233 逢魔時の喫茶店
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[心音は、また、ゆるやかに、眠る前の多幸感めいた。
視線の先の、リツ>>+49の目は、潤んでいて やはり、と、確かめて、繋いだ指を解いた。 互いの体温を残した人差し指で 零れるまでは行き付いてなさそうな、目尻に触れたくて。]
…… 泣いてないか。
[触れて、涙は堪えられているのだと 濡れた感触のない頬にも、触れてみて、知った。]
責任くらい、 ……任せろ、うん。 ちゃんと、おやすみまで、送るしねえ。 家まで送るのも、責任を取る、だよな。
[人間の男女関係で主に適用される流れ、だ。]
(+53) 2015/08/08(Sat) 00時頃
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……… 夜。
[夜みたいだろう、と、ケイのコーヒー>>+50を称した。 匂いはそれぞれ、獏の鼻でも分かるくらいには 異なっていて、それもまた、趣向を凝らして楽しい。]
あんたは、ひとだが 夜も、此処まで走ってくれば、良いな。
……… 歓迎してる。 皆、おれも。
[店長も、店主も、運ばれたコーヒーも。 とつりと漏らして、二口目、口に運んだ。 血の匂いは苦い、苦いから苦手ではなかった。]
笑う。 あんたのかおを見てるのは、楽しい。 吸血鬼は、 …… 知ってるか、血を吸う。
[ざっくりとした。]
(+54) 2015/08/08(Sat) 00時頃
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[雲の糸、色彩は鮮やかだが かたちはどことなくファンシーも匂わせる。 おれのフォークがそれを崩しても、ファンシー。]
うまい。 食ったら、起きる。
[視線を受けながら食べると言うのは 地味に落ち着かないもので、繭を口に運ぶフォークが もさ、もさ、噛み、飲み込む、咽喉が上下して。]
甘め ………
[一瞬声が揺れたのは、気付かなくとも良いはなしで 忙しそうな店長を呼び止めて、オーダーを促した。 甘めのカクテル、シャンディ・ガフとか、その辺り。]
(+56) 2015/08/08(Sat) 00時頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/08/08(Sat) 00時頃
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……… はは、あんたはズル、しないか。
[おれは歩くし、おれはズルをするけれど。 ―――…けど>>+55で締められたことばに リツの気質を知って、またひとつ、笑みが漏れた。
視線は、表情を顎の方向から掬って 落ち着かない様子を見て取って、目尻も和らぐ。 なんだかとても、表情ひとつ取り溢さないように しているのを、隠さない、おれは素直なので。]
(+58) 2015/08/08(Sat) 00時半頃
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[目尻に涙は触れてない。 リツが言う、泣いていない、言う通り>>+57
夢を盗み見る獏でも 彼の心情を盗み見ることは出来ないので 笑う口元を留めて、眉尻を下げる、情けない面。]
でも、 …… 泣きそうだな、あんた。
[ぐりぐり、親指を伸ばして、柔らかく頬を擦った。 涙が零れていたら、きっとこの辺り 滴が筋を作っていた筈で――― そんな、見当。]
あんたがおやすみするまで送り届けないと 会いに行けないからねえ。
(+62) 2015/08/08(Sat) 01時頃
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[昼間飲む、店長の淹れるコーヒーも、良い。 ケイの淹れるコーヒーも、良い、夜の色をしている。 味音痴の自覚は俺にゃあないが この味を気に入っている、その感覚があれば十分だ。]
吸い込まれたら、ねむくなるな。
[ふわ、と、反射的に欠伸が漏れた。 まだ、繭を口に運ぶ前のはなし。]
変わった客が多い、 ……… だったか。 良い店だろう、悪くない、おれも、好きだねえ。
…… うん?
[リツ>>+59の噎せるおとに、瞬く。 寝言の多いおれにも、自覚はないのだ。]
いや、無い……… と、思う。 そういうシーンに出くわしたことは、あるが。
(+63) 2015/08/08(Sat) 01時頃
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[本来の姿であれば ずんぐりむっくり草食よろしく、口から直に食べる。
―――が、今の姿は、これだ。 大のおっさんが、ふわふわ繭を、口に運ぶ。 咀嚼を続けて、竜の血を絡めて、二口、三口。 見る見るうちに、皿はソースごときれいになって。]
起きる、眠くなくなる。 べつに、羽根が生えるとかそういうのは無い。
[腹に納めれば、幾らか空腹感が消えて 眼鏡の奥は、眠気まなこではない、ただの半目。 食後のコーヒーを飲めば、更に目覚めに良い。]
(+65) 2015/08/08(Sat) 01時半頃
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聞いた限りは、甘いはずだからねえ。
[眠たげにもったりした喋りが、いくらか滑らかに。 カクテルを求める際も 大分目が覚めて、差し出されたゴールドカラー>>*30 きっと甘い筈だから、視線だけ、視線だけ。]
……… 俺は飲めないからな。
(+66) 2015/08/08(Sat) 01時半頃
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穴が空いたら、困る。
[>>+61困る、困るな、止めよう。 横顔を注視していた視線を幾らかずらして でも、指>>+64は離れないから、頬を擦るのは止めない。 そちらは、困る、と言われていないから。]
あんたが、そういう顔するから。
[表情については、ただ、ことばに出来る範囲。 視界の端、だって、あんたは泣きそうだ。 唇を震わせて、眉を寄せて、ただ涙が零れていない。 そう見えてしまえば、眉も下がる。]
はは。 獏の添い寝か、そりゃあ正攻法だねえ、良いな。
[リツの我が儘に、洩れる笑み声は 伝承に触れられた感覚で、つい、眉の角度も緩んだ。 なんだ、そんなの、叶えてやるに決まっている**]
(+67) 2015/08/08(Sat) 01時半頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/08/08(Sat) 01時半頃
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[ソースまで、全て繭に絡めて、口に納めきった。 作り手の姿は、見えない。 厨房で忙しく働いているのだろうと、首を捻って 趣向を凝らしたコーヒーと、雲の糸。 ――希少品だとおれでも理解る。]
……な、ケイが作ったんだろう。 礼。 美味かった、ッて。
[直接言う機会があれば、直接。 近くに居たのは、店員か、店長か。 捕まえたところで声をかける、つもりで。]
(+74) 2015/08/08(Sat) 10時頃
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[伝えたところで、目がリツ>>+69を見た。 きれいに食べたと言うか 意地汚く食べたと言うか
うん、と、素直に、頷く。食い尽くした。]
腹が減ってた。
あんたの夢も、食べなかったから。
[理由のひとつに。]
……起きても走れるようにはならないからね。
(+75) 2015/08/08(Sat) 10時頃
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[走れないし、羽根も生えない。 ――期待されているのか、起きた視線が揺らいだ。 地味な、目玉の動揺。
逃げるみたく、ゴールド>>+70を覗く。 炭酸は目に爽やかで、きれいで、甘そうで。]
苦手。
[起きた口で、告げる、きっぱり。 貘は素直な生き物なので、取り繕いもしない。]
リツは。 ……本と、走ることと、コーヒーと。 甘いのが好きか。
[指折り数えられる程度の、好き。 知らないから、つい、尋ねてしまう。]
(+76) 2015/08/08(Sat) 10時頃
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あんたは、苦くなくても好きだな。
[頬を撫でる指は、ついぞ涙には触れなかった。 掌の腹で、最後にリツの頬>>+71をひとつ撫で。
手を、離す、撫ですぎた。]
あの夢でも、そんな顔、してたかねえ。 辛そうな顔。
あんたがそういう顔をしてると 悲しい、………違うか、寂しい。
[目を伏せた横顔。 覗き込む姿勢は、起きてものんびりとした。]
(+77) 2015/08/08(Sat) 10時頃
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貘。
[応える、頷く、確かに。]
貘が添い寝をすると、夢を見ない。 人間は、そう言うな。 ………俺みたいなのは、傍から食べるから。
正攻法だと、あんたもそうなるんだが。 …… 食べないように気を付ける。
[夢の話である。 添い寝、食べないように、自分に言い含めるよう 頷いた視界の端、光の蝶。]
(+80) 2015/08/08(Sat) 10時半頃
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ブローリンも あんたが此処に来て、嬉しいッてさ。
[本人が直接告げたわけではないが 光の群れ、こんな趣向。
それ以外に如何捉えろって言うんだ**]
(+81) 2015/08/08(Sat) 10時半頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/08/08(Sat) 10時半頃
地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/08/08(Sat) 21時半頃
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[尋ね返すおと>>+82に、首を傾ぐ、横斜め下。 やはり掬うように眺めてしまって 指を離した表情が、まだ、苦し気な、ような。
肘を突き、手の甲に頬を乗せて んん、と、唸るのは、思考を捻るおとだ。]
あんたが、どんな風にしてても 好きだな。 ………ッて、意味だが、うん。
[苦い表情でも、笑う表情でも、恥ずかしがる表情でも。 これなら伝わるか、と、首を傾ぐ角度を深めた。
――― それから、眉の角度を心持ち上げて 何で、の、意味も、自分から探し出す。 おれの口は、今日随分と働いていると、思う。]
(+94) 2015/08/08(Sat) 22時半頃
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……… そういう表情させてるのは 俺じゃないしな。
[探り出した結論。 眉が、妙に、神妙に、うねっているのが自分でも分かる。 こういう表情ばかりしたいわけでも、ないんだが。]
うん。 納得するのか、そうか。 ひとのなりは出来ている心算なんだが 眠いのだけは、如何にもならなくてねえ。
……… はは。
[リツ>>+83の真摯なことばに 覚えていてほしいと、改めて欲を覚えて 笑うおとが殊更甘くなってしまった。]
(+96) 2015/08/08(Sat) 22時半頃
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人間じゃない。
…… いつか、直接聞けば、良い。 拒まないとは、思う。 うん。
[改めた自己紹介の機会を奪うのも本望ではなくて おれの口は、それを促すことばを吐いてから 辛口の酒>>+85を注文する声に、瞬く。 眠気を帯びない、ぱち、ぱち、半目の瞬き。]
飲む。
[飲める、では、なくて。 コーヒーをベースにしたカクテル>>*32は 店長の趣向と蛇の趣向を、凝らしたもの。 ひどく濃いコーヒーが混ざった酒は、辛い、苦い。 一口飲んで、瞬いて、二口飲んで、飲み干した。]
(+97) 2015/08/08(Sat) 22時半頃
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…… 苦いな。
[美味いな、と、同義だ。 咽喉を焼くアルコールに、砂糖の甘さはなかった。 クリームの白が混ざり合う層ですら。
それから、配膳を自らこなす厨房の蛇>>*38 文字通り、蛇、手も足もない、蛇。]
楽しんでる。 …… のは、いつもだけどねえ、今日は特に。
ケイも、有難う、料理が美味い。
[運ばれたグラタンは、ところで 熱くないのか――― と、獏ですら、思う。 苦い酒に、人間の舌にも馴染むグラタン。 夏の暑さも忘れられる熱に、一通り、舌鼓を打った。]
(+98) 2015/08/08(Sat) 22時半頃
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道案内か、任せろ。
[攫うでも、導くでも、手荒な真似をしなければ ほぼ同じ意味だと、おれは片付けた。
蛇に頷き、店長に目配せ アマノに手を挙げ、トレイルに礼を。 顎を引き、何時でもポケットに納めている財布から 酒と、料理と、サービス分……… も込みで。 昼代はわりと店長にまけられている現在。 他称大目に、カウンターに添えても罰は当たらない。
服を引く指>>+88と、眠たげな声が重なった。 昼間のおれみたいな顔をしているリツに。]
送る。
[席を、立つ。]
(+99) 2015/08/08(Sat) 22時半頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/08/08(Sat) 23時頃
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[自覚して、爆弾をばら撒くような 高等手段など、獏に備わっていない。
薄明りに赤く染まった顔色>>+100には。]
伝わったか。
[すっ呆けているわけではない。 至極、真面目に、 伝わったならこの言葉が正解なのだ、と、学習した。]
(+103) 2015/08/08(Sat) 23時半頃
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……… 百面相。
[寄せていた眉間と、眉尻の角度が緩む。 ぐるぐる、カフェ・コレットが描いた渦みたいに 表情を変化させる横顔を眺めて、指摘した。
―――この表情をさせているのは、自分。
自意識過剰でも、流石になく、自覚して ふ、と、鼻先から洩れる笑みも、甘いので。]
あんたが謝るのは、違う。 俺が勝手に、狡いと思っただけだからなあ。
[伸ばされかけた、指先>>+101 視線を伸ばしてから、手を差し伸べた。攫う心算だ。]
(+104) 2015/08/08(Sat) 23時半頃
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[ケイが店長を促したので 会計は、店長の住まうカウンター。
客の出入りは、その間も続いていて 本日も夜の営業は盛況しているようだった。 払う金額は、昼の分、コーヒーを一杯含めた分。
サービス分とか、お礼とか、昼時のツケとか おれが口にしなければ如何とでも伝わりかねない。 ―― 多い、と拒まれさえしなければ その金額を支払ってしまって、席を離れた。]
隠しているのも 楽なことばかりじゃあ、ないからな。
[多分、きっと、喜ぶ>>+102 勝手ながら、おれはそう、頷いた。]
(+107) 2015/08/09(Sun) 00時頃
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うん。 …… 気、使ってくれたのか?
[舌の嗜好。
苦味とアルコールの熱は 口の中に、心地よく残っている。 一緒に飲めたら>>+102と告げる、理由に 指先を攫い、引き寄せがてら、尋ねた。
―――しかしながら、財布を出す指>>+105は おれの指で制すのだ。 覚束ない指を、空いた、もう片方の指で。]
今日は、おれが払うから。 また、来たときに、あんたが払えば良いな。 ……… これからも、また、来るんだから。
(+108) 2015/08/09(Sun) 00時半頃
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[これからも、また>>*42
蛇のことばを借りて リツが口にした、二杯か、それ以上の アルコールの仕方を利用して、有耶無耶を、求めた。
彼の、頷く仕草まで覚束ないから おれはまた、昼間のように 眠気を湛えたみたいな足取りを、合わせて。]
ご馳走様。 ……… また、来る。
[店の、店員に、店長に、告げてから 約束通りに、家まで攫うから、店を出た。]
(+109) 2015/08/09(Sun) 00時半頃
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[からん、と、ドアベルは昼と同じ、響き。
夜風は夏の空気を含んでいて 頬を撫でるそれが、心地よかった。 店の前はまだ、相変わらず、世界から隔絶された空気。 ぽつ、ぽつ、点る明かりを頼りに 繋いだ、リツの指を引き寄せながら、送り獏。]
原因が、あんたでも。 おれにこういう顔をさせたいわけじゃあ…… ふああ、 無い、んだよな?
[紛れた空腹感が、リツ>>+106を見ていると蘇るので。 外に出た途端に欠伸を漏らすのだ。おれは。]
(+111) 2015/08/09(Sun) 00時半頃
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[>>+110首を捻ったのは 長年に渡る、いままでの現と夢の行き来を思い出す為。 寝て、寝て、起きて、寝る、繰り返しの記憶。]
おれが、大変だと言ったら……… 流石に、なんだ、叱られる覚悟は、する。
[正直に、答えた。]
それは、あんたも同じだ。 ……… 好きなもの、飲めたか。
[俺の目にも甘く映ったカクテルの連続。 店長の耳打ち>>*43を思い出して、ふ、と、息を吐いた。 酔えるくらい美味いものを提供されたのだろうから。]
(+114) 2015/08/09(Sun) 01時半頃
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[金額の受け渡しは 獏にしては強引に、店長>>*43の苦笑いに、負けない。]
少ないより、良い。
[次のサービスに行き付く、橋渡しに。 美味い飯も、美味い酒も、独特のコーヒーも また、いつものように、期待しているから。 ――― そんな、胸の内も、まあ多少。]
心配ない、……… ちゃんと送り届ける、から。 今日は、ありがとう。
おやすみ。
[去り際には、何時ものように。]
(+115) 2015/08/09(Sun) 01時半頃
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――― 帰り道 ―――
[段々と、ぽつりぽつりとした明かりが 現実味を帯びて来て、星明りも落ちる、良い時刻。
擦れ違うひとは流石に、疎らなので 厭、と言われなければ離さない、指を繋いでの帰路。 身を寄せた者同士。傍らとの距離は、近い。 徒歩の速度もゆるいので、帰り付く頃には ほんとうに、良い時刻になっている筈だ。]
うん。 …… だったら、あんたはやっぱり、謝らなくて良い。
[良い>>+112と言われた、表情。 リツが辿る帰路を進んで、横顔は、はは、笑う。]
(+116) 2015/08/09(Sun) 01時半頃
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あんた、着くまで、寝るなよ。
[足取りも時折覚束ないリツに まさか、おれが、こんなことを言う日が来るとは。
獏なりの感慨を覚えながら 店を出る際の、アマノの様子を、思い出した。 小さく笑った表情>>*46は、眠気に淀むいつもなら兎も角 腹を満たして醒めていたおれならば、気付けたので。
――― まったく、いい店だ。 元は人外が、今はひとが、切り盛りする不思議な店。 きっと、また、訪れる、一緒>>+110に。]
(+117) 2015/08/09(Sun) 01時半頃
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