104 路地裏の因果律
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[約束の物を携え姿を現した相手を迎えながら、男は考えていた。 こいつは、今夜、起きるであろう事を知った所で口外はしないだろう。 ヴェラが、危ない橋を渡り今まで生きてきたであろう事は、その風貌やなりふりを見ていれば見当は付く。 だが、そう思い至るような甘さが、自分を今の場所に陥れたのだ。] 恩に着るぜ。ヴェラ。 [路地裏。 共に店を出て暫く歩き、人気の少なくなった場所でそう告げる。 頼まれた仕事を急ぎ、疲弊しているであろうヴェラの顔に、過ぎって見えたのはその時、どんなものだったか。 取り出したナイフ。 ヴェラの腹深くにそれを突き立て、ナイフから手を離した際。 倒れ行く彼の顔に見えたその表情は、苦悶だったのか、笑ったのか。 男には分からなかった。]
(6) SILENT 2012/10/25(Thu) 21時頃
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[顔見知りのごろつきから聞いた話――グレッグが墓守りの女と連れ立っているのを見かけたと。
動かなくなったヴェラを見下ろしたまま、男は少しの間考えていた。 とりあえずは、ナイフを抜けば噴き出す血を浴びる事になる。 突き立てた凶器をそのままに、手に付いた血だけヴェラの服で拭い取ってからその場を後にする。
あいつには、この計画の事は未だ話していなかったが。 金貸しが死に、その金も奪われ、自分がこの街から姿を消したとなれば真っ先に気付くだろう。
だが、あいつにはそれを口外する理由は無い。 むしろ、小躍りして喜んでいいくらいだ。]
(7) SILENT 2012/10/25(Thu) 21時頃
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― 繁華街 ―
[街中を歩く。 人々が行き交う中、歩きながら煙草に火を点け周囲を見渡した。 ふと、マッチ箱の中にあるコインを見下ろし。 その小さな呪いに囚われているような自分自身に苦笑したが、いつも通り、大事に懐へと仕舞い込んだ。
――今夜。 今夜、すべて終わらせる。
迷わずに前へと運ぶ脚。 だが、ふと、その歩みが止まりかけた。]
…コリーン。
[雑踏の中に見かけた、その見覚えのある女の名前を呟いた。]
(8) SILENT 2012/10/25(Thu) 21時頃
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[その手に携えられた鞄。 先を急ぐようにも、時折迷い進むのを躊躇うようにも見える横顔を遠巻きに暫く眺める。
一夜を共に明かした朝の事が脳裏に浮かび、だが、それを追い越すように様々な算段や疑念が過る。 そのうちに、歩く彼女の姿が人波の中へ消えて行こうとする。
―― コリーン。
声を上げ、名前を呼んだ。 だが、コリーンがこちらに振り向く様子は無く、銀色の髪が雑踏に見えなくなっていく。 彼女にこちらの声が届かない事など、気づくはずもない。 暫く、逡巡したのは彼女を殺しておくべきかと言う算段と、そして、少しの感傷的な迷い。
そのうちコリーンの姿は見えなくなり。 男は、その場に暫く佇んでいたが。 踵を返すと、一人、歩き出した。**]
(9) SILENT 2012/10/25(Thu) 21時半頃
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