17 吸血鬼の城
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[触れた兄の手から伝うのはぬくもりではない。 けれど女は其れをつめたいとは思わない。 女は兄の抱える孤独と優しさに気づいていたから]
お兄様……
気分が優れぬなら…… 無理をせずお休み下さいね。
[案じる声は酷く純粋なもの]
(1) 2010/06/22(Tue) 23時頃
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[城主を案じながらも噎せるような血の香りに 酔ってしまいそうな己があった]
――……。
[狩人だった者の躯へと視線を移す。 城主に刃向かったのだから当然の結末。 けれど男の言葉は女の耳朶に残っている。 少なくともこれは愉しいと言えるものではなかった]
(23) 2010/06/23(Wed) 00時頃
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[返せと訴える少女をチラと見遣る。 黒薔薇と城主の対応に緩く息を吐いた。 彼女に対して浮かんだ言葉は二人のものとは違う。 違うからこそ場違いな気がして其れを飲み込む]
――…部屋に戻った方が良くてよ、お嬢さん。 此処に長く留まってはいけないわ。
[兄と黒薔薇に視線を向けてから 狩人だった者へと視線を移す。 彼の躯もやがて影が処理するのだろう]
(48) 2010/06/23(Wed) 00時半頃
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[心迷わせていた女は白薔薇が戻っていた事に気づかなかった。 だから、声を掛けられ驚いたように顔を上げる。 はたりと翡翠が瞬いた]
戻ってきていたのね。 ――…用は済んだの?
[常と変わらぬようにと心がけ首を傾ぐ。 ――何も聞こえなかったふりをする]
(74) 2010/06/23(Wed) 00時半頃
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――…嗚呼。
[何処か懐かしい響きの呼び声が聞こえた。 その声の主が誰かなど直ぐに知れたけれど 城主の血によって記憶は更に薄れてしまっていた。
人でもなく 魔性ともなりきれぬ女に掛けられる言葉はない]
(79) 2010/06/23(Wed) 01時頃
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[此処は血の匂いに満ちている。 心が乱れそうになるのはこの匂いのせい。 自らにそう言い聞かせセシルに頷き一つ向けて]
ええ、あまり此処に留まりたくないわ。 でも……、部屋に戻って一人きりになるのもいや。
[女の眼差しが吸い込まれるように天国の青を見詰める。 子供染みた我が儘な言葉を口にすれば 彼を困らせてしまうだけだろうか。 それでも言葉を取り消すことなく彼の反応をうかがう]
(86) 2010/06/23(Wed) 01時頃
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[セシルの言葉に女は軽く頬を膨らませる]
悪い夢など見てないわ。 また、子供扱いする。
[拗ねた口調は女を幼くみせるだけなのに それには気づかないまま。 傍に、とそう言われれば嬉しそうに眸が弧を描いた]
ねぇ、セシルの部屋に行ってはダメ?
[緩く首を傾げ強請る。 紅い花咲く白手袋の男の手を自らの手を重ねようと そっと手を伸ばした]
(99) 2010/06/23(Wed) 01時半頃
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[謝りながらも窘めるような言葉に 気恥ずかしげに一度視線を落とし]
セシルの部屋だから行きたいの。 貴方が暮らしている場所を見ておきたいのよ。
[邪気無く微笑みセシルと手を繋いだまま 彼の部屋へと向かう]
(114) 2010/06/23(Wed) 01時半頃
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[案内された部屋はどの客室とも違う。 華やかな調度品が揃えられた自分の部屋とは対照的で 女は興味の向くまま書棚へと近付く]
――…セシルは本が好きなの?
[長い時間をこの城で共に過ごしていたというのに セシルの部屋を訪れるのも初めてで 自分は彼の事をほんの少ししか知らないのだと実感する。 つ、と彼へと視線をめぐらせれば晒された指先が映り込み トクリと鼓動が跳ねるのが感じられた]
部屋に居る時くらいそのままであれば良いわ。
[付け替える事を止めるような言葉を投げた]
(129) 2010/06/23(Wed) 02時頃
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私も読んでみようかしら。
[記憶を失ってはいても文字は読めるし 生活に支障なく過ごせていた。 本の背表紙に手を掛けようとしては躊躇い 結局何も手にしないまま女はセシルへと歩み寄る]
――…嗚呼。 貴方の奏でる音楽は好きよ。
[思い出したようにそう言って 音を奏でる為にある彼の手へと眼差しを向ける。 そろりと男の手を取り白い手の甲に浮く血の筋を なぞるように女の指先が這う]
(140) 2010/06/23(Wed) 02時半頃
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[柔らかな眼差しに向ける声は徐々に甘さを帯びて]
私に触れられるのは、イヤ?
[白薔薇の吐息を感じ翡翠が愉悦の色を滲ませた。 このぬくもりを失いたくないというのに これから為そうとする事は――]
セシル、私は貴方が欲しい。
[脈を辿る指先はやがて男の手へと絡めるように繋がれて 天国の青を覗く女の身体が触れ合うほど近くに迫る]
(153) 2010/06/23(Wed) 02時半頃
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[血に飢えているわけではない。 それなのに魔性は彼の執事を欲する]
――…ほんとうに?
[確かめるようにセシルに問うけれど 女は彼を逃す気などなかった]
血が欲しいんじゃない…… 私は、貴方が欲しいと言ったのよ。
[布越しにあたたかな温度と鼓動が伝う。 快楽を与える牙は未だ口腔に潜ませたまま 声音も眸も何時もとは違う熱っぽさを伴っていた]
(161) 2010/06/23(Wed) 03時頃
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――…私は貴方を失いたくない。
[失いたくないと言いながら 人としての彼を失わせようとしていた。 誰かがこの感情の名を執着だと語った。 そうなのだろうと女も思う。 セシルへと抱く感情の名は別のものであるのに 女はその名を知らずにある]
厭なら厭と言えば良い。 逃げたいなら逃げれば良いのよ。
[男を追い詰めた女はそっと背伸びして 天国の青を見詰めていた翡翠が 銀の首輪掛かる首筋へと注がれる]
(167) 2010/06/23(Wed) 03時半頃
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――……セシル。
[掠れる男の言葉を魔性たる女は信じられない。 人には拾えぬほどのささやかな呟きを拾ってしまった。 信じたいと思いながらも信じる術を失っている]
貴方のことが好きだったわ。
[――そう。 触れ合うだけでしあわせであったのに。 言葉を交わすそれだけでしあわせであったのに。 女はそのしあわせを自らの手で摘み取る。 哀しげな色を感じながらも女は心を決めていた]
(171) 2010/06/23(Wed) 04時頃
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私のものとなりなさい。
[受け入れられぬ思いが女の願いを歪ませる。 翡翠に映るのは失くしたくなかった白薔薇の微笑]
――…嗚呼。
[嘆きにも似た愚かな魔性の声が小さく零れる 閉ざされた天国の青はやはり遠い存在で。 セシルの首筋につぷりと牙を突き立てた。
血の循環は少しだけに留める。 壊したくはないという女の最後の抗い]
(172) 2010/06/23(Wed) 04時頃
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[絡めていたはずの指先は力なく何時しか解けていた。 それは全てを諦めたような思いのように儚く落ち]
――……、……。
[セシル、と心の中で彼の名を呼ぶ。 あたたかな彼の腕に抱きとめられれば 男の首筋に埋めたその貌が泣きそうに歪む]
(177) 2010/06/23(Wed) 04時半頃
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[牙を伝い与えた魔性の血が白薔薇に巡る頃。 異変を感じ縋ろうとした指先がぴくと跳ねる。 白薔薇の腕から解き放たれた女は反動で後退りして]
セシル……?
[何処か不安げな声が響いた。 また匙加減を間違ってしまったのだろうか。 ――あの薬屋の時のように。]
――――…セシル、セシル…っ、
[幾度となく名を呼べば沈み込む男の傍に寄り 膝を折ってその様子を窺う。
――白薔薇の纏う気配が、変わった]
(178) 2010/06/23(Wed) 04時半頃
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[再び開かれた天の色の双眸に安堵したのは一瞬。 時が経つにつれ違うのだと思い知らされる。 男の顔に浮かぶ笑みは女が好んだそれとは違って]
如何もしないわ、セシル。 貴方が無事ならそれで良い……。
[薔薇の香気に誘われるかのように 女は白薔薇の唇に自らの其れを重ねた。 常なら甘い血の味が酷く苦く感じられ ツキ、と痛む胸を押さえながら女は儚く微笑む**]
(182) 2010/06/23(Wed) 05時頃
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水商売 ローズマリーは、薬屋 サイラスに話の続きを促した。
2010/06/23(Wed) 13時頃
水商売 ローズマリーは、小悪党 ドナルドに話の続きを促した。
2010/06/23(Wed) 13時頃
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[焦がれた白薔薇から紡がれる音色は女の求めた音ではなく 甘い言葉を囁かれたというのに傷ついたような相貌をする]
――…変わらず留める事など出来ない。 貴方の笑みが好きだったわ。 案じてくれるその心は何にも代え難いものだった。
[触れた唇の温度も何もかも変わってしまったことばかりに 気がいってしまう]
…………。
[胸が痛むのは罪悪感からだ。 きっとそうに違いない。 そう決め込んで女は壊してしまった大切なものを想う]
(202) 2010/06/23(Wed) 13時頃
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[三度のノック>>185に扉をゆるく振り返る。 其処には常通りとも見える黒薔薇の姿]
――…私に護衛など必要ないわ。 お兄様の事だけを最優先に……
[城主の力は女のそれより強くある。 けれど若しもの事があってはならないと 黒薔薇にそう告げて]
そうね……、少し疲れたのかもしれない。
[白と黒の薔薇を一度だけ交互に見遣り それでも嫣然とした笑みを刷いて女は闇に溶けた**]
(206) 2010/06/23(Wed) 13時半頃
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[これは女が失った記憶の一欠片。 今は城主とメアリー・トレメインだけが知りうる記憶。
人だった頃の女の世界は今と変わらず狭かった。 住まう屋敷と白薔薇の庭園だけが彼女の知る世界。 生まれつき身体の弱かった女は外の世界を知らない。 白い薔薇と幼い兄妹と家族だけが心の慰め――。
医師からは二十歳までは生きられぬと宣告されていた。 けれど女はそれを嘆かず全てを享受していた 残る時間が長くなくとも女の心は満たされていた。
白い薔薇の花束を贈ってくれたサイモンとの思い出も 栗色の髪に花を飾ってみせた幼いメアリーとの思い出も 女が失ったしあわせだった頃の記憶に他ならない]
(220) 2010/06/23(Wed) 15時半頃
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[――美しくも哀しい魔性との出逢いは偶然か必然か。 何時しか女の姿は白薔薇の庭園から失せていた。
家族のことも サイモンのことも メアリーのことも
魔性に抗った記憶さえ消えうせて
大事なものを失ったことだけを感じながら 再び目覚めた翡翠は美しい魔性に心囚われる]
(221) 2010/06/23(Wed) 15時半頃
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― 食事の間 ―
[闇に溶けていた女がじわりと滲むように姿を現す。 其処に足を向けたのは食事を求めての事ではなかった。 ――怪我をしていた大きな迷子が気に掛かっただけの事。
女は入り口からゆっくりとドナルドの方へと歩み寄る。 その口許には微かな笑みさえ湛え 何事も無かった風に純白のドレスを揺らす]
――…本当にお酒が好きなのね。 怪我の具合はいかが……?
[首を傾げ問う様は少女の名残を残すよう。 席にはつかぬまま二つのグラスを眺め微かな吐息を漏らす**]
先約があるのかしら、ね、紳士さん……?
(225) 2010/06/23(Wed) 17時頃
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[注がれる眼差しが心地好かった。 ドナルドに向けた表情は花が綻ぶかのように鮮やかになる。 この魔性が人に惹かれてしまうのは失った過去への郷愁。 人であった頃を知らず懐かしみ求めてしまう]
それなら良かった。 痛むと言ったら、また小言を言おうかと思っていたの。
[テーブルに置かれたワインを視線のみで示し]
――…ふふ。 貴方が誘って呉れるのなら喜んで。 聞きたいこと、って何かしら……?
[ドナルドの示す対面の席にふわりと腰を下ろし 続く言葉には思わずくすくすと愉しげに声を漏らした**]
敬語なんて必要ないわ。 此処には咎める者なんていないのだから、 貴方の喋りやすいように。
(236) 2010/06/23(Wed) 19時頃
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[注がれたワインのグラスに手を伸ばそうとすれば ドナルドの手が触れる。 自分とは違うあたたかくも大きな手]
紳士は大変ね。 ――…嗚呼、やっぱり。 そうやって話して呉れた方が嬉しいわ。
[止んだ敬語にそんな感想を漏らした。 確かめるような問い掛けに僅かに困ったような微笑]
貴方が知っている通り…… 私はお兄様と同じ吸血鬼。 人の血を喰らう魔物でしかない。
[そう紡いだ声は感情の乏しい淡々としたもの]
人間らしく、見える……? そんなの……、きっと、貴方の、気のせい……
(241) 2010/06/23(Wed) 20時半頃
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[手はそのままに女はドナルドの隻眼を見詰める。 翡翠を映さぬ隻眼に気づけば柳眉が微かに寄せられて]
冷たいと感じるなら…… 手を離せば良いのよ。 貴方の手まで冷えてしまうわ。
[首を傾げば亜麻色の髪がさらりと胸元に流れる]
貴方が急に変な事を言うから…… ただ、少し吃驚しただけよ……
[人みたい。 そんな言葉に動揺してしまう。]
――…私は、吸血鬼よ……? 無いわけ……、無いじゃない……。
[サイモンを手に掛けたあの日が過り女は俯く。 それは男に動揺を悟らせまいとする僅かな抵抗]
(252) 2010/06/23(Wed) 21時頃
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本当に貴方は不思議な人ね。 吸血鬼をあたためてみようなんて……
[包み込むように触れるドナルドの手に、 その言葉に女の手がぴくりと震えた。 厭では無く寧ろ嬉しくさえ思うからその手を拒めない]
外見だけならそうかもしれないけれど ほら……、私はあたたかくないから…… すぐに人ではないと知られてしまうわ。
[哀しいと思うことはあったけれどそれは仕方の無い事。 俯きながらも男の視線を感じた。 その真剣に声音に思い悩むような間があった]
――…如何かしら、ね。
[困ったような微笑を浮かべながら顔を上げれば 男の隻眼をじ、と見詰めた]
(264) 2010/06/23(Wed) 21時半頃
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気まぐれでも嬉しかったわ。
[人のぬくもりがこの愚かな魔性は好きだった。 柔らかな心もつ、自分とは違う、人が、好きなのだ。 無くしたものを手にした時の感覚と少し似ている]
だって、人でないと知ったら…… みんな離れていくんだもの。
[触れる肌から伝う温度が少しだけ女の手をあたためた。 声には寂しさが僅かに滲むのみで傷ついた様子なく]
――…ドナルド?
[立ち上がる男をいぶかしむように名を呼んで。 隻眼の男の眸を翡翠は静かに見詰め続ける。 溢れた魔性の気配が男を惑わしたのだと気づくのは ほんの少しあとのこと。 釣られるように少しばかり腰を椅子から浮かせて 繋がれた手にそっと自らの手を重ね小首を傾げる]
(284) 2010/06/23(Wed) 22時頃
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[踏み越えるその衝撃でテーブルが音を立てる。 グラスに注がれていたワインが零れ そのグラスも床に落ちて壊れる音を響かせた。
腰へと回された腕に引き寄せられるように 女は男の胸板に身体を密接させて]
――…刺青と左目? 判らない感情って……
[どういうことなのかと問うように 女の眸が眼帯へと向けられた。 男の吐息が肌に触れる。]
(304) 2010/06/23(Wed) 22時半頃
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――……え?
[続けられたドナルドの言葉は想像もしなかったもの]
如何して貴方を殺さなくてはいけないの?
[苦しそうな表情に釣られるように柳眉を寄せて 見詰める隻眼から、ふ、と視線が外される]
(305) 2010/06/23(Wed) 22時半頃
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