の頃に、もう一度な。
[くすくすと笑いながら ネズミが一匹走り回る様にそう呟いた*]
(209) 2010/06/25(Fri) 23時頃
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>>205 [苦しそうな表情にどうしたのかと一歩近づく。濃くなる甘い匂い――間違いない、どこかケガをしている。 渇きから噛み付きたくなるのを何とか我慢して]
……僕は僕、だよ。 それより、ドナルド……どこか、ケガでもしてるの……?
(210) 2010/06/25(Fri) 23時頃
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――……フロレスク、
[呟けば欠けた記憶が揺れる、 祈りの血は脈動する、ふるり首をふれば 血濡れる手でこめかみを押さえて―――
ああ、けれど
そのものに反論をすべく記憶は――もはや何もない。
なにも]
(211) 2010/06/25(Fri) 23時頃
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