246 朱桜散華
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きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が4人、聖痕者が1人、占い師が1人、囁き狂人が1人、智狼が1人いるようだ。
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逃げろ。逃げろ!おまえらだけでも逃げろ。
(0) 2016/04/21(Thu) 00時半頃
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―おちた日と、静寂―
[ その日は人々、皆、一度家に帰ることになるだろう。 就寝の準備、布団に身を包み、眠りへと。 ちゃんとした寝床で休めないものもいたかもしれないが そこまで気を配るほど広大な心は持っていない。
祭事前日となり、祭りの準備の追い込みだとは聞いている。 目覚めれば、村は尚の事、活気づくだろうか*]
(1) 2016/04/21(Thu) 00時半頃
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子守り 日向は、メモを貼った。
2016/04/21(Thu) 00時半頃
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─ 自宅 ─
[日暮近くもなれば伯父達も戻り、夕飯の時間と相成る]
……そうだ、おじさま。 ひなたさんから言伝。
…先月分がまだだ、って。
[夕飯の最中に言伝を思い出し、感情を込めぬままに伯父へと伝えた。 む、と短く唸るような声が聞こえたが、気にした素振りも無く志乃は質素な飯を口の中へと運び行く。 早々に飯を終え、自室へと引っ込むと、壁越しに話し合う声が零れ聞こえて来た]
(2) 2016/04/21(Thu) 01時頃
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……………
[その中には当然志乃についてのこともあり、内容も賛否両論と言ったところ]
(…里を出るのも良いかもしれない)
[ただの厄介者になるくらいなら、きっとその方が気楽だろう。 そんなことを考えながら、その日は床につくのだった*]
(3) 2016/04/21(Thu) 01時頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2016/04/21(Thu) 01時頃
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―丑三つの頃―
[ ふ、と目が覚めた。 一人では大きすぎる布団の中で手を伸ばす。 ひんやりとした、布の質感しか返ってこない。 ]
おもん姉さま……。
[ その寝息も、衣擦れも、 二年前まで確かにあった息遣いもぜんぶ 今ではぽっかりと穴が空いたように
――――なにもない。]
(4) 2016/04/21(Thu) 01時頃
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━自宅━
ただいま。
[家に着けばおかえりの母の声が炊事場の方から聴こえそのまま炊事場に向かい、後ろ姿に帰りを告げる。
母は忙しそうに一度だけ振り向いて僕におかえりと告げてせっせと動くものだから飴を渡す機会もない。]
…僕にも手伝えることないかな?
[そう、僕が伝えるけれど母は気にせず部屋で待つように促すばかり。]
(5) 2016/04/21(Thu) 01時頃
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[ 思い出すには、あまりに大きな存在だった。 「おもん」とだけ名乗ったその旅人は この村に居ついてすぐ、綾崎家に目をつけた。
最初は疑わしかったし、何者かもわからない女を 歓迎する気はなかったのだが。]
「住まわせてくれれば、料理を教えてやろう。 掃除や洗濯も。あんたみたいな小娘は何も知らないんだろう?」
[ 物言いはともかく、その提案は魅力的であったから 試しに数日、数週間――それが、随分と長引いて 同居人としてすっかり親しくなってしまった。]
(6) 2016/04/21(Thu) 01時頃
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[ 結局、最後まで彼女の目的はわからなかった。 ある日目覚めたら隣に彼女はおらず、 いくら探しても見つけられなかった。 土産だよ、と最初に手渡された風鈴だけが 年中、縁側で小さな音を鳴らしている。**]
(7) 2016/04/21(Thu) 01時頃
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─ 長の家 ─
よーっと、ちょいと休ませてなー。
[長の家の門を潜り、休憩場所になっている離れに顔を出す]
なんか、食うもんある? ほれ、ウチは揃って手伝い出てるから、家帰ってもなんにもねぇんよ。
[軽い口調で問えば、ちょっと待ってな、と世話役の女中が奥へと入る]
……え? さっさと嫁をもらえばいいだろーにって? あーあー、はいはい、わかってますよーって。 そのうちなー、そのうち。
[そこに降ってきた最近お決まりのお小言に、ひょい、と肩を竦めた]
(8) 2016/04/21(Thu) 01時半頃
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(っつーか、最近ほんと、こーゆー話題多いよなあ)
[適当に受け流しつつ、思うのは里の年寄り連中の世話焼きの事。 やれ、どこぞの娘は気立てがいいとか、ここの家なら良縁だとかと何かにつけて言われるようになって。 両親までそこに乗っかって、早く孫を抱かせろなどと言いだす始末。 それでいて、年寄り扱いすると怒るのだから、勝手なものだ、というのが青年の主張であるのは、余談]
(……そーいや、この話、出始めてからだっけかー)
[二つ年上の、昔は姉、と呼んでいた相手に避けられるようになったのは。 こちらから何かしたわけでもないのに、視線が合えば露骨に逸らされて。 理由がはっきりわからなかった頃は面白くなかった。 大雑把に把握した今も、色んな意味で面白くはないが。 そも、自分が何かしたならともかく、というのが先に立ち、こちらから声をかける事も少なくなっていた]
(9) 2016/04/21(Thu) 01時半頃
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……あ、いらん事思いだした。
[休憩にきたはずなのに、なんだか一気に気が滅入った。 はー、ともらした大げさなため息は、周囲に何を思わせたか。 ともあれ、用意してもらった茶と握り飯で一息いれた後、ふと、馬小屋の方へ視線を向ける。
”おにご”と呼ばれる子は、今日もそこにいるんだろうか、とふと思う。 長や両親はあの子供に自分が接するのをよく思ってはいないのだが、何となく気になって声をかけに行くのは常の事で]
……さて、んじゃ、俺戻るわー。
[軽い口調で休憩所を離れた後、遠回りをして馬小屋を覗いていく]
(10) 2016/04/21(Thu) 01時半頃
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……よ、置壱。 今日は、なんもなかったかぁ?
[ひょい、と顔を出して軽く声をかける。 言葉の不自由な子から直接の答えを得る事はできないが、怪我をしているかどうかは見ればわかるもの。
今日は子供たちにも構われなかったのか、何事もなかった、と悟ればひとつ息を吐き。 その後はぽふ、と頭を撫でて立ち去るのが常の事。
それを相手がどう思っているかは、確かめる術もないけれど。 害意を持っていない事が伝わればいい、とは思っていた。**]
(11) 2016/04/21(Thu) 01時半頃
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喧嘩屋 辰次は、メモを貼った。
2016/04/21(Thu) 01時半頃
子守り 日向は、メモを貼った。
2016/04/21(Thu) 01時半頃
琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2016/04/21(Thu) 01時半頃
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……出来るの待ってるね…。
[邪魔したような気になって部屋へと向かう、草鞋を脱いであがり座すればすることもなく、ただ待つだけ。
しばらくして山菜の雑炊が入った椀を渡されると一緒に食べて、母に今日のことを話した。
体調の話、祭りの話、薬の話、そして飴の話。
隠していた飴を手渡すと母は笑って喜んでくれた。
僕からの育ててくれた、看病してくれた些細な恩返し。]
(12) 2016/04/21(Thu) 01時半頃
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[父が帰ると久しく家族で談笑した。
僕が元気になっていくことで、こんなに明るくなれる。
蝕む胸は、夜にまた発作が始まるが、心はどこか余裕があった。**]
(13) 2016/04/21(Thu) 01時半頃
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[朝の日中から太公望を決め込むこの男の話をしよう。
名は助乃進、数年前に村の若いのが遊びで丁半博打をやったところムキになって丁に張り続けたことがあった。 以来、丁張りの助の字が短くなって丁助。いつの間にか村中の者からそう呼ばれるているのだった。
また、この村は姓のある者が多い珍しい村だが、その中でも橘は綾崎に並ぶ古い一族であった。 とは言ってもただ古いというだけで何か影響力のあるような類のものでなし。 ただ丁助の父が残した財はこの男を放蕩させるには充分であった。
これまた珍しく貨幣の流通のあるこの村では財とは力である。 そして力は容易に人を変容させる。]
(14) 2016/04/21(Thu) 08時頃
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[丁助の父はこの村を外と繋ぐことであった。 城下へと出て村の中で賄いきれないものを手に入れるのがその役目だった。 丁助自身も数年前から共にその役目をこなしていた。
その父も昨年に他界した。 元々、その役目も年に数度の遠出ということもあって日頃はだらけて過ごしていた丁助であったが、それに拍車がかかったのは言うまでもない。 そしてその姿は最近ますます酷くなっている。]
(15) 2016/04/21(Thu) 08時頃
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─── 一緒にならねぇか?
[白い花が零れる前、お役目のときに手に入れた髪結い櫛を手にそう告げた。 だが櫛も言葉も女が手にすることはなく花びらとともに風に乗ってどこかへと消えた。 それは陰のある美しい娘だったか、それとも豪家の快活な娘であったか、それともまた別の誰かか。
女に袖にされて──少なくとも丁助はそう思っている──以来、元々気力の充ちる方では無い者ではあったが、その無気力振りには見る者が見れば何かあったのかと察するに容易であっただろう。 つまり、一日中太公望の出来上がりというわけだった。]
(16) 2016/04/21(Thu) 08時頃
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[だから丁助は今日も朝から川縁に竿を立てて水面に視線を落としている。 たまに跳ねる魚を見て、何で食いつかないんだこいつらはと少しムスっとしなかがらも何か仕掛けに工夫をするでもなし。 祭りの準備などもどこ吹く風か、時折かかる手伝えという声が鬱陶しいぐらいにしか思っていない。 ただ竿を立て腰を下ろしたままぼうっとしているだけであった。]
(17) 2016/04/21(Thu) 08時頃
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半の目 丁助は、メモを貼った。
2016/04/21(Thu) 08時半頃
座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2016/04/21(Thu) 09時頃
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―― 馬小屋 ――
[ 水を飲む馬を労うようにぽん、と首筋に手を置く。 そうしているとひょいと顔を出す男が一人。]
……
[ 現れた男に、小さく会釈をする。 この家の親戚筋の男で、これまでにもよく こちらに顔を出していた。]
[ なんもなかったかぁと言われれば こくん、と首を縦に振る。 今日は誰かに石もぶつけられたり “ばけもの”と罵られたりしなかったし、 激昂したその子の親に殴られることもなかったから 特に怪我らしい怪我もしていない。]
(18) 2016/04/21(Thu) 09時半頃
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[ そうしていると、男が小さく息を吐いて。 ぽふ、と己の頭を撫でた。 そうしてそのまま、この場を立ち去る。]
……ぁ、 ……。
[ この男が己に声をかけるのを、 里長である宮司やこの男の両親がよく思っていないことは知っている。 なのに、どうしてこの男は己に声をかけてくるのだろう? いつも、それが不思議だった。]
(19) 2016/04/21(Thu) 09時半頃
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[ ――ただ、頭を撫でられるときのあの感覚は。 決して、嫌なものではなかった。*]
(20) 2016/04/21(Thu) 09時半頃
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肥代取り 置壱は、メモを貼った。
2016/04/21(Thu) 09時半頃
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[ 馬小屋の掃除が終わると、丁度よかったと遣いを頼まれる。
渡された文と風呂敷を手に万屋へ向かえば、その途中、 小川にかけられた橋の欄干に凭れ休息を取る青年の姿>>59]
[ 幼少の頃から身体が弱く、何度か命の危機に見舞われたこともあったと聞く。 近頃は新しく手に入るようになった薬で、かなり症状は良くなったと聞いたのだが。]
(21) 2016/04/21(Thu) 11時半頃
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…… 。
[ 最初は具合が悪いのか、と思ったが顔色は悪くない。 大丈夫だろうと見切りをつける。 そもそも、己はあの優しげな面をした青年が苦手だった。]
[ 苦手、というのは少し語弊があるかもしれない。 ただ、彼が両親に愛され、大事にされていることは 彼の日頃の穏やかな質からなんとなく察せられて。
これから彼が向かう先には 温かい家と飯があるのだろうということ。 帰りを待っていてくれる家族があるだろうということ。
それが、なんとも羨ましくもあり、哀しくもあった。*]
(22) 2016/04/21(Thu) 11時半頃
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[ふと顔を上げた視線の先。 村の外れの丘の上、見えるはずない咲かずの桜。 吹く風か流れる川か何かが聴こえるような気がした。]
……声?
[耳朶に響いた微かな音は確かに声にも聴こえたか。 腰を上げ土を払えば自然と足がそちらへと向かう。 祭りを明日に控えて慌ただしさを増しているであろう丘へと。]
(23) 2016/04/21(Thu) 13時半頃
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子守り 日向は、メモを貼った。
2016/04/21(Thu) 17時頃
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─ 祭り前日 ─
[祭りの準備もあと一息となる祭り前日。 準備の手伝いに出る伯父達を見送ってしばらくして、里長が志乃を訪ねてきた。 曰く、今日くらいは音合わせをしておけ、とのこと]
…………
[嫌そうな表情を隠しもせず見せて唇を軽く噛んでいると、里長は更に言葉を続けた]
…それは、そうですけど…
[場所が変われば音の響きも変わる、本番前に慣れておいたほうが良い。 そう正論を言われてしまえば否定も出来ず、逃げ場は失われていく。 人前での演奏を厭いはするが、祭りを台無しにしたいわけではない。 出ない選択を認められないのであれば、里長の言葉に従わざるを得なかった]
(24) 2016/04/21(Thu) 19時頃
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─ 祭り前日/村外れの丘 ─
[飾り付けの進む神楽舞台から少し離れた一画。 里長に呼び出された志乃は琴を準備しながら他の者達を待つ。 集まるのは笛と太鼓と舞い手が一人ずつ]
……どうして、私なの…。
[問うような色を宿す声に里長が志乃を見る]
他にも、弾ける人はいるんでしょう?
[その人に頼めば良いのに、そんな想いを乗せた言葉に、里長は含む笑みを浮かべた。 返って来たのは、お前さんが良いんだよ、と言う曖昧とも取れる言葉。 のらりくらりと躱す様子に、志乃は里長の意図を見抜くことが出来ずにいた]
………… はぁ ………
[盛大な溜息を零すと同時、音合わせする者達がようやく全て集まった]
(25) 2016/04/21(Thu) 19時頃
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[後は頼むな、と里長はその場を離れ、楽を担う者達だけが残る]
…… ぁ、の … 音は、 大丈夫、覚えてる。
でも……合わせるとかは、したことがない。
[周りの視線を気にしながら、目を合わせずに聞かれたことに答えて。 なら一度やってみよう、との言葉に小さく頷いた]
(26) 2016/04/21(Thu) 19時頃
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[祭りの神楽舞は琴が主旋律。 故に出だしは志乃一人で、続けて笛と太鼓が加わる形で音を合わせることになる。 笛役の人の、始めよう、の言葉を受けて、志乃は深呼吸を一つ。 耳へと神経を集中し、琴の弦を弾き始めた]
………────
[里長が言っていたように音の響きが室内と全く異なる]
っ……、 待って。 少し、調整する。
[演奏を中止してもらい、琴の音の響きを確認した。 更にいくつか琴台を取り出し、屋外でも良く響くものへと変える]
(27) 2016/04/21(Thu) 19時頃
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…… 行きます。
[再び弾き始める頃には、周りの目などは気にならなくなっていた。 それだけ琴を弾くことに集中しているのである。 一音弾くと、先程よりもしっかりとした音が辺りに響いた。 そこから、一つ、また一つと音を繋げ、楽としての音を織り成していく]
………────
[やがて、琴の音に笛と太鼓が和音を奏で重なった。 重なる音を耳にした途端、志乃の中で今まで感じたことの無い感情が沸き起こる]
……………
[志乃の口端が持ち上がったのを見た者は居ただろうか。 しばらくの間、志乃自身が調和の取れた音に酔う**]
(28) 2016/04/21(Thu) 19時頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2016/04/21(Thu) 19時頃
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―― 祭り前日/朝 ――
[ 祭りの前ということもあってか、今日の朝飯は常より良いものを貰えた。 麦の握り飯なんていつ以来だろうか。 大事に懐に握り飯を抱えながら、どこで食べようか思案していると]
「かあちゃああああ」
[ 聞こえてきた声に思わず振り向く。 振り向けば、少し離れたところを三歳くらいの男の子が 母親だろう女と連れ立って歩いていた。 握った母の手を、ぶんぶん振って元気よく畦道を歩く男の子。]
(29) 2016/04/21(Thu) 20時頃
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……、 ……。
[ 何故だろう。 二人を見ているとどうしようもなく何かこみ上げてくる。 いつもの感覚だ、と思ったものの。気づいたときには既に遅くて。]
[ ――気がついたときには、近くにあった木の幹をを思いきり殴りつけていた。]
(30) 2016/04/21(Thu) 20時頃
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[ ガンッともダンッとも聞こえる大きな音。 殴ったところがピシリとひび割れる感触。鈍い痛み。
思わずはっとなったときには、視線の先にいた母子の、 驚いたような怯えたような顔が視界に入ってきて。]
……っ
[ どうしたらいいのか、わからなかった。 ただ、どうしようもなく居た堪れなくなって、 母子に頭を下げると、そのまま逃げるようにその場を後にした。*]
(31) 2016/04/21(Thu) 20時頃
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肥代取り 置壱は、メモを貼った。
2016/04/21(Thu) 20時半頃
手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2016/04/21(Thu) 20時半頃
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―祭り前日―
[ ―――りん、りぃん。]
[ 春風に揺れる風鈴はいつもの音色。 不意にその音が懐かしく、そして寂しく感じたのは 夜更けに見た、夢か現かの寂寥感。
「あの桜のお話を知ってるかい?」
彼女が村にいたとき、日向にそう向け 話してくれた内容を思い出して ふと、ぱちりぱちりと瞬いた。]
(32) 2016/04/21(Thu) 21時半頃
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[ おもんは、旅人としてこの村に訪れたのではないか。 つい五年前。彼女は、桜の伝承をどこで聞いたのだろう。
もっともっと、ずぅっと昔に この村の住人であった可能性も考えるけれど それだったら年配の人々がなにか言ってくるのが自然だろう。]
……おもん姉さまが、伝承の巫女だったり、して。
[ いや、いくらなんでもそれは有り得ない。 生きている人間で、生まれ変わりなんてものも信じない。]
……何者だったんだろうな、本当に。
(33) 2016/04/21(Thu) 21時半頃
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子守り 日向は、メモを貼った。
2016/04/21(Thu) 21時半頃
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─ 祭り前日/村外れの丘 ─
[最後の一音が余韻を残し消えゆき]
……… 、
[志乃は、ほぅ、と緩く息を吐き出した]
……………
[初めて他の音と合わせての感想は言葉として出て来ない。 ただただ、鼓動の高鳴りだけが志乃の感情を示していた]
(34) 2016/04/21(Thu) 22時半頃
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[しばらくぼんやりした後、はた、と我に返り他の者達を見遣る。 舞い手が、もっとゆっくりが良いね、と音合わせで見えた問題点を指摘。 もう一回弾いて、と言われて出だしを何度か爪弾いた]
…このくらい…?
[問えば、もう少し、と細かな指摘が返って来る。 ある程度弾く速度が安定して来た時、昼までみっちりやるかい?と聞かれ]
やります…!
[志乃は珍しく迷わずそう言い切った]
(35) 2016/04/21(Thu) 22時半頃
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[音が重なった時に抱いた高揚感。 音を合わせることがこんなにも楽しいものだと初めて知った。 音を合わせている間は疎外感なんて感じもしなかった]
(もっと、やってみたい)
[最初は厭うていたこの役目も、次第に前向きに捉え始める]
(36) 2016/04/21(Thu) 22時半頃
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[そうしてしばらく音を合わせ続け。 もう十分だろう、と解放されたのは予定通り昼近くなってからだった]
…え、神楽舞台に置いて行くの?
[解散する前、笛役と太鼓役の者達に琴を置いていけと言われ、志乃は戸惑いの色を見せる。 当日は設置する時間が取れないから、と理由を聞けば、尤もなことだと思う、けれど]
これは、かかさまの形見で…
[一時とは言え手元から離すのは躊躇われた。 誰も盗りゃしないよ、やら、これまでもそうして来たんだから大丈夫、など言葉を向けられて。 疑心は消えなかったけれど、押し切られる形で琴を神楽舞台の脇、演奏台に設置した]
…………
[不安げな表情を浮かべ、志乃は神楽舞台から離れ行く]
(37) 2016/04/21(Thu) 22時半頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2016/04/21(Thu) 22時半頃
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[青年が置壱を構うのと、子に関わるのを両親が厭う理由はある意味では表裏一体。 彼の子が生まれたその後に、巽の家に生まれた子は身体が弱く生まれて三月もせぬ内に天に召された。
両親は”おにごに命をとられた”と嘆いていた。 そうでもしないとやり切れなかったのだろう……というのは、最近になって思うようになった事。 ただ、その頃は嘆くばかりの両親に顧みられない事への反発もあり、逆に皆が厭う子を気にかけるようになっていた]
……ふつーに接してやれば、ふつーにいい子なんになぁ。 そりゃま、見た目は厳ついけど。
[それでも、根は素直なんだろう、と思えるのは、大人しく撫でられる辺りから感じていて。 そんなぼやきを風に散らしつつ作業場に戻り、できる限りの手伝いをしてから打ち合わせを終えた父と共に家へ帰って、そして]
(38) 2016/04/21(Thu) 22時半頃
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─ 祭り前日 ─
……うへぇ……なに、これ。
[明けて翌日、朝餉の後。 それじゃあまた準備の手伝いに、と出向こうとしたら、分厚い上に古びた書物を渡された。 聞けば、宮司の家に伝わる伝承をまとめたものだとかなんとか]
……読んどけ、って?
[一応、読み書きは一通り習ってはいる、が。 それにしてもこれは骨が折れそう……などと思っていると、いつになく真面目な声で名を呼ばれた]
ウチの務め? あー……宮司を補佐する、語り部……だっけ? いや、それはわかってるけど。
[いずれは務めを継ぐのだから、そろそろ頭に叩き込め、との言葉と共に押し付けられる書物。 それが、力仕事に奔走する青年を少し休ませるための方便とは気づかぬまま。 最初の数項だけでいいから、諳んじられるようになれ、と言いつけられて、はあ、と大きく息を吐いた]
(39) 2016/04/21(Thu) 22時半頃
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喧嘩屋 辰次は、メモを貼った。
2016/04/21(Thu) 22時半頃
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─ 祭り前日 ─
…………あきた。
[書物を押し付けられ、家の中で読んでいたのは短い時間。 早くも挫折した青年は、いつになくぐったりとしていた]
……あー……気晴らしに、外、歩くわ。 籠もってるより、外の方が読み進められるかもだし。
[そんな理屈をつけ、ふらりと家を出る。 祭り前日、準備も大体大詰めか。 通りを歩けば感じる賑わいに、慣れぬ本読みで感じた疲れが少し和らぐような心地がした]
(40) 2016/04/21(Thu) 22時半頃
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―畦道―
[ 祭りの前後は子守仕事も入れていない。 村が総出で活気付くその日くらい 親子も一緒に過ごして欲しいものだから。
そんな思案をしながら、祭りの準備の様子でも見ようかと 畦道を歩いていると。 困惑のような表情に染まった、昨日の仕事先の親子。>>29 三歳児も母親にべったりとくっついてしまっている。]
(41) 2016/04/21(Thu) 23時頃
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ええと……? なにかありましたか?
[ その母親の表情が気に掛かり、心配の色で問いかけた。 襲われたとか、そういった話ではないらしいのは、彼女が怯えでなく、困惑の色しか浮かべていないことからも察せられる。 やがて口を開いた母親は、名前ではなく
「おにごが、――」
つぶやくように言い、視線を落としていた。]
……? おにご……
[ 復唱し、頷き ]
会えたら聞いてみます。 ……ああ、いや、宮司さんに。
(42) 2016/04/21(Thu) 23時頃
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[しばらく宛てなく歩いた後、昔から休憩場所に使っていた古木へと向かう。 村外れの丘にも近いこの場所からは、桜の様子もよく見えた]
ってぇ、と。
[木の下に腰を下ろし、幹に寄りかかって書物をめくる]
……今まで、気にしてなかった事も多いけど。 結構、大事だったんだなぁ……。
[伝承は知ってはいても、仔細は知らぬ。 初めて触れたその知識に引き込まれてか、しばらくの間、場には静寂がふわりと満ちた。**]
(43) 2016/04/21(Thu) 23時半頃
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喧嘩屋 辰次は、メモを貼った。
2016/04/21(Thu) 23時半頃
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[ おにご、と。 そんな忌々しい呼び名が定着してしまっている 置壱の姿を探すように、視線を巡らせ この広い畦道に見当たらないならば、 村の通りか、あるいは祭りの会場となる村はずれ丘の方か。
足を進めるは、村はずれ。 元より、祭りの準備を見物に、と 悠長な思考であったから。]
(44) 2016/04/22(Fri) 00時頃
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……。
[ 道中、古木の元にいるのは誰かと少し気にしたら>>43 好んで接すことのない辰次の姿。 ]
……、あ……。
[ 言葉を出さず去ってしまえば、それで良かっただろうに つい漏れた声に口元を押さえ ひとつ肩を落として、視線を逸らしつつ]
悪いね、邪魔をしたみたいだ。 祭りの準備、頑張って。
[ 完全に社交辞令と言えるそんな言葉。 流石もう言葉すら交わさずにぷいっとそっぽを向けるほど 子供ではなくなっていた。]
(45) 2016/04/22(Fri) 00時頃
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―― 村外れの一軒家 ――
[気がつくと村の外れまで来ていた。 自然と足が向かっていたのは、桜の木がある丘からそれほど離れていない場所にある一軒家。 七年前に産婆だった家主が死んでからは、訪れるものもない小さな家。]
[玄関の引き戸を開けて中に入る。 ひさしぶりに入ったものだから、少し埃っぽい。 とりあえず、ぽんぽんと埃を払ってから、上り框に腰を下ろした。]
(46) 2016/04/22(Fri) 00時頃
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―村はずれの丘―
[ 辰次が文字を読みふけるだなんて、柄でもない、と。 裡に浮かんだのは本音だが、口には出さず。 それじゃあ。と短く告げ、その場を離れた。]
[ この村に住まう年頃の男を思い。 そういえば丁助のことも気にはかかる。>>16 あの男も平たく言えば、財のある家の人間。 伝統をあまり重んじない壮年は、金持ち同士の縁談なども ほのめかすことがあったのだ。 ]
……?
[ 女の尻を追いかけて、とかそういった意味でなく 彼は軟派な印象こそあれど、どこかで信頼は出来る。 そう思いたいのは、金持ちゆえ 同じ穴の狢という、卑屈な感情であったかもしれないが** ]
(47) 2016/04/22(Fri) 00時頃
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[母の呼びかけに目を覚まし、重湯と薬を口より入れる。 母は毎日のように胸の病のことを聞いてくるものの。僕が出歩けるようになって、少しは安心してくれたのか、父の分と僕の分の握り飯を用意してくれていた。 袋に詰めて、肩にたすき掛けにすると帰り目安を告げて家を出る。]
渡して食べたら帰ってくるよ。
[見送る母親、杖をカツンカツンと地面に当てながら村外れの丘を目指す。]
(48) 2016/04/22(Fri) 00時頃
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[先ほど木を殴りつけた拳がひりひりと痛む。 口許に手を持ってきて擦り傷になったところに舌を這わせるとそのままぺろぺろと痛む右手を舐めた。]
……、……。
[殴る、というのはとてもいたいことで。 それが人であれ物であれ、何かを殴ったら痛いし、殴られたほうだって痛い。 殴るのも、殴られるのも、よくやってるからわかる。
だから、人を殴るのはよくないことだって、わかってる。 それでも、さっきみたいに時々無性に抑えられなくなる。
わからない。 石を投げられたわけでもないのに。 “おにご”とか“ばけもの”とか呼ばれたわけでもないのに。
あんなふうに、誰かが幸せそうなのを見ると……なんだか、頭の中がぐるぐるして、わけがわからなくなる。
そして同時に「だから己は鬼子なんだ」とも思う。]
(49) 2016/04/22(Fri) 00時頃
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子守り 日向は、メモを貼った。
2016/04/22(Fri) 00時半頃
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[いや咲かぬ桜の樹へと近づくその道。 村の面々が頭に浮かぶ。
───どいつもこいつも田舎くせぇ。
年に数度とはいえ城下へと出向く丁助にとってこの村の陰気臭さは我慢できないものだった。 それでもの村を出て行こうとしないのは何故なのだろうか。 丁助は自分でもその答えがわからないまま。 城下まででるといつもこのまま戻らないでしまおうと思うがそう思えば思うほど足が動かない。 見えない鎖に繋がれているようなそんな気になってしまう。 その鎖の大元がこの大木なのではないかと、この木を見るたびにそんな想いがよぎる。]
切り倒しちまえばいいのにな。
[それはこの木を前にすると必ず口から漏れだす言葉。 もしもこの木さえ無くなってくれるのなら自分はもっと自由に外に出ていけるのではないかと、それは迷信よりも愚かしい自分勝手な妄想の産物だった。]
(50) 2016/04/22(Fri) 00時半頃
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━━畦道━━
[村外れの丘までは結構遠い、ゆっくりと身体に気を配りながら進めば時間はかかってしまう。 父はここのところ朝早くに家を発ち、祭場へ組み立てに向かっているようだ。 そこまで僕が届けたときの驚いた表情が少しだけ楽しみで、つい歩む速度を早める。]
ふぅ…あともう少し…
[途中で竹筒をぶら下げて一呼吸を置く、中身は水。ゴクリと喉を潤し歩をまた前に進める。]
(51) 2016/04/22(Fri) 00時半頃
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[皆、休憩でもしているのだろうか。 ふとした瞬間に樹の周りには自分一人だけになっていた。
そっと……その忌まわしい体に触れる。
その瞬間、そよいでいた風が変じ、強く疾く丘を走り抜けていく。 大木の何も付けぬ枝を揺らしザワザワと音を立てる様子は、まるでその身を揺する様にも見えた
───刹那。
丁助の目には確かに見えた。 咲かぬはずの桜が艶やかに咲き誇るその美しい姿を。 風に揺られて舞う花びらがまるで涙の様ではないだろうか。]
(52) 2016/04/22(Fri) 00時半頃
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?!
(53) 2016/04/22(Fri) 00時半頃
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[見た事も無い美しい姿に一瞬で呆けたが、一際強い風に思わず手で顔を覆い眼を瞑った。 それで夢から覚めてしまったのか。]
え?……あ?
[目を開けたときそこにあるのはいつもの咲かぬ桜の樹だった。 周りの様子を見ても異変に思っているのは自分だけの様で、そう吹き抜けた風すらも誰も気づいていないかのように。 もうそこには何も無かったし何も聞こえない。]
(54) 2016/04/22(Fri) 00時半頃
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半の目 丁助は、メモを貼った。
2016/04/22(Fri) 01時頃
半の目 丁助は、メモを貼った。
2016/04/22(Fri) 01時頃
座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2016/04/22(Fri) 01時頃
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─ 村外れの丘 ─
[神楽舞台からは離れたものの、母の形見が手元に無い不安は拭い切れず。 しばらくは邪魔にならないところをうろついていた]
………ぁ、
[その最中、慌しく人が往来する中にある人影を見つけて小さく声を零す。 困った顔をしてしまったのは、以前向けられた言葉>>16のため]
(55) 2016/04/22(Fri) 01時頃
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[志乃に白い目を向ける者が多いこの里で、丁助は里の外へ出る機会が多いためか、比較的普通に接してくれたように思う。 以前と変わらず接してくれると言う点は辰次も同じだったのだが、外を知るか否かの部分で話しやすさが少し違った。 一年前、里に戻って来た当初などは、彼が良く居る川岸へと逃げ込むこともあった]
…戻らなきゃ良かった。
[そんなことを零したこともある。 家に籠もることが多くなった頃には、会う頻度も減ったか。 訪ねて来るようなら縁側に招き入れたりもしたのだが、それも無くなったのは先日>>16の出来事が原因]
(56) 2016/04/22(Fri) 01時頃
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[本気だったのか、冗談で言ったのか、志乃には測りきれず]
───……なんの 冗談、
[そう言葉を返してしまったのだ。 頼っていた部分は確かにある。 ただそれが、その感情に繋がるかと言えば───直ぐに是を返せるほどではなく。 志乃自身、彼のことをどう思っているのかなど考えたことも無かったのだ]
(57) 2016/04/22(Fri) 01時頃
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[それからは顔を会わせ辛く、川岸にも近付きにくくなった。 今も丘に姿を現した丁助>>52を見て、人と人の間を隠れるようにして離れようとしている]
………
[ちら、と丁助を見遣れば、彼の視線は桜の樹へと向いているよう。 気付かれずに離れるなら今と、丘を下りる道へと足を向けた。 故に彼の異変>>53 >>54には気付かない]
(58) 2016/04/22(Fri) 01時頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2016/04/22(Fri) 01時頃
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[丘に近づくと少し気持ちが逸りだしているようだ。 思い起こせばここには幼少時に負ぶされて来たことしかない。
桜の伝承は宮司から齧り程度には聞き知って、小さな頃こそ僕に怖れを覚えさせたが、今となってはそれよりも、村のみんなに自分が元気な姿を見せられるその期待のが大きい。
意地悪なことを言われもし、反対に優しくされた人にも、どこか寂しくて、引け目を感じる毎日だった。
村の男として一人前にまでは見られなくとも、ただ普通に誰にも心配されずに溶け込めるような、そんな生活を望んでいたのかもしれない]
(59) 2016/04/22(Fri) 01時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2016/04/22(Fri) 01時半頃
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─ 畦道 ─
[丁助を避けるようにして丘を下りたため、結果的に母の形見を置いてくる形に。 後から気付いて丘を振り返ったが、戻ったところで持ち出せないため、小さな溜息を零して歩を進めた]
………かめにぃ。
[進む先へ視線を向けると、丘に向かっているらしい亀吉>>51の姿を見つけた。 人のことは言えないが、珍しいという感想が胸に落ちる]
丘、行くの?
[手伝いに行くのだとは流石に思えなかったが、背に何かを背負う様子に用事があるのかと考え問いかけた]
(60) 2016/04/22(Fri) 01時半頃
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[丘に近づいた頃に向かいからやってくる志乃の姿を目にして手を振った。
人伝に、帰った話を聞いて、祭りでも弾くと聞いている、知っている頃よりはるかに大人になって、綺麗になった彼女の容姿と音楽は僕の祭りの楽しみ一つでもあった。]
志乃ちゃん、こんにちは。
うん、父上に食事を届ける途中なんだ。
志乃ちゃんは帰るところかい?
(61) 2016/04/22(Fri) 02時頃
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[手を振ってくれる亀吉>>61を見る限り、話に聞いていたよりは体調が良さそうだ。 そのことに少し安堵を覚える]
そうなの。
私は……うん、音合わせが終わったから。
[言い淀む間が空いたが、問いには是を返して。 食事を届ける話を聞いて、昼時近いことを思い出した]
今行けば、休憩に間に合うかも。 休み始めてる人も居たから。
[見てきた丘の様子を伝え、亀吉が先へ進めるように道を譲る]
(62) 2016/04/22(Fri) 02時頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2016/04/22(Fri) 03時頃
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音合わせ? …頑張ってね?
[やっぱり志乃が弾くらしい、一瞬空いた間は気になったものの、深くは聞かず軽い笑顔で彼女に返す。]
間に合いそうなら良かった。 このところ病も落ち着いてきてる。 明日の祭りも顔を見せるつもりなんだ、志乃ちゃんの音楽、楽しみにしてるよ。
じゃあ…
[杖をコツンとあて、空いた道を、少しずつ進んで坂を上がっていく。目的地はもうそこに。]
(63) 2016/04/22(Fri) 06時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2016/04/22(Fri) 06時半頃
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……お?
[微かに捉えた声>>45にふ、と文字から視線を上げる。 目に入ったのは、視線逸らして立つ姿]
……いんや、別に。
[短い謝罪に、ふる、と首を横に振って]
ま、巽の家の務めだし……祭りの準備は、ガキの頃から好きでやってっからな。
[社交辞令とわかるそれに返すのは、偽りない言葉。 やるべき事、とごく自然に認識しているからこそ出てくるもの]
(64) 2016/04/22(Fri) 10時頃
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[柄でもない、と言われたなら、軽口のひとつも返したやも知れないが。 それはなく、じゃあ、という言葉におう、と短く返して再び書物をめくる]
『……咲かずの桜は、封じの桜。 贄の血得し時、封は解ける。
桜咲かすは、巫女の『依り代』。 人の身に在りて人ならざるもの。 戻る叶わぬ、魔の眷属。』
[小さく読み上げるのは、目についた一説。 親から子へと語られる伝承ではあまり触れられていない部分に、ほんの僅かに眉を寄せるも]
……あー……だから、桜の下での喧嘩や騒動は絶対だめだ、ってなってんのかねぇ。
[そこから結びつくのは、その程度の事]
(65) 2016/04/22(Fri) 10時頃
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んー……。
[短く唸った後、一度書を閉じ膝の上において。 軽く、身体を伸ばした後、立ち上がる]
……長、手ぇ空いてっかな。
[読み進める内に意を読み解けない箇所が増えて来て。 ただ、言葉だけ覚えればいいものでもなかろう、と思い、立ち上がる。 とはいえ、親に聞くのも何やら憚られるから、自然、問いを投げるべきは絞られて。 書物片手に向かうは丘の方。**]
(66) 2016/04/22(Fri) 10時頃
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喧嘩屋 辰次は、メモを貼った。
2016/04/22(Fri) 10時頃
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―― 屋根の上 ――
[ 産婆の家の屋根に登って、丘の上で祭りの準備が整っていく様子を眺める。 毎年祭りのときはいつも、この家の屋根に上って桜を見ていた。
人が大勢いるところはどうしても苦手だった。 おとなたちの視線や、己の姿を認めたとたん、 それまで賑やかだった雰囲気がさっと引いていくあの空気が嫌だった。]
……、 ……。
[ 咲かずの桜の話は小さい頃に養い親だった産婆から聞かされた。
旅人に思い焦がれた巫女が禁忌を破り、それを緋色の龍に封じられたという話。 その巫女を鎮めるための御霊鎮めの儀式。]
(67) 2016/04/22(Fri) 11時半頃
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[ あの桜の木の下。 巫女は最期、どんな思いで死んでいったんだろう。 自分の行いを悔いたのか、それとも絶望したのか。
わからないが、ただ。待ち望んだ人にずっと置いていかれたのは きっと、とても苦しくて仕方がなかったんだろう。 禁忌を破らなければ、耐えられなかったくらいには]
……、 ……。
[ 懐から取り出したのは、一本の簪。 血のように紅い珊瑚が飾りについたそれは、 顔も知らない己の母が、自分に遺したもののひとつ。 もうひとつは―――……]
(68) 2016/04/22(Fri) 11時半頃
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[ 気がつくとずいぶんぼんやりしていたらしい。 ふと丘の上を見れば、亀吉と志乃が丘の下のほうで話をしているのが見えた。>>61>>62 距離があるので話の内容までは聞き取れないが。]
……、 ……。
[ 一度里を出てから戻ってきた三つ年上の少女は、 日頃出歩かないこともあってあまりその姿をみかけることはないが、それでもずいぶん綺麗になったと思う。
とはいえ、里を出る前の彼女のことをそれほど明瞭に覚えているわけじゃない。 幼い頃、己の周りには積極的に此方に構ってくる奴と、 遠巻きに眺めてくるだけの奴がいたが、彼女は後者のほうだった。 彼方もきっと、おにごの己にいい記憶なんてないだろう。
……ただ。 仕事の途中で彼女の家の近くを通ったときに聞こえてくる琴の音は、とても好きで。 正直、彼女の容姿よりもそちらのほうが強く印象に残っている。]
(69) 2016/04/22(Fri) 11時半頃
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肥代取り 置壱は、メモを貼った。
2016/04/22(Fri) 12時頃
座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2016/04/22(Fri) 13時半頃
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―村外れの丘―
[ 辰次と交わした会話は、本当に顔を合わせた時の挨拶でしかなかったけれど、そんな折でも彼の言葉は>>64、実直さを表すようで、逞しい。 嫌っているというと、実際には少し語弊がある。嫌いではない。ただ、彼に関わると周りの反応が面倒くさい。 ]
……
[ 思うところはあれど、言葉は抑圧される。 もう子どもでないのだからと、自分を押さえ込む。 幾つもの言葉を胸裡の屑籠に落として 生きているのだろうか。 ]
……、さくら
[ 花を咲かすことのない、大きな一本を見上げ足を止める。 物言わぬそれ。纏わる話。自決した巫女のおはなし。]
(70) 2016/04/22(Fri) 14時頃
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死んでしまうのは、ずるいなぁ。
[ 自決という結末しか迎えられなかった 悲劇への感想をぽつり。]
消えてしまうのは、置いていくのは 狡いよ。
[ 残されたものはどうなってしまうのだ、と ]
死んだらおしまいだなんて、 都合の良い、ことだ。
[ ふっと呆れたような貌浮かべ、 近くを見回わすも、しばしその場に留まって**]
(71) 2016/04/22(Fri) 14時頃
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子守り 日向は、メモを貼った。
2016/04/22(Fri) 14時半頃
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―桜の樹のそば―
[ その男の存在に気付かなかったことに 特別理由はないのだけれど>>54]
……あ、れ 丁助?
[ 少なくとも自分にとって見えたものは、いつもと変わらず、咲かぬ桜の樹と、その影になって姿を視認することが遅れただけの、丁助の姿だけ。
一寸、普段と様子の違う丁助に首傾ぎ、]
なにかあった?
[ 反応を待つように視線だけを向けて*]
(72) 2016/04/22(Fri) 14時半頃
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[そして届いた声にハッとする。].
何だ、日向かよ。 ……別になんでもねぇよ。
[ジロジロと幼馴染の女の様子を見てみるが、特段におかしな様子は無いようだった。 それもそうだ、咲かぬ桜が突然その花を開くなど幻視以外の何だというのだ。昼の日中から花の幻などとは自分の方がよっぽどおかしいのだ。 だが、口をついたのは問い。]
なあ日向。 綺麗だと思うか?
[大木を見上げたまま女に尋ねた。 確かに見えたはずの幻の花は鮮やかで艶やかだった。 それは丁助がかつて見たことのない程に。 もしも本当にこの木が花を咲かせるならあれ程見事な姿を見せてくれるのだろうか。]
(73) 2016/04/22(Fri) 14時半頃
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なんだとはなんだ。 私だと悪かったのかー。
[ 軽口を交わせる程度の幼馴染。ここ最近になって、覇気がなくなった丁助のことは、そういった立場で気にはかけていた。]
綺麗?
[ 問いかけは、鸚鵡返しにするほど、 この場にそうと思えるものは――、 丁助の視線の先の桜のことだというのならば。 すいと彼と同じ方向に視線を向けた。 ]
この木は、綺麗とは思わないけれど。強いと思うな。 花が咲かないのに、人の目を惹く美しさはないのに。 何故かこれ一本のために、人々を祭りに駆らせる。 伝承とかよりも、この桜にはそんな妖しさがあるのかもね。
[ 少し御伽噺めいた言い方になったと鼻先を指でこすり、何故そんな問を?と丁助に再度視線を向ける。 ]
(74) 2016/04/22(Fri) 15時頃
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……強い?
[今にも死にそうなこの木が? 丁助には死に損ないが花も咲かすこともなくただ朽ちていくだけに思えていたが、幼馴染はこれを強いという。 人が惹かれているのだという。 そうかと気づく。 幹に触れて目を閉じて、まるでその命脈に触れようという様に。]
たわけ。 俺が聞いたのは伝承の巫女のことだ。 木なんぞに興味なんか無いわ。
[目を開いてニヤリと笑うと、面白いことに気づかせてくれた日向に軽口を一つ返した。]
(75) 2016/04/22(Fri) 16時頃
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[ 復唱されれば、うんむ。と手を組んで木を見上げ 我ながらいいことを言ったのかもしれないな、なんて 自己満足に浸っていれば――]
は? 巫女のこと?
知るかぁ!見たこともないよ!
[ 伝承の巫女を美しいかどうかと、 それはそれで真摯に問われれば真摯に考えていたかもしれないが、 にやりとした笑みに、呆れに似た笑みを浮かべた。 ]
(76) 2016/04/22(Fri) 16時半頃
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まぁ、でも。ついでだから伝承の話。 よっぽどの美人であれば あんな結末にはならなかったのかもしれないね。
[ 断罪、自決。そんなことにならない道はなかったのか。 伝承に登場する旅人についてはよくわからないが ]
―――守ってやれよと、おもうなぁ。
相思相愛ではなかったのかもしれないけれど。 巫女が役目を放棄するほどに旅人に惚れたのならば 旅人も応えてあげればいいのに
そうもいかないのが、人の世の惚れた腫れたなのかね。
[ これも想像に過ぎないからと、丁助に視線をやり ]
あんたの考えも聞きたいけど、無理には聞かないよ。
[ もし丁助がまだ桜のそばにいるというなら場を辞そうと*]
(77) 2016/04/22(Fri) 16時半頃
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わからねぇぞ。 もしかしたら巫女が余りにも醜女だったんで言い寄られた旅人も逃げ出したのかもしれねぇ。 大体、もし本当に美人なら村の男衆が放っておかねぇんじゃねぇか? いや俺なら放っておかねぇ。
[胸を張って自信満々に答える。]
ただ……そうさな。 お前ならどうする? もし恋い焦がれるような男がいたとして「家」を捨てられるか?
(78) 2016/04/22(Fri) 16時半頃
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俺ならそうさな。
[脳裏にちらりと浮かんだのはあの時の志乃の目。 少なからず期待に沸いた熱を一瞬で冷ましたあの目を思い出してしまった。
───チッ
心の内で舌打ちを一つ。 嫌なことを思い出したと苦虫を噛み潰すが如き顔が一瞬だけ浮かんで消える。]
結局、想いの深さが違ったんだろうよ。 旅人にとってこの村も巫女も一瞬の出来事で、だけど巫女に取っては一生をかける程の想いだったんだろうさ。
(79) 2016/04/22(Fri) 17時頃
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……。伝承というものは、美化されるのは認めるけども。
[ 醜女だなんて事実があったなら それはそれで、悲しい話だなとは思ってしまう。]
美しいということはさ、女の私から見れば 近寄りがたさもあるのだけどね。
[ 思い浮かべるは志乃のこと。儚げで、壊れ物のようで。 それこそ里を出たあの一件がなければ、村の男どもが放っておかなかっただろう。目の前の男が、そういった感情を志乃に抱いていたことは知らなかったが。]
恋焦がれて、……「家」を捨てる、か。 私は家族がいないから、財を投げ捨てれば誰かが拾っていくだろうけれど。もし、引き止めるものがあればどうかな。 私は誰かに必要とされているのか、わからないから。
[ 答えは曖昧で、肯定も否定もせずに、疑問だけを残した。]
(80) 2016/04/22(Fri) 17時頃
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想いの深さ、かぁ。 随分大人なこと、言うね。
[ 幼い頃から知っている丁助の意外な一面にくすくすと笑う]
人の想いが芽生える理由なんて大してないけれど それが失われる理由は、大抵が傷を残したり
[ 忘れられなかったり。
―――りぃん、と、 遠い自宅から、聞こえるはずのない風鈴の音。]
丁助は。なかなか思い切りのいい考えをしているよね。 昔からそうだったっけ? いや、もしかしたらおまえは
――自暴自棄なんじゃあ、ない?
[ 幼馴染として言いたかった心配の言葉は、 彼を怒らせてしまうだろうか*]
(81) 2016/04/22(Fri) 17時頃
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―― 追憶 ――
[ その人と、はじめて会ったのはいつだったか。
いつものように仕事の途中で子どもたちに絡まれてたときに「何やってんだ」と子どもたちを一喝して追い払ったのが、その人との最初の出会いだった。]
[ 最初は誰だろうと首を傾げたが、 すぐに綾崎の家の居候かと思い至った。 たしか、おもんという名前だったか。
余所者の話は、狭い里の中ではあっという間に広がる。 里長の家も自然、そういった話には敏感になっていた。]
(82) 2016/04/22(Fri) 17時頃
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「ああこら。そんなふうにしたらだめだ」
[ いつものように傷を舐めようとしたらとめられて、 そのまま近くの川に連れて行かれた。
持っていた手拭を川の水に浸して絞る。 その様子をぼんやり見つめていたら、 怪我をしたときはこうするんだよ、と傷口を拭われた。 冷たいやら痛いやら驚くやらで首を振って暴れたら 「動くな」とこれまた一喝。]
……、 ……っ!
[ たぶん、そのときの己は訳が分からなくて、 目を白黒させていたんだろう。 傷の手当をしながら、その女はその様子を心底愉快そうに笑っていた。]
(83) 2016/04/22(Fri) 17時頃
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[ それから、そのおもんという女とは何度か会った。
怪我をしているときに手当てしてもらったり、 飯を分けてもらったり、同居人の話を聞かされたり。 綾崎の家のご飯は、美味しかった。]
……。
[ ぎゅ、と無意識に左肩に置いた手を握りしめる。 そう言えば、これを見られたのも怪我の手当をされていたときだったっけ。]
[ 己と話しているところを見られたら、 余所者の彼女が他の大人たちから白い目で見られるんじゃないか。 内心心配だったけど、そういうことを気にする様子は、少なくとも本人を見ている限りは全く感じられなかった。]
(84) 2016/04/22(Fri) 17時頃
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[ おもんがいなくなってから、 傷を舐めて治す癖がすっかり戻ってしまったけれど。
時折、彼女は今、どうしているのだろうと思う。 おもんにも、きっと帰りを待ってる人はいる。 脳裏に浮かぶのは、年中風鈴がかかったあの家と、 そこでひとり暮らす彼女のこと。>>7
己のことは、別にいいから。 ……彼女のところに、帰ってあげてほしいと思う。**]
(85) 2016/04/22(Fri) 17時頃
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うるせぇ、そんなんじゃねぇよ
[なるほど目の前の幼馴染は丁助と志乃の一件はまるで知らないらしい。 思えば志乃が言いふらすはずもなく、自分が語らない以上は何があったかなんて二人の間にしかわかるわけもない。]
お前だって……
[と、言いかけてやめる。 日向が縁談に良い返事をしていないことは知っている。 綾崎の奴らからなんとかしてくれと言われたこともある……当然断ったが。 丁助にはその理由はわからなかったが、きっかけとなったであろう時なら思い当たることもないことはなかった。]
なんでもねぇ。 なんつうかよ、想いってのはままならねぇな。
(86) 2016/04/22(Fri) 17時頃
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[そう言って日向の目を見つめ。]
あっははははははっ!
[急に大声で笑い出すと腹を抱えて日向を指差す。]
おい!似合わねぇな! よりによって俺とお前で何の話をしてるんだよ!
[ヒィヒィと。 息も切れ切れに一頻り笑った。]
(87) 2016/04/22(Fri) 17時頃
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肥代取り 置壱は、メモを貼った。
2016/04/22(Fri) 17時半頃
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[ 不肖、この日向。 わりと真剣に、考えていた。 丁助のことを慮ったりもしたつもりだった。
が。 突然大笑いされて、目を白黒させ]
おまえ、そんな、なっ……
[ 真剣に話していたと認めるのも恥ずかしいし ]
でっかい声で笑うな!でも似合わないのは同意だよ!
[ 雰囲気もなにもあったもんじゃあない。 数歩で近づくと、丁助の肩をばっしばしと遠慮なく叩く。]
このばかたれが。 ふふ……、いい大人が何してんだかね。
(88) 2016/04/22(Fri) 17時半頃
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[ 互い、幼い頃にじゃれたのも遠い昔。 けれど蘇るように、浮かぶ笑み。]
私はそろそろ行くよ。 おまえと話すと変に茶化されるからなぁ。 置壱を探してもいるんだ。 もし見かけたら私が探していたと伝えてもらえるかな。
じゃあ。祭りで、また。
[ 明日には人で賑わうこの場を見渡し、ひとつ笑んで。 丁助にひらり手を振って、桜の木から離れていった** ]
(89) 2016/04/22(Fri) 17時半頃
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子守り 日向は、メモを貼った。
2016/04/22(Fri) 17時半頃
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………うん。
[軽い笑顔と共に亀吉から向けられる言葉>>63。 戸惑うような間が空きはしたものの、ほんの少しだけ笑みを浮かべ頷けたのは、音を重ねる楽しさを知ったため]
気を付けてね。
[杖で身体を支え丘を目指す亀吉にそう声を向け、坂を進む背をしばし眺めてから志乃は背を向けた]
(90) 2016/04/22(Fri) 18時頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2016/04/22(Fri) 18時頃
半の目 丁助は、メモを貼った。
2016/04/22(Fri) 18時半頃
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─ 村外れの丘 ─
雷門小父、ちょっといいかー?
[丘の一画、神楽舞台にほど近い場所で祭事の確認をしていた長を見つけ、声をかける。 伝承の暗記はどうした、と聞かれ、きゅ、と眉を寄せた]
それで引っかかったから、ちょいと教えてほしくて来たんじゃねーかよ。 んでも、忙しいならまた後でいーぜ?
[祭事の準備も大詰め、宮司としての務めにもそろそろかからねばならぬであろうから、一応は遠慮してみたが。 やれ仕方ないな、という呆れたため息と共に、長はこちらに歩み寄って来た]
わりぃな、これから忙しくなんのに。
[時間を割いてくれた事に短く謝罪を告げれば、気にするな、との応えが返り。 それからしばし、引っかかった数か所について、問うて聞くというのを繰り返した]
(91) 2016/04/22(Fri) 22時半頃
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……なあ、雷門小父。
[書物を挟んだやり取りが一段落した所で、桜を見やりながら問いかける]
この祭りって、いつまで続くんだろうな。
[そんな疑問を口にしたのは、昨日の香月とのやり取りを思い返してのもの]
んー……何となく気になってさ。 巫女さんが起きないように鎮めにゃならんってのは、まあ、これ読んだのもあって、大体わかったけどさ。 いつまで続けりゃ、気ぃ、晴れるんかなって。
[問うたところで、答えの得ようのない、問い。 案の定というか、それに返されたのは、わからんな、という言葉]
……だよなぁ……。
(92) 2016/04/22(Fri) 22時半頃
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[それでも、続けて行くことに意味があるのだと。 巫女の御霊を鎮め、平穏を保つ事は、かつて巫女が同化した『魔』をも封ずる事に繋がるのだと。 そんな事を言いながら、桜を見やった長の表情が、不意に険しさを帯びる]
……雷門小父? どした?
[突然の事を訝り問えば、何か感じなかったか、という問いが返される]
……はあ? いんや、全然。
ってーか、昔から言ってんじゃん、俺、そーゆーのにはとんと縁がねぇんだって。
[宮司の一族やその縁戚は、時に不思議な力を持って生まれる事もあるという。 しかし青年は生来そう言ったものとは無縁だった。 この言葉に長は残念そうな面持ちで眉を下げた後、何の前触れもなくぽふ、とこちらの頭に手を置いた]
(93) 2016/04/22(Fri) 22時半頃
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……何だよ小父。 俺、撫でられて喜ぶ歳じゃあねーぞ?
[突然の事に文句を言えば、すまんすまん、と笑い声が返される。 それに、ったく、と文句を言いつつ、青年も桜を見やるが。
そこに立つ木に感じるのは、いつもと同じ、どこか物寂しいと思える雰囲気のみ。*]
(94) 2016/04/22(Fri) 22時半頃
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喧嘩屋 辰次は、メモを貼った。
2016/04/22(Fri) 22時半頃
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[朝食べ損ねた握り飯を、屋根の上でもぐもぐと口に運ぶ。 ――そうして、丘の上に人が集まるのをぼんやり眺めていたとき。>>93]
……?
[ 左肩に違和感を感じる。 同時に、ぞわ、と肌が粟立つような感触。]
…… ……。
[――何か、嫌な感じがする。*]
(95) 2016/04/22(Fri) 23時頃
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─ 村外れの丘 ─
[一先ず、祭事の準備に戻るという長の許を辞し。 仕事はないか、と一通り聞き歩くも、力勝負は大体片付いた、と返された]
……結局、これ読み続けるしかねぇってか。
[それはそれで気が滅入るのだが、仕方ない、と。 そんな風に思いつつ、何となく桜の木の方へとふらり、歩みを進めた。*]
(96) 2016/04/22(Fri) 23時頃
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─ 川沿い ─
[どこかから姿を見られている>>69とは露知らず、志乃は丘を離れ川岸の道を歩いていた。 久方ぶりに訪れる場所。 土手に腰掛け一息つく]
…………
[こちらが避けるようになってしまっているため、ここしばらく丁助とは口をきいていない。 それをあちらがどう思っているかは知らないが、志乃自身はこれで良いのかと悩んでいるところである]
…困ったなぁ。
[答え方が悪かったと思うところがあるのだ。 もう少し穏便な言葉もあっただろうに、狼狽え過ぎて突き放すような言葉になってしまった。 それを申し訳ないと思うのだ]
(97) 2016/04/22(Fri) 23時頃
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うぅん……
[かといって改めて言うのも失礼だろう]
[それにまだ、自分に向き合いきれていない]
(98) 2016/04/22(Fri) 23時頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2016/04/22(Fri) 23時頃
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―畦道―
[ 丁助と別れてからしばらく後、丘を降り畦道を歩く。 田畑に囲まれた一軒家。それが綾崎の家。 屋敷と呼べる程の作りではないが ちゃんとした大工に頼んだ家は、土台も作りも確りとして、 村の中では広い方だ。]
……明日は祭り、かー。
[ 畦道を歩き見えてくるは明かりの灯らぬ我が家であり 近づくごと、足取りは鈍くなる。 祭事から、次第、視線の先の影に意識は移り ]
いやだなぁ。……誰もいない家は。
[ 眉を下げる。 どうして、あの人は、いなくなってしまったのだろう。]
(99) 2016/04/22(Fri) 23時頃
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……。
[ 同居人が家に転がり込むまでは、 一人でもどうということのなかった暮らしだった。 それは周りの大人たちが助けてくれたお陰でもあろうが 十七の齢から、一回り程は離れていようか、 そんなおもんと共に過ごした。
周りの大人たちも安心したようで。 素性の知れぬ女であるのに、 人柄ゆえか、村に溶け込んでいて、 置壱が危なっかしいだなんて話も、 日常の中で出てきたのを覚えている。]
(100) 2016/04/22(Fri) 23時頃
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[ ―――りぃん]
[ 風にのって聞こえた風鈴の音に、 くしゃりと表情を歪め、踵を返していた。]
(101) 2016/04/22(Fri) 23時頃
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子守り 日向は、メモを貼った。
2016/04/22(Fri) 23時頃
肥代取り 置壱は、メモを貼った。
2016/04/22(Fri) 23時頃
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― 昨日:村 ―
おばちゃん、握り飯3つほどと、何か腹にたまるもんを。 今日の此方の手持ちは木細工に、麻縄、玻璃片。 縄ね、毎度あり。こっちも助かってるぜ。
[その日は結局、飯所で空腹を満たすものを調達した。 家で一から炊事となれば骨が折れるものだし、 今日は何となく、そうする気分ではなかったからだ。 馴染みの店…店と言っても看板一つ出ているだけの軒先で、 父親が存命の頃と同様に、昔ながらの物々交換の交渉を成立させ。 ふと下向けば、脇挿しの風車をじぃと見つめる眼。]
…ん。どうした、坊主? ははん、この風車が気になるって? そんじゃ、これはお前さんにやろう。
[女将の孫であろう童に、風車を握らせ、 悪いねぇ、と眉寄せる女にひらひらと手を振る。]
(102) 2016/04/22(Fri) 23時半頃
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あー、いいっていいって。商品じゃあねえんだ。 童の頃に親父に教えて貰ったもんでな。 気が向くと作っちまうだけで……
…あぁ、でもな坊主。
[腰を折り、くしゃりと頭に手を置いて視線を合わせる。]
くれぐれも、祭の日には、それ持って歩くんじゃあない。 ―――見なくていいモノに出会っちまうかも知れないからな。 [彼の母親――女将の娘もまた、 不意に里から消えた人間であると聞く。 彼が己と“同じ”であるとは露ほど思わぬが、念のためと真摯な声色での忠告は童に届いたようで。小さな首肯をみとめたなら、口端を上げて腰を上げる。]
(103) 2016/04/22(Fri) 23時半頃
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─ 川沿い ─
[何度目かの溜息は川音に紛れ流れていく]
………わかんない
[何度考えても答えは導き出せず、心の内で燻るだけだった。 答えを出せたとしても、今更かもしれない。 そんな思いもまた、燻りの要因になっているのだろう]
ととさまとかかさまはどうだったのかなぁ…。
[今となっては聞けないこと。 こういう時、相談出来る相手が居ないのは困ったものである]
(104) 2016/04/22(Fri) 23時半頃
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[不意に視線は丘の方へと向く]
(…巫女様は、伝えたのかな)
[咲かない桜の伝承。 恋路の果てのものがたり。 かなしい、かなしいものがたり]
……………
[強く眉根を寄せた後、志乃は膝を抱えてしばし顔を伏せた]
(105) 2016/04/22(Fri) 23時半頃
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[祭を前に浮き足立った童らの高い声、夏を待つ田。 村の春の情景を眩しく横目に捉えながら帰路を辿った。 香月の生家は、墓の村の中心部を挟んで丘とは正反対の位置に佇む。 長い年月の経過を感じさせる質素な家屋は、 嘗て多くの人間が息づいていた証だけは残しており、 放置して崩れ落ちるのも忍びないと、定期的に手は入れていた。]
[何代か系譜を遡れば少しは真っ当な家格であるらしい。 だが、この有様はどうだろうか。
「きっとな、俺の家系も業が深いんだ」 と、どこまで本気か分からぬ体で香月は嘯く。 そうしておかなければ到底、理解出来るものでもなかったからだ。]
(106) 2016/04/22(Fri) 23時半頃
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今帰ったぜ。
[家の脇道に作られた小さな墓に向けて戸口から声を投げた。 声は返らぬが、それを当然として草履を脱いだ。 墓標の下に眠るは顔も知らぬ曽祖父、祖父と祖母、 幼くして死んだらしい兄と、父。
曽祖母に当たるひと、そして、母親であったひとの躯は その場所には、ない。]
(107) 2016/04/22(Fri) 23時半頃
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[生きてゆくのに最低限の調度品、 がらんどうの家は隙間風ばかりが煩い。 しんとした静寂ひとつに我が眠りを委ねることが 寂しいと感じるような歳ではない、性質でもない。]
[ただ、]
[何故今、斯くあるのか、 その発端たる人間に話を聞こうと願えども 叶わぬことただそれだけが、心残りで。*]
(108) 2016/04/22(Fri) 23時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2016/04/22(Fri) 23時半頃
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[ 草履で地を踏み、あてどなく村を彷徨い歩く。 急に寂しい思いに襲われる夜は何度もあったけれど 家に帰りたくないほどの孤独を感じることは数少ない。
桜の伝承と、関係があるのだろうか。 そんなわけはない、と脳裏で否定をするけれど。 つん、と胸が痛む。息が切れ、何かがこみ上げる。]
おもん姉さま……。
[ 口の中はからからで、呼び声はかすれた。]
(109) 2016/04/22(Fri) 23時半頃
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[ ふっと丘の方向に視線を向ける。 巫女のように、彼女が命を絶っていたら? 禁忌を犯して、何かに断罪を迫られていたら?
そんな筈、ありもしない。 おもんは何の罪も、犯して――いないと、
日向はそう信じて、やまない、けれど*]
(110) 2016/04/22(Fri) 23時半頃
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半の目 丁助は、メモを貼った。
2016/04/23(Sat) 00時頃
子守り 日向は、メモを貼った。
2016/04/23(Sat) 00時頃
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[ 屋根から降りて、里長の屋敷のほうへと戻ろうとする。 途中、なんとなく心もとなくて、 懐から取り出した簪をぎゅと握りしめる。 まだ幼かった頃、お前の母が遺したものだよ、と 婆様に渡されたもの。
お前の左肩に或るものとそれと、お前の命とが、 お前が母から受け取ったものだと、婆様に言われた。
お前の母が、この世に一つだけ置いていった命。 それがお前なのだ、と婆様は言っていた。
でも、ときおり思う。 ――己が生まれてさえこなければ、 かかさまはもっと生きられたかもしれない、と。]
(111) 2016/04/23(Sat) 00時半頃
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[ “おにごに命をとられた” 何かの拍子に巽の家の主から言われた言葉を思い出す。>>38]
……、 ……。
[自分には、そんなことをした覚えはまるでないのけど。 もしかしたら、己自身も気づかぬあいだに、誰かの命を奪ってしまったのだろうか。 かかさまも、そうして己が殺してしまったんだろうか?
そんなことを考えながら、屋敷までの道を歩いていたときだったか。]
……ぁ。
[ あてどなく、といった体で村を歩く綾崎の娘の姿を見たのは。>>109]
(112) 2016/04/23(Sat) 00時半頃
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[――おもん姉さま、と そのとき吹いた風に乗って彼女の掠れた声が>>109 だけど確かに聞こえてきた。
探して、いるのだろうか? 二年前から、姿の見えない彼女を。]
……、 ……。
[ どんな顔をすればいいのか、 そもそも声をかけることなど己にはできないから、 ……ただ、ただ俯いた。
きっと、彼女もおなじ、なのだと思う。 彼女は己よりもずっと年上のおとなだけれど。 ――…彼女もきっと、ひとりは寂しい。 大切なひとに、会いたい人に、ひとりこの世に置いていかれるのは*]
(113) 2016/04/23(Sat) 00時半頃
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肥代取り 置壱は、メモを貼った。
2016/04/23(Sat) 00時半頃
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……置壱?
[ 微かな音も、静謐な空気の中ではよく通り>>112 その姿に、へにゃりと弱い笑みを浮かべた。 数尺の距離を置いていても、高い背丈、俯く姿を見上げるような態になる。]
なあ、置壱。 ……突然ごめん。 家に、……長の屋敷に帰りたくない日って、ある?
[ 私は今がそうだよ。と肩をすくめてみせた。 置壱の思いはわからずとも、視線向けられれば、それは奇異や悪意でないものであろうから。]
どこか一夜、過ごせる場所はないかなぁ。
[ 答えは期待していないけれど、苦笑交じりで問いかけ、みる*]
(114) 2016/04/23(Sat) 00時半頃
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