151 雪に沈む村
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時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
パルックが無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、クシャミ、サイラス、ウォーレン、アリス、ピエール、ジリヤ、カルヴィン、チャールズ、トニー、ドナルド、ソフィア、バーナバスの12名。
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――…!
[>>1:67 ドアを開けるとそこには、5年前とほとんど変わる事が無い神父の姿が。 相変わらず全てを許してくれそうな穏やかな瞳で、お嬢様を見つめていた。 氷の粒とともに、お嬢様は教会の中に華奢な体を滑り込ませた。 カツン、カツン、と蹄が床を高く鳴らす。]
……お久しぶりですわね、神父様。
[だいぶ軽くなった水筒をぶら下げて。 両手でスカートの裾を広げて、膝を軽く曲げて挨拶をする。]
ええ。今日は一人ですの……。 脱出してきましたから!
[事情を尋ねられれば、先程ピエールに話したように自信満々に身振り手振りを交えて伝えるだろう。 サイラスやドナルドは居るだろうか。 居るならばお嬢様は、彼らにも同じように挨拶をするつもりだ。]
――…冬の前にお母様に、ご挨拶をしに来ましたの。
(0) 2013/11/20(Wed) 01時頃
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[今度は、驚いた顔をするのはジリヤの番だった]
あら、カルヴィン、トニー。 貴方たちも一緒だったのね。
[工房内には小さな先客が二人。 片方は古馴染の、もう片方は時折細かい雑事を手伝ってもらう少年だ]
工房になんのご用なの? ウォーレンの仕事の邪魔をしては駄目よ、カルヴィン。
[はじめは二人の両方に向けた問い。 後半は、古馴染の少年へのお小言だ。 様々な種族が共生するこの村において、時の流れは様々だ。 だから、ジリヤは相手の実年齢など気にしないことにしている。 どんな容姿だろうと、どんな年齢だろうと構わない。 ようは、相手の本質さえ見失わなければいいのだ]
(1) 2013/11/20(Wed) 01時頃
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トニーはお手伝いかしら? 寒いのにご苦労さまね、風邪に気をつけなくては駄目よ。
[二人の少年それぞれに対する信頼度の差が、掛ける言葉にナチュラルに現れる。 カルヴィンからトニーへ視線を移して、やんわりと労った]
(2) 2013/11/20(Wed) 01時頃
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[鼻歌混じりでスープに浮かべるクルトンを作っていると急に吹き込む冬の空気。誰かが開けたようだがキッチンからだと誰か見えない。パンをオーブンに入れてから扉の方に近づいてみる。]
…?誰だぁ?っておわ!おまえよくそんなぺっらい一枚で外歩いてたな。トニーとりあえず暖炉の方行け、な? すぐなんかあったけえもん持ってきてやるからよ。トニーは何のスープがいいんだ?さっきカボチャとコーン出来上がったが他にもキノコ、ジャガイモ、ミネストローネってあるぞ。 まあ、あったまってろ。
[ガチガチと震えへたり込んだトニー>>1:74に代わり手に持っている鍋を適当に机に置いてから暖炉まで促した。]
(3) 2013/11/20(Wed) 01時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2013/11/20(Wed) 01時半頃
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―― 広場 ―― [仰向けになったまま、思い返すのは先程の教会での光景。 サイラスが戻ってくる、と言ってくれて>>1:72安心したようにそっと息をついた。 無事でいるよう言われれば、生意気な笑みを浮かべ、そっちこそ、と言い返して。 くすぐったそうに笑いながら、彼にぐしゃぐしゃに撫でられていた自分の前髪を、外気に触れ冷たくなりつつある指でつまんで、そっと避ける。 ひっくり返った世界。ヘーゼルの瞳に映る空は、広く感じた。 はぁ、と吐き出す息は白くなって、降り注ぐ雪は青年に触れると溶けていった。]
チャルの話って、なんだろ……。
[出がけに言われたチャールズの言葉には>>1:57勢いよく頷いて、夕飯までには帰ってくることと、いってきますとを添えて外に出てきた。
チャールズには、アリスに拾ってもらったことも、青年が元はこの国の人間でないことも話したことがあった。故郷に帰れ、だとか、そういうことじゃないといいのだけれど。 見送ってくれた、チャールズのいつもと同じ柔らかい表情を思い浮かべて、ぎゅっと上着のポケットに手をいれて、そこにあるものを握り締めた。]
(4) 2013/11/20(Wed) 01時半頃
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お、お邪魔しまーす……。
[こそり…というように控えめに扉をくぐって中に入ります。凍える外から逃れましたが、"雷"が近くなったかも知れません。ウォーレンの顔を伺いながら、後ろ手に持っていた茶葉を恐る恐る両手で握って差し出します。]
頼まれていた茶葉です…あ、あの! 遅くなってすいませんでした!
[バッ! と頭をさげます。さげてからあわてて帽子を外し、もう一度頭をさげます。それから少し考えて、急いでマフラーと手袋も外して、もう一度頭をさげます。
女の子は、胸の中で神様に祈ろうかと思いました。が、うまくイメージできなかったのでチャールズに祈っていました。]
(5) 2013/11/20(Wed) 01時半頃
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[開いた扉に目を向ければ、>>1:74 寒空に不釣り合いな恰好をした少年の姿が。]
おや…?寒そうな格好しとるのぉ… 修行か…?
[東方の果ての国では、極寒の中滝に打たれる修行があるという。 小さいながら修験者なのかもしれないと場違いなことを考えつつ、 老人は暖炉の前まで少年を手招きした。]
ほれ、ティーでも飲みなさい。 あったまるよ。
[飲み終わったカップに淹れたての紅茶をもう一杯注ぎ、>>1:71 暖炉の前まで少年が来たならそっとを差し出しただろう。**]
(6) 2013/11/20(Wed) 01時半頃
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[出迎えたジリヤに問題でもあるのか、と問われ思わず口ごもる。]
――あ?いや…
[しかしそれはすぐに悪戯めいた笑いに変わり。 なじみのそのドリュアスの茶目っ気にこちらも頬を緩める。]
…相変わらずだな、ジリヤ。 まあ、入れや。
[そういうと二人を工房の中に招き入れる。もっともソフィアは妙に緊張しているようであったが。]
(7) 2013/11/20(Wed) 02時頃
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[ジリヤとソフィアが入ってくるのと入れ違いに、少年達が出て行く。 トニーは少しぶつくさ言っていたが。]
ほら、雪が強くなるぞ。早く行ってこい。
[そういって追い立てる。日が傾けば、恐らくそのトニーの薄手の外套では酷く冷えるだろう。 それまでに暖かい場所に帰ったほうがいい。]
(8) 2013/11/20(Wed) 02時頃
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―ウォーレン工房・入口―
あれれ? カルヴィンにトニー、こんにちは。 こんなところで奇遇だね?
[扉を開けた所、すぐに女の子の目に入ったのは二人の少年の姿でした。一人は村はずれの小屋に住む、一人暮らしの少年です。一人で生きていく、自分よりたくましいその姿は密かに応援していました。
もう一人の少年は……そういえばどこに住んでいるのでしょう? 知りません。]
そりゃあ成長期だからね……ってなんなのもう。親戚のおじさんみたいなことを言うんだねカルヴィン。 [見上げられて、ちょっと得意げに胸を張ります。客観的に見てあまり発育の良くない女の子でした。そういえばこの少年の身長は随分前から変わりません。気にすると思って触れないでおいてあげる余裕を発揮していましたが、きっと成長気が早い子だったのでしょう。]
あれ……、そいえばカルヴィンっていくつだっけ?
[去年の冬はいた気がします。ということは自分と同じくらい……なのでしょうか]
(9) 2013/11/20(Wed) 02時頃
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―回想・ウォーレンの工房>>2―
[工房を出ようとしたちょうどそのとき、二人の少女が入ってきた。]
おっ、ジリヤねえちゃんに、ソフィアねえちゃん、こんちは!
…ああ、コレをピエールおじさんのとこに届けろって頼まれちゃってさ。 大丈夫だよ! 元気なのがオレの取り柄なんだからさ。
[妖精族のジリヤに風邪に気をつけろと言われれば、にかっと笑い、少々大げさに胸を張ってそう答える。 年上の女性の前では格好をつけていたいのだ。 そのわずか数十分後、凍えながら食堂にたどり着くことを、トニーはまだ知らない。]
(10) 2013/11/20(Wed) 02時頃
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トニーは冬……初めてだよね? 何か入用なものがあったら相談してね?
[傍らの少年にも声をかけます。少年の小屋は冬風に耐えられるでしょうか、それに一人で冬を越すのが寂しくはないでしょうか……、とここまで考えて、あれ? 彼の越冬は思ったより条件がハードなのでは? と思いました。]
……大丈夫? 冬、結構つらいよ?
[まさか彼が旅立つとも思わず。いくらたくましそうな彼でも…とは、頭の中にあったのでした。]
(11) 2013/11/20(Wed) 02時頃
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―ピエールの食堂― >>3 うう、うん…あああ、ありがと…
[店の奥から出てきたピエールに暖炉まで促され、震えながら素直に従う。 ジリヤやソフィアに見せた心意気はどこへやら。 格好悪いなど、気にしている場合ではなかった。
ピエールや暖炉の前の老人が何やら話しかけてくるが、まだうまく喋れない。 ひとまず差し出された紅茶>>6を受け取った。 包み込むようにカップを持った両手からじんわりと熱が伝わる。 そして、そのまま何度かに分けて紅茶を口にしたところで、ようやく言葉を発した。]
あ〜〜〜〜〜〜死ぬかと思った…
(12) 2013/11/20(Wed) 02時頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2013/11/20(Wed) 02時頃
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[おずおずと、ウォーレンのほうが背が低いというのにどこか上目遣いでソフィアはこちらを見やる。]
(ははぁ。)
[思い当たるのは、今月は妙に遅くなった茶葉のこと。]
…で、何の用だ。
[ためしに言葉を放ってみれば、茶葉を差し出しながら頭を下げ、そして帽子やマフラーをわたわたとはずし。]
(13) 2013/11/20(Wed) 02時頃
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―――で、今月はこれだけか?
[そう、これから雪に覆われるのだ。 水は工房の地下に井戸を作ってあるから問題ないが、食料や燃料、薪や油、ろうそくなんかは相当な量がいる。 この村で冬を過ごす者の多くは地下に冬に備えた貯蔵庫を作って、そこに1年分、あるいは相当な量の色々なものを貯めている。
茶葉もその例外にはもれず、今回はある程度の量を頼んでいたため、大瓶に少なくとも2本ほどにはなると思っていたのだが。]
(14) 2013/11/20(Wed) 02時頃
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[ソフィアのビクビクしている様子をみて、ふう、とため息をつく。]
もしまだあるなら、明日にでも持ってきてくれ。 まだ明日くらいまでは動けるだろうよ。
[そう言いながら肩を軽く叩き、椅子を勧め、やっと届いた茶を味わうために鉄瓶に湯を沸かすのだった。**]
(15) 2013/11/20(Wed) 02時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2013/11/20(Wed) 02時頃
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[脱出をしてきましたから。どことなく得意気なアリスにチャールズはぱちりと目を丸くする。脱出。つまり、あの高い塀を越えて、一人で町までやって来たという事だろう。執事の目を盗んで。]
──ふっ、…はは、そうですか、それはそれは…!
[思わず笑いが漏れてしまう。お目付役は今頃さぞかし心配しているだろう。だが、小さなレディにとって、きっとこれはとんでもなく大それた脱走劇なのだ。大人の足で30分も掛かるかどうか、だとしても。]
あの御屋敷からの脱出では、さぞかしお疲れでしょう。 ……お母様に会うのは、少し温まってからにしてはどうです? 御茶をお淹れしますから、さあ。
[丁寧に御辞儀をした彼女に近付いて、膝を付く。視線を合わせるように身を低くして、ふわふわとした髪や羊毛に纏い付いた氷の破片を払ってやった。 アリスが拒まなければ、まるで御伽噺の騎士のように、恭しく手をとって暖かな暖炉の傍の椅子まで案内するだろう。]
(16) 2013/11/20(Wed) 02時半頃
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………………………ァぅァぅ…。
[足りませんでした。冬前の特別発注だったのにさっき出る時急いで用意した結果、今ここで握りしめているのは中くらいの瓶が一つ。
三か月持つかどうか、でしょう。]
……ごめん…なさい……。
[怒鳴られはしませんでいた。でも、女の子はすっかり落ち込んでしまっています。 ウォーレンさんに申し訳ないという気持ちもあります。でもそれ以上に女の子は、なんだか簡単なお使いも失敗している自分が酷く情けなく感じていました。トニーはいつも、ちゃんと仕事をこなしているのを見ています。これでは彼には到底及びません]
はい、明日……また、持って、きます……。
[すぐに持ってくる、と言い張るべきだったかもしれませんが、どうしてもその元気は出ませんでした。薦められるままに椅子に座ってしまいます。]**
(17) 2013/11/20(Wed) 02時半頃
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―回想・ウォーレンの工房>>11―
うん、話には聞いてたけどさ、雪を見るのも初めてだな。 へえ、やっぱ大変なのか…
[本気で心配している様子のソフィア。 冬を経験した者から冬の話を聞くたび、その厳しさが想像以上なのだと理解することはできるが、未だ実感はできてない。]
ソフィアねえちゃんは村に残るの? オレ、旅に出ようと思ってるんだけど、何が必要かな?**
(18) 2013/11/20(Wed) 02時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2013/11/20(Wed) 02時半頃
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ええ……メーの大冒険ですわ!!
[>>16 笑われた事に最初はちょっとしかめっ面をする。 でも、穏やかそうに微笑む彼を見て、すぐに表情を戻す。 馬鹿にしている訳でも、怒っている訳でもないようだ。 神父の何でも許してくれそうな、優しげな表情に、お嬢様も思わず心が温かくなる。]
そうですわね……少し頂こうかしら。ダージリンはございます?
[しっとりと濡れた羊毛が少しずつ、お嬢様の体温を奪っていた。 チャールズは自分の手が濡れるのも厭わずに、氷を払っていく。 それになんとなく擽ったい気持ちになって。 ふるる、と羊毛を細かく動かした。
ナイトのように紳士的に手を握られると、お嬢様も一人前のレディらしく手を握り返して。 カツカツと暖炉の前まで大人しく誘導される。 まだ身体は冷えているのにも関わらず、うっすらと頬は紅潮していた。]
(19) 2013/11/20(Wed) 02時半頃
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ふふ、勇敢ですね、アリス君は。 でもね、次に一人でお母様に会いに来るときには、先に手紙を下さい。なにせ、君は素敵なレディなんですから。 お姫様の脱走劇には、手助けをする騎士が付き物でしょう? ──よろしければ、このチャールズが御迎えに上がります。
[勿論、誰にも内緒で。 伸ばした人差し指を唇に当て、内緒話をするみたいに小さな声でアリスに提案し、微笑んでみせる。 小さなレディが納得してくれれば、塀を越えるという危険を侵させる事も無くなるだろう。──ああ、でも、騎士役はクシャミに任せた方が良かったのかもしれない。 少し思うが、それは後で考えれば良い事だろう。
冷えてしまったアリスの膝にブランケットを掛けてやり、彼女の好きな紅茶を用意する。 好みは変わっていないだろうか。 考えながら温めたカップにダージリンを注いで。
五年前。母の死に、痛ましいほどに打ちひしがれていたアリスが、今こうして元気そうに訪ねてきてくれた事が、チャールズには心から嬉しかった。**]
(20) 2013/11/20(Wed) 03時頃
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そ、そうですわね……
[確かにあれはあれでスリリングな脱走劇ではあったけれども。 囚われの御姫様というよりかは、脱獄犯のようであった。 ちょっとレディと呼ぶには程遠く。 お転婆なお嬢様、けれども一方でレディとして扱って欲しい微妙な御年頃のお嬢様は。 神父様の甘い内緒話には、ついドキドキさせられてしまうのだ。 耳がぴっ、と囁き声を聞き取ろうと神父に傾く。]
……では、今度お手紙を爺にお渡ししますわっ。 あ。でも、それじゃバレちゃいますわね!くすくす。
[軽い冗談を言って微笑む。 そして、チャールズと同じように人差し指を小さな唇に当てたあと。 二人だけの秘め事を契ろうと、彼の手に小指を絡ませようとした。]
(21) 2013/11/20(Wed) 04時頃
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――…あら。神父様がナイト様をして下さるの? 囚われのメーを迎えに来て下さるのかしら。
[この穏やかそうな神父様があの高い塀を乗り越えてくるのは、少し想像出来ない。では正々堂々と正門から来るのだろうか。白馬の王子様のように。 きっと違和感ないのだろう。凄く優雅そうだ。悪くはない。 けれども――………、]
………――そう言えば、クシャミは居ないのかしら?お出かけ?
[そう、何気なく。ダージリンを飲みながらお嬢様はチャールズに尋ねた。 けれども、お気に入りのはずのダージリンの味は、今のお嬢様では知覚出来なかった。
暖炉の炎が爆ぜている。ぱちっ、と牧が小さな悲鳴をあげている。少しずつ体温を戻してきていた全身は、ふわふわ揺れていた。]
(22) 2013/11/20(Wed) 04時頃
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はは、もう少し若ければ是非ともそうしたいところですがね。 私は馬役としておきましょうか、ナイトはクシャミ君にお任せします。
[アリスの問いに声を立てて笑う。勿論、塀を越える気など無いわけだが、演出として必要ならそうしようか。名前を出した彼なら、上手くやってくれるだろう。当然、苦労が絶えないであろうお目付役への配慮はチャールズがするので問題無い。
カップに口を付けるアリスに楽しげに答えて自分も席に付く。 次いでクシャミの所在を問われれば、散歩に出掛けた旨を伝えた。今朝はサイラスと山際の森で出会ったようだし、おそらく町の方だろう。 おおよそで彼の縄張りパトロールに当たりを付けて口にし(この予想もあまり外した事は無い。なにせ、獣人であっても猫とはそういうものだし)、温まったのか仄かに頬に赤みが戻った彼女を、穏やかな眼差しで見つめた。]
お会いする為に風邪など引いては、お母様も悲しまれます。 十分に温まってから、会いに行きましょう。
(23) 2013/11/20(Wed) 09時頃
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神父様がお馬さんなら、きっとユニコーンのように優美なのでしょうね。
[>>23 長い睫毛を瞬かせてチャールズの獣人姿を想像する。ロマンスグレーの鬣を靡かせて森の中を闊歩する馬の獣人。 きっとカルヴィン達ならチャールズ号に乗せて!とはしゃぎそうだ。そんな様子をイメージして、くすりと微笑む。]
……クシャミがナイト様?………。 …あのお子様が騎士なんて務まるかどうか知りませんけれど……そうね、 “特別に”メーのナイト様をさせてあげても宜しくってよ!
[ピンク色に染まった鼻をふん、と鳴らすと、とうに中身の無くなったマグカップに口を付ける。 蒼い目は所在を失い、虹色に輝くステンドグラスをぼんやりと見つめていた。]
どうせ、お魚釣りにでも出掛けたのかしら? それとも野ネズミを追いかけに山にでも行ったのかしら? ………あ、神父様も宜しかったらお一ついかが?
[クシャミが時々自慢気に話していた事を思い出しながら、お嬢様は神父に尋ねた。 時折ジンジャークッキーを齧れば、黄色い粉がはらはらと落ちていく。ジンジャー独特の香りと、砂糖の甘さが口内で溶けていった。]
(24) 2013/11/20(Wed) 12時頃
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……そうですわね。お母様のところに会いに行きましょう。 確か教会の裏のお庭でしたかしら?
[砂糖に塗れた指をあむ、と舐めてからお嬢様は神父を見上げる。 お母様の場所は知っていたので一人で行く事も出来たが、どうせならレディを案内して欲しかった。 特に何もなければ一人でお嬢様は向かったかもしれないし。神父と、お母様の思い出話をしながら向かったかもしれない。 途中、他の参拝者が居れば世間話の一つでも交わしただろう。]
(25) 2013/11/20(Wed) 12時頃
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[>>1ジリヤに何の用かと問われ、カルヴィンはぶんぶんと剣を振り翳す動作をする]
急にチャンバラがしたくなっちゃってさ。 ウォーレンから剣を拝借して、こうズバババっと暴れ回ってやる…つもり、だったんだけど……。
[横にいるウォーレンの視線が気になって、段々とカルヴィンは声を潜める。 カルヴィンの作戦が失敗に終わったことは、ジリヤにも伝わったかもしれない]
ウォーレンの仕事の邪魔なんてしてねーしー。 むしろ遊ぶっていう子供の仕事を俺は全うしているだけだしー。
[などと、自分勝手な論理を展開する。ウォーレンならばこのような物言いも許してくれるだろうという、甘え]
(26) 2013/11/20(Wed) 12時頃
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[続いてトニーを労うジリヤの反応>>2に、カルヴィンは心外そうな顔をして]
ずいぶん対応が違うじゃん。 ぶーぶー。差別はんたーい。
[子供らしく頬を膨らませた。 よくよく自分の行動を思い返せば。ジリヤのお店に無断で忍び込んだり、植物に悪戯したり……。昔から繰り返してきた悪行の数々を鑑みて、彼女の反応の差は至極まっとうなのだが]
(27) 2013/11/20(Wed) 12時頃
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『あれ……、そいえばカルヴィンっていくつだっけ?』>>9
[無邪気なソフィアの問いに、カルヴィンの心がチクリと傷んだ。 内心は慌てふためいていたが、決してそれを表に出さないようにして]
うーんと。900歳!!
[努めて子供らしく、明るくおどけてそう答えた。 冗談にしか聞こえないのがミソだ。 事情を知らぬ相手は笑って流すであろうし、嘘を吐いている訳ではないから罪悪感もない。 カルヴィンは経験上、こう答えるのが自分自身が1番楽だと知っていた**]
(28) 2013/11/20(Wed) 12時頃
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ー妻との会話。雪の降る少し前ー
冬について…だが。 俺のジイさん、おまえも知ってると思うがピンピンしてらぁ。ただ流石に老齢だしな、近くの村に避難させようかと。ローザと子どもらも一緒に避難しといた方がいいんじゃねえか?あ?俺はこいつは放ってはおけえねえよ。一年家を使わねえとすぐにダメになる。
つーか村の奴らにあったけえ場所とあったけえもん食わすのが俺の仕事だろ?…うん?ああ、そうは言ってもありったけ集めちまったしなあ…。
まぁ心配はありがてえが、俺は人間でも獣人でも特に変わんねえ。ああご存知の通り豚だから。カエルや牛だったらもっと大変だったんじゃねえか?
睡眠時間も食事に充てる時間も人間族とほぼ同じだ。そんなこと一番近くで見てたら知ってんだろ。 ただ俺は職業柄食べることが多いが、豚が一日中食ってるわけじゃねえからな?ああ、豚の名誉のために言わせてもらう。
人間族より聴覚、嗅覚と子宝に恵まれるってのは豚のイイトコ取りだと思うぜホント。
ん。ありがとよ。
(29) 2013/11/20(Wed) 14時頃
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ー妻への手紙ー
元気にしてるか?暖房整ってるからあんま睡眠時間は変わんねえけどよ、この寒さはちいとまずいかもしんねえ。 前回より寒く思えるがそんだけ俺も年取ったってことだよなあ。 ちょっと気を抜くとすぐ寝過ぎちまう。このまま永眠…ってことになりたかねえ。眠ったまま1年やり過ごすことなんてことも出来ねえしよ、寒さの限界に達する前にそっち行く。
んじゃまたな。
ピエール
(30) 2013/11/20(Wed) 14時頃
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[死ぬかと思ったという言葉>>12に対してゆるさに吹き出す。]
さぁてと。トニー、なに食いたい?そんな薄い服だったらさすがに寒いだろ。毛布持ってけ。椅子にかけてあるやつで足りなかったら言えよ。 あぁそういえば、ウォーレンじいから鍋預かってきてくれたんだな。わりいな。素手で金属持ってたから手も冷えて仕方ねえだろう。
[鍋を回収してキッチンに戻りしげしげと鍋を見れば、修理を頼んだところが分からないくらい綺麗な仕上がりに思わず感嘆を漏らす。
オーブンから漂ういい匂いに慌てて蓋を開ける。パンに少し焼き目がつき始めていた。遅すぎず早すぎずでいい状態だ。]
あー。パンうまそうに焼けてんなあ。俺も食おうかな…いや待てしかしさっき食ったじゃねえか。いかんいかん。
[動きながらキッチンの中央のメモ欄に目を走らせる。]
って今日の予約と宅配ってなんかあったかな、と。…おぉそうだチャールズの予約だったんだ。んー。どれがいいか指定ねえよな。 まあ全部少なめにして二種類か三種類入れりゃいいか。あーとーはー、ウォーレンじいからの鍋は完了だろー。仕込みの進行率も順調だし。
……よしおやつだ。あ、ドーナツは全部食われたんだった。
(31) 2013/11/20(Wed) 14時半頃
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どうでしょうか、よれよれの老いぼれかもしれませんよ。 クシャミ君はあれでいて、なかなか漢気のある子ですから。立派なナイトになります、きっと。
[アリスの褒め言葉には少し苦笑を返す。なにせ自分は人間としては高齢も良いところだ。その点クシャミはアリスと歳もそう離れてはいないし、命を救って貰った恩を忘れてはいない。小さなレディのナイトとしてはぴったりだろう。
それから、勧められるままにジンジャークッキーをひとつ、礼を述べてから摘まむ。馴染みの味はピエールのところのものか。──そういえば、頼んだ品物を後で取りにいかなければならない。
ぼんやりと思考を巡らせていると、アリスが墓地の場所を確認してくる。>>25 チャールズは頷いて立ち上がると、微笑んで再びアリスへと手を差し出した。**]
ええ、庭の少し奥に。雪も積もって来た事ですし、御案内致しましょう。
(32) 2013/11/20(Wed) 14時半頃
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た、たたたた旅!? トッ、トニー、どっかいっちゃうの!?
[さらっと驚愕の宣言をされました。>>18 いえ、彼ならできるとも、女の子は思いました。それでもあまりに急な話だったので、目を真ん丸にして驚いています。]
……えと、えと、必要なもの…… 磁石とか……かな?
[思い出されるのは一年前に出て行ったきりの父親です。自然答えは、そういう物が口をついて出ました。]
旅は危ないんだよ、その、いろいろと。あの、もしお家が寒いんだったら、ウチに来たっていいんだから……。
(33) 2013/11/20(Wed) 15時頃
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―回想>>1:23トニー―
[頭上から感じられる気配は決して悪いモノではなく。 男は内心安堵する。 寂しげな顔をしている子供を見ているのはどうにも性に合わないのだ。 大したことをしてやっているわけではないが、こんなことでも気分が高揚したらしい、少年に男自身も嬉しくなるのだった。]
ぶーん。
[そのまま暫くドナルド号は少年を乗せて遊ばせたことだろう。 少年が下りると言えば下しただろうし、傍らの“少年”がそう言ってもやはり下したに違いない。
今度は空も連れてってやるか…なんて漠然と未来を描きながら。]
(34) 2013/11/20(Wed) 15時半頃
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むむむ……
[900歳、と言われれば女の子はじとーっとした目でカルヴィンを見ます。同い年かと思ったけど、やっぱり子供っぽいので年下に違いないと思いました。>>28 ジリヤやウォーレンのような方もいますが、それでも1000年間も生きられない、というのはお母さんに教わったことです。
身長の事と言い、この少年はどうも自分の事を子ども扱いしたいようです。なめられている! と女の子はますます頬を膨らませます。]
むむむむむ〜〜……! こ、こんな時期に遊んでて、冬支度の手伝いとかしなくて困っても知らないから!
(35) 2013/11/20(Wed) 15時半頃
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―回想>>1:28チャールズ―
『いやいや。いつ何時彼岸に渡ってもおかしくはない年寄りです。 貴方のように「お若く」はないですから。』
[そんなことを言う相手には、くっと笑いをこぼす。 本当に食えない奴である。]
俺だって若くはねぇよ。もう…
[そう言って掌を眺める男の姿は、彼にはどのように映ったことだろう。 最盛期を通り越したこの体は、以前ほどの力も魔力も無い。 もう間もなく、この体は朽ち、今世を終えるのだろう…と男は漠然とながら、しかし確実に察していた。 それはこの冬のことになるか、次の冬になるか…おそらく今回と言うことは無いだろうが、男にとってみればあまり変わりは無いことだ。 今年の冬がせっかちだという相手に、男はゆるりと視線を上げる。]
せっかち…そうかね。 いつも、こんなもんだと思っていたが。
[男のいつもは当てにならない。何しろ、数えきれないほどの冬を超えてきたのだから…]
(36) 2013/11/20(Wed) 15時半頃
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―回想・続>>1:29 チャールズ―
『…何か、温かいものでもお作りします。』
[そう、かけられた言葉の声音がどこか、哀愁を帯びて聞え、男は相手を椅子から見やる。]
…おう。ありがたい。
[酒は無い、と付け加えられた言葉には、小さな笑い声で答とした。 男は酒でも水の様に飲んでしまうが、特別酒が好きかと言うとそうでもない…何しろ、酔うという事が無いのだから。 だから別にアルコールの有無などどうでもいいのだが…]
…。
[ぎ、と音を立てて背もたれに背を預けると、男は天井を見上げる。 相手が己の向こうに何かを見ていることにはうすうすながら気づいている、しかしそれをはっきりさせようとも思わなければ、触れる気もないのがこの男だった。 もしも何かを問われれば、何という事もなく答えたことだろうが、振られぬ話は触れてほしくないモノなのだろうと。
悠久の時は男に、全てはあるがまま、という世の理に似た何かを身につけさせていたのだった。]
(37) 2013/11/20(Wed) 16時頃
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―回想>>1:32 クシャミ―
[椅子でくつろいでいれば、猫の青年がこちらにそっと寄ってくる。 その気配はまるで猫そのものなのだから、面白いと思う。]
おう、クシャミ。 また、後でな。
[後で、という彼の頭をゆるりと撫でてやり。 雪合戦をしに行くのだろう、彼に一言加えてやる。]
終わったら体冷える前に帰って来いよ。 やってる間は良いんだが、辞めた後にすげぇ冷えるからな、あれ。
[男自身は雪に触れること自体が中々難儀なため、雪合戦などしたことがないのだが。 しかしそれで遊ぶ子供たちは多く見てきた。
あまり帰ってこないようであれば、様子を見に行ってついでに温めてやろうなどと思いつつ、手を振り見送るのだった。]
(38) 2013/11/20(Wed) 16時頃
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―回想>>1:70 サイラス―
[翼をもつ青年は、どういうわけか男を持ち上げた呼称を使う。 それが男にはどこか痒い。]
やめろや、卿なんて。
[くつくつと笑いながら口にされる言葉は何度目だろうか。 しかし中々変えてくれる気のなさそうな青年に、男はとうに諦めていたし、実際そこまで気にしているわけでも無かったりする。 お約束、のようなものだった。]
冬の間…なぁ。 まぁ、寝るよ。 春が来るまで。
[あっさりと、端的に答えられた答えは、青年のお気に召すだろうか。 さらに尋ねられれば答えただろうが、そうでなければそれ以上を騙ることは無いだろう。 実際、話す内容などあまりないのだ…寝ているだけなのだから。 もっとも、男にとってはこの冬は何か意味のあるものになるかもしれなかったのだが…それは龍族に共通するものではない。]
(39) 2013/11/20(Wed) 16時半頃
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[相変わらずとウォーレンに評されて、笑い声が一層高まった>>7]
この歳ですもの、そう簡単に性格なんて変わらないわ。
[龍族ほどではないといえ、ほとんど不変に近い時の流れを生きる身だ。 培ってきた性格は、良くも悪くも変えようがない。 招かれるままに工房に足を踏み入れながら、緊張した様子のソフィアをちらと盗み見た。 そのまま、彼女が帽子やらマフラーやらを外しながら三回、頭を下げているのを眺める。 ほんとうに可愛らしいこと、とつい口元を緩めた]
(40) 2013/11/20(Wed) 17時半頃
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えぇ、こんにちは。
[トニーに和やかな挨拶を返しながらも、つい気にしてしまうのは彼の格好。 冬にはどう考えても不向きな薄着を見ると、セーターやら手袋やらの防寒具の類でも編んであげたらよかったかしら、と少しだけ後悔する。 今から編み進める……、のは、きっと時間が足りないだろう。 私もうっかりしたものだわ、と頬に手を添えて溜息をついた]
たしかに子供は風の子というけれど、外は本当に寒いのよ。 くれぐれも、寒いのを痩せ我慢しないでちょうだいね?
[胸を張るトニーの内心など知る由もなく、お節介な言葉を足す]
(41) 2013/11/20(Wed) 17時半頃
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[次いでカルヴィンに視線を移せば、彼は今まさに剣を振り翳す真似事をしている所だった]
それを仕事の邪魔と言うんです。
[ぴしゃりと言って、腰に手を当てる。 お説教ポーズで、頬を膨らませるカルヴィンに向かい合った]
それに、差別ではなくて区別よ。
貴方ときたら昔から、本当に悪戯小僧なんですもの。 貴方のやった悪戯を、ひとつずつここで列挙していきましょうか?
[口振りは、幼い子供に言い聞かせるというよりも、古馴染の振る舞いに呆れているような響きが大きい。 幸いにも実剣でのチャンバラは未遂に終わった様子だが、そうでなければどうなっていた事か]
(42) 2013/11/20(Wed) 17時半頃
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貴方も少しはトニーを見習って、お手伝いしてくれたら嬉しいわ。
[まったくもうと肩を怒らせてから、くすりと笑って口元に手を当てた。 けれどカルヴィンは、そこが憎めないところなのだ。 彼の悪戯に振り回されるのは大変だが、実は同時に少し愉快でもある]
ねぇ、カルヴィン。 貴方――
[今度の冬はどうなさるの? 紡ごうとした問いは、唐突に上がったソフィアの声に途切れた >>33]
(43) 2013/11/20(Wed) 17時半頃
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まぁトニー、貴方旅に出てしまうの……!
[珍しくも声を上げて、トニーの方へ向き直る]
そうだと知っていたら、セーターでも編んで差し上げたのに。 旅の準備は大丈夫なの、地図はお持ち?
[磁石というソフィアの言葉に遅れて、心配げに首を傾げた]
寂しくなるわ。でも少し羨ましい。 村の外には、素敵な風景が沢山あるのでしょうねぇ……!
[村から出られない身の上だからこそ、旅という言葉への憧れは強い。 心底羨ましげに言葉を続けると、トニーへと笑みを向ける]
(44) 2013/11/20(Wed) 17時半頃
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戻ってきたら、是非色々なお土産話を――
[常日頃そうしているように、お土産話をねだろうとしたところで。 引き止めるようなソフィアの言葉に、はたと口を噤んだ。
思わず、ウォーレンへと少し途方に暮れたような視線を向ける。 やはり、ソフィアの父親の失踪は、彼女の心に暗い影を落としたままなのだ]
(45) 2013/11/20(Wed) 17時半頃
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[少年たちが去った後で、しょんぼりと椅子に座るソフィアにまぁどうしましょうという顔をした>>17]
ね、ソフィア。 失敗は誰にでもあるものよ、同じ失敗を犯さないように気をつければいいの。
[ソフィアへと声を掛けて、その肩にそっと手を載せる]
失敗から、ひとつ大切な教訓を得たと考えましょう? そんな風に落ち込んでしまっては、得た教訓を活かす事もできないわ。
[この様子では、さらなる失敗のループを生みそうで心配だ。 やんわりと言葉を紡いでから、彼女の隣の席に腰を下ろした]
それに、それでは美味しいお茶の味もわからなくなってしまうでしょう? 折角ウォーレンがお茶を淹れてくれるのだもの、きちんと味を香りを楽しまなければ勿体無いわ。
[ドワーフの老人が鉄瓶に湯を沸かしている方へ視線を向けて、ソフィアへと「ね?」と首を傾ける]
(46) 2013/11/20(Wed) 18時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2013/11/20(Wed) 18時頃
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―ピエールの食堂― >>31 ありがと!後で必ず返すから。 …ああ、食いもんはいいよ。 オレ、そんなに金もってねーし。
[ピエールの言葉に甘え、毛布は借りることにしたが、食事は断る。 これまでにも無償で食事をさせてもらったことはたびたびあるが、それはあくまで店が忙しい時間に彼の3人の子供達の面倒を看てやっていた報酬として。 (とはいっても実際は一緒になって遊んでいただけなのだが) タダで食べさせてもらう訳にはいかない。
しかし、育ち盛りの少年の食欲は正直だ。 オーブンから漂うほどよく焼けたパンの匂いがトニーの鼻腔をくすぐるとグーと腹が鳴った。]
…っ
[赤面し、慌てて腹を押さえる]**
(47) 2013/11/20(Wed) 19時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2013/11/20(Wed) 19時半頃
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―回想・ウォーレンの工房>>28―
900歳?9歳のまちがいじゃねーの?
[おどけたような口調でソフィアの質問に答えるカルヴィンに、茶化すようにからからと笑いながらそう言ってやる。 それが事実であろうことは知っていても、ソフィア同様、納得はできない。>>35 やはり見た目通りの、同年代の友人でしかなかった。]
(48) 2013/11/20(Wed) 19時半頃
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くすくす。そうかもしれませんわね。 そんなユニコーンもチャーミングかもしれませんわよ。 ……さぁ?クシャミにメーのナイト様が務まるのかしら。
[>>32 素っ気無い様子で答えながら。中身の無いマグカップを再度口にする。 喉の渇きを潤そうとしてマグカップを傾け、漸くダージリンが無い事に気が付いた。さらに傾けて、無い紅茶を飲み干すフリをして。 お嬢様は、自身の表情を悟られないように陶器の裏に隠した。]
――…ええ。では案内しなさい、神父様。
[手を差し出されればブランケットを椅子の上に置き、立ち上がり。 舞踏会に出席した貴婦人にように、蹄を鳴らして歩く。 カツカツ、と教会に響く足音はまるでハイヒールのようで。 靴が履けないお嬢様ならではの演出だろうか。 参拝者とすれ違えば、別れの挨拶を交わしただろう。]
(49) 2013/11/20(Wed) 20時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2013/11/20(Wed) 20時頃
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―回想>>34―
[そのまましばらくドナルド号に乗ったまま身を任せていたが、はたと我に返る。 肩車をされてはしゃぐカルヴィンに「子供みたい」と言ってしまった手前、楽しんでいることを悟られてしまうとバツが悪い。]
…も、もう良いよ。ありがと!
[本当はずっとそうしていたかったが、小さなプライドを守るため、下ろしてもらうことにする。 もっとも、ドナルドもカルヴィンもとっくにお見通しだろう。 しかし、トニーはそんなことには気づかない。
カルヴィンがチャンバラをしようと声をかけてきた>>0:89のはその直後だっただろうか。 ドナルドといくらか言葉を交わした後、2人の少年は連れ立ってウォーレンの工房へと向かっただろう。]**
(50) 2013/11/20(Wed) 20時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2013/11/20(Wed) 20時頃
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あぁー…パンをおかわりしたいのぅ… じゃが、そんなにいっぱいは食べれないのぅ、ほんの一口だけ頼みたいんじゃが…
誰か一緒に食べてくれないかのぉー?
[誰に言うでもなく、しかしながら店内に響く声量で、老人は喋った。 その視線はチラチラとピエールのほうを窺っていて、 目線が合えば暖炉前の少年の方へ視線を移すだろう。]
あぁー食べたいのぅ… ジンジャークッキーもこんなにはいっぱい食べれんかもしれんし…
[と、出されたクッキーの入った皿をさりげなく少年の方に移動させる。]
(51) 2013/11/20(Wed) 20時頃
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-教会・裏庭- ……まぁ素敵!神父様!見て!!
[>>1:58 入ってきた時よりも雪の勢いは増してきており。 教会を出るとそこは一面の銀世界だった。 神に近いこの場所が、ますます異空間のように思えてくる。
まだ誰の足跡もついていない、無傷の白さがキラキラと水晶みたいに光っていた。 そこにぺたぺたと自身の跡をつけていく。 チャールズの少し先を走っては、振り返り。 『ほら!』と雪のスタンプを見せた。 蹄特有のVの字の足跡が細かく付いている。 チャールズの足跡比べて、やっぱり人間と獣人は似ているようで違うなぁ〜としみじみ思ったり。]
……くちゅん!でも、やはり寒いですわね……。
[>>31あるいは誰かが噂でも、しているのだろうか。 鼻水を小さく啜ると、また雪を踏みしめ。 時折、小さな雪玉を作っては後ろから歩いてくる神父に投げつける。 そんな風にしてチャールズとじゃれ合うと、……やがて。]
(52) 2013/11/20(Wed) 20時半頃
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―――…お母様。お久しぶりですの。
[墓石に恭しく声をかけ、挨拶をした。 >>0 先程神父に対して行った挨拶と同じように、両手でスカートの裾を広げて、膝を軽く曲げる、淑女の挨拶を。
チャールズが手入れをしてくれているのか、或いは爺が手入れをしてくれているのか、長い間訪れていなかったにも関わらず、墓石は手入れが行き届いているようだった。 けれども、それには薄らと雪化粧がかかっていたので。 このままではお母様が寒かろうと、お嬢様は自らの手で雪を払い落とす。]
(53) 2013/11/20(Wed) 20時半頃
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へっくし!っくし!
[誰かが噂でもしているのか、連続でくしゃみがでる。 鼻を鳴らすと、つんと冷たい空気が差した。 上から降る雪が融け、じんわりと、首筋や外気に触れる肌や耳に染みてきて、少し寒い。 ドナルドには、冷える前に帰ってくるよう言われていたっけ。>>38 頭をなでられればへへっと笑い返したけど。 燃える炎のような赤い髪を持つ彼の周りや、その手は、他の人のそれよりも暖かくて、とても気持ちがよかった。]
雪合戦……相手がいるんだった……。
[さっきから、人通りはずっと少ないままだ。 ぐっと膝を曲げて勢いを付け、すたっと跳ねるように立ち上がる。 ぶるっと身体を振ると、服や髪についていた欠片ははらはらと落ちた。]
(54) 2013/11/20(Wed) 21時頃
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[起き上がった青年は、つい先程まで寝転んでいた場所に自分と同じシルエットで雪が凹んでいるのを見届けると、満足げに口を三日月のようにして、笑った。
そのまま広場を後にして、赤い屋根の小さな家>>0:14へと向かう。 『護符や魔法具、お売りします』と書かれた看板。 蔦が巻いたようなデザインの飾り扉をそっと叩くも、反応がない。]
ジーリーヤー! ……あれ?いにゃい?
[備え付けられた窓をキュッキュと吹いて中を覗き込む。 その店の住人であるドリュアスは、どうやら留守のようだ。 そういえば、彼女はどう冬を過ごすのだろう。 もうこの村にいない、となると少し困ってしまう。]
(55) 2013/11/20(Wed) 21時頃
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『9歳のまちがいじゃねーの?』>>48
[トニーの横槍に、うっせーよとカルヴィンは口を尖らせる。 こうやって茶化してくれるトニーが、カルヴィンにはとても心地良い]
ん、どうしたソフィア。
[>>35ありのままの事実を言ったのだが、どうやらソフィアは子供扱いされたと捉えたらしい。それはそれで計算通りの反応なのだが。 あからさまに不機嫌な表情をして、頬を膨らませた彼女に。カルヴィンはぷっと吹き出して]
そう面白い顔をすんなよー。 ハリセンボンみたいだぞ。
[からからと笑うと、ますます彼女の神経を逆撫でしてしまったようだ。冬支度の手伝いをしないことを諌められてしまう]
こんな時期だからこそ、遊ぶんだよ。
[軽く笑ってみせるが、それはまぎれもない本心で]
(56) 2013/11/20(Wed) 21時半頃
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あン?腹減ってねえならまだしも、金あるかねえかで勝手に判断すんじゃねえ!そもそもガキから金取るつもりなんてねえっつの…たくアリスといいトニーといい近頃のガキは妙に大人っぽくてかなわねえ。俺ぁ今までだってチビが一匹増えたくらいにしか思ってなかったっての。
なぁお客さんもそう思うだろぉ?
あー、あれだ。じゃあよ、出世払いでいいぜ?
[老齢の客に話を振り助太刀してもらおうとしたときに閃いたので、グーと腹が鳴ったトニー>>47に提案した。もちろんケラケラ笑いながら。]
寒さに勝つにはあったけえもんを腹の中に入れるにかぎるってことだ!さっき出来たてのクルトンを上に乗っけたポタージュなんてきっとうンまいぜ?
(57) 2013/11/20(Wed) 21時半頃
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[パンのおかわり>>51が聞こえたのでニッカリ笑い準備していたパンをカゴに入れて運ぶ。]
オ年寄り向きに作ったバターの量多めのふかっふかのパンなんてどうだ?ん…1つでいいよな?
それと、俺も隣の机で食っていいかね?さっきから妙に小腹が空いちまって集中出来ねえ。
[かぼちゃポタージュが半分ほど入ったマグカップを老齢の客の横の机に置いて、すとんと着席した。]
(58) 2013/11/20(Wed) 21時半頃
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そ、それだけはやめてください……。
[今までの悪行の数々をジリヤに暴かれそうになり>>42、カルヴィンは思わず敬語になってしまう。 この古馴染の記憶力と付き合いの長さを考えれば、ひとつずつ過去の悪戯を列挙されたら日が暮れてしまうことだろう]
ちぇっ。はいはい、分かりました。 トニーを見習えばいいんだろー、っと。
[拗ねたように言って、そっぽを向いてしまう。 この古馴染にはなぜか昔から頭が上がらない。 口答えをすれば倍で返って来るのを、カルヴィンは知っている]
(59) 2013/11/20(Wed) 22時頃
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[お説教の続きだろうか。何かを言おうとしたジリヤの声>>43は、ソフィアの素っ頓狂な声にかき消されてしまう]
……まずい。ジリヤがお説教モードに入った。 トニー、逃げるぞ。
[ここぞとばかりに、トニーの耳元でそっと囁く。 それから工房の面々となにか言葉を交わしただろうか。 隙を見て立ち上がると、そそくさとトニーと連れだって工房を後にすることだろう]
(60) 2013/11/20(Wed) 22時頃
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[にぎやかに少年達と少女達が会話しているのを静かに聞きながら、さっき渡されたばかりの茶葉でお茶を入れる。 銅の無骨なティーポットに茶葉とを入れると、立ち上る紅茶の香りと湯気が、先ほどまでのハニージンジャーの香りに混ざって、馥郁とした香りを成した。
カルヴィンがトニーとともにそそくさと工房を出るのを横目でちらりと見ながら茶を蒸らす。]
(あの様子なら、まだ大丈夫か。)
[自分の分はそのままカップに注ぎ、ソフィアとジリヤの分には蜂蜜を少し足した。
少年達との会話のせいかそれとも先ほどの失態のせいか、ソフィアは随分しおれているようで、ジリヤが何くれと慰めている。 そんなソフィアに何も言わずカップを渡す。勿論ジリヤにも。
こういうとき気の利いた言葉が出ないのは不便なものだ。]
(61) 2013/11/20(Wed) 22時頃
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―回想・ウォーレンの工房>>33>>44―
[驚くソフィアやジリヤに頷き、]
うん、南の街にね。 そっか、磁石や地図は必要だよな…
[旅に出ると言った割には肝心なものが抜けていたことに気づく。 しっかりしているようで詰めが甘いのが子供らしいところだ。]
そう、そうなんだ!ジリヤねえちゃん。 じいちゃんが教えてくれた、ばあちゃんが大好きだった花畑。 それを見に行きたいんだ!
[外には素敵な風景があるのだろうというジリヤ>>44に目を輝かせ、生き生きと語っていたが、引き止めるソフィアの言葉にジリヤが口を噤んだのに気づくと、トニーも声の調子を落とす。 トニーはソフィアの父親のことは知らないが、彼女の様子に何か理由があるのだろうということは伝わってきた。 少し悩んで口を開く。]
…ありがとう、ソフィアねえちゃん。 でも、もう決めたから。
(62) 2013/11/20(Wed) 23時頃
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― 村はずれの田舎道 ―
[いつもの分かれ道に近付いていくにつれて、徐々にトニーとの会話は減っていった。 口を開くと、旅に出るという彼を引きとめるような言葉を吐いてしまいそうだったから。 雪化粧された道は、いつも歩くそれとは違った表情を見せていて]
とりゃっ。
[ぱりん、と水溜りの氷を踏み割る。 体力さえあればトニーと雪遊びでもしたいところだったが、無理をすれば本当に彼の旅立ちまで“保たない”かもしれない]
ちぇっ。トニーがウォーレンからお使い頼まれてなきゃ、雪合戦でもして遊ぶんだけどなー。
[言い訳めいた文句を言いつつ、はぁーっと息を吐いて手を温める。 すっかり白くなった自分の息を見て、冬の訪れを感じた。 忌々しい、冬]
(63) 2013/11/20(Wed) 23時頃
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―ピエールの食堂― >>57 いや、でもやっぱ悪いし…
[養父からは乞食にだけはなるなと教えられたのだ。 物を恵んでもらうなら、相応の対価を支払えと。
だが、腹の虫をケラケラと笑われ、目の前においしそうなパンやクッキーを差し出されては、>>51>>58 もう我慢できない。]
…うっ…じ、じゃあ、出世払いで! いただきます!
(64) 2013/11/20(Wed) 23時頃
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―― 工房 ―― [ジリヤを探すため、村の中を探し歩く。 その様は、チャールズに言わせれば縄張りを見回る猫のようで。 途中、妙なVの字になった足跡を見つけたけれど、この村は獣人も数人いる。 誰のものだろう?と首をひねったり、美味しそうな匂いに釣られそうになりながらも探していると、雪でうっすらと隠れてしまっている工房の窓から、目的の人物の姿が見えた。
ノックしてから、扉を開く。]
(65) 2013/11/20(Wed) 23時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2013/11/20(Wed) 23時頃
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[扉を開くと、紅茶の香りと、ほんのり甘いハニージンジャーの香りが混ざり合う、暖かい空気が迎えいれてくれた。]
こんにちはー!あれ?ソフィアまでいる! 配達?
[窓の外からは確認できなかった人物に目を丸くさせて声をあげる。入口で、身体を震わせ雪を軽く落とすと。ウォーレンにもぺこりと頭を下げて挨拶を交わす。]
ジリヤ探してたんだー。 あの……、 ジリヤって物に魔法を込めることって、できる?
[少し濡れた前髪の向こうで、銀糸に絡まる白い花が見える。 その白と同じような、透き通る白い肌を持つドリュアスに尋ねかけた。]
(66) 2013/11/20(Wed) 23時半頃
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そういえば―――
[言葉を捜していて、不意に伝えねばならないことがあったのを思い出す。]
この冬の分の火種は、いつ取りに行けばいい?
[いつも冬になるとジリヤに頼んでいる火種。火を絶やすつもりはさらさら無いが、それでも念には念を入れる。 いつもならそろそろ取りに行く時期である。
ジリヤは何か答えたか、外からノックの音がした。]
――開いとるよ。
[軽く答えると、ドアからひょこりと黒い耳が覗いた。]
(67) 2013/11/20(Wed) 23時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2013/11/21(Thu) 00時頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2013/11/21(Thu) 00時頃
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……そっ、か。ううん、トニーが決めた事ならいいの。でも……うん、そっか。
[自分で決めたこと、と言われてしまうと何も言い返せません。そしてカルヴィンの答えにも、しんみりした気持ちになります。今遊ばないと、二人で遊べるのは当分、当分先になるでしょう。>>56>>62]
……気を、つけてね。それであの……。
[仕方ない事です。毎年旅に出る人はいるそうです。トニーもそうだったというだけの事です。
父と同じように。]
[しんみりしていたい所でしたが、ウォーレンがジリヤとあいさつを終えたみたいです。本来の目的を思い出します……**]
(68) 2013/11/21(Thu) 00時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2013/11/21(Thu) 00時頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2013/11/21(Thu) 00時半頃
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──教会・少し前──
[俺だって若くはねぇよ、もう。赤い髪の男が、先ほど何気無く落とした言葉を思い出し、チャールズは僅かに表情を曇らせる。
龍族の寿命やその魂の在り方は、個体や種族で様々であるという事は聞き及んでいる。 長さは違えど、人間同様に一度きりの生を全うする者。或いはその魂が燃え尽きるその時まで、転生を繰り返す者。自然物や現象の様に、ただこの世界に在り続ける者。
神話の世代から続く彼等は、等しく稀有な存在。実際、その在り方は、生き物よりも神に近い。 その思惑や意思を読み解く事など、人の身である己にはとても出来る事では無いけれど。]
──種火は、燃え盛る明かりにも、焼き尽くす業火にもなりましょう。だとしても、元を正せば同じ種火です。どれほど形が違っていても。
[少なくとも、その恩恵を受ける我々にとっては。 暖炉の中てぱちりと爆ぜる炎を見つめ、穏やかな声音で呟いた。淹れたての紅茶を、すいとドナルドの前に置く。]
──どうぞ、ごゆっくりなさって下さい。お出掛けになる時はカップは其の儘で結構ですから。
[言い置いて、傍のアリスの手を取り、庭から続くささやかな墓地へと向かった。]
(69) 2013/11/21(Thu) 00時半頃
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うんうん。若いものは遠慮なんぞせず、いっぱい食べるといい。
[新しく運ばれてきたパンをちぎりながら、>>58 にこやかに少年の食べっぷりを見守る。>>64]
我慢は身体に毒だしなぁ。
[モグモグ、と素知らぬ顔をして柔らかいパンを咀嚼するのだった。]
(70) 2013/11/21(Thu) 00時半頃
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まぁ、有難う。
[ウォーレンから差し出されたカップを受け取って、微笑んで感謝を述べた。 立ち上る香りは上品な紅茶のそれ。 日頃滅多に紅茶を飲まないので、香りと鮮やかな紅い色を楽しむ]
やっぱり、貴女のところのお茶は良いわね。 だってこんなにも心を和ませてくれるんですもの。
[ソフィアへそっと語りかけて、カップから伝わる温もりに少しの間身を浸した。 冷えた指先が温まると、それだけで外を歩いてきた寒さも和らぐ]
(71) 2013/11/21(Thu) 00時半頃
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[と、ウォーレンから向けられた問い>>67 はたと目を瞠って、口元に手を添える]
そういえば、そうね。 一応、お店に戻れば火種はあるけれど、少し古いから日持ちするかは不安なのよね……。 ドナルドがいれば、新しいものをすぐに作る事はできるのだけれど。
[彼は今、どこにいるのだろうか。 冬が迫るこの時期は、ジリヤもドナルドも、いつ眠りが訪れるか不安定な身の上だ。 あまり遅くなる前に、彼を探して協力を仰いだ方が良いのかもしれない]
(72) 2013/11/21(Thu) 00時半頃
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[思案していると、ノックの乾いた音が響いた]
あら、ウォーレン。 今日は随分と来客が多い一日ねぇ……!
[まさか自分を訪ねに来たクシャミだとは思わず、ウォーレンを見詰めて素直な感想を零す。 開いた扉を追うように視線を移すと、覗くのは黒い耳。 無意識に頬が緩むのは、猫型の獣人に対する(おそらく当人たちには迷惑な)愛ゆえである]
まぁクシャミ、こんな寒い中どうしたの?
[チャールズに何か頼まれたのだろうかと思案していると、彼の視線が向いたのはこちらだった]
……私にご用? えぇ、勿論できるけれど、何にどんな魔法を込めて欲しいのかしら?
[彼にしては、珍しい質問だ。 ゆっくりと目を瞬かせて、それから首を傾けた]
(73) 2013/11/21(Thu) 00時半頃
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─教会・裏庭─
[アリスを伴って裏庭に出ると、歩くものの居ないそこは既に降り積もった雪で銀色に染め抜かれている。 歓声を上げて真っさらな雪の上に足跡を着ける少女に、自然と眦が下がる。
先を言っては足跡を見比べてみたり、ちいさな手で握った雪玉を此方へ放ってみせたり。 なんともまあ愛らしいはしゃぎっぷりに、チャールズは目を細めて後を追う。
ほら、気を付けて。時折足下の注意を促しながら、新雪を踏みしめて進む。そう広くはない裏庭は、そのまま墓地へと続いている。 やがて辿り着いたひとつの墓石の前で、彼女は恭しく御辞儀をして見せた。>>53
亡き母に語りかける声は、今は涙を含んではいない。以前ならば、いつ溢れてしまうのだろうと心配しただろうけれど。
冷たい石の上に積もった雪を、そうと払い落とす少女の背を、チャールズはただ、静かに見守っていた。]
(74) 2013/11/21(Thu) 01時頃
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―教会>>69―
[暖かい紅茶を差し出されれば、それをありがたく頂戴することにする。 神父の口にした喩は的を射ていると言えば射ていたし、そうでないとも言えるような気がした。]
おう、ありがとな。
[薫り高い紅茶の温もりを楽しみつつ、男はゆるりと笑う。 もう幾度となく繰り返した転生の、それぞれの記憶を引き継いできた男にとって、そのすべては自分であり、そうでない誰か。 それは、いつの頃だったろうか、この世界に穢れと言うべきモノが増えすぎた頃、まるでこの世の理の一つの様にして火の山から生まれた時から、ずっと続いてきた流れであった。 死ぬ時も、生まれ変わるときも己では決めることができないが、それはもうあたりまえのこととして男の中には収められている。 ただ…一つの生が終わるときは、どうしたって感傷的になりがちなのだった。
そんなことに思いを巡らせているところだったろうか、子羊のお嬢様と目が合えば、何らかの挨拶を交わしたことだろう。 真相の霊場である彼女が、割合頻繁に村を開ける男と顔見知りであったかは分からないが…]
(75) 2013/11/21(Thu) 01時頃
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―回想・ウォーレンの工房で>>62>>68―
[不安げに様子を見守っていると、トニーが「もう決めたから」と静かに告げた]
……そうね。
どんな素敵なお花畑だったのか、是非聞かせて頂戴ね。 私、村の外のお話には目がないのよ。
[少しだけ声を落して頷くと、再び表情を和らげて悪戯めかして言う。 それから、ソフィアの方へとそっと視線を流した]
(76) 2013/11/21(Thu) 01時頃
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ソフィアも私も、貴方が元気な顔で、素敵なお土産話を抱えて戻ってくるのを楽しみにしているわ。 くれぐれも、無理をしては駄目よ。
[しんみりとした様子の彼女に代わり、旅の無事を祈って念を押す。 ……そうこうしていると、カルヴィンの耳打ちが聞こえてきたので眉を釣り上げた>>60]
まぁカルヴィン、誰がなんですって……?
[声音に険しい色が宿る。 今まさに、お説教モードが始まろうとしていることを示すかの如く]
(77) 2013/11/21(Thu) 01時頃
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[子羊のお嬢様と何らかの言葉を交わしたろうか。 暫くゆっくりと休ませてもらった後で、男はようやく境界を後にする。
外へ出てみれば、なるほど神父がせっかちと表現したのも頷けた。 降りしきる雪に僅かながら目を見張る。 短時間で随分と強まったものだ。]
…こりゃ案外時間ねぇかもしんねぇな。
[ぽつり、と呟くと、男はゆっくり歩き出す。 雪の粒は、殆どが男の肌に触れる前に消えて逝ったが、そんな中にも数粒、触れるモノがあるようで。 ちくりちくりと冷たさを感じつつ、男はドワーフの工房を目指していた。 まだ動けるうちに、ぜひともやっておかねばならないことがあったからである。]
(78) 2013/11/21(Thu) 01時頃
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―工房―
[男が工房へ着いたころには、少年の二人組はもういなかったことだろう。 しかし男の予想に反して、そこには随分と人がいた。]
よう、爺さん… って珍しいな、大盛況じゃねぇか。
[そんなことを口にしながら、顔を見せた男にはどんな反応が返されたことだろうか。 同時に並ぶ面々を見渡すのだった。 既にクシャミがいたのであれば、この雪の中遊び続けていることは無いのだと、少し安心したことだろう。]
(79) 2013/11/21(Thu) 01時頃
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―教会―
…ん?あぁ、なんかもう癖みたいなもんだな。
[龍族の男の相変わらずの返事に、いつもの調子で返答を返す サイラス自身も何度か直そうと試みたことはあったが、つい何度も敬称はついてしまうのだった]
ふゥん…?そうなのか。
[答えられた内容に、顎に手をあてながら納得したという風に返事をした 先程感じた気配が以前より衰えているように感じたのは眠る時期が近付いているからだろうか。そんな疑問が沸いたが、口にはしなかった]
(80) 2013/11/21(Thu) 01時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2013/11/21(Thu) 01時頃
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…………。
[ひとしきり雪を払う頃にはお嬢様の小さな手は赤くなって、氷のように冷え切っていた。泥交じりの雪を軽く両手で落とすと。 お母様を見つめた。大きな十字架の下には、母の名前と、空へ発った日付が刻印されている。 誰が置いてくれたのだろうか、小さな花束が雪に埋れている。尤も、その花束はもうとっくに枯れていたけれども。紛れもなく、母が好きだった……サンザシの花束。]
もうあれから5年なのですね。
[>>74 静かに自分を見守る神父に話しかける。 サクサク、と雪を踏みしめて神父の隣に立って見上げた。 ……昔はもっと首を曲げて大仰に見上げていたはずだ。その曲げる角度が幾分緩やかになったのは、お嬢様が大きくなられたから。 変わらない穏やか笑顔。変わるお嬢様。 雪が二人の間を舞い、まるで時が止まったかのような……静寂。]
(81) 2013/11/21(Thu) 01時頃
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す、すいません。私の事はいいんです。
[どうやら、またジリヤに気を遣わせてしまいました。その事もまた女の子には圧し掛かります。声を潜めてウォーレンには聞こえないように話します。]
…でも、ウォーレンさんはお仕事をしながら冬の支度していて、それでお茶の葉をうちに頼んで、それで……お、遅れちゃって。 ただでさえ待たせちゃったのにしかもちゃんと配達もできてないなんて……ダメダメです。
[ここで『そうですよね! 私元気!』と言えるほどには女の子はぽじてぃぶではありませんでいした。冬の、一際寒い空気が女の子の心に吹き付けるようです。]
――あ、ありがt……すみません。
[やがてお茶を無言で差し出してくるウォーレンから、暖かなカップを受け取ります。両手で包むようにしてちびちびと飲みます。]
(82) 2013/11/21(Thu) 01時半頃
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-教会-
あら。こんにちは、……確か…… ドナルドだったかしら?
[>>75 何となく覚えのある顔を見かけたので、軽く挨拶を交わした。燃えるようなその赤い髪を眺めながら、お嬢様は遠い記憶を引っ張り出す。]
カルヴィン達は元気? また凝りもせずに、チャンバラとかしているのかしら。くすくす。
[時折、屋敷の庭に忍び込んではチャンバラや鬼ごっこをして。爺に見つかれば蜘蛛の子を散らすかのように逃げていく村の悪ガキ達。 彼等に時折混ざって遊んでは、ドナルド号の話を聞いたものだ。 レディとしてそんなはしたない遊びなんて!と思う一方で、羊毛に包まれた足はムズズと疼くのだった。]
(83) 2013/11/21(Thu) 01時半頃
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―回想・ウォーレンの工房>>68― >>68 うん、ありがと。 >>76 もっちろん!みやげ話たくさん持って帰るから、楽しみにしてて。
[気をつけて、というソフィアに礼を言い、ジリヤには土産話の約束をする。 その後、ソフィアが何か言いたそうにしているのに気がついたが、ジリヤに説教されたくないカルヴィンがそそくさと出て行ったので、>>60トニーも後に続き、その先を聞くことはできなかった。]
(84) 2013/11/21(Thu) 01時半頃
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―回想・村はずれの田舎道― >>63 また明日、やりゃーいいじゃん。
[本当は雪遊びなんてどうでもいいのだけど、会話を途切れさせたくなくて、そう答える。]
だから、今日はちゃんと寝ろよな。
[口数が少ないのは、やはり具合がよくないからだろうか。 カルヴィンの心中を知らないトニーは、そう付け加えた。]
(85) 2013/11/21(Thu) 01時半頃
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[ドナルドとチャールズが会話を始めた頃だろうか。再び扉の開く音がして、風が吹き込む その方を見やると、背の低い獣人族の女の子が立っていた 歳に似合わず、気品ある仕草で教会の主へと挨拶をした だがその姿はいつもとは違和感がある。――そうだ、付き人がいない。チャールズがその疑問を口にすると、脱出してきた、と自慢げに話すのが聴こえた]
――…え!?おい、脱出してきたって…あの屋敷をか?
[少女が告げた言葉に、面食らったように声が出た 今頃、彼女の屋敷は大騒ぎだろう。その様子を想像すれば、多少頭痛がしたような気がした その一方で、チャールズは楽しそうに笑っているのだが]
…陽が落ちる前には帰るんだぞ?何なら送ってってやるから。
[彼女が家に帰ると何を言われるだろうか。そんな心配をしながら、声をかける 彼女にとっては、あまり面白くない話だったろうか] []
(86) 2013/11/21(Thu) 01時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2013/11/21(Thu) 01時半頃
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[お茶を飲みながら沈んでいると、扉が叩かれてまた来客がありました。お客の多い工房です。そちらを見ないでちびちび飲んでいたら、聞きなれた声に名前を呼ばれました。]
………なぁんだ、クシャか。
[ちら、と年の頃が同じくらいの男の子の姿をみとめると、視線をふらり、と横にそらします。配達の失敗の事はクシャには知られたくないな、と思いました。いじけてまるめていた背筋をぴ、と延ばします。背中で羽がもぞもぞと動きます。]
べ、別にいいでしょ……。 クシャこそ何してるの?
[ごまかします。背中で羽がもぞもぞと動きます。]
(87) 2013/11/21(Thu) 01時半頃
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―ピエールの食堂― >>70 …そういや、おじさん誰?
[焼きたてのパンを手に取り、2〜3口食べたところで、にこやかに見守る視線に気づき、手を止めた。 仕事柄、村に知り合いは多いが、見たことが無い気がする。 いや、もしかしたら何処かで会っているかもしれないと、パンを齧りながら記憶の糸をたどった。]**
(88) 2013/11/21(Thu) 01時半頃
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[クシャミとしばらく話をし、そこに他の同室の者も入ったでしょうか。 ふと時計を見ると大部時間が経っていました。そういえばおかあさんに命じられていたことが終わってません。]
ジリヤさん、そういえばジリヤさんの用事ってなんだったんです? まだなら済ませないと……。**
(89) 2013/11/21(Thu) 02時頃
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ええ、そうよ! この男だらけの教会に舞い降りた天使に感謝しなさいな!
[>>86 ダージリンを嚥下するとお嬢様は、サイラスに向かってそんな毒舌を吐いた。なかなか的を得ているから酷い。]
うーん……、サイラスに送って頂くのはとても嬉しいのですけれど……。
[屋敷へ戻る話をされれば打って変わって、言葉尻は弱くなり。サイラスとの空中散歩は、それはそれは魅力的で。 叶うのならば、墓参りの後にでもぜひお願いしたいものだけれども。そのまま屋敷に強引に連れて行かれそうな気もして。 ふるふる、と羊毛は揺れる。]
もう少ししたら……帰りますから……ねっ?
[そう言ってとびっきりの甘えた顔でサイラスを見上げた。ついでにジンジャークッキーを爺やお館様への口止め料として、彼の手に握らせようとする。]
(90) 2013/11/21(Thu) 02時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2013/11/21(Thu) 02時頃
店番 ソフィアは、メモを貼った。
2013/11/21(Thu) 02時頃
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そうですね、……もう、五年。
[さくり。さくり。新雪を踏む足音を鳴らしてアリスが傍に歩み寄る。此方を見上げるその背は、いつの間にこんなに大きくなったのだろう。 子供の成長は何と早いのか。時を忘れかけたチャールズは、いつもそれに驚かされる。 そして何よりも、彼女の母が幼かった頃に、アリスよく似ていた。 重なる面影に、自然口元は綻んで。 濡れるのも厭わず雪の上に膝を着く。視線を近くして、すっかり冷えて赤くなった、少女の小さな手を取った。両手で温めるように包み込んで、その手に額を寄せて目を伏せた。
(──大丈夫。君のかたちも魂も、間違い無く引き継がれていますよ。この世界に。)
(だからどうか安心して。ちゃんと、ひとつ残らず、覚えていますから。君の事も、君の大切なこの娘の事も。)
遠く、忘れ去られた古い国の言葉で、神ではなく故人への祈りを口にした。 彼女の手が体温を取り戻すまで、と。チャールズは、目の前のアリスの手を握ったまま、話し掛ける。]
君のお母様に、ちょうど君と同じくらいの年頃でしたでしょうか、…こうやって温めて貰った事があります…今みたいな、雪の日に。
(91) 2013/11/21(Thu) 02時頃
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…………、
[古の言葉はお嬢様には、わからないけれども。その祈りの言葉には、ただ静かに耳を傾けた。 ここにはお嬢様と神父しか居ないはずなのに。後ろには、確かに母の視線を感じた。 風がひとつ吹くと、お嬢様のふわふわの髪を靡かせて。鈍色の空へと、風は溶けていった。]
…………そうなのですか? お母様と神父様もお友達だったのですか…メーみたいに?
[手を長い間握られれば、ほんのりと温度が戻り。 その一方で、神父の肩や髪に氷の欠片が薄っすらと積もり始めていたので。 手を放されるならば、その欠片を軽く払い。許されるならば、しゃがんだままの神父を羊毛で包みこもうと。小さな腕を神父に回す。]
では。メーもいずれ大きくなって…。 愛する人と結婚式をここで行って…、 愛する子供を産めば、ここで洗礼を行って…、
そして……
メーが死んだら。こうしてお母様のように……弔って下さるのですか? メーの子供と……ともに。
(92) 2013/11/21(Thu) 02時半頃
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……ええ。君と同じで、とても可愛らしくて、結構なお転婆で、──大切な、友人でした。私と、アリス君みたいに。
[チャールズ。自分の名前を呼ぶ、少しツンとした愛らしい声。思い出すのは容易で、懐かしさに胸が軋む。 温まった小さな手が、慈しむように雪を払い、その暖かな羊毛で包んでくれようとする。 ほら、こんなところまで彼女そっくりだ。寂しがりやで、気が強くて、とても優しい、羊の女の子。
そうして、アリスの口から紡がれる問いに、チャールズは静かに、ゆっくりと頷いた。]
勿論。勿論です──君が、大きくなって、愛する人が出来て、子供を産んで、──いつか、永い眠りについても。 今度は、君の愛する子供と、この村を見守って行きます。ずっと。
[こう見えて、昔から物覚えだけはとても良いんですよ。ボケ老人にはならないと、天に誓っておきましょうか。 冗談めかしてひとつ笑うと、腕を回して温めてくれている少女をそのままひょいと抱き上げた。目線の少し上になったアリスは、どんな表情だろうか。 少女を抱きかかえ、教会の裏口へと歩きながら、続ける。大丈夫ですよ。]
(93) 2013/11/21(Thu) 03時頃
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ちゃんと、覚えていますから。ひとつ残らず。 だから、安心して生きて──大丈夫です。
[強い力も、空を飛ぶ翼も、有益な魔法も。自分には何ひとつ無いけれど。 この村で出会った全てを忘れずにいる事。 それこそが、唯ひとつ許された、チャールズが永い長い生を人間として生きていく「理由」だった。**]
(94) 2013/11/21(Thu) 03時半頃
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分かってる。ちゃんと寝るよ。 トニー、なんだか俺のカーチャンみたいだな。
[>>85心配そうな声色のトニーを安心させるように呟く。 しかしこんなのはカルヴィンらしくない、とかぶりを振って。 元気で、無邪気で、生意気な――そんな子供がカルヴィンだったのではないか]
……っと。 ここらへんまでで大丈夫だよ。ありがとな。
[気付けば、いつもの分かれ道。 トニーに気付かないように、そっと『それ』を背後に隠し持って]
それじゃあ、また――
[言い終わらぬうちに、振りかぶる]
(95) 2013/11/21(Thu) 09時半頃
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ばしゅっっ!!
[秘かに手に持っていた『雪玉』を、思い切りトニーの顔に投げつけた]
へっへーん。どんなもんだい!
[からからと笑うと、一目散に分かれ道を右へ]
続きはまた今度、な!
[ぶんぶんと手を振る。ちゃんといつものカルヴィンらしく振る舞えていただろうか**]
(96) 2013/11/21(Thu) 09時半頃
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は、わ……
[>>93 軽々と持ち上げられると、お嬢様は蒼い目を丸くさせる。見た目以上に力強い彼の腕に、レディは小さな胸を高鳴らせた。落ちないように自身の細い腕を、彼の首元に回した。 先程たっっっくさん食事をしたから、重くはないだろうか。そんなお嬢様の動揺を知ってか知らずか、チャールズは相変わらずの笑顔。その暗灰色の瞳は自分を見ているのか、はたまた自分に母の姿を重ねていたのか。]
……お母様もこんな風にされていたのかしら?
[記憶の中の母は、いつもベッドの中で本を読んでいただけの物静かな印象しかなかった。病気にさえかからなければ、本当は快活な女性だったのだろうか。
いつもよりも高い視界は、何処までも何処までも白銀の世界を映し出していた。]
(97) 2013/11/21(Thu) 11時半頃
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[やがて教会に戻ると、ぶるると震えて自身に降り積もる雪を振り落として。同時にチャールズの頭にもかかる雪を撫でるように落とした。落ちた雪は、ゆっくりと水滴に変わっていく。 何時迄もお姫様抱っこだと流石に気恥ずかしいのか、身をよじって降ろして貰うようにせがむ。]
神父様ありがとうございますわ。 ………良い冬を。
[そう言ってもう一度軽くハグをした後、小走りで入口の豪奢で古めかしい扉に手をかけた。開ければ再び粉雪が教会に舞い込む。 『またね』と一瞥して、ひらりと銀世界へと。再び冒険へ。**]
(98) 2013/11/21(Thu) 11時半頃
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―― 工房 ―― [馴染んだ声の主に招き入れられ>>67中へと入った。 ソフィアからは、妙な反応が返ってくる。>>87]
なんだとは何さー。 ……ソフィ、何かあったの?
[扉を開けたとき、同じ年頃の少女はどことなく気落ちしているようにも見えていたけれど。ソフィアの羽がもぞもぞと動いているときは、何か隠し事や嘘をついている時の癖のようなものだ。
ジリヤの方へ近づくと囁くように尋ねかける。]
これに、魔除けと加護の魔法をこめてほしくて……。
[ポケットに入れていた、真鍮製の丸いチャームをいくつか取り出して、ジリヤに見せた。]
(99) 2013/11/21(Thu) 12時半頃
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[ウォーレンには、それが何か察しがついたかもしれない。
ここ最近、冬支度の合間を縫ってはこの工房にはよく来ていた。 というのも、旅人から聞いたそのお守りの作り方を教えてもらいに。 難しいところはウォーレンに手伝ってもらって、何とか作れたのだ。 あとは、魔法をこめてもらえたら完成だろう。]
えーと、これで、足りるかにゃ……?
[ごそごそとチャームを持っているのと逆の手でポケットを探り、数枚の銅貨を取り出してジリヤに同じようにして見せた。]
(100) 2013/11/21(Thu) 12時半頃
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……なーんもないよ。いつも通りだよーだ。
[クシャミに聞き返されてぶつぶつとぐちぐちと言います。誤魔化すつもりでいつも通りと言って、失敗するのがいつも通りか、と自分で気付いて余計にへこみました。負のスパイラルでした。]
クシャミは家で丸くなってるものだと思ってたよ。さむいさむいーって。冬初めてなんでしょ?
[これからもっと寒いよー冷たいよーと地の底から響くような憂鬱そうな声を出してみます]
(101) 2013/11/21(Thu) 15時頃
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―回想・分かれ道>>96―
うわっ!?…つっめてー ――…やったなこのやろう!
[それまで心配していたことも忘れ、持っていた鍋で殴りかかる動作を見せる。 手がふさがっていたため、防御が遅れ、カルヴィンの投げた雪玉が顔面を直撃したのだ。]
ま、そんだけ元気がありゃ大丈夫か。 おう、またな!
[ふっと笑顔を見せる。
よかった、いつも通りのカルヴィンだ。 きっと明日も、元気な姿を見せてくれるだろう。
そう信じて、開いている方の手を振り返した。]**
(102) 2013/11/21(Thu) 17時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2013/11/21(Thu) 17時半頃
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はい。君も、良い冬を。
[軽くハグをして教会を出て行くアリスを見送った。 次に会うのは一年後だろうか、きっと彼女ならまた元気な姿を見せてくれるだろう。 軽く息をついて、数人分のカップを片付けると、部屋の片隅に吊ってあった外套を羽織った。ピエールの所に頼んだ品物を取りに行かなくてはならない。
あまり積もってしまうと、チャールズの足では歩き回るのが困難になる。 万全であれば走ることすら出来るのだけれど、ここのところ義足の調子がどうにもよろしくない。義肢のメンテナンスには山を抜けた人口の多い街まで行かなくてはならない。歩くのに不便がある訳では無いし、この冬は諦めて、大人しく短い春を待つのが得策だろう。
サイラスとドナルドも出て行った後だろうか。まだ居るのなら挨拶をしただろうし、居なければ留守の旨が書かれたメモを入口に貼って、チャールズは足早に村中への通りを歩いて行った**]
(103) 2013/11/21(Thu) 19時頃
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……ぜえ、っくは。
[トニーと別れてしばらく歩くと、カルヴィンは苦しげにうずくまる。 ねぐらの洞窟までは、まだ少し距離があった]
ちょっと無理しすぎちゃった。かもなあ。
[しんしんと降り積もる雪は、確実にカルヴィンの体力を奪っていく。早く身体を横たえたかった。 そのとき。どくん、と胸騒ぎ。 ――同族の、気配だった]
思ったよりも近い、な。
[重い身体を引きずり、気配の方へ近づいてゆく。 やがてチャールズの姿を捉えたならば]
ごめん、洞窟まで肩貸してくれる? [引きつった顔で、たははと笑ってみせた]
(104) 2013/11/21(Thu) 19時半頃
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──……! カルヴィン、どうなさったのですか…!
[町中へ向かう途中。足早に歩を進めるチャールズの肌に、ざわざわと引っ張られる様な気配が走る。 肌を刺す寒さとは別の、もっと直接的な何か。これは、もしや、そう思い立ち止まって首を巡らそうとしたタイミングで、斜め後ろから声が掛かった。
そちらを見れば、見知った小さな人影が、身体を引き摺るようにして歩いてくる。 調子が悪いのだろうか、苦笑いするカルヴィンに、すぐさま駆け寄ってその肩を支えた。]
(105) 2013/11/21(Thu) 20時頃
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そー?
[いつも通りに見えにゃいけど。と、漏らした独り言は彼女まで届いただろうか。 また少し落ち込んだような様子のソフィアを見ながら、軽く尻尾を揺らした。]
うん、初めて!だから楽しー!
[ソフィアの父がこの村にいないことは知ってはいるけれど、それが10年前の冬からだ、ということは知らない。からっと笑ってそう答えて見せたけれど、後に続いたソフィアのくらーい声にうっと怯む。]
確かに、寒いのは得意じゃにゃいけど……。
[それに。 どんどん寒くなれば、もっと人は減っていってしまう。毎日のように会えていた人々と会えなくなる。それは、やっぱり。 ソフィアの声に釣られるようにして少しばかり陰鬱な気持ちになる。]
(106) 2013/11/21(Thu) 20時頃
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[ソフィアも、そんな気持ちから憂鬱そうな声をだしているのだろうか。わからない。 けれど。さっき、氷の欠片を振り払ったようにぶるっと頭を振ると、座ってマグカップを手にしているソフィアの頭にぽんと肉球のついた手を乗せ、笑いかけた。]
ソフィ、今お使い中なら、また明日でもさ。 一緒に雪だるま作ろ?
[それも、冬がくればしてみたいことの一つ。だった。]
(107) 2013/11/21(Thu) 20時頃
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[話していれば、外の雪を踏む足音。また扉が開いて、もう一人の来客。]
ドナだー!さっきぶり!
[一瞬冷気が吹き込むも、扉が閉まりその男が入ってくれば、煌々と燃える炉と合わせて部屋の中はほんのりと暑いぐらいに感じる。]
雪合戦は、相手が見つからにゃくて中止したー。 残念だにゃー。
[体が冷えないように、と、心配してくれていた彼に、そんな報告をした。 ジリヤは、魔法をかけてくれただろうか。 もし店に戻らないといけないようなら、共についていっただろう。]
(108) 2013/11/21(Thu) 20時頃
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……ありがと。助かる。
[遠慮なくチャールズに身体を預ける>>105。 彼の肩は暖かかった。 同族の心臓を持つチャールズなら、カルヴィンの魔力の減少を敏感に感じ取ったかもしれない。 この姿をそう長くは保てないことも]
寒さに、弱くてさー。 こういう時は、チャールズが少し羨ましいよ。
[姿かたちを変えずともよい彼に、常日頃から軽い嫉妬を覚えていたのは事実で]
(109) 2013/11/21(Thu) 20時半頃
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―― 教会 ―― [そうして過ごしていれば、普段ならまだ夕陽が残す少しの明るさは残っているだろう時間なのに、気付くと日は暮れ、外は真っ暗になっていた。 日が落ちるのが早くなっているのだろう。そういうものだと教えてもらっていたけれど。]
わわっ、夕飯までに帰れって言われてたのに……!
[誰かと一緒だったなら、別れを告げて。 慌てて帰途につき、教会の扉を開いた。]
ただいまー!
[そこにチャールズはいただろうか。 足元に擦り寄ってきた猫にも、撫でながらただいまをして。雪を落としてから、マフラーと上着を外した。]
(110) 2013/11/21(Thu) 20時半頃
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-村のどこか- ふぃー……
[勢いを増してきている雪に、思わず溜息をついた。 集落の明かりは少しずつ消えてきている。雪の勢いに負けじと、V字の足跡をペタペタと付けていく。
道中、『カーー…ン』『カーー…ン』と金属を打ちつけ合う音が聞こえてきたり。お嬢様と同じ位の歩幅の足跡が、二つ程連れ立って何処かへ行くのを目で追いかけたり。 鳥の羽を見つければ、摘んで鈍色の空に向けて飛ばしてみる。]
[広場まで差しかかったところで、人型に雪が凹んでいるのを見かけた。 人型に切り取られたソレはまるで、警察が遺体の跡を記す白線のようだった。 されど、尖った耳を見かければ……何となく跡の主の表情が想像出来た。
ぷ、と頬を膨らませると、その雪の胸の辺りの上を横断した。]
……………うむ。
[何となく口寂しさを紛らわそうと、ミルクティーを飲もうとして。中身がもう無い事に気が付く。ぽた、とミルキーカラーの雫が雪の上にひとつ落ちた。
いつも爺が通っている馴染の店に、紅茶を強請りに行こうか。その道すがら、誰かに会うならば挨拶と雪玉の一つでも交わそうか。]
(111) 2013/11/21(Thu) 20時半頃
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ああ…、今年の冬は冷え込みが急でしたからね。 御辛いでしょう、そろそろ出歩くのを控えないと。
[素直に体重を預けるカルヴィンを>>109支えて歩き出す。衣服越しに身体が触れると、何とは無しに血がざわめく気配が濃くなる。 魔素が流れ出るような少年の存在感。もしかしたら、人の姿を保つのすらもう辛いのかもしれない。]
ふふ、流石に私に冬眠は出来ませんからねえ。
[自分のような中途半端な身の上を、それでも羨む稀有の存在が少し可笑しかった。 しかし、余りにも少年が辛そうで、先程アリスにしたように抱え上げてあげれば楽だろうか。 ふむ、と、ちょっと考えてカルヴィンの方を向く。抱っこでお連れしましょうか?真顔で聞いてみたが、果たしてカルヴィンはどう答えたか。チャールズに悪気は全く無かったのだが。]
(112) 2013/11/21(Thu) 21時半頃
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[するりと入ってきたクシャミはジリヤを探していたようだ。 恐らくここの所ずっと付き合っていた、アレだろう。 思ったとおり取り出した真鍮細工に少し目を細める。
珍しく工房に来たと思ったら、いきなり真鍮細工の話だったから、最初は何がなにやらさっぱりだった。 真鍮材の残りはちょうどあったし、暇つぶしにと手伝ってやったのである。 一生懸命ジリヤへ説明するクシャミに少し目を細めながら、クシャミにはポットの残りの紅茶にミルクを少し入れて渡しただろう。
するとまた、ドアが開き。]
――ああ、本当に珍しい日だ。
[ドナルドの声に軽く笑う。 こんなににぎわうのはどれほどぶりだろう。
そこまで考えて、ふとドロシーのことを思い出した。]
(113) 2013/11/21(Thu) 22時頃
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-回想・ドロシーのこと-
[ウォーレンが、ドロシーとともにこの村に来たのは100年と少し前だったか。 いつも無愛想なウォーレンとは対照的に、明るいドロシーは村の者とすぐに馴染んだ。]
『まーたそんな辛気臭い顔して!ほら、依頼がきたよ!』
[そういってドロシーはよく依頼を受けてきた。 新参者のドワーフの鍛冶屋があっという間にみなの馴染みになれたのはドロシーのおかげだった。 冬の前には、ドロシーがジリヤの店に火種を受け取りに行き、代わりに何時間もおしゃべりして帰ってくるのだ。
毎日小言を言われながらも、笑いの絶えない幸せな日々。 しかしそれも、ほんの少しの間だった。]
(114) 2013/11/21(Thu) 22時頃
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『あたしゃ、幸せ者よ。』
[この村に来て4度目の冬が近づいたある日、すっかり痩せて小さくなったドロシーはポツリと呟いた。 つやつやとした丸い頬は空気の抜けた風船のようにしぼみ、いつも依頼品を抱えて村中を駆け回っていたその腕は枯れ枝のように細くなり。]
――何を言っとるんだ。
[ドロシーは人間族だった。 ドワーフのウォーレンとの結婚は当然反対された。 身分が違う、寿命も違う。子供もできるかわからない。そんな男と一緒になるなんて。
さまざまな人に止められ、諭され、しかしそれを押し切って、ほぼ駆け落ち同然にこの村に来た。 あれほど反対されたのが嘘のように幸せな日々で。]
(115) 2013/11/21(Thu) 22時頃
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茶、入ったぞ―――?
[ドロシーはすっかり小さくなってしまったのに、ウォーレンは来たときと同じ姿のままだった。 ウォーレンだけが時の流れに取り残され。
振り返るとドロシーは少しだけ笑って、大きく息を吸い、静かに寝入ったようだった。
そして、そのまま目覚めなかった。]
(116) 2013/11/21(Thu) 22時頃
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[それから後は、よく覚えていない。 気づいたときには、教会の裏の墓地で、随分長い間佇んでいた気がする。
ドワーフと人間の寿命の違い。 あれほど覚悟していたつもりだったのに、酷く苦しくて痛かった。]
(117) 2013/11/21(Thu) 22時頃
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-現在・工房にて-
[窓の外の雪は、しんしんと降り積もる。 ドロシーがいなくなってから、もう何度目の冬だろう。
あれほど痛かった心も、時が経つにつれ傷痕になり、しかしそれは消えない。 しかし工房の賑わいに、ほんの少し、古傷のように胸がちくりと痛んだ。]
(118) 2013/11/21(Thu) 22時頃
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……神様じゃ。
[神様の定義が、人智を超えた意見を授ける者ならば、 確かにバーナバスは神と崇められたこともある。 少年は信じられないだろう。 何せ、今のバーナバスにはなんの力もないのだから。]
なーんて、な…! …ふむ、坊やとは初対面かのぅ。 なにぶん隠居の身になってもう長いのでな。 私の正体はただの世間話好きのお爺ちゃんじゃ。 名をバーナバスという。
[もう食べられないなどと口にしていた割には、>>51 モリモリとパンを頬張る爺であった。]
(119) 2013/11/21(Thu) 22時頃
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で、ドナルドはどうしたんだ?
[龍族は寒さに弱い。 すでに雪が積もり始めている中工房に来たのには訳があるだろう。 恐らくは、先ほどジリヤと話していたことについてだと思うが。]
――紅茶でいいかい。
[曇り窓が外の冷え込みを表していた。 冷えた身体を温める飲み物を、カップを片手にドナルドにも勧める。]
座るところは…まあ探してくれ。
[探せばどこかに座る場所はあるだろう。]
(120) 2013/11/21(Thu) 22時半頃
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トニーが、旅に出るって言ってるんだ。 それを見送るまでは、頑張ろうと思ってさあ。
[>>112出歩くのをやめるよう諭すチャールズに、カルヴィンはため息をつく。 白くなった自分の息が、ふわりと宙に溶けてゆく。 つまらない意地だと彼は咎めるだろうか。 いつもの子供らしい元気さも、すっかり鳴りを潜めて]
ちょっと休めば、あと少しは保つと思うんだ。だから。
[誰かをねぐらの洞窟に招くなど、普段は考えられない。 同じ龍の血の流れるチャールズにだからこそ頼めた。 彼なりの、甘え]
(121) 2013/11/21(Thu) 22時半頃
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[なにやら真顔で考え込んでいたチャールズに、抱っこを提案されれば]
ば、馬鹿っ。なに言ってるんだよ! 抱っこなんて恥ずかしいだろ!
[顔を真っ赤にして、ぶーぶー抗議する。 言ってから、まだこんなに子供らしく振る舞える自分に驚いて。 くすり、と笑ってしまう。 いいじゃないか。子供らしく甘えたって。 なんたって自分は。“子供”なんだから]
――おんぶが良い。抱っこよりも。
[ちょっぴり恥ずかしそうに、チャールズにせがんだ]
(122) 2013/11/21(Thu) 22時半頃
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[少年は老人を知っていただろうか。 知っていたとするなら、同じ龍族であるものか、長寿の種族から聞いていたのかもしれない。 『古きもの』の存在を聞いたこともなければ、目の前の人物はただの老父にしか見えなかっただろう。]
坊やは…なんでこんな薄着で外を歩いていたんだね? 私はほれ、お腹に腹巻きを巻いているぞ。 帽子もかぶって防寒対策は完璧じゃ。 坊や、高い生命力を持つ龍族をも眠らす冬なんだ、 温かいコートを羽織って、おうちでじっとしていなさい。 おうちがないなら、教会かな。
[ずずず、と温かいポタージュを口にする。]
(123) 2013/11/21(Thu) 22時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2013/11/21(Thu) 22時半頃
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あら、よくなんてないわ。 貴女がそんな沈んだ顔をしていたら――、
[私の事はいいんです、と告げたソフィアへ、少しだけ目を瞠って首を振った。 押し被せるように続けようとした言葉は、けれど続く後悔の声に途絶える>>82
ソフィアが胸の内を吐露している間、できた事といえば虚を突かれたような表情で目を瞬かせる事ばかり。 間をおいて、あらまぁこれは深刻ねと困惑げに眉尻を下げた。 どうやら、ソフィアは度重なる失敗ですっかり打ちひしがれてしまったようだ。 励ます言葉を考えあぐねて、結局ソフィアに習ってカップにそっと口を付けた]
……あら、美味しい。
[ほんのりとした甘さは蜂蜜だろうか。 ウォーレンの心遣いに、胸の内で密やかに感謝する]
(124) 2013/11/21(Thu) 23時頃
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[しばしそのまま、クシャミとソフィアのやり取りを口を挟まずに見守った。 ジリヤが下手に口出しするより、クシャミに任せた方がソフィアも元気が出るかしら、と思ったのだ。 歳の近い友人同士っていいわねぇ、微笑ましいわと年寄りじみた事をしみじみ。
やがて、カップのお茶が三分の一ほど減った頃に、クシャミが真鍮製の丸いチャームを数個取り出す]
……魔除けと加護ね。 それなら大丈夫、そんなに時間を掛けずにできるわ。
[内心あら、と感心したのは、親しい友人にでも配るのかしらと思案したから。 ソフィアの父のように、有翼族は冬季には旅に出てしまう。 人の子たるトニーも、南へ花畑を見に行くと言っていた。 冬は眠りと別れの季節だ。そうした依頼も珍しくはない]
(125) 2013/11/21(Thu) 23時頃
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えぇ、お代もそれで十分だわ。
[差し出された銅貨を見て、お代は結構よと断ろうかと束の間思った。 けれど、きっとこのためにクシャミが頑張って貯めたのであろう銅貨なのだ。 その気持ちと一緒に、有り難くいただく事にした。 ……そういった祈りのような気持ちが、ささやかな魔法を補強してくれる事も少なくない]
それじゃあ、チャームを貸していただけるかしら?
[銅貨を受け取り、皮袋に収めてから、再びクシャミへと手を差し出した。 掌に乗せて頂戴、と促すよう]
(126) 2013/11/21(Thu) 23時頃
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[チャームを掌に受け取ると、何も言葉を紡がずにもう片方の手をゆっくりと重ねた。 どこか慈しむような仕草で、チャームを柔らかく包み込むように。
そのまま、静かに瞼を下ろす。
凪ぐような静寂に遅れて、ドリュアスの髪に絡むサンザシに仄かな燐光が灯った。 目を離せば消えてしまいそうに儚いそれは、やがて強さを増してドリュアスの全身を覆う。
――込めるのは、魔除けと加護の魔法。
美しく繊細なタペストリーを織り上げるように、魔力を紡いで祈りを絡める。 組んだ魔法は、掌の中に閉じ込めたチャームへと。 纏う燐光が溶けゆく雪のように密やかに静まり、最後まで残った掌のそれも、やがて微かな余韻を残して消え入った]
(127) 2013/11/21(Thu) 23時頃
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[閉じていた瞳をゆるりと開いて、クシャミへ向けて微笑みかける]
はい、これでいいわ。
[チャームを覆っていた左手をよけて、今度は右手の下にそっと添えた。 クシャミへと、チャームを差し出す。
見た目にはなんの変わりもないが、敏感な者ならささやかな魔力の香に気付くだろう。 そう、それから、祈りを宿したような微かなぬくもりに。 やがてはそれも、チャームの中に完全に混ざり合い、溶け込んでゆくのだけれど]
(128) 2013/11/21(Thu) 23時頃
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―― 数日前 工房 ―― [仲良くなった人間族の旅人が冬が来る前に、と、この村を去るのを見送って。 その足で、工房へと向かった。 まだ雪の降らない道。 木の葉を舞い上がらせながら、地を蹴る足は、途中から大きな猫のそれへと変化して。 店の前までくれば元通り、人の姿になってノックをしてから扉を開いた。]
ウォーレン、いるー!? あのさ、あのさ、 さっき教えてもらったんだけど、……―
[青年自身の用事でこの工房を尋ねることなんて、初めてだったかもしれない。 旅人が付けていた、さっき聞いたばかりのお守りの話をするも、これぐらいのーだとか、丸くて、真鍮でーといった青年の拙い説明は要領をえなかったのかもしれない。 初めはウォーレンも不思議そうな顔をしていた。>>113 不器用ながら絵を描いて見せたりして、ようやくわかってくれたウォーレンは、真鍮の端材を使わせてくれたのだ。合間に、世間話をしたりもして。数日間、そんな風にして過ごしていた。]
(129) 2013/11/21(Thu) 23時頃
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―― 今日 工房 ―― [何となく、工房は用事がないと行ってはいけないような、神聖な場所のような気がして、今まであまり足が進まなかったのだけれど。 今ではすっかり、青年にとっては居心地の良い空間となっていた。 ウォーレンからカップを手渡される。>>113]
へへっ、ミルク入りだ。 ありがと、ウォーレン!
[ちゃんと、青年の好みに合うようにミルクを入れてくれていた。 口をつけると、ソフィアの店のものだろう茶葉のいい香りと、ミルクの優しさが混ざりあう。外で冷えていた手と、体が内から温まった。]
(130) 2013/11/21(Thu) 23時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2013/11/21(Thu) 23時頃
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―教会―
…天使?天使なぁ…。
[アリスが自分のことを天使と形容すると>>90訝しげに容姿を観察する ふわふわと柔らかい印象の白い毛は、確かにそれと形容するのに相応しいのかもしれなかったが、一般的に天使として形容されるものに必要なものがアリスにはない]
だいたい天使と言やぁ、翼があるもんじゃねぇ? …あ。いや…今のは忘れてくれ
[言った後で、まるで翼を持つ自分のことを天使と形容したようになったようで何だか一人で恥ずかしくなり、柄じゃねーよ、と数回首を振って否定した。アリスには笑われたかもしれないが
(131) 2013/11/21(Thu) 23時頃
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トニーが。…そうですか。あの子も大きくなりましたからね…、支度だけは不自由のないように、してあげないと。
[トニーが旅に出る。その話をカルヴィンから聞くと、驚いて目を丸くした。 山間のこの村からは、隣の村へ行くにも決して楽な道行きではない。成長しているとはいえまだ子供である少年を思い浮かべ。チャールズは思案顔で、しかしどこか嬉しそうにそうですか、とまた呟いた。
こちらの提案に顔を真っ赤にして抗議するカルヴィンに、ああ、すみません、と笑って応じる。 年頃の少年に抱っこは不味かったろうか。彼が自分よりも長い時を生きている事は承知しているが、チャールズの態度は一貫して子供に接するそれだ。
おんぶをせがまれると、はいはい、と彼の前に屈んで背負ってやる。──仕方の無い子ですねえ。親戚の子供を甘やかすような口調で言った言葉は、カルヴィンにどう響いたろうか。背中に居るその表情を見る事は出来ないけれど。
少しずつ傾く陽の中、少年の住処へと歩き出す。雪の道の上に二人の影が伸びて落ちていた。]
(132) 2013/11/21(Thu) 23時頃
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そのアリスが、帰宅についての話になると急に表情を曇らせる 屋敷を苦労して抜け出たのだ。簡単に帰りたくないのであろうことは容易に想像できる それでも、甘えた顔で賄賂としてクッキーを握らせにかかって来たのには、戸惑いを覚えた いつそんな事覚えたという言葉が出かかったが、飲み込んで]
……暗くなるまで、だぞ。 その後はもう…知らんからな
[そう言ってクッキーを受け取り、一口齧った 有翼族の者は夜目がききにくい者が多い。それでも気流を読んで方角を把握することは可能だが、山に囲まれた狭い村内でアリスを連れて飛ぶのはリスクが大きい よって空中散歩で送れるのは陽が暮れるまで。それが過ぎても、節介焼きが多いこの村では誰か頼れる者はいるだろう。 暗に好きにしろよ、という意図ではあった]
(133) 2013/11/21(Thu) 23時頃
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[時間をかけずにできることと、お代が足りることを聞いて、ほっとした。>>126]
よかったー! じゃあ、お願い。
[銅貨を、そして促されチャームとを順にジリヤの手のひらにのせる。 チャームの上から、ジリヤの手が重ねられる。魔力を込めるその様を、尻尾と耳とをピンとたて、緊張した面持ちで見つめる。
薄い氷のような色をしたジリヤの眼が閉じられると、ぽうっと、彼女の髪に絡んだ花に、灯がともった。最初は蛍のように果敢無いものだったその灯は、少しずジリヤの全身を覆ってゆき、眩しさに思わず目を細める。 やがて、ある点を境に光は徐々に弱まっていき、すっと消えてしまった。]
(134) 2013/11/21(Thu) 23時頃
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─日暮れ・村中─
[カルヴィンを送り届けた後、通りに戻ったチャールズは足早にピエールの店へと向かっていた。 途中、行き交う村人達に挨拶をし、冬を無事に越えらるようにと互いを労い、望まれれば祈りの言葉を贈った。
途中、ウォーレンの工房にナイフの手入れを頼んでいたのを思い出したが、徐々に傾きつつある陽に、それは後回しにする事にした。
御茶屋のソフィアや針子のジリヤにも出会っただろうか。 ピエールの店に着くと、そこでは随分以前に見掛けた事のある老人──バーナバスだったか。彼と、薄着のトニーが食事を取っていた。 ピエールが頼んだ品物の持ち帰りを準備してくれている間に、彼等とも二、三、言葉を交わす。 特に、初めての冬であろうトニーの事は心配で。(しかも彼は旅に出ると言うのだから、なんと一人で!)手持ちの銀貨を包んでやり、路銀の足しにするように言う。少年なりの考えで拒むかもしれないが、普段から何かと彼の世話を焼いているチャールズはどこ吹く風だ。
クシャミが着れなくなった衣類などもあるから、遠慮せずに後で取りにくる様に言い含めて。ピエールに礼を言って、店を後にする。]
(135) 2013/11/21(Thu) 23時頃
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──では皆さん、良い冬を。
[扉を締める前、振り返って告げた言葉は、白く曇って空気に融けてゆく。 外はすっかり夕暮れで、降り積もった雪がきらきらと灯り始めた街灯の明かりを照り返していた。]
(136) 2013/11/21(Thu) 23時半頃
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[ジリヤがしゃべるまでは、声をだしてはいけないような気がして。ゆるりと瞼を押し上げた彼女に微笑まれ、チャームを差し出されるのが見えれば喜んで受け取った。]
わぁーできた! ありがと、ジリヤ!
[受け取ったチャームは、ほんのりと暖かく。 ふっと、花の香りがしたような気がしたけれど。 魔力も何もない青年の、ただの思い込みかもしれない。 渡したときよりも、ピカピカになっているように見えるのもきっと。]
(137) 2013/11/21(Thu) 23時半頃
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[そうして暫くすると、アリスはチャールズと二人で教会の裏庭へと赴くようだった 其処には墓地がある。アリスの用事は、だいたい察することができる]
…あぁ、裏の方行くのか。 じゃ、オレはそろそろ出るわ。紅茶、ありがとな。
[手近なテーブルの上にカップを置いて、チャールズに手を軽く振って、教会を出た 外へ出ると、風は先程より強みを増しているように思えた]
…風、か。
[凍りの粒をはらんだ風に抗って歩きながら、ぽつりと呟く ――"あの"時も、強い風が吹いていた]
(138) 2013/11/21(Thu) 23時半頃
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─夜・教会─
すっかり遅くなってしまいました…、あの子がお腹を空かせてないといいのですが。
[荷物を抱えて白銀の道を歩く。あたりはすっかり暗くなり、気を付けないと靴が埋まってしまう程度には積もった雪に足を取られそうになる。
角を曲がると古びた教会が視界に入る。と、その扉が開いて今まさに人影が入って行くのが見えた。 歩く速度を早めて、その後を追う。良かった、どうやら沢山待たせたわけではなさそうだ。
まだ仄かに温かい室内に入ると、先に中で猫を撫でていた彼に声をかける。クシャミ君。外套を脱ぎつつ、先に戻れなかった事を詫びた。 自分の方が遅かったのだが、常からの癖で。フードに付いた雪を払ってやりながら、柔らかく微笑み掛けた。]
おかえりなさい。
(139) 2013/11/22(Fri) 00時頃
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[>>132チャールズに身を委ねて、おんぶをされる。 義足の足取りはどこかアンバランスで、“ドナルド号”と比べて決して快適なものではなかったけれど。 温かくて大きな背中に安心感を覚えて、ついまどろみそうになる。 寒さで赤くなった頬を、ぼすんとチャールズの背中に摺り寄せた。 確かに身体は悲鳴を上げているというのに、それは酷く幸せなひとときで]
――端から見れば、親子に見えたりするのかな。
[何気ない呟きは、自分の吐息と一緒に冬の空気に溶けてゆく。 彼の数倍を生きる自分がこんなことを言うのは、おこがましいであろうか。 着きましたよとチャールズが言ったなら、カルヴィンは洞窟に静かに身体を横たえる。 いくら同族の心臓を持つ者と言えど、本来の姿を見せることは憚られた。 自分を“子供”として扱ってくれている、チャールズへの礼儀でもある]
ありがとう。しばらく、ここで休むよ。
[暗にひとりにして欲しい、とチャールズに告げる]
(140) 2013/11/22(Fri) 00時頃
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……。
[チャールズの気配が去ったのを確認すると、カルヴィンは全身に身に纏っていた魔力を解き放つ。 まばゆい光に包まれた洞窟が元の静けさを取り戻すと、そこには巨大な翼竜が鎮座していた。 “カルヴィン”の姿は、もうどこにもない]
魔力を。温存しなければ。
[硬い声で呟くと。すぅ、と静かに目を閉じる。 もしも洞窟を訪ねてくる者の気配を感じたならば、慌てて目を覚まして“カルヴィン”に戻ることだろう**]
(141) 2013/11/22(Fri) 00時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2013/11/22(Fri) 00時頃
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―― 夜 教会 ―― [昼間、たくさん人が訪ねてきていた教会も、今は猫しかいなかった。 猫を撫でていると、扉の向こうから聞き慣れた足音。 さくりさくりと、雪の上からでも左右微妙に音が違うのがわかる。 猫を撫でる体勢のまま、扉が開かれるのを見て笑顔を向けた。]
おかえりなさい! 遅かったんだね。
[こちらに詫びるチャールズ。謝る必要なんて、何もないけれど。足元にいた猫を抱きかかえ、チャールズのところへ向かうと、おかえりと言われる。 一瞬目を丸くした。]
……ただいま。
[さっき帰ってきたばかりなのを、見られていたのだろうか。フードにまだ残っていた雪を、軽く払ってくれた。]
夕食にする?俺も手伝う!
(142) 2013/11/22(Fri) 00時頃
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―― 翌朝 村のはずれ ―― [旅立つのだというサイラスを見送るため、村のはずれの小道まで共に来ていた。 サイラスと、青年の他にも誰かいたかもしれない。 相変わらず、しんしんと雪は振り続けている。 白んだ空。ランタン越し、というわけではないけれど面白いかも、と同意を示してくれていた>>1:68通りの景色に包まれながら。 彼が教会で話していた、便りをくれたという同胞だろう。>>0:128 合流したらしい、数人の有翼族がサイラスを迎えるように空を舞っていた。
サイラスの手を、よく空の散歩に連れて行ってもらった時のようにぎゅっと握る。]
サイラス。 また風に飛ばされたり、しにゃいようにね。
[悪戯っぽく笑い。 手を離せば、彼の手には羽をモチーフにしたチャームが残ったろう。チャームには、どこかに結びつけたり、首から下げたりもできるようにと紐を通してある。]
(143) 2013/11/22(Fri) 00時半頃
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―十数年前―
[サイラスが生まれた一族は、定住する場所を持たず季節毎に様々な土地へ渡っていた。
ある時節のことだ。とある夏の国で、その年は季節風が例年よりも酷く吹き荒れていた 一族の長――サイラスの父親は、今年は風の主の気が立っている。だが待っていれば必ず風は収まる。そう言って、一族を励ました]
『…――なぁ。こんな強い風が吹く日は滅多にないんだ、こっそり抜け出して飛んでみないか?』
[その時のサイラスはまだ一人前になる前の少年だった。そして、一族の古い仕来りに反発していた それは歳の近い弟も同じで、二人で掟を破っては一緒に叱られるようなことも度々だ その日の嵐のような天候は、そんな二人にはとても魅力的に思えて]
(144) 2013/11/22(Fri) 00時半頃
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えーと、お守り。 ちょっと……、その、曲がってるけど。
[それが何かわからないようだったら、そんな説明を添えた。 旅の無事と、彼の健康と、それからそれから、雷に当たらないようにだとか、迷子になったりせず、ちゃんと戻ってこれるようにだとか、たくさんいろんな気持ちを込めながら作ったのだ。 生憎、ドワーフやドリュアスと違って、青年の手先は不器用だったから、少し端が曲がってしまって不格好だけれど。 もしそれを茶化されたなら、いつもの調子で彼の背を軽く小突いたろう。]
ウォーレンが手伝ってくれたし、 ジリヤの魔法だってかかってるんだ。 きっとすごく効果あるよ!
[そう言いながら、一つ頷いて。 今度は絶対に、寂しさが滲んだりはしないように。]
(145) 2013/11/22(Fri) 00時半頃
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元気でね、サイラス。俺も元気でいるから。 春になったら、また会おう。 約束。
[握った拳を前に差し出して、にんまりと、いつものような笑みを浮かべた。 そうして、雲の切れ間。 朝日が照らす白と紺のグラデーション。その景色の中で。 銀灰色の翼をはためかせ、飛び立つ彼を、手を振って見送った。*]
(146) 2013/11/22(Fri) 00時半頃
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『―――…わぁーすっげ!流されんなよ、ガーディ!』
[強風吹き荒れる中、翼を力強くはためかせて舞うように飛ぶ。 後ろからついてくる弟の様子を時々見ながら、今できる限りの遠くを目指す それで毎度、群れに迷惑をかける結果となているのだが]
「待ってよ兄さ…わぁっ!?」
『!?…ガーディ! …………?なんだ、ありゃ……』
(147) 2013/11/22(Fri) 00時半頃
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[高度をさまざまに変えながら、随分飛んだ頃だろうか。弟はそろそろ帰ろうよと言い始めていたが、まだいけるだろうと先に進んでいた時だった 急に強風に煽られた弟が、視界から消えた 慌てて眼で追うと、見たこともないものが、眼前に迫っていた それは渦を巻く雲――後から知った事だが、"竜巻"と言うものだった 弟が、それに煽られて――― こっちに来る。ガーディの翼が―― 逃げないと。逃げ―――
気付けば、必死に羽根を動かして竜巻から逃げようとしていた。だが、少なからず疲労が溜まっている状態だ。次第に、息が切れ始めた 巻き込まれる―――そう思った瞬間、突然ばさっと羽音がして身体に衝撃を感じた。何か温かい感触があった。それはまるで人の体温のような。 そのすぐ後から目覚めるまでの事は意識を失ってしまったのか、あまり憶えがなかった]
(148) 2013/11/22(Fri) 00時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2013/11/22(Fri) 00時半頃
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お腹、減ったでしょう?今日は、ピエール君のお店でスープを戴いてきました。パンを温めてきますから、テーブルの準備を御願いしますね。
[手伝う、と張り切った様子のクシャミにテーブルのほうは任せててキッチンに向かうと、荷物の中から湯気の立つスープの容器や焼いて貰ったパンを取り出した。 温め直した食事を皿に移し、手際良く、しかし少しも忙しさを感じさせない動作で並べてゆく。
食卓の準備が整えば、クシャミと向かい合って、ささやかながらも温かな夕餉の時間。勿論、暖炉の前を陣取った猫の分も忘れてはいない。
食べ始めて落ち着いた頃か、食後か。 クシャミの様子を伺いつつ、チャールズは話を切り出した。]
クシャミ君。君は、──この冬は、どうやって越すのか、もう、決めましたか?
(149) 2013/11/22(Fri) 00時半頃
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―現在―
………………。
[少し歩いたあと、首を数回振る。そして疑念を振り払うように。風の中に散らすように、走り出す。翼を動かせば、更に推進力がつき、ざぁあっと冷えた耳に風の音が鳴る
サイラスにとっては10年振りの渡りとなる 向こうで何が起こるとも限らない。だが、もう無茶をするような子供ではない
余計なことは考えるな。生きて必ず帰るんだ。 そんなことを、風の中で自分に言い聞かせるように呟いた
息が上がった頃に立ち止まって、ふと灰色の空を見上げる]
……あ、そういや…腹減ったな。 体力つけとかねぇと…。
[この間山で狩って干しておいた獣の肉でも手土産にして、馴染みのあの男の店に行こうかと思案するが、もしも手一杯なようなら引き返して自分の家へ戻っただろう]**
(150) 2013/11/22(Fri) 00時半頃
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うん、わかった。
[元気よく頷いて、皿やコップをテーブルの上に並べていく。しばらくすると焼きたてのパンのいい匂いが部屋の中に漂った。 いただきます、と手を合わせ食事を始める。
あっという間に平らげて、落ち着いた頃。 チャールズから切り出された話題にぴくりと耳を動かした。]
えー…と、うん。 冬眠、することにした。
[獣人族は、種類にもよるが冬眠する者が多い。 山あいのこの村には、冬眠に使用できるような天然の洞窟がたくさんある。冬眠中は体温も、呼吸も脈拍も低下して、エネルギー消費量が極端に少なくなるから、食事も水もほとんどとる必要はない。らしい。 中途覚醒をした時用の食べ物など、準備を進めてはきた。
冬を初めて迎える青年は、他の獣人に教えてもらったことばかりで、本当にそれで大丈夫なのか、とか、いろいろ不安はあったけれど。]
(151) 2013/11/22(Fri) 00時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2013/11/22(Fri) 00時半頃
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[チャールズの問いに、クシャミは何と答えたろうか。 ぱちぱちと爆ぜる暖炉の炎に目をやって、いつも通りの穏やかな声で続ける。]
以前、少しお話したかとは思うのですが。 私は冬の間は、村外れの時計塔──ほら、あの、村の入口にあるあれです。大体は、彼処で過ごします。 教会や皆さんのお墓を一年もそのままにしておく事は出来ないので、出入りはしますが。 その、大分雪で埋まってしまうので…、下手をすると出れなくなってしまうんですよ。
[教会から。苦笑して続ける。この村で初めての冬を迎えたのは随分昔の事だが。扉の三分のニ以上の積雪で、窓を割る以外に脱出の方法が無かったのは今では笑い話だ。 当時は死ぬかと思ったが。]
この暖炉の種火は消える事は無いので、ここに居ても凍えてしまう事は無いとは思うのですが。 食糧の問題も有りますし、歩ける雪のうちに近々向こうに移るつもりです。 それで、その、…君の寝床の事をお話したくて。 もし冬眠する場所をまだ決めていないのなら──私と、一緒に来ませんか?
(152) 2013/11/22(Fri) 00時半頃
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[ああ、勿論、どこか安心して休める場所が決まっているのなら、それで構わないのですが。 常より歯切れは悪かったかもしれない。 もっと早くにしておくべき話だったのだが、ぎりぎりになってしまった。
猫の獣人が冬眠をするのかはチャールズには分からない事だったが、一年という長い期間で困る様な事にはしたく無い。 自分は暫く、時計塔と教会を行き来する事になるが、冬が本番になればその往来も少なくなる。
彼が一年を安心して過ごせるよう。それが、今のチャールズの最も懸念している事だった。]
(153) 2013/11/22(Fri) 01時頃
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-教会-
天使……?貴方が? ……まぁ?一応?翼ありますもんね………ぷ、 くすくす……貴方ってキザね。
[>>131 そう言ってニヤニヤとサイラスを見上げた。 確かに金糸の髪に、大きな翼。 端整な容姿の、壮齢の男性はさながら、聖書の中のガブリエル。 彼の背後にあるステンドグラスは折しも『受胎告知』をテーマにした西洋美術であった。 ――…けれどもガブリエル自身が、それを言ってはいけない。 ナルシストのような目の前の男に、お嬢様は含み笑いを零さずにはいられなかった。]
はぁい。わかりまーしたッ。
[>>133の忠告には片手をあげて、生返事で答える。 銀灰色の翼を羨ましそうに眺めながら、蒼い目は細められた。 自分にもそんな翼があれば、あの大きな塀を軽々と飛び越えて。自由に空を舞えるというのに。]
(154) 2013/11/22(Fri) 01時頃
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――…春になったら、空中散歩して下さいな。命令よっ! ……だから、また春には戻ってきなさい!
[そう言って、ふんす!と鼻を鳴らした。 空中散歩の際にはズロースを履かなくては。 スカートの儘では下から丸見えですわ。 早くもそんな心配をしながら、ジンジャークッキーを齧った。**]
(155) 2013/11/22(Fri) 01時頃
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―ピエールの食堂― >>119 ……は…?
[神様じゃ、と真面目な顔で言ったその老人にパンを食べる手を止め、少々間抜けな声を出す。 確かに、様々な種族が暮すこの村なら、一人くらい神様が居てもおかしくはないだろう。 しかし、目の前の老人のイメージはあまりに“神様”とはかけ離れている。 あまり熱心な方ではないが、日頃チャールズに世話になっているので多少の信仰心はある。 もっと丁寧に接するべきだったろうかなどと考えていると、しばらくして撤回したので、ほっと息を漏らした。]
…なんだよ、冗談かよ! 趣味悪いぜ、じいちゃん… んーと、バーナバス?
[聞いたことのない名だ。 もっとも可能性のあるカルヴィンは積極的に龍族の情報をトニーに話しはしないだろう。]
(156) 2013/11/22(Fri) 01時頃
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>>123 …ああ、うん。 オレ、冬初めてだからさ。 どれくらい着こんだらいいかわかんなくて。 これでもいつもより厚着なんだけど、ちょっと甘かったな。
[なぜそんな薄着なのかと聞かれ、悪戯を見つかったときのように舌を出す。 しかし、その後、続いた老人の言葉に、その表情を硬くした。]
龍族は眠るのか? じゃあ、カルヴィンも? こんな寒い中寝てたら死んじまうんじゃ?
[カルヴィンの具合が悪そうだったのは、この寒さのせいだったのだろうか。 知識の乏しい少年は、矢継ぎ早に訊ねる。 チャールズが食堂を訊ねてきたのは、そんなときだった。]
(157) 2013/11/22(Fri) 01時頃
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[チャールズの提案にクシャミはどう答えただろう。どんな答えであっても、チャールズはいつものように、穏やかな笑みと声で受け入れただろう。
村にひとつしか無い山道への入口には、これもまた古びた時計塔がある。チャールズは、長い冬をその時計塔と教会の行き来で過ごす。 出て行く者を見送れるように。 帰って来たものを迎えられるように。
勿論、冬の支度や寝床で頼られれば快く手助けを惜しまないだろう。 長い時をこの村で生きる彼にとって、この村の全ての人達は家族の様なものなのだ。
だからどうか、安心して良い冬を。 そうして、十年振りの冬の始めの夜は、彼の祈りと共にゆっくりと更けていった。**]
(158) 2013/11/22(Fri) 01時頃
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