227 【完全RP村】Etude of NIGHTMARE
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― 城壁前 ― [あいも変わらず不意打ちなんて頭にねーと言うような でかでかとした開戦の声>>5:69に、僕は顎を上げて見る。
……あいっかわらず……(気持ちいい奴。)
す、と目は落とし。 対峙する双刀の黒髪を見りゃぁ、 あん時の続きのような戦いが始まろうとしていることに 縁のようなもんも感じつつ。]
因果がやり合うよーになってんのか…
[不思議と鏡、混ざり合うよで混ざる事のない世界。 中途半端なキャストが最初におん出されたってーのも]
―――なかなか言い得て妙だねぃ。
[はふ、と吐く息は湿気を含んで薄闇に溶け、 僕は白兎と向かい合う僕の命に視線を戻す。 ――――現実味なんて、まるでない。]
(+13) 2015/06/30(Tue) 00時半頃
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あんたに盗まれた覚えはねーんだけどなー。
[ ”命を預ける”だの ”盗む”だの。>>12 ふわり舞うショールをひっ捕まえて、聞いてやりたい。 そんだけの覚悟は一体どこから湧いてんだ って。
( まあでも。 ……いっか。 ひでー奴じゃあ、なさそーだし。)
僕の命を持ってる事をアリス達は知っているのか、 それすらも知らない。 餓鬼に遊ばれる駒のような命。 撃たれて死んだ筈の自分の命が弄ばれてるってーなら、 強ち悪夢も間違っちゃいないのかもしれないが。
さく、さく、ゆっくりと草を踏む音は 目の前の光景とはひどく乖離していて 命を取り合う2人の風は 僕の髪も耳も揺らさない。
静かに ひどく静かに、僕は兎とアリスを見ていた。]
(+14) 2015/06/30(Tue) 00時半頃
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――― ぁ、落ちた。
[白兎が作った落とし穴>>34に キレーに落ちてく姫>>28 そこにひょいと近づきのぞけば、覗き返すような深淵。
こんなん、どー戦えっつーのよと 至ってマトモな人間の僕は ふらつきながら声を上げる兎>>34を見て ]
生きて会いたかったねぇ、もーひとりの兎。
[にや、と笑ってみせたのは アリスを屠ろうとする者への、薄い意地のような手向け。
木に凭れた猫>>5:+89は、まだそこに居たのかどうか。 もし目が合えば ちょいちょいとひとつ ”下” を指さして見せて。
長い耳は、口をあけた昏い穴に 吸い込まれる。**]
(+15) 2015/06/30(Tue) 00時半頃
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だーってこれを見届けに来たんだろ。 俺も、あんたも。
[ ひょいと踏み出した一歩。”次の句”>>+19は、 僕のロングブーツと一緒に 扉が作った闇に溶ける。 どーせまた落ちるんじゃねーのとは 思っていたけど]
うっわ、可愛い耳して えげつねーのなぁ。
[茨の生け垣に すと、と降り立って 薔薇園で棘にヤられてる姫を見りゃあ、危機感というよりはこんな場所に落とした彼の趣味に感心した。 (手前にもにたよーなブツが付いてる事はあえて無視だ。)
いやまあいい。 僕はそんなことよりも、更に趣味の悪い奴が居るって事を 忘れるべきじゃなかったんだ。]
(+21) 2015/06/30(Tue) 14時頃
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ぅげ、!!!! っは。
[真上から両肩に乗る”何か” 痛いよりも先ず衝撃に襲われて、微かに前につんのめる。 ひょい、と ”それ”は 僕の肩から軽快に跳ねて すぐ隣に華麗に着地しやがった。]
…………………。
[怒りだとか呆れだとか色々通り越して、コメントに困る。
ぱんぱん、ぱんぱん、両肩をはたいて 肩口をちょいっと引っ張って足跡の有無を確認。 それから漸く出た言葉は ]
なー、にゃんこちゃん。お前、ともだち居ないだろ。
[そんな歳に見えねー、でけえ、と揶揄ばかりされる目を 横一文字にほっそーくして 長い尻尾をはたいてやった。]
(+22) 2015/06/30(Tue) 14時頃
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リーは、それでも尻尾がぷらーんぷらんしてるなら、先っぽを右手でギュッ。**
2015/06/30(Tue) 14時半頃
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………そー… さ、ねぇ。
[ ”見届けるんじゃあなかったのか”>>+24 と、猫が 指し示すゆびの先。僕の意識はもんやりと霧がかっていて 返事は精彩を欠く。
あそこで行われてんのが僕に無関係だったなら (なに、なに、きもちーの?)なーんて茶化したり (黙れクソ猫噛み切るぞ!)なーんて尻尾をガブリする事も もしかしたらあったかもしれないけれど
はぁ、と溜息ひとつ、 両膝折ってしゃがみ込む。
( なあ、ばからしーよなあ。 ) ( 馬鹿らしい。馬鹿らしい。 妙な期待を半分なくなったあの肩にのっけんのも 妙な感情を白兎の変わらぬ表情の中に探すのも
とーんでもなく 野暮だ。)]
(+26) 2015/06/30(Tue) 18時頃
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ふうん。 あれがアンタの武器なの。
[畜生勝手に使いやがって、なんて思ってんのかな と 視線と同じ高さできつく握られた拳>>+25を見て思う。 ( もしも僕のが、って考えたら嫌な寒気した。)
猫を屠ったあいつはきっと 宣言通り大真面目で 猫の命をあの身に抱えて 白兎と戦っているんだろう。 こいつの意図とはかんけーなしに。]
………ははっ。
[ほんとーに、呆れる。 僕以上のばかなんじゃねーかって。 あいつが抱えてる荷物の多さも、重さも見えないけれど
その隙間に おマケみてーに 僕のいのちが乗っかってるんだって思ったら 馬鹿らしくて笑えてきた。
今更ひとっつ増えてたって かわんねーんだろう。]
(+27) 2015/06/30(Tue) 18時頃
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[どこでも扉が出たと思ったら、今度は猫や鏡が出たり。 こんな奇妙な”戦い”は、はじめて見るものだけれど 眼前で交わされる 優しい殺気も 僕にとっちゃあ 初めて目にするものだった。
白兎の声も アリスの声も 殺意だけで相手を屠るものからは どこか遠くにある。
あの2人の合間に何があったのかは知らない。 それなのに 小さく けれど強く紡がれた白兎の言>>59は
救いを求める 祈りのように ――聞こえた。**]
(+28) 2015/06/30(Tue) 18時頃
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[ふわり、立っていた耳は 目の前の光景と、僕の中でもやりとする澱んだモノのせいで ゆっくりゆっくり垂れていって その先端が隣で握りしめられた拳>>+25を微かに撫でる。
僕はそんな事を気にもしていなかったし あんまり意図して動かしているものじゃあねーもんだから 猫がその耳を見ていたこと>>+29にも勿論気付かない。
自嘲と不安と漠然とした恐怖を抱えて ただ真っ直ぐに 真っ黒の目を遠くに投げていた。]
………っちょ、 何する、ん …だ。
[振り払うようでいて届かない、中途半端に上げた腕と 反射的に見上げた視界が 猫の真っ赤な目を捉える。
林檎>>3:211みてーな まっかな 目。 ]
(+32) 2015/06/30(Tue) 22時半頃
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[ 糞餓鬼の声が谺する。 「まだ、あえるかもしれないのに、ね。」>>3:235
あのひとの声がする。 「 」
アタマの上にある掌>>+29は 似てるワケもねーし 本物はもっとでっかいし もっとあったけーし 間違うはずなんて、ないのだけど。
草の上に見えなくなった ホージ茶のさいごのひとくちが 今頃になって からだのなかから湧いてくるようで。]
…………やめろ。
[ 薄い膜を張った黒水晶を くしゃり、 歪めて 僕は赤い目から 逃げるように視線を逸らす。 抱えた膝にかぶさる指は 白くなるほどに 掴めない何かを 届かない何かを 引き留めようとしていた。]
(+33) 2015/06/30(Tue) 22時半頃
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[ 歪む目とは対照的に 目の前の2人を見つめ直した兎の顔は 口元だけがどこかわらっていて。
痛い時 辛い時 泣きてえ時は 笑ぃやぁ 楽になるのだと
持ち上がる口の端っこは 無意識のうち。*]
(+34) 2015/06/30(Tue) 22時半頃
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[ ( うるさい )
アタマの上から降ってくる全然軽くない軽口に 今は反論するだけの気力はなく。 相変わらず膝を抱えたままで さっき背けた目をちら、と上げるだけ。
明らかな嫌悪を乗せた目>>+36は そんな自分から去っていって 自分も目線は「覽るべきもの」へ。]
うさぎでも 迷子でもねーやい。
[すぴ、と鼻が鳴るほどにならなかったのは 隣に猫が居たからで、 そもそもこんなザマになったのも猫のせーだけど ”なさけねー”のは100も150も承知だから、否定しない。
成人どころか30も過ぎてるって言ったのなら 「まさかぁ〜」なんて 馬鹿にされるんだろう。]
(+38) 2015/07/01(Wed) 01時頃
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[『約束』>>68が何のことか、僕には分からなかったけれど それが聞けねば”預かれ”ねーとでもいうような物言いに
それを受け、渋るような寸刻の後 白兎が 『名』と引き換えに握ったナイフを地に落とす。>>80
噫、まるで 預かる命の戻し先を訊くようだ。
自身が死した後に成された名乗り>>2:258は知らぬ儘 僕の体を奪っていったあの双剣は、 名をくれることはなかったな、と思い出した。]
(+39) 2015/07/01(Wed) 01時頃
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[咳き込む兎>>80の背が揺れるたび 薄暗い中でもはっきりわかる 夥しい命の赤は 周囲の薔薇を色めき立たせる。
むせ返るような鉄の芳香は 薔薇の臭気とあいまって
あたり一面 血の海のような あたり一面 大理石のロビーのような
僕の旧い 旧い 記憶の扉を掘り起こす。 まるで 白兎が開いた 魔法の扉のように。]
(+40) 2015/07/01(Wed) 01時頃
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[猫の声>>+37が聞こえ、 僕は ”悪夢”から”悪夢”へ 呼び戻される。
赤く染まった兎から目を離さぬまま]
この夢が終わってねーから 少なくとも俺の望みは叶っちゃいねーです。
[微かな安堵は確かにあれど、 まだあと何人居るのかも アリスがあと何人の命を”預かれば ”終わりが来るのかなど 一匹の三月兎にゃわからぬこと。
絶望までの期日が伸びたような感覚ばかりが 澱みきった胸を埋める。]
(+41) 2015/07/01(Wed) 01時頃
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[ ”アルヤス”が死ぬ傍でほくそ笑みたい>>5:+56と そう言っていた彼の望みはひとつ 遠のいて そのぶん、僕の細い希望はひとつ 近付いて
それを悪いと思うよーなことは、残念さらさら無いけども]
やっぱりさ、帰りてーよなぁ。
[ぼやく声は 大きく吐いた吐息とともに。
自分にまだ「帰れる目」が残っているらしいことは 猫に対するちょっとした引け目になってることは事実で それを紛らわすように立ち上がる。
”伸びた”と思った僕の絶望の時が 今度はいつ来るのだろうと 周囲を見渡し。
先刻までピンク色のキラッキラが舞っていたあたりが やけに静かに *燃えていた。* ]
(+42) 2015/07/01(Wed) 01時頃
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