276 ─五月、薔薇の木の下で。
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[ 恋とはどんなものなのかしら。 熱したかと思えば冷め、 楽しみかと思えば苦痛に変わる。 そんなものを持っているかだなんて ただ、これだけは言える。 ]
(+9) 2018/05/23(Wed) 17時半頃
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[ And love itself is just as innocent as roses in May I know nothing can drive it away Though love itself is just as brief as a candle in the wind And it's greedy just like sin ]
(+10) 2018/05/23(Wed) 17時半頃
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( 私の心を解き放とうとしないで。 きっと私の手には終えないから。 )
(+11) 2018/05/23(Wed) 17時半頃
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[ 願う声>>24の切実さ。 言葉とは裏腹に縋るよう絡み合う指>>25 伝わる温度の薔薇の香り。 逃げられなんてしない空間。 なんて返せば良いのか分からなかった。 熱に浮かされる躰は譫言を。 ]
君は、どこまでいっても君でしかないのに。 何も違っちゃ、いない。
[ 彼自身が口にしたとは知らず>>3:46 今更何を隠す必要があると笑った。 ]
(+12) 2018/05/23(Wed) 17時半頃
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[ だが、それっきり。 蝶は花の蜜を吸い、ひと時の眠りにつく。 そのあと彼が何を感じたのかだなんて、 知る由もなく>>27
きっと、かみさまだってしらない。 ]**
(+13) 2018/05/23(Wed) 17時半頃
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[ 自分から音楽を取れば何が残るのだろう。 考えたところで笑った。 きっと何にも残りやしなかった。 それをこわいと思わないのか。 かつてモリスに尋ねられたことだ。 その時にだって答えを出したし、 見解も告げたけれど、 もっと深くを告げるなら明かそう。 ]
(+14) 2018/05/23(Wed) 18時頃
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[ 繋いだ絲を、つながりを、切らさないよう 懸命だったのはきっと同じ。 ただ、呑まれてしまう恐怖よりも 呑まれてでもいいから縋り付きたい想いがあった。 ]
(+15) 2018/05/23(Wed) 18時頃
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[ その為ならピアノだってやめよう。 代わりにヴァイオリンを弾くから戻ってきて。 それがだめだったなら次は――…… そうやって諦めて棄てて、自分という存在が 気薄に感じられてでも無かった事にはしたくなかった。 それは音楽を愛していたというよりは、 きっと、音楽を通じて愛していた人達を 失いたくなかった。 そんな子どもの戯言だった。 ]
(+16) 2018/05/23(Wed) 18時頃
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[ だがそれさえも強欲である事は知っている。 分かりきっているから望む事など許されない。 神の赦しも最早求めず、 己の意志で枷をつけた。 それが正しい答えだと決め込んだ。
だが、誘発される己の望み。 膨れ上がった慾の果て。 自らの深淵に潜む本心。 完全に引き上げられなくて良かったと思う。 狂わずにはいられたから。 ]
(+17) 2018/05/23(Wed) 18時頃
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[ だが、薔薇の木を中心に囁かれた言葉など なにひとつ知らぬ身である故に。 今現在どんな事が起きているのかは蚊帳の外。 しかしだからこそ守られた安寧があるのかもしれない。 自覚した想いは言葉になり形になれど それを何が何でも奪い取りたい慾にはならなかった。 まだ誰かの幸せを願う為に棄てられる。 また、奪って失敗する事はもうない。
だから、良かったと思う。 ]
(+18) 2018/05/23(Wed) 18時頃
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[ 咲いた花は薔薇ではない。 死人の口をふさぐ梔子。 この想いも全て、秘めてしまおう。 ]*
(+19) 2018/05/23(Wed) 18時頃
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―夢の世界、医務室―
[ ぱちり、と瞬きをした。 花開くように一瞬の出来事だった。 周囲を見渡せば此処は医務室だろうか。 あの後誰かが運んで来てくれたのかと 考えながら身動ぎすれば軋むベット。 ]
…………ここは。
[ 言葉にしながらもすぐに起き上がる気にぬれず、寝そべる。 なんだか違和感がある気がする。 まだ此処が夢の世界だと分かっていなかった。 そんな悠長さも重苦しくない躰を自覚すれば、 のそりと起き上がって目を丸くするのだが。 ]**
(+20) 2018/05/23(Wed) 18時頃
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[ その声>>+21に聞き覚えがあった。 ぱちぱちと瞬きの後、視線を向ける。 そこに後輩の姿>>+2もあれば同様に 首を傾げた事だろう。 ]
何……だろう。 俺は少し体調が悪くて気付いたら此処に。 誰かが連れてきてくれたのかな。
[ 緊張感に欠けたコメントをしながらも、 なんだかほんわかとした空気を感じる。 何かあったのだろうと考えながらも 口を開く。 ]
(+22) 2018/05/23(Wed) 21時頃
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モリスとヒューが医務室で休んでいたようだから心配してたけど、 元気そうで安心したよ。
[ 見舞いに行った時>>+3:20 慰めるよう撫でた手により、彼の葛藤が 覗き見れた事を知らない男は悠長に。 どこか緊張感のない表情を浮かべていた。 ]
(+23) 2018/05/23(Wed) 21時頃
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[ その間に向こう≠フ扉の前で 一枚隔てた先に聞こえた声に>>52 無意識に吐き出した息がはくりと、 震えたのは本人も知らぬところ。
それは笑っているようにも、 泣いているようにも 揺れる空気は答えなど与えなかった。 ]*
(+24) 2018/05/23(Wed) 21時頃
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[ 少し砕けた態度>>+25は同室故の気楽さ。 また彼に対しては特筆すべき能力がある者同士、 親近感を抱いていていたから、 お母さんのような小言にも眉を下げて笑ってしまう。 だがそこに想い人の名前があったから ]
マーク、も。 どこか、悪かった……のかな。
[ 尋ねようとして結局独り言じみたつぶやき。 額に伸びる手を拒む事はなく、いつも通り 甘えていた時に、ふと途切れた言葉。 それから熱を持つ赤い耳>>+26 不思議そうに首を傾げた。 ]
(+32) 2018/05/23(Wed) 22時半頃
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[ 何故なら水面下のやりとりを知らないのだし。 彼らが告げてくれないやりとりなど、 こちらが気付ける訳がないのだ。
薔薇の精とやらの話>>61も同様に。 その事情>>70も等しく。 そしてモリスとイアンの中に起きた事も 何も知らなかった。
だからみんなが眠った′繧ノ待ち受ける事も 何ひとつ知らなければ、 その中で奮闘する者の影の知らず。 またその心情を測ってやる事など出来ない。 ]
(+33) 2018/05/23(Wed) 22時半頃
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[ それでもその薔薇の言葉とやらは 確かに誰かに何かを与えたのかもしれない>>+28 真相から遠い位置にいるフェルゼは 後輩に尋ねる姿>>+29から何かを 拾い集める事は出来なかったが、 ふと、思い出したように口を開いた。 ]
よく分からないけど。 なんだかみんな様子がおかしいよ。 ベネットもオスカーもおかしかった。
でもその中でもイアンせんぱいが 一番いつもと様子が違ったけどね。
(+34) 2018/05/23(Wed) 22時半頃
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傷つけた、善意を汚したとか言ってたし。
[ らしくない事を言っていたなあ、なんて。 思い出せば、ちらりと二人の様子を見て。 ]
なんだか悪い事は早く終わればいいのにね。
[ ぽつりと小さな声が響く。 ]*
(+35) 2018/05/23(Wed) 22時半頃
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[ 二人の可愛らしいやりとり>>+40>>37を 知れたら、 割って入らないよう口を噤んだもの。 生憎と空気を読まず吸いながら のほほんとしているものだから、 どちらともつかない挨拶>>+38に ゆるりと口角を上げたまで。 ]
……ん。おはよう。 おやすみしたいけど、起きとく。
[ ちらりと右手を見やるがそこは無事。 しかし左手は違うのだから眉を下げて ]
(+45) 2018/05/23(Wed) 23時半頃
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ヒュー。 君こそ怪我をしているんだし あんまり無理しちゃだめだよ。
君が大変そうなら助けてあげるけど でも痛々しそうな君の姿を長くは見たくないから。
[ そんな小言をモリスを倣って告げたのだった。 ]
(+47) 2018/05/23(Wed) 23時半頃
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[ 話が移ろえばモリスの返答を待つように瞬き。 マークの事情>>+41が分かれば分かりやすく肩を落とした。 ]
…………全然、気づかなかった。 見てるようで俺、全然見てなかったんだなぁ。 大丈夫だとは、思うよ。 俺がマークを見つけた時、オスカーもその場にいたから。
[ いつもより体は気怠く思えるが、果たして この世界がどのような造りなのか知らず。 一層高熱ならモリスの作る紅茶をみんなで 楽しむ事が出来たのだろうかと暢気な思考。
撫でられる手に気分が良くなり目を細めるあたり、 いたって単純な思考回路をしていた。 ]
(+48) 2018/05/23(Wed) 23時半頃
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[ それでも思わぬところから出た否定に>>+42 はたりと目が丸くなる。 ]
…………。 俺、少し話した時、なんだか一人で 落ち込んでるように見えたから。 詳しい話は分からないけど、モリスと イアン先輩仲良かったでしょう? また会えたら励ましてあげて。
[ 要らぬお節介を焼いている自覚はあった。 ただ、モリスの予想通り>>+43 様子がおかしいリストにその名を連ねる。 伸ばした腕は彼の頭に向かおう。 さっきされたお返しに撫でようと思ったのだ。 ]
(+49) 2018/05/23(Wed) 23時半頃
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…………別に言わなくてもいいけど。 でも君も我慢ばかりしちゃだめだよ。
[ 気休め程度のものだろうが、言い残した。 そんな時、医務室の窓に気配>>+31を感じたような気がしたが、 衝撃的な言葉>>+39に体を硬直させた。 ]
(+50) 2018/05/23(Wed) 23時半頃
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…………へ、夢の中……?
[ どういう事なのだろう、と。 思い込みは恐ろしいもので、 夢の中である概念がすっぽ抜けた思考は 漠然と夢の中である感覚を否定していた。 ]
夢の中……ならどうして、 俺たちは話せているんだろう?
[ これさえも自分の夢なのだろうか。 戸惑うあまり首を傾げて思案顔。 戸惑うモリスの態度>>+44に親近感を 抱きながらも窓を覗き見るせんぱいに 思わずシーツを抱き寄せて肩を跳ねさせた。 ]*
(+51) 2018/05/23(Wed) 23時半頃
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