162 絶望と後悔と懺悔と
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
7日目
8日目
9日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
|
[──とは言え。
純血の上級吸血鬼と、 隊の中でも抜きん出た実力の安吾──。 二人の斬り合いにいつまでもついて行ける程 まだ絢矢の躰は完成されていない。
集中力と計算で補ってはいても いつしか額には汗が浮き、流れ落ちる間もなく乾いてゆく。]
───、
[唯──眼だけは虎視眈々と、 ホリーの動きの鈍る瞬間を見逃すまいと追い縋る。
そしてその背に隙が生まれれば すかさず菖蒲の切先を真っ直ぐに突き入れた。
骨の隙間を──と狙う余裕はなく、 反射に近いいっぱいいっぱいの攻撃はどこを捉えたか。]
(36) 2014/02/14(Fri) 01時半頃
|
|
[貫いたと思った瞬間、 間に入った左腕に刃は食い込み]
…────ッ !!
[弾かれる──そう判断した瞬間 絢矢は『菖蒲』の刃に『常磐』の刃を重ね 半ば無理やり、押し切ろうと限界以上の力を加える。]
(48) 2014/02/14(Fri) 02時頃
|
|
[けれど、自身の筋腱が反動で軋むほどの力も ホリーの左腕を斬り落とすほどには保たなかっただろうか。
弾き飛ばされた絢矢の躰は地を滑り ホリーから数メートル離れた位置でようやく止まった。]
(50) 2014/02/14(Fri) 02時頃
|
|
[冷たい地面に片手をついて躰を起こし、顔を上げる。
直線上にホリーを挟む陣形は崩れてしまった。 一度止めてしまった足も 肉体の限界と訴えるように微かに膝を震わせて。
その、思った以上の力の差に、 絢矢は表情を変えぬまま、心の中で歯噛みする。]
───。
[問われるまま名を告げる安吾を 建築物の間を飛ぶように去ってゆくホリーの背を 無感動な瞳はいつまでも見詰めていた。**]
(55) 2014/02/14(Fri) 02時半頃
|
|
─ 夢 ─
[鏡──。 鏡を見ている。
鏡には女の顔が写っている。
長い黒髪は鏡の枠を遥かに越えて長く 山なりの眉は筆で細く描かれ すっと通った鼻梁の下に 血のように紅い唇が笑む。
濃い睫に縁取られた眸は──あおみの強い紫。
──違う。 これは──これは母の貌だ。
暗転。]
(153) 2014/02/15(Sat) 02時半頃
|
|
─ 夢 ─
[毛足の長い絨毯が足音を食む。 目的の部屋は間近。
窓から見下ろす路には 帝都にはない異国の街路樹が並ぶ。
左手に紅を抱え直し 扉を叩く。
孤児院を出て其々の道を歩み始めた兄の一人、 零瑠に久しぶりの贈り物を届けるために。
すぐに扉は開き、 白髪の入り混じった胡桃色の髪の 壮年の男が微笑んで出迎えてくれる。
──けれど。 これは──この貌は。]
(154) 2014/02/15(Sat) 02時半頃
|
|
────父、様
[あの夜、 物言わぬ虚ろな首となって庭に転がった父 桜庭漣桜の貌ではないか──。]
(どうして)
[暗転。*]
(155) 2014/02/15(Sat) 02時半頃
|
|
─ 四ツ野 ─
──っ
[夕闇が迫る、薄暗い室内。 目覚めた絢矢の眼が、 天井の梁を映して朧に揺れた。
浅く、呼吸は乱れている。]
…──── ゆめ、
[身を起こして額に触れる。
ホリーとの交戦の後、 ピークを超えた疲労に 歩くこともままならなかった絢矢は 安吾とサミュエルを先に基地へ帰し 一人で四ツ野に残りとある民家で休んでいた。]
(165) 2014/02/15(Sat) 02時半頃
|
|
[ここは帝都守護部隊の所有物であり 諜報部隊員が諜報活動を行う際に 使われることのある家だと言う。
教えてくれたのはサミュエルだが 動けない絢矢を背負って 連れて来てくれた>>161のは安吾だ。]
…──。
[激しい動きに傷口が開いていたのか 白い襦袢の肩が赤く染まり その下の寝具にも染みを作っている。
包帯の上からそこへ触れて、 僅かに眉を顰めた。]
(168) 2014/02/15(Sat) 02時半頃
|
|
[体力は──戻っているようだ。 補給基地までの道程を駆け抜けることは出来る。
しかし、戦いは──。
始祖は言うに及ばず、ホリーさえも遠い。 安吾にも、ジャニスにも、 近付くために重ねた日々は、 未だ足りないのだと痛感させられた。
痛み止めの丸薬を取り出し 奥歯で砕いて飲み込むと 浅い呼吸を繰り返して平常心を呼びこむ。]
(177) 2014/02/15(Sat) 03時頃
|
|
─ 補給基地襲撃前 ─
[民家の窓から射し込む光は紅から蒼へ。 日没が近い。 基地の襲撃が近いという安吾に読みには絢矢も同意だった。 急いで基地へ向かわなければ。
小袖を身に付けながら頭にチラつくのは今しがた見た夢。
一つ目の夢は、慣れたもの。 隊舎で鏡を覗くたび、日毎に母に似て来た貌が 鏡に向かう己へと、贖いを遂げよと囁くから。
でも──次の夢は。]
(218) 2014/02/15(Sat) 15時頃
|
|
[幼い零瑠は女顔だった。 優しげで果敢なげで──父を彷彿とさせるところなど。
でも、もし。 彼が成長をし、男性らしい輪郭を備えるようになった。 どこか──]
……。
[──莫迦な。
帯をきつく締め直し、益体もない考えを締め出す。
夢はきっと予兆。 これから彼らを討つ自分が見ることになる光景の──。]
(219) 2014/02/15(Sat) 15時頃
|
|
[繰り返し見た夢。
夜桜舞う庭園に 転がる首がむっつ。
並ぶ十二の瞳の前で、最後に刃が貫くのは──*]
(220) 2014/02/15(Sat) 15時頃
|
|
─ 補給基地 ─
[月が高い。 ガス灯の灯りより冴え冴えと足元を照らしている。
近付く基地からは喧騒が聞こえている。 剣戟の交わる苛烈な音も。
戦いは既に始まっていた。 遅れた自分を責めるより先にやることがある。
小袖の他に身に付けるのは 膝上までの靴下と深めに巻いたストール。 どちらも黒で、膚の露出を減らす。]
───。
[夜陰に乗じて敵の背後より近付き、心臓を突いた。]
(221) 2014/02/15(Sat) 15時半頃
|
|
[無理を通して休みも取らずに駆けて来た。 先に帰った安吾にも、そうは遅れていないだろう。
明るすぎる月の光は、隠密行動には向かない。 数匹を気付かれる前に葬ったところで他の鬼に気付かれた。 隠れるのを諦め、二刀を抜いて走り出す。
理想とする型を正確になぞった 流れるような小太刀の軌跡が駆け抜けた後には 腕や足を切り裂かれた下級の鬼達の呻きが残る。
一匹一匹息の根を止めるより 機動力を殺し武器持つ腕を殺し捨て置くことを選んだ。]
(222) 2014/02/15(Sat) 15時半頃
|
|
[鬼と違い、人はそこまで夜目が効かない。 それ故激戦が予想される開けた場所には 予め広範囲を照らす強いライトが設置されているだろう。
光と光の間は闇が濃くなる。 その闇は、鬼にとっても死角となるか。
絢矢は月灯りを頼りに影から影へ 光の間を縫うように疾走る。
──四ツ野で別れた安吾の姿を探し。]
(224) 2014/02/15(Sat) 20時頃
|
|
[途中──]
始祖と、ホリーはどこ。
[手足の腱を断ち地面に転がした 純血の首筋に刃を突き付け冷たい声で問う。
答えを渋る様子を見せれば 太腿に備えたくないの先端で鬼の腹を裂き 長い内蔵を掴み出して問いを重ねた。
鬼の苦悶の声が響く。]
(227) 2014/02/15(Sat) 20時半頃
|
|
──。
[鬼が情報を口にした瞬間、 その喉を小太刀の切先が貫く。 殺すほどの力はやはり使わない。
這い蹲り呻く姿を一瞥もせず絢矢はその場を去った。]
(233) 2014/02/15(Sat) 20時半頃
|
|
[探す一人と一匹の姿を見つけたのは 切り結ぶ音が響く頃。
円とキャロライナの無事も 周と涼平の生存も、 確かめたいけれど、それは後だ。
成すべきことを成さねば被害は広がり続ける。]
安吾さん──遅れてすみません。
[目の前の相手へと 集中しているであろう安吾の集中を乱さぬよう 視界に入る前に一言告げ、 ホリーに斬り掛かる隙を見定める。]
(239) 2014/02/15(Sat) 21時頃
|
|
[余裕を脱ぎ捨てたホリーの動きは 神宿で相見えた時より遥かに疾い。
剣筋を眼で追うのも至難の技だ。 再び襲う無力感に、 剣を交えずして膝を屈しそうになるけれど]
サポートします。
[自らを奮い立たせるように短く言って、 ホリーの背後へと回った。]
(241) 2014/02/15(Sat) 21時頃
|
|
[>>243振り向いたホリーの殺気は 気圧されることはなく凪いだ表情で受け流す。 殺意の矛先が自分であれば 五年を掛けて圧殺した感情は掘り起こされることもない。
安吾を眷属に──と聞けば視線は鋭く細められ]
──させない。
[もう一人の兄のように── 時には父親のように見守ってくれた安吾を 鬼の眷属になどさせない。]
(264) 2014/02/15(Sat) 22時半頃
|
|
[瞬きほどの間に眼前へ 舞うように走りこんで来たホリーの初撃を 小太刀を合わせようと左手を掲げ 一拍遅れてそれがフェイントと気づく。]
────!!
[半身を捻り袈裟懸けの一撃を避けようとするけれど 完全には避け切れず浅く背が裂けた。
鋭い痛みにも動きを止めず 捻りによって生じた遠心力に乗せて 菖蒲を斜め上に切り上げれば レースの端くらいは捉えられようか。]
(265) 2014/02/15(Sat) 22時半頃
|
|
[一旦開いた距離に追撃を予期し構えを取るも ホリーが間合いを詰める方が早い。
わかっていても、躰がついてゆかない。 鬼と人の間の越えられぬ壁が横たわる。
限界を超えれば人の躰は壊れてしまうから、 脳がそれを押し留める。
わかっている。
理解っている──けれど。]
(266) 2014/02/15(Sat) 22時半頃
|
|
[越えねば届かぬならば────それをも越える。]
…───ァアッ!!
[鎖骨へと打ち下ろされた刀を 重ねた刃で無理矢理に受け止めた。
漆黒の刃が毀れ、小太刀の背が鎖骨に食い込む。
支えた膝が、大腿筋が。 限界を超えた反射を行った肩までもが、悲鳴を上げる。]
(267) 2014/02/15(Sat) 22時半頃
|
|
[安吾がそれをただ見ているだけのはずはなく なんらかの動きでホリーの背へと追撃を撃ちこむだろう。
拮抗するのは難しい力に受け止めた刃ごと押し切られる前に 絢矢は刃を逸らして後方へと受け流し 地を蹴り脇をすり抜けざまホリーの太腿へ斬りつける。]
(269) 2014/02/15(Sat) 23時頃
|
|
[全ての動作が次へと繋がっている。 >>286少女の細い膝が矢のように顎へ蹴り上げられる。
──寸前、小太刀の鞘を間に挟み砕かれるを防ぐ。
みしり。 また、骨が筋が腱が軋む。
動作ごとに全身を痛みが襲う。 痛みは行動を鈍らせる。
超えなければ。 痛みさえ──。]
(295) 2014/02/15(Sat) 23時半頃
|
|
[動きを止めたホリーの言葉に、 絢矢も一度左右の小太刀を構え直す。
そこへ投げ込まれた白刃>>288。 続いて飛び込んできたのは同じ年の頃の──]
──、
[新たな敵の出現に意識だけを向け]
…────
[照明に照らし出された横顔を見て、言葉を失う。]
(300) 2014/02/15(Sat) 23時半頃
|
|
[しかし、現れたその少女は、 こちらではなく、眷属であるはずの漆黒へと刃を向けた。
予期せぬ事態に絢矢は眼を見開く。]
──────お姉ちゃん?
[──ホリーが呼んだ名が決定打。
二人の会話へ口を挟むことも出来ずに 今はただ、行方を見守る。]
(303) 2014/02/16(Sun) 00時頃
|
|
[>>301ホリーが目の前でレースを解く。 その腕に傷が殆ど残っていないのを知ると 真弓ばかりに向けられていた視線は再びホリーへと向く。
真弓は──。 眷属へと、刃を向けると宣言した。
事情は不明。 芝居の可能性を考えたのは刹那。]
───、
[構わない。 真弓が攻撃を仕掛けてくるのなら、それさえ受け切る。]
(315) 2014/02/16(Sun) 00時頃
|
|
安吾さん──ホリーを。
[戸惑う安吾へ、絢矢は目標を示す。
個では至れぬ。 しかし群でなら──。
例え届かなくとも──否、何としてでも届かせる。]
(319) 2014/02/16(Sun) 00時頃
|
1
2
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
7日目
8日目
9日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る