25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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[一度、苔色を追うように黒檀もまた鵠の姿を追う。 その後には夜光も続くことになるだろうか。]
――…成る程な。
[手妻の関係ではなかったようだ。頷いて。 訝しげに一度華月を見たのは、昨夜の笛の音を そう評するには値しないと、思ったから。]
…虎鉄、 ……次の宴の席では、見れるか?
[そう虎鉄の名を呼んで。 此方の評には黒檀が瞬き、薄い笑みに変わった。]
――…まだ、いびることになるかはわからん。
[我侭さを否定することなくそう言うと、 二人の話の邪魔してもなんだとその場を離れようとするか。]
(5) 2010/08/05(Thu) 01時頃
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懐刀 朧は、離れようとしたところで、本郷の姿が見えて不思議そうに首を傾ぐ。
2010/08/05(Thu) 01時頃
懐刀 朧は、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 01時半頃
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[振り返り気付いた本郷の姿に、 まず目に行くのは平たい鉄色ではなく その手に持つ楽器だった。]
―――…、妬いてでもいるか。
[恒例挨拶にはそんな言葉を投げてやる。 言い訳が聞かぬなら売り言葉と、退かぬ姿勢は変わらずで。 積極的に花を探しているわけではないのは知っての言葉。]
……此処でまで引き篭もって、 まんまるが部屋に来訪でもしてきたら叶わん。
[そう言ってから、黒檀が指すのは持つ提琴。]
――――……それは?
(16) 2010/08/05(Thu) 01時半頃
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[珍しい真面目な本郷の表情に、少し驚いたように見つめ。 それも直ぐに消えると浮かぶのは面の皮が厚いと言われた貌。 一度だけ、仰ぐように見たのは華月の姿で、]
――…妬くくらいなら、もう少しお前も花と話せ。 祭はまだ一晩過ぎただけだ。
[二日目の宴も準備が進められているのだろう。 はしゃぐまんまるの姿は何処にも見受けられぬ。 楽器を持つ姿は珍しい。まじまじと見てから薄く笑む。]
―――…花主が、花の使い走りか。
[揶揄るように、そう言ってから 会話を続けぬのかと華月と虎鉄の弟子兄弟を見て]
(36) 2010/08/05(Thu) 02時頃
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――…仲がいいな。 虎鉄と共にいると、少し幼くも見えるか。
[それは華月の姿に。 咎めるものではない、むしろ好ましいといったもの。 鵠が隣にいる時の姿とは、また異なるようにも見え。]
(39) 2010/08/05(Thu) 02時頃
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―――…なら、気まぐれに舞ってもらおう。
[薄く笑んだまま虎鉄へとそう返す姿は、 花が評した通りに我侭を通す姿にも映ろうか。 兄弟の戯れは宴席でなければ珍しく、好ましいもの。 華月がその場を離れるのなら、虎鉄を見て、 探し物も済んだことだし高嶺もまた一度部屋に戻ろうかと。]
(42) 2010/08/05(Thu) 02時頃
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[必要以上に煽ることもない。 本郷からの言葉には緩く頷いてそれ以上を言わず。]
…聴いている。 苛立って落としてしまうなよ…、 あまり見慣れぬ楽器だ、 もしも壊せば直せる者を用意するのも難しい。
[花のような容姿であっても覚束無い様子は 花主でしかない本郷の姿をそのまま表していて]
…似合わんな。
[零す笑みは揶揄というよりは自然に零れたもの。 同じ言葉を繰り返す花主を、やること忘れる前に 送り出してやろうと思うのは昨日の広間での礼の代わり。]
(56) 2010/08/05(Thu) 02時半頃
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[それにしても華月にはよく笑われているような気もする。 睨み据えてやるのは花にではなく、笑われる原因だろう 花主の方にだ。片付けに行く姿には道順を忘れぬようにと あまり声を掛けずに見送って]
―――…絆、か…。
[虎鉄の言葉に、反芻するように呟くと もう一度華月と虎鉄の弟子兄弟を見る。 華月の苦笑の深い理由までを察することは高嶺にはできず]
…早く追ってやれ。
[本郷が茶を飲めるのは何時になることか。 3人が其々散っていくと、華月と虎鉄の並ぶ背を見て。 浮かぶ感情と…憂いそうになる貌は、瞬きの中に隠した。]
(67) 2010/08/05(Thu) 02時半頃
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懐刀 朧は、本邸から自室までの道程で見つけるのは、同じ顔の花主とその傍らの小さな花。
2010/08/05(Thu) 03時頃
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―――…かすみ、
[呼ぶ声は少し幼さを帯びる。 柔らかく笑む姿に同じ笑みは返せない。 同じ顔でも、高嶺はその笑みの作り方を知らず
イアン、霞がそう呼んだところで包帯の花の姿も現れるか。 紅い色がまた塞がれていることに浮かぶのは 何故?と問うような訝しげな黒檀の色で]
…花を得たか、霞…
[そう言って見るのは、霞の傍にいる小さな花の姿。]
(75) 2010/08/05(Thu) 03時頃
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[先日触れた時には哀しげな貌をしていた雛鳥。 霞から肯定の言葉が返ればどのような顔をするか。 迦陵を見下ろす黒檀は細まり]
…そうか。 それは…よかった。
[はにかむ霞の姿に言葉はそう返しても、 見下ろす黒檀が迦陵を微笑ましく見ることはなく 暫く見つめた後、それはゆっくりと逸らされる。
―――…今宵は、満月だから。 ―――…兄弟の絆を見た後だから。
わからぬ、自分でも判断のつかぬ感情が裡に浮かぶ。]
(81) 2010/08/05(Thu) 03時半頃
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…まだ、選んだだけで成ってはいない。
[包帯の花に返すのは、2つの花への肯定の言葉。 届かぬ視線の先を詮索することは今はなく]
――…お前は、 やはり、気持ちは変わらぬか。
[新たな主を得ようとは思わないのか。 イアンには同じ問いをまた、口にする。]
(83) 2010/08/05(Thu) 03時半頃
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――…それは先代までの話。 誘う前に花達には花も主を選べと言っている。 未だ――…どうなるかは、わからん。
[もう答えを出していたような花を思い出すが、そう言って。 芸事に関しては黒檀を緩く細めるだけ。 剪定の理由は其処だけではないが、言うことでもなく]
……気になったからだ。 気に障ったのなら忘れろ。
[朗らかに笑って肯定する花の姿は、 新たな花を得ようとしない花主の姿とも被る。 琵琶と舞、鳥の歌も聴けるのならば少しその場に留まるか。 演舞の全てを見終える前に姿を消しているかもしれないけれど。**]
(92) 2010/08/05(Thu) 04時頃
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……甘い露ばかり与えてしまえば、 成る蕾も花開く前に萎れてしまう。
[ロビンがあの後、どう変わったのかは未だ知らない。 選ぶのは――…花。 高嶺のその姿勢は童花に対しても変わらず。 イアンの言葉には独りごちるように、そう呟いた。**]
(97) 2010/08/05(Thu) 04時頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 04時頃
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[迦陵の名を呼ぶことはなかった。 琵琶の音と刃の舞、彼らが美しく絡む前に 高嶺はその部屋から姿を消す。 演舞の前の>>118イアンの言葉。 聴けば珍しく困ったような顔になった。 眉を寄せて一度は飲んだ言葉、口にするかを悩み]
――…私は、あれの主ではない。
["今"を零して、花達が咲く部屋から去る。]
(124) 2010/08/05(Thu) 09時半頃
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―――…、…
[部屋を出た後のことはよく覚えていない。 立ち寄る予定だった本郷の部屋にも訪れるはなく、 けれどもぐるりと大きく遠回りをして 自室に戻るのも随分と後のことになるだろう。 鵠が探していたのなら、入れ違いになるかもしれず。
琵琶の音が途切れる。 何が起こったのかはわからず、それに安堵する。 花主になっても花であることを捨てぬ貌。 ―――…穢らわしい、と。 浮かんだ感情を打ち消すように、緩く首を振った。**]
(130) 2010/08/05(Thu) 10時頃
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懐刀 朧は、ランタン職人 ヴェスパタインに話の続きを促した。
2010/08/05(Thu) 10時頃
懐刀 朧は、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 10時頃
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[『このまま見つからず居られたら、ずっと一緒に居られるのに』
最後に霞を連れて手を引いたのは髪も伸びた年頃だった。 連れて行かれると知った月の日、 満月の夜一晩、彼を隠し通せばまた次も会えると。 判っているのに愚かな夢を見て奥座敷に霞を隠した。
『隠れて…、隠れて――…かすみ』
見つかるのが早かったのは啜り泣く声が漏れてしまったから。 己が彼に成れず、彼が己にも成らず その手は離される。 遠く、遠く――月の向こうへ。朧の知らぬ場所へ。]
(255) 2010/08/05(Thu) 20時頃
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― B棟・自室前 ― [霞が言うように巡り合せというものがあるのだろうか。 どのような道筋を通ってきたのか、 剪定した二つの花に会うことなく高嶺は自室に戻る。 部屋に入る前に足を留めたのは、来訪者が居たから。 待っていた者達とは―――…違う、]
…如何した。
[黒檀が驚きに大きくなったのは僅かな間のこと。 見慣れぬ組み合わせだと、そう思った。 見に行くことをやめた、本郷の部屋の借主。]
(257) 2010/08/05(Thu) 20時頃
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懐刀 朧は、執事見習い ロビンの名を呼ぶのは、常と同じ高嶺の貌で。*
2010/08/05(Thu) 20時頃
懐刀 朧は、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 20時頃
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― B棟・廊下 ― [名を呼ぶ声には疑問符が混じる。 乾の名の花主を一瞥してから傍らの花へ。 其処には先日までの子供の姿はなく、 あるのは硬質の中にも確かに薄い色付きを宿す花。]
―――……、
[薄く開いた唇は、直ぐに言葉は為さなかった。 寒空と同じ薄灰を纏い変わった花の色を見て]
……咲くことを選んだか。
[眼鏡、そう言われると瞳を細めて肯定を返し]
(268) 2010/08/05(Thu) 21時頃
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[ロビンが紡ぐ言葉は、確かに高嶺が言った言葉。 ゆっくりと、黒檀が伏せられる。 詠うような言葉を聴き、伏せた瞳が花を見つめ]
……許されるなら、…?
[不思議なことに素直に花の成長を喜べぬ己が居る。 変わってしまったから、そう思うのか。 変えてしまったと、そう思うからなのか。
この手が、目の前の花に伸ばされることはやはりなく]
(272) 2010/08/05(Thu) 21時頃
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[ロビンより一歩退いたところに居る男。 乾、と宴席でその名を聞いた。 乾の父親の方は――…先代に伴われた時に会った。 一見はその父親と性質の違いそうな高潔さ。 しかし――…同じ顔とは情を交わしているのだろう。]
――――…、
[そして、目の前の花とも。 乾を見る黒檀の色に感情の色はなかった。 同じ顔、しかし高嶺には霞が持つような艶はなく
ロビンが主と呼ぶ乾に呼びかけるのなら、 そのまま彼の言うように歌を待つ。
唇が薄く開き――…呼吸が少し浅くなっていることは、 未だ自分では気付いていなかった。]
(283) 2010/08/05(Thu) 21時半頃
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[言われて、黒檀が艶を持つ冬色の花を見る。 黒檀が頼りげなく揺れたのは、 指摘された意味を理解していなかったから。]
……なんでもない。
[ゆっくりと瞬くと花を見る姿は常の落ち着いた姿となる。 少しだけ、眉が寄ったのは霞が琵琶を奏でた時と同じく… 長く、この場に留まっていたくないと。そう思ったから。]
(292) 2010/08/05(Thu) 21時半頃
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[感じているのは既視感なのかもしれない。 目の前の少年の花に感じるのは――…]
……気のせいだ。 …足りぬなどとは思っていない。
歌を…聴かせてくれれば嬉しい。
[うなだれる姿には、そう声を掛ける。 話している間に二つの花が現れるかもしれず、 二日目の祭は、もう間も無くであった。]
(300) 2010/08/05(Thu) 22時頃
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[りん、…と。 響くのは聴き馴染みつつある鈴の音。 華月が声掛けするよりも早く振り返る。 ロビンには見えぬ顔、二つの花を見た高嶺は一寸、 憂いの含む安堵の表情を浮かべた。]
――…、いいや、 丁度…喉が渇いていた。
[華月にそう言うとロビンと法泉に向き直る。 花開く面持ちの少年に向けるのは高嶺の顔。]
――…ならば、また… …宴の席で。
[少し顔色を変えるロビンを暫し見つめて。 けれども花主は手を伸ばすことなくそう言うと、]
(310) 2010/08/05(Thu) 22時半頃
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………華月、 ……鵠。
…中に入れ。
[そう言って、自室の中へと入っていく。]
(311) 2010/08/05(Thu) 22時半頃
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[一番先に部屋へと入っていった高嶺は ロビンの失せた表情を見なかったかもしれず]
―――…次の宴まであと僅かだな。
[部屋に入ると、二つの花に背を向けたままそう呟く。 窓の外は夜の気…月が、そろそろ満ちる。 振り返る顔は、常と変わらぬ花主の顔。 二つの花を見てから…、それは、少し崩れる。 憂いの消えぬ、困ったような微笑に。]
…返事を持ってきたのか?
それとも――…
[華月には、茶器を置くように言うだろう。]
(322) 2010/08/05(Thu) 23時頃
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[満月の夜が近いからか、それとも己の私室だからか。 厚い筈の面の皮が、今日に限って上手く扱えず。 高嶺の名を外せば、月下の花主と同じ顔立ちから 憂いの色が失せることはない――…其れが、朧の貌。]
―――…なら、華月の話から聞こうか。
[宴まで、それほど時間がない。 迷っている様子もまだ見受けられる鵠を仰ぎ、 黒檀は手妻を扱う花を呼ぶ。 瞬くのは、その微笑が常とは異なって見えたから。 滅多に見ぬ困惑の顔を見た後だから気のせいかもしれず]
……? ――…見せてみろ。
[一度は剪定した花、選べと言われれば 考えるように一瞬口を閉ざし、そう口にした。]
(329) 2010/08/05(Thu) 23時頃
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[息を呑む音、傍に居る鵠のものだろうか。 黒檀もまた大きく開き、その傷跡を見つめ。 瞬きの後、それはゆっくりと伏せられる。]
―――…また…随分と多い、な…
[元の姿が判らぬくらいに、幾重にも走る線。 鵠を仰いでから華月へと近づく。 滅多に此方から伸ばさぬ指が、その背に触れる。 一つの傷を辿るそれは優しい手つきだっただろう、 ふくりと膨れた皮膚は硬く、その傷痕の深さを伝え]
―――…華月、
[呼ぶ名の後響くのは、ぱちんと軽い音。 震える肩を宥めるのはきつく叩く手ではなく]
(345) 2010/08/06(Fri) 00時頃
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……私は、言った言葉を変える気はないぞ。
[選べと言った華月への返答になるだろうか。 ゆっくりと離れた手が、再び傷をなぞることはなく]
…色目的で、二輪選んだわけではない。 其れを全く求めぬとは…言わないが
[落ちた着物を拾い上げる、華月の肩に掛け]
――…強いようとも、思わぬ。 私がお前達を傍に置きたいと思ったのは… ……別の、理由だ。
[理由、と口にするまでの僅かの間。 少し目を伏せてから、華月だけではなく鵠をも見つめ]
(348) 2010/08/06(Fri) 00時頃
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[鵠の言葉には口端が緩く弧を描く。 薄い笑み、それは高嶺の名のもので]
――…お前達花が、言葉にしないものがあるように 花主にも、明かすことのない思惑は…ある。
(355) 2010/08/06(Fri) 00時頃
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…対として、お前達を選んだわけではない。 個と、個――…譲れぬ二つを私は選んだ。
……祭は未だ続く、時間は与えた。 主を選ぶというのなら急かずに迷え。
[黒檀が見るのは鳥の名前]
…他に選ぶ主があるわけでなく、 私を厭うのでもなく漠然と迷っているのなら…
―――…私を選べ。
……お前達が私を主として求めなくとも、 私は…、他の花ではない…お前達を欲している。
[そこまで言い切ると黒檀は伏せられ、窓を仰ぐ。 宴がまた始まるな…、そう呟いた。]
(360) 2010/08/06(Fri) 00時半頃
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[薄く開いた唇は、やはり言葉を為さない。 飲み込まれるのは明かさぬ一つの言葉。
檳榔子染を差し出す鵠を見つめるは憂い、 微苦笑のような、笑みが浮かび]
―――…華月、 乱れのないようちゃんと、着直せ。
……鵠、
[名を呼んでから、今髪を結い上げている紐を外す。 先にあった檳榔子染は床に落ち、降りる黒檀。 髪下ろした姿は憂いと艶を除けば月下の花主と同じ。]
………今宵からは、お前が結え。
[そう言って。 仕度が済んだのなら二人を連れて広間へ向かうだろう。]
(375) 2010/08/06(Fri) 01時頃
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― 本邸大広間 ― [花達への言葉に一度も高嶺の名を使わなかったことに、 花主は未だ気付いてはなく]
―――…遅くなった。
[広間に華月と鵠を連れて姿を現す。 イアンが舞台に居る。見ることのなかったた演舞。 言われた言葉も思い出して瞳を細めると、 昨晩と同じ場所に座った。]
(379) 2010/08/06(Fri) 01時頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 01時頃
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[始まったのは宴ではなくつらつらと説明を始める花の姿。 ―――…花、と呼んでいいのか。 それすら迷うイアンの姿。]
―――…何を、莫迦な…
[人狼病という太古の病名を口にする様に 文句を言おうとした口は閉ざされる。
躊躇いなく、散らされた紅の色に。]
(402) 2010/08/06(Fri) 01時半頃
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[紅…、イアンのその色が歪むのを見つめ。 黒檀はまた壇上のまんまるの紅を見つめる。 イアンの言葉がちゃんと聞き取れているか怪しかった。
撒餌…という言葉に、本郷を見る。]
―――…人を喰らう―――…獣。
[管理センターの者が言うのなら間違いがないのか。 まんまるは…今見るだけでは、人狼症か、 ただの人なのか 区別はつかない。]
(424) 2010/08/06(Fri) 01時半頃
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懐刀 朧は、顔色が失せていく…紅から黒檀を外すと俯いた。
2010/08/06(Fri) 01時半頃
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[名を呼ばれて、ハッと上向く。 鏡に映した己の顔…ではなく、同じ顔を持つ]
……かすみ、
[掠れるような声で呟いて。 己のこめかみに手を添えてゆっくりと息を吐いた。 紅は―――――…、… チカチカと点滅する視界の中イアンを見る。 泣き出す声が聴こえる。 戸惑う声も――漸く、音が耳に入る。]
――――…だから、…か…。
[そんな呟きが、零れる。紅い眼の花のことだ。 散るを待つ花、その意味を悟り…紅い眼を見た。]
(437) 2010/08/06(Fri) 02時頃
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[一瞥した本郷の顔色もよくはないのだろう。 表情は其れこそ折角の容貌が台無しといったところか。 それに揶揄の声を投げる暇もなく、 顔色失せた高嶺が仰ぐのは霞の名ではなく、 成ったばかりの二つの花達。]
[―――…鵠の声は聴こえる。]
[―――…華月の呟きまでは、聴こえない。]
(442) 2010/08/06(Fri) 02時頃
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[反芻するようなイアンの言葉、 その肯定の響きに一度紅を睨んだ黒檀は 少し苦しげに―――…逸らされる。 薄く開いた口は、何を言おうとしたのか。 言葉は――…飲み込まれ。
イアンと話をするらしき本郷の方に 視線が逸れたのなら代わりに其方を睨んだ。]
(448) 2010/08/06(Fri) 02時頃
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[傍を離れぬ鵠を見る。 黒檀が憂いに変わるのは一瞬だけ。]
―――…華月、鵠… 虎鉄に暫く着いてやれ。
あれは、疑いはないのだろう。
[そう言って、華月の弟弟子を見る。 二つの花を疑う素振りは微塵も見せず]
(456) 2010/08/06(Fri) 02時半頃
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[首を傾ぐ本郷の姿に、立ち上がる。 脳裏で点滅する、紅と白。 丸は果実の形か―――…それとも、月か。
ゆらりと揺らめいたけれども倒れることはなく 本郷が手を伸ばす明乃進や倒れる虎鉄も見つめて。]
―――…あれと後で話すなら、 …私の代わりに、一発殴っておけ…。
[指すのは紅い眼の花。 高嶺の名を出しても構わぬと、 その理由までは言わず本郷にはそう言った。]
(462) 2010/08/06(Fri) 02時半頃
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[部屋を仰ぐ姿は冬色のことは見たのか。 見ても見止めることはなかっただろう。 広間の戸を開けることで、広間の中が 鉄錆の香に浸されていたことを知る。 ゆっくりと息を吐き、振り返るのは名を呼ぶ主に。]
―――…かすみ、
[告げられる言葉に長い逡巡の間。 このような時だから返しに困るのか、 それとも――…異なる理由でか。]
…あとで、
[そう頷きを返す。 囀る鳥が部屋から辞する姿を高嶺が見ることはなく]
(471) 2010/08/06(Fri) 02時半頃
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[刷衛はこの場もまた騒動の席の時のように 皆よりかは落ち着いてその場に居たのだろうか。 鉄錆の香が薄れるとゆっくりと息を吐く。
約束を交わしたばかりの霞の姿を見た。 その顔色は先程よりか、落ち着いているといい。
見遣る二つの花、言伝を持って出て行く本郷の姿と… ロビンを仰いだのは、随分後になってからのこと。 歌を聴きそびれたことも、今の騒ぎでは気にならず]
……明之進、
[呼ぶのは虎鉄と同じく今にも倒れそうな花の名前。 揺らぐ姿に駆けつけるではないが、近づいた。]
………お前も、気分が優れぬなら休め。
(483) 2010/08/06(Fri) 03時頃
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[同じような言葉を口にした霞を見て、 黒檀が瞬くのは少し違和のある言葉に。
霞を見る眼が憂いを帯びることはなく]
―――…お前も、休め。
[同じ形、けれども目の前の花主もまた儚げで。 その傍らに鳥の姿がないことに気付くと、 そのようなことを口にする。]
(494) 2010/08/06(Fri) 03時頃
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[主という言葉には少し驚いたように 刷衛のことを見ただろうか。 祭まで刷衛が花を持っていないことを知っている。 目の前の儚き花が主を探していたのは、 祭の始まる前のことで―――辻褄が、合わぬ。]
――――…そうか、
["研"、とは一度刷衛のことを呼んだけれど 今この場で明之進のことを明かさせようとも思わず。 明之進を見ると、小さく頷いて]
…なら、主から離れるな…。
――…お前にとっては、其処が一番安全だろう。
[二人のこれまでのやり取りを知らぬ高嶺は、 刷衛と明之進の心中を知らぬままそう言った。]
(499) 2010/08/06(Fri) 03時半頃
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――…幼き花だ。 あまり…心配を掛けてやるな。
[薄笑みには同じ笑みは返せなかっただろう。 同じ顔、なのにここまでも違う。 鳥に気を遣わせたのだと聴けば瞳は伏せられ 浮かぶのは憂いの色――… それは、共に在った頃の朧にはなかった貌。 霞から艶が消えれば、二人の姿はまた近くなるだろう。
当代になってから数年、花祭には現れず、 篭っていた間も目の前の花は花主になる為に どれほどの苦労を抱えていたのか。]
―――…霞、
[目の前の月の姿に感じるのは―――…負い目。 同じ言葉を返せない。あの日から…月を待つ日は 朧の中からは消えてしまったのだから。]
(507) 2010/08/06(Fri) 03時半頃
|
|
……お前の好きな場所でいい。 後で…向かう。
[そう言い、高嶺は一度虎鉄を見る 二つの花の元へと向かう。 刷衛の方を見る。次いで明之進も。]
"研"、
[また―――…話さねばと思った。 月の姿に何かを感じる儚き花のこと。]
…見ててやれ。
[そう言葉を残して霞の前から一度退いた。]
(509) 2010/08/06(Fri) 04時頃
|
|
……そんなことは…ない。
[自嘲めいた霞の言葉に返すのは抑えた声音。 それは本心からの言葉にはならず、 去る下駄の音を聴きながら成ったばかりの二つの花を見る。]
―――…華月、…鵠。
…どこか、客間を使うのでもいいし 場所が見つからぬのなら…私の部屋を使え。
[客間を選ぶのなら屋敷の者を呼ぶだろう。 高嶺の望みとしては、部屋を使って欲しいと。 そう願うのは成ったばかりの花を失いたくはないと。 そのように思うから…そう、思っている。そう、思うことに。 また瞳の色は憂いを帯びて。ゆっくりと瞬けばその色は消えた。]
(516) 2010/08/06(Fri) 04時頃
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懐刀 朧は、広間を出ると逢う場所に向かうは少し後のこと。赤と白、夢と現…脳裏でチカチカと、瞬く。**
2010/08/06(Fri) 04時半頃
懐刀 朧は、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 04時半頃
|
― 大広間→自室 ― [>>525常より平静に欠けた鵠の声を聴く。 弟弟子の名を強く呼んだ華月のことも。]
―――…その呼び名は堅苦しいな。
[主と、そう変わった呼び名。 ぼやいたのは虎鉄を運んでいる間のこと。 高嶺は虎鉄には触れず、だから彼の冷たさを知らない。 りん、鳴る音に目を遣れば首振る鳥の名の姿。 何か、あったか。それとも何かを思うたか。]
(553) 2010/08/06(Fri) 11時頃
|
|
……、… …私の花と成ったのなら、お前もまた高嶺だ。
――…下の名は…、朧という…。
[>>558戻す鵠には笑みが零れる。 憂いとも、煽る色とも違うもの。 その後教えるのは高嶺ではない下の名前。
掠れる声に黒檀が見るのは二つの花と、倒れた――]
……恐れているのか…?
[訊くのは、何に対してか。]
(565) 2010/08/06(Fri) 11時半頃
|
|
[瞬く姿に高嶺の黒檀が細まる。 ――…そう、なるのだ、と。 理解する様子に、目をゆっくりと閉じ]
…知らぬ名を呼べるはずもあるまい。 ああ…、そちらの方がいい。
[見つめられる理由はわからず首傾ぐことになるが、 呼ばれる声には頷いて呼び名を許し
小さな声には、もう一つの花はどのような反応を示したか。 苔色の瞳を高嶺もまた見る。伏せた紫苑色の瞳も。]
……そうか。
[小さな声への返しに揶揄の色は混じらない。 黒檀は、前を見る。気付けば部屋は直ぐ目の前で]
… ……私は…未だわからん。
(578) 2010/08/06(Fri) 12時頃
|
|
[恐れに対し、鵠に同じように小さな声で。 黒檀が伏せられ未だ恐れを抱かぬと、そう呟く。]
――…あの場では…よく…わからなかった。
[まんまるが人狼病だということも。 思い出すのは―――…散らされる、紅。 少し、強めに目を閉じてから りん、と 鳴る鈴の音にゆっくりと顔を上げる。]
―――…、
[高嶺が、生贄を語る花を見る。 その先を…語れと、そう促すように。 一度寝かされる虎鉄に目を向けてからまた鵠を見つめ]
(579) 2010/08/06(Fri) 12時頃
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[黒檀もまた、華月の姿を一度見る。 話し込むような話題の時には、 口を閉ざすことも多いようだったから 今もそうなのかもしれず]
……感情、
[実感伴わぬよう、不思議そうに呟いて。 気遣わしげな視線に気付けば浮かべるのは 薄い笑み、それは高嶺の名のもので]
…恐れの感情を抱かずに済むのなら… それは悪いことでは…ないな。
[それから聴く、白き鳥の舞の話。 耳に残るは落とされた時の鳥の声。 黒檀は伏せられ、それから白鳥の名を見る。]
……伝承の話だ。 それは物語の鳥の話で…鵠の花の話ではない。
(593) 2010/08/06(Fri) 13時頃
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[語らぬもう一つの花の笑みが見える。 真っ直ぐにこちらを見られると、黒檀が細まった。]
――…ことが起これば、変わるかもしれん。 ……変わらぬ方がいいな。
[感情の話。 何事も起こらなければいいと言うことか、そう口にし。 同じように笑む花の姿は常と変わらない。]
……ああ、喉が渇いた。 …淹れろ。
[そう言って、華月に頷く。 小さな反応が見えたのは生贄の話を聴いた時。 もう一人、生贄の話をした鵠を見て]
(603) 2010/08/06(Fri) 13時半頃
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……つまらない話ではなかった。
[謝る花には首を横に振って。 黒檀の見る先がゆっくりと、下がる。 先程から少し、気に掛かっていた、 幾度と強く握られ白くなっている手。]
…… …
[そっと、躊躇いがちに手を伸ばす。 触れることを怯えるかのように慎重な指先の行く先は、 白くなった鵠の手ではなく、みどりの黒髪へ。]
(607) 2010/08/06(Fri) 13時半頃
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[鵠が手を避けぬのなら、何時か迦陵へとしたように。 一度だけ撫でて、手はそっと鵠から離れた。]
(609) 2010/08/06(Fri) 13時半頃
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[鵠から拒まれるがなく触れれたのなら、 同じ手は今度は華月にも伸ばされた。 こちらは淹れた茶への礼も含まれているのかもしれず]
(616) 2010/08/06(Fri) 14時頃
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[自ら触れようと思うことはあまりなく、 二つの花に触れた後は暫し自分の手を見ただろうか。 問われる声に向けるのは黒檀]
……なんとなくだ。
[その声音には、戸惑いと安堵が感じられたか。 切り替えるように一度目を閉じた後、二人を見て]
……伝承の話だ…、鵠…恐れるな。 お前達は、成ったばかりの私の花だ。
―――…お前達は人狼に殺されるな。 ―――…赤い眼にも、殺されるな。
[命じる口調は、高嶺の声で。 言い切ると、華月に淹れて貰った茶を飲んだ。]
(625) 2010/08/06(Fri) 14時頃
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[顔見合わせる二つの花には笑みが零れる。 楽しげに笑った筈の黒檀には憂いの色。]
―――…、
[頷く二人に、高嶺も小さく頷く。 香る茶の水面に視線を落とし]
……楽しそうだと…、…そう思った。
[ぽつりと呟くのは、唐突な言葉で。]
…お前達を、傍に置けば…、
[次いだ言葉の後に黒檀が眺めるのは、 大事に取っておいた何時かの紙の蓮。 二つの花を初めに見止めたのは使い走りの茶と席でもあった。 宴の前鵠に問われた剪定の理由を一つ明かし]
(639) 2010/08/06(Fri) 15時頃
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[もう一つ、大きな理由はあったが… それは自嘲の笑みと共に、飲み込まれる。]
……花の名家と謳う高嶺らしからぬ理由だな。 …今のは、忘れろ。
――…夜風に当たってくる。 お前達も…ずっと付き添っていると気疲れするぞ。 休むか…、気晴らしでもするといい。
[茶器の中を空にすると、憂いの色の黒檀は窓の外を仰ぐ。 ――――…今宵の月は、丸い。]
(642) 2010/08/06(Fri) 15時頃
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[反芻する鵠の言葉に肯定も否定も返すことはなかった。 口にしてしまった言葉を、高嶺は続けず]
―――…部屋に戻るまで気付かなかった。 一つくらい仕掛けは明かせ… 花主に逆らうとは言わせん。
[紙の蓮には黒檀を柔らかく細めて。 言う言葉は楽しむようなもの。
気をつけてと、その声には頷いて部屋を出る前]
………鵠、
[呼ぶのは、一つの花の名。]
(654) 2010/08/06(Fri) 15時半頃
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……紐の留め方が甘い。
練習しておけ…あまりに下手なようなら、 その時は荷物持ちに格下げだ。
[言うのは、結われたばかりの髪のこと。 細まる黒檀は煽るようにも見えただろうか。
部屋を出て行く。 宛てのない散策ではなく、向かう場所は真っ直ぐに。]
(656) 2010/08/06(Fri) 15時半頃
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[共に在った二つが離されたあの日から、 月の日が来る度に満月を見上げて名を呼んだ。
三つの月に もしもの期待を込めて。
六つの月に 離れた姿に、涙を濡らして。
十の月に 呼ぶ名は何時しか、甘く 焦がれて。
諦め、呼ぶことをやめたのはいくつの月を見送った後だったか。]
(661) 2010/08/06(Fri) 15時半頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 16時頃
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[ゆっくりと歩んで、先に見えるは太鼓橋。 月が照らすその場所に人影はなく、 近くから下駄の音が聞こえることもない。
見えぬ人影に躊躇うように歩みは遅くなる。 先程までの約束が酷く遠く感じられて。
浮かぶ月は――… 独り見上げたあの幾つもの月と同じ、
ぽたりと、
雨の雫が落ちた気がして。はたと、足が止まる。 見上げても雨など降っていなくて月を仰ぐ。 雫が落ちるのは、黒檀からだとは 気付かずに。]
(676) 2010/08/06(Fri) 16時頃
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―――…かすみ…
[下駄の音なく、声が聴こえる。
振り返った黒檀の瞳は何故か濡れていて。 媚びぬ笑みの霞とは対照的に、 月に照らされ艶めいたもの。
常とは違う霞の、あの頃と同じ姿に。 濡れた瞳は喜ぶのではなく、少し苦しげに…歪む。]
(686) 2010/08/06(Fri) 16時半頃
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――…夢かもしれん、
[目の前の霞は何を想って涙を浮かべるのか。 浮かぶのは――…あの頃と違う憂いの笑みで。]
…夢ならば、よかった…。
[変わったのは、霞だけではなく朧も。 あの頃にはもう戻れるはずもなく。
けれども、手は怯えるように――… 届かぬ筈の霞の姿へと、伸びる。]
――…夢ならば…触れられる、
[そう、呟いて。]
(694) 2010/08/06(Fri) 17時頃
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懐刀 朧は、霞に触れることなく、伸びた手は下ろされる。
2010/08/06(Fri) 17時頃
懐刀 朧は、記者 イアンと本郷は話をしただろうか。
2010/08/06(Fri) 22時頃
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[刷衛がセンターからの人間だということは知らない。 主が居なくなった後の、二つの花の先も。
一度霞へと触れようと伸ばし、降ろされた手。 月を見上げた。黒檀から落ちる雫は何色か。 朧の中の月の下で落ちる雫の色は透明ではなく、]
(752) 2010/08/06(Fri) 22時半頃
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―――…私も…ずっと、夢見ていた…
[あの日、離されてから…幾度月の姿に名を呼んだか。 記憶の月は全てが美しいものではなく、]
…お前になら…、
夢叶うのならお前に…―――――…たい…と。
[ザァ、と木々が風に揺らされた。 届かなかったであろう言葉は霞の姿に強く願うことであり、 似た想いは選んだ二つの花にも抱く…もう一つの理由。]
(755) 2010/08/06(Fri) 22時半頃
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[二つが分かたれてから。
手を離された奥座敷で名を呼びながら 白の残滓に月の色を穢したことも幾度となくあった。
艶を見せる同じ顔に抱くは、恋慕とも異なる情欲。 月夜に照らされた儚き月の姿に触れようとするには… あまりに、この手は穢らわしい…月を、穢している。]
(757) 2010/08/06(Fri) 22時半頃
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[それでも月の夜には夢ではなく現に焦がれ… だから、また黒檀から濡れるものが落ちるのだろう。]
(759) 2010/08/06(Fri) 23時頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 23時頃
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[―――現ではなく、夢…その狭間。]
……夢であっても…
[――…叶うのならば。 月明りに浮かぶような白い手が頬に触れると 結われた髪が震えるように揺れる。 濡れた瞳は目の前の同じ顔から逸らせない。
おずおずと、同じように…手を伸ばし、届かぬ筈の月に触れる。]
(771) 2010/08/06(Fri) 23時半頃
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―――……かす み…
[雫拭われ近い距離で呼ぶ名は、 幾度も白く穢した月の夜と同じく、 欲をなんとか押し殺した艶めいた響き]
(772) 2010/08/06(Fri) 23時半頃
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[触れた手は、 白い頬をすべり首へと絡め引き寄せるように
霞む月の姿を とらえた。]
(773) 2010/08/06(Fri) 23時半頃
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[艶帯びる声に短く零れるは熱の篭る吐息。 あの頃と変わらぬ幼き笑みよりも 花を経た後の今の姿の方に…煽られる。]
――…一夜……夢が…見たい…
[埋まらなかった過去の月の日の記憶を。 共に在った証を刻みたい…刻まれたい。]
(782) 2010/08/06(Fri) 23時半頃
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[濡れた黒檀が伏せられると雫が落ちる。 同じ温度の吐息を絡め、月の下で交わす口付け、]
――…かすみ…
……隠れよう…、
[艶めいた笑み、きっと今は同じ顔をしている。 幼き日の言葉で霞の手を取ると隠すのは本邸の奥座敷に。]
(786) 2010/08/07(Sat) 00時頃
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― 本邸・奥座敷 ― [今は人狼の騒ぎのことも忘れて、 二つの月は白布の波の中へと隠れ。]
―――…、
[欠けた時を埋めるように名前を呼び合い、 触れる場所から一つに溶け合おうとする。
同じ長さの髪をも絡めて霞む月の白い喉が反れれば 其処には刻まれる永遠には決して残らぬ証。]
[濡れるは瞳ではなく触れ合う熱の孕む場所。 ――――…どれほど、夢を見たか。]
(791) 2010/08/07(Sat) 00時頃
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[ゆっくりと丹念に開いていけばそれだけ目の前の艶は増し、 白から薄く紅く色付いていく姿は正に花の如し。]
―――…かす み…
[隠すことを止めた艶めいた声は憂いを宿して。 強請られるまま暴いていけば裡から一つに解け合った。
穿てば啼く声を甘く掠れるまで欲し、 朧月に染まっていく声が、白へと果てるまで。]
……かすみ…、
…私にも…欲しい…
[啼く同じ顔に切なげに求めるのは、同じ形の証。 与えられれば朧の啼く姿も、霞む月にまた似て。]
[其れは月の在る場所が傾ぐまで続けられようか。 夢が終わる時を、少しでも引き伸ばすように…共に。]
(815) 2010/08/07(Sat) 01時頃
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―――… …っ …い、
[喘ぐ声の中に混じる、望み。 満たし、満たされることでその願いは遠ざかる。 それはとても甘美で――…けれどもこれは、一夜の夢で。]
[また染まる白、果てた時に涙流す黒檀は憂いを 深くして。]
(824) 2010/08/07(Sat) 01時頃
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