255 【RP村】―汝、贖物を差し出し給え―
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― 昨晩(?) ―
[カラン、カランと音がする。>>+1
ハッとなって見上げれば、そこには小さな小窓があった。 一般よりも低い背丈。見上げるとその小窓は指先ほどにも小さく見えた]
……誰かいるの?
[声をかけても、返事は聞こえない。 先程確認した時隣の部屋の鍵は施錠されていて、扉もびくともしなかった。
しばらくしても返事はない。 仕方ない、重みで自然と物が落ちたのかもしれない。
そう考えて、その日はやがて眠りについた]
(+3) 2016/10/12(Wed) 01時頃
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― 今日・地下大部屋 ―
[そしてまたしてもの目覚め。 ベッドの寝心地は一向に良くならず、身体がマットレスの形に凝り固まってしまいそうだ。
はぁ、とため息を吐いて身体を起こす。 今が何時かもわからない場所に長い間いると、頭が変になりそうだ。 薄暗い闇に紛れる長髪のヴェスパタインは無口で、常に部屋の隅から動かないためひどく不気味だ。
でもそれも、ラルフが着てだいぶましになった。 目覚めた時彼はかなり憔悴しきっていた様子だったけれど>>+2、その後どうなったろう]
(+4) 2016/10/12(Wed) 01時頃
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[部屋を見渡せば、また新たな人間が増えていることに気が付く]
ロダート。 ……食べられちゃったんだね。
[新たにやって来たロダートへ、そっと声をかける。 彼がショクでないことは、わたしにはもう既にわかっている。 彼に触れた時、近付いた時。もうかなり昔のことのように感じるけれど…… ブローリンのような違和感を、感じなかったから*]
(+5) 2016/10/12(Wed) 01時頃
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……ロダートも。 自分の名前は、覚えてるみたいだね。
[>>+8それから、わたしのことも。 目を覚ましたロダートの目元には、うっすらと涙の痕があった。 見てはいけないものを見たような気がして、ふっと彼の顔から目を外す]
ったく、ブローリンってば。 わたしや……ヴェスパタイン、さん? そこの人はともかくとして、
親友のラルフやロダートの記憶まで食べちゃうなんて。 ほんっと、失礼しちゃいますよねぇ。
[へへ、と笑う。参ったなぁ、と言うふうに。 ニコラスのカムアウトなど、自分は知る由もない。 これでも、友人がショクだと判明してしまったラルフを慮っての発言だった。 本当なら、「ブローリン、なんであいつ捕まんないんだよ。誰だか知らないけど投書ちゃんと見てるわけ?」ぐらいは言ってやりたい気分である]
(+9) 2016/10/12(Wed) 19時頃
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[こんな風に情けなく笑っていると、母親を思い出す。>>0:17 父親に殴られて、「てへへ」と情けなく笑う姿が最強に魅力的だった母親。 彼女は今どこで、何をしていることやら
わたしはこんな性格だから、母のように殴られてもなお笑って済ませるような心は持ち合わせていない。 けれど故意にでもこんな表情をしていれば、それは母親と似て魅力的に映るかもしれなかった]
……ここがどこなのかは、まだ分からないです。 間取りが館と似てるから、地下じゃないかって思ってますけど。
[これは、ラルフとロダート、ついでにヴェスパタインの三人に向けて言った]
ごはんとかは、蓄えがあるみたい。 すぐに飢え死ぬってことはなさそうですよぅ。
[部屋の外を歩いてみて分かったこと>>4:+2を伝える。 しばらくはここで暮らせそうでよかった、と自らも胸を撫で下ろした。
……あれ?]
(+10) 2016/10/12(Wed) 19時頃
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[自分はなぜ、胸を撫で下ろしているのだろう。 こんなところ一刻も早く出て、元の生活に戻らなければならない。 自分には、やらなければならないことがたくさんある。 仕事をせねばならない。男に抱かれねばならない。 金を稼がねばならない。……借金を返さねばならない]
……でも、階段とか、外に出られそうなところはなかったよ。 そもそも、窓すらろくにないですし……。
[話を続けながらも、背には冷たい汗が流れていた。 猛烈な喪失の予感に、指先がすうっと体温を失ってゆく。
縋るように、一縷の望みをかけて部屋の中を見渡すも、 そこにいたのは男ばかりであった]
……っ
[ひゅ、と喉が鳴った。 脚から力が抜けて、その場にしゃがみ込んでしまう。 両腕で自らを庇うようにきつく抱いた。縮こまるようにして、うずくまる]
(+11) 2016/10/12(Wed) 19時頃
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……いやだ……。
[かすれた、ごくごく小さな葉擦れのような声が漏れる。
思い出したのだ、あの時のことを。 親子三人、小さな家で夜ごと繰り返された、常軌を逸した日々のことを。
……わたしは人形だ、死体だ。
いやちがう、わたしは人形じゃない。死体じゃない。 心も肉体もここにある。
いやだ。
なんで。
……なんで。なんでなんで、]
(+12) 2016/10/12(Wed) 19時頃
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[分からない。 なんで、と問うてみても、答えがわたしの人生にみつからない。
……どこに行った。
どこに行った、わたしの。わたしの。
部品が一つ外れて、自分がバラバラに壊れてゆく。 そんな気がして、きつくきつく、自らを抱く腕に力を込めた。
……クソ。ショクが、ショクの野郎が]
(+13) 2016/10/12(Wed) 19時頃
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……わたしの、何を食べた。
[からからに乾く喉。 はりつくような声で詰っても、答えはどこにもない。
ただ、マンホールの蓋がはじけ飛ぶように、硬い何かで抑え込んでいたはずの恐怖が溢れて決壊して、今やわたしの爪の一枚いちまいまでいたく怯えているのだ。
口内にすっぱい唾が溢れてくる。 胃と腸が体内で激しく蠢き、幾度もいくどもせり上がってくる。
今はひたすら鼻で呼吸をして、吐かないように抑え込むので必死だった*]
(+14) 2016/10/12(Wed) 19時頃
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[>>+17こちらの言葉に、ロダートが穏やかな笑みを引っ込めた。 ショクは、ブローリン。 それはここに来た者の共通認識だと思っていたから、“ショクはニコラスでは”という彼の言葉に今度はこちらが驚く番だった]
……確実だよ。 って、言っただけでも信じてもらえないかもしれないけど。 わたしの記憶を食べたのは、ブローリン。それは確か。
[“触れた時、普通の人間と違った”なんて言ってもどうせ誰も信じてくれやしない。 マジシャンがトランプを持っただけで枚数が分かってしまうというような、いわば職業病と呼ぶべき曖昧な能力。
けれど、確実だと言えることがある。 わたしは、わたしの記憶を食べたブローリンのことを覚えている。
記憶を奪われてもなお頼れるのは結局、記憶だという話。 なんだかすごく皮肉で、屈辱的だ]
(+32) 2016/10/12(Wed) 23時半頃
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[そこまで会話したところで、ラルフが強い口調で否定の言葉を放った。>>+28
彼は昨日結局、ベッドから動かなかった。 胎児のように丸まって眠る姿がなんだか痛々しくて、かける声もなかった。
ブローリンへの言葉は充分譲歩したけれど、それでも彼の気持ちに触れてしまったみたいである。 けれどラルフが言葉を発しているのを見て、少し安堵を覚えていた]
……そうなんですね。
[『ブローリンは、僕が、"捕まらないように"してくれた』と、この間までよりも覇気を失った様子でラルフは言う。 その真意はわたしには分からない。 深く追求するような真似もためらわれて、どういう意味だと問うことも出来なかった]
(+33) 2016/10/12(Wed) 23時半頃
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[ラルフの言葉の意味はきっと、彼に触れていたなら分かっていただろう。 けれどラルフと肌を触れ合わせたことのない私は、よもや彼が“ショクと人間のハーフ”であるなんて思いもよらない。
そもそもショクが、人間との間に子をもうけることができるなんて、そんなことすら思い至らない。
『悪い生き物だとは、……限らないんだよ……』>>+30というラルフの言葉が、浮力を失ったシャボン玉のように床へと落ちて弾けて消えてゆく。
真相は分からないにしてもその言葉を聞いて、「ラルフはブローリンがショクだと知っていたのかな」と、思った。
けれどそんな言葉も、発想も。 気付いてしまった恐怖の渦に飲み込まれて、わたしはしゃがみこむしかなかった>>+11]
(+34) 2016/10/12(Wed) 23時半頃
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[>>+18ロダートが、毛布をかけてくれる。 縮んだ身体を包み込んでくれる。
冷えた硬い毛布はやがて体温であたたまった。 その上から大きな手で、ロダートが背を撫でたり叩いたりしてくれる。
郵便屋さんの手だ。 色んな人に、色んな思いの詰まった手紙を届ける手。
背中から染み入るように、ロダートの父性を感じる。 得たことのない父性。
わたしにとって父とは母を殴るもので、そしてわたしを――……]
(+35) 2016/10/12(Wed) 23時半頃
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[触れるロダートはこんなにも優しいのに、彼の手が背を行ったり来たりするたびに吐き気は増していった。
必死に反芻する。 彼は父親じゃない。 彼はお客さんじゃない。
ロダートと初めて会った、あの公園での和やかな思い出を手繰り寄せる]
……ありがと、ロダート。 ごめんね ……触らないで、くれるかなぁ。
[胃液を吐き出さぬよう、口を小さくすぼめるように開いて、それだけ告げた。
優しい彼のことだから、きっと言葉に従って手は離れただろう。 それを哀しく思う資格なんて本当、わたしにはない
こちらから離れたロダートが何をしているのかまでは、わたしには気が回らない>>+20]
(+36) 2016/10/12(Wed) 23時半頃
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