112 燐火硝子に人狼の影.
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……誰?
[恐る恐る問いかけた声に返ってきたのは、 耳が痛くなるような叫び>>2:114。 恫喝の中に必死さと悲痛さが入り混じっていて。
声の調子から、部屋にいるのはテッドだと分かり。 ……今はそっとしておいた方がいいだろうと、 ゆっくりと、その場を離れた。]
(0) 2013/02/06(Wed) 00時頃
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[自警団が広間を訪れていたなどとは知らず。 近くまで戻る頃には、事は全て終わっていただろう。
厨房の近くで空の容器を手に歩いているオスカーと出会った。 容器の数から紅茶はそれなりに好評だったと思われるのに、 その顔色は酷く悪い。]
お茶はもう、終わっちゃっいましたか。 ……どうかしたんですか?
[片付けを手伝おうと共に厨房へと入りつつ、尋ねる。 そこで広間での出来事を聞けば、声をなくし。]
……そう、なんですか。
[ようやく搾り出した声は擦れていた。]
(6) 2013/02/06(Wed) 00時半頃
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[オスカーの口から説明を受けて。 ヴェスパタインという名前はそこで初めて聞いただろう。
銀に近い色の髪を長く伸ばした、 不思議な形をしたランタンを携えた青年だったか。 一度も言葉を交わす事はなかった。 ……ここから連れ出される時に立ち会う事も。]
自警団の人達も、本気なんですね。
[硬い声に、オスカーはなんと返しただろう。 手つきも自然と重いものになり。 それでも戸棚へとすべて片付け終えれば、 オスカーとはそこで別れた。
少年の亡骸が見つかるのは、それよりしばらく後。 中庭へと通じる廊下の片隅での事となる。**]
(7) 2013/02/06(Wed) 00時半頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2013/02/06(Wed) 00時半頃
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[オスカーと別れ広間へと向かう道すがら、 厨房へ行くらしいルーカス>>20と顔を合わせれば、]
あ…ルーカスさん、でしたでしょうか。 その、さっき自警団の人が来たと聞きました。 ヴェスパタインさんが連れて行かれたと。
[外見の特徴からオスカーの話の中に出てきた名前と 結びつけ、確認するように呼ぶ。 ルーカスが口火を切ったとは知らず。 オスカーもまた、そこまでは語っていなかった。]
テッドへと差し入れをすると聞けば、 先程の部屋の位置を教え。]
かなり興奮してみえるようでしたから。 差し入れに口をつけてくれるといいですね。
[軽く頭をさげ、広間へと。]
(24) 2013/02/06(Wed) 07時半頃
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ー 広間→自室 ー
[広間の扉を薄く開きはしたが。 中にいる二人の様子>>18に、そのまま立ち去る事を選ぶ。
途中、昨日見つけた書庫から適当な本を手にして。 部屋へと戻り、椅子に腰かけてページを繰った。 読むためというよりも、日頃触れているものに、 心の安定を求めた。
この街の歴史や過去の出来事を綴った本。 文字は視線の上を滑るまま。 思考は今日の出来事を反芻する。]
……ここから生きて、出るには。
[処刑が現実だと知り。 薄い紙を指先で擦りながら、考える。**]
(25) 2013/02/06(Wed) 07時半頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2013/02/06(Wed) 07時半頃
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ー 自室→廊下 ー
ん……
[いつの間にか少し眠っていた。 眼鏡を外して眉間を指でほぐし、肩を回す。 灯したままだった明かりを消すと、 本は残したまま部屋を出た。
この外出が終わればしばらく自室にいるつもりで。 飲み物と…果物をいくつか失敬しておこうと、 厨房を目的地とする。
その途中、床に落ちる小さな赤に気づいた。]
(36) 2013/02/06(Wed) 12時半頃
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[床本来とかなり異なる色故に目を引いた。 近づけば、鼻を掠めたのはアイリスの部屋で 嗅いだものと同じ……
……それよりも、強いものだった。
惹かれるように、視線をあげ、横へ。]
………ひっ…!
[引き攣った悲鳴を漏らして口を覆い、 力が抜けたように、その場にへたりこむ。
中庭へと続く、横に逸れた通路の端。 アイリスと同じように体のいたるところに 赤い花を咲かせたオスカーが在った。]
(38) 2013/02/06(Wed) 12時半頃
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[散らばる赤。 引き裂かれたような傷は体のいたるところにあり。 すでに死んでいる事は明白だった。]
…………。
[その場に座り込んだまま、 しばらくオスカーの亡骸を見つめていた。
やがて自警団にオスカーの死が知れれば、 アイリスと同様にその体は運び出されただろう。**]
(39) 2013/02/06(Wed) 12時半頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2013/02/06(Wed) 13時頃
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……ああ、本当に。
[人狼はいる。 そう語るオスカーの死体。
いつまでもこのままにしておくのも可哀想だと、 ふらりと立ち上がりエントランスへ向かった。 やや戸惑ってから、控えめに扉を叩き、]
あの――
[扉越しに、自警団へとオスカーの死を伝えた。]
(62) 2013/02/06(Wed) 21時頃
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[自警団が中へ入るのを脇に逸れて見送ると、 鮮やかな色を透かすステンドガラスを眩しげに見上げ。]
……あたしは、ここから出れるの?
[自問する脳裏に蘇るのは、 昨日から何度も反芻した、母が最期に遺した言葉。
ここから無事に出られたとして、帰りを待つ人はいない。 しかし、すでに亡き母との約束に、 ここから出たいと願う心は強く。]
…………。
[陽光に輝く色硝子をしばし眺め、 自警団がオスカーを連れて戻るのを待たずにその場を離れた。 ルーカス>>50とは入れ違いとなり、会う事はなかったろう。*]
(63) 2013/02/06(Wed) 21時頃
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[エントランスから広間へと入り、 先にいた大柄な男性>>37に気付けば軽く頭をさげる。 彼もまた容疑者の一人。 体躯はこの中で最も容易く、事を起こせそうであったが。]
…オスカー君のことは、聞きましたか?
[そう尋ねる声は落ち着いていた。]
(77) 2013/02/06(Wed) 23時頃
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[男性は何と返しただろうか。
椅子のひとつに腰かけると、くるくると指で毛先を弄ぶ。
空腹は感じない。 喉の渇きは多少はあるものの、求めて止まぬ程でもない。
廊下から何やら騒がしげな気配がすれば>>66>>69、 扉の向こうへ視線を投げた。]
疲れないのかしら。
[思った事を声に落とし。 ――あのバリケードは少し手間がかかりそう、と。 続く言葉は喉奥に消えるのみ。]
(79) 2013/02/06(Wed) 23時頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2013/02/06(Wed) 23時頃
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おはようございます。
[振られる手>>81にはいささか力がなく、 問うような視線をシーシャへと投げかける。]
ええ、食事はまだ。 それほど空腹は感じていなかったので。
……シーシャさん、顔色悪いですけど。 大丈夫ですか?
[無理に食事を作る必要はない、と言外に含ませつつ。 この状況で、彼の作る料理を楽しみにもしていた。]
(83) 2013/02/06(Wed) 23時頃
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[初日と同様、調理を引き受けてくれるようだった。>>86 男に向ける言葉の内、 甘いものと耳にすれば、無言のまま僅かに目を輝かせた。]
そうですね……色々、ありましたから。 食事をしたら、ゆっくりと体を休めてくださいね。
[厨房へと向かうシーシャ>>88を見送った。 ちら、と男性へと視線を向け。
くるり、と毛先を一巻き。]
(91) 2013/02/06(Wed) 23時半頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2013/02/07(Thu) 00時頃
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わぁ、綺麗。
[シーシャが持ってきた皿>>116を見て感嘆の声を。 ビスコッティをフォークで割り、 クリームを絡めて口へ運ぶ。 ふわりと香る柔らかな甘みに頬を緩ませた。]
とてもおいしい。 さすがですね。
[シーシャがまだ広間に留まっていれば、 そう感想を述べただろう。]
(125) 2013/02/07(Thu) 07時半頃
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[皿を彩る黒と赤の流線。 赤のみをフォークの背に取りぺろりと舐める。]
やっぱり、似てても違うのよね。
[同じ赤でも、同じ香しさであっても。 自然な甘みの中に混じるほのかな酸味を楽しみつつ、 当たり前の事をぽつりと零す。
どちらも味においては等しく楽しめるものであったが、 ここに来てからは片方を多く口にしていたから。]
(126) 2013/02/07(Thu) 07時半頃
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[ビスコッティを食べ終えた頃には、 他に人は残っていなかったか。
そこでしばし無言の時を過ごした後に、皿を片付けに行く。 その途中、わずかに新しい匂いを嗅ぎ取った。]
…………。
[途切れていた声を思い返し、唇に静かな笑みを乗せた。]
(127) 2013/02/07(Thu) 07時半頃
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[闇が再び世界を包む頃。 少し離れた位置からテッドの部屋を窺う。
声はまだしただろうか。 廊下に残されたままの差し入れに、彼の消耗を思い。]
だいぶ、弱っているのかしら。 ……このまま死んでしまうのは、
(128) 2013/02/07(Thu) 07時半頃
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ーーもったいない、わよね。
[死肉は美味しくないのに、と低く。
疑いを撒いてくれる存在はありがたかったが、 なんの意味もなく死なせるもったいない。
死んで悲しむ者がいる人間は対象から外しがちだったが、 辿る結末が同じであれば、躊躇いは軽くなり。
やがて、ドアノブに手をかけただろうか。**]
(129) 2013/02/07(Thu) 08時頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2013/02/07(Thu) 08時頃
読書家 ケイトは、メモを貼った。
2013/02/07(Thu) 13時頃
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