246 朱桜散華
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日向に1人が投票した。
亀吉に4人が投票した。
亀吉は村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
肥代取り 置壱は、メモを貼った。
2016/04/27(Wed) 00時半頃
子守り 日向は、メモを貼った。
2016/04/27(Wed) 00時半頃
半の目 丁助は、メモを貼った。
2016/04/27(Wed) 00時半頃
喧嘩屋 辰次は、メモを貼った。
2016/04/27(Wed) 00時半頃
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なぜ俺が"そう"だと思った?
[女までの距離はまだ数間あるが歩を止めて語り掛ける。 丁助が女から読み取った気配は決死。]
こんな時だ。 誰だって女の身を心配しても不思議じゃないだろう?
[丁助の顔、丁助の仕草、丁助の声、幼少より知る丁助が日向に問う。]
なぁ………ヒナタ。 そんなもので何をしようってんだ?
(0) 2016/04/27(Wed) 00時半頃
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肥代取り 置壱は、メモを貼った。
2016/04/27(Wed) 00時半頃
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む。
[ 予想が違った――ようには思えない。 女の身の心配、なんてそれこそ]
似合わないよ、丁助。 おまえは私よりもっと別嬪さんを追っかける男だろう。
[ 風鈴について問われれば、 ゆる、ゆる、視線を斜め下に彷徨わせ]
この風鈴の型が丁助についていれば、 私がもしお前に殺されたときに 証拠になるんじゃないかって。 浅はかかなぁ……
[ むう。とむくれて丁助を見つめ ]
(1) 2016/04/27(Wed) 01時頃
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疑心暗鬼のこの状況で問いかけるとしたら、
丁助、お前は何故私を探し、ここに来た?
(2) 2016/04/27(Wed) 01時頃
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半の目 丁助は、メモを貼った。
2016/04/27(Wed) 01時頃
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[ 日向は志乃に起きたことを知らない。 香月のことも知らない。木札で真偽を見せる噂も知らない。
置壱に甘えすぎた、依存しすぎたという部分は否定できず 行動に踏み切れなかったのは己の罪だ。
ただ、考えていた。ずっと考えていた。 桜の巫女は一人を依り代にすると考えるのが自然。]
(3) 2016/04/27(Wed) 01時頃
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[ 置壱にある痣は、巫女とは関係がない事を示す紋様と捉えた。 残るは辰、亀吉、丁助。
辰を疑うことは―――できない。 嫌いだから、大嫌いだから、自分なんかと仲良くせずに、 良い女を見つけて幸せになりやがれ。
被害に遭った二人もまた、其れとは思えぬ部分があり。
亀吉だけはわからなかった。 そもそも顔をあわせていなかったから、何も図れない。
幼馴染のあいつは、いつもの調子ならばそりゃあ 伐採すりゃあいいのに、と一番遠い気もするが
さぁ、その中で一番、妖しきは誰か?]
(4) 2016/04/27(Wed) 01時頃
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[先に駆けた二人を追った先で目にしたもの。 は、と息を吐いて頭を掻く]
……病と、帰ってきてない、ねぇ。 動けない、いない、って意味じゃあ、間違ってねぇわな、確かに。
[吐き捨てるように言って。 向ける視線は、険しいもの。**]
(5) 2016/04/27(Wed) 01時頃
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[―――"ヒナタ" >>4:77]
[ 呼ばれた瞬間にぞくりと寒気が走った。 ああ、こんな雨の中、男と女が向き合って 浪漫めいなこともあるまいて。
一番知っているがゆえに、 一番わからない丁助が
行動を仕掛けてくるならば確信を得られたのであろう、が**]
(6) 2016/04/27(Wed) 01時頃
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喧嘩屋 辰次は、メモを貼った。
2016/04/27(Wed) 01時頃
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クク、可愛らしいなヒナタ。
[喉を鳴らして嗤う、それは丁助の笑い方の癖。 だけどその笑い声は風に掻き消えて、丁助の姿もまた掻き消えて、ただ花びらだけが虚空に散った。]
───正解だ、だけどもう隠れるのはやめにしたんだ。 ───すでに私は充分に力を得たゆえにな。
[そして丁助の言葉が日向の耳に届くと同時、女の背後よりふわりと丁助が現れる。]
気になるんだとよ、その風鈴が。 何故それがお主の手にあるのか。
[男と女の声が重なる。]
(7) 2016/04/27(Wed) 01時頃
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半の目 丁助は、メモを貼った。
2016/04/27(Wed) 01時頃
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可愛いなんて今更お前に言われてもっ……
[ といつもの調子で返そうとして、 目を見張るような光景に、狼狽を隠せなかった。]
そぉか、隠れないか。
[ ならば早急に置壱達に、その事実を伝えなければ]
風鈴?これは……五年前にこの村を初めて訪れたはずの人が、土産だといってくれたものだ。その、この村の古い細工屋の刻印がある。 その理由は私も、よくわからない……。
[ 出方を見計らうように、桜の巫女の声であろうそれと、丁助の声が交互に響き、戦慄に一歩、後退ってしまっていた。**]
(8) 2016/04/27(Wed) 01時頃
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肥代取り 置壱は、メモを貼った。
2016/04/27(Wed) 01時頃
子守り 日向は、メモを貼った。
2016/04/27(Wed) 01時半頃
琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2016/04/27(Wed) 04時半頃
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そう怯えるな、俺とお主の仲であろう?
[二つの声が重なりぶれながら一つになっていく。]
それに……言ったであろう?
[背後より日向の髪を優しく撫でながら言葉が続く。]
血は充分に足りておる。
[日向の足取りを追うと同時、行き交う村人の悉くwo 血祭りに上げ泥に横たえた。 ある者は無き叫び、ある者は何が起きているのかもわからぬまま。無差別に、ただすれ違ったというだけで。]
もはや贄の必要は無い。
(9) 2016/04/27(Wed) 14時頃
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―― 亀吉の家 ――
[居間に敷かれた布団から覗く、亀吉の父と母の死体。]
……、…っ!
[追いかけてくる亀吉にこれはどういうことかと睨みつけようとした瞬間、空を裂く音と共に鈍色が閃くのが見えた。 亀吉が持っていた刀>>3:78だと気づいたのはこれより一瞬の後。 咄嗟にそれを避けると腰の革鞘から鉈を引き抜く。]
…っ、
[一体、彼のどこにこんな膂力があったのだろう。 二、三となんとか剣撃を凌いだ末に鍔迫り合いに持ち込む。 ぎりぎりと睨みあったが、このままあまり長くは持たないだろう。]
…――っ!
[両の脚に力を込める。 そのまま力押しで相手の刀を跳ね返すと、相手が体勢を立て直すより先に彼の心の臓めがけて鉈の切っ先を突き刺した。]
(10) 2016/04/27(Wed) 15時半頃
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[肩で息をしながら、倒れ込んだ亀吉を見つめる。]
―――……。
[息を整えると、亀吉の傍に近づいてしゃがみ込む。 既に事切れた彼の顔に手を翳すと、そっと目を閉じさせた。 それから、亀吉の父と母の傍に近づくと同じように目を閉じさせて]
…。
[どうして彼がこんなことをしたのか、 何故、桜に魅入られてしまったのかはわからないけれど。
…優しい人だったはずなのに、 なんで、父と母をこんなふうに殺さなければならなかったのかと、 ……ただ、無性に哀しかった。]
(11) 2016/04/27(Wed) 16時頃
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[それから、居間の隅で目隠しをされてぐったりとしている幼子>>3:52を見つければ、 辰次のほうを振り向いて、ひとまずその子を抱いて連れていってほしいと身振りで訴える。]
……。
[辰次は知っているかわからないが、一昨日のこともある。>>1:30>>1:31 目隠しをされてる今は見えてないだろうけど、返り血で汚れた自分を見られたらきっとこの子供を怖がらせてしまうだろうから。*]
(12) 2016/04/27(Wed) 16時頃
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肥代取り 置壱は、メモを貼った。
2016/04/27(Wed) 16時頃
肥代取り 置壱は、メモを貼った。
2016/04/27(Wed) 20時半頃
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─ 亀吉の家 ─
[置壱と、子を追うを優先していた亀吉がぶつかり合う。 生と死を分けしは寸の間の判断か。 置壱の一撃が紅を散らし、亀吉が崩れ落ちる]
…………。
[置壱が倒れた亀吉と、その両親の目を閉じさせる間、言葉を出す事なく黙祷して。 目を開けた後、は、と小さく息を吐き。 哀し気に見える置壱の腕をぽん、と軽く叩いた]
(13) 2016/04/27(Wed) 21時頃
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……ん?
[ぐったりとしている子を見つけたのは、ほぼ同時。 連れだしてくれ、と身振りで訴えられれば、ひとつ瞬いて]
……ああ……うん、そだな。 その格好は、見せたくねぇよな。
[親子との経緯は知らぬけれど、返り血を浴びた姿は幼子に見せたいものではなかろうと。 合点がいったから、こう言って頷き子を抱え上げた。 突然の事に身じろぐ子の頭や背を、できるだけ優しく撫でて落ち着かせつつ]
(14) 2016/04/27(Wed) 21時頃
|
|
……置壱。 こんな時になんだけど、さ。
お前が、このちびを助けたのは、確かなんだから。 ……そこは、胸張っていいんだからな?
[それは間違いのない事だから、とそう告げて。 足早に亀吉の家を出る]
……さて、どこにいっかな……一先ず、長んとこに連れてくか。
[確実に人がいて、休めそうな場所というと、他には思いつかず。 一先ずそちらへと足を向けて間もなく──異変に気付いた]
(15) 2016/04/27(Wed) 21時頃
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なんっ……。
[道に、何か転がっている。 余りにも無造作にあるから、それが何か、すぐにはわからなかった]
……んだよ、これっ……。
[幼子の目隠しをまだ解いてなかったのは、良かったのか、悪かったのか。 何が起きたかわからない──そんな表情で倒れた村人たちの屍に、一度唇をぎ、と噛んだ後]
……しっかり、捕まってろ。 走るからな。
[低くこう言うと、幼子の身体を確りと抱えて長の屋敷へ向けて走り出した。*]
(16) 2016/04/27(Wed) 21時頃
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喧嘩屋 辰次は、メモを貼った。
2016/04/27(Wed) 21時頃
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ま…待て! 待てよ!置壱!! [呼び止めても止まらぬ置壱、廊下を走り進む先の居間に姿が消えれば、鞘を抜き捨てそのままの勢いに背後より刀を振るう。]
シュン――
[寸のとこで空を裂き切っ先の重さに耐えかね態勢を崩す、しかしすぐに突いて整えると二度、三度弾かれ4度目の打ち込みにその渾身を籠める。]
…はぁ…はぁ…邪魔する…な… っぐぅ……
[競り合う刃をギリギリと押し進め、そのままいけるかに見えたそのときに急に胸が苦しくなり一瞬の隙をつかれて刀が上に弾けあがる。]
ああっ…
[片手でかろうじて握る刀にもう一度手を添えて跳ねる刀を抑えようとしたとき、はっきりと鮮明に映る自分の胸へと伸びていく鉈の切っ先]
(+0) 2016/04/27(Wed) 22時頃
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─ 長の屋敷 ─
[幼子を抱えて駆け戻った長の屋敷は騒然としていた。 どうやら、自分と同じものを見た村人が、先に状況を伝えに来たらしい]
……つまり、まだ『依り代』はいるって事……か。
[幼子を女中に預けた後、顔を合わせた父にこちらの見てきたもの、起きた事を話して。 辿りついた結論に、はあ、と息を吐いた]
ん……取りあえず、探しに行くわ。 ここでじっとしてても仕方ねぇし。
さっきのちびっ子、頼んだぜー?
[軽い口調で告げると、父はきつく眉を寄せる。 自分から危険に飛びこむような物言いに、思う所があるのだろうが]
(17) 2016/04/27(Wed) 22時頃
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……んでもさ。 こんな時になんもしないわけにゃ、いかねぇじゃん。
ウチも、宮司の一族の端くれなんだろ? なら、やる事やらねーと、って思うし……それに。
[ここで一度言葉を切ると、父はそれに? と言いつつ先を促して来た]
……こんな、好き勝手されて。 黙ってるとか、やっぱ、ねーだろ?
[わざと軽い口調で告げた言葉は、父に何を思わせたか。 重めの息を吐き、無理はするな、と告げる父にに、と笑って。 再び、外へ向けて走り出したのは、そう、時を置かずしての事。*]
(18) 2016/04/27(Wed) 22時頃
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[ズンっ…と重い衝撃と痛みを覚え、両手で握る刀が横に流れ落ちて膝と共に床につく。]
ば…か、な…
[目の前が白くなり、全身の力が抜け落ちて力尽きる。 意思は寸断に途切れ、桜を想う暇さえ残さず崩れ落ちた。]
(+1) 2016/04/27(Wed) 22時頃
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━━━しばらくして━━━
[夢は半ばに途切れ、悔恨に苛まれて魂は未だ正気に戻らず 囚われ彷徨う妖かしの一部と化して桜の元に向かう。繰り返す。死の痛みが何度も魂に刻まれ、叫びながらその桜の周りを漂うだろう]
(+2) 2016/04/27(Wed) 22時頃
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───必要は無い。
[告げて丁助は歩き出す、日向に手を下すこともなく 向かう先はやはりあの場所か。 目覚めたし魔は丘の上に咲く桜の樹の元へ。]
(19) 2016/04/27(Wed) 22時頃
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―丘へ―
いっ。……!やめっ!!
[ 背後から髪を撫でるそれは 嘗められるかのような悪寒を感じて、駆け出す。>>9]
……っ、は
[ 丁助のその危うい雰囲気から 振り切ろうとすれども、ひたりひたりついてくる。]
(20) 2016/04/27(Wed) 22時頃
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っ――?
[ こちらに興味を失っただろうか、>>19 だがしかし、
聞こえるは人の断末魔。 流るるは紅き血の涙。]
……やめっ、て!!
もうっっ、十分なのなら!なんでおまえは!! ひとを!!そんな無造作に殺している!!
[ 泣くか喚くか分からぬ声色で、 鼻も目も額も、体液がぞわぞわこみ上げて止まらない。]
(21) 2016/04/27(Wed) 22時頃
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[ 道中、丁助が己の背を視線で嘗める間、 出来る限り、人の少ない方をと選んでおり。 切れ切れの息で、足を向けた先は 朱桜咲く丘の方向。
草履の緒が切れ崩れ落ちて尚 長介は日向を意にも介さず先に歩いて行っただろうか。*]
(22) 2016/04/27(Wed) 22時頃
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───なんで?
[丁助は考える。 そうだ贄はもう必要ない、ならば何故殺す?
永きに渡る積年の恨みか? 願いを阻む障害の排除か?
いいや、丁助の答えはどちらとも違った。]
……単に目障りだからだ。
[丘の桜が目に映り始めた。]
(23) 2016/04/27(Wed) 22時半頃
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……さーぁて。
[長の屋敷を出てはみたが、さて、と。 門前に佇み、しばし思案する]
『依り代』がどんだけいるかわかんねぇけど。 いそうなとこって言うと……やっぱ、あそこ、だよなぁ、
[小さく呟き、足を向けるのは村外れの丘。 全ての発端である、桜のある場所。 ほんの数日前までは人が賑やかに行き交っていた通りは、今は異臭伴う静寂に閉ざされている]
……弔い、ちぃと待ってくれな。
[全てが終わらなければ、それは叶わぬだろうから、と。 小さく呟き、丘を目指す。*]
(24) 2016/04/27(Wed) 22時半頃
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|
[ かちんと、頭に血が登る感覚。]
め、ざわり……?
[ 目の前の、其が、丁助であれば。 橘助乃進であれば、躊躇う必要がどこにあろう。 思い切り、拳で殴ってでも止めるのが 綾崎日向という幼馴染としての役目なのに。]
……。
[ それが出来ないのは目の前にいるのが、丁助でないからか? 或いは同様に切り捨てられるだろう、 そんな己の死が、ただ恐ろしいからか。]
(25) 2016/04/27(Wed) 23時頃
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[桜の根元にて静かに佇む]
─────…………
[ふ、と。 何かが桜へと飛来し、周囲を漂う気配がした]
……かめにぃ、
[叫ぶそれ>>+2を、そ、と呼ぶように口にし見遣る]
(+3) 2016/04/27(Wed) 23時頃
|
|
……おまえは、言葉が通じるのだね。
[ 答えがあったことが、少し意外でもあった。]
丁助か巫女かわからないのだけど、 聞きたいことがある。
[「このお話が終わったら、 ひとつ日向に聞いてみたいのさ」>>0:26]
……なあ。巫女は、旅人を本当に好いていたのかな?
[「巫女は旅人を好いていたと思うかい?」]
……何故、禁忌を犯したのか、 お前の口から、聞いてみたいね。
[ あの時、彼女の口から漏れた音と同時>>0:26、消えた問は こんな風であったのではないか。 聞こえた風鈴の音は何処からだっただろう*]
(26) 2016/04/27(Wed) 23時頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2016/04/27(Wed) 23時頃
子守り 日向は、メモを貼った。
2016/04/27(Wed) 23時頃
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永き刻に渡りお前たちの営みを見ていたからな。
[桜の樹の下で日向へと振り向く。 舞う桜の花びらが丁助に寄り添う女の陰を浮かび上がらせる。]
だが何か勘違いがあるようだ。 私は巫女でも丁助でもない、だが巫女であり丁助でもある。
[丁助の口をついて出たのは謎かけのような答え。 ゆっくりと昏い禍々しい気配が丁助の身体を包んでゆく。]
そうだ、既に女も男も無く在るのは私という一つの存在。
故に、この女の感傷など知らぬことだ。
(27) 2016/04/27(Wed) 23時頃
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[ 桜の下、朱い花弁の中で佇む丁助は 幽玄とした美しさすら湛えていた。
そこに動揺する理由はひとつ。 桜の根元、女性の姿かたちをした、 物言わぬ存在があることだ。>>3:4
誠に血を啜るのか、桜は朱色を増しているよう。]
志乃、ちゃん……。
[ きり、と唇を噛み締める。 守れもしなかった、なんにもせずに逃げてばかりだった己を悔い、溢れる涙すらも自己満足でしかない。]
私は、この状況を作り出した全てが、許せない。 巫女の封印も、旅人も、その周辺の人間も みんなみんな最初から!!
(28) 2016/04/27(Wed) 23時半頃
|
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だけど、何よりもお前が――――!!! [ りん、りぃん。 激昂する己を宥めるかのように、風鈴が揺れる。 「落ち着きな」と――そう頭を叩かれたようで]
(29) 2016/04/27(Wed) 23時半頃
|
|
[ ふ、と息を吐いて 丁助であった、其の瞳を じぃと見つめる。]
おまえは、これ以上、何を望む?
[ この禍々しい存在の望みとやらを、ひとつ拝聴したく。*]
(30) 2016/04/27(Wed) 23時半頃
|
|
[丘に近づく。 視界に入るのは、風に揺れる桜花。 舞い散る花弁は小雪の如く、美しき幻想を織りなすものの]
……くらいっつーの。
[それが揺れる空は昏く、重苦しい。 言葉に出来ない息苦しさを感じつつ、桜目指して丘を登ればやがて。 先に向かった者たちの姿も目に入り]
あれは……。
[見えたのは、どちらも見知った姿だが。 一方にはどこか、何か、違和感を覚えるような心地がした。*]
(31) 2016/04/27(Wed) 23時半頃
|
|
―― 亀吉の家 ――
[顔についた返り血を、比較的汚れていないほうの袖で拭う。 ぽん、と軽く腕を叩かれて振り向けば辰次の顔が見えた。>>13]
……、
[幼子を辰次が抱いたのを見れば、ほっと息を吐く。 それから、あらためて自分の格好を見て]
…。
[返り血というのは、こんなふうに飛び散るのかと 自分の手を見て、思う。
亀吉が志乃を殺したときも、父母を殺したときも こんなふうに血が飛び散ったのか? ……それでも、何も思わなくなってしまうのか? 自分が殺した亀吉は、自分が知ってる亀吉だったのか?]
(32) 2016/04/27(Wed) 23時半頃
|
|
[わからないことだらけで、気持ちはぐるぐると落ち着かない。 わかるのは、理由はどうあれ自分が“人”を殺めたことと…。]
[ ――……置壱。>>15]
[名前を呼ばれて、はっと我に返る。 彼の顔を見ながら、続けられた言葉を聞いて。]
――……。
[数度、目を瞬かせてから、 それから横を向いてもう一度袖で顔を拭う仕草をした。]
…。
[――……この人が、辰兄が。 人殺しにならなくて、よかったということだけ。*]
(33) 2016/04/27(Wed) 23時半頃
|
|
[長のところに連れていこうという辰次の言葉に頷く。 母親も、できれば早く探さないといけない。
その前に、もう一度亀吉の前で両手を合わせてから。 彼が持っていた刀を手にとって、腰に差す。 『依り代』が、もしかしたら生きている可能性を考えると 使える武器は多いほうがいいと考えて。]
[――…異変に気づいたのは、 亀吉の家を出てまもなくのこと。]
(34) 2016/04/27(Wed) 23時半頃
|
|
[>>16道に転がるそれが一体何なのか、わからなかった。 目を細めて、やがてそれの正体に思い当たると]
……。
[咄嗟に辰次のほうを見やる。 幼子が、まだ目隠しを外していなかったのは幸いだったと思う。 …唇を噛み締めた。 脳裏をよぎったのは、今朝綾崎の家で別れた日向のこと。]
…っ、
[あのとき、別れなければよかった、と。 後悔したところでどうにもならなくて。 すぐにでも日向を探しに行きたかったけれど、 それでも辰次たちを放っていくことはできなくて。
長の屋敷に走ろうとする辰次と幼子を守ろうと、 屋敷まで一気に道をかけた。*]
(35) 2016/04/27(Wed) 23時半頃
|
|
[いつしか桜の下には生者も集まり来る。 妖の者としての姿を隠すことも無く、桜の花びらを纏う丁助。 それに対峙するかのように在る日向。 坂からは辰次もやってきたようだ]
────………
[志乃は何も言わずその様子を見遣る。 ほんの少しだけ、悲しげに眉が寄った]
(+4) 2016/04/27(Wed) 23時半頃
|
子守り 日向は、メモを貼った。
2016/04/27(Wed) 23時半頃
|
望む?
クク、ハハハハハ。
[それはまるで丁助のような喉を鳴らす笑い方。]
ヒナタ、まだわからぬか?
私は人ではない。 故に、私は何も望むことなどは無い。
無いが……。
[そしてその声が丘に響き渡る。]
───我が名はマガツヒ、即ち災厄なり!
(36) 2016/04/27(Wed) 23時半頃
|
|
禍津日? ……つまり、災厄の神……?
[ 驚いた。驚いたけれど、顔には出なかった。 ほぅ、と唇を半開きにして其を見つめ ]
災厄は、この村だけじゃあ、ないのかなぁ? もう十分、災厄が降りかかっているじゃ、ないか。
[ 辰次たちもこちらに向かうのならば 其の名は聞こえていたことだろう。]
ねぇ、神様。悪ってなんだろうね。 私たち、悪いことをしたから、災厄が降りかかるのかな。
でも、こんなのってあんまりだよ……。
[ 人が多く抱える悪を、それでも 善で覆い被せ、必死に生きている日々を、壊さないで、と**]
(37) 2016/04/28(Thu) 00時頃
|
子守り 日向は、メモを貼った。
2016/04/28(Thu) 00時頃
肥代取り 置壱は、メモを貼った。
2016/04/28(Thu) 00時頃
半の目 丁助は、メモを貼った。
2016/04/28(Thu) 00時頃
|
[それが聞こえたのは、桜の近くまでやって来た時]
……はあ?
[マガツヒ、即ち災厄、と。 自らを称する者を包む気配は重く、どこか禍々しい]
災厄の神……ってぇ。 まぁた、とんでもねぇもんが出てきたなあ。
[は、と息を吐いて、頭を掻く。 仕種や物言いはいつもと変わらぬそれだが。 瞳に宿るいろはいつになく、鋭い。**]
(38) 2016/04/28(Thu) 00時半頃
|
喧嘩屋 辰次は、メモを貼った。
2016/04/28(Thu) 00時半頃
|
オオオオ……
[周り漂う魂は朧気に思念体のように呻き声をあげて声のする方へ…]
オオオオ…イタイ… ク ライ…
[声のするものを囲みやがて纏わりつくように体を覆い 始めると呻きが発する端的な叫びが聴こえることだろう。]
イタイ…イタイ…イタイ…イタイ…
(+5) 2016/04/28(Thu) 01時頃
|
座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2016/04/28(Thu) 01時頃
|
[ 長の屋敷で幼子を預ける。>>17 騒然とした屋敷の様子から、既に通りでの状況は伝わっているらしい。
まだ『依り代』がいるという結論に達した辰次にこく、と頷いて。 それから、巽の家の当主が現れると、そっと辰次の背に隠れるようにしながら、二人の会話を聞いていた。]
…………?
[それに、ときられた言葉に首を傾げて顔をあげる。 それは巽の当主も同じだったようで、それに?と続きを促した。>>18]
……。
[辰次の口から紡がれた言葉に、当主は重めの息を吐く。 その顔を見て、にっと笑う辰次の横顔がこちらからは見えた。 外へ出ようと場を辞する辰次の背中を、自分も追いかけようと立ち上がった。]
(39) 2016/04/28(Thu) 01時頃
|
|
……、…―――。
[戸口で、一度振り返る。 事情は話してもらったとはいえ、返り血のついたままの、 さらに腰に二振り刃物を差した鬼子を、当主がどう思ったかはわからない。
ただ、深々と頭を下げる。 それから、今度は振り返らずに辰次のあとを追いかけた*]
(40) 2016/04/28(Thu) 01時頃
|
|
[丘に近づくと、……気のせいだろうか、 血の臭いがいっそう濃くなったような気がした。
視界に入るのは如何にも血とは無縁そうな、薄紅の可憐な桜花。それが、ひらひらと風に舞っている。
周辺に漂う臭気と、昏く息苦しい気配さえなければ、きっと幻想的で美しい光景なんだろう。]
[懐に、微かな熱を感じる。 ……何故か脳裏をよじったのは、母の形見のあの簪で。]
…。
[知らず懐に手を添えたまま、丘の上への道を駆け抜ける。]
(41) 2016/04/28(Thu) 01時頃
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―――……!
[やがて見えてきた二つの人影。 声にならない声で、その片方の名前を呼ぼうとする。]
[日向じゃない、もう片方の人間は、 あれは確かに自分の知っている人間に見えるのに。
その姿に、別の誰かの姿が重なって見えて、思わず頭を振った。 ……あれが、マガツヒなのだろうか?
『神様』と日向と辰次は言う。>>37>>38 封じられた巫女でもない、自分たちが知っている丁助でもない。 『災厄の神』なのだと。]
(42) 2016/04/28(Thu) 01時頃
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…………ぅ。
[もう一度、懐の熱に手を添える。 それから顔を上げると、前へと歩を進めた。 二人を庇える位置に立つと、亀吉のところから持ってきた刀を抜いて。]
……ちがう。 おまえなんか、かみさまじゃない。 ただの、まものだ。
[目の前に立つマガツヒに、そう言い放った。**]
(43) 2016/04/28(Thu) 01時頃
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肥代取り 置壱は、メモを貼った。
2016/04/28(Thu) 01時頃
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[いたい、くらい、と亀吉であったもの>>+5は言う]
……かめにぃ、もう、いたくないよ?
[そう呼びかけながら、纏わり付くものに指先を添えた]
いたくない。
[繰り返し、指の腹で彼を撫でんと手を揺らす**]
(+6) 2016/04/28(Thu) 01時半頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2016/04/28(Thu) 01時半頃
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ォォォ… [纏わりついた魂が人型となって志乃の前に現れる。] いたい… いたいよ…志…乃…
[身体中に張り付いた桜、指が触れるとポロポロと桜は落ちて、しだいに姿もはっきりしていく。 しかし目は窪んだ穴となり瘴気を吐き出して、胸に突き刺さった鉈は深く食いこむ。悪霊の様相がそこにはあった。]
し…の… うううう…とって…タスケ…… オォォ…
[志乃を認識し、縋るようにして足を掴む**。]
(+7) 2016/04/28(Thu) 02時半頃
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[ 桜の木の下に立つマガツヒと、 此方三人が対峙する形になる。
辰が追いつき、鋭い色の眸を見せ>>38 そのすぐ後に訪れた置壱は、自分たちを庇う形>>42>>43、 そしてその口から――]
……置壱、……?
声が―――。
[ その背を見つめて、目を丸くする。 初めて聞いた置壱の声色は、どのような色をしていただろう。 きっとそれは、耳に心地の良いもので。]
(44) 2016/04/28(Thu) 17時頃
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そう。そうだよ……。 悪いかみさまなんて、きっと神なんかじゃない。
不幸をもたらすのなら 神を名乗る資格なんて、きっとないんだ。
[ 口だけ達者でありながら、 日向はこの場でどうすることもできないが
りん――
ここまで壊れずにいるのは奇跡的かもしれない。 懐に大事に抱えた風鈴は、微かな音を、響かせる**]
(45) 2016/04/28(Thu) 17時頃
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勝手なことばかりよのう。
[丁助の顔に嗤いを貼り付けたままマガツヒはその禍々しい気配を強めていく。]
神などと名乗ったこともなければ、名を付けたのもお前達だと言うに。 ……人間というのは愚かしいな。
[桜の木、その幹を撫でる。 まるで慈しむように、何かを懐かしむように。]
この男の縁者と思えばこそ放っておいてやろうとも思ったが気が変わった───死ぬがいい。
[宣告と同時、丁助の足元が爆ぜて木の根のようなもの、いや正しく桜の木の根が地面より突き出て横薙ぎに3人を襲う。]
(46) 2016/04/28(Thu) 17時半頃
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[人型となった纏わりつくものを指の腹で撫でてやる。 撫でる度に零れ行くのは桜の花弁。 剥がれた部分から亀吉の姿が徐々に見えてくるのだが]
──── っ!
[目は窪み、窪んだ箇所から瘴気を漂わせる姿に志乃は息を呑んだ。 悲鳴が上がらなかったのは良かったのかどうか。 胸へと視線を転じれば、これが亀吉の死因なのだろう、鉈が深く突き刺さっている]
(+8) 2016/04/28(Thu) 17時半頃
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[死の記憶に苛まれているのだろうと考え、もういたくない、と声をかけていたのだが、亀吉は死して尚、痛みから解放されていないらしい。 とって、と。 たすけて、と。 足に縋り願う様子に、志乃は逃げることなく亀吉へと向き直った]
…かめにぃ、
とってあげる、から。
── 自分を、ゆるしてあげて
[魂は強い未練を残してしまうと歪められてしまうという。 志乃は思い残しはあれど、ないてくれるひと、弔ってくれる人が居たから正気を失わすに済んだ。 もし、亀吉がそのような状態であるならば救ってあげたいと。 願いながら、鉈の柄に手を伸ばした]
(+9) 2016/04/28(Thu) 17時半頃
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んっ……!
[志乃は非力だ。 けれどここは魂の世界。 想いが強ければ。 亀吉を悪霊へ貶めんとするものよりも想いの力が上回れば。 きっと抜くことが出来ると信じて柄を引く*]
(+10) 2016/04/28(Thu) 17時半頃
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半の目 丁助は、メモを貼った。
2016/04/28(Thu) 19時頃
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[ 刀を構えたまま、目の前のマガツヒを睨む。 その顔に嗤いを貼りつけたまま、彼を中心として場の気配が昏く淀んでいくのを感じる。>>46 禍々しさが物理的な力を伴って、場に広がっていくかのようだとさえ思う。]
…。
[その手が桜の幹を撫でて、一言。 その宣告と同時に、彼の足元が爆ぜる。 同時に桜の木の根が地面から突き出て自分たちを横薙ぎに払おうと襲ってくる。]
……っ。
[咄嗟に地面を蹴って日向のほうに跳ぶ。 どうにか木の根を避けると日向を庇うようにして地面を二、三転がった。]
けが、だいじょうぶ?
[マガツヒの出方を確認しながら、日向が無事かどうか確認する。 それから辰次のほうは大丈夫かと確認してから起き上がると、マガツヒの出方を確認するように再度手にした刀を構え直す。]
(47) 2016/04/28(Thu) 20時頃
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[人間とは愚かしい、とマガツヒは嗤う。>>46]
……そうかも、しれない。
[ 人間が愚かなのは否定しない。
長の屋敷の人たちが、 己から目を逸らそうとする彼らが嫌いだった。 訳もわからないまま、 自分を鬼子と忌み嫌う村人が嫌いだった。 「おにごに命を取られた」と、 謂れのないことを言われるのは辛かった。
何より彼らに疎まれて、彼らに対して憎しみを募らせる己が嫌いだった。 抗いがたい、胸の奥でぐるぐると淀む昏い感情。 疎まれたわけでなくても、彼らがほんの少し幸せそうに見えたとき、そんな気持ちに苛まれる己は、きっと心の底から鬼子なんだろうとさえ思えた。]
(48) 2016/04/28(Thu) 20時頃
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…でも、そんなおれに優しくしてくれる人だっていた。
[それは、いつだって自分を気遣ってくれた辰次だったり、 声をかけて、傷を手当してくれたおもんだったり、 手を握って、温もりをくれた日向だったり。]
――…マガツヒがかみさまとか、そうじゃないとか、 そんなことはしらないし、わからない。
ただ、ふたりが傷ついたりするのを見るのは嫌だ。 ふたりとも、大事な人だから。 ……ひとのあたたかさ、おれに教えてくれた人だから。 だから、失いたくない。
[手にした刀の柄を強く握りしめる。 それと同時に地面を蹴って距離を詰める。 そのまま、勢いを殺すことなく目の前のマガツヒに斬りかかった。*]
(49) 2016/04/28(Thu) 20時頃
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肥代取り 置壱は、メモを貼った。
2016/04/28(Thu) 20時半頃
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馬鹿者め。
[丁助の口許に浮かんだのは嘲り。 マガツヒは置壱を人の身で神に挑む蛮勇と嗤う。]
───ひとふたみよいつむななやここのたり
───ふるべゆらゆらとふるべ
[置壱の斬撃を躱すでもなく、受けるでもなく。 切り裂かれるままに任せたそのあとには桜の花びらがパっと散る。]
……どうした鬼子、それだけか?
[そして声と共にその姿は置壱の背後に現れる。 現われた丁助がパンと叩いた一拍と同時、置壱を刺し貫かんと二本の桜の枝がその頭上より迫る。]
(50) 2016/04/28(Thu) 20時半頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2016/04/28(Thu) 20時半頃
喧嘩屋 辰次は、メモを貼った。
2016/04/28(Thu) 20時半頃
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[自分たちの前に立ちはだかるように進み出る置壱。 初めて聞く子の声が綴る言葉>>43に数度瞬いた]
ああ……確かに、なっ!
[日向の声>>45、そして、マガツヒが語る言葉。 それら全てに対しての思う所をまとめた一言と共に、日向を庇う置壱とは逆の方へと跳んで根を避ける。 衝撃に煽られ数度転がるものの、どうにか態勢を立て直しつつ。 懐に入れたままにしていた匕首の包みを出して分厚く巻いた手拭を解く]
(51) 2016/04/28(Thu) 21時頃
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神とか魔とか。 結局は、ひとが名を与えて、ひとが作り出すもんなんだよな。
禍を招いて形を与えるのも、ひと。
[語り部としての智。 未だ、完全ではないそれへの教えを請うた時、亡き長から告げられた事を思い返しつつ]
でも、だからこそ。 ひとの手で、どーにかしねぇとならねぇんだよ、なぁ。 相手が、なんだろーと、な。
(52) 2016/04/28(Thu) 21時頃
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[置壱が思いの丈を綴る。>>49 真っ直ぐな想いのこもったそれに目を細めるも束の間。 振るわれた刃が桜花を散らして空を斬る]
……っ! 置壱っ!
[子の頭上から迫る枝二本。>>50 考えるより先、身体が動いていた。 とっさに駆け出し、突き飛ばす事で枝を避けさせようと試みる。 言うまでもなく、それで自分に当たる可能性は、全く考えてはいない。*]
(53) 2016/04/28(Thu) 21時頃
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馬鹿がもう一人。
───そぉら吹き飛べ!!
[それは丁助が辰次と喧嘩を繰り広げる際に力を込めて殴り飛ばすときの口癖。 辰次の横やりで目標を失った枝は地面で跳ねてそのまま薙ぎ払うように辰次へと向かう。]
(54) 2016/04/28(Thu) 21時頃
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[ 桜の根のようなものが地面を盛り上げ それが己たちに襲い来る、その直後 置壱に庇われ、きゅっと体を丸め、衝撃を和らげようと>>47]
……うん、だいじょうぶ。
[ 小さな声で告げ、私は心配しないで。と 目の前に対峙する其だけを、見据えるのだと 鼓舞するように、置壱の背を見つめた。>>49]
(55) 2016/04/28(Thu) 21時頃
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[ 仕方なし、少々この場から距離を置くよう じりじりと後ろへ歩いていく。
武術もなんの心得もない女が 戦場にいるのは、置壱や辰の足を引っ張るだけだ。
やがて時を見計らうよう、その場から駆け出す足。 マガツヒの目を盗み、その場を離れることは叶ったか。*]
(56) 2016/04/28(Thu) 21時頃
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[斬りかかった、その先に手応えは感じられず。 振りかぶった刃に合わせて舞い散る桜花にむ、と眉を寄せる。]
(消えた……――っ!?)
[背後から聞こえてきた声に振り向けば、一拍の手拍子。>>50 間に合わない。そう思った刹那――>>53]
――っ、辰兄さ…っ!
[背後へと突き飛ばされる感覚と辰次の声。 転がりながら、彼の名前を叫ぶ。 攻める相手を見失った枝が、マガツヒの声>>54に地面で跳ね、薙ぎ払うようにして辰次へと向かった。]
(57) 2016/04/28(Thu) 21時頃
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……っ!
[置壱の方を確かめる暇もなく、耳に届くのはある意味では耳に馴染んだ声、ひとつ。>>54]
ちっ!
[とっさに身を反らすものの完全に避けられる距離ではなく、鋭い先端が胴を薙いだ。 冷たさの後に熱さが駆け抜け、じわり、滲み出るものが感じられる]
……は。 馬鹿で結構……こちとら、元から頭は不出来でい。
(58) 2016/04/28(Thu) 21時頃
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でもなぁ。 頭よすぎて、余計なことばっかり考えてぐるぐる回って動けねぇよか。 余計な事で悩まねぇで、思うままに走れる馬鹿の方が、性に合うんだよ、俺ぁ。
[痛みを押し隠し、軽い口調で言いながらけらりと笑う。 上がる口の端は、殴り合いで意気が上がった時に見せるものとほぼ同じ形をしていて]
だから、馬鹿は馬鹿なりに。 自分のやるべき、と思った事にまっしぐらに進むしかねぇってこった!
[宣の後、地を蹴り走る。 真っ向勝負が好みだが、そればかりでも、という思いもあり。 真っ直ぐ突っ込むと見せかけ、直前で右へと回り込みつつ、匕首を突き立てようと繰り出した。*]
(59) 2016/04/28(Thu) 21時頃
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……くっ。
[迷っている暇はない。 枝が辰次へと向かっている、そのあいだに距離を詰める。 再び刀を振りかぶる……姿が消えるその一瞬を狙って、 もうひと振り、腰に差していた鉈を抜く。
再び姿が見えた、その一瞬を狙って、 彼の者に思いきり、手にした鉈を投げつけた。*]
(60) 2016/04/28(Thu) 21時頃
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[ 駆け出す直前、辰次の躯体から緋が散る様が見え>>58 ]
……っ!
[ それが引き金となり、はじかれるように走る。 自分は自分のすべきことを行おうと。 どんなにちっぽけであろうとも。
向かう先は神楽舞台。 しとど雨に降られ、舞台はめちゃくちゃになっているが]
(61) 2016/04/28(Thu) 21時半頃
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―神楽舞台―
……確かここで、志乃ちゃんは……
[ 神楽は鎮魂の意味を持つ。 志乃のように琴を嗜んでいたわけではないけれど、 太鼓を打ち鳴らすほどの腕力もないけれど。 風鈴を太鼓の土台に引っ掛け、 無事な楽器を見ては、方法を探り眉を寄せ。]
(62) 2016/04/28(Thu) 21時半頃
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[ 其が唱えた言葉は何だったか>>50。 呼応するよう、桜は更に舞ったようにも思う。]
あれが桜の巫女でないのなら……。 マガツヒ、災厄のものならば。
[ ひとり、鎮魂の儀を執り行うには あまりに力がたりない。
りん、りぃん―― 風鈴は何故 この嵐の中、穏やかに揺れるのか
その意味なんて、さして気にもしていなかったけれど*]
(63) 2016/04/28(Thu) 21時半頃
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そうか。
[置壱の斬撃を再び花を散らして躱すと姿が現れたのは回り込んだ辰次の目の前。]
───ほら、避けんと死ぬぞ?
[否、現れたのは再び花びらのみ。 丁助は辰次のさらに背後へと現れその背中を飛んできた鉈へ向けて軽くトンと押し出す。 二人を相手に日向の動向は捨ておいたまま。]
(64) 2016/04/28(Thu) 21時半頃
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―――…っ!! 辰兄さ……っ!!
[鉈を飛ばした先にいた人影に目を見開く>>64 マガツヒのことも忘れて咄嗟に彼の元に駆け出した。]
(65) 2016/04/28(Thu) 21時半頃
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─── 一二三四五
─── 六七八九十
─── 布留部
─── 由良由良止
─── 布留部
[声が、桜の樹から聞こえてくる。 それは祓詞、それは神言、神事司る者の言霊。]
(66) 2016/04/28(Thu) 21時半頃
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……っ!?
[舞う花弁は幻惑するかの如く、くらき空に映えて散る。 それに踏鞴を踏む間もなく、とん、と背が押された]
……っとと、とおっ!?
[均衡が崩れる、身体が揺れる。 置壱が自分の名を呼ぶ声に応える暇もなく、揺れる身体に任せてその場に転がった]
……あっ、ぶ、ね。
[文字通りの紙一重、鉈は転んだ上、すれすれを飛んで行く。 背に、冷たい汗がじわりと滲んだ。*]
(67) 2016/04/28(Thu) 22時頃
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───人の心配などしている暇があるのか?
[それは幻惑か、それとも神出鬼没の業か。 辰次の背を押した丁助の姿は今はもう置壱の目の前。]
目障りな鬼子め。 まずはお前からだ。
[花びらを巻きながら置壱へと伸びる丁助の手。 そこには雷門の胸を穿った桜の槍が握られている。]
(68) 2016/04/28(Thu) 22時頃
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[だが、その凶刃が置壱を貫く手前で止まる。 まるでその腕を誰かが抑えつけているように。]
………………小娘!!!
[丁助の目に飛び込んできたのは乱れた着物の隙間から見えた置壱の痣。]
今更感傷などッ!!
[マガツヒの咆哮と共に槍が再び置壱の胸を刺し貫かんと迫る。]
(69) 2016/04/28(Thu) 22時頃
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―その幻が、うつつであれば―
[ むっと顔を顰めて楽器類を見つめる日向に くすりとわらう。 ]
「なぁ、日向。 その風鈴の意味をあんたは知らないんだね」
[ 日向が聲に反応し、辺りを見回せど そこになぁんの姿もない。]
「邪気除けだよ。 それがある限り、あたしゃあんたを守るって」
(70) 2016/04/28(Thu) 22時頃
|
|
「抑、日向。 あたしがあんたのそばに在った意味を 考えたことはないのかい」
[ この娘には、なんのちからもないし 血筋でも祖先はただの傍観者に過ぎない。 ゆえ、都合が良かった。
その純潔を、奪ったのは>>2:104 まっさらな日向を依り代にするためだった。 代わりに、人間という器に収められた肉体だけは 絶たねば、ならなかったのだけれど。]
そばにあった意味を? 考えたことなんて ―――ないよ!
[ この竹を割ったような性格が 嫌いじゃなかった。]
(71) 2016/04/28(Thu) 22時頃
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―神楽舞台―
[ 日向は立ち上がる。 りん、りぃん、と、響く風鈴は 決して侵蝕できぬ、小さな守りとなって。
唇は紡ぐ。 日向の知識にありはしない、その鎮魂の言葉を。]
――かけまくもかしこき いざなぎのおおかみ
――つくしのひむかのたちばなのをとのあわぎはらに
[ ひとは音から、不思議な力を得るという。 超常的な力を持つものに前に 抱く畏怖も、或いは憎悪も、勇気も様々を 制御することのできるようになると、そんな不可思議を 偶然性とも言うのだろう。>>3:22]
(72) 2016/04/28(Thu) 22時頃
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[ 女はひとつの「知」を日向に授けた。 とすれば、――「仁」と「勇」も マガツヒに立ち向かうものに、在るのかもしれず]
(置壱のあの痣は……簪は何故―――… 辰には、……)
――みそぎはらへたまひしときになりませる
―― はらへどのおおかみたち
[ 己にできるのは考えることと、 見守る者の依り代で、あることだ。**]
(73) 2016/04/28(Thu) 22時頃
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[駆け寄ろうとしたそのとき、“それ”は唐突に目の前に現れた。>>68]
…っ。
[渦巻く桜花。 その手に握られているのは槍によく似た、否、槍そのものと形容していいかもしれない桜の枝に手にしていた刀を再度構えながら。]
……辰兄さんには、帰るべき場所があるんだ。 帰りを待ってる人たちがいるんだ。
[思い出すのは、長の屋敷を出る前に見た巽の当主の姿>>18>>40 鬼子の自分に子の命を奪われたのだと、そう言っていた男の姿。 その、去り際に見えた表情が脳裏を過ぎる。]
――…だから、守らないといけない。絶対に。
[己も、二度も子を失う哀しみを味あわせたくはない。]
(74) 2016/04/28(Thu) 22時半頃
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[それに、と付け足す。 そっと、懐に手をあてて]
『役目を果たせ』って、言われてる。
[誰に言われているのか、はっきりとはわからないけれど。 でも、なんとなく気づき始めていることがある。]
(75) 2016/04/28(Thu) 22時半頃
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[己を刺し貫こうと向けられた凶刃は>>69 しかしその手前で止められる。 ――…まるで、見えない誰かに阻まれたかのように。]
……巫女?
[何故、そう思ったかはわからない。 マガツヒの声に依るものか、或いは……]
[マガツヒの叫びと共に再び迫る槍。>>69 半身を逸らしてなんとか避けようとするものの、完全には避けきれず。]
(76) 2016/04/28(Thu) 22時半頃
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[左肩の痣を掠めて、左腕の肉が抉られる。 一瞬氷を充てられたかのような冷たさが走ったかと思うと、 次の瞬間灼けるような熱が二の腕を蝕んだ。]
つぅ……。
[右手に刀を持ったまま、二歩三歩じりじりと後ろへ退いた。*]
(77) 2016/04/28(Thu) 22時半頃
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[転がり避けて、どうにか難を逃れた、と息吐いたのも束の間。 マガツヒは置壱を狙い、桜の枝を繰り出す──が]
……とまった?
[子を貫く前に、止まった槍。>>69 この位置からは、置壱の痣は見えぬ。 故に、止まった所以も知れず。 ともあれ、このままではいられない、と立ち上がった]
(78) 2016/04/28(Thu) 22時半頃
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|
[宮司の一族は、時に不可思議な力を宿して生まれるという。 青年がそれに目覚める事はなかった。
だが、力なきが故に、撓む事なく、歪む事なく、迷う事なく。 己が在り方のままに生きる、という意志を強く持っていた。
この、生と死が近しく入り乱れる場に置いて、青年が自身を見失わずにあるのは、ひととして生きるという意志故の事。
力なきが故の力、それはこの状況において引くを是とはせず]
(79) 2016/04/28(Thu) 22時半頃
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|
……置壱っ!
[桜の槍が紅を散らす。>>77
自分とっては、他の子供たちと変わらぬ弟妹分のひとり。 最初は、ただ死を嘆く両親への反発もあった。 けれど、構っている内に、周りが言うようなものではない、というのが見えてきた。 真っ直ぐな心根を持つ子。 今だって、大事なものを死なすまい、傷つけまい、と強大なものに立ち向かっている]
……死な、すかっ!
[大体、年下に助けられてばかりなど、男が廃るというもので。 神楽舞台から響く声を聞きながら、置壱を守るべく、そちらへと駆けた。*]
(80) 2016/04/28(Thu) 22時半頃
|
|
所詮、鬼の子では神には届かないということだ。
[とどめを刺さんとと一歩を踏み出したその足が停まる。]
な、……。
[マガツヒの足元、地面から伸びた桜の根が足へと絡まりその歩みを封じていた。]*
(81) 2016/04/28(Thu) 22時半頃
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|
[置壱へと向けて歩み進めるマガツヒの動きが止まる。>>81 見やれば絡む、桜の根]
……桜……が?
[何故、桜がマガツヒの動きを止めるのか。 その意味は、わからない──けれど]
これ以上、なぁ。 ……血ぃ、流したく、ねぇんだよっ!
[そのためには、血を流さなくてはならないのだろうけれど。 それを厭う事はなく。 置壱とマガツヒの間に割り込むように飛びこんで、躊躇う事無く、握り直した匕首をつき出した。*]
(82) 2016/04/28(Thu) 22時半頃
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|
[ 志乃も、香月も、亀吉も この事態を捨て置くことはないだろう。
だからどこかで。視ていると、そう思う。]
(……死者の力があるのなら、 それこそ、黄泉からマガツヒを引っ張っていってほしいね。)
――もろもろのまがごと つみ けがれをあらんをば
[ マガツヒが紡ぐは、祝詞などではない。>>66 死者蘇生の言霊だと、女から教えられる。
桜の聲に抗うには小さきものでも、 ことばはとめない。]
(83) 2016/04/28(Thu) 23時頃
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|
……、
[ ふと、桜の方向を見る。置壱と辰とが戦っている中で。 其を止める知は、どこからいずるだろう。]
[――舞台を飛び降り、駆ける。]
[ 其の出方すら分からぬ現状、 この目で分析せずして、どうするのかと己を叱咤して*]
(84) 2016/04/28(Thu) 23時頃
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なんどやっても同じことだ。
(85) 2016/04/28(Thu) 23時頃
|
|
[桜が散って再びその姿が消える、その繰り返し。 この術は人の技で敗れる代物ではない。
……そのはずだった。
だが今度は違った、丁助の姿はその場に留まり辰次の匕首がその身に埋まる。]
(86) 2016/04/28(Thu) 23時頃
|
|
ぐ、ッッッ!!
[赤い血がまるで花びらのようにパっと散る。 絡まっていた根が解けて、よろよろろと一歩、そしてもう一歩たたらを踏んで、しかし倒れずに留まった。
だが、留まったその先で再び根が伸びるとその足を絡めとる。
いつの間にか桜の樹が発していた神言が消えていた。 そして、りぃんとどこからか風鈴の音が、そして祝詞が聞こえてきた。]
(87) 2016/04/28(Thu) 23時頃
|
|
― 刹那 ―
[雨と雷鳴を背に立つ男の影は、どこか危うい。 よもや、との疑念が心の隅に泡のように浮かび上がるが、 助けを乞う声を聞けばすぐさまそれも沈むんだ。]
[そう、確か、家中に迎え招き入れたはずだ。 傍に立ち、二言三言言葉を向けもした。 だが己の問いも、返ったか分からぬ返答も、 現在は記憶の中からすっぽりと抜け落ち。 覚えているのは刃が身体に食い込む衝撃ひとつ。]
(――― … )
[致命傷であることは判り切っていた。 丁助は何か言っていたろうか、音は届けど認識には至らずに。 声ならぬ声を絞り出すが、身体は鉛のように重く。 やがて、意識も視界も漆黒に塗り潰されて]
(+11) 2016/04/28(Thu) 23時頃
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|
― 狭間 ―
………
[気づけば、己の躯の傍に立っていた。 絶命の淵において靄がかっていた意識は、 現在は不思議な程澄み切っている。]
これは、死に切れていないって奴…かな。 ま、無理もねぇ。
[血の海に眉を潜め、手を伸ばしてみるが、 触れようとしたものは悉くすり抜けてしまう。]
(+12) 2016/04/28(Thu) 23時頃
|
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───風が止み、揺れていた枝もざわめきを止める。
───桜の花びらがまるで雪の様に舞い降りる。
(88) 2016/04/28(Thu) 23時頃
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おう、辰っつぁん。 済まないな、先にこんな風だ。 …お前さんには何から何まで、手間ー掛けさせるようで悪いな。 [辰次がやってきたのには、 届かぬと知りながら、生前と同じ声を向ける。
辰次の様子から、桜に魅入られし者の気配は受け取れぬ。 己の魂に僅かに残った感知能力も、警鐘を鳴らしてはいない。 だから恐らく、ひと一倍正義感と責任感の強い彼には 二重の意味で世話になることになろう。 事が終わった後の埋葬然り、
―――弟分のこと、然り。]
(+13) 2016/04/28(Thu) 23時頃
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[暫しの間其処に佇んだ後で、 何が起きているのかを把握するのが先決と、 往けぬ魂魄はふらりと村を抜け、丘を目指したのだった。**]
(+14) 2016/04/28(Thu) 23時頃
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くっそ、お前にやられるのだけは嫌だったんだけどな。
[悔しそうな、どこかばつの悪そうな顔を浮かべる。 突然の告解は、その声その表情それらは全くもって丁助のそれだった。]
なあ、香兄を殺したのが誰か知ってるか? 亀吉を焚き付けて村の者を殺したのが誰かしってるか?
こいつに乗っ取られたとかそういうんじゃねぇ。 俺が俺の意思でやったことだ。
[乗っ取られたのではない、マガツヒとそして巫女と重なるように同化した。故にマガツヒの意思とは等しく丁助の意思であった。 それでも確かにマガツヒの意志に染められたとも言えるのだろう。だが、全て丁助の意志の元であったのも事実だという。]
力に溺れることが。 誰の命をも自由にできるこの力が愉しかったのさ。
(89) 2016/04/28(Thu) 23時頃
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おい鬼子!!
[刺さったままの匕首を抑えて置壱を呼ぶ。]
……違えるじゃねぇぞ、一度で決めろよ。
[丁助の身体は震えたまま動かない。]*
(90) 2016/04/28(Thu) 23時頃
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[突き出した刃は、違う事なくマガツヒを捉える。 確り、と返る手応え。 それにぎり、と歯を食いしばりつつ、それでも、力は抜かなかった。
飛び散る紅が、己が身を染める。
先に自身からも滲んだいろは、刃が捉えたのが何か、をはきと伝えるよう]
……って。 丁助?
[桜の花弁が雪さながらに舞い散る中、聞こえたのは耳に馴染んだ、声]
(91) 2016/04/28(Thu) 23時頃
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……んだよ、それ。
[見知った表情とよく知る声。 それが告げる言葉に、最初に出てきたのはそれだった]
……『依り代』になったから、じゃなくて。 お前が、自分で……やった、っての?
[力に溺れて。力が愉しくて。 自分の意思で、血を流したのだと。 その言葉に、ぎ、と唇を一度噛んだ後]
……おま………………この。 …………ばか、やろ、が。
[零れ落ちたのは、幾度となく口にした、悪態。 他の言葉は、すぐには出てこなかった。*]
(92) 2016/04/28(Thu) 23時頃
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[ 不意の静寂に>>88
祝詞は唇を震わせるにとどめ、 足を止め、音は消える。
続くのはマガツヒの 否。 丁助の告解だった。
あか、あかいろ、朱
あざやかな、朱。
それが、色を失うように、はらはらと舞い散り 頬を撫でた。]
(93) 2016/04/28(Thu) 23時頃
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丁助……?
丁助……!
[ 力に溺れた、と そう、紡ぐ彼の顔を見つめ 悲痛に眉を寄せる。]
この、ばかたれがぁ……。
[ 滲む声は、全てが終わるまで 涙の色にするわけには、いかなくて。*]
(94) 2016/04/28(Thu) 23時頃
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ぎ……ぐがぁ……
[鉈が胸より粉のようになって外れ、徐々に薄い身体ははっきりとした形になってどさりと志乃の前に崩れ落ちる]
……し………の…?
[接した感触がしだいに暖かな慈愛のような、人の気持ちに触れだすと正気に戻って記憶を辿らす。] …ぼく…は…
…僕はとんでもないことを…
[悔いても戻らない深い罪の意識が自分を襲う。自我が消えそうになってその場に泣き蹲った]
(+15) 2016/04/28(Thu) 23時頃
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[鉈の柄を引き抜くと共に、それは粉のようになり掻き消えていく。 柄を握った志乃の両手には何も残らず、目の前に整然と同じ姿の亀吉が現れた>>+15]
かめにぃ…! よかった……
[救うことが出来た、と。 志乃は安堵の表情を浮かべる。 己のしたことを理解し、泣き崩れる亀吉の傍へと寄ると、そっとその肩に右手を添えた。 落ち着かせるように緩やかに撫でてやる]
…かめにぃ、
桜、咲かせようとしたのは、どうして?
[今際の刻の記憶は薄い、けれど。 亀吉が桜を咲かせようとしていたのは薄らと聞こえていた。 志乃は自分を手に掛けたことは問わず、その原因となったことを問いかける]
(+16) 2016/04/28(Thu) 23時半頃
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[ここまでか、と思ったそのとき>>81]
桜……?
[マガツヒの足元に伸びた桜の木の根。 それがマガツヒの動きを封じている。]
……、どうして…?
[戸惑ったのは、一瞬。 聞こえてきた兄貴分の声に其方を振り向けば>>82 自分と、マガツヒのあいだに割り込むようにして、 手にしていた匕首を突き刺した。]
! 兄さ…っ
[彼が突き刺した匕首は、躱される事無くマガツヒの、 否、丁助の身体に突き刺さった。 赤い、花びらのように彼の身体から血が飛び散る。 亀吉を差したときの、あの光景を思い出した。]
(95) 2016/04/28(Thu) 23時半頃
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……。
[いつの間にか、聞こえていた声>>66は消えていた。 代わりに聞こえてきたのは風鈴の音と、祝詞の声。
そうして、風は桜の枝を揺らすのを止め、 あたりにはただ、桜の花びらが雪のように舞い降りるばかり。]
……、……。
[マガツヒの、否、丁助の告解を、 言葉もなく、ただ静かに聞いていた。>>89]
…………。
[こういうときにかけられるような、 気の利いた言葉は全然思い浮かばなくて。 ……香月ならば、何か思い浮かぶのだろうか、とぼんやりと思う。 亀吉ならば、何か優しい言葉をかけられるのだろうか。 志乃ならば…、否、そうではないはずだ。]
(96) 2016/04/28(Thu) 23時半頃
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……あなたも、さびしかったのか?
[ぽつりと、口をついて出た言葉。
魔は、人の心の弱さに滑り込むと、 どこかで誰かが言っていたような気がする。>>2:180
今、ここにある自分でいることに耐えられない。 ありのままの自分でいることに耐えられず、 人ならざる力を求めずにはいられない。
人の心の弱さとは、そういうことなのではないのだろうか。]
(97) 2016/04/28(Thu) 23時半頃
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[名前を呼ばれる>>90 顔を上げれば、一度で決めろという丁助の声。]
……うん。
[刀を構える。 その腕が震えるのは、決して怪我のせいばかりではないことは自分でもわかっていた。]
…。
[呼吸を整えて、再び柄を握り直す。 ……もう、腕は震えてはいなかった。]
[彼と目を見合わせて、彼が覚悟を決めたのを見てから。 ―――手にした刀を振り下ろした**]
(98) 2016/04/28(Thu) 23時半頃
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……俺はお前が嫌いだったんだよ。
[その剣閃は違わず、死に至るだろう。]
……いつもいつも卑屈そうな顔しやがって。
[静かに言葉をつづける。]
……だけど、今の顔は中々良かったぜ。
……置壱、男ってやつはやっぱそうでなきゃいけねぇよ。
なぁ、辰、日向……そう思うだろ?
(99) 2016/04/28(Thu) 23時半頃
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───ちきしょう、やっぱ痛ぇな。
(100) 2016/04/28(Thu) 23時半頃
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[ふらりと倒れると、二度と目を開けることはなかった。]**
(101) 2016/04/28(Thu) 23時半頃
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丁助……丁助!!!
[ 覚悟なんてとっくにしていた。 でも、こんなときに限って都合のいいことを考える。
依り代となった人間は解放され 巫女だけが、還っていくだとか、そんな。
倒れ伏した彼のそばに駆け寄って、 置壱と、丁助を交互に、見て]
……そうだねえ
[ 潤む眸のまま、素直に、置壱の貌が立派であったと、 丁助の最後の問いに、頷いた。*]
(102) 2016/04/29(Fri) 00時頃
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[丁助が置壱を呼び、置壱がそれに応じる。 目を逸らす事はしなかった。
見届けるのは、語り部の一族の務め、と。
そんな意識もどこかにあって]
……ああ。そーだな。
[求められた同意には、ひとつ、頷いて]
…………お前と意見があうとか。 何年ぶりだよ……ったく。
[ぼやくような口調で、そう言って。 は、と大きく息を吐いた。*]
(103) 2016/04/29(Fri) 00時頃
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う…うう… [泣き崩れた自分に差し延べられた手、志乃とはっきり認識するものの顔はあげらずにその撫でてくれる手にただただ泣くばかり。しかし理由を聞かれて記憶を辿り。
少しずつ彼女にその始まりを話していく]
声が…
血を…血が…必要だって…
美しい…女性の声が僕を誘うんだ……
父が…母が……あっ…ああ…あ…
[再び錯乱し、頭を抱えるとぶんぶんと振り乱す。]
(+17) 2016/04/29(Fri) 00時頃
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なーんで、桜は咲いたんだろうなぁ。
[ 怒りはすべて、丁助の死が攫ってしまった。 悲しみはいつか、怒涛のように押し寄せるだろう。]
ほんとうは、咲きたかったのかもしれないね。
[ 花は咲くから美しい。]
……うん。
[ 咲かず桜はきっと、寂しかったのだろうね、と。>>97]
(104) 2016/04/29(Fri) 00時頃
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[ はらはら、はらはらと 桜の雪は村中に降り注ぐだろう。
流れた鮮血を白く染め、 冬が来て閉ざした部屋の中で 暖め合うような光景を、想い。
いつか麗らかな春が、また 訪れることを、予兆するように**]
(105) 2016/04/29(Fri) 00時頃
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声……女性の、声…。
[血が必要と求める声。 伝承の通りならば、それは桜、ひいては巫女の声だと言うことになろうか。 丁助は異形となっていた。 ならば亀吉は。 刀を使っていたことから人の身のままだったのだろうと推測する]
… うん … そ っか
[父も母も手にかけたと思しき言葉>>+17にしばし返答に窮した。 頭を抱え振り乱す亀吉を、尚も撫でてやり]
(+18) 2016/04/29(Fri) 00時頃
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…かめにぃ、
ととさまとかかさま、きっと居る から、 謝りに行こう?
今回のことは、桜の怪異が引き起こしたこと、だから…
このまま、自分を責め続けるより、謝りに行って。
それから、自分をゆるしてあげて? かめにぃ、さっきまでずっと、痛みを受け続けていたのだもの。 罰はもう、受けているのよ。
[自分を責め続けてしまえば再び先程のようなことになりかねない。 それを防ぎたくて、志乃は諭すように言葉を重ねた]
(+19) 2016/04/29(Fri) 00時頃
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