75 サプリカント王国の双子
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―シルヴァーナ王女の部屋―
雨が涙なのだとしたら。 泣いているのは、誰なのでしょうか。
[雨風の音に重なる警察と使用人達の叫び声。 その中に、はっきりと混ざるのは妹王女の付き人の名]
薄情だと思われるかもしれませんが。
兄さまを殺されそうになっても、尚。 僕は、シメオンさんを恨む気持ちはないのです。
…だって、あの人の気持ちは。痛い程によくわかる。
[緩やかに振りかえる。さらと流れるのは、生成りと銀色の蝶]
(7) nekosuke 2012/01/18(Wed) 23時頃
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参りましょうか、"レディ"
[薄く微笑み、差し出す右手。 シルヴァーナと共に静かに廊下を渡り、 やがては終焉の場所へ辿り着く]
(8) nekosuke 2012/01/18(Wed) 23時頃
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―庭園―
[黒い傘、銀色のレースが揺れていた。 シルヴァーナが濡れぬように、そっと差しかけて。
歩を進める程に、ざわめきは大きくなる。 暗がりに揺れる人影を三つ認めれば、 自分は立ち止まりその様子を見守る様に]
(9) nekosuke 2012/01/18(Wed) 23時頃
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エリアスは、シメオンさんに殺されたかった!
nekosuke 2012/01/19(Thu) 22時半頃
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―庭園―
[黒い傘をくるりと回す。 傍らのシルヴァーナが身を濡らさぬよう、気を付けながら。 オリーブ色が映すのは、儚く哀しい一つの物語の終焉か]
―――…。
[それとも、]
貴方が望んだものは、手に入りましたか?
[零した言葉は、 問いのようでも独り言のようでもあり。雨音に溶ける]
(29) nekosuke 2012/01/19(Thu) 23時半頃
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― Kjar Du エピローグに代えて ―
[兄が重傷を負ったと聞いて、 母は顔面蒼白になりながら病院へ通っていた。 "姉王女によく似た青年"も、見舞いを欠かさなかったらしい。 …けれど、どんなに誘われても、 遂に弟が病室を訪れることは無かった。
王室行事は、滞りなく行われたのだろう。 自分の手をとってくれるという、 シルヴァーナの言葉が真実ならば、きっと。
シメオン青年は、果たしで如何なる未来を見たのか。 其処へ重ねられた想い、知る由もなく]
(70) nekosuke 2012/01/20(Fri) 23時頃
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["王"は、全ての儀式をこなしてから僅か数日後。
その行方をくらまし、行き着いた先を知るものは無い]
(71) nekosuke 2012/01/20(Fri) 23時頃
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[けれど、更に刻を重ねること数日。
国を治める女王の元へ、一通の手紙が届いた]
(72) nekosuke 2012/01/20(Fri) 23時頃
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親愛なる シルヴァーナ様
僕はあなたに3つ大きな嘘を吐いていました。
一つ。あなたを想い愛すると誓ったこと。 僕には愛というものが何なのか、最期まで分かりはしなかった。
一つ。共にいることが望みだと伝えたこと。 僕に残された時間で、それは叶えられようもない。
一つ。病苦に侵された僕の余命は、既に幾許もないこと。 人間に与えられた時間は無限とは言えずとも、 敢えて黙して秘していたならば、其れは大きな嘘といえましょう。
(82) nekosuke 2012/01/20(Fri) 23時半頃
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この国にとって、あなたにとって、 王の不在はどれほどの意味を持つのでしょうか。
おそらくは、泡沫の夢、大きな意味など有りはしない。
だから、あなたは何を気に病むこともなく自由に生きれば良い。
僕の死を隠し、唯一人の女王として従者と生きることも。 僕の死を晒し、新たな伴侶を得ることも。 其れを責める者など、誰もいはしないのだから。
御優しい、シルヴァーナ様。 御可哀想な、シルヴァーナ様。 僕のような愚か者に騙されて、あなたを不憫に思います。 願わくば、今後あなたの辿る道に幸せが訪れますように。
それでは機会があれば、また、涅槃で。
(83) nekosuke 2012/01/20(Fri) 23時半頃
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追伸
もしも余裕があったらで、構わないので。
兄さまに、"大嫌いでした"とお伝えください。
エリアス・ブローリン
(84) nekosuke 2012/01/20(Fri) 23時半頃
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―夜闇の海岸―
[新月の夜。月は出ていない。 夜の闇の仲、生成りの髪は星明かりで照らすには細すぎた。 くるりくるり、黒い傘を回すのは癖の様なもの。 髪先で、銀色の蝶が揺れていた。
子供みたいなオリーブ色に映るのは、幼い頃の儚い追想。 兄に着飾られた自分の姿。 嫌がる素振りは見せつつも、確かにそれは"美し"かった。 美しい物が好き。それが壊れる所はもっと好き。 ずっとずっと、壊したかった。 あなたが聞かざる私を壊したかった。 それはもう、叶わぬ願いではあるけれど。
浮かぶ笑みは穏やかに。口ずさむ言葉は唄う様に]
さようなら。
[最後に微か寂しげな色を残して、翅の無い蝶は宙を舞う**]
(85) nekosuke 2012/01/20(Fri) 23時半頃
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