182 【身内】白粉花の村
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狼
墓
少
霊
全
きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が12人、人狼が1人いるようだ。
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逃げろ。逃げろ!おまえらだけでも逃げろ。
(0) 2014/06/24(Tue) 12時頃
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[レティーシャからの返答を聞いて、まず先にやらなければいけない事から話す事にした]
んーっとね、まずマリーさんの腕輪。アレは僕が盗ったんだよ。ただの興味本位でね。深い理由は無かったんだけど…ニハハ やっぱり悪い事だからね
[申し訳なさそうにするが、やはり話してる間彼女等に失望されないかだけが不安だった。もしもこの場から離れられたらどうしよう。今後顔を合わせたりするのは気まずいなぁ。とか思いながら話を続けた]
それについてはマリーさんにも後で謝らなきゃね。それで、ここからは僕の話ーー
[自分が明日死ぬかもしれない事、自分の今の目の症状、そして今後色が無くなること。話せる事は全て話して朝顔にもわかりやすくしたつもりだった 自分の事を喋るのはあまり得意では無いが、それでも伝わっただろうか。最後の方は自分の声が届いていたかもわからない]
死ぬのは…嫌だよ
[小さく、はっきりと呟いた。それが聞こえていたかはわからない。俯いて、口元は最早笑っていなかった。逃げていた現実を話す事で見てしまったかのように。死ぬ現実を見てしまった]
(1) 2014/06/24(Tue) 12時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2014/06/24(Tue) 13時頃
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[血を流したまま、よろよろとシャワールームから出た。 ハンドタオルで傷口を覆いつつ、片手でどうにか体を拭き、服を着る。 トレーナーから先程取っ組み合いをしたばかりの相手の匂いがして、思わず顔を顰めた。(勿論、表情自体は動かなかったけれど) 奴が寄越したトレーナーは、少しだけ大きく感じられて、妙に悔しい。しかもトレーナーだなんて、全然趣味じゃなかった。本当なら今すぐ脱いでしまいたいけど、他に無いんだから仕方ない。
深く切れたらしい傷口は、備え付けられた救急箱でどうにか出来るものの様には見えない。 面倒だけれど、医師に見てもらう他無いだろう。そう考えれば、誰に頼むべきかと思案を始める。
例の鼻につく新米医師は嫌だ。キリシマ医も、最近は何やら忙しそうで。 だったら後は一人しか居ないだろうと、部屋から出る]
(2) 2014/06/24(Tue) 13時頃
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……なんだこれ……。
[傷口からの血がタオルを伝ってぽたぽたと床に道を作っていた。自分の事ながらドン引きしてしまう。どれだけ深く傷つけたんだ。もしかして死ぬんじゃあないのか、これ。 そんな風に思ったけれど、どうにか出来るわけもなく。覚束ない足取りで歩き出す。
果たして彼は何処に居るだろうか。自室、診察所、他の患者の部屋……。幾つか候補はあったけれど、取りあえず、一番近くの彼の自室>>362へ向かう事とした]
すみません、いらっしゃいますか。
[控えめにノックを落として、声をかける。 彼は歳上だから、ほんの少し、他よりは心を開いて会話出来ていた。まあこういう時は、それはあまり良い事とは思えないけれど。
普段しっかりと着込んだスーツも無いし、こんな傷を作っているし。彼が見せるであろう反応を思うと少々怖い。それでもこの傷を放っておく事も出来ず、まるで死刑を待つ囚人の様な心持ちで返事を待った]
(3) 2014/06/24(Tue) 13時頃
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そっかぁ……。 でも、偉いね。謝ろうと思ったんだもんね。
[彼の行いを咎めることはせずに答える。素直に悔い改めている彼をただ単純に偉いなぁ、と思う。レティーシャはふんにゃり笑むと、いつもされるように彼の頭を撫でて。]
(それに比べて、わたしは……。)
[今にも消え入りそうな声で語られる彼の病気は思っていた以上に進行していて、心が締め付けられるような痛みに襲われる。彼が明日居なくなったら、わたしはどうなってしまうだろうか。]
ーー自ら死を望む人なんて少ないよ。
[それだけ答えると困ったような、今にも泣きそうな顔を隠すように無理やり口の端を吊り上げて。何か言わなきゃ、と言葉の引き出しを漁って見るけれど、何も見当たらず。少しの沈黙のあと、レティーシャは彼を抱き締めた。本当は彼がしてくれたように包み込んであげたかったけれど、小さい身体ではそれは叶わずに。
結局、命の期限を知る恐怖や、死の恐怖を知っているからこそ、彼に無責任な言葉を投げ掛けることはしなかった。内心は彼が居なくなるのが怖くて、それを隠すのに必死だったけれど。]
(4) 2014/06/24(Tue) 13時半頃
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ーラウンジー
わーい。ありがと。
[いつでも頼って>>1:356と、いわれれば肩の上でパチパチと手を叩く。 不安定で危ないが、肩の上に乗っている今、お辞儀をしても見えないのだから、仕方が無いだろう。
大きな四角いテーブルをぐるりと囲む4つの椅子>>1:357それが何セットかある部屋にたどり着けば。]
うわぁ。ようちえんみたい。 あさがおもね、ゆうちゃんといっしょにいってたんだ。
[一つの部屋にテーブルと椅子が沢山。そして、壁に張り紙。
窓からの光も明るく暖かくて、その風景が幼稚園の教室を思い起こさせれば、はしゃいだ中にどこか寂しそうな声を出す。]
おうたをうたうとね、せんせーがよくあたまをなでてくれたんだ。
[さっき金髪の女の子>>1:365が頭に手を伸ばした時、一瞬怖くてからだが強張ってしまった。 "なんでもないよ"って言ってくれたけれども、それがすごく悲しくて。だって本当は誰かに頭を撫でて欲しかったから。]
(5) 2014/06/24(Tue) 14時頃
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[猫の男の子に座らせてもらった椅子の上。 朝顔の視界からはものすごく背の高い椅子の上に乗っているようで、ぷらぷらと足を揺らす。]
(おっこちたら、しんじゃうのかなぁ。)
[実際は勿論そんな高さはなく全ては錯視なのだが。背の低い彼女の足は椅子に座った状態では床についていないので、安全を証明する手立てはない。 高層ビルの上に腰を下ろしているのと同じ状態になる。
絶対に落ちないように。と背もたれにしがみ付くように逆向きになり、椅子の上にちょこんと正座する。
そうして、買ってきたジュースを飲みながら二人の会話>>1:366>>1>>4に耳を傾けていた。]
(6) 2014/06/24(Tue) 14時頃
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[反応から何か読み取るほど敏感では無かったが、レティーシャが席から離れなかった。それだけが救いだった。しばらくして抱き締められた事に気付いたが、その体は小さく、むしろ抱きついているの方が表現として正しかった]
ん、ありがとう。僕は平気だし、みんな似たような人だと思うんだよね。だからこそ笑ってなきゃいけないんだにゃー
[ヘラリと笑うと何度目だろうか、その頭をくしゃくしゃと撫でた。きっとこの子は無理をしてるんだろうな、と。レティーシャ自身の事もあるのに自分の重さまで背負わせてしまったと後悔した]
ニハハ、今度はレティーシャさんの番だよ…と、その前に
[無理にでも笑わないと、と思いレティーシャの顔を覗き込みヘラヘラとした。大丈夫、自分を受け入れてくれたんだ。自分も受け入れる覚悟はある。 そうして、今度は椅子の上で落ち着き無く座っている朝顔の方を見た]
朝顔ちゃん危ないにゃー。ほら、おいで…っと
(7) 2014/06/24(Tue) 14時半頃
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[飲み物を持ったままの朝顔(>>6)を再度持ち上げると今度は自分の膝の上に抱えた。これなら落ちる心配も無いし、彼女も不安じゃなくなるだろう]
ゆうちゃん?って言うのはお友達なのかな。ニハハ、なら僕も撫でようかにゃー
[抱き抱えて前を向かせて死角になるように気を付けた。きっとこの子は物の大きさを正しく認識出来ていないんだな、と。察しの悪いクシャミでもそれなりに理解は出来ていた]
(8) 2014/06/24(Tue) 14時半頃
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[部屋にいるとむしゃくしゃして気分が悪い。落ち着きなく室内を歩き回るのにも飽きてしまったから、風を浴びに行こう、そう思い立ち部屋の外へ出る。
適当に室外へ出ようと、ラウンジの側を通りかかると>>6和服の少女がチラリと見えて]
朝顔。
[声を掛けるけれど、金髪の少女と猫耳フードの男>>4>>8が見えれば、少しだけ嫌な顔をして。途中まで進めた足を止めて、話すにはやや遠すぎる距離から久しぶりに会った朝顔へ話しかける]
…よう、元気か。 お前のねぇちゃんには会ったか?
[朝顔から一言か二言ほど言葉を貰えれば、きっとすぐに離れるだろうけど。周りの奴らにはあまり近づくと危険だし、邪魔になるだろうし。]
(9) 2014/06/24(Tue) 15時頃
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[いつもは何があっても入れない彼の病室に、今日はもしかしたら入れるかもしれない。彼女にとって、彼>>353の申し出はとても魅力的なものだった。]
…いく、 でめてるを、つれていってくれ
[ゆっくりと身体を起こし、彼に素直な口調で頼む。ふと、彼が妖艶な女性の願いに困っているのを見れば。
デメテルはベッドからそっと降りて、彼女の額にちゅ、と小さな唇で口付けた>>352>>354]
…でめてるに、うたをうたってくれたれいをつかわす ありがとう。…えーと、
[ませた口調で言ったはいいが、名前がわからない。少し困ったように彼女をみた]
(10) 2014/06/24(Tue) 15時頃
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[カリュクスの乗った車が出て行くのが見えて、ようやく院長室を出た後。 彼の退院を知らせる張り紙を貼るため、医院の入り口近くにある掲示板に向かった。
その張り紙にはカリュクスが退院したことと、他の患者にもその望みがあること。そして、転院先の病院について軽く説明がされていた。 誰の目にもつく所だから、これで少しは皆の希望になるんじゃあないか。そんな事を考えながら、掲示板にそれを貼付ける]
……。
[ふ、と。息が詰まった。 彼が去った事が、ようやく自分の中で消化出来たようで、深く、息を吐く。 そうすれば、このみっともない姿が誰にも見られないうちにと、院長室へと歩き出した]
(11) 2014/06/24(Tue) 15時頃
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(しにたくない?にゃーにゃのおにーちゃんもしんじゃうのかな?)
[小さくはっきりと呟かれた声>>1は、朝顔の耳にもしっかりと届いていて、背もたれにしがみついたままクシャミの方を見る。
本当は金髪の女の子>>4のように抱きつきに、抱きしめに行きたかったけれども、椅子を降りることさえ出来ない今、自分にできることは何もなくて。 せめて、彼のために後で折り紙を折ろうと考える。 色がくすんで見える。ということはわかったから、それなら白い紙で折ろう。と]
(12) 2014/06/24(Tue) 15時半頃
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ふゃ!?
[抱き上げられ、膝の上にちょこんと移動させられる。 あっという間の出来事で、間の抜けた変な声を出して]
わーい、おひざのうえダイスキ。 あさがおね、よくおとーさんのひざのうえで、えほんよんだんだ。
[その時は夕ちゃんも一緒にね。といい加えようとした時、尋ねられた言葉>>8 そういえば、夕顔の話をしてなかったと思い出す。]
んーん、ゆうちゃんはゆうちゃんだよ。 わたしのおねーちゃんで、おなじかおしてるの。 ふたごっていうんだって。いつもいっしょにねてたよ。
[ここにはいない姉、でもその話をできることが楽しくて、膝の上でけらけらと笑う。 どんなお話をしようか。と考えていると聞き慣れた声>>9がした。]
(13) 2014/06/24(Tue) 15時半頃
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[クシャミの膝の上、くるりと体をラウンジの入り口の方へ向け、問いかけられた声>>9に答える。]
んーん。ゆうちゃんこないの。 このあいだ。あさがおが泣いた時には、ゆうちゃんがあそびにくるよっていったのに。 やくそくのひに、おねつだしたっていわれたの。
[その時のことを思い出せば、しょんぼりと肩を落とし、足をちょっとだけぶらぶらさせる。
階段から落ちて、癇癪を起こした朝顔の扱いに、困った誰かが言った言葉。 巨人の誰かが言った言葉だから、その主はわからなかったけど、『ゆうちゃんがくる』その言葉だけは強く、強く心に残っていて。
隔離された病院だから、家族に逢えるわけもない。 ましてや、残りの命がわずかな子に会いに来るのは辛い。と距離をとった家族の気持ちなんかわからなくて。]
ふたごのおにーちゃんはどうだった?
[自分はダメでも、彼があえればいいな。と無邪気に問いを投げかける]
(14) 2014/06/24(Tue) 15時半頃
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ほ、ほんとに、ほんとに、平気?
[平気じゃないのはよく分かっているのに、何度も何度も彼に問う。辛いくせに無理して笑ってる彼の気持ちが分かるはずなのに、どうすることも出来ない自分へ腹立たしさを感じて唇を噛む。
彼と、膝の上に座る少女を交互に見つめると思う。ーーわたしは彼等と比べると我儘なのかもしれない、と。]
つまらない話だよ、
[自虐的に呟くと、窓から見える青い空を眺めて。不意に聞こえた声>>9に話をやめると、助かったと思う。このまま話し続けてただ、自分の我儘で苦しんでいることなんてどうしても言えなかった。
感謝の気持ちも込めて微笑むと、初めて会う彼にこんにちは、なんて当たり障りなく話しかけて。]
(15) 2014/06/24(Tue) 15時半頃
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絵本かー。ここに絵本は無かったからにゃー…。今度センセーに聞いてみようか
[朝顔の思い出話にニハハ、と笑って答えて少しでも彼女が笑顔になれるようにしたい。と考えていた 姉の存在については初耳だった。そんなにも近い存在が居る中で引き離されるのはどんな気持ちだろうか。兄弟と言う言葉に縁のないクシャミには理解出来なかったが、その反応(>>13)を見る限り姉が好きなんだな。とよくわかる]
ニハハハハ、大丈夫だってば。レティーシャさんは心配性だなぁ
[何度も何度も確認のように聞いてくるレティーシャ(>>15)を宥めるように頭を撫でると彼女が話し始めるのをゆっくり待った
そこに後ろからかけられた声に振り向くと、そこにはお世辞にも大人しそうとは言えない青年が立っていた]
(…黒。何かあったのかな)
[明らかに不機嫌そうな彼を見て、何もしないでここから立ち去られるのも面白く無いな。と思ったクシャミは悪戯っ子のように口角を上げると手招きした]
ニハハ、話す事あるならそんな所からじゃなくてこっちにおいで
(16) 2014/06/24(Tue) 16時頃
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そうか。次来てくれるといいな。 ねぇちゃん来たら教えろよ。
[>>14和服の少女が寂しそうに足をブラブラさせる様子に、いつもなら頭を撫でてやるところだけれど。すました顔で猫耳との距離を保って、朝顔へ言い。
>>14いつだったか、記憶を巡るついでに妹との過去が思い出されて。会話など無いし、何をしているかは全く把握してないなかったけれど、顔が見れるだけで充分だった]
最近は見ないけどな… たまには会うよ。
[確か最後に見たのは、珍しく大浴場へ言った時にだっけか。そうぼんやりと考えていると>>15の挨拶が聞こえて、その微笑んだ顔を睨み返す。こーゆー愛想ばかりの奴は嫌いだ]
…邪魔か?
[出来るだけオブラートに包んだつもりだけれど、とてもそうは聞こえないだろう。
チラリと見やった>>16猫耳のフードと髪の間から唯一見て取れる口元が、三日月のように歪むとあの嫌な記憶が蘇って。脚を一歩引いて、動揺や恐怖はきっと隠しきれずにいただろう]
(17) 2014/06/24(Tue) 16時頃
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…っいい、遠慮する。 また今度な
[最後に朝顔にだけ声を掛けて、逃げるように来た道を引き返す。本当なら朝顔ともう少し会話してから去りたかったけれど。猫耳が居るならば長居する気にもならず]
(18) 2014/06/24(Tue) 16時頃
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[額に感じる柔らかい感覚>>10にくすぐったさを覚え、彼女はくしゃりと顔を綻ばせた]
あらあら、可愛いご褒美♪ お姫様、ローズマリー 光栄に預かります♪
[大人びた礼に腕を折り曲げ、深く例をして戯けてみせる。 デメテル そう名乗る少女に名乗り返しながら]
(19) 2014/06/24(Tue) 16時頃
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[デメテルからの素直な応え>>10に、ひとつ頷いて。それから深く息を吐いた。 これではとんだお人好しのようだと思う。けれど流石に、運び込まれた少女をこのまま放っておくのは後味が悪い。何より、また勝手なことをされて何か起きた時に困るのは自分だ。
それから――日頃自分には憎まれ口しか叩かないこの少女が素直に自分に言葉を告げるのは、悪い気がしなかった。子供相手にとんだ承認願望だとは思うけれど。]
ええ、それじゃあ行きましょう。 点滴台は僕が押しますから――あ、それから、スリッパはきちんと履きなさい。
[裸の足を見咎めて、子供用のスリッパを持って少女の足元に揃える。彼女がその言いつけに従ったことは、少なかったような気がするけれど。]
(20) 2014/06/24(Tue) 16時半頃
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も、問題なのは場所ではないです…!
[ローズマリーから続けて掛けられた言葉>>0:354に狼狽えていれば、それより先に進み出たデメテルが彼女の額に口付けるのをみて、どこか居た堪れない気持ちに思わず目を逸らす。
ふたりの姿はまるで姉妹か何かのようで、はたから見れば微笑ましいものなのかもしれないけれど。それでもやはり、断った身としては居心地が悪かった。彼女に感謝していない訳ではないのだから。
部屋を冷やす空調を止めて、少女の点滴台に手をかけながら、診察室の入り口へと向かう。
彼女はどうするのだろうかと、デメテルと言葉を交わすローズマリー>>19をちらりと見て。 とりあえずはと頭を下げてから、少女に外に出るように促すだろう。]
(21) 2014/06/24(Tue) 16時半頃
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んー。あの子も恥ずかしがり屋さんなのかな。
[表情を変えずに首を捻りながら呟くと、向けられた背中>>18に向かって、またね、今度はゆっくり話そうねぇ、と続けてぶんぶん手を振った。]
朝顔ちゃんは、あのおにーさんと仲が良いんだねー。
[彼はあの子は悪い子じゃないと思うんだけどなぁ、と朝顔の様子>>14から思う。]
(ーーあの子も、病気で苦しんでいるんだろうな)
[直感的に感じると、私はまだ恵まれている方だね、心の中で呟くと大きく息を吐いた。]
(22) 2014/06/24(Tue) 17時頃
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―自室―
……お客さん、ですか。
[コン、コン。部屋の入り口で鳴った扉の軽い音>>3に飛びかけていた意識を引き戻される。ぬるくなり少し冷えかけたタオルをテーブルに置き、先程よりは幾分か解れた瞼を指で軽く揉めば、目の疲れも大方取れているように感じた。大きく伸びをひとつ、緩んだ顔を首を軽く振って若干――本当に若干だけ引き締めると、そのまま扉に向かう]
はいはい、どうしまし…………どうしたんですか。
[扉を開けながらいつものように小さく浮かべた笑みは、残念ながら最後まで維持する事は出来なかったようだ。扉の向こうの相手の惨状に思わず絶句し、目を見張る。 声から人の予想は付けていたものの、まさかその相手が血塗れでやって来るとは予想もしていなかった。廊下には彼が歩いて来た軌跡を描くように、点々と落ちる血の雫の跡。あまりの惨状に流石に表情を凍り付かせた]
(23) 2014/06/24(Tue) 18時半頃
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とにかく処置しますから、来なさい。
[首や手を赤く染めている彼に、珍しく僅かに語尾を強めてそう言うと、隣にある処置室へと相手を招き入れる。言いたい事や聞きたい事、それこそ小言など山程あるがまずは止血だ。こんな状況でも無表情を貫く事が出来るのか、と彼の病について軽く背筋を粟立たせながらも、手早く処置を進める。幸いそこまで深くは無さそうな傷に小さく安堵しながらも、包帯を巻く顔は険しいままだったが]
はい、終わりましたよ。服も汚れていますし、これでも着ていて下さい。 まったく…スプラッタホラー映画にでも出る気ですか。
[彼が何処で何をしていたかなど知る由もない医者は、処置が終わるとそう呟くと棚にあった病衣を差し出す。君は脚本を書く方が合っていますよ、なんて皮肉めいた言葉ををひとつ投げながら。 彼にしては珍しくジャージなど見に付けているようだが、サイズの合っていないそれも今では血に汚れている。 呆れたように肩を竦める医者は、彼が病衣着替えても着替えなくとも、隣の自室で飲み物でも出しながら話を聞こうとするだろう]
(24) 2014/06/24(Tue) 18時半頃
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[出てきた医師>>23が表情を凍らせるのを見れば、ああ、そんな顔も出来るのかと妙な事に感心してしまう。 いつも笑顔だからといって、それ以外が出来ないわけではないのだ。そんな当たり前の事すら、忘れてしまっていた。
処置をするから>>24と、その強い語気に少し体が竦んだが、言われるままに隣室へ着いて行く。 まるで叱れるのを怖がる子供みたいだ。我が事ながら呆れてしまう。まあ"子供"という所以外は、それであっているのだけど]
……すみません。 ありがとう、ございます。
[処置を施されれ、気不味さにひそりと礼を言った。
流石に血塗れでいる趣味はないから、すぐに渡された病衣に着替える。 よりにもよって利き手を負傷したものだから、かなり時間がかかっただろう。まさか医師に手伝ってくれと言えるわけもなく、どうにか着替えを終えた。 ……この手で日課の日記は続けられるだろうか。(後、血塗れのこの服をどうするべきだろう。血って洗濯すれば落ちるのか?)そんな不安が過るが、今は考えない事とする]
(25) 2014/06/24(Tue) 20時頃
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スプラッタ、ですか。 アレはもう少し過激でしょう。
[目的を達成していれば、あるいは出演出来るくらいの容貌になっていたかもしれないが。 皮肉めいた言葉は気にならず。それも良いですね、なんて返してみる。実際にそれを書く時には、今回の目的も達成しているだろうと、それは口には出さなかったけれど]
[彼の自室へ誘われれば、嫌々というのを隠さずに従うだろう。 話を聞くなんて名目で、どうせお説教を受ける事になるんだ。……自業自得と言えばそれまでだが。 出された飲み物は何だったろうか。どちらにしろ、それを口にして口の中を湿らせる。 飲み下す時に傷口が酷く痛んだが、表情は変わらないから、彼は気付かなかったに違いない。心配をかけたくないので、それで良い]
……何から話せば良いのやら、
[それだけ言って、彼の反応を待った。少しでもお説教を遠退けてやろうという、些細な悪足掻きだ。 本来なら何から、も何も。ただ自分でやったのだと、一言で済む話なのだから]
(26) 2014/06/24(Tue) 20時頃
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[夕顔のことを思い出してちょっぴり悲しい気持ちになっていたが、元気を出そうと浴衣の袂を探る。
ゴソゴソ探ると、さっき買ったお菓子と、紙パックのリンゴジュースそれと…]
あったー。
[出てきたのは金色の折り紙で作った花。 金髪の女の子にぴったりな気がして、満面の笑みを浮かべる。]
キラキラのおねーちゃん。これあげる。おねーちゃんみたいにキラキラできれいだから。
[自分とクシャミを見つめた彼女の表情>>15がなんとなく悲しそうだった気がして、先生に怒られた時の姉を思い出せば、折り紙の花を持った手を精一杯伸ばし]
(27) 2014/06/24(Tue) 20時頃
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ほんとに? わんわんのせんせーはくれないかもだけど、あめだまのせんせーならくれるかな?
[絵本を先生に聞いてくれるという>>16その言葉にはしゃいだ声を上げる。
わんわん吠える隣の家の犬にちょっと似た、茶色の髪の厳しそうな医師に絵本を頼むことは難しそうだけど、飴玉や甘いものが大好きなもう一人の医師ならば考えてくれるかもしれない。と
どこかワクワクした気持ちで考えていたから、いたずらっ子のようなクシャミの笑い顔には気がつかずに]
(28) 2014/06/24(Tue) 20時頃
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うん。ぜったいにおしえるね。 そしたらいっしょにあそぼうね。
[その時には何をして遊ぼう。と、姉と離れてさみしい気持ちを押しやって、オスカー>>17の方へ手を伸ばす。
小さな自分では巨人と指切りは難しいけれど、真似事ならばできるから。"ゆびきりげんまん"と大きな声で歌うように言って、小指を絡ます真似をした。]
ふたごのおにーちゃんは、ホリーおねーちゃんにあえたんだね。 あさがおも、ゆうちゃんとはやくあいたいな。
[何かを考えている様子の彼に、双子の妹とあった時のことを思い出しているのかな。なんてにっこり笑う。
そうして彼>>20がもと来た廊下を引き返すのを見れば、パタパタと手を振って見送った]
(29) 2014/06/24(Tue) 20時頃
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[自分を見て明らかに反応が変わる青年を見てクシャミは何かしらを感じたが、それよりも面白い人だと思う方が強かった]
ニッヒッヒッ……
[そんな青年(>>18)を見送ると再度レティーシャに話を促した]
ニハハ、えーっと、なんだっけ。レティーシャさんの話が続きだったね、ごめんごめん
[絵本についてはしゃぐ朝顔(>>28)を見てからニヘラと笑う。わんわんの先生とは恐らくセシル先生だろう、と予測がつき、悪ガキとも言えるクシャミはこの時心の中で「あとでセシル先生に会ったらこのネタで遊ぼう」と思っていただろう]
そうだね、今度僕から話しておくよ。絵本が読みたいーって
[勿論、わんわんの先生にね。とは言わなくても伝わっただろうか。いや、彼女からしたらきっとヤニク先生の方に行くと思っているだろう]
(30) 2014/06/24(Tue) 20時半頃
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あらぁ、つれないの。 患者のメンタルケアをサボりがち って、院長センセに報告しようかしらぁ? [にやりと口角を上げ、狼狽する医師>>21に軽愚痴を叩く。 [冗談だろうが、彼女なら本当にやってのけない。]
私も行っていいかしら? お姫様の護衛が、恥ずかしがり屋さんの騎士様一人じゃ不安だもの、ね。
[もちろんみんなが良ければ、だけど と付け足し、彼女は「お姫様」に後ろから抱き付いた。]
(31) 2014/06/24(Tue) 20時半頃
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[途中まで歩くと、聞こえた>>29朝顔の声に顔だけ振り向いて、指切りげんまんと歌い出す様子には少しだけ目を丸くした。
ああ、東洋の歌だっけ…。 にっこりと笑う朝顔につられてつい含み笑いをして、それを見られないよう口元を肩で隠しながら左手の小指を立たせチラつかせて見せた。その後は照れ臭くなって顔を背けて立ち去ったけれど]
[外で涼もうと思っていたものが、むしろ体温が上がっているように感じる。 静かに浮き出る汗が不快に思えて、つい右手で拭うと関節がズキリと痛む。すぐに原因が思い返されて、ああ…と声を零す。不快だ。
何処かから適当に風に当たろう、そうすると二階の廊下をテンポ早めの足音を響かせて歩き出し]
(32) 2014/06/24(Tue) 21時頃
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[血の着いた薄手のゴム手袋を外し、シンクで手を洗うと既に顔には何時もの笑みが浮かんでいた。 丸椅子に腰掛け頬杖などつきながら、何とは無しに相手が着替える様>>25をぼんやりと眺める。負傷した手は利き手なのだろう、上手く着替えが進まないようだったが、甲斐甲斐しく手を貸すのもどうか、と一先ずは傍観を決め込む事にする]
本当に君がスプラッタになってからここへ来ても、俺に出来る事なんて精々君を犬の餌にする事くらいです。 紙の上でだけにして下さい、頼みますよ。
[相手の言葉>>26にそんな軽口を叩きながら、何処か気まずそうな空気を纏う相手を自室へと迎え入れ、紅茶を淹れると相手へと差し出す。 熱い紅茶は喉の傷にも響いたのだろう、表情は変えずとも、ほんの僅かに身体が強張った様に、相手に分からない程度に小さく肩を竦めた。少しくらい"お灸"を据えても良いだろう、なんて気持ちは、口に出す事はしなかったが]
(33) 2014/06/24(Tue) 21時半頃
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…あぁ、そうだ。 君は確か、そっちが利き手でしたよね。
[しかし言葉を濁す相手に、小さく苦笑を漏らしてそう尋ねながら、包帯の巻かれた手に視線を移す。 利き手の傷と、顎の下の傷と。それらを隠す包帯を見ながら、自分の分の紅茶を一口。 このまま沈黙を続けても良いが、そうしてしまうと折角の紅茶も冷めてしまうだろう。 チラリと相手の表情を伺うも、やはり何の色も浮かんでこないその顔に息を吐き言葉を続けた]
次にやるなら……本当にやりたいのなら、ちゃんとした刃物を使うといい。 力が入らないでしょう。握った手が、痛くて。
[そんな的外れにも程があるアドバイスに込めた皮肉は、今度こそ相手に届いただろうか]
(34) 2014/06/24(Tue) 21時半頃
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ありがとうね、えーと、
[金色の花を受け取ると陽の光に反射させて、綺麗だねぇ、と嬉しそうに述べて。こんなに綺麗でいられたら、どんなに幸せか、なんて負の感情を振り払うように首を振る。]
(ーーなにか、お礼しなくちゃね。)
[そう思って見たものの持ち物は葡萄酒しかないことを思い出して。]
そーだ。お礼に今度歌を教えてあげる! 神様の為の歌なんだけどね……
[聖歌や賛美歌なんて言っても分からないかな、と噛み砕いて説明する。本当は流行りの歌を教えてあげたいけれど、レティーシャはそんな歌は知らなかった。]
ごめんね、そういう歌しか知らなくて…
[申し訳なさそうに謝ると、今度までに勉強しておくね、と付け加える。]
(35) 2014/06/24(Tue) 22時頃
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[それから、話の続きを促す彼>>30を見つめると、苦笑して。忘れてなかったんだ、と答える。そのまま目線を彼から逸らすと、俯きがちに話し始めて。]
ーーえっとね。 単刀直入に言うと、身体が成長しない病気なの。
……わたしね、これでも成人しているんだよー!
[信じられないでしょう?と自虐的に笑むと成長しない小さな掌を彼に向けて見せて。心では出来ると思っても、身体の成長が追いついていないから加減が難しくてね、と続けて。]
でもどこが痛いでも、生活が大変ってことでもないんだ。 ストレスを感じると精神異常をきたして寿命が縮まるから、それに注意するだけ。
つまりは、わたしが多く望まなければいいだけなんだよね。
[そこまで言うと、何だか空気を暗くする話だなぁ、なんて思って。どうやって場を和ませようか、と思考を巡らせて。本当はやりたいことや不満を吐露したい気持ちはあったけど、そんなことを言って彼等を困らせるようなことはしたくはなかった。]
(36) 2014/06/24(Tue) 22時頃
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[包帯を右手に巻き終えて、嘆息めいた吐息を零す。 ポケットに突っ込んだままのゲーム機を引きずり出そうとして。
ふと気づく。 これじゃあ、ゲームできないじゃん。ふざけんなよ。]
ああ゛あ゛ぁー、もおっ!くそ!
[ひとりでに癇癪起こした。 全部自業自得だと言ってしまえばそれまでだけど。 苛立ちに任せて八つ当たりめいた声をあげると、 結局ゲーム機はベッドの上へ放り投げる。 歩き出した足音はやや荒い。これまたバタンと荒い音を立てて自室の扉から外へ出る。]
(37) 2014/06/24(Tue) 22時半頃
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……先生も人が悪い。
[ため息に続いた皮肉>>34に、僅かばかり沈んだ声音で返す。 好きでこんな事をしていると思っているのか。この苦しみは、痛みは。健常者には分からないだろう。分かっているのなら、そんな事は言えない筈だ。 ぐるぐるとそんな事を考えて、それでも口に出さなかったのは、相手が彼だったからで。もしこれが新米医師の弟や、臆病者の青年であれば、今頃口汚く罵っていた事だろう]
それなら、次の時は先生に頼みましょうか。 どちらにしろこの右手は、使い物になりそうもない。
[果たして右手はいつまともに動かす事が出来る様になるだろうか。数週間だとかいう余命の間に、完治するかどうか。そんな事を考えつつ、皮肉を返す。 ……皮肉。そうだ、皮肉だ。 本当に皮を剥いでやりたいだなんて、思っていない。でも、どうすればいい?こんな気味が悪いばかりの顔を抱えて、自分はこれからも生きていかなければならないのか?]
(38) 2014/06/24(Tue) 22時半頃
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――いやだ、もう……。いやだ、
[動かない顔を覆って、酷くか細い声で吐き出す。 こんな風に彼に弱音を言ったのは、恐らく初めてであろう。否、彼だけではない。誰にも弱音など吐いた事は無かった。 今まで耐えられていたのに、誤魔化せていたのに、どうして今更限界がくるのか。その引き金は何だったのか、自分でも、分からないけれど。 それでも吐き出した言葉は紛れもなく本心だった。……ディーンには珍しい事に]
(39) 2014/06/24(Tue) 22時半頃
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[多分レティーシャの中では人生を賭けたような大告白にも関わらず、クシャミは大きく驚いたりはせず、ただニハハと笑った]
成人してるのはわかってたけど病気だったんだにゃー。でも、大した事の無い病気では無いと思うよ?
[だって、命かかってるんだからさ。そう続けると俯いた彼女の頭をポンポンと叩いた。これではどちらが大人かわからず、尚更ストレスを与えてしまいそうだったが、そこは性別の差と言うことで受け取って欲しかった]
ニハハ、レティーシャさんだって無理してるんだにゃー。変に悩んでるとまたセンセーが飛んでくるよ?
[軽口を交えつつ、レティーシャが笑ってくれたらと思っている。変に気を使ってるわけでは無いがきっと誤解を生んでしまうだろう]
(40) 2014/06/24(Tue) 22時半頃
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生きていられるだけ、幸せだよね。
[そう言ってみるものの、内心はこのまま病気の進行に身を任せるよりも、寿命を縮めてもやりたいことをしていたい、なんて考えて。いつ死を迎えるか分からないという青年>>40を目前にして言えるはずもなく。…まぁ、レティーシャのやりたいこと、は今の身体じゃほとんど叶わないものばかりだけれど。]
えへへ、無理なんかしてないよーだっ! だから……先生は要らないよ。
[治りもしない病の話を医者としても無駄、そんな時間があるのなら、こうして楽しい時間を過ごしていたい、残りの時間を有効に使いたい、と思った。そんな事を言えばきっと気を遣わせてしまうのは明白で。これ以上彼に気を遣わせてしまうのはどうしても耐えられなかった。]
(……こんなに気を遣わせて、煩わしいと思われているかな。)
[負の感情をに支配されて、ちくりと痛む胸元を片手で抑える。いつまでもこんなんじゃいけないよね、と数回ゆっくりと深呼吸してみると、ほんの少しだけど気が紛れる気がして。]
(41) 2014/06/24(Tue) 23時頃
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(うーん…。逆に気を使わせたかなぁ)
[レティーシャの無理に笑っているような声を聞いてついついそう思ってしまう。無意識のうちに腕に力が入ってしまい、すぐ朝顔が居ることに気付き緩めたが、彼女には悟られただろうか ただ楽しい生活を送りたくて、それが出来る事ならレティーシャの隣で…だなんて思っていた
しかし、それでも本音と感情だけは奥底にしまっておかないと、自分の感情は醜いものだと思っているためいくらレティーシャに対してでも出すことは出来なかった。むしろ、レティーシャだからこそなのかもしれない]
ニハ、ニハハ。それならまた明日も話せるにゃー。大丈夫だよ、絶対
朝顔ちゃんは何かお話する事ある?
[明日も、と言う事で自分が明日も生きていると断言した。そうする事で本当に生きていられる気になれたからだ。 朝顔の方へ目を向けると、難しい話ばかりだったのか興味が無さそうにも見えた。本心がどうであれ、悪い事をしたなと思い後ろからこっそり頭を撫でてみたが、反応はどうだっただろうか]
(42) 2014/06/24(Tue) 23時半頃
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俺がですか。 ……別に構いませんけど。犯罪者にはなりたく無いんですけどね。
[僅かに沈んだ声音>>38を気にする風も無く、ともすれば相手の神経を逆撫でするような事を言う。 病の進む彼の余命は、カルテの情報によれば残りひと月も無い。笑いたくとも笑えず、泣きたくともその顔を歪める事も出来ず。その苦難からの行動ではあるのだろうが、病を患っていない自分からしてみればそんな"意味の無い"行動はどうにも理解出来ない。 どうやっても知る事の出来ない彼の苦しみを想像する事は早々に諦め、そんな事をしても何も変わらないのに、と胸中でそっと呟いた]
ディーン。そんなに嫌ですか。
[まるで凍り付いたように動かぬその顔を覆うその手に手を伸ばし、小さく小さく聞こえた言葉にそう返す。 視線を少し外し、握った相手の手の指を軽く弄びながら次の言葉を探す]
(43) 2014/06/24(Tue) 23時半頃
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["きっと治りますよ" "諦めないで共に頑張りましょう" "表情が無くとも気にする事はありません"
慰めの言葉なら、それこそいくらでもあるだろう。しかし何故だかそんな言葉を口にするのは憚られた。そんな"意味の無い"言葉をかけた所で、何も変わらないだろうと。 現状、特効薬の開発が進んでいるとは言えども治療の目処すら立っていないのだ。これらの言葉が気休めにしか――気休めにすらならない事など分かり切っている。ならば――]
…もし本当にその顔の皮を剥ぎたいのなら、次は俺の所へおいでなさい。
君が後悔する位…綺麗に、美しく。 剥いであげますよ。
[君がスプラッタ映画に出れるように、なんて冗談も付け加えながら。目に本気の色を滲ませ、感情の映らぬ相手の瞳に自分を映し。 彼の苦しみが分からないのであれば、せめて希望くらいは叶えてやろう。それこそ皮肉にしかならぬそんな歪んだ考えを頭に浮かべ。 笑えない相手の代わりだとでも言うように、強い笑みの形に歪められた唇から紡がれたのは、そんな一言だった]
(44) 2014/06/24(Tue) 23時半頃
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……む、…
[彼に裸足を見咎められてスリッパを出されれば、思わず顔を歪める。 スリッパはなんだか窮屈だし、もしあおいとりにあった時に走れなくなるから履きたくない、のだが。]
…わかった
[ふと、自分の素足に目を下ろせば先程中庭に出た影響で土に汚れてしまっている。ネルの病室にいくのに、汚れた足を見られるのは何だか嫌だった。それに、今はあおいとりよりネルに会いに行く方が大切だ。 珍しく素直な返事をすると、差し出されたスリッパ>>20に足を通した。]
…ふふ、いっしょにいこう、ろーずまりぃ
[そして、ローズマリー>>31に後ろから抱きつかれれば。暖かくて柔らかくていい匂いの彼女に、思わず笑みを溢した]
(45) 2014/06/25(Wed) 00時頃
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一階から中庭に出るか…
[思考を口に出して整理したところで、歩き続けたすぐ隣の扉の奥から>>37の怒鳴り声が聞こえて。あまりにも唐突でつい身構えて、勢い良く開かれた扉と、そこに立つ少年を呆然と見て]
なにしてんだ…
[仰天顔でぽつりと呟く。
…覚えの悪いオスカーでも、少年の風貌は見覚えがありジトリと睨みつけるようにして記憶の断片を手繰り寄せる。
薄い栗色の髪が目について。弟なんです、いつか聞いた言葉が反響する。時間はかかったものの、ようやく思考が繋がって、漫画でよく見る電球の照る様な、明らかに思い出したという表情をして]
ああ!白衣の弟か。
(46) 2014/06/25(Wed) 00時半頃
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[乱暴に開いた扉からそのまま廊下へ足を踏み出そうとした所で、聞こえた声に顔を向けた。視界の先に声の主であろう青年>>46がいて、その見覚えのある風貌に薄く眉を寄せた。]
あ?
[何してんだって言われてもな。自分の部屋から出てきて何が悪いと。生憎少々気が立ってる。なんか睨まれてるしな。自然と声が幾らか低くなった。
彼が何を考えてるのかは知らんけど。その続きを数瞬のみ待って、用がないならそのまま歩き出そうと足を踏み出しかけて。思い出したと言わんばかりの語調の言葉に、ぴくりと片眉をあげた。ゆっくりと、振り返る。
どいつもこいつも弟とばかり喧しい。]
そうだけど。だったら何なの?
[突っかかるような口調は、まあ毎度のことなんだけど。 弟と呼ばれるのは、あまり好きじゃないから。それが余計に顕著になる。]
(47) 2014/06/25(Wed) 01時頃
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[手を取られれば>>43無理矢理振り払うだけの気力も無く。されるがまま、弄ばれる指先をぼんやりと見詰めた。
――嫌だ。嫌に決まっている。 そうは思うけれど、喉がひりついて上手く言葉には出来なかった。 けれど続けられた彼の言葉に、目を見開いて]
……貴方は、
[どうにか言葉を紡ぐ。小さくて、ともすれば聞き逃してしまいそうな音量で。けれど、はっきりと]
貴方は、変な人ですね。
[別に慰めの言葉が欲しかったわけじゃあない。けれど返ってきた言葉>>44があんまり予想外のものだったので、思わず感想がそのまま洩れた。 ただの戯れの言葉ではないと、その瞳が言っている。だから尚更変だと思った。……怖いと、思った。熱に浮かされて、今すぐこの顔を剥いでくれと、懇願してしまいそうになったから]
(48) 2014/06/25(Wed) 01時頃
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けれど私は、貴方がひどくうらやましい、
[震える声で、それでも変わらない表情のまま、そう言って。 強く笑みを形作るその口元に、そっと指を伸ばした。抵抗されなければ、その形を緩くなぞって、目を細める。 自分には出来ないそれが、酷く羨ましい。そしてそれと同時に、壊してしまいたいとも思う。――この歪んだ感情は、きっと気付かれてはいけない事だ。
彼の笑顔に触れる事は、許されるだろうか。許されるならば、壊れ物を扱う様な手付きで、そっとそれを包むだろう]
(49) 2014/06/25(Wed) 01時頃
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態度の悪いガキだな。
[まず率直な感想を述べて。仏頂面の言葉が未だにチラつくから、喧嘩を売って対抗する気にもなれない。
>>47少年が歩き出そうとしていた足を止めるのを見ると、特に用もないけれど、その言葉に合った会話くらいはしてやろうと。オスカー自身も兄というものだから、興味はあった]
別に。 お前はにいちゃん嫌い?
[腕を組んで余裕たっぷりに返事を待つ(ただの癖だが)]
(50) 2014/06/25(Wed) 01時頃
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[よく言われる。その言葉自体に特に何を思うわけでもないが。 目の前の相手に告げられるとなんだか妙に気に食わない。
確か記憶が正しければ以前物騒なナイフを突きつけられて、 頭にきたもんだから取っ組み合いをした事があったと思う。 そん時のコイツは、僕が僕だと分かっちゃいなかったのかもしれないけど。 僕にはそんな事関係ないし、それはそれで腹が立つもんだ。]
アンタに関係あんのか。妄想野郎。
[何なんだよその余裕は。相手にその気があるかは分からないけど、興味というよりはどうも揶揄られてるような気がしてならない。 素直に答える心算は毛頭なくて、鬱陶しげに細めた双眸を向けた。 わざわざ答えなくたって、好意なんて抱いていないのは、簡単に伝わってしまうかもしれないけど。]
(51) 2014/06/25(Wed) 01時頃
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……まぁ、冗談ですけど。 犯罪者は御免です、俺はまだまだシャバに居たいですから。
[見開かれた相手の瞳に満足したのか、にこりと笑うと纏う雰囲気をまた柔らかなものへと戻す。もしも本気で頼まれたのであれば、きっとそこの棚から刃物を取り出し、相手が痛みに叫ぶまでその皮を剥ぎにかかり――そうした後に、"何か変わりましたか?"なんて言葉の一つも投げたかもしれないけれど]
羨ましい… 君からしたらそうなんでしょうか。
[伸ばされた指を特に振り払う事もせず、触れられた唇は笑みの形のままに。少しだけ困ったように眉を下げ、震える声とは裏腹にピクリとも動かぬその頬を見つめる]
(52) 2014/06/25(Wed) 01時半頃
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…表情が動いたとしても、それが本物だとは限りませんけどね。
[無表情のままに細められた彼の目に、ゆっくりと頬を包む手に。つられて目を細めながら、触れられるままにクスリと笑みを漏らし、悪戯めかしてそう呟く。 嗚呼、しかしこの無表情の彼もまた、この病にかかるまでは人並みに笑っていたのだろうか。張り付いたその面の皮は緩められ、歪められていたのだろうか。 そんな彼を想像するも、頭に浮かぶのはやはり表情の無い彼の顔。無理もない、自分は彼の他の表情を知らないのだから]
君は…表情が戻ったら、まずどうします? 笑いますか。
[ふと、頭に浮かんだ疑問を投げてみる。彼の求めるものがこの"笑顔"なのだとしたら。 ――自分のこの笑顔なんて、君のその固まった顔と大して変わらないのに、なんて。彼が聞いたらまた気分を害しそうな事を思いながら]
(53) 2014/06/25(Wed) 01時半頃
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ああ!?
[妄想野郎という言葉がストレートに脳へ入り込む。自覚は無いけれど、そういう言い方をされると無性に腹が立つ。少年の重たげな目が余計にイラつきを加速させて、赤錆の目で睨みつけた]
ガキはガキだな。すぐ喚く。 態度もでけぇし…、…
[少年の胸倉を掴み顔を寄せて、先ほどの怒鳴り声を思い出しながら嫌味を並べようとして、次々に言葉を投げかけようとしたところで…口の動きが止まる。
先の記憶は未だ鮮明であったから、その無様さを思い出すと少年でも手を掛ける事に躊躇われる。何より自分が口に出す嫌味全てがブーメランで跳ね返ってくる]
やめだやめだ ガキ相手にばからし
[胸倉を掴んでいた左手すぐに離して、嫌な記憶から逃れるように少年から目を背ける。建前の言葉は欠かさずに吐いたけれど]
(54) 2014/06/25(Wed) 01時半頃
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[胸倉を掴まれると幾らか首が引かれて顎があがる。 寄せられた顔をこんな時に至っても眠たげな双眸で捉えた。 アンタの目もまあ大概淀んでんね。]
図星だからってキレてんじゃねーよ。
[さっきのひとり癇癪大会が聞かれてたのなんて知らないから。 喚いたなんて言われてもいまいちピンと来なくてまた妄想かよなんて思ってたけど。何か言いかけて閉じられた唇に、怪訝そうに片眉をあげる。]
何大人ぶってんの? 自分もガキのくせに。
[襟元から手は離されたけれどいまだに距離が少し近い。 邪魔くさいから腹の辺りでも靴裏で蹴飛ばしてやろうかと思ったけど、残念ながら腹の辺りはちょっと届かないな。 仕方ないから大腿の辺りを退けるように蹴飛ばそうとした。 ちょっと離れてくださる。]
(55) 2014/06/25(Wed) 02時頃
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[振り払われないのを良い事に、自分とは対照的な色をした肌を撫ぜる。掌の下で動く唇が、未だ笑みを型どっているのを感じれば、一つ、息を吐き出した]
……偽物?
[意味深な彼の言葉に、小さく首を傾げる。本物でないなら、そうなのだろう。 嫌だな、と。ただ純粋にそう思った。 この笑顔が偽物だったら、嫌だ。こんなにも焦がれているのに。 嗚呼でも。偽物でも、喜びを、悲しみを表現できるなら、それはそれで良いかもしれない]
(56) 2014/06/25(Wed) 02時頃
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戻ったら……。 そう、ですね、
[表情が戻るだなんて、そんなの考えた事も無かった。病が発症し、押し込められる様にこの病院に来て。余命を宣告された頃には、全てすっかり諦めてしまったから。
ありもしない幻想に縋るのは、最初の頃に止めてしまった。どうせ治らないのだと気付けば、その後は必死に自分を誤魔化す術を探していた。 必要の無いものなのだと己に言い聞かせておけば、その間だけは平気でいられたから]
笑えれば、良いのですけれど。 もしかしたら、泣くかもしれません。 ……どちらが良いと思います?
[もしもの話をするのはあまり好きではない。押し込めた期待が、首を擡げてしまいそうになる。だから曖昧に答えて、問い掛けを返した。 己の心の内を晒すのには、未だ抵抗がある。誤魔化す様に付け足したその問いに、彼は答えてくれるだろうか**]
(57) 2014/06/25(Wed) 02時頃
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なっ…!、…脅しのつもりですか。
[揶揄するような笑みとともに告げられた言葉>>31には、軽く目を見開いて。それが本心だろうと本心でなかろうと、露骨に眉を顰めた。 続いた言葉に、その表情は少し緩められたけれど。いまひとつピンとこないその比喩に、それなら彼女は一体何なのだろうと考えかけて、――今はそれどころじゃあ、ない。]
……、…良い子ですね。
[自分の言葉に素直に従ったデメテル>>45には、思わず瞳を丸めた。先程の問答といい、彼女にここまで大人しくされるのは初めてだ。 可愛げの無いクソガキだと思っていたけれど、こうしてみるとまあ、 小さく呟いて、その頭を撫でようと手を伸ばして――結局は握り込んで、彼女に触れることはなかったのだけれど。]
さ、…とにかく行きますよ。
[意地の悪い冗談も、妙に従順な受け答えも、どちらも振り払うように、声を上げる。 何やら戯れるふたりを一瞥してから、先導するように、診察室を出て明かりを落とした。 今度は人目を避ける理由もない。一番近場の階段を選んで、男性用の病室が並ぶ2階まで、ふたりと共に進んだだろう。]
(58) 2014/06/25(Wed) 04時頃
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――診察室→2F廊下――
いらっしゃるなら良いのですけれど。
[ネルの病室へと向かいながら、そんなことをぽつりと呟く。こんな仲裁じみたことをするのは初めてで、いまひとつ勝手が解らない。
そうして、ぴたりと閉じた彼の部屋の前まで辿り着いて。 デメテルとローズマリーに顔を向けて、伺うように首を傾げる。 許可されたのならば、その白い扉を控えめに叩いてから声をかけるだろう。]
ノーランさん、…いらっしゃいますか。ローランドです。 扉を開いても宜しいでしょうか。
[あえて何事もなかったかのように声をかける。 といっても、先の今ならばそれなりに警戒はされるかもしれないけれど――それでも自分は"医者"だ。狡い手段を使っている自覚は、ある。 けれど今は少女のために、少しでも何かしてやりたいと、思わなかった訳でもない。
声を掛けて、室内の様子を伺おうと、扉に身を寄せようとしたところで。]
(59) 2014/06/25(Wed) 04時頃
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……おい、
[その扉よりさらに向こう。廊下のど真ん中で何やら小競り合う、ふたつの影>>54>>55に、思わず唸った。 ここからでも、目を凝らせば理解る。片方は昼食時に会話をしたばかりの疑心暗鬼の青年、もう片方は――弟だ。
病棟の中で暴れられるのは困る。見てしまったからにはどうにかしなければならない、のだろう。食えないあの同僚なら、どうするかは理解らないけれど。 何より、このふたりは絶対に相性が悪いだろう。弟の胸倉を掴む青年を見て、素早く足の向きを変えながら、そんなことを冷静に思う。]
すみませんが、お二人で行っていただけますか。 戻れたらすぐに戻りますので。
[顔の向きは変えないまま、同行者のふたりに声をかける。最後まで付き添えないのは不安ではあるけれど、デメテルを独りにしないことには、少しだけ安心して。 弟が足を上げるのが目に映って、思わず苦々しい笑いを落とした。あいつは本当に足癖が悪い。]
…廊下で暴れるのはあまり関心しません、ね。
[白い廊下には身を隠すものもないから、そのまま真っ直ぐ、ふたりの青年の元へと向かう。 すぐに気付かれるか、目の前の相手に夢中で気付かれないか。それは理解らないけれど。]
(60) 2014/06/25(Wed) 04時頃
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セシルは、ヤニクに話の続きを促した。
2014/06/25(Wed) 04時頃
セシルは、ディーンに話の続きを促した。
2014/06/25(Wed) 04時頃
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へぇ…作りは、私たちの階と変わらないのねぇ
[男性寮のある2階など訪れたことの無い彼女はキョロキョロと辺りを見回しながら、歩みを進めた。 片手には「お姫様」の手を引き、先導する
からから、からから 点滴のキャスターを引く少女を気遣った速度で手を引く。 新米の医師が「騎士様」 この少女が「お姫様」なら、自分は「侍女」なのだろう そんな下らないことを思いつつ]
…(こくり
[医師からの「待て」のサイン>>59に頷く。彼女は、握った手をぎゅ、ぎゅ と握り、大丈夫だからね の意図を送る。]
(61) 2014/06/25(Wed) 04時半頃
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あら?あらあら? [目前では、>>54 >>55 以前顔見知った眠たげな少年と、何やら挑発的な少年。そこに感情的に介入する>>60新米の医師の姿。
…何やら訳ありのようだ。急ないざこざなら幾度と無く体験してきた。ここは任せるのが得策と直感し、こちらに視線を返さない青年の肩に、ぽん と手を載せながら耳元で囁きながら、すれ違い、前へ進む]
―騎士様は、立派に騎士様だったわね。 ありがと。かっこいいわよ
[不安がっている少女をいざこざには巻き込みたくない。今はこの白衣の医師を心強く思った]
デメテルちゃん、行きましょ? さ、すぐそこよ?
(62) 2014/06/25(Wed) 04時半頃
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ローズマリーは、幸運を祈りながら、セシルの背中を見送りドアの前で待機した
2014/06/25(Wed) 04時半頃
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[金色の紙の花を光に当てている女の子。その姿を綺麗だなぁ、なんて満足そうに笑って]
かみさまのためのおうた? ねっねっ、じょうずにうたえたら、かみさまくるかな? あってみたいなー。
[噛み砕いて説明された聖歌>>35に、どういうものだろう。と目を輝かせる。 もしも神様が来てくれたら、自分もみんなと同じ巨人にしてください。って頼むつもりで]
あさがおは、あたらしいおうた、おしえてもらうのうれしいよ? かみさまにおうたがうたえたら、すごいもん。
[レティーシャのごめんなさいの意味がわからず、きょとんと目を丸くした。たくさんおしえてね。なんてワクワクした調子でいいながら。
レティーシャの話す病気の説明>>36はよくわからなかったけど『身体が成長しない』という部分はよくわかって、自分だったら辛いだろうな。と泣きそうな顔になる。 幼稚園で行われた身体測定、身長や体重、誰が一番増えたのか友達と競っていたから]
おおきいこなのに、ちいさいこっていわれちゃうのは、やだよね……。あさがおでもいやだもん。
[あいかわらず、言葉の選び方は下手だったが、たいしたことなんだよ。と精一杯伝えようと。]
(63) 2014/06/25(Wed) 05時頃
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んーと、あさがおのおはなし?
[クシャミの問い>>42に目をパチクリとさせて考える。 自分の病状はある程度、知られてしまっているのだが、そのことには気づかずに。]
あさがおはね、おおきさがよくわかんないんだって。 みんなきょじんにみえるし、たいらだとおもってあるくと、おっこちちゃったり。 ちいちゃいとおもってちかづくとおおきくてぶっかったりするの。
[皆が巨人に見えるから踏み潰されそうで怖い、それだけではなく転落したりぶつかったり、生傷が絶えないのが現状で。 遊び道具として与えられたのは折り紙と風船。その二つならぶつかっても怖くないから。]
んーと、そのくらいなの。 ゆうちゃんとあえないのはつまんないけど、またあえるまでまってるの。
[残りの寿命は長くはない。家族の話はこっそり聞いたけど、幼い頭では死というものがまだよくわからなくて、いまはただ姉に会えないのだけが辛かった。]
(64) 2014/06/25(Wed) 05時頃
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[一通り話したのち、もぞもぞとクシャミの膝の上で体の向きを変え、向かい合う形になる。 ふわぁ、と小さくあくびをすれば、ぽすんと頭を持たれかける。 部屋から出て大冒険して、そして自分の病気について話した。どこか緊張していたのが緩んだようで、ふにゃりと体の力を抜いたまま、じきに寝息を立て始めた。
二人がまだ会話をかわすようなら、このまま眠らせてもらうし、解散するならば部屋に運んでもらいたいな。と思いながら。 もちろん熟睡してしまえば眠りは深いので、誰かに預けても起きることはないだろう。]
(65) 2014/06/25(Wed) 05時頃
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朝顔は、クシャミににっこり笑いかけながら夢の中。
2014/06/25(Wed) 05時頃
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[ぼんやりと、意識が浮上してくる。なにをしていたんだっけ。 ああそうか、あのまま気を失ったのか。]
……は、きもちわる
[身体を伝う嫌な汗と、床に散らばる毒々しい花。諸々含めて悪態をひとつだけ吐くけれど、誰も聞いてないのだから構わないだろう。
自らを蝕む花は、気持ちが落ち着くと身体からボトリと落ちていくようだ。身体には紅い跡が少し残るくらい。それもそれで気味が悪いものである。自分の身体の仕組みが分からない。]
(66) 2014/06/25(Wed) 06時半頃
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[ひたすらぼーっとしていれば、自らを呼ぶどこか事務的な声>>59。 声からして、セシルのものだとは分かったけれど、だからと言ってなにをするでもない。扉を開けるつもりは毛頭ないし、当たり前のように居留守を決め込むつもりである。 彼は自分の病気について詳しくなかったはずだし。とりあえず今は誰にも会いたくはない。]
………、デメテル
[そうだ、デメテルは無事なのだろうか。嫌な知らせは聞きたくはないから。彼女の無事だけ知らせて、何処かに行ってくれればいいのだけれど。
マイナス思考は落ち着いたものの、通常の思考能力すら失われている。部屋に鍵などかけてはいないけれど、もしも誰かが入ってきたら、まともな対応などできるのだろうか。]
(67) 2014/06/25(Wed) 06時半頃
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………ぐ…、
[返す言葉もないけれど。 悔しいわ羞恥的だわ、こちらの方がガキに見えてくる。このやりとりを終えたくて仕方がない。奥歯を噛み締めて、ただ睨むことしか出来ず。 ガキを盾に取るガキなんて面倒にも程が有る。]
いっ、 ほんと躾のなってねーガキだな!
[蹴れた太腿は結構強く踏み込まれたらしく、一度バランスを崩したけれど。勢いで肩を掴んでドアまで押し付けると、それなりの音がしただろうか。
響く衝撃音の間に>>60人の声が聞き取れれば、勢い良く振り向く。…またこの白衣か… 立場が悪いとは思いつつも白衣をジロリと睨みつけて]
なんだよ
(68) 2014/06/25(Wed) 07時半頃
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オスカーは、朝顔に話の続きを促した。
2014/06/25(Wed) 08時頃
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[横目に彼の腕に力が入ったように見えたが、直ぐに緩んだのを確認すると気づかないふりをして。]
明日も……。 そう、だね。猫さんが言うなら大丈夫だね。
[穏やかに、それでもはっきりと彼の言葉>>42を肯定する。本当は絶対なんて不確実で根拠のない言葉は好きじゃない。けれど、彼の口から言われるのであれば、きっとそうなのだろう、と素直に信じて。]
(もしも、神様に会えたならーーわたしはどうするだろうか。細々と生きながらえていることを感謝するか、それとも自分はともかく、こんな幼い子まで病気にして、と文句の一つでも言うべきか……。)
こんな子を病気にさせるような非情な神様なんて……。 [少女>>65が眠るのを見ると、呟く。自らに奇妙な病を植え付けた神に会いたいという純粋な少女の顔を覗き込む。呼吸が深まるのがわかれば、少女の頭をやんわりと撫でる。…寝ているし怯えることはないだろう、と考えて。]
(69) 2014/06/25(Wed) 08時頃
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(姉かぁ…)
[病気については大体察しては居たが、ゆうちゃんと呼ばれる姉の存在は恐らく会えないだろう。と胸にかかる温かい存在に対して冷たい考えを持っていた。ここに居る患者は皆長い寿命は持っていない だが、本音を真っ直ぐ言うほど末期では無かった]
お姉ちゃんに会うためにはまず病気をなんとかしないとね。きっとセンセーがなんとかしてくれるよ
[心にも無い言葉。と言うほどでは無いが本心では無かった。治療法なんて見つからないし、過去に自分の病気を治ると言ってきた医者は数人居た。全員匙を投げたが、そんな絶望を幼い子に与えたくはない、と思っていた]
ありゃりゃ、寝ちゃったかな?僕は朝顔ちゃんを部屋に寝かせてから僕も寝ようかなと思うんだけど、レティーシャさんはどうする?
[昼食を食べてからどれだけ経っただろう。朝顔が寝るのだから時間が止まっていてまだ昼だと言う事はない。あまり遅い時間までレディーを振り回すのは無粋と言うものだ]
もしよかったら、部屋まで送るよ
(70) 2014/06/25(Wed) 08時半頃
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……、光栄です、とでも、言っておけば良いのでしょうか。 すみません、お願いします。
[肩に乗せられた手>>62と、先の流れを引き継いで囁かれた言葉に、逡巡してから言葉を返した。
デメテルの方へ向かう彼女を認めれば、その後ろ姿に追って声を掛けて。先までの少女の様子と合わせて、これならば大丈夫だろうと、頭を下げた。彼女に見えていたかどうかは解らないけれど。 正直なところ、あの二人は自分の手には負えない気もする――とは、流石に口にはしない。]
(71) 2014/06/25(Wed) 09時頃
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ちょ…っ、…ああ、もう! 一体何だっていうんだよ…!
[近付くうちにも蹴り飛ばされたオスカー>>68が弟を壁に叩きつけるのが見えて、廊下に響く音の上から声を上げた。 足を早めて壁際のふたりに近付くと、弟の肩を押し付けるオスカーの手を掴む。 彼が強い抵抗を示さなければ、腕を引いて降ろさせようとするだろう。]
…なんだよは此方の台詞です。 とりあえず、離れてください。 怪我でもしたらどうするつもりですか。
[此方を睨み付ける赤色に目を眇めてから、薄らと香る麦酒独特の匂いに顔を顰めた。本当に、何をしてたっていうんだ、この人は。 今日はまだ凶器を持ち出していないだけマシかと思い直すと、弟に視線を移して、それから彼の背後の扉も眺める。壊れていなければいいけれど、なんて薄情な心配をして。
彼等が大人しく離れるようなら、改めて事情を聞こうとは思うけれど――はたしてどうだろうか。]
(72) 2014/06/25(Wed) 09時頃
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[偽物なのか、と。 そう呟く声と、まるで焦がれるように触れる掌にキョトンと目を瞬かせる]
不服ですか。 …君も、発病する前は作り笑いくらいしていたでしょう。 表情は、感情を表すのに一番"楽な"手段ですから。
[誰だって、表情を偽る事くらいしているでしょう、と。そう言いたげにクスリと笑みを零すと、触れる手を取って紅茶をまた一口。 発病の前は、彼はそれこそ素直に胸の内をその顔へと乗せていたのだろうか、それとも。
次いで飛んできた誤魔化しているような問いに、小さく眉を寄せ顎に親指を当てて暫しの間思案する。 笑顔か、泣き顔か。軽く目を閉じ、果たしてどちらの顔を見るのがより楽しそうか、なんて。そんな不謹慎な事を考えてしまった]
(73) 2014/06/25(Wed) 09時半頃
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…感情を表したいのなら泣けば良いんじゃないですか。 その方がきっと、君の素直な感情が見えるでしょうし。
[もしも、彼の表情が戻ったのなら。涙で歪んだ彼の顔はきっと、どんな表情よりもその心の内を写すだろうと。今は冷えて固まっているその端正な顔はどう歪むのだろうか。 戻る事があるのだとすれば、その時は是非ともその泣き顔を見せて欲しいものだ。そんな考えを胸に、握った手を離してそのまま相手の頬へと伸ばす。 彼が振り払わなければ、そのまま指先でその白い頬へとそっと触れただろう]
(74) 2014/06/25(Wed) 09時半頃
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っ!
[掴まれた左腕に嫌な感覚が蘇る、身を固められて死の恐怖を浴びせられた、あの感覚。 咄嗟に掴む手を振りほどいて、渋々ながらも>>72白衣の言葉に従い、舌打ち一つ打ちながら少年から身を離す]
んだよ、 大切な弟を守りに来たか? …兄弟揃って仲良しこよしの庇い合いか。
[動揺は悟られたくない。鼻を鳴らして、わざとらしく煽りの言葉でも吐きながら嘲笑する。どちらもとんだ甘ちゃんだ。
同時に全く連絡の取れない双子の妹の事を思い出した。嫉妬と憎みと、全て妹への恋しさの裏返しだったけれど、オスカーには目の前の仲の悪そうな兄弟でさえ羨ましくて堪らなかった。
小さく発せられる言葉の最後には、馬鹿にした口調とその奥深くに悲しさを含ませて。この場から離れてしまいたい、そう考えながら]
(75) 2014/06/25(Wed) 10時半頃
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不服というか……私には、無縁でしたから。 必要無いでしょう、そんなもの。
[手を下ろされれば、既に満足していたから抗いはしない。そのまま手を握られたものだから、少し怪訝そうな視線を向けはしたが。
どうして表情を偽らねばならないのか、いまいち分からなかった。 楽しいなら楽しい、悲しいなら悲しい。そう表現すれば良い。無理をして別の感情を纏って、何の意味があるのだろう。そんな窮屈な生き方が、楽しいのだろうか。 ……それならいっそ、交換してほしい。作り上げた偽りの表情と、張り付いた変わらない表情。両者に差等無いだろうから。
対峙する相手の思案顔を見るともなく見て。何となく彼の出すであろう答えは、予想出来ていた。笑顔とは裏腹に意地の悪い人だから]
(76) 2014/06/25(Wed) 10時半頃
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はは、先生は泣き顔がお好みですか。 それなら、その時は先生に一番に見せに行きますよ。
[そんな時はこないと分かっていたから、軽い口調で約束を落とす。 返された答えには、内心やはりとしたり顔を作って。けれど次いで伸ばされた指先に困惑する。 先程自分もそうした手前拒絶はしないが、居心地悪そうにその手と彼の顔とを交互に見た。 暗に止めろと言っているのだけれど、通じるだろうか。通じた所で、彼が止めるとも思えないが]
……何ですか、この手は。
[動かない顔等、触っていても面白くはないだろうに。そういう思いを込めて、自然睨み付ける様になってしまったのは、仕方が無い事だろう]
(77) 2014/06/25(Wed) 10時半頃
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ディーンは、セシルに話の続きを促した。
2014/06/25(Wed) 10時半頃
クシャミは、オスカーに話の続きを促した。
2014/06/25(Wed) 10時半頃
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ふふ、お気遣いありがと、 それじゃあ、お言葉に甘えようかな。
[照れ臭そうに答えると、目を伏せる。病気の話をしたからだろうか、それとも彼の優しさかは分からなかったが(女の子ではなく)女性扱いをされて笑みを浮かべずにはいられなかった。それを隠すように口元を左手で覆って。自然と胸が高鳴るのが分かるが、それが何故なのかはレティーシャには分からなかった。]
ーー送ってくれるのなら、ちゃんとエスコートしてくれるのかなー?
[一応レディだからね、と悪戯っ子のように続けながら左手を下ろせば、普段通りの微笑んだ表情に戻っていて。そのままの表情で彼に右手を差し出し、彼の反応を待った。 ふ、と彼に「さん」付けで呼ばれているのが気になり、余所余所しいなぁ、なんて思いながら。]
(78) 2014/06/25(Wed) 12時頃
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双子 朝顔は、メモを貼った。
2014/06/25(Wed) 12時頃
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[左手を差し出すレティーシャ(>>78)に当然だよ。とでも言うかのようにその手を握った]
勿論、ご案内しますよ、お嬢様。なんちゃって、ニハハ
[彼女の手は温かく、そして小さかった。離してしまうと遠くに行きそうでそれが怖くて痛くない程度に力を入れてしまう。彼女がそれを拒まなければ、きっとそのまま握っていただろう 恥ずかしさから顔を直視する事は出来ず、話題を作らないとと考えていた所に自分が未だにレティーシャから猫さんと呼ばれていた事を思い出す]
そういえば、僕の名前。クシャミだよ、猫さんじゃなくて。どっちでも良いんだけどねー
[朝顔を落とさないように抱え、片手では手を握り。やっぱり家族みたいだな、と思いつつも再度口に出すことはなかった]
(79) 2014/06/25(Wed) 12時半頃
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[素早く振り払われた手>>75に、迂闊だっただろうか、と思う。食堂で彼が見せた怯えの表情を忘れた訳ではない。 けれど続けられた嘲るような言葉に、すぐに苦笑を浮かべた。]
はあ、どちらかを贔屓するようなことはしませんよ。 どう見ても両成敗でしょう。
[自分もたいがい沸点の低い方だけれど、その程度の煽りにならば乗ることはしない。 どちらが揉め事の原因になったかは知らないが、それでも片方が肉親であれば、それなりに申し訳なさは覚えた。]
…怪我はありませんか。
[弟によって作られる痣や引っ掻き痕には、自分も覚えがある。何かあっては後々困ると、気遣いの言葉を掛けて。 ――そんな振る舞いだとか、彼の"仲良し"なんて言葉だとか、きっと弟は良い顔をしないだろうと、知ってはいる。
最後に聞こえた言葉にだけ、どこか違和感を感じ取って、それまでとは違う覇気のなさに首を傾げながら。 遠目から見ても思い切り踏みつけられていた脚に目をやって、確かめるように手を伸ばす。先と同じように拒否されるかどうか、それは解らないけれど。]
(80) 2014/06/25(Wed) 12時半頃
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い゛ッ、てーな、
[扉に押し付けられた衝撃が肩や背を痛めて、更にそれが右手に響いて流石に表情を歪めた。 不意に割り込むようにかけられた声>>72と、目の前の男の腕を掴む手が伸びてきた事で、漸く人が近づいてきてた事を知る。 それが誰だかにはすぐに気が付いたけど。この場の仲裁には、おそらく今彼は最も不向きだ。現に僕は余計にイラつく羽目になったんだから。 兄によって止められた事も目の前の奴の煽るような言葉>>75も、何もかも気に入らない。だけど右手が思い出したようにズキズキ痛むし。
仲良しだなんて表現されたことにも、その場を取り繕うようなやり方にも。 普段ならきっと殴り返してたに違いないんだけど。 どう考えても、この後の流れを思うと面倒以外の何者でもない。 話の焦点が自分以外の二人に向いたからこの隙にさっさと退散した方がいい。]
…、
[壁から背中を剥がしてその場から離れるための一歩を踏み出す。 階下に向かう方角へ足を向けて、黙ったまま歩き出した。 進行方向を幾らか塞ぐ様な兄は腕で適当に押しやろうとするだろう。]
(81) 2014/06/25(Wed) 13時頃
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[手に伝わる彼の体温は温かくて心地良く感じられる。彼の手に力が入るのが分かれば、応えるように手を握って。この方が落ち着くね、と笑って見せる。]
ーーあ。
[彼に名前の話をされて、同じ事を考えていたのか、と声を漏らす。]
えーと……クシャちゃん、とか?
[少し悩んだ表情をしたあとに呟く。新しい呼び方はどうか、と彼の反応を伺う。もしも気に入られなかったり、別の呼び方を希望されればその気持ちに沿うだろう。]
(82) 2014/06/25(Wed) 13時半頃
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[両成敗か、>>80白衣の立場上そうすることしか出来ないだろう、悲しいもんだな。なんて心にもない同情の言葉を取り留めなく思って]
は? ……僕が?
[問いかけられた言葉に驚きが隠せない。なぜ弟で年下の少年より此方を優先したのか。そんなにか弱く見えたか? いや、そんな事よりいっそ、このガキを優先して欲しかった。
幼い頃の自分や肉親の縁やら所々面影の重なる少年も、白衣の男も取り繕っている様に見えてしょうがない。イラつきは収まらず、実際の兄弟を目の当たりにした悲しさもあって]
さわんな。
[伸びてくる手から距離を取って、>>81自分よりも先に場を後にした少年を背中を目で送って。本当にこの白衣は可哀想な奴だ。幾つか自身と照らし合わせてしまい、心を痛めたけれど]
(83) 2014/06/25(Wed) 13時半頃
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おや、本当ですか。 …それは楽しみですね。
[小さな笑いと共に交わされた口だけの脆い約束に、僅かに驚いたように相手の顔を見やる。てっきり、そんな顔を人に見せるのは嫌がるかと思ったのだが。 目を細め、思わず零れた期待の言葉は社交辞令ではなく本心なのだけれど、彼は果たしてどう取るだろうか]
……不思議なものですね。 硬いわけでも、冷たいわけでも無いのに。
[居心地の悪そうに視線を移す相手に構いもせず、指先で軽くその頬へと触れる。睨む目と視線が絡めば、嗚呼気を悪くさせましたか、と肩を竦めてみせるもやめる気配は無く。 直に触れてみれば、その頬は岩のように硬く硬化している訳でも、氷のように冷たく凍っている訳でも無い。逆の手で自分の頬に触れ、似通った感触に小さく眉を寄せる]
(84) 2014/06/25(Wed) 13時半頃
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それにしても、君が素直に感情を出すタイプなのは少し意外でした。 良く泣いたり笑ったりしていたんですか。
(俺は、そんな君の方が羨ましいですけどね…まぁ、欲しくはありませんが)
[先程の彼の言葉を思い出し、触れた手で軽く頬など摘まんでみながらそう呟く。どうやら、彼は存外素直な性格のようだ。 感情を躊躇うこと無く出す事の出来る素直さは、それは何とも尊いものだろう。しかしそれを欲しいとはどうしても思えなかった。 それならむしろ、いっそその固まった表情の方が幾分か"使い道がある"、なんて。 彼の顔の中心、唯一感情を伝える術を持つ唇に指先だけで軽く触れながら、尚も困惑しているであろう彼を面白そうに眺めた]
(85) 2014/06/25(Wed) 13時半頃
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…ぷっ、あっははははは
[思わぬ彼女の呼び方についついいつもとは違う笑い方をしてしまった。それは呼び名が気に入らないではなく一度も呼ばれた事が無かったからというのと、あまりにも可愛らしい名前で自分には似合わないギャップから来るものだった]
あははは……あー、なにさ、クシャちゃんって……面白いなぁ。それで平気だよ。それじゃあ僕は、レティーシャさん…じゃなくて、レティちゃん…レティかな
[いきなり呼び捨てと言うのもどうだろう。と思いつつも他に良い案が思い浮かばず拒まれても嫌な気はしないし、他の呼び名を考えるだろう。現状これ以外思い浮かぶ事は無かった]
ニハハ、朝顔ちゃんが起きちゃうかにゃー
[胸に頭を預ける幼女の反応はどうだっただろうか。もしも起きてしまったのなら部屋の前まで送れば良いだろう。寝たままならば…その時は布団の中まで運ぶ事も苦とは思わなかった]
(86) 2014/06/25(Wed) 14時頃
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……痛んだら、正直に教えてくださいよ。
[離された距離>>83は想定の範囲内ではあった。さほど驚くこともなく、伸ばした手はそのまま戻す。 拒絶の言葉を口にする少し前、露骨に動揺した彼の様子には、どこか引っかかりを覚えたけれど。]
…あ、おい、ガーディ!
[そんな隙をつくかのように、無言で立ち去ろうとする弟>>81に思わず声を上げて、自分を押し退けようとした腕を咄嗟に掴む。それがどちらの腕かまでは、選択するような余裕はない。]
おまえは怪我してるだろ。 ……後でも良いから、見せなさい。
[掴んだ手は、振り払われでもしたらすぐに離すだろうけれど。 どのみち、彼の右手に包帯が巻かれているのには、掴んだ後で気付いた。 おそらく先に別れた時のものだろうと、聞こえた物音を思い出せば、この状況への怒りも込めて、常よりきつめの口調で告げる。 後で、としたのは、この場所を離れようとする彼への気遣いだけれど。]
(87) 2014/06/25(Wed) 14時頃
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[そうして深く息を吐いて、再びオスカーへと目を向ける。ずいぶんと感情的になっているように見える彼を、じとりと睨み付けて。]
…何が起きたのか、説明してくださいよ。 お部屋をお借りしてもよろしいですか。
[この場を離れようとする弟を見ながら、呆れたように呟いた。予想できない訳ではないけれど、自分が知っておくべきだとは思う。 これ以上この場で騒ぎを起こしたくはないから、どこかへ移動できれば良いと、暫し思案して、――ついでに回診も済ませてしまおうと。
そんな惰性を働かせながら、一番近場に思える彼の病室へと目を遣った。]
(88) 2014/06/25(Wed) 14時頃
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〜〜ぃッ、たいんだってば、離せよっ!!
[横を過ぎ去ろうとした時に掴まれた腕>>87 軽い衝撃も骨に響いて痛みを訴える。
自分の行動を阻害された事も、説教でもするかのような強めの口調も、痛みも、ひとまとめに腹が立ったから声を荒げて掴まれる五指を振り解くように腕を思い切り引いた。
結局その動きもまた、痛みを呼ぶものではあったけど。]
[背後から説明だなんだと声が聞こえてくるが。 もうさっさと歩き出してしまったから振り返るのも面倒くさい。 口を出すよりも一刻も早くこの場を去りたい。 あの青年が余計な事を言ってくれなきゃいいんだけど。
そのまま廊下を歩いてけば、すぐに鬱陶しい声も遠ざかるだろ。]
(89) 2014/06/25(Wed) 14時半頃
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[沈黙を決め込んだドア>>67に どうしたものかと悩みつつ。 そして彼女は考えを練った]
デメテルちゃん? まずは、貴方の無事を知らせてあげましょ?
[長髪の少女の肩を押し、ドアの前に立たせる。 ここならば、声は届く筈だ。]
(90) 2014/06/25(Wed) 14時半頃
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あ…あらあら…?
[その刹那、彼女は地面に膝を着く。 フラフラとしたその感覚にその額を掌で覆う。]
(嘘、でしょう? こんな時に)
[痛みという概念を失念した彼女は、その不調に気づけなかった。 壁にもたれ掛かり、無理に笑ってみせる。]
(他人の為に…笑う、強さ…)
生活の為 仕事の為に、楽しくもないのに笑い、必要とあれば肌を重ねる。それは全て、自分の為。 今はこの長髪の少女の為 それならば、話は別。耐えられる]
(91) 2014/06/25(Wed) 14時半頃
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[>>88珍しく白衣に睨みつけられると物珍しげに思えたが、その様子を見ると厄介に思えて。 しまった、ごたごたしてるあいだに逃げ出すべきだった…]
別になんもねーよ…
[喧嘩の詳細や怪我の内容は毛頭話す気にはなれず、質問にはまともに答えずに、顔を伏せそっぽを向いて言葉を落とす。
拒否することは、まぁ恐らく彼は許さないだろう。まるで職務質問を受けている様だ(実際彼はそういう職業だが)。 セシルがあの様子だから見かけ上は大人しくして、しばらく立ち尽くした後、自分だけさっさと自室の扉を開けて入って行き]
(92) 2014/06/25(Wed) 14時半頃
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[楽しみだと言われれば、すぐに笑みも引っ込む。 まさか本気にしただろうかとそんな事を考えるが、どうせ治る事は無いと思えば否定もしなかった。それにただの戯れだ。口約束なんて、破ろうと思えば幾らでも破れる。 ……彼の事だから、もしかしたら無理矢理にでも”約束”を遂行させられるかもしれない、とは。思わないでも無かったが]
そりゃあ、生きていますからね。
[やはり止めてはくれなかった様で、思わず視線も鋭くなる。上辺だけの気遣いの言葉に軽く苛立ったが、それでもまだ抵抗はしなかった。……まだ。
これは一体何なんだ。触診の様なものか?そんなの、散々してきただろうに。 戸惑いのままに動く視線は、どうにも抑えられなかった。余程止めてくれと言おうかと思ったが、先程の自分の行動を思えばそういうわけにもいかず]
(93) 2014/06/25(Wed) 14時半頃
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な、なんで笑うのぉ……っ
[こんなに笑われるなんて予想外で、何か変なことを言ったかな、と恥ずかしそうに言葉を漏らすと、可愛いでしょう?と問うて。
レティと呼び捨てで呼ばれれば、頬を染めて心を浮き立たせる。初めて異性に呼び捨てで呼ばれてそわそわと落ち着かない素振りを見せたのは彼に気付かれていないといいけれど。]
今すごく嬉しいの、心が埋まっていく感じ……。
[珍しく素直に思ったことを呟くと、朝顔に視線を向けて、少し騒がしくしたかな、と心配になる。そのまま口を閉ざすと、様子を伺って。]
(94) 2014/06/25(Wed) 14時半頃
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元々、あまり顔には出ない方でしたよ。 態度にはまあ……よく出る方ですが。
[現に今も不快だと示しているのだけど。続く筈だった嫌味は、どうにか飲み込んだ。 薄い唇に触れられれば、己の顔が玩具にされる事に、ついに耐えられなくなって。咄嗟に左手でその指先を振り払う。楽しげなその表情が歪めば良いと、少し強く叩いたのが、故意とバレなければ良いが]
……、そろそろお暇します。 包帯と紅茶、ありがとうございました。
[包帯は兎も角、紅茶は一口飲んだ切り口をつけていなかったが、一応礼を付け足す。飲みきらないのは失礼だと分かっていても、傷が痛んで嚥下するのが億劫だったのだ。
最後に一つ、お辞儀をする。そして引き止められる事が無ければ、そのまま扉へと足を向けるだろう]
(95) 2014/06/25(Wed) 14時半頃
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[クシャミに抱っこされたまま、眠りは深く2人の会話は全く聞こえていなかった。 体に時折感じる振動も揺りかごのようで心地良い。 そのまま、すーすー寝息を立てていたが。]
ふわぁ……おはよー…?
[明るい笑い声>>86にうっすらと目を開く。 金髪の女の子の表情>>94も、さっき自分が見たものよりも明るくて、いいことがあったのかな。なんて、あくび半分の笑顔を浮かべて。]
にゃーにゃのおにーさん。きらきらのおねーさん。 ありがとー。あさがお、もうかえれるよ。
[あたりを見回せば、自分の病室のすぐ近くまで来ていて、これならばもう大丈夫。とにっこり笑った]
(96) 2014/06/25(Wed) 15時頃
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[自室の扉を開く際につい右手を使い、ツクリとした忘れていた痛みを思い出し。 厄介にならないようにしなければ、と鬱陶しげにそれを見て、少しだけ労わるように摩る。
太腿の怪我も歩くのには支障ない様だしひん剥かれないよう注意しようと、治療を嫌がる子どもの様な発想を展開させて]
あ…
[それと売店の袋が目について、これも伝えておかなければ、と思いながら何気無しにガサガサと漁る。 自然ともう一本のビールを手に持つと、痛む右手で開けるのは躊躇われて、机の上に放置するだけになり。それからは落ち着かずにベッドへ腰を下ろした。
そうしている内にもセシルは部屋に入っただろうか?]
(97) 2014/06/25(Wed) 16時頃
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[寝起きの幼女(>>96)に対して無理に部屋まで送るのも悪いだろうと思うとゆっくりと床に足が付くように降ろすとその手を握った]
ニハハハ、また明日会おうにゃー
[その顔を覗き込むとまだ眠そうであったが、言葉の真意は届いただろうか。そうしてそのままレティーシャの方を向くといつもよりも明るく、そしてご機嫌な調子で笑った]
ニハハ、可愛いけど恥ずかしいなぁ。よろしくね それじゃあ僕は自分の部屋に戻るよ、レティの部屋も朝顔ちゃんの近くまで一緒だからお願いして良いかな
[近いと言っても距離大きさのわからない朝顔を歩かせるのはやはり心配があった。しかし、移動中の騒動(>>88>>89>>92)も気にならないと言えば嘘になる。二人の目に映らぬように移動したが、耳が良いクシャミには何かあった事だけは理解出来た]
今頃解決してるかなー…
[二人に聞こえないくらいの声で呟くと手を離し、二人から数歩遠ざかった所で再度振り向いて大きく手を降った]
ニハハ、またねー!
[楽しかった時間を手放すのは名残惜しくもあったが、こんな所でも楽しい時間があるのだと希望が持てれば明日も生きていられる気がした。今はそれだけで充分であった]
(98) 2014/06/25(Wed) 16時半頃
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ー2階廊下ー
[階段を登り歩いて間も無い所に掲示板に退院者が出た通知を見付けた。名前はカリュクス。名前から誰かの特定は出来なかったが、恐らく食堂で目の端に映った白い人だろう、とだけ予測はついた]
………治るんだ
[治る治ると言い続けてきた医者。それは結局匙を投げ、自分をここへと送り込んだ。送り土産に寿命だけを告げて余生を楽しめとばかりに。 誰も原因も治療法もわからなくてここに来て治らないと思ってる所に1人の退院者。それはクシャミにとって希望であり、同時に憎悪を対象だった]
……ハッ
[ゴッ、と鈍い音が耳に届くと同時に右手の拳に痛みが走った。退院通知の紙に対して続けて2回、3回と殴り拳から血が滲み出てる事を無視して続けた]
ここで…!俺が…!どれだけ…!その前も…!前も……!!
[医者なんて信用出来ないとばかりに憎しみを込めて何度も殴り、紙に目立つくらい血が付いた所で拳の痛みがやっと自身にストップをかけた。しかしクシャミの目には自身の血の染みすらインクが滲んだように黒く見えて]
(99) 2014/06/25(Wed) 17時頃
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……何でなんだよ。治らない病気じゃないのかよ……
[治るチャンスは希望であるが、自分の余命を考えるとその頃には死んでいるかもしれない。生きたい希望が見付かった今、その通知はただクシャミを絶望へ陥れるだけだった。最後に拳を掲示板に叩きつけたが、もはや与力は無く、ただ押し付けるだけとなってしまった。 そのままズルズルと崩れ落ちると掲示板の下に座り、虚空を眺め続けた。その目は色を失いかけ、どこにも焦点が合ってなかっただろう]
(100) 2014/06/25(Wed) 17時頃
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[彼の声>>98にこくり、と縦に頷くとまた明日ね、と手を振った。それから朝顔に視線を戻すと、怖がせないように屈んで。]
起こしちゃってごめんね、 それじゃあ行こうかー。
[彼女が転ばないように抱き上げてあげたかったけれどこの身体では危ないかな、なんて考える。手を繋ぐ?とやんわりと聞いてみたが、彼女はどうするだろうか。]
(101) 2014/06/25(Wed) 17時頃
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[負傷している側の手を掴んでしまったことに気付いたのは、強い力で振り払われて>>89からで。]
……っあ、悪い、
[なかなか上がる事のない大声にハッとして、慌てて手の力を緩めた。その時にはもう彼の手は逃れた後だったから、意味はなかったかもしれない。]
………、安静にしてろよ、馬鹿。
[自分の叱責には応えずに去る背中を、複雑な心地で見送った。 せめて自室に引き篭ってくれたら良かったものを、なんて思考は、怠惰なのか気遣いなのか、自分でも判別はできないけれど。
どうしてこうも上手く行かないのか。 自分がこの病院に来る前、否、彼がここに入院するよりも前から、幾度となく自問した問いを脳内に巡らせて、――結局、答えは出ない。]
(102) 2014/06/25(Wed) 17時半頃
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……はあ、 貴方達は、何もなくても取っ組み合いをするんですか。
[そうして振り返って、どこかばつの悪そうな様子で落とされた言葉>>92には、呆れた溜息を吐いてみせた。それで済まない事は、彼自身理解しているようだけれど。
予想よりも殊勝な態度を見せた彼の、それでも不服そうな表情には内心舌打ちをしたくなった。自分だって、こんな面倒な事態に手間を取られるのは本意ではないのだから。]
失礼します、
[扉を開く動作の中で、一瞬淀んだ動き>>97には首を傾げる。 けれどその後に薄く摩られた手を見れば、疑問は不満へと変わった。]
………どれだけ怪我してるんだよ。
[忌々しげに吐き出した言葉は、彼の耳には届いただろうか。]
(103) 2014/06/25(Wed) 17時半頃
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[煮え切らない心地に眉を顰めながら、続いて室内へと入って。 僅かに漂うアルコールの臭いに、今度こそ眉間はぐっと寄せられる。]
…隠すつもりも無いのですね。 コープラさん、まだ未成年でしょう。
[その臭いに触れるより先に彼自身の手によって取り出された缶を見れば、説教が嫌だなどとは言わせない。 呑気にもベッドに腰掛けた相手に足早に歩み寄ると、苛立ちをぶつけるようにその隣、シーツの上に腕をついて、その視線を追って目を合わせて。]
まったく、何から聞けば良いのかすら検討がつかない。 ……理由はもういいです。
けれど喧嘩は駄目です。怪我も駄目、アルコールも駄目です、それから怪我を隠すのはもっと駄目です、いいですか!
[自分までもが苛立ってしまっては話にならないと、理解はしていたけれど。珍しく敵意を向けられない事に、無意識のうちにつけ込んでいたのかも知れない。まくし立てるように不満をぶつけてから、はああと大きく息を吸って。]
……右手を見せてください。
[ようやっと常通り戻した声で、最後にひとつ唸った。]
(104) 2014/06/25(Wed) 17時半頃
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[まだぼーっとした目を、ごしごしと手でこすっていたら、かすかな浮遊感。 スリッパを履いた足に硬い感触を感じて、床に降ろしてもらった>>98のだと気がつく。]
うん。にゃーにゃのおにーちゃん。またね。 またあしたあそんでねー。
[猫耳フードのその背中に大きく手を振る。 『また明日』ってことは、明日も遊んでくれるのだ。と、そのことばかりが嬉しくて、彼の言葉の裏にある意味なんで気付きもしない。]
んーん。あさがお、ちょうどおきたの。 おこされたんじゃないの。 だから、へーきだよ?
[かがみこんでくれた彼女>>101 まだまだ大きく見えるのは変わりなかったが、それでも怖くない人だとはわかっていたから、そっと手を伸ばす。]
うん。おててつないでほしいな。
[恐る恐る伸ばした手。 それを握ってもらえたなら、廊下の突き当たりにある、自分の病室までまっすぐ向かった。]
(105) 2014/06/25(Wed) 18時半頃
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双子 朝顔は、メモを貼った。
2014/06/25(Wed) 18時半頃
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…、…あ、
[セシルが仲裁に入った喧嘩を恐れていた影響か、長いことだんまりをしてしまっていたデメテル。 ローズマリーにネルの部屋>>67に呼びかけるように促されれば、 ぱこぱこ、とスリッパの音を鳴らして彼の部屋の扉の前にピタリとつく。 自分より随分背の高いドアに手を当てて、控えめにノックをして。]
…ねる、でめてるだ さっきはすまなかった。でめてるは、もうげんきだから、だいじょうぶだから。 …へやに、はいってもいいか?
[彼に、ぽつぽつと話しかけ始めた。 彼はまた一人で悲しんでいるのだろうか。]
(でめてるには、かなしみをわけあわせてくれないのだろうか)
[少し切なくなって、眉を下げる。 返事を待とうと、こつんと扉に額を当てた、が。]
(106) 2014/06/25(Wed) 20時頃
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……!ろーずまりぃ…!!
[突如崩れこむ彼女>>91に驚きの声をあげる。彼女のそばに駆け寄り、少しでも楽になればと彼女を支えてやる]
どうしたんだっ、いたいのか、くるしいのか?
[優しく歌を歌ってくれた彼女の苦しそうな所を見ると、泣きそうになってしまう。彼女の病気を知らないデメテルはただ必死に呼びかけてやることしかできなくて、おろおろとしてしまう]
(107) 2014/06/25(Wed) 20時頃
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ー2階廊下ー
[ヤニクの部屋から出て、一つため息を吐いた。 数少ない年長者だから敬ってはいるけれど、からかいあしらわれるのは苦手だ。彼の場合、何処までが本心か分からないから余計。
ため息ついでに足元に目を落とせば、自分の部屋から彼の部屋に点々と続く血痕が目に入る。一先ずこれをどうにかしなければいけないだろうと考えれば、渋々と歩き出した。自室に雑巾はあっただろうか。無かったら買いに行かなければ。
けれど廊下の先から聞こえて来た音>>99に、ふっと顔を上げる。視界に映ったのは、あのヘラヘラとした猫耳野郎で。よく見れば彼が拳を掲示板に打ち付けていると分かった]
……。
[話しかけるか否か、暫し逡巡して。けれど彼をああも激昂させた理由が知りたくて、ふらりとそちらに近付く]
(108) 2014/06/25(Wed) 20時頃
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[正直彼なら許してくれるという甘えもあったのかも知れない。知らぬ顔をしていたけれど>>103言葉も表情も態度も、どれも怒りを彷彿させて面倒だと苦笑いを浮かべた]
みせい…ねん?
[明らかに動揺して丸くなった赤錆色の目で白衣を見つめて。オスカーは自身がとっくに成人しているものだと、そう思っていた。
>>104歩み寄り接近してくる白衣にはビクリと身を引いて反応して、シーツに下ろされる腕も目線も、怒鳴り声もオスカーに恐怖を生んだ。
言葉を聞き入れていない訳では無いけれど、下ろされた腕と、その次に飛んでくるであろう反対の腕と、隠し持った凶器と、相手の挙動と表情。全てに警戒が生じてくるくると目玉が回る。 無意識の内に呼吸を忘れて、一度必死に吐き出した]
っ、…は、
分かったから… …別にこれは関係ない
[大きな溜息の後の要求を聞き取れば大人しく右手を差し出す…けれど、ついでとばかりにその右手でセシルを押しやり。大した痛みでは無いからそれを見せつけながら距離を詰める白衣に抵抗してみせる]
(109) 2014/06/25(Wed) 20時頃
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何をしているんだ。
[後ろから覗き込む様にして、いつの間にか座り込んでいた彼越しに掲示板を見る。血に塗れたそれは幾らか見辛くなっていたが、転院者が出たのだと書かれていた]
ふうん。
[それに心揺れないでも無かった(主に、ヤニクと交わした約束の事についてだが)が、勿論それは表情に出る筈が無く。 ついと視線を下ろして、随分ショックを受けたらしい猫耳に目を向ける。先程の飄々とした姿とは全く違う目の前の彼に、少しだけ興味が湧いた]
……おい。 痛くはないのか、それ。
[彼の拳を指差してそう言った。頷くのであれば、治療という名目(ディーン自身も片手が不自由なので、多少不恰好な口実だが)で話を聞き出してやろう]
(110) 2014/06/25(Wed) 20時頃
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[額を伝う脂汗を隠す様に拭い、意識を集中してその足を支えると、駆け寄った少女>>107の頭を優しく撫で、少し歪んだ笑顔を見せた]
…大丈夫よっ ごはん、食べてないからお腹空いちゃっただけだから…
それより、ほら。
[ドアに視線を向けて、行きなさい と合図する。 今まで無意味に、自分を偽り生活して来た。 こんな事くらい自分を騙してやれる筈だ]
(111) 2014/06/25(Wed) 20時半頃
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[突然かけられた言葉に目を向けると、今朝通りすがったであろう人物(>>110)が立っているのがはっきりと目に見えた]
(あぁ…こんなの見られたくなかったなぁ)
[あれだけ派手な音立ててれば当たり前か。と自業自得だと自虐的になるが、見られたのが彼で良かったと安心した所もある。もしも、成長が止まってしまった彼女や、大きさがわからない幼女ならば…きっと顔を合わせる事も出来なかっただろう]
には…は。痛い、すっごく痛い
[痛さからか悔しさからか涙声になりながらも絞り出した声に相手はどう思っただろうか。そんな自分すら情けなく、醜く見えて取り繕おうとするが、一度こんな姿を見せた相手にはきっと何をしても無駄だろう]
…力が抜けて立てないんだ。良かったら手を…んー、肩まで貸してくれると嬉しいな。忘れ物があるんだ レティから預かった葡萄酒がねー…。取り敢えず回収して明日渡したいからさ
[そこまで付き合ってくれないかな。と精一杯ヘラリと笑ったが初対面の相手に図々し過ぎただろうか。もしも彼が拒んだとしてもクシャミ回復するまで待って1人で取りに行くだろう。]
(112) 2014/06/25(Wed) 20時半頃
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[拒絶されなかった、と安堵の笑みを浮かべると彼女>>105の手を取って。恐る恐る伸ばした手をやんわりと包み込んだ。
彼女の病室は何度か部屋から出て来るところを見かけたことがあり知っていた。]
……あとは、大丈夫?
[物の大きさが分からない彼女なりに、実生活で困ることがあるだろう、と問う。もしも何かすることがあれば手伝うだろうし、無ければ彼女に別れの言葉を述べて自室へと向かうつもりで。]
(113) 2014/06/25(Wed) 21時頃
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[彼のあげた情けない声に笑いそうになるが、どうにか堪えた。表情が変わらない病は、こういう時に便利だ。だって此処で相手の機嫌を損ねたら、目的が達成出来なくなってしまう]
……仕方ないな。 ホラ、手を出せ。
[面倒臭い。そうは思ったけれど、今更手を貸さない等とは言い出せず。無傷の左手を差し出せば、そのまま肩を貸すだろう。
向けられた笑顔には、少しの嫉妬心が煽られる。あるがまま感情を表に出す事が出来る彼が、羨ましい。勿論同じ奇病患者であるから、無闇な事は口には出さなかったけれど]
で、何処にあるんだ? その、忘れ物とかいうのは。
[腕力が無い事には定評がある。さっさとしないと支えきれなくなる事は明白だ。(今回は特に、怪我もあって随分体力を消耗している)だから急かす様に言った。 レティって誰だよ。そう思わなくも無かったけれど、まあ、関係無い事だ]
(114) 2014/06/25(Wed) 21時頃
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[差し出される左手に、丁度自分も右手を負傷していたため助かるとばかりに掴み、肩を借りる状態となった]
あん……おにーさん、喧嘩でもしたの?血と酒の臭いするよ
[初対面で、しかも年上と見られる人をあんた呼ばわりするのはさすがに失礼だと思い途中で言い直したが気付かれただろうか。対人として俺を使うのもあまり印象は良くないだろう。そのくすんだ髪に顔を近づけると酸化した鉄と発泡酒のような臭いが鼻腔を刺激した]
ちょっと歩いた所にあるラウンジにあるよ。えーっと…葡萄酒だね。ニハハ、近いから多分すぐだよ
[この距離まで近付けば嫌でも相手の表情くらい伺えるものだが、全く動かないその顔に疑問を抱いていた。普通なら何かしらアクションがあっても良いのだが。 しかし、相手からは自分の表情が動いているのを確認出来るだろう。それは口元だけは笑っていて、相手を観察するそのものは変わっていなかった。しかしコミュニケーションを取る要である目は相変わらず伺えないだろう]
(115) 2014/06/25(Wed) 21時半頃
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(この人はそういう人なのかな)
[変わらない表情、面倒臭そうに差し出す手。恐らく元々対人を好むタイプでは無くて自分とは真逆の人間なんだと思った。しかし――]
おにーさん、話しやすい人だね。でも、人から聞くには自分も話さなきゃだよ?
[あそこで座っていた意味を聞かない彼を不自然に思わないわけがなかった。ただ親切にしてくれる人ではないだろう、と思ったからには裏があるはず、そう考えて口にしたが、相手の反応はどうだっただろうか]
(116) 2014/06/25(Wed) 21時半頃
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[包み込むように握ってくれた手>>113 その暖かさと柔らかさに、声に出さずに笑う。
この病気に罹ってからは、母親とすら手を繋げなくなった。 巨人になった母親は、以前と変わらない外見をしていたが。自分を見る目が、どこか前とは違っていたから。]
キラキラのおねーちゃんのおてて、あったかいね。 あさがおはもう、だいじょーぶだよ。 あんまりながくおへやからでてると、ワンワンのせんせーにおこられちゃうから。
[病気がここまで進行する前は、中庭や2階のオスカーの部屋などに、ちょこちょこと出かけて行っては、回診の時間に間に合わずによく怒られていた。 その時の事を思い出して、ちょっと眉を寄せた。]
んーとね、いっしょにおかいものしてくれてありがと。 あさがお、たくさんたのしかったよ。
[バイバイ。と手を振ると、自分の病室の中に帰って行った。]
(117) 2014/06/25(Wed) 21時半頃
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………っっ
[デメテルには彼女>>111がとても辛そうに見える。 本当に、本当に大丈夫なのだろうか。戸惑いは大きくなり、じわっ、と瞳に涙が溜まってしまう。
泣いたらまた喉が渇いてしまうから。唇をぎゅっと噛み締めて、彼女に抱きついて誤魔化して。]
……ほんとうに、だいじょうぶなのか、 ちゃんと、ごはんたべるのか?
[泣き出してしまいそうなか細い声で、問いかけた]
(118) 2014/06/25(Wed) 21時半頃
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[つい「空腹」など、子供でもわかる嘘で誤魔化してしまった事を後悔する。 幸いにも痛みや苦しみは感じないが、何処が悪いのか判断できない。それが彼女の病気の弊害だった。 只々己を襲う目眩に身を任せ、通り過ぎるのを待つ]
ごめんね… ちゃんとご飯、食べるようにするね…
[ああ、この少女を不安にさせてらはいけない。 彼女は笑顔を作るが、どこか無理があって。]
(119) 2014/06/25(Wed) 22時頃
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[言いかけた言葉には察しがついて。仲良しこよしがしたいわけではないから、気等使ってくれなくても良いのだが。まあ、気持ちは受け取っておこう]
……売られた喧嘩を買っただけだ。 ふん、とんだチキン野郎だったがな。
[酒の臭いは兎も角、血の臭いは先程の自傷のせいなのだろうけれど、深く話すつもりは無かった。聞かれて面白い話でもない。誰が好き好んで己の痴態を晒すというのか]
さっさと行くぞ、重い。
[少し歩いただけで、既に息がきれそうだ。早足でラウンジに向かう。近くにあるというのなら、この会話をしている内にも到着するだろう。
観察する様な視線が鬱陶しい。 言葉遣いに気を遣うくらいなら、その不躾な視線を止めてくれた方が余程助かるというものなのだが。 笑みを形作る唇と、前髪に隠された瞳と。どうにもちぐはぐな印象を受ける。 けれどまさか前髪を上げろ等と言える筈も無く、一つ鼻を鳴らした。気に食わない]
(120) 2014/06/25(Wed) 22時頃
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……話しやすい? それは初めて言われたな。
[はぐらかす様に言葉を吐き出して。 こいつは見た目よりも馬鹿じゃあないのかもしれない。そんな失礼な事を考えてみる。 ……だが間違っても賢くは見えなかった。だって猫耳だぞ、猫耳]
なら、話をすればそちらも話してくれるのか?
[前髪に隠されたその奥を、じ、と見詰める。表情は変わらないが、眼を合わせれば(此方からは見えないのだろうが)その瞳が好奇心に光っている事が分かるだろう。 別に打算故に手を貸したと思われても構わない。それは事実なのだから。 とはいえそれを知ったうえで、彼が話をしてくれるかは不安ではあるけれど]
(121) 2014/06/25(Wed) 22時半頃
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[ラウンジ、窓際に置き忘れていた葡萄酒を見つけ手に取ると再度こちらを見てくる彼(>>121)に目を向けた]
いーね、失う物がない者同士って言うのも悪くはないと思うにゃー
[まじまじと観察してみると、本当この人髪がくすんでるなって思う。心まで荒んでるんじゃないか、だからこんな性格なのか。とクシャミもまた失礼な事を想像する 向こうが話してくれるのならこちらとしても話し足りないくらい話す事はある。相手が出してくれたのはこれ以上に無いくらい良い条件だったとも言えるだろう]
おにーさん、本当面白いよね。話す前から何が聞きたいかは予測付くよ それじゃ、部屋に戻ろうか。えっと…どっちの部屋に行く?
[視覚故か、その輝きを確認する事は出来なかったが相手の目は今までにないくらいまっすぐこちらを見ていた。おちゃらけてみるのも良いがたまには真面目にふざけてみるのも悪くない。特にこういう相手に対してはどんな返しが来られても何も思わないからだ
『どうせ、みんな同類だろ』と]
(122) 2014/06/25(Wed) 22時半頃
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[悪びれもせず、むしろ予想外だと言わんばかりの彼の反応>>109には、怪訝そうに目を眇めた。]
ギリギリ、ですが。まだ未成年の枠でしょう。 お気持ちは分かりますけれど、せめて一言病院側に確認を――…、 ……満19歳、でしたよね?
[確かにお堅い事を言っている自覚はある。それでも線引きはしなければいけない、と。言い募る間にも、彼の様子に違和感は消えない。 頭に叩き込んだカルテの内容を自分が誤認するとは思えないのだけれど。
どこか胸騒ぎにも似た違和感を覚えながらも、彼に向けて歩き出して>>104しまえば、その疑問な優先順位は下がっただろう。 また後で確認すれば良い、――今はそれよりも。]
(123) 2014/06/25(Wed) 22時半頃
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[苛立ちばかりの説教を吐き出しきって、次第に醒めてゆく思考。 自分の一挙一動に大袈裟なまでの怯えで返されて、しまったと思った時にはもう遅かったようだ。 ―けれど、凶器を向けられなかっただけ良かったと言うべきなのかもしれない。相手にも余裕がなかったのか、はたまた他の要因かは理解らないけれど。]
…、え、あの。……。
[呑み込まれた呼吸がようやく吐き出された音を聞いて、思わず眉を下げる。 常の彼の様子には、此方も引かずに譲ることなく挑まなければならない、と。決めていた筈だったのに。 あまりに頼りないその様子に、衝動のままベッドへとついた手は、するりと引き戻る。 揺れる右手に押されるがまま、オスカーの足元へと膝をつくと、逃げようとする右手首は掴んで留めて。]
……すみません、大人げがなかった。 貴方に危害を加えるつもりはありません、…何もしませんから。
[食堂で彼に掛けた言葉を思い出しながら、居た堪れない心地のまま、ぽつりと呟く。 そのまま手の様子を確かめて、重傷でないと知れば、彼の部屋の救急箱を拝借して軽く固定をするだろう。
それが終わったのなら、改めて先程の答えを聞いてみても良いかもしれない。]
(124) 2014/06/25(Wed) 22時半頃
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…あ、ああ…そうか
[まだ19だったか、普段年齢を確認する手段が無いから特別その考えを持ったことは無かった。最後に見た鏡の向こうのホリーの姿で多少の年齢は把握していたけれど]
[ー情けなくも、セシルが身を引いた事にはとても安心して。セシルの強い声や寄せる身体を、ただ硬直させて耐えていた数秒前の自分を思うと不甲斐なく思ったけれど、恐怖は苛立ちを上回った。
まだ右手が取られるのは快くは思わず、顔を顰めて不安な様子を浮き彫りにさせて。 けれども、>>124聞き覚えのある言葉からは、昼食に付き添った白衣が思い出されて、心成しか深い呼吸が戻ってくる]
…、 あのガキとはぶつかっただけだ。 ムカついたから、それだけ。
[手首を処置している間の沈黙が気持ち悪くなって、適当にペラペラと理由を述べる。あまり言葉を発する気分にもなれないけれど、事がそれで収まるなら良いだろうと考えた。
それはセシルの聞きたいことでは無いだろうけど、オスカーには知る由もなく]
(125) 2014/06/25(Wed) 23時頃
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[観察するのを止めろと、先程きちんと言っておくべきだった。視線は嫌いだ。息が詰まって、気持ち悪くなる。 咄嗟に動かない表情を右手で覆う。二度三度と深呼吸をして、どうにか心を落ち着けた。
陽気な態度で此方を追い詰める相手に軽く苛立ちながら、それでもその場を離れないのはただ話を聞きたいからだろうか。我が事ながら理解出来ない。 ……けれど”失う物がない同士”と。彼のその言葉は胸に引っかかって。飄々としているくせに、随分と絶望めいた言葉を使うじゃないか]
それなら……話は早いな。
[多少荒くなった呼吸の合間、どうにか言葉を紡いで。その居た堪れなさにそっと視線を外す。 ああもう。どうしてこの体はこうも思い通りにいかないのか!]
……私の部屋は……今は止めておいた方が良い。 お前の部屋で良いだろう。
[自室は先程インクを盛大に零したばかりで、きっと未だ匂いが残っているだろう。 ディーンはインクの匂いに慣れているし気に入ってもいるが、慣れない者にはキツいに違いない。よりにもよって自室でダウンされたら面倒だ。 彼が諾と答えるなら、案内しろと催促するだろう。まだ回復しきっていないなら、再び肩を貸す事も吝かではない]
(126) 2014/06/25(Wed) 23時半頃
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[間近で見ているから相手が視線を向けられて呼吸が荒くなってるのもわかるが、それでも見続ける事はやめなかった。止められない限りはするつもりであったが、自分の部屋を進められて(>>126)どういう状況かを考えるが、一度自室に行ってベッドで寝たくらいで白と黒で統一された質素な部屋は誰を入れても問題ない状況だった]
別に構わないよ。…とと、もう一人で歩けるから大丈夫 それにしてもおにーさん。ニハハ、その右手もなかなか大変そうだね
[拳の傷はもはや血が凝固していたが、触るとまた流血しかねない状況だった。その手で指差すのは自分よりも重症であろう彼の手であった。まだ一人で歩けるとは言えなかったが、隣で体力を浪費している彼を見ると自分の方がまだマシに思えてきてしまった]
そういえばおにーさん。名前聞いてなかったね。僕はクシャミっていうんだけど
[自分の部屋まで歩きながら自己紹介をする。勿論彼からはとっくに目を離し、自分が先導するように歩く。後ろの仏頂面の彼は一体どう答えるだろうか]
(127) 2014/06/25(Wed) 23時半頃
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[朝顔と別れると真っ直ぐに自室へと向かう。心なしかその自分でも驚くほどに足取りは軽かった。誰と出会うことなく自室へ戻れば、ベットに腰掛けて質素な部屋を見渡す。いつ死んでもいいように、と生活に必要最低限の物しか置いていない部屋は自らの心の中を表しているようで。 最初は物足りなく感じたそれも、段々と麻痺して何も気にならなくなっていた。]
ーー……。
[それでも、ほんの少しの間でも人と話すようになれば寂しさや、虚しさを感じるようになって。クシャミや朝顔に触れた片手をもう片手で包み込むと、楽しかった時を思い出すように目を閉じた。]
寂しい、
[人と関わらなければこんな気持ちにならなかっただろう、とほんの少しだけ後悔する。これじゃあ、いざ死期を迎える時に心が苦しくなってしまうではないか、と。後悔してももう遅いのは自分でも痛いほどよく分かる。それならば、もう少しだけ人と関わってもいいのかな、なんて考えるとベットに倒れこんだ。]
(ーーどうせ死ぬんだもん、苦しんだって同じだよね)
(128) 2014/06/26(Thu) 00時頃
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[デメテルのその後を考えていれば、また負の感情に飲まれそうになる。もしも彼女に何かあったら。自分は、どうしたら。]
……っ
[思考に耽り、またもや身体中に血の巡る感覚を覚えた直後。ドアの向こうから控えめなノックが聞こえ、びくりと身体を震わせた。]
デメ、テル
[ぽつりぽつりとどこか悲しげに、デメテルの声が聞こえる>>106。 元気、と言う言葉に、ほっと胸を撫で下ろす。熱が引いていくのを感じる。 ーーでも。言う割に、どうしてそんなに儚げな声を出すのだろう。何が彼女を悲しくさせているのだろう。 早く、側に行ってやらないと。けれど、この荒れた部屋に入れるのは勿論、まだ不安定なこの心情のまま出て行くのにも躊躇いがあって。
ーーセシルがいれば、悪いようにはならないだろう。 今の自分は、綺麗に笑顔も作れない。この場は、デメテルを救ってくれた彼に、任せることにした。]
(129) 2014/06/26(Thu) 00時頃
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[ーーと、思ったのだけれど。 扉の向こうから、どこか切迫した話し声が聞こえる>>118>>119。 ひとりはデメテルのもので、もうひとりは、聞き馴染みのない女性のもの。その声は、ひどく弱々しいもので。]
(けちんぼせんせーはどうしたの……)
[そこにセシルの声がないと分かれば、心の中で一つ悪態を吐く。別に彼が悪いわけではないのだろうけれど。
ーーだって、見過ごせないではないか。
それは、善意の心なんて美しいものではなく。 無視を決め込んだ後の罪悪感で、自らが醜くなるのが嫌、なんていう自分勝手なものであるけれど。]
……、どーしたの?
[ひとつ息を吐いて、ゆっくりと重い扉を開ける。 そこには、身を寄せ合っているデメテルと、見知らぬ女性。 どこか泣きそうなデメテルの頭をぽんぽんと撫でて、自らもしゃがみ込んで、彼女らと視線を合わせる。元気になってよかった、と、僕も大丈夫だから、と言う意味を込めて。
ぐったりとした様子の女性に視線を遣って、尋ねる。笑顔を浮かべているけれど、どう見ても無理をしているではないか。]
(130) 2014/06/26(Thu) 00時半頃
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[廊下を足早に歩く。痛みが増してきてる。 途中幾人かとすれ違った気もするけど、それが誰だかを認識してる視界の広さも思考の深さもない。 階段も適当に段を飛ばして下りてった。
目指してる部屋は1Fにある。 今はきっとまだ、回診の時間だ。どうせ誰もいやしないだろ。
診療室の扉の前に辿り着くと、そこを潜り抜けて、廊下との隔たりを作るようにすぐに閉めた。]
[案の定そこは無人で、面倒を回避できた安堵に息を吐いて。 室内の棚やら引き出しやらを無造作に開けては中を漁りだす。 勝手知ったるなんとやら。
大した時間もかからずに、目的の物を見つけ出したから適当に机の上に放った。]
(131) 2014/06/26(Thu) 00時半頃
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あはは… はじめまして。デメテルちゃんの、お唄のセンセやってるローズマリーよぉ 貴方は何のセンセかしら?
[ドアからそっと出てきてはこちらに駆け寄った>>130青年に軽く挨拶する。 成る程、やはりあの時診察室から飛び出した人物だったか。 デメテルと彼を引き合わせる事に成功した彼女は安堵ししゃがみ込んだ身を、壁に背中を預けながら立たせる。世界はまだぐるぐると廻ったままだ]
(132) 2014/06/26(Thu) 00時半頃
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[一度巻いた包帯を解いて湿布を貼ったら、ぐるりぐるり、巻き直す。 これでどうにかなるとは思わないけど無いよかマシだろ。 くっさいからあんま好きじゃないんだけどな。
最後に白い布の端を止めた。溜息が出る。 何でこんな馬鹿みたいなことしてるんだろう。
亡羊と目線をうろつかせてたら。 突然脳味噌鷲掴みにされたような感覚があって、ぐらりと視界が揺れた。
平衡感覚が失われたみたいにぐにゃぐにゃ歪む景色に立ってられなくて机に片手をつく。頭が痛い。瞼が重い。気持ち悪い。
こんなの眠気通り越してただの暴力だ。]
(133) 2014/06/26(Thu) 01時頃
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うたの、せんせー?
[デメテルにそんな人、いたっけ。首を傾げて思案するけれど、思い当たる節はない。 それでもデメテルが懐いているようだし、彼女は悪い人間ではないだろう。]
ローズマリー。よろしくね、僕はネルだよ
んーと、絵本のせんせー?
[名乗りを上げた彼女に応えるけれど、首はさらに傾げてしまう。先生になったつもりはなかったけど、恐らく返答としては間違っていないだろう。
よろよろと立ち上がった彼女を見上げ、辛そうに笑う人だなあとぼんやり考える。]
で、どこが辛いの?ちゃんと言わなきゃ、分かんないよ
[話を逸らされたように感じて、真っ直ぐ目を合わせて尋ねる。ローズマリーの病のことは何も分からないけれど、未だ辛そうな彼女を黙って見過ごすわけにはいかないから。]
(134) 2014/06/26(Thu) 03時頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2014/06/26(Thu) 03時頃
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あらあら、ごめんなさいね…? ついさっき仲良くなって、「青い鳥」っていう歌を、教えてあげたの…
あのコ、こころの綺麗なコね… ふふ、ネルの絵本の指導のおかげかしら…
[どこかほわほわとした返答>>134に、きしんだ心が少し緩んだのを感じる。 確かに、ネルと名乗った人間はデメテルとそりが合いそうだ。中庭で微笑ましく寄り添っていた光景を思い出す。]
ど…どこが痛くて苦しいか…判らないのよね… 確かなのは、おかしいって事…
[緊急事態ゆえに、腕輪をはずして全てを暴露しても良かった。だが、それはデメテルに汚い世界を見せることになるだろう。それは避けたくて。]
―セシル、センセ [戻れたら戻る>>60と言っていたその後姿を思い出す。 彼は戻ってきてくれるだろうか? 彼女は、どこを押さえていいのか判断できないまま その掌で左胸―心臓の真上―を押さえた]
(135) 2014/06/26(Thu) 03時半頃
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[吐き気すら催す眠気に思考が覚束なくなっていくのを感じた。 動かない筈の右手を無理やりに握って痛みで耐える。 それでも容赦のない睡魔が寝ろ寝ろと言ってるみたい頭にガンガン響いてくるから鬱陶しい。 うるさいな眠れないんだよ。
いつの間にか視界の端にじわりと何かが滲み出して次第にそれが広がった。 虚ろな瞳がその何かをゆっくりと捉える。
見えない筈のものが目の前にある。目の前だけじゃない。あっちにも、こっちにも。瞼の裏に貼りついたみたいに、目を閉じたってすぐには消えない。何処までも追いかけてくる。そもそも僕の意識は消えてくれることはない。]
(136) 2014/06/26(Thu) 04時半頃
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―――…またか。
[蠢く幻覚に辟易とした声を漏らした。今迄も幾度かあった。 いい加減にしてくれよと頭の中で訴える。 チラつくわけのわからない物たちが早急に失せてくれればいいのに。
幾らか落ち着いていられた筈の思考が徐々に焦燥感に塗りつぶされてく。 だって気持ちが悪い。きもちわるいきもちわるい。]
く、そ、くそくそくそ、は、やく、消えろよ…っ!!
[机の上に転がってたペンを引っ掴む。 幾らか震える手でゆっくりと持ち上げると、持ち上げた時とは逆に乱雑にそれを手首へ向けて振り下ろした。加減も知らず突いたペンの先は布も皮膚も抜けて、思い切り刺さる。それでも構わず何度も突き立てた。
早く消えてくれとそう願う。]
(137) 2014/06/26(Thu) 04時半頃
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[手を差し出された時見せた不安げな表情>>125は、伝わってはいたけれど。そのままにしておく訳にもいかない。 少し接するだけでこれなのだから、今までの医者も大層手を焼いていただろうな、なんて、処置の合間に考える。
浅くなっていた呼吸は落ち着きつつあるようで、それには内心で嘆息した。そういえば彼は過呼吸のきらいがあっただろうかと、結局あの騒ぎで診察室に置いてきてしまったカルテを思い出す。] ……、そんな事だろうとは思っていました。 きっと向こうも、それなりの態度だったんでしょうけれど。 誰彼構わず喧嘩を吹っかけるのは感心しません。
[居心地悪げに落とされた言葉に、今度は内心ではなく息を吐く。 癖のある患者ばかり揃っていることは知っている。今回は軽い小競り合いで済んだものの、万が一もっと重大な事態になった時、責任を問われるのは自分達だ。]
……本当ならば、貴方のナイフも渡して頂きたいのですけど。
[処置の終わった手を離してやりながら、ぽつりと呟いた言葉はどう取られるだろうか。 顔を上げて、先からくるくると感情の色を変える彼の赤い瞳を見る。 先の要領を得ない問答の答えは、得られないままだったけれど。]
(138) 2014/06/26(Thu) 05時頃
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|
[そこでふと、にわかにざわめきだした廊下に意識を向けた。 聞こえた声の中には絵本作家のもの>>134も混じっていて、あの少女は目的を達成できたのだろうか、と。ふと思う。
思ったよりも時間を取ってしまったと、世話ばかり掛けてくれる青年の包帯の巻かれた手を、 ぽんと叩いて。]
…次は気を付けてくださいね。 傷つけられるのを恐れて、それで結局自分から傷つきに行くんじゃあ、まるで意味がない。…そうは思いませんか。
[救急箱をまとめて戻しながら、ぽつぽつと小言を落とす。恐らく今もナイフの仕込まれているのであろう彼の胸元を、立てた指でとんと叩いて。 自分がどこまで彼に警戒されているかは理解らないけれど。昼の一件を思い出しながら、他に比べれば気は許されているのだろうと思うのは驕りだろうか。
回診はまた後でも良い。一気に気が抜けて、緩んだ肩を回しながら。ゆるりと立ち上がって彼に背を向ける。 机の上に置かれたビール缶に手を伸ばして、これは没収です、と一言かけてから取り上げて。 彼が特に用がないなら、そのまま出口へ向かおうとするだろう。]
(139) 2014/06/26(Thu) 05時頃
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おお、そーなんだ 僕は…デメテルと一緒に遊んでるだけだけどね
[先程知り合ったばかりならば、自分が知らないのも無理はないだろう。 デメテルの拘る、青い鳥。彼女が今こうして落ち着いているのも、ローズマリーのおかげなのかも知れない。
「指導」という言葉には軽く訂正を入れる。デメテルといる時間はとても楽しいものだから、負の感情に取り憑かれることもそうそうない。むしろこちらが感謝せねばならないところだ。]
ん、ローズマリーも、分からないの?
[続く曖昧な返答に、またもや首を傾げる。 彼女の病は一体なんなのだろう。言いたくないのかもしれないし、無理に聞くことはないけれど。 胸に手を当て、セシルの名を呼ぶか細い声を聞けば。]
……せんせー来るまで、部屋貸したげる
[言葉を交わしている間にも、顔色は悪くなる一方で。ちらりと自室を見て、背に腹は変えられない、とばかりに彼女に告げた。 反論がなければ、彼女の身体を支えながら、自室の扉を開くだろう。]
(140) 2014/06/26(Thu) 05時頃
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[ ねむい。 いたい。 ねむい。
つぶれた血管からだくだく漏れ出た血が机の上に溜まって汚した。 痛くて眠くてしょうがないから脱力じみた動きで腰を丸めて机に突っ伏す。 額にひたと濡れた感触があったけどそんなことはどうでもいいや。
ちら、と瞳を動かすと横目に穴の開いた服の隙間から覗く抉れた肌が見えたけど、正直ぐちゃぐちゃで何がなんだかよく分からなかった。傷口って結構血の色に紛れていつもよく見えないってのが感想。遮る布地がなければもうちょっとグロ画像なのかもしんないけど。
結局消えなかった幻覚は色覚を幾らか狂わせて、赤い色の端々に淀みや鮮やかさを見せてそれが全部どろりと混ざった。
面白くもなんともないそれをただ亡羊を眺めてる。 ぐるぐると不規則に渦巻く色が深度を増して、そこに机があるのを知らないかのように。何処かに吸い込まれるように、とろとろと流れてく。そう見えてる。見えてるだけ。 実際には目の前はそんな景色ではないことはわかってる。
わかってるつもりだ。多分。 分かってなくちゃ、ダメだろ。]
(141) 2014/06/26(Thu) 05時半頃
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[>>138静かに処置の進む右手を見れば警戒は徐々に薄まって、小さく溜息を吐き出してようやく落ち着くことが出来た。 セシルが両手を使っているなら武器は構えられないし毒を塗る余裕も…いや、そもそもこの男がとてもそういう風には見えないのだが]
…
[小言は耳が痛い。時々は気付いている、自分が持つ被害妄想の事を。 けれど、その苦しみから誰が守ってくれる?死の恐怖を消し去ってくれるのは何だろうか。…一介の医者が出来るはずはない、そう思っていて。だから目を見据える黒い瞳には睨むように返してやって]
[>>139極めつけの小言は、オスカーには真っ直ぐに届かずに、ただ心を掻き乱す結果となる。まるで僕が臆病だとでも、そう言いたいのか。
自身の唯一の自衛手段であるナイフを指で叩き示唆されるのも、大人しげに顔を見据えて聞き入れてやる。 位置を把握されていたり、易々と触れてくる様には馬鹿にされている気さえしたけれど]
(142) 2014/06/26(Thu) 06時頃
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[相手が背を向けた時に、静かに立ち上がり自身より幾分か身長の低い肩を掴み、脚をかけ床にねじ伏せ。
うつ伏せになるセシルに上にのしかかって、その栗色の髪を掻き上げるようにして顔を上げ黒い目を眺める。悪くない色だとか思いながら。]
…お前にはこうされる怖さは分からないだろ。 僕はいつも感じているんだよ 死ぬかも知れないって。
…まだ死にたくない。
[手を緩めると髪はすり抜けるように落ちて。セシルが自身を脅かす人間だとは、とても思ってはいないけれど。 だから、彼の意思の少しは汲み取ろうと、包帯の巻かれた右手を胸元まで伸ばしナイフを取り上げるとそれを床に投げ捨て。
乗っかかっていたセシルから立ち上がると扉へ向かい、お礼の代わりと毎度の暴力を詫びるよう小さくだけ言葉を吐いて出て行く]
悪かったよ
(143) 2014/06/26(Thu) 06時頃
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……ああ。 暫くは不便だろうな。
[一人で歩ける>>127と言われれば少しの距離を置く。顔を背けるのは、見られたくないからだ。遠慮の無い視線も慣れつつあるけれど、やはり見られたくないのは変わらない。
彼の言葉に、自ら傷付けた傷口をじっと見て。握ってみようとすれば痛みにそれすら叶わないと気付く。 ああ煩わしい。痛みなんて、無くなってしまえばいいのに。そうすればこの仮面も、外す事が出来ただろう。 ……だが。そもそも彼の治療という名目だったのに、何故此方が心配されているんだ?]
ディーンだ。 ……ふ。よろしく、クシャミ?
[変な名前。そう思ったけれど、勿論口にする事は無く。ディーンにしては珍しく、友好的とも取れる態度で言葉を交わす。
先導する背中を見つめて、その視線が向こうを向いた事に安堵した。こっそり吐いたため息は、気付かれなかったろうけど。 さて、彼の部屋はどれだろうか。無意識に傷を摩りつつ、彼の後を着いて歩いた]
(144) 2014/06/26(Thu) 06時半頃
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ー1F朝顔の病室ー
[レティーシャと別れ、自分の部屋に入る。]
んーと、おふとんまでは20かいあるけばいいんだよね。
[壁に手を当てて瞼を閉じる。スーッと深呼吸をしてから、まず一歩踏み出す]
いーち。にー。さーん。よーん …………………にじゅう。
[大きな声で歩数を数えながら、なんとかベッドの近くまで戻ってくる。 ここまではいつも大丈夫。でも、壁から手を離さなければいけないから、ここからが一番の問題だ。]
まず、さんかいあるいて……。 えっと…えっと…
[今日はベッドが平らに見えているから、高さがわからずに困惑する。 登ろうと思っても、足をぶつけてしまいそうで。]
(145) 2014/06/26(Thu) 07時半頃
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[しばらくグルグルと悩んでいたが、やがて諦めてペタリと床に、お尻をつけた。 怖くない巨人の誰かが来たときに、ベッドに乗せてもらおうと。
ふたごのおにーちゃんこないかな。 せんせーでもいいな。
[ここで言ったところで、聞こえないのはわかっているけど。 この病院に来たばかりの時にだって、何度も姉や両親を呼んだけど来てはくれなかったから。 それでも、誰の名前も呼べないのも悲しいから。 床の上にぺたんと座り込んで、歌うように独り言を言う。
袂を探ればさっき、新しく買った風船と折り紙。 ほんとうは中庭で水風船がやりたいな。なんて考えながら、風船を膨らませる。
ふわり、赤い風船が宙に舞い上がる。 開け放したままの、窓から吹き込んだ風に乗せられ、廊下へと出て行った。]
あーあ。いっちゃった。
(146) 2014/06/26(Thu) 07時半頃
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[珍しくも初めて友好的になるディーンに少し驚きつつも名前を少し呟いた]
ディーン…ディーン……へぇ、変な名前だね。特に伸ばし棒の辺り凄く要らない気がするよ、ディンさんだね
[勝手に人の呼び名を変えた上に変とは失礼極まりないが、そこに構ってるほどクシャミに余裕があるわけでもない。ラウンジからそう離れた所にない部屋の一つを立ち止まる事なく自分の部屋に帰るようにドアを開けるとそのまま部屋へと入り込んだ]
ここが僕の部屋。適当に座ってて良いよ。椅子でもベッドでも
[白い机に黒い椅子は部屋の中央に置かれ、モノクロシーツのベッドはそれから数歩離れた所の壁際に置いてあるだけだった。仮に彼がどちらを座ろうが、迷うこと無くもう片方に座るだろう]
それで…。何が聞きたいのか改めて話してくれれば嬉しいんだけどな?
[部屋の中にある唯一の色、机の上に無造作に広がったお菓子を袋に入れて片付けつつ目線をそちらに向けないように気を使って改めて質問した]
ディンさんのその顔、動かないんでしょ。筋肉が弱い病気とかなのかな?ニハハ、さすがにそこまでだと逆にわかっちゃうよね、病人だと知ってれば
(147) 2014/06/26(Thu) 08時半頃
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なん、………っ、!?
[突然掴まれた肩>>143に振り向くよりも先に、急激に揺らぐ視界に目を見開く。ひゅ、とひとつ、鋭く息を吸って。 思考が追い付くより先に床に叩きつけられて、吸ったばかりの空気はすぐに吐き出された。視界の端で、取り落とした缶ががらりと転がる。]
……ッ、やめ、
[身を起こそうとするよりも先に背に乗る重みに、ぐっと喉が鳴る。先に自分が示唆したばかりの凶器の存在を思い出せば、意識するより先に制止の言葉が出た。――踏み込みすぎたかと、何か恨みでも買っただろうかと。 頭上から落とされる言葉には何も言えないまま、彼が身じろぎと共にナイフを取り出せば、思わず肩を揺らす。 ――殺されるかもしれない、と。 それが彼の常の意識だとは、その場で気付くには至らない。]
………、は、?
[けれどそんな最悪な想像に反して、金属音と共に床に転がったナイフに、気の抜けた声を漏らした。 背にかかる体重が離れても、まだ衝撃からは戻れずに。立ち去る彼の足元を目で追う。]
ちょ…っ、…コープラさん!
[慌てて上げた声は掠れていたけれど、そのまま立ち去る彼には届いただろうか。]
(148) 2014/06/26(Thu) 09時頃
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[遠ざかる足音を聞きながら、ようやく深く息を吸って。これでは先の彼の挙動の繰り返しのようだと、ぼんやり思った。 床に転がる缶とナイフを取り上げれば、どうしたものかと妙に冷静に思考する。結局棚の上に転がっていた袋を拝借することにした。]
………死なせはしません、けど。
[未だ震える息を吐き出しながら、語られた彼の恐怖と、最後に落とされた切実な願いを、反芻する。 "誰かに殺される"。それが妄想だったとしても、その病自体が彼の命を蝕んでいることには変わりない。 誰にともなく、小さくひとつ呟いて。]
……くそ、最悪だ。
[気を取り直したように悪態を吐くと、白衣の裾を払いながら、ようやく立ち上がった。]
(149) 2014/06/26(Thu) 09時頃
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――2F廊下――
[乱雑に掴まれたせいで随分と乱れた髪を直しながら、そのまま廊下へと出る。オスカーの病室に鍵がかけられないことに、少し躊躇って。 どのみち仕方のない事だと気付けば、そのまま先も辿った道を戻りながら、絵本作家の青年の部屋の前へと歩を進めた。]
…、ノーランさん?
[辿り着いた時、部屋へと入ろうとする2人の姿は見えただろうか。 それが廊下ならばそのまま歩み寄るし、もしも室内へ入っていたとしても、ドアをノックして声を掛けるだろう。]
(150) 2014/06/26(Thu) 09時頃
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……お前の方が余程変な名前をしていると思うが……。
[先程飲み込んだ言葉が思わず口をついて出る。失礼な奴だとは思ったが、此処最近会ったのはそういう奴ばかりだし、こいつは未だマシな方だ。話が通じるだけ、随分良い]
[彼の部屋は、自分の部屋とは少し離れた位置にあった。これならまあ、お互い知らないのも無理からぬものだと納得する。そもそもディーンはあまり積極的に人と話す方では無いし、そのせいもあっただろう]
ああ、すまない。
[モノクロの部屋に足を踏み入れて、失礼だと分かりつつもぐるりと見回す。部屋内が白黒に統一されている事に気付けば、そんなに好きなのかとぼんやり考えた。勿論これだけで、彼の病に思い至るわけもない。
座る様に勧められれば、流石に家主を差し置いてベッドに座れる筈も無く。黒い椅子に座って、彼がベッドに座るのを待った]
(151) 2014/06/26(Thu) 09時頃
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[問いを急かす様な言葉に口を開こうとするが、己の病を言い当てられて。視線を此方に向けない彼を、じっと見る。 別に隠せる事でもないと分かっていても、見透かした様な口調には少し腹が立った。その為の観察か、と。小さく一つ舌打ちをして、右手で軽く顔を覆った。もう見られてないと、分かっているけれど]
ああそうだよ。最初は笑えないだけだったんだが、今はもうどの表情も出来ない。 ……で、お前は何故此処に居るんだ?
[それが最初の質問だ、と。投げやりな口調でそう言って、首を傾けて睨み付ける。 嗚呼、何から何まで不躾な奴だ。やはり気に食わない。少しは話の分かる奴かと、そう思っていたのだけど]
(152) 2014/06/26(Thu) 09時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2014/06/26(Thu) 09時頃
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[部屋から出て行ってしまった風船。 てん。てん。てん。という軽い音とその赤を、名残惜しげにしばらく目で追いかけていたが。]
(ワンワンのせんせーにおこられるかも。)
[風船だけじゃなく、紙飛行機も飛ばしてしまったのだ。 もしも気難しそうな茶色の髪の医師や、院長先生に見つかったら怒られかねない。 勇気付けるようにぺちぺちと、自分の頬っぺたを軽く叩くと立ち上がる。]
あさがおのふうせん。まってー。
[パタパタと足音を立て、歩数すら数えずに風船を追いかける。 大きくなった人に、踏み潰されるかもしれない。という恐怖はいつの間にか何処かへ行ってしまって、まっしぐらに風船だけを目指す。
赤い風船は、追いかけっこを楽しむように朝顔の数歩先を転がって行く。 風船だけを見つめているので。もし今、目の前に誰かがきてもすぐに気づくことは難しいだろう。]
(153) 2014/06/26(Thu) 09時頃
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ふいー、疲れた
[ディーンが椅子に座ったのを確認して自分はベッドに倒れ込んだ。座ると思っていただろうディーンはどんな反応を示すだろうか。ベッドからごろりと転がって彼の方を見るが、その反応は本人にとってはどうでも良かった]
目。色がだんだん見えなくなっていくんだ。あとは明日死んでもおかしくない体ってだけ。ちなみにディンさんの髪は炭が被ったようにくすんでるよ
[変なのー。と笑いながら話すが口元は笑ってなかった。声だけはテンションを高く、と言った感じだろうか]
(154) 2014/06/26(Thu) 09時半頃
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[ベッドの上でゴロゴロしていると手に持っていた葡萄酒に目をやると、少し考えてからニンマリと笑った]
ねぇ、ディンさん飲める人?
[手に持っている葡萄酒を指差し、ディーンの反応を待つ。もしも飲めると答えれば勧めただろうし、飲めないと言われたのなら諦めて大人しくしただろう。元々はレティーシャの物であり勝手に飲む事自体が失礼な事なのだが]
ほら、話してるだけじゃつまらないし…ってね
[ニハハ、と軽く笑うと体を上げ、ベッドに座るようにした。確かコップは机のそばにあったはず。飲むのなら出さないと、と思っていたが、飲まないのならまた寝ようと考えていた]
(155) 2014/06/26(Thu) 10時半頃
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[ベッドに転がる相手に、行儀が悪いぞ、と小言を落とそうとして、けれど口を噤む。 別に自分は彼の保護者というわけでもないのだ。非常識さに呆れこそすれ、それに苦言を呈する程でもない。相手が寝ていても話は出来るのだ]
目か。……お互い難儀だな。
[告げられた病の内容とその余命に、険のあった目つきが幾らか和らいだ。 明日をも知れぬ命と聞けば、こいつは恐らく自分より先にし死ぬのだろうと、歪んだ優越感が湧き上がる。それが少しだけディーンを満たしてくれた。
それを隠して、示された髪を指先で弄ぶ。蛍光灯の光に金糸が反射して、きらりと光った。 身なりにはそれなりに気を使っているから、汚れは無い筈だ。であれば、彼の目の不調は明白で]
(156) 2014/06/26(Thu) 11時頃
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[笑っているのに笑っていない、その表情。ちぐはぐだ。そんな中で、彼の瞳はどんな輝きを湛えているのだろう。そんな興味が湧いたが、前髪に隠されたその先に自分が進む事は叶うだろうか。 見せてはもらえないかと、そう問おうとした所で、先の葡萄酒が話題に上る]
強くはないが、それなりに。 頂ける物は頂いておこう。丁度酔いたい気分だった。
[それが何処かのレティとかいう輩の物だとは知っていたが、悪戯っぽくそう答えて。 白い机の傍にあるコップが目に入れば、勝手に二つ取って一つを彼に差し出した]
お前は酒を飲んで良い歳には見えないがな。 ――まあ、小言は言わないさ。
[どうせ死ぬのだ。健康に気を遣った所で何になる。 医師達は良い顔をしないだろうが、バレなければ良いのだ。バレなければ]
(157) 2014/06/26(Thu) 11時頃
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あは…ありがと… [部屋を貸す と言った彼>>140に、礼を告げる。 プライベートの塊である―それも殿方の―個室に入るのだ。遠慮を感じたが、致し方ない。ベッドも借りることになるだろうか?そこまで図々しくはなれない。そんなことを考えながら]
…ノーランさん?
[ドアノブに手をかけ、開いたところで後ろから掛けられた声>>150に気付く。 その声はの主が誰なのか確認するまでもなく。安堵のあまり彼女はそのまま地面に膝をついた]
あは…迎えに来てくれたのかしら…? 白馬の…王子様…
[緊張の糸の切れた彼女は、そのまま地面に倒れこんだ。 重力から少しだけ開放された体が、肩で息をする]
(158) 2014/06/26(Thu) 11時頃
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[先程よりも敵意は少なくなっただろうが、明らかにその目には同情など無かった。そこから得られた情報は勿論クシャミにも伝わっただろう(>>156)]
僕酒なんて飲んだ事無いんだけどにゃー…
[コップを受け取ったが、すぐに机の上に置いた。飲まないというアピールではなく、手に持っている葡萄酒は両手で無ければ開けられないからだ 葡萄酒を開けるとディーンのコップに注ぎ、自分の所にも注いだ]
こういうのってなんて言えば良いんだろうね。残り少ない人生に乾杯、かな?
[少しおちゃらけてコップを軽くディーンの方に差し出す。彼が合わせてくれなくても特に深く思う事はなくコップに口をつけていただろう]
お酒勧めた側も本当は悪いんだけどね。ディンさん転院した人について何か知ってる?
[ほんの少し唇を湿らす程度にコップに口をつけると質問を繰り出した。転院した人物、治らないと言われた奇病を治ると言われたこの病院からは希望と見られる存在を少しでも知りたかったのが本音である]
(159) 2014/06/26(Thu) 12時半頃
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[いつの間にか眠ってしまっていたようで、目をゆっくりと開けると伸びをする。寝起きだからか頭が重い。のそのそと起き上がるとテーブルの方向へと手を伸ばし、葡萄酒の瓶を持ち上げて。]
(ーーそういえばなくなっていたんだっけ。)
[可笑しいな、と頭を掻く。確かに葡萄酒を買い足したと思ったんだけど……。腕を組みながら眠る前の行動をひとつひとつ思い出す。]
(ああ、二階のラウンジに忘れてきちゃったんだ。)
[暫くして葡萄酒の所在を思い出せば、取りに行かなきゃ、と立ち上がって。鏡の前で寝癖を手櫛で簡単に直すと扉を開けた。
(160) 2014/06/26(Thu) 12時半頃
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ー1F 廊下ー
部屋から一番近くの階段を登ると掲示板と、そこに貼られた一枚の紙が目に入る。紙の1部が赤黒く染まっていることも気にはなったが、なによりこの掲示板が機能している所なんて1度も目にしたことがなく、何の連絡だろう、という疑問が優先されて。]
退院、者……?
[見出しの文字をおずおずと読み上げれば、指先を文字に添わせて食らいつくように続きを読み進める。]
ーーなんで、……彼が。
[退院者の名前を見付けると、何かの見間違いだろう、と何度も最初から読み直す。ーーカリュクス、自らと同じ病を抱えていた人物で、彼の事はほんの少しだけだけど知っていた。]
嘘だ、
[何かの悪い冗談だ、と自らに言い聞かせれば逃げるように階段を駆け下りて。]
(どうして、彼だけなの……。なんで私の治療は普段と変わらないの、同じ病気なのに……。)
[尽きることのない疑問を振り払うように頭を振ると、のそのそと廊下を歩き始めた。誰でもいいから医者を捕まえて、尽きない疑問を投げ掛けようと考えながら。]
(161) 2014/06/26(Thu) 12時半頃
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…な、シャルルさん!?
[病室の扉を開こうとする3人に向けて歩を進める途中、視線の先で揺らいだ女性>>158に瞑目する。 慌てて足を早めて掛け寄れば、ぞんざいに叩きつけられたばかりの身体がぎしりと痛んで、眉を寄せた。]
シャルルさん、どうしましたか。 …聞こえますか?
[倒れ込む身体が固い床にぶつかる前に、その細い肩を掴む。出来る限り動かさないように揺れる肩を支えて、なるべく響かないようにと、抑えた声で呼びかけた。 そうして、近くに立つネルには、遅れて気付いて顔を上げて。]
……ああ、容態は如何ですか。 サフィールさんは落ち着いたので、ひとまずは大丈夫かと思います。 なるべく激しい運動はさせないように、それから中庭には――、
……理解ってますよね?
[今ならば、彼が診察室を飛び出した理由も、何となく察しはつく。 問診、というよりは、とりあえずの挨拶といった体で、そんな質問を投げかけて。続いて口をついて出た小言は、結局途中で飲み込んだ。皆まで言わずとも伝わるだろう、そう考えて。
(162) 2014/06/26(Thu) 12時半頃
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[支えたローズマリーにもう一度目を戻して、とりあえず処置室、それか自室へと運んでやるべきかと、そう考える。 気力があるようならば本人の口から話も聞きたいけれど――難しいだろうか。
思考を巡らせながら、彼女の身体を受け止める直前、耳に届いたか弱い声を、改めて反芻した。]
…、そんな器じゃあありませんよ、僕は。
[誰に聞かせるでもなく、自嘲めいた言葉を確認するように呟く。騎士だとか、王子だとか。デメテルあたりが聞いたら目を輝かせて喜びそうな、そんな夢のような言葉は、あまりに不相応だ。 彼女の様子を伺いながら、さてどうするべきかと、視線を彷徨わせた。]
(163) 2014/06/26(Thu) 12時半頃
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[コップを差し出されれば、自らもそれに習う。二つのグラスがぶつかって、かつりと音を立てた。 葡萄酒を嚥下する彼を見て、初めてだとかいう酒の味はどうだろうと考える。自分の時は、甘いカクテルがやっとだったのだけれど]
……ふ。さて、誰の事だろうな? 私は止めなかっただけだ。
[責任を此方に押し付けてくる言葉に、肩を竦める。続く質問には、眉を寄せて]
知らん。 医者に聞いた方が早いだろう、そういう事は。
[彼が医者嫌いだなんて知らないから、軽い口調でそう言って、自分も葡萄酒を口に運ぶ。安物は正直好かないけれど、此処で上等な酒が飲めると期待する方が馬鹿だ。……今は、飲めれば良い。顎の傷口は痛むが、酔えばそれも分からなくなるだろう。
――そもそも、自分が質問するつもりだったのに、何故こいつに質問されているんだ? そんな理不尽な怒りが湧いて、グラスを持った手でぴし、と。相手を指差す]
(164) 2014/06/26(Thu) 13時頃
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なあ、お前は何であんな事をしたんだ? 何が気に食わなかった?
[”あんな事”とは掲示板を殴りつけていた事で。元はと言えばそれを聞き出す為に慣れない親切をしたのだ。……全く意味は無かったし、結局有耶無耶になってしまったけれど。
好奇心を抑えられない質問に、彼は答えてくれるだろうか。聞き出せないのなら此処に居る意味は無い。グラスの酒を飲みきって、退出の意を伝えるだろう]
(165) 2014/06/26(Thu) 13時頃
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[静かに笑うディーンに対して「大人って汚いにゃー」と笑いながらまた一口コップの酒を口にした]
医者…医者、ね
[ヤニクやセシルなら答えてくれるだろうが、病気の事に関して医者と関わるのは気が進まなかった。励ましという名目で人を期待させて匙を投げる。それが医者だとクシャミの中では偏見として生まれていた]
何故?何故って…あぁ
[質問の意図と意味がわかなかったわけではないが、そういえばそんな事もあったな、と忘れていた。答えないつもりはないが、勿体ぶってやろうとも思った。しかし、答えなければ帰ると言わんばかりの目をしていたので冗談は程々にしようと決めた]
ディンさんってさ。ここに来るまで何回か診察しなかった?
[ディーンの返答を待たずして自分が今までに医者から治る治ると言われ続けて匙を投げられた事。みんな治らないはずなのに希望を出された事。死にたくないと思ってから残りの寿命と向き合わなければいけなくなった事。その希望に、自分の身体が付いていけない理不尽さについて説明した]
(166) 2014/06/26(Thu) 13時頃
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には…は?
[全部話し終わってからベッドから立とうとした所で目の前がぐにゃりと歪み、バランスを崩してディーンの方へと倒れかかった]
あ…るぇ?なんかフラフラする。頭が重いし動きにくい…うにー
[コップの中に入っていた酒は半分減っていた。それが半分“しか”と言うべきか半分“も”と言うべきかは人によって違うかもしれないが、クシャミにとっては後者の方だろう 酔いは一気に回り歩けない事は無いが千鳥足になるような状況だった]
うえぇ…気持ち悪い……
(167) 2014/06/26(Thu) 13時頃
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―回想―
あぁ、すみません。
[払われた手を引き、小さく肩を震わせて笑う。少しやり過ぎただろうか。 案外解りやすいんですね、君も。声には出さずにそう呟くとソファに背を預けるようにして距離を取る]
痛むようであれば痛み止めを出しますので、また来てくださいね。
[出て行く背中を見送ると、ため息をひとつソファに身体を沈める。あぁそう言えば彼の着ていたジャージは隣の部屋に置いたままだったかもしれない。後で洗濯に出しておかないと、そんな事をぼんやりと考え、既に冷めた紅茶を口に含んだ]
……少し、喋りすぎましたか。
[先程までの会話を思い返し、呟く声には微かな苛立ちが混じる。動かない彼の表情の代わりにその声が身体が揺れる様が何とも愉快で、つい話しすぎてしまった。気難しい人間かと思いきや、中々に面白そうではないか]
さて、もうひと頑張りしますか。
[伸びをひとつ机に向かうと、途中だった仕事を再開する。机の眼鏡を取ると一枚、二枚とカルテを数え、先程の続きのカルテを眺め始めた]
(168) 2014/06/26(Thu) 13時半頃
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あは…聞こえる、わ…センセ… 最高の気分よ…生きてて良かったわ…
[肩を支える腕>>162にゆるゆると己の指を回し、掴んだ 実際こうでもしないと姿勢を支えられなかっただろう。]
センセは…私の王子様よ… 意外と…逞しいのね…
[じとり とした汗が伝う額を、その白衣の胸元に預ける。 目眩が治まらない。痛みがあればはっきりと症状を答えられたのに。今はこうして視界を閉鎖する事しか出来る事は無かった
願う事なら、重力から解放されて横になりたい。 足で支える事の出来ない体を、その胸に預けつつ願う]
(169) 2014/06/26(Thu) 14時頃
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[質問をしたくせに答えは聞かないとばかりに語られる話に、暫し聞き入る。
嗚呼何だ、こいつは生きたいだけかと、ふ、と。呼気を洩らした。 実際の所、ディーンだって大差無いだろう。生きたい。このまま死にたくない。……けれど治らないなら、いっそ。そう思っているだけで。 若い彼は、自分程達観出来ないのだろう。今された説明と、先の姿を重ねれば、多少なりとも同情心が湧いてしまった。
何か言葉をかけようとした所で、彼が立ち上がるのが見えて。ふと視線をそちらに向けたら、蹌踉めいた彼が倒れ込んできた]
(170) 2014/06/26(Thu) 14時半頃
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……はぁ!?
[完全に不意を突かれて、ずるりと体制を崩す。しかも両手は使えない。慌ててグラスを机に置こうとしたが、一歩遅く。(そもそも両手が使えたとして、ディーン腕力ではどうせ支えきれなかったろうが) 結局は支えきれずに、床に転げ落ちる事となる。持ったままだったグラスの中身が宙を舞って、二人に降り注いだ]
い……ったぁ! クソ、お前…!ば、ばかじゃないのかお前!!
[怒りのあまり、初めて酒を飲む相手に、「自分の適量ぐらい把握しておけ!」なんて叫んで。 落ちた時に痛めた背中と、着替えたばかりの病衣についた染みに頭を抱えたくなる。 こんな奴、同情してやるんじゃなかった! 絆されつつあった自分を自覚して、より怒りが増す。背中の痛みが引いたら殴る。絶対に殴ってやる]
お、おい、吐くんじゃないぞ……。
[そんな事を言ってる間に、彼は立ち上がっているだろうか。歩けない程ではない様だし、落ちた衝撃は全てディーンが受けたから、それも可能だろうけれど]
(171) 2014/06/26(Thu) 14時半頃
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うえぇ…。ごめん、着る物貸すから待って……
[何か耳元で怒鳴っていたのは確認出来たがぐらぐらする頭では何も理解する事が出来なかった。ディーンがクッションになって衝撃は少なかったものの揺さぶればすぐに嘔吐してもおかしくない状況だった]
ジャージ…耳は付いてないから大丈夫だけど待って
[フラフラとクローゼットへ向かうが足取りはおぼつかず、壁に頭をぶつけて衝撃で倒れ込んでしまった。ぐえっ、という声と共に何とか立とうとするが初めて酔ったクシャミにはそれすら困難だろう]
そーだ、僕も質問が……
[そう言いつつも質問する気配は一切無く、立とうと試行錯誤してみるが自分の上手い具合にはいかなかった。グラスは割れたりしてないだろうか、ディーンはその間に立っただろうか。と考えてはいたが、記憶にとどまる事は無いだろう]
(172) 2014/06/26(Thu) 14時半頃
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…何を言ってるんですか、まったく。 歩けますか――いえ、無理そうですね。
["生きていて良かった"だなんて、縁起でもない言葉>>169に思わず嘆息する。掴まれた指を一瞥して、支えるようにその手を掬い上げて。 彼女の口から症状を聞くことはできなかったけれど、それも当然だと思い直した。]
(見たところ目眩に思えるけれど――原因は何だ、貧血か、いや、神経炎か、自律神経か、)
……すみません、失礼します。
[自立もままならない様子に、素早く思考を巡らせて、何にせよまずは身体を休ませるべきだと。 ひとこと声を掛けてから、特に反論が無ければその身体を背に負うだろう。 先からか細い声で繰り返される彼女の言葉を思えば、もしかしたら望まれていたのは、別のかたちだったかもしれないけれど。]
………、
[ふわふわとした語感のその単語に、けれど治療にと急く今、たとえば呆れるだとか、照れるだとか、そんな感情の優先度は低い。 常に華やかな彼女の言うような理想の存在には、きっとなることはできないかもしれないと。居た堪れなさを誤魔化すように、首に回された手を薄く握った。]
(173) 2014/06/26(Thu) 15時頃
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何かあったらすぐに呼んでください。 ヴァレリー先生やキリシマ院長でも構いませんから、
[ネルとデメテル、ふたりに手早く挨拶を済ませると、一番近場の処置室へと向かう。 "サフィールさんをお願いします"、か、"ノーランさんをお願いします"、か。かけるべき言葉は両方であるような気がして、結局それは口には出されなかった。]
(174) 2014/06/26(Thu) 15時頃
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――処置室――
[背に負った身体をなるべく揺らさないように、時間をかけて処置室へと辿り着く。 不安定ながら支えていた身体をベッドへ移してやってから、棚を開いて処置の準備を始めた。]
……、デラルさん。
[この場所から離れていった、少年の姿をした男性が、ふと思い浮かぶ。 常よりも慌ただしく思える院内の混乱は、まるで彼の退院が引き起こしたような。そんな錯覚を覚えて、小さく首を振った。
――いつまでも同じままでいられないことは理解っている。 当事者の彼らには及ばなくとも、自分だって弟という奇病患者をずっと見てきた。 訪れ始めているその"変化"が、どうかカリュクスと同じように、良い変化であるようにと。
ぼんやりと思考を移らせながら、点滴台を引いてベッドの近くへと戻る。]
……次は抗めまい薬も出しましょうか。 近いうちに検査もしましょう。
[彼女の了承を得られたならば、今後の方針を考えつつ言葉に乗せながら、処置に取り掛かるだろう。]
(175) 2014/06/26(Thu) 15時頃
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(センセったら…本当に…仕事熱心ね… ま、そんな所が…素敵なのだけれど…)
[てきぱきと診察を始める>>173医師に心強さを感じる。 プロ意識の高い彼の事だ。いつもの様に赤くなる事は、今は無いのだろう。 最も自分もある筋のプロなのだけど。]
(…少し、自信なくしちゃうかしら…ね)
[そんな下らない事を胸に浮かべつつ、言われるが侭にその背中に体を預ける。何時もなら擽ったり、息を吹きかけたりして遊べる絶好のチャンスだろう。だけど今はそんな余裕はなく。
あまり頼り甲斐のあるように思えなかったその背中は案外広く、彼女の不安を受け止めるには充分だった。 こんな間近で彼の体温を感じられるチャンスはもう無いかもしれない。いや、こんな形で訪れるのなら不本意だと、その思いを胸の奥に仕舞う
背中の揺れを感じながら、その歩みに身を任せる。 このまま運ばれるのは処置室だろうか。 彼の背中と、処置室のベッド。どちらが心地良いだろう? 普段なら歓喜するこの場面、彼女は早く重力から解放されたく。 そんな事を考えた]
(176) 2014/06/26(Thu) 16時頃
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[その身をベッドに預けられると、治療方針の検討>>175を持ちかけられる。 検査…気は進まないが、また自分では予測の出来ない不調に襲われては叶わない]
…そうね センセの…良い様にして頂戴…
[運ばれた点滴台を見て、事前に腕を差し出す。 ふ と、その腕に派手に姿を主張する腕輪に目をやる。 彼は気づいているのか?気付いているだろう…恐らく。 この腕輪の下にある、彼女自身の「生への執着」「心の闇」に]
(177) 2014/06/26(Thu) 16時頃
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[こもりきりだった院長室から出て、一つため息を吐く。 院長室は日当りが悪くてかなわない。けれど、”彼”と連絡を取る為には、あそこでなければだめなのだ。でないと誰に見られるかも分からないのだから]
[息抜きに中庭にでも出ようかと、何とはなしに歩き出す。 暫く書類にかかりきりだったから、こうして歩くだけでも関節から鈍い音がした。 歳だなあ……なんて。呑気な事も言っていられないのだけど。医者の不養生とはよく言ったものだ]
……ん、
[中庭へ向かう途中、女性>>161の姿を見付けて、一度足を止めた。 嘘だ、と。その言葉が洩れ聞こえれば、彼女が衝撃を受けていると分かる。そりゃあそうだ。何の説明も無しに、カリュクスだけが此処を出ていったのだから。 他の患者ならまだしも、彼女は。彼と同じ病を患う彼女には、説明しなければいけないことがある]
レティーシャさん。 ……少し、お時間よろしいでしょうか。
[少しの距離は置いたまま。歩き出した彼女に向かって、出来るだけ柔らかい口調を心がけ声をかける。果たして彼女は、立ち止まってくれるだろうか]
(178) 2014/06/26(Thu) 16時頃
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…、はぁー…………
[廊下に出てからは逃げ出すように足を進め、幾分か部屋から離れた所で盛大な溜息を吐き出す。伸びっぱなしの髪をガシガシと掻き乱し、困惑の面持ちで廊下を通り抜ける]
何してんだろ…
[思い返せばセシルへした暴行の意味も分からないし、名を呼ばれた声が離れない。後悔というよりは申し訳なさがあって。 階段を降りながらモヤモヤと渦巻く心内と格闘し、思い出したようにナイフを投げ捨てた事を思い出せば多少の不安はあるものの。とはいえ部屋に戻る選択肢は無く]
…、朝顔
[一階へ降りると>>153パタパタと小さい足音が聞こえ、見ればすぐに朝顔だと気付く。赤い風船を夢中で追っているのが見えて、少し離れた所から怖がらせ無いように声をかけ。 赤い風船が此方に転がるのなら、そっと拾い上げるだろうけど。
幼い彼女とは、親しくもある。 用事と言えば白衣の誰かに売店から無断で物を持ってきた事を伝える、というものはあったけれど、それもあまり気にせずに彼女と一緒に時間を潰すか。そう考えて]
(179) 2014/06/26(Thu) 16時半頃
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[着る物を貸すからと>>172危なっかしく歩き出す彼を戦々恐々と見送る。 かなり酔ったらしい彼は、今にも嘔吐しそうで。別に彼の部屋だからそれ自体は構わない。構わないから、せめて自分が居なくなってからにしてくれ……わりと切実にそう考えた。
それと共に、もし彼が吐けば甲斐甲斐しく世話をしてやる自分が思い浮かんで(口の割に小心者で、具合の悪い人間を放っておけないのだ)ふるりと頭を振る。恐ろしい事を想像してしまった]
安心しろ、耳が付いていたら引き千切るから……。
[本気でそう返して、どうにか体を起こす。落ちた時に反射的に右手を出した様で、包帯にじわりと血が滲んでいた。ああクソ、痛み止めを貰っておけば良かった]
(180) 2014/06/26(Thu) 16時半頃
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……質問? 別に構わないが……おい、聞いているのか?
[持ったままだったグラスを机に置いて、クローゼットへ向かった彼に蹌踉めきながら近付く。 どうやら立とうとしている様だが、上手くいかないらしい]
……いっそ面白いな、お前。 ほら、葡萄酒をぶっかけられたくなかったらシャンとしろ。
[ぺちぺちとその頬を叩いて。一瞬その前髪を掻き分けてやろうかとも思ったが、どうにか思い留まった。 もし彼が明瞭な反応を示さないのであれば、本当にその頭に葡萄酒を注ぐだろう。いつだかの臆病青年にした様に]
(181) 2014/06/26(Thu) 16時半頃
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[トレードマークとも呼べる猫耳を引きちぎるなどと恐ろしい事を言う彼(>>180)に対しての反応も大きく示す余裕など無かった]
駄目だーよ、これは大事…
[頬を叩かれて焦点がディーンに合うがどうやら空間認識が上手くいかないらしく、手をつこうとしたら床が無くよろけてしまった。かろうじて葡萄酒をかける、とだけ理解出来てその後の処理が嫌だなぁと呑気なことを思いつつもその場に座り込む形となった]
ニッハハハ、ディンさんこそ面白いよねー。僕の事放置するかとおもっ…おぇ……
[急に笑ったためか胃の中にある物を外に出しそうな勢いだった。とはいえ、昼に食べたオムライスは消化されているだろうから大量のお菓子が胃液とミックスされて出てくるだけだが。それを想像してまた吐き気を込み上げる謎のスパイラルを頭の中で繰り返していた]
……あー、あったあった。はい、黒ジャージだよ えっと、えー…あ、そーだ。ディンさん、他の患者さんで知ってる事は?
(182) 2014/06/26(Thu) 17時頃
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[元々は情報収集としてこれが本題だった。他の、誰でも良い患者の情報が欲しくヤニクのカルタを奪って見た事もあったが、得られた情報など無かった。ならば直接聞くのが早いだろう もし、知らなかったとしたらこのまま適当にお酒でも飲みながら雑談でもしたいな、とか思いつつ]
(183) 2014/06/26(Thu) 17時頃
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[てんてんと音を立てて、フワフワと転がる赤い風船を、夢中で追いかけて行く。 浴衣は走りにくい、出来ればパジャマが良かったな。とか考えて、邪魔にならないように、着物の袖を持ち上げた。]
あ、あれ? あさがおのふうせんどこ?
[ほんの一瞬、立ち止まっていただけなのに、大きさの捉えられない瞳では風船の姿を見失ってしまう。 実際はさほど遠くないところ、朝顔が『双子のお兄ちゃん』と懐いている少年の程近くに、転がっただけなのだが。]
(184) 2014/06/26(Thu) 17時頃
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[困った顔できょろきょろと辺りを見回せば、自分の名前を呼ぶ声>>179 大きさはわからなくても、声だけはまだ聞き間違えたりしないから。]
あ…! ふたごのおにーちゃん。
[この声はさっきラウンジで、ちょっとだけ会えた、大好きな少年のものだ。とすぐに気がつく。]
あのね、あさがおね。 風船さがしてるの。
[自分を怖がらせないよう、ちょっと離れたところにいるのだ。とは考えつかなくて、少し離れたところにいる彼に一回首を傾げた後、ぱたぱたと足音を立てて近寄る。
大きく見えるけど、大丈夫。 このお兄ちゃんは優しい巨人。]
(185) 2014/06/26(Thu) 17時頃
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[不意に声を掛けられて立ち止まると、振り返って声の主を見つめる。その相手が医者と分かればあからさまに不信感と敵意を露わにして言葉を述べた。]
丁度良かった、 わたしも先生とお喋りしたかったんです。
[なるべく角が立たない言葉を選んだが、愛想笑いを浮かべる余裕はなくて、その様子は相手からすれば相当奇妙に見えただろう。]
ーーお喋りしたい内容は、言わなくてもいいですよね……?
[確認するように続ければ、怒りや悲しみといった負の感情で胸が苦しくなるのに耐えながら相手の反応を伺って。]
(186) 2014/06/26(Thu) 18時頃
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吐くなよ。 ……それだけは本当に勘弁してくれ。
[放置出来るものならしている。どうしてこうお節介を焼いてしまうのか。中途半端にお人好しな自分が酷く恨めしかった。 座り込む彼の隣りに自分も立て膝をついて座り、深くため息を吐く。いっそ背中でも摩ってやろうかとも思ったが、そんな皮肉が通じる相手かも分からない。止めておこう]
ああ、どうも。
[ジャージを受け取りつつ、そっけない言葉を返し、続いた質問に怪訝そうな視線を向ける]
生憎と、お前が知りたい様な事は知らないだろうよ。 それこそ医者に聞け……だ。
[そもそも彼が何を知りたいのかすら、自分には分からないけれど。どうせディーンの知ってる事なんて微々たるものだ。彼が知らない事を知っているとも思えない]
(187) 2014/06/26(Thu) 19時頃
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ところで……おい、お前もう酒は飲むな。 一生だぞ、約束しろ。
[今、此処で!語気を強めてそう言いつつ、葡萄酒の瓶を彼から離す。
相手には禁酒を強いつつも、自分のグラスに酒を注いで。それを一口飲み、さっきの分と足せば、漸く酔いが回ってきた。 無表情のまま顔を赤らめる姿はそれなりに不気味だったろうが、それを見られなくてももう気にならなくなる。酒の力は偉大だ。……あまり強い方ではないので、そろそろ止めた方が良いのかもしれないけれど]
(188) 2014/06/26(Thu) 19時頃
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[転がってくる赤い風船を腰を曲げて拾い上げ、>>184困った様な少女に恐る恐るという具合に近付いて。オスカーには彼女がどういう風に見えているか把握出来ないから、それこそ慎重に歩み寄る]
[>>185少女が歩み寄るのを見れば足を止めて、なるべく同じ目線になろうとその場でしゃがみ込み。風船は胸の辺りに持ち上げて見せる]
朝顔、外に出たら危ないだろ? 風船はあるから、部屋に行こう
[病気でなくとも、幼い女の子を一人で外をうろつかせるのは怖いものだ。オスカーに取って外の怖さは計り知れないものであったし。
片手を開き差し出せば、少女はその手を取ってくれただろうか。 もし拒否されたとしても、朝顔に部屋へ戻ることを促して、オスカーは後ろから見守るように着いて行くだけだけれど]
(189) 2014/06/26(Thu) 19時半頃
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今の薬のように身体に合わなかったら、すぐに教えてくださいよ…?
[何とも言えない返事>>177に、薄く苦笑を浮かべる。 とりあえずは軽く咎めるような言葉を掛けて、ベッドの側に椅子を運んで腰掛けながら、何も言わずとも差し出された腕を取った。]
………、ありがとうございます。
[慣れたその様子に礼を伝えてから、アルコールで消毒して、柔い皮膚から血管を見つけて。 何度も繰り返した手順の中、その腕に嵌められた腕輪へと目を遣る。 決して手離されることのないその腕輪の下に何があるか、直接見たことこそないけれど、ここへ来た時渡されたカルテを通して、知ってはいる。
"痛みが欲しい"、と。 食堂で掛けられた言葉が思い出された。――けれど自分は、彼女の望むものを何も与えることができない。 診察室で出会って以降、常よりもどこか殊勝な態度で接してくる相手ならば尚更、それを申し訳なく思って。 だからといって何ができる訳でもなく、そこからはすぐに視線を外したのだけれど。]
(190) 2014/06/26(Thu) 20時頃
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痛く、は……、ないですよね。 …とりあえず、少しの間は大人しくしていてください。
[出かけたお決まりの台詞は、途中で自ら訂正した。痛みを感じない彼女の代わりに、処置の出来は念入りに確認する。 点滴台を示しながら伝えた言葉は、きっと彼女には必要ないだろう。たとえば、さっき運び込まれたような少女とは違って。
ひとまずはこれで落ち着けば、と思う。 派生する症状をどうにかすることはできても、その根本を治すことはできないのだから、気休めでしかないのだけれど。
そうして処置室を出ようと腰を上げ掛けて、そのままの体制で、しばし思考する。 そうして思い至れば、再び椅子に腰を下ろした。]
…眠ってしまっても良いですよ。
[少しくらいは此処にいますから、と。 もちろん彼女がそれを嫌がるならば、すぐに立ち去るだろう。けれど彼女が許すならば、もう少しだけ留まろうと決め込む。 果たせなかった先の礼、と言うには、あまりにおこがましいけれど。
やらなければいけない事は山ほどあった気がするけれど、きっとこれだって、そのうちの一つだと。 ゆっくりとその中身を減らしてゆく点滴パックを見上げた。]
(191) 2014/06/26(Thu) 20時頃
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[あらわにされた負の感情ももっともだ。本当ならもっと早く説明しなければいけなかったのだから。 安心させるように薄く笑んで、彼女の隣りに並ぶ。 これで相手が本当に子供であれば腰を折って目線を合わせるところだが、それは却って彼女の気を逆立てそうで]
ええ、分かっています。
[丁寧な口調と、向けられる敵意と。彼女が必死に感情を押し殺そうとしているのを見れば、そっと目を細めた。 安心して良いのだと、見放したりはしないと、今此処で言ってしまっても良いのだけれど――]
……少し歩きませんか。 中庭に、綺麗な紫陽花が咲いているんです。
[そう言って、返事も聞かずに歩き出す。 反応を待っていたら、彼女は同意してくれないかもしれない、そう考えたから。 これなら嫌々でもついて来ざるを得ないだろう、打算めいた考えのままに、花の咲き誇る中庭に向かった。そう遠い場所ではないから、すぐに着くだろう]
(192) 2014/06/26(Thu) 20時頃
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[ぱたぱたと近寄って行くと、少しでも怖がらせないように。と考えてくれたのか、しゃがみ込む少年の姿>>189 大きく見えることにはかわりがなかったけれど、優しい気持ちは伝わって]
あ……!あさがおのふうせんだー。 ふたごのおにーちゃんが、つかまえてくれたの?
[きゃっきゃっとはしゃいだ声を上げ、彼の胸の辺りに掲げられた風船を指差す。 どんどん遠くに逃げて行った、赤い風船。 慌てて追いかけたけど、お兄ちゃんを連れてきてくれたのかな。なんて思いながら。]
うん。ふたごのおにーちゃんもいっしょに、あさがおのおへやにいこ?
[夢中で風船を追いかけていたから、いつの間にか病室からだいぶ離れていた。 誰も来なかったらきっと、自分一人じゃ部屋には戻れなかった。なんて今になって少しだけ不安になって。 差し出された手を離さないように、両手でぎゅっと握る。]
あさがおのおへやでいっしょにあそんでくれる? ふうせんとおりがみ、いっぱいかってきたの。
[飛び跳ねるように歩きながら問いかけた]
(193) 2014/06/26(Thu) 20時半頃
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うん
[>>193はしゃぐ様に声を上げる子どもってものは、悪く思わない。表情が見えて裏に隠れた敵意など感じさせないから。 転がってきたから持ち上げただけなのだが、朝顔の問いかけには、優しく相槌を打つ様にして]
じゃあいくか
[差し出した手を握られれば、それなりに不安もあったけれど嬉しさの方が勝って、つい頬が緩む。 片手で風船を抱えながら、朝顔に気を使うように病室へ向かう。きっと一緒に歩くのさえ困難だろうから少女のペースに合わせつつ。 手を握ったまま歩くなら腰を曲げながら歩を進める事となるだろう]
折紙って前やったやつだろ。 鶴以外も折りてぇな
[質問の答えは曖昧として返さずに。遊んであげるなんて言う柄じゃない。 折紙も似合ったもんじゃないけれど、結構好きなんだ、あれ。
そうしてる内に着いた朝顔の病室の扉は率先して開き、少女を先に行かせて]
(194) 2014/06/26(Thu) 21時頃
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[重い扉を開く直前、自らを呼ぶ声>>150が廊下の向こうから聞こえる。それがセシルのものだと気づけば、ほっと胸を撫で下ろす。 部屋にはまだ、あの気色悪い花が散らばっているのだ。人を招くなんて絶対に嫌だ、というのが本音であったから。
倒れこんだローズマリーを支えながらも、思い出したように自らに募る言葉に軽く笑みを浮かべる。本当に真面目なせんせーだなあ、なんて。 飲み込むように途切れた言葉には、大きく頷いて応える。]
ん?…ああ、僕は見ての通り元気だよ
分かってる…、本当にありがとう。デメテルを、助けてくれて
[心の底からの感謝を述べて、傍らにいるデメテルの頭を、存在を確かめるように撫でてみる。ーー本当に、無事でよかった。]
(195) 2014/06/26(Thu) 21時頃
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[足早に去って行くふたり>>174>>176をそのまま見送って、ほっと一息。 セシルに任せておけばローズマリーも安心だろう。今度彼女に会ったときは、本当の笑顔が見てみたいな、なんて考えて。またあの無理な笑顔をしていたら、なんて下手くそな笑顔だと叱ってやろう。]
デメテル、僕らも行こっか!
[小さな手を取って、にへらと笑う。彼女の無事も分かったし、心は穏やかである。わざわざここに足を運んでくれたことも、嬉しいと感じる。 ーー負の感情を晒したくはないのは、変わらないけれど。幼い少女が、それを不満に思っていることは知っている。だからと言って見せるわけにはいかないのだ。あんな、汚いもの。]
ちゃんと、けちんぼせんせーにお礼言った?
[常の彼女らの関係を思い出して尋ねてみたりと、とりとめもない話をしながら、廊下を進む。治療の最中、いつものように暴れることがなかったのならいいのだけど。
今日はたくさん動き回ってしまったから、特に反論がなければ、少女を自室へ送って休ませるつもりだ。 行きたい場所があるというのから、近場であれば了承はするけれど。]
(196) 2014/06/26(Thu) 21時頃
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[手際良く処置をする白衣の青年>>191に身を委ねる。 プライドの高い彼の事だ。仕事が細かい。行き届いた処置に、思わず目眩を忘れてしまった。
暫くは居てくれると言う申し出に、彼女は安堵の表情を浮かべる。]
そう… それは、とても嬉しいわ…
ねぇ、センセ? 一つ…お願いがあるんだけど…
[そう言って彼女は一つの提案をする。 柄でもない、と自分自身でも思いつつも、言わずにはいられなかった。]
…白衣、つかんでて…いいかしら… 眠ったら…行ってしまって構わないから…
[椅子に座る医師の上着にそっと左手を伸ばす。 それは、何時もの軽い雰囲気とはまるでかけ離れていて。]
(197) 2014/06/26(Thu) 21時頃
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[問いの答えを待たずして歩き出す医者>>192に文句のひとつくらい言っても許されるのではないか。それくらいの悪態をつく位、許されるべきだ、とレティーシャは考える。]
ーー……。
[ほんの数十秒の間、皮肉の言葉を考えてみたものの、結局なんて言えばいいか分からず不満気に彼の後に続いて歩を進めて。]
(……わたしは、見放されたのかな。わたしは、此処で死んでいくのか。)
[希望に押し潰されて死んでいくのは、どんな気持ちなんだろう、と医者の背中に問う。ーー答えは返ってこないんだろうけど。
ふ、と中庭が近付いて窓から色鮮やかな紫陽花が目に入れば息を吐いて。]
綺麗な、紫陽花ですね。 部屋に飾りたいくらい……。
[そうすれば少しは心が救われるだろうか、死の悲しみは癒えるだろうか、なんて考えれば静かに彼の答えを待った。]
(198) 2014/06/26(Thu) 23時頃
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[得たい情報を知らなかったディーン(>>187)に対しても険悪な反応は示さず、むしろヘラリと笑った]
だよねぇ…。ニハハ
[力無く笑うと、これ以上欲しい情報は無いと判断して雑談でもしようかと思ったがいつまでもクローゼットの前に座り込んで話しするのも疲れると思ってベッドに戻る事にした]
悪いんだけどディンさん、ベッドまで連れてってくれないかにゃー。歩けはするから補助くらいで良いんだけど
[駄目なら這ってでも行くから構わないのだが、人の前でそれをするのは多少抵抗があったし、途中で吐いたら雑巾のようになってしまうのは嫌だった]
(199) 2014/06/26(Thu) 23時頃
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[伝わる安堵の雰囲気>>197に、こちらも同じく安心を覚えながら。 常とは違う真剣な声音でかけられた、随分と慎ましい質問に、ぱちりと。瞬きをひとつしてから、伸ばされた彼女の左手に目をやった。]
構いません、けれど。 ……ちゃんと、眠るまではいますから。
[その手が自らの白衣へと辿りついたなら、しばらく見下ろして、縋るようなその動作に、加えて言葉をひとつ、投げ返して。 緩い力のその手からうっかり逃れてしまわないよう、椅子に腰掛け直しながら。その手を取るべきだったのかとは、そこでようやく思い至ったけれど。
結局何をしてやることもできずに、どことない居心地の悪さを覚えながら、それを誤魔化すように、上掛けを引いて掛けてやる。 静かな空気の中で、詰めていた息をゆるりと吐いた。]
(200) 2014/06/26(Thu) 23時半頃
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[ネルが部屋から出て来てくれたり、ローズマリーがぐったりしてしまったり、けちんぼせんせいがローズマリーを助けてくれたり。 色んな事が起きすぎて、暫く放心したようにただただ見守ることしか出来なかった。]
……うん、
[ようやっと返事をしたのは、彼らが行ってしまったあと、ネルに手を差し出されてから>>196だった。 そっと彼の手を握り、ぱこぱこ、からから。スリッパと点滴の音を立てて歩き出す。 そして、彼に質問をされれば、はっとしたように声を上げた。]
…あっ
[言い忘れてしまった、と。彼女がけちんぼせんせいの話をしているというのに眉を下げて反省しているのだ。ネルにとっては、驚くべきことかもしれない。
その後も、"ろーずまりぃのうたをきいていたらいつのまにかてんてきがおわってたんだ"とか、"すごくすてきなうただったんだ"とか。彼に出来る限りありのままを伝える。彼が笑って聞いてくれるなら、いくらでも話せる。]
(201) 2014/06/26(Thu) 23時半頃
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…ここで、いい。
[そして、下へ続く階段の前で、デメテルはそう告げた。引きこもってしまった後のネルはいつも顔色が悪いから、それを心配したのだ。 ひとりでかえれるから、と告げると階段を降りかけるが、はっと何かを思い出したような素振りをすれば、慌てて階段を駆け上がり]
……っ
[彼にむぎゅ、と抱きついた。]
ねる、でめてるだってそんなにこどもじゃないんだ、かなしかったり、つらかったら、ゆってほしいんだ
……お願いだ、ネル
[彼に抱きついたまま、ぽつりぽつりと話し始める。そして、最後に一言、いつもの舌足らずな話し方でない一言は、彼に伝わっただろうか。 そのままぱたぱたぱた、と階段を点滴を持ち上げて降りてしまった]
(202) 2014/06/26(Thu) 23時半頃
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[息を吐く彼女>>198を、隣でそっと見つめて。その顔に幾らかの平静が戻った事が分かれば、心の中でだけ安堵する]
……貴方と同じことを言った人が居ましたよ。
[もう、此処には居ないけれど]
飾りたければ、持って行ってくださっても構いません。 でも、他の人には内緒にしてくださいね。
[しい、と。悪戯っぽく人差し指を口に当てて言ってみせる。 本当は医師としてそんな事を勧めてはいけないのだろうけれど。
紫陽花に見入る彼女の、その小さな手を取って、床に膝をつくようにして視線を合わせる。少しでも安心させたくてそうしたのだけれど、握った手は拒まれはしないだろうか。 されたとしても、悲しげに笑ってみせるだけだろうけれど]
貴方は何故同じ病の彼だけが治癒したのかと……そう思っているのかもしれません。 けれど、言ってみれば当然の事なんですよ。
[視線を下ろして、手の届かない場所に行ってしまった幼馴染を思い描く]
(203) 2014/06/26(Thu) 23時半頃
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彼が発症してからどれくらい経つか、貴女は知らないでしょう。
……20年です。20年も彼は、あの病と戦ってきた。
[自分は恐らく、そんな彼を誰よりも近くで見てきた。 ……だから、彼女の苦悩も他よりは理解出来ているはずだ。どれだけ辛いか、心細いか。同じ病を抱えずとも、理解出来る事はあるのだ]
その全てが残っているわけではありませんけれど……それだけ、彼のデータは積み重なっているんです。 貴女達とは、情報の絶対量が違う。だから――。
[息を潜めて、眉を寄せる。もし彼女の手を握っているのなら、力が入ってしまったかもしれない]
……だから、まず、最初に投薬を。
[いわば人体実験の意味合いもあるのだと、彼女は悟ってくれるだろうか。彼の治癒を足がかりに、他の患者を治療していくのだと]
彼に投薬して、またデータを汲み取って。 そこから貴女達個々人に合う薬を作っていく予定なんです。
[顔を上げて、彼女の方を向く。淡く、淋しげな笑みを作って、言葉を続けた]
(204) 2014/06/26(Thu) 23時半頃
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貴女達を見捨てたりはしません。 ――どうか僕を、信じていただけませんか。
[懇願する言葉は、彼女に届いただろうか。 届いても、届かなくても。少しでも彼女の心が和らぐなら、どんな言葉でも受け入れるつもりだ]
(205) 2014/06/26(Thu) 23時半頃
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よかった… [変な願いを受け入れてくれた>>200彼の上着の端を、きゅ と握り、控えめに引っ張る。 こうしている事で、物理的にこの新米の医師と繋がっているような安心感を感じる。
上掛けを掛け直す医師は、その優しい行為とは裏腹にどこか難しそうな顔をしていて。 何時もの自分なら「男前が台無しだ」とでも茶化したのだろうが、今この瞬間だけは心に仮面を被せる事はしなかった]
センセ…今、何考えてるの?
[その指に挟んだ白衣の端をまるで子供の様にくいくい、と引き、問いかけという行為とは対照的にぽつり ぽつりと語りを綴る]
(206) 2014/06/27(Fri) 00時頃
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…そんな難しい顔しないで頂戴。 センセは、悪くないんだから…
私ね…知り合いも居なくて、家族も居なくて。 ああ、このまま良く分からない病気で…誰とも繋がりを残せないまま、一人孤独に死ぬんだなぁ…って、思ってたの…
でもね…ここに来て、センセが居て、私の担当医になって…
私の人生は、無色から、やっと白黒になったの。
誰がどう研究しても治せない病気と… 懸命に向き合ってるセンセ…
それがどれだけ私に生きる希望を与えてくれるか…
[そう良いかけて、彼女は枕に顔を埋める。 目頭を伝う雫を隠す為に。]
(207) 2014/06/27(Fri) 00時頃
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ーー信じて、いいですか。 信じて、生きていれば救われますか……?
[震える声で絞り出す言葉はそんな質問ばかりで。今まで信用なんてしなかった医者の言葉に縋るように述べると、彼の手を両手で包み込んで。]
もしも私の命が尽き果てたとしても、それは誰かの役に立ちますか……?
[そうだとすれば、どれだけ心が救われるか。宣告された余命はあと数週間、その間に病気を治癒することは出来ないだろう。それでも病に苦しむ他の誰かが助かるのなら、その死は無駄ではなかったと思えるはずだ。]
先生、紫陽花の花言葉を知っていますか。 『辛抱強さ』なんて意味があると思えば『無情』『冷酷』なんて意味も持っているんですよ。ーーこの紫陽花は、どちらの意味をわたし達に示しているんでしょうね……?
[ずっと大切にしていれば病気の治療法が見つかるまでの辛抱強さを与えてくれるかもしれないですね、と続ければ少しだけ戴いていくことにします、と彼に告げた。]
(……同じようにこの紫陽花に見惚れた誰かは、辛抱強く病と向き合っているのかな。……そうだったら、嬉しいな。)
(208) 2014/06/27(Fri) 00時頃
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[小さな声で喋り続けると、彼女を微睡みが包む。 恐らく、先程の薬の効果だろう。 そのままうとうとと意識の底に沈み行く彼女の指は医師の上着を離れ、支えを失いだらりと下がった]
(209) 2014/06/27(Fri) 00時半頃
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[ぴょこぴょこと跳ねるように歩く。 しっかりと繋いだ手は、跳ねるたびにぷらぷらと揺れ、それが面白くて声をあげて笑ってしまう。
朝顔に合わせ、腰を屈めて歩いてくれているオスカー>>194は大変そうだが。]
あれからね、いっぱいれんしゅうしたから。 いろんなのおれるようになったよー。
[風船、箱、飛行機、お花。 折れるようになったものを指折り数えてみる。
『いっぱい』と言っても、折紙の包みに載っていた物しか、わからないから、実際はたいした種類ではないのだけれど。]
もっといっぱいつくれるようになりたいなー。
[図書室などに行くことができれば、もっとちゃんとした折紙の本が、置いてあるかもしれないが、いまの朝顔には部屋から出ることすら難しい。 今度、先生に頼んでみよう。なんて考えて。]
(210) 2014/06/27(Fri) 00時半頃
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とーちゃくー。
[扉の向こう。病室の床には、一面に色とりどりの折り紙や風船が散らばっていて、おもちゃ箱をひっくり返したみたいになっている。
朝顔の目には、人よりも大きいものから、米粒くらいの小ささのものまで、バラバラのサイズに見えるそれらの間を、縫うように気をつけながら歩いて行く。 もっとも、オスカーの目にはただ、折り紙が散らばっているようにみえるだろうから、踏んづけて歩くのもよけて歩くのも、どちらも大した手間ではないだろうけれど。
やがてベッドの近くまで来て来れば、相変わらず平たく見えるその傍らにストンと腰を下ろした。]
ふたごのおにーちゃんは、おいすにすわる?ベッドでもいーよー。
[どっちでもいいよ。と声をかけ、新しい風船を膨らませ始めた。]
(211) 2014/06/27(Fri) 00時半頃
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双子 朝顔は、メモを貼った。
2014/06/27(Fri) 00時半頃
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――いいえ。貴女を死なせはしません。 貴女は僕の患者だ。絶対に死なせたりはしない。
[震える声に、力強く返す]
だから、貴女の命が尽きるのは、病気の為なんかじゃあないんです。 レティーシャさん、貴女の命は、もっと大切な何かの為にあるはずだ。 だから……だからもう、死ぬなんて考えないで下さい。
[病のせいで悲観的になってしまうのはよく分かる。けれどだからといって、自らが死ぬものとして生きていこうとする彼女を、許せるはずかない。 ……馬鹿にしているのか、と。小さな憤りさえ覚える。 自分はこんなにも彼女を救おうとしているのに、何故彼女自身が、その生を諦めてしまっているのか。救うという言葉が、どうして届いてくれないのか]
……誰にも、見つからないようにしてくださいね。 僕が怒られてしまいます。
["無情"、"冷酷"。それはもしかしたら、自分にこそ相応しい言葉なのかもしれないと、小さく苦笑した。
中庭への扉を開けて、彼女が紫陽花を採ろうとするなら、それを見守って。そのまま彼女が去るとしても、その後を追ったりはしないだろう。 まだもう少し此処に居て、咲き誇る紫陽花を見ていたいから**]
(212) 2014/06/27(Fri) 01時頃
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―自室―
[パサリ。紙の落ちる音と共に、深く息を吐く。それは落胆からではなく、ようやくこの作業から解放される安堵の溜息。 両手を頭上へと伸ばし、伸びをひとつ。見上げた天井は何処までも白く、染みの一つもありはしない]
…ふう、ようやくですか。 少し息抜きでもしたいですね。
[傍らのカップはもう空になっているし、新しい飲み物を取りに行くのも億劫だ。喉を潤す事は早々に諦め、ポケットから煙草を出して口に咥えると、マッチで火を付けて煙を吸う。手元の灰皿には何本かの吸い殻――どれも長い長い灰の棒になっている吸い殻がいくつか。集中している時は、ついつい一口吸ったまま放置してしまう]
……そうだ、鶴でも折りますか。
[煙を吐きながら思い立ったようにそう呟くと、引き出しを引いて中を漁る――が、折り紙などあるはずもなく。 何故だか今は無性に鶴が折りたいのに。そう言えばメモ用紙も切らしていた、と小さく肩を竦め、そして机の上のカルテが目に止まった]
(213) 2014/06/27(Fri) 01時頃
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…………。 また書き直せばいい、か。
[煙草を口に咥え、一番上にあったオスカー[[who]]のカルテを手に取り、三角に折る。そしてそれを一度開き、余った部分を内側へと折り込んで正方形の形へ。続いて先程折った折り目とは逆に三角に折り――幼い頃に異人に教えて貰ったその紙遊びを思い出しながら、何処か辿々しい手つきでカルテを折っていく]
……あれ、ここからどうするんでしたっけ。 確かこれを開いて…いや違うな、こっちでしたか?
[それでも割と順調に折り進めていたが、羽を作る所で手が止まる。ああだったか、こうだったかと手を動かしかけるも、やはり違う気がすると結局折り進める事は出来ず。数分程唸った後に、先程とは種類の違う、今度は紛れもない落胆の溜息を吐く]
(214) 2014/06/27(Fri) 01時半頃
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………ここまで折って折りきれないのは、どうも気持ちが悪いんですけど。
[声に不服の色を滲ませ、諸悪の根源であるカルテだったもの(今となっては鶴の成り損ないだが)を睨み付ける。気晴らしをするつもりが、残ったものは胸に渦巻く気持ちの悪さ。折角カルテの一枚を無駄にしたと言うのに…嗚呼、そうだ。院長やらあの同僚やらに見つかる前に、書き直さなければならないというのに!]
……もういいです、出掛けましょう。
[忌々しそうに折りかけの鶴に一瞥をくれ、咥えた煙草を灰皿へと押し付け席を立つ。書き直さなければならないが、今はそんな気分ではない。見つかる前にやれば良いと言うことは、即ち明日でもいいということだと胸中で言い訳しながら、適当に散歩でもしようと部屋の出口へと向かった]
(215) 2014/06/27(Fri) 01時半頃
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いえ、その、特には…。
[白衣を引く手>>206に、伏せかけていた視線を上げる。特に何かを考えていた訳でもない、もっと漠然としたものだと、どう答えたものか悩んで。 それより先に続けられた独白>>207に、結局その唇は閉じられた。]
…ええ、………、
[ぽつぽつと語られたそれに、相槌を打つでもなく、首肯で続きを促すでもなく、ただ静かに聞き入る。 あまりに難儀な彼女の状態と、身に余るように思えるその言葉は、すぐに思考に吸収されることはなかったけれど。]
……ようやく、白黒ですか。
[ゆらりと力を失って落ちた腕>>209を持ち上げて、そっとベッドの上へと乗せる。 告げられた言葉を、ゆっくりと反芻して。小さくそれだけ呟いた。 枕に埋められたその表情は伺えなかったけれど、見られたとしても直視できる気もしない。
彼女の目が覚めて回復していたのなら、すぐに歩き回ることもできるだろうと、揺れる点滴台を見遣りながら考える。 そのまま静かに椅子を立つと、窓に寄ってカーテンを閉めて、一度だけ振り返ってから処置室を後にした。]
(216) 2014/06/27(Fri) 01時半頃
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わたしだって、死にたくないです。 生きれるのなら、生きていたい。
ーーだから、もう少しだけ先生を信用することにします。
[紫陽花を採り、真っ直ぐと彼を見据えると答える。生きる希望を持つことは不安であったが、力強く話す彼に賭けてみたい気持ちもあって。もちろん、死を無駄にしたくない、どうせ死ぬのなら人の役に立ちたい、という気持ちが完全に消えたかといえば嘘にはなるが。]
先生は、悪い人ですね。 でも、嫌いじゃないですよ、そういう人。
[少しばかり苦手で他の医者よりも余所余所しく接してはいたが、それも和らいで。綺麗に咲く紫陽花を見つめる彼に深く頭を下げると中庭を後にした。]
(217) 2014/06/27(Fri) 01時半頃
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[廊下に出て扉を閉めれば、はああとひとつ、深く息を吐く。 ずっと感じていた居心地の悪さは、医者としては失格だと思うけれど。少し皺になりかけた白衣の裾を眺めて、無言で手で伸ばした。
運び込まれた少女からの一連の騒ぎで、なにひとつ仕事が進んでいないことには、気付きたくはなかったけれど。 持ち出そうとして結局、診察室に置き去りにしてきてしまったカルテを、まずは回収しなければ、と。 固まり始めた首を回して解しながら、1階への階段を降りる。]
コープラさんのあれは、回診に……いや、ならないか…。 シャルルさんはひとまず良し、それから…、
[こめかみに手を当てて、ひとりひとりのスケジュールを思い出しながら、ぶつぶつと小さく呟いて。 多少ならば横着してしまっても良いかもしれない、同僚ならばそんな事を言うのだろうか、なんて、大概失礼なことを考えながら、目的の場所へと向かう。]
(218) 2014/06/27(Fri) 02時頃
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…ん。
[ぼんやりとした意識が戻る。世界はぐるぐると廻るのを追え、彼女は天井に腕を伸ばしその姿を確認する。果たしてどれくらい眠っていたのであろうか。 ふと椅子に視線をやるとそこにあったはずの姿は無い。「眠るまでは居る」と言っていたのだから当然と思うも、何処か寂しく感じる。
―いや、それよりも、だ]
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!
[彼女は顔を真っ赤にして、枕にその顔を繰り返し繰り返し打ち付けた。 自分としたことが、なんて事をしてしまったのだろう。意識が朦朧としていたとは言え 具合が悪くて滅入っていたとは言え 自分のしでかしたことの恥ずかしさに打ち振るえ、枕に顔を埋め足をばたばた と泳がせた]
(はぁ…涙まで見せちゃって…)
[いつもいつも彼をからかってその顔面を真っ赤にさせていたその身としては、してやられた気分である]
(忘れよう…。 いや、でも忘れたくない出来事だったわね…)
[ひりひりと痛む額を手で摩り、処置室を後にした。]
(219) 2014/06/27(Fri) 02時頃
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[セシルへのお礼の話に反応し、眉を下げて反省するデメテルに、軽く目を見開く。常なら彼の名を聞いただけで不機嫌になるくらいだというのに。しかしこれはとてもいい変化だろう。素直なことは、いいことだ。]
よしよし、今度会ったらちゃんとありがとうって言うんだよ?
[そのあとも、自分が去った後の話を必死に語ってくれるデメテルを微笑ましく思いながら、楽しげに歩みを進める。ローズマリーにはあとでもう一度しっかりお礼を言わなければ、と心に決めて。]
…?デメテル?
[ここでいい、と立ち止まったところは、階段の前で。部屋まで送りたいのにどうして、とはてなを浮かべる。殊更真剣な表情で言うものだから少し反応が遅れてしまったけれど、やはりひとりにさせるのは、と考えて小さな背を追おうと足を踏み出したら。]
(220) 2014/06/27(Fri) 02時頃
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わ!
[くるりと向きを変え、突如自分に駆け寄ってきた小さな身体を、間抜けな声を出しながら抱きとめる。一体どうしたというのだ。
そのままの体制で、どこか訴えるようにぽつぽつと紡がれる言葉がするすると頭に流れる。こんな風に真っ直ぐと主張されたのは、初めてかもしれない。]
デメ、テル
[最後に据えられた、いつもとは違うどこか大人びた口調の懇願に目を丸くさせて、息を吐く。 抱きついてくる彼女の身体はとても小さくて、か弱いけれど。それでもこの言葉は自分にとって酷く頼もしいもので、泣きたくなるくらいだった。]
敵わないなあ……
[走り去る少女の背中を困ったように笑みながら見つめて、ひとり呟く。 自分を想ってくれる小さなレディに感謝して、次に会ったらうんと甘やかしてやろうと心に決めた。子ども扱いするなと怒られるかもしれないけれど。]
(221) 2014/06/27(Fri) 02時頃
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いっぱいか、凄いな 今日はそれを教えてくれ
[跳ねる様に歩く少女と手を繋いで歩くのは、ちょっとだけ恥ずかしくもあって、それを隠すために澄まし顔を決め込んで。 口元はつい緩やかに釣り上がっていたかも知れないけれど。
折紙も以前に朝顔から東洋の遊びだと教えてもらったものだ。よくあんな紙一枚で幾千の表現が出来るものだ。そうオスカーはよく感心していた]
(222) 2014/06/27(Fri) 02時頃
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うわ…
[扉を開いて入り込めば、広がる多彩色。 均一の紙と丸いゴムが散りばめられていて少しは芸術的だとか美しくは感じたけれど、零れた声は"散らかっている"。そういう呆れが聞き取れる]
僕はここでいいよ。
[幾つかの折紙と風船を纏め始め、その空いた隙間に足を踏み置く様に部屋へ。 朝顔の座るベッドから1mの距離も無い床へ、そのままゆっくりと腰を下ろし。 集めた風船と別個に折紙の山も自分の手元に積み置き、一番上の茶色の折紙で唯一折ることが出来る鶴を作り始め]
…今日また喧嘩したんだよ そんなつもりじゃ無いんだけどな。
[ポツリと幼い彼女へ告げ、はぁ、と小さくだけ溜息を漏らし。本当なら小さい子へこんな話はするべきではないだろう、けれどオスカーには彼女がその少ない話し相手であって。
三角四角にクルクルと紙を折り続けて、胴体を作り上げていきながら、朝顔を見て、照らし合わせた恋しさに目を細めて。あの人は元気だろうか]
ホリーに会いてぇな。
(223) 2014/06/27(Fri) 02時頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2014/06/27(Fri) 02時頃
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[妙に疲れた気持ちのまま、診察室の扉を開く。 てっきり無人だと思っていたその場所に、まさか先客>>141がいるとは思ってもいなかったけれど。]
…参ったな、今日は良く、会う。 あまり勝手に荒らすなよ。
[机に突っ伏す弟のその背中は、よく見覚えがある。 それこそついさっき、自分の前から逃げるように立ち去るのを見たばかりだ。 それでも、会ってしまったものは仕方がないと、今度はどんな顰め面をされるだろうかと。 そんな思考は、彼から好意を向けられることはとっくに諦めている。 怪我の事もあるし、自分はけして、彼と会いたくない訳ではなかったのだけれど。]
……、おい、何してる…!
[そこまで考えたところで、机に広がる血溜まりに気が付けば、顔色を変えてすぐに駆け寄った。 彼の眠気ゆえの投げやりな自傷は今に始まった事ではないけれど、ここまで酷い光景を自分が目にするのは、初めてかもしれない。 彼がこちらに気付いても気付かなくとも、その肩を引いて、血塗れの手首を取り上げるだろう。]
(224) 2014/06/27(Fri) 02時半頃
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ローズマリーは、い、痛いような気がしただけだからね!と言いながらでこを摩った
2014/06/27(Fri) 02時半頃
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[その人差し指と親指に残る摘んだ白衣の感触を、指を擦り擦りと擦り合わせて確かに思い出す。やはりどうしても忘れることは出来ない。一旦退室しようと腰を上げた彼はどうしてあの時優しさをくれたのか。ひとつ解っているのは、自分は患者で 彼は医師。ただそれだけの解りきったルールである]
やめやめ…帰りましょ。
[部屋に帰れば、開きかけのブランデーがあったはずだ。ややこしい事、恥ずかしい事、全部洗い流してしまおう。最も、こんな事があった直後に一杯やるなど、先程の医師に知られたら呆れられそうだが。そこはまあ、照れ隠しという事で許してもらおう。と、意味の解らない考えを巡らす。思考がポジティブに戻っている事を実感した]
(…いつも通り、笑えてるわね。 やっぱり、具合が悪いと滅入るのね)
[かつ―かつ― 背の高い靴は、静かな廊下に高い響きを上げる。 階段を下りれば、そこは自室のある1階だ]
(225) 2014/06/27(Fri) 03時頃
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―2F廊下―
[小さな足音を響かせながら、白く塗られた廊下を歩く。何処に行こうかと迷いつつも、そう言えばあの時の詫びがまだだった、と取り敢えず売店へと向かう事にした。小言を聞くなど気晴らしどころか気が滅入る話だが、後に引き伸ばせば引き伸ばす程面倒も大きい]
(……カルテを書き直すよりはマシ、カルテを書き直すよりはマシ…はぁ)
[そう自分に言い聞かせながら重い足を無理矢理進め、何とか売店へと向かう。こんな事なら手土産の一つも持って出れば良かったと公開するも後の祭りだ。今から部屋に取りに行くのは面倒臭いので、もういっそ手ブラで向かう事に決める。 程なくして売店へと到着すると、何時ものように笑みを浮かべ、カウンターの向こうの店員に声をかけた]
(226) 2014/06/27(Fri) 04時頃
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こんにちは。 ……先日はすみませんでした。
[挨拶の後、至極申し訳なさそうな顔を作りると顔を見るなり小言を言い始めた店員に向けて軽く頭を下げる。手土産が無い分、両手を合わせてチラリと相手の顔を見やり。 暫くの間、相手の口から飛んでくる小言に申し訳なさそうち相槌を打ち――実際には右から左へと聞き流していたのだか――今度取り寄せたバターサンドを持ってきますから、と苦笑しながら伝えると、渋々ながらに口を噤んで頂けた]
分かりました、分かりました。 クシャミにはちゃんと言っておきますから…あ、煙草頂けます?
[長居して小言の続きを聞くのも御免だ。何も買わないのも気が引けたので、取り敢えずは煙草を一箱購入するとそそくさと売店を後にする。後ろから聞こえた"バターサンド楽しみにしてるよ"との声に半ばうんざりしながらも笑顔で手など振り返した。 嗚呼、また余計な出費が増えるのか。廊下まで出ると、疲れたように溜息をひとつ]
……最近溜息が多いですね。幸せが逃げてしまいますよ。
[誰にともなくそう呟き、廊下の壁へともたれかかる。ひとまず用事は済ませた。未だカルテを書き直す気にもなれないし、もう少し散策してみようか]**
(227) 2014/06/27(Fri) 04時頃
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[意識が霞んでぼんやりする。でも途切れたりはしない。 こんな症状の為に処方された薬もあった気がするけど、部屋に放置したからまるで意味を成さない。飲みたくもないから別にいいけど。 最初血液に見えてたものはいつの間にか真っ黒に染まっていて机との境界線がやけに隔絶されて見える。
閑散とした室内は音のない世界を作ってた筈だった。 割り込むように耳に届いたドアの音と声>>224は呆けた意識をすり抜けていまいち思考に辿り着かない。
ついに幻聴まで聴こえだしたのか。 それにしてもやな声だなってぼんやり思った。誰のだっけ。]
(228) 2014/06/27(Fri) 04時半頃
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…。
………、なに?
[不意に肩がひかれて硬い机から引き剥がされる。 虚ろめいた瞳を酷く緩慢に動かして、肩にかけられた手、腕を、それから最後に顔を見た。 ああ、やっぱりこいつか。なんとなく分かってはいたけど。 気怠い頭じゃ常なら抱く諸々の感情には至らなかったからそう思うだけに留まって。
暫しの間を挟んでから、漸く眠気で掠れた声を返した。
額や前髪に付着した血が垂れてきて少し鬱陶しい。]
痛いよ。
[掴まれた右腕が痛い。]
(229) 2014/06/27(Fri) 04時半頃
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[のろのろと上げられた顔>>229の中、空虚な瞳と目が合う。 めいっぱいの敵意を込めて睨み付けてくる、そんな常の感情は見当たらない。まだ自分と弟とがうまくいっていた頃――幼少期の面影が、ぼんやりと過った。]
何、やってるんだよ。
[机と、掴んだ手と、上がった額と。 散らばる赤には憤りすら感じながら、先の言葉をもう一度繰り返す。 覇気のない訴えには小さく謝って、とりあえずと腕からは手を離して。代わりに両肩を掴んで引き上げる。]
……っ、…どこを、怪我してる。
[口をついて出掛けた文句は飲み込む。今伝えたところで、きっと意味はない。 赤く濡れた額に手を伸ばして、無理やり掌で拭って傷のないことを確かめて。 机の上に転がる血塗れのペンを横目に捉えれば、小さく舌打ちをした。]
…破傷風にでもなったら。どうするんだ。
[本当に聞きたいのは、そんな事ではないのだけれど。 手首の傷に気付けば、そしてまだ血が止まっていないのなら、机の上から掴み上げたガーゼを押し付けて止血しようとする。 明らかにおかしい弟の様子は、不安を煽ることしかしない。それならば、いつものように反発してくれた方がずっと良い。]
(230) 2014/06/27(Fri) 05時半頃
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なに、って…、
[そう問われても答えがない。何やってるんだろう。 返せる言葉が頭の中に浮かばなくて唇は薄く開いたまま続きは消えた。
無理に引き上げられて身体が動く。眠気のせいか血が抜けたせいか咄嗟には足にうまく力を入れられなくて半歩分程よろめめく。]
……変なもんがみえる。
[返答にならない言葉を口にしながら、未だに視界の端をチラつく何かを気怠い動きでゆるりと目で追う。 そういや額も幾許か前に打ちつけたから、痣くらいにはなってるかもしれないけど。手首の疼きが全部を上塗りするから、強く拭われたところで大した痛みも感じなかった。]
どうもしない。 ――…ばーちゃんに会いたい。
[幾らかの苛立ちを感じさせる兄の声に反するようにどうでもいいって感じの声しか出ない。実際どうでもいいような気がする。 頭をあげてる事すら面倒で、首をかくりと垂らして俯くとぼやきを零した。
滅茶苦茶にペンを突き立てた手首は傷とも言えない有様で、押し付けられたガーゼはただ痛いだけだから小さく呻いた。 固まり始めた一部の血が肌にこびり付くのが酷く不愉快に感じる。止まらない血が伝っていくのもまた同様に。]
(231) 2014/06/27(Fri) 06時頃
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(治るか分からない病と向き合い、いつ死ぬのか分からない恐怖と対峙するのと、いっそのこと命を失って、全ての苦しみから解放されるのはどちらが幸せなのだろう。)
[なんて不毛な二択だ、と自嘲すると廊下を歩き始めた。途中、階段の方面からかつん、かつん、と物が当たる音がして、それがヒールの音だと気付くのにはほんの少し時間がかかった。…普段かはヒールの高い靴なんて馴染みがないから。]
ーーマリーさん。
[ヒールの音の主>>225を見つめれば、名前を呼んで。手に持った紫陽花をどう説明しよう、なんて考えたが隠すにはもう遅く、内緒にしてねってお願いした方が早いだろうかと考えると彼女の反応を伺って。]
(232) 2014/06/27(Fri) 07時頃
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[持ち上がってよろめいた身体>>231の、あまりの従順さに眉を顰めた。 要領を得ないその発言は、まるで夢の中にでもいるようだ、と思う。
頼りないその様子に、目を細めて。 揺らぐ身体を抱えるようにして、デメテルを寝かせたのと同じベッドへ引きずっていく。 大した抵抗がなければ、無理やり腰掛けさせて顔を上げさせるだろう。]
……変なもん、…幻覚か。 安定剤は飲んでるのか。
[返された言葉に、ようやく合点がいく。自分が遭遇するのは初めてだったろうか。 傷口はさっさと水でもかけて無理やり洗ってやりたかったけれど、今の弟から目を離すのは危うい気がして。後回しにしつつ、嫌に平坦な声に耳を貸す。]
(233) 2014/06/27(Fri) 08時頃
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…ばあちゃん、って。…無茶言うなよ。 家にも、そのうち帰れる、…から。
[ずいぶんと年相応な、だからこそ不釣り合いに思える我儘には、困惑して眉を下げた。 祖母はまだ健在だったろうか。病院の外で、待っていてくれたろうか。 どのみちそれは、今の弟にはとうてい無理な願いだ。とってつけたような励ましを重ねながら、]
(…僕だって、肉親なのに、)
[心を過ったその思考が、何に由来するものかは分からないけれど。]
……とにかく、"コレ"はなんとかしろ。 そのうち腕が使い物にならなくなる。
[何にせよまず、弟が覇気を取り戻してくれなければ、どうしても落ち着かない、と。 間違いなく痕の残りそうなぐちゃぐちゃの傷を示しながら、幾度となく繰り返した説教を、彼につられてかやや潜めた声で落とした。]
(234) 2014/06/27(Fri) 08時頃
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[顔を赤く染めるほど力を入れながら、水色のゴム風船を膨らませる。 オスカーの方を見れば、彼も床に座ることにしたようで>>223 お揃いだね、なんてうれしくなる。
もっとも、せっかく膨らませた風船が萎んでしまうから、口には出せなかったけど。]
おにーちゃんけんかしちゃったの? おけがしなかった?
[膨らまし終えた風船をポンと宙へ放る。手から離れた途端に水色は、小さな鞠のような大きさへと変化する。
風船の起動を目で追いながら、自身も病気になる前は、双子の姉や友達と度々喧嘩していたな。などと思い出す。 もっとも、朝顔の思う『喧嘩』とオスカーのそれとではかけ離れていたのだけれど。]
ごめんなさいして、おともだちになれるこだといーね。
(235) 2014/06/27(Fri) 08時半頃
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[謝っても友達になれる子となれない子がいる。幼い思考でもそれはわかっていて、だから励ますように、元気付けるように言葉をかける。 仲良くなれたなら、その子は怖くないから。と]
うん。わたしもゆうちゃんとあいたいなー。
[細められた目。その奥の赤色をじっと見つめ、こちらも目を細める。]
ふたごのおにーちゃんは、あえたらなんのおはなしするの?
[にっこり笑った。]
(236) 2014/06/27(Fri) 08時半頃
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