209 【誰歓】ぼくらの学校―泉高校年越し譚―
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[――その、更に1年後。
大学に入学してからもまだ努力を重ね続け、優秀な成績を保ち、無事に2年次に進級した春。 桜の舞い散る、キャンパス内にて。
今日は新たな新入生がやってくる、最初の日。 桜並木の傍で、その新鮮な光景を眺めながらゆったりと春の風に浸っていた。 今年の花粉はちょっと激しいらしく、目と鼻をむずむずさせながら。
すると、どこからともなく懐かしい声が。 振り返る。そこにあった顔は、……。>>35]
変わってないなあ、もう。
[最初に出た感想が、それで。声色にあまり驚きは無く。 本当は心臓がドキドキと鼓動を早めるほど、驚いたはずなのに。 まるで、こんな時が来るんじゃないかと予想できていたかのように。]
(40) myu-la 2015/01/04(Sun) 21時半頃
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入学早々何言ってんの、こんなところでさ。 落ち着きを身に着けた人になりましょう、って言ったでしょ。
[子犬を思わせる彼の挙動。1年ぶりに、またそれが見れるとは。 こちらに駆け寄った亀梨の頭に手を伸ばし、くしゃりと乱暴に撫でてやる。
周囲の人目もかなりあるけど、今は気にしない。]
……会いに来てくれたんだ? そこまで本気だったんなら、しょうがないなあ……。
[あの年越しの一幕が、脳裏に蘇り。 あれは正夢だったんだなと、ようやく気付く。
目がしばしばするのは、たぶん、きっと、今年の花粉のせい。]
(41) myu-la 2015/01/04(Sun) 21時半頃
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これからも、よろしく。
[彼に負けないくらいの満面の笑みで、応じる。
結婚を前提にするかどうかはとりあえず置いといて。 これからの未来も、彼と一緒に歩めるなら、私はきっと、“彼女”よりも幸せだ。
桜並木の下、そっと彼の手を握って。 隣に並んで、歩いていく。*]
(42) myu-la 2015/01/04(Sun) 21時半頃
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はいっ、今度ははぐれません!
[荷物を提げたままの手で米原先輩の鞄に腕を通す。 清々しい笑顔で先輩と共に帰路についた。
道中、携帯を使って連絡する先輩を見て、今度からは携帯の使い方を覚えようと心に誓った。 これから先、はぐれることがあると、思いたくないけど。
みんなを待つ間に、少しだけ戦利品をつまみ食いしたのは、内緒にしておこう。]
(43) pepaki 2015/01/04(Sun) 22時半頃
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[帰りを待っている間、眠気が襲ってくる。うとうと、と船を漕いでいたのは黒川に気付かれただろうか。]
…ん、 あ、葉ちゃん。少しだけ、少しだけ眠いからロビーで寝てくる。
[かくん、と大きく揺れた時に目を覚まし、それでもまだ眠たそうで。 ストールのピンを外し身体を包み込む。向かう途中、振り向いて。]
葉ちゃんも、眠かったら、皆の帰りを待たず早めにね。 買ったものは明日の朝、おせちと一緒にでも、
[ロビーのソファにたどり着くと寝転がり、気持ちよさそうに寝息を立てる。 誰かが起こしてくれるか、運んでくれるかしない限り、朝までそこで眠っていた。**]
(44) かの 2015/01/04(Sun) 23時半頃
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[先輩方の様子を伺っていたが、その内に皆散り散りになっていった。岩野は近くにいただろうか。自分もと、その場を離れていく。
そして、出店でたこ焼きや焼きとうもろこしを頬張っていると、一件のメールが入る。差出人は、米原だ>>38どうやら葉と一緒に寮へ帰るらしい。
『(`д´ )ゞ ラジャッ!!』
ぽちり、送信した後、再び出店回りを再会しお腹が満たされれば寮へと戻った]
(45) rento24ss 2015/01/04(Sun) 23時半頃
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― 正月 朝 ―
[炊事班の朝は早い。 が、今日はお仕事はない。 正月サボるために、はやめにおせちを作っておく、昔の人はよく考えたものだ。]
……。
[とはいうもののこのままベットでぬくぬく、という気分にならない。 昨日の夜、寝るのは遅かったのにやけに目がさえる。]
起きますか。
[ふぅ、と息を吐くと食堂へ。]
(46) kurobita 2015/01/05(Mon) 00時頃
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― 食堂 ―
[準備してあったおせち運ぶ。 …すでにつまみ食いの形跡が見えるような気もするが、気にしない。 というか自分も多めに作った伊達巻をちゃっかり頂いている。 作るの頑張ったのだから、こらくらいは許して欲しい。]
さてさて、一番乗りは誰ですかね。
[ふはぁ、と欠伸をしながらテーブルの上にそれぞれ並べる。 賑やかな朝が始まりそうだ。]
(47) kurobita 2015/01/05(Mon) 00時頃
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―朝・寮にて―
[お守りを購入して暫く、寮へ帰った後。 雛見の枕元にそっと置かれたのは、 『健康祈願』のお守りの入った紙袋。
そうして自分のベッドに潜り込めば、 3秒程で、寝息を立て始め。]
む…………。
[青年が目を覚ましたのは、 いつもよりも28]]分程遅い時間。 それでもまだ眠そうに、うつらうつら、船を漕いで。]
(48) fumifumi 2015/01/05(Mon) 00時頃
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―翌朝・寮にて―
[大掃除と夜に歩き回ったことで疲れ、いつもより随分と寝坊してしまった。身支度を整えて、はっと思い出す。
昨日買ったお守り>>2:73をストールを貸してもらった礼>>1:177として米原に渡さなければと。 「無病息災」――よくソファで寝ているから、風邪を引かないようにという理由で選んだのがコレだ。
そうして米原を見つけられれば直接渡し、見つけられなければ、書置きとともにこっそり米原の自室のノブに吊り下げた**]
(49) rento24ss 2015/01/05(Mon) 01時頃
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[皆の帰りを待つ中、眠気が徐々に忍び寄ってくる。 いつもはとっくに寝ている時間だというのもあるが、今日は特別はしゃいだから、その反動かもしれない。 そんなとき、米原先輩から声をかけられ意識が戻る。]
ふぇっ?あっ、はい。 無理は、しないようにします。
[ロビーに消える背中を見送って、いつまで起きてようか、何て考える。そして、ふと。]
ロビーに、寝れる場所、あったっけ……?
[気になったので、どこか適当なところから毛布をもって、ロビーに様子を見に行く。 すると、案の定というか、ソファーで寝転んでいる先輩の姿があった。]
……起こすのも、悪いよね。
[毛布をかけて、とりあえず寒くないように。 自分はソファに寄りかかるように誰かを待つことにした。 ……が、そのうち、船をこぎ始めてしまったかもしれない。*]
(50) pepaki 2015/01/05(Mon) 02時半頃
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―朝・ロビー―
ん…
[射し込む陽の光で目が醒める。ぼんやりと身体を起こすと毛布>>50がずり落ちた。]
…もうふ、かけてねたっけ…いや、ロビーに毛布は持ってきたことない…
[ごしごし、と目を擦りながら、顔でも洗ってこようかと。黒川に気付いたのはその時だった]
もう、早めにねとは言いましたがソファでとは言ってません。寝るなら自分も毛布を掛けてください。風邪を引いたら付きっ切りで看病ですかねぇ。
[ぶつぶつと呟きながら掛けてもらった毛布を起こさないようそっと掛け、凭れかかったまま寝ていたなら横にした。
さて、おせちはまだ残っているだろうか]
(51) かの 2015/01/05(Mon) 12時半頃
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─朝─
ん……みゅぅ……?
[目を覚ますと、横になっていた。 いつの間に寝ちゃってたんだろう。 そう思って身を起こすと、ソファーの上で毛布を被っていたことに気づく。 このソファーに寝てたのは、先輩だから。]
先輩が寝かせてくれたのかな……。 ……持ち上げられた?
[ボンッと湯気が出そうな位赤くなる。 寝ている間に異性に抱かれていたという事実が、たまらなく恥ずかしかった。]
……そうだ、おせちの準備!
[思い出すと、ソファーの上に毛布を畳んでおいて、食堂へ向かうだろう。*]
(52) pepaki 2015/01/05(Mon) 17時半頃
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[顔を洗い、廊下を歩いていると何か探し物をしている様子の日向>>49に会っただろう。]
日向さんおはようございます。 何か探し物ですか?
[そう聞いて、何か言葉を交わしたか。
お守りを渡されれば少し驚いた後、ありがとうございます、と嬉しそうに微笑んだ。]
(53) かの 2015/01/05(Mon) 18時頃
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[日向と話した後食堂へいくともうおせちの準備は整っていて>>46>>47、何人かの寮生はもう集まっていたか。
皆が揃うまで待つべきかとは思うものの、少しくらい、と栗の甘露煮をひとつ、口へ運んだ。 摘まみ食いも今日くらいいいではないか、と。
その後はぼんやりテレビを見ながら皆が集まるのを待った。]
(54) かの 2015/01/05(Mon) 18時頃
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―ちかいみらい―
[便箋を取り出し、手紙を認める。それは勿論、彼への]
鴫野へ
卒業してからもうすぐ1ヶ月になりますね。元気にしていますか? 君のいない日々は何時まで経っても慣れないままです。 新しい環境には、段々馴染んで行くのでしょうが君がいない虚無感は消えないのでしょうね。
寂しさから、最近猫を飼い出しました。君みたいで可愛いです。名前は内緒にしておきます。こっちに来た時のお楽しみということで。
また会える日を楽しみにしています。
米原
[スターチスの押し花を入れて封をする。薔薇や桃、ブーゲンビレアよりも、この花を。 連絡は毎日のように取り合っているかもしれないが、敢えて手紙を *]
(55) かの 2015/01/06(Tue) 12時半頃
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― そして1月2日へ ―
[――おせち争奪戦もなんとか終わり。 波乱の年越しもようやく落ち着いただろうか。
振り返ってみれば、短い時間。 だけど慌ただしい中にも、いろんなことがあって―― 卒業前の最後の大イベントになった、と思う。
実家で過ごそうなんて考えたら、きっと無かった巡り合わせ。 煩い子や変な子はたくさんいるけれど、それでもここは私のもう一つの住処。
残り少ない時間を、大事に噛み締めて過ごして行く。]
(56) myu-la 2015/01/06(Tue) 19時半頃
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ちょっともう、勉強してるんだから静かにしてよね!
[相変わらずの騒ぎに、相変わらずの怒鳴り声を飛ばし。 怒った後は苦々しく微笑み、そして笑う。
――玄関の戸が、開く音がした。 とうとう帰って来たのだろう。管理人夫婦と、食堂のおばさんが。 寮は荒れ果ててやしないかと、心配半分な表情を浮かべながら。
だからこそ、私たちは出迎えよう。今年最初の挨拶で。]
(57) myu-la 2015/01/06(Tue) 19時半頃
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あけまして、おめでとう!
[今年もいい1年になりますように。 これからもずっと、賑やかな寮でありますように。
始まるのは、まだまだこれから。*]
(58) myu-la 2015/01/06(Tue) 19時半頃
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―1月1日・朝―
[もそもそと動き始めたのは、目が覚めてさらに暫くしてから。 ぴょこんと跳ねた寝癖をそのままに、 服を着替え、食堂へと向かう。]
おはようございま……ふわぁあ、
[大きなあくびと共に。 机の上には、お節が並んでいたか。]
うむ。うむ……今年もよろしくお願い、します。
[ふと思い出したように、言葉を口にして。 昆布巻きをもごもごと口へ運びながら、 繰り広げられているお節争奪戦を、楽しそうに見つめていた*]
(59) fumifumi 2015/01/06(Tue) 19時半頃
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―1月2日―
[寮に居る人数は、普段と比べればさして多くもないのに。 騒がしさの中に感じられる楽しさは、 冬休みの間を寮に残らなければ、感じられないものだった。
寮の皆で正月の準備をして、初詣へ行った事。 それは二度と忘れる事の無い想い出として、 青年の胸に刻まれる。 願わくば、また来年も。そして、それ以降も。 今回のような楽しい正月を過ごせると良い。
その為にも、まずは両親を説得するところから始めよう。 家は継がない。歌の道を、進みたい。 今までは逃げてばかりだったけれど、自分もじきに三年生だ。]
あけましておめでとうございます!
[>>57>>58帰ってきた管理人さん達や、食堂のおばちゃんに。 声をそろえて告げる青年の表情は、とても楽しそうな笑顔であった**]
(60) fumifumi 2015/01/06(Tue) 22時頃
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―元日・朝―
[いつもと変わらぬ時間に起きて、身支度をして。 おせち争奪戦には、おとなしく食事もできないのか、と眉を顰める。 自分の分は、しっかりと確保しながら。
ドタバタと喧騒の中で1日を過ごして、 夜、ふと確認すれば、両親から簡素なニューイヤーメールが届いていた。 嗚呼、節目の一年が始まる。*]
(61) nabe 2015/01/06(Tue) 23時頃
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― 1月2日 ―
[何時もと同じように、いや、何時もよりも慌ただしい年越しだった。 来年はここで年を越せないのかと思うと寂しくもある。ここに居る皆とも別れは近いが、今はそんなこと考えなくても良いじゃないか。ただ、何も考えず。残された日々の記憶がが尊いものとなるように。
同じ日々は二度とやって来ない。 過去に戻ることは出来ない。 ここに君が居て、皆がいて。笑いあえるのは当たり前では無くて。]
あけましておめでとうございます。 あと少しの間ですが、よろしくお願いします。
[ふわり、と笑って食堂のおばちゃんと管理人夫婦に新年の挨拶を。
彼との関係が変わるのはもうすこし、先のお話 **]
(62) かの 2015/01/06(Tue) 23時頃
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―翌・2日―
[大掃除の成果は、管理人夫婦にも認めてもらえるところであったらしく。 新年の挨拶と共に、少し得意げに、にいっと笑った。
高校3年、1月。 冬休みはもう残り少なく、するべきことは、山が如く、である。*]
(63) nabe 2015/01/06(Tue) 23時頃
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─1月2日─
「私にとって初めて他人と過ごした年越しは、素敵なものに終わりました。 初めてだらけだったけど、どれも楽しかったです。 屋台を食べ歩いたなんていうと、はしたないと怒るでしょうか? お父さん、お母さんと過ごせる正月には、おせちを作ろうと思います。 楽しみに、待っていてね。」 送信、と。
[両親への、メールでの報告。 いつもは生存報告のようなメールだが、今回は違う気もする。]
さて、今日も楽しく頑張ろっか。
[この寮に来れて良かったと。 そう思えた年越しになったから。 今日も、みんなと楽しもう。*]
(64) pepaki 2015/01/06(Tue) 23時半頃
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― その後のお話・続き ―
[亀梨を隣にして、歩いていく道のり。 その途中、ふと彼の横顔を見上げて。]
……そういえば。 まだ、言ってなかったことがあったよね。
あんたの気持ちばっかり確かめようとして、私からは、まだ。
[気恥ずかしさは当然あるけれど。 これは言わなければいけないことだ。
私の求めるものに完璧に応えてくれた、彼に対して。 淡い夢を現実にしてくれた、彼へ向けて。]
(65) myu-la 2015/01/06(Tue) 23時半頃
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……好きだよ、私も。あんたのこと。
[桜の枝が、春の風に揺れる。**]
(66) myu-la 2015/01/06(Tue) 23時半頃
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―始まりの季節の頃―
[志望通りに進学した先は、やはり賑々しい光にばかり溢れていた。
日も落ちた頃合いに帰宅し、ポストの郵便物を回収する。 日頃ダイレクトメールの類しか目にしないもので、明らかにそれとは違う封筒に、数秒硬直して。 暗い部屋に人工的な明かりを灯して、ゆっくりと封を開く。
ああ、こういうことをあっさりとしてのけてしまうところが、とても良いなと思うのだ。]
(67) nabe 2015/01/06(Tue) 23時半頃
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[窓の外は、電灯に黄色く照らされており、見上げても、星々が燐くことはなかった。 少し考えて、携帯電話を取り出す。さて、まどろっこしいのは、性に合わない。 思い返せば、メールはすれど、電話をかけることは少なかったように思う。
まずはじめに、何と言おうか。久々に、星が見たいなと思う。 一度、深呼吸をする。 発信ボタンを、押した。**]
(68) nabe 2015/01/06(Tue) 23時半頃
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[電話を取る。発信は彼からで、ああ、手紙が届いたのか、と。 声を聞くのは久々で、震えてしまっていないだろうか。耳朶に響く彼の声は何時もと変わらないあのままで。]
[また二人で遠く、星を見に行こう。 離れていた時間を埋めるように、寄り添って。 思い出話を語りながら星空を眺めようか **]
(69) かの 2015/01/07(Wed) 00時頃
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