人狼議事


191 忘却の箱

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始末屋 ズリエルは、メモを貼った。

2014/09/05(Fri) 00時頃


【人】 始末屋 ズリエル

 …最初は外から、いっぱい、急に、咲いて、散って…
 それから、中身に、ぱさぱさ…咲いたの、かな。
 もうその時の事なんて、覚えてないのですけ……あ、あ、あっ!

[どこかふらふらとした言い回しを感嘆に変えたのは、突然『湧き出た』角砂糖。
只でさえ大きな目が更に見開き、左の袖から右の魔法へと吸い寄せられる。]

 ……えー…!?

[彼の叩いた辺りの机面をそうっと撫でた太い指。
手の甲には古傷が走っているが、手の振る舞いはまるで老成した雰囲気は無い。
何事も無かった様に、澄ましている様に見える顔でコーヒーを啜る相席の男。
…ぽかんとしたまま、皿の上のパンの立方体を見やる。1つ指で押してみる。平らに潰れる。]

 …手品、です?

[何となく、此方もパンの立方体で真似てみようにも。逃げ惑う蟻の様にころころするだけで。
とりあえずマグに3つ突っ込む、という最終過程のみ真似る。スープの中でふやけるパン。
暫くはその魔法使いの右手を眺める。
…最終的に左袖に視線は戻り、例の問いかけをされるのだけれど。]

(17) 2014/09/05(Fri) 01時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

[–––––––––––腕が植物みたいな…
不確かな記憶へ、目の前の無へ、頼りない記憶へ、目の前の男へ。
前後を繰り返しふらつく焦点が、きゅ、と慌てて現在へ定まったのは男が気遣う様に声をかけた瞬間だろう。]

 …あ、大、丈夫。です。

[ふるり、と少し首を振る。まっ二つに割られたピーマンが目に入る。
自分の腕に、虫刺されを搔き毟った瘡蓋の様に、数輪咲いた小さな花を、撫でる。]

 まだ…ぜんぶ、無くなってない…
 ……ぜんぶ、もってかれちゃった、わけじゃ、ない。

[何が、とは問われぬ限りは続けないが。
少し縮み上がって、マグを手に取り、その半分を一気に飲んだ。
その耳に皿の音、その目に見慣れた医師を捉え、立ち上がったのは次の瞬間の事。
まるで不安を、無くなる恐怖を誤摩化す様に、大声で。

何故か自分の部屋を聞く相席の男に、
へ?と首を傾げるのは、数テンポ遅れてから。**]

(19) 2014/09/05(Fri) 01時半頃

始末屋 ズリエルは、メモを貼った。

2014/09/05(Fri) 02時頃


【人】 始末屋 ズリエル

––回想・紫色––

[やぁ、はじめまして。

白衣を纏った忍び笑いに、無言で跳ね上がった寝台の上の巨躯。
大袈裟に震えた振動に、壁の付箋が何枚か舞い落ちた。
『ホワイトハウス』『ビニル傘』『断崖の水たまり』『チワワの遠吠え』
『雨の中でぐちゃぐちゃになって、ひらひらした雨の中』]

 …せんせ……あれ、顔、ちが…
 鳥、は、えと、鳥は…とり……
 あ、鳥…は、分かる…です…けど。あのう?

[楽しげに、何処か怪しげに煌めく瞳はぐるりと回る。
服装は、今現在、己に起きている事が分かっていない自分の世話をしてくれる人間…医師、のものと似ているが。
何か、何かが違う気がする。喋り方だろうか、振る舞いだろうか。
それを探ろうとして、踊る様にはためく白衣をじぃっと見詰めているうちに、袖の不自然な紫に、気付いて。]

(47) 2014/09/06(Sat) 00時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

 ……!?

[窓際の花弁を詰めたガラス容器達を指し示そうと、すいと上がった腕。ひっぱられ、つっぱる白衣。そして顔を出す左袖の紫は…

花束では無く、紛れも無く「花に覆われた手」。

白衣の好奇心は、見つけた己の『身体から切り離された質量』に歓喜の声を上げ。声高らかに。呟きすらも詩編の様に。むしろ手を包む花々すらしゃんとし始めた様に見える。
しかし、彼の問いも、感嘆も、全く意識に入って来ない。『あれ』は…吸うどころか、更に、包み込んでしまう、ものなのか。揺れる紫、瞬きも『忘れた』かの様に瞳に焼き付けていると。その紫の一つが、すぐ鼻先に差し出され。ぱちくり。下瞼と上瞼が再会を遂げる]

 せ…セシ、ル、ヒポ…? あ、俺、いや俺じゃ、いけな…
 僕は、あのう…何でしたっけ…そうだ!

[謝罪と共に告げられる、ノック無き来訪者のフルネーム。急に、今更に慌てた様に。傍の付箋の群れをに目を滑らせ、
大きめの付箋に、赤く太いペンでしっかりと書かれた文字に触れ。]

 ズリエル、です。ファミリーネームは、知らないけど、
 …恐らくはっ…ズリエル、なんです!

[読み上げて、胸を広げた手で軽く叩いた]

(48) 2014/09/06(Sat) 00時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

[その時は、過去の記憶の空白に現在の記憶を組み込んで定着させる、という手法を作れてなかったから。
セシル・ヒポクリティスの名は、顔は。
濃い紫の花となって散り、いまごろは左から二番目のボトルの中。
しかし受け取ったテンセッドゼラニウムは、押し花にされ、とある付箋のすぐ横に貼付けてある…『踊る紫の手』と書かれた白い付箋。

自分から吸い、奪い、散った花弁。
覚えてはいないが、ほぼ全てだろうと聞いている。
改めて問われたならそう答えている。熱心な研究者の手帳にも、彼なりの言葉で様々に書かれ、解釈されているのかもしれない。
記憶に無い過去の己か、他の誰かが必死にかき集めたのだろうか。その記憶も既に散っている。

…右から四番目のメスシリンダーの中。青く、ひしゃげた花として。*]

(49) 2014/09/06(Sat) 00時半頃

始末屋 ズリエルは、メモを貼った。

2014/09/06(Sat) 01時頃


【人】 始末屋 ズリエル

 ん…よく…そぉ、ですね、夢も、見ずに。
 ベッドからも落ちずに…ん、ぐっすり…です。

[夢を見ないのは、それを作り上げる記憶が、随分と失われてしまったからかもしれないけれども。
少し中空を見て唸ったが、すぐに大きな双眼はスティーブンの方へ戻る。]

 …はい、あの……すんません、先生。
 帰り方を、教えてくだ…ヤニク、さん?

[ヤニク。相席の男の名前だろうか。
首を傾げて一度、魔法使いの顔を見る。
それから、トレイを少し脇に寄せて。差し出された手を、自分の彫刻の様な手で緩く握る。
ぐずるようだった顔が少し綻ぶ。端から見れば、いや、以前のズリエルの情報を持つ人間からすれば珍妙どころではない光景であるが。
だが、例え凶漢でも、善人でも。
この病の前では、等しく、花の苗床でしか無いのが事実]

(79) 2014/09/06(Sat) 14時半頃

【人】 始末屋 ズリエル


ヤニク…さんも、病室の方、戻ります?

[空いている方の手を、兄弟の手を取るよう言われた子供の様に。ヤニクの方に差し出してみる。
ヤニクは少し黙ってから。患者達の住居区である病室方面に用がある事を、思い出したのか。一度外したベルトをまた肩にかけようとしたか。
大男が伸ばした手は、それを手助けする動作を取る。
きちんと感じた首周り、人間の体温。ふ、と吐き出した息。

そうしているうちに手を取ったまま、医師が食堂を見渡す。
つられてその流れを追う。隣には片腕の魔法使い。向こうには…誰だっただろう。
知らない訳ではない、と思うのだが、わからない。そんな男と…]

 ………は、ぇ?

[こちらをそわそわと、期待する様に眺めている少女>>27と目が合い……思わず、拳ひとつぶん、頭を下げた。]

(82) 2014/09/06(Sat) 14時半頃

始末屋 ズリエルは、メモを貼った。

2014/09/06(Sat) 15時頃


【人】 始末屋 ズリエル

[日の差した様に顔いっぱい、輝かせて笑った少女がこちらへ歩み寄って、来る。
あぁ、と反射的に顔を隠そうとしたが、傍に寄っても朗らかなままの声。タオルに伸ばした手が空を切った。]

 シーシャ…さ………

[少女が口にした名前のリズムが、さっ、と意識を内側に戻せば、痩せた男がミシンケースの向こう側からひょいと、顔を出す]

 …シーシャさんの、お友達さん?
 は、はい…そう、初めまして、で、ズリエルです。
 仲良…え?

[屈託の無い笑み、色素の濃い肌に浮かぶ嬉しそうな––––肌の、色…
……以前、臓から発生した莟が咲き破った、腹の縫合痕。
それが微かにつっぱった感覚。新たな花が咲いた感覚では、無い。ご飯食べたせいかな、と感覚を誤摩化す様に軽く掌で払う]

 仲良くって…えーっと、どうすればいいん、だろ?

[背丈も年齢もかなり離れている少女を相手におどおどとする大男。
思わず足下に下がった目線は、靴に焦点を定める前に、胸元に揺れる漆黒の花を微かに映した。]

(98) 2014/09/06(Sat) 17時半頃

始末屋 ズリエルは、メモを貼った。

2014/09/06(Sat) 17時半頃


【人】 始末屋 ズリエル

[眼球に映った漆黒は、すぐに少女のりょうてのひらに遮られる。カサリと音を立てる、飴の包み。黄色幾つか、青ひとつ。]

 …くれるの?

[差し出された鮮やかな色。仲良くなるとは飴を食べる事だっただろうか?
飴とペラジーを交互に見る。笑顔、飴…]

 …うん、そう…だね、一緒に。
 ありがとう。じゃあ…お友達さん、に。

[瞼の裏。手摺りの無い広い滑り台の上。飴を斜面に置いて笑う、誰か。
そうだ、飴といったら、約束…だったっけ。
笑みを絶やさない少女には、何処にも厭な雰囲気は無いが、ほんの少し、足と足が離れているのは。やっぱり、怖いのかな。でも、仲良くなりたい、と。飴を差し出して。
…礼を言って一度繋いでいた手を離し、黄色い一粒を少女の掌からつまみ取った。
一緒に、と言うならペラジーも包みの一つを開いただろうか。
座ったままの目線は少女と余り大きな高低差は無い。]

 ……頂きます。

[ぱつり。こちらも包み紙を開き、中の半透明の黄色を、口に含み––––––……]

(104) 2014/09/06(Sat) 21時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

––––––––––––ぃ、ッッ、かふっ!?




[…尾の先に火を付けられた鼠の様な、
 甲高くも声にならない悲鳴が–––––抑えられた口の中から漏れた。]

(105) 2014/09/06(Sat) 21時半頃

始末屋 ズリエルは、メモを貼った。

2014/09/06(Sat) 22時頃


【人】 始末屋 ズリエル

––午後・自室––
[食堂を後に、スティーブン医師に丁寧に目印を教えられながら、ゆっくりと歩き。
ついでに案内図の見方や、使用できる施設にも言及され…食堂からそれほど離れていない位置に、自室を見つけた]

 …Z、U、R、I…此所、ここです、ねっ!
 あぁあああ…よかっ…た。ああ、ほんとう、ありがとう、です…

[札の名前を確認してから頭を下げて礼を言う。幾らか言葉を交わしただろうか。
廊下を去って行くスティーブンの後ろ姿を見送る。
それから、部屋の扉を開くと…何故か食事の匂い。]

 ……あ。

[今日からは運ぶ必用が無いという事を忘れてるであろう、スタッフのミスだろう。
サイドテーブルに、昼食のトレイが置いてあった。先程食べたばかり…といっても、食堂に着く迄に軽く彷徨ったし、食堂でもそこそこの時間を過ごしたのだろう。]

(125) 2014/09/06(Sat) 22時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

 んー……

[窓際に並ぶガラス容器達の上側から、顔を出す。
食べ切れなかった食事を、何回か野良犬に窓から投げてやった記憶がある。
警戒心が強い野良だからか、此方に寄ってきた事も、触れた事も恐らく無いが。
花畑の中を確認するが、犬の様な影は無い。

棄てたり、トイレに流すのは余りにも失礼。
かといって少しずつ食べようにも、食物は基本的にいたむ物。]

 …屋上、か、中庭……?

[埋めるのではなく、投げ捨てるのではなく。
彼の脳裏に在るのは、この清潔な施設に侵入できそうな唯一の動物…野鳥であった。
どちらかに行って、食べ切れない分を彼等に食べて貰おう。
それが有意義に思える。『患者』の食べかけだからと廃棄されるよりかは…
何より、人間以外の動物から勿忘草病が発病したという話は聞いていない–––––そう、思い込んでいるだけかもしれないけれど。

まずは、外で記した分の付箋を壁に貼る。
料理を少し口にしてから、1/4ほどを袋に包む。あとの残りは、戻って来てから。]

(126) 2014/09/06(Sat) 22時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

[部屋から出て、もう一度自分の部屋の位置を確認する。
……念のために、付箋を一枚、貼ってみる。それから、ふ、と思いつく。]

 ……帰って来る時、回収すれば、迷惑じゃない……
 …………いや、清掃員さんに、棄てられちゃうかな。

[どこかの童話の様に、目印として付箋を貼りながら歩こうか……
だが花弁が散らばる事が日常茶飯なこの施設には、清掃員が必須な物。
確か食堂を探して彷徨っている時にも見かけたのだ。
一応…また、付箋入りの手提げは引っ掛けて、歩き出し–––]

 あれ。

[誰かの目印を見つける。脱げた、スリッパだった。]

(128) 2014/09/06(Sat) 22時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

[しゃがみ込んで、触れてみれば
まだ少し温かく、湿っている。
目を伏せ、意識の範囲を広げる。割と近くで、引き摺る様な音。
廊下の角の向こう側。]

 …あの、あのーっ。
 スリッパ、脱げて。

[手にスリッパを持って、大股に歩いて角の方へ。
見つけた後ろ姿は、酷く衰弱しているように見え。
その足首には、蕾がひとつ。
視認した瞬間、酷く不安になる。]

 ……裸足、だと、危ないです。

[彼は振り向いただろうか。気付かなかったかもしれない。
とにはかくとも大男は、スリッパを差し出す。]

(129) 2014/09/06(Sat) 23時頃

始末屋 ズリエルは、メモを貼った。

2014/09/06(Sat) 23時頃


【人】 始末屋 ズリエル

[『可哀想だからさ あんたが貰ってよ』

返って来たのは全く予想だにしない言葉。ぽかん、と開いたままの口。鰐の様な、口。
慌てて閉じて、待って、と言おうとしたが–––声が出なかった。
精々数メートルの距離なのに、川を隔てたとても遠くに居る様で。
己の声が届く気が、しなかったのだ。]

 …じゃ、あの…もら…い、ます…ね?…えと……
 ………………お気をつけて。

[履き古されたスリッパを片手に、何とか絞り出した言葉。
聞こえていないかもしれないけれども、無言で見送る訳にもいかない、気がした。
暫くその、蕾を見つめる。花の匂いがする。
やがて男は角を曲がって、見えなくなる。

 ––––––––ああ、行っちゃっ、た。

残されたスリッパは妙に大きく、引き摺られてばかりいたのか踵辺りが削れている。
温もりを無くしたそれに足を入れてみる。
自分の大きな足にぴったり、だった。*]

(140) 2014/09/06(Sat) 23時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

––回想・黄色––
[口に入れるなり、先から舌根までを駆け抜けた鋭い酸味に涙が滲む。
しかし吐き出す事は無く。暫く髪を逆立て悶え、んぐ、と喉仏が鳴った。
飴玉を丸ごと、飲み込んでしまったらしい。
ひいひいと息を切らせる。]

 ッッ…、て、め……!!

[口を付いて出て来た、『いけない言葉』。
瞬間、瞳孔が縮まり、吐き出した息を飲み込む。
慌てて、マグを取って僅かに残っていたスープを飲み込む。
腹が、縫合痕が突っ張る感覚。
マグを机に叩き付け、ごりごりと頭を掻く。
改めて、目の前の少女を見やる。

   ––––––だ、い …じょぶ?

気遣う声は掠れ震え、此方と同じ様な状況。
…は、はい。ぬるい返事をして覗き込むと
びっくりした、と。そう、彼女は。]

(145) 2014/09/06(Sat) 23時半頃

【人】 始末屋 ズリエル


 ……んー、と…

[あの味を口にして、出て来た言葉が、それ?

急激に沸き上がった『いけない言葉』の纏った感情が、霧散していく。
誰かがペラジーに差し出した水。食堂のスタッフだったか、スティーブンだったか。
それは眼中に無かった。余りにも目の前の少女が『単純に驚愕』していたから。

黒い花が揺れる。青い花が揺れる。]

 …びっくり、した…ね。うん。

[皿の上に残っていたパンの耳。
開いてすらなかった小容器入りのジャムとマーガリン。
ぱきり、と真ん中を割って折れば、両方が同時に二色のラインの様に出て来る物。
それを千切った耳に少し付けて、口直し、と勧めてみた。

違和感を感じながら。だが、それに言及する事なく。]

(146) 2014/09/06(Sat) 23時半頃

始末屋 ズリエルは、メモを貼った。

2014/09/07(Sun) 00時頃


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