49 海の見える坂道
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[一先ず酒棚から取り出した赤ワインをグラスに注ぎ。 そして白い泡を噴き出すアイリッシュビール。 奢りだし、ベネディクトのジョッキは小さい方]
これで全部だよねー? あぁ、後はい。 キッシュ案外早くできてたよ
[ヤニクの前にはウイスキーのボトルと氷の器を。 そして、オリーブのキッシュを真ん中にドン、と置いて。 十分程前までは静かだったのに、既に賑やかな様相を呈する酒場を見て。 忙しいながらも何時もながらの楽しい光景にくす、と笑う]
(9) 2011/04/11(Mon) 01時頃
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[今よりももっと子供の頃は、皆が楽しそうに騒いでいる所を 子供らしく大人しくして見ているだけだった。 でも、実際に働いで騒いでいるのを間近で見るだけでも少年には楽しい]
これに欲を言うならなぁ……
[何かを呟きながら、小皿の中にミルクを注ぐ。 何故か一皿余分に注いで。 そしてラルフの抱える黒猫にミルクを与える]
――――
[再びカウンターに回り込み、ミルクを仕舞ってから]
ちょっとだけ失礼するね。 戻ったら注文聞くから。
[二分ほど、奥の少年の部屋に引っ込んで。 暫くしてからまた酒場に戻ってきた]
(10) 2011/04/11(Mon) 01時頃
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あ、はーい! ラルフも大ね。
――うわ、ベネット早いなぁ…… 今度は奢りじゃないからねー。
[そしてまた一息ついた頃には新しく声が上がって。 その内パイ包みも出来上がるだろう]
いらっしゃいませ〜。 あぁ、サイラス。 もう出遅れちゃってるよー。
[忙しいけど楽しい。 そんな賑やかな夜が遅くまで続いたのなら。 その内酒の手も途切れ始め、酒場も閉める頃から記憶が曖昧になる。 エプロンを外す事も忘れ、カウンターに突っ伏して眠り顔を晒していたかも知れなかった**]
(21) 2011/04/11(Mon) 01時半頃
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― 翌朝/宿屋「mer calme」 ―
――――――――・・・
[建物の構造上、大体八時頃から陽が差し込む。 そして位置にも拠るが、八時の十分頃、丁度良い具合に瞼を容赦無く照らす。 今日の少年の一日は、そんな惰眠も出来ない陽射しの中から始まった]
[今日は空も晴れ渡り、ポカポカとした陽気 ――を通り越して、蒸し暑さと直射日光の熱気から、少年の身体はほんのり色付いている。 寝入ってしまった後、ヤニクに掛けられた毛布で、微かに寝汗も掻いていて]
……あつい…………
[つまりは熱気を孕みに孕んだ最悪の目覚めだった]
(197) 2011/04/12(Tue) 07時半頃
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[誰が掛けたかは知らないが、寝汗を吸い取って邪魔な毛布を剥ぎ取る様に身を起こす。 ごし、と眼を擦り、少年が寝ていたのが、酒場のカウンターである事に気付いて 途切れていた昨夜の記憶を手繰る]
確か……最後の方、ラルフを ―― ミッシェルさんだったっけ? 何とか寝かしつけて……
ヤニクがギター持って歌い出した。 カントリーロード、とか。その間に空いたテーブル拭いたりして。 この辺りまでは覚えてるけど……
この辺りで寝ちゃったのかな。
[昨夜ある程度片付けたが、完璧に掃除した訳では無かった酒場だが 既に時間も時間で、父親か誰かが掃除してくれたのだろう]
(198) 2011/04/12(Tue) 07時半頃
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[とりあえず寝汗は洗い流したい。 父親はとっくに業務時間で、丁度洗濯中だったので、毛布を押し付ける]
――――――――――・・・・・・
[十分程後、さっぱりした様子で、タオルを巻いた姿のまま サッ、と自室まで軽やかに飛び込む。この辺りは勝手も知り尽くした我が家の事]
[更に五分程後、服に着替え、バスタオルと、後小皿を両手に酒場に出て来る。 小皿を流しに置くだけ置けば、少し駆け足で戻り、また父親にバスタオルを押し付ける]
[「いっぺんに渡せいっぺんに!」と言う怒鳴り声が後ろから聴こえたが あー、あー、聞こえない、聞こえない]
(199) 2011/04/12(Tue) 07時半頃
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[ラジオ『favori temps』。街のラジオ嬢アイリスが送る朝の番組。 宿をやって居る上では結構お世話になる番組を流しながら 既に朝食に降りてきている人達を見て、朝の仕事参戦]
[主にモーニングティーにコーヒーにカプチーノ。 さすがに朝酒をかっくらう客は珍しい。 後はフルーツにブリオッシュと言った所か]
……この彫り跡。
やっぱり何か、心当たりのある様な 無いような……
[給仕をする傍ら、ふと、昨日の例テーブルに興味を惹かれる。
昨日、途中からやってきたコーネリア。ネルが気付いた小さな彫り跡。 『世界の果ては、ボクたちのすぐ近くにつながっている』と言う小洒落た文句。
昨日ネルに応えた言葉を同じ言葉を呟きながら、少しの間首を傾げていた]
(200) 2011/04/12(Tue) 07時半頃
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[客の足が少しずつ外へと出向き、テーブルを拭き始めて居た頃。 リリリリン、と電話が鳴ったので、駆け寄って取る]
はい、お待たせしました、「mer calme」です。 ……あ、ベネット?おはよう。 昨日は随分飲んでたけど、頭痛は大丈夫?
それとも奢りの酒は二日酔いの対象外? あははっ、昨日は久しぶりに大分騒いでたねー。
[電話の相手はベネットだった。 「おはようオスカー、俺荷物忘れてないかな? 後で取りに行きますね」
要約するとそんな内容で、確かめるとカウンターの隅に確保されていた。 その後、少しだけ喋ってから電話を切った]
(201) 2011/04/12(Tue) 07時半頃
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[丁度その時、父親が顔を出してきた。 洗濯物を干すのを手伝えと言う事で、首肯して向かおうとした所。 元気な黄色い声と共に、二人の子供がやってきた]
ジョージ君にモニカちゃん? おはよう、今日は結構蒸し暑いね。
ゾーイちゃんなら…… 父さん、まだ寝てるっぽい?
[振り向けば、父親は、自分が起こすからお前は先に洗濯物に掛かれと。 そう言われたので、素直に奥に引っ込む。 数分後、慌ただしい様子で少女が朝の支度をする様子を聞いて、くす、と小さく笑った]
(202) 2011/04/12(Tue) 07時半頃
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[宿屋の洗濯とは、一般の家庭の其れと一線を画すと少年は考える。 何せ洗濯が案外一番の重労働なのだ。 洗う物がシーツだけの時はまだ良いが、布団や毛布も洗い出すともう大変だ。 特に布団は重さは大した事無い癖に嵩張るから片手で抱えるのは少年には不可能]
[何とか干し終えた頃、丁度セシルが外に行った事を知る]
……所で父さん。 今朝はミッシェルさん、もう起きたの?
…………あら。まだなんだ。
[昨夜は、すっかり出来上がり、とても帰宅出来そうに無いミッシェルを介抱する事になった。 泥酔と言って良い飲み方だったと思う。 どんな酔い方をしたかは割愛。どうせまた酔払うだろうから。
美人な方で、カラッと明るい性格で、年上の女性。 泥酔されてはトキメキよりも苦笑いの方が先立つのが残念だと青少年は苦笑した]
(203) 2011/04/12(Tue) 07時半頃
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― 広場/蚤の市 ―
[その後は少年もこれと言った用事もなく。 昼食の後は広場の蚤の市に遊びに来たのだが 丁度、広場にやって来ていたナタリアを鉢合わせた]
あ、こんにちは、ナタリア先生。 今日はちょっと蒸し暑いですね。
[目当てがある訳でも無し、彼女の歩幅に合わせて市を見回していると。 露店の商品が並べられる所に、何故か小魚があり、まじまじと見てしまう]
……小魚が何でこんなところに? この小魚、どうしたの?
(204) 2011/04/12(Tue) 07時半頃
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――また猫使って露天荒らしぃ!?
それにベネットと往来で喧嘩してたって。 ベネットが怒るなんて珍しいのに
[既に噂になっていた、相変わらずのヤニクの悪戯に思わず呆れる。 其れだけでなく、何故かあの大人しげなベネディクトと喧嘩した事にも驚いたが 彼もまた教え子であるナタリアから、案外怒るのが早い事を聞いて意外そうに]
……へぇ……ベネットが結構沸点低いなんて。 あ、でもお酒が入った時のベネットはそんな感じするかも……? ううん。怒った所を見た訳じゃないけれども。
(205) 2011/04/12(Tue) 07時半頃
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[その時、誰かが、何気なしにヴェスパタインの名前を出した。 彼の名前を聞いて、ふと思い出してしまう。
何時もヤニクが露天で猫騒動を起こす時は、確かヴェスパタインが何時も諌め役だった事を。 ベネディクトと喧嘩になったのも、その諌め役を彼が買って出たかららしい。
昔はヤニクを止めていたヴェスパタインが亡くなって。 少しだけ日常の歯車が狂った。
そんな何気ないながらも寂しい光景を思って少年の表情が微かに翳る。 それは、ナタリアや、同じ事を考えた馴染みの人も同じ様子で。 最初に彼の名前を口にした人は、気まずそうにしていた]
(206) 2011/04/12(Tue) 07時半頃
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犬の首輪に、それなりの造りの鳥籠。 猫ちゃんフードに、小魚に……あ、ネズミ取りまであるんだ。
[その後、幾つかの露天を見回る中で、珍しいペット用品の露天を物色する。 犬や鳥には縁も無いし、ネズミは出来れば一生御目に掛かりたくない。 少年が目移りしているのは猫の用品で 煮干しは兎も角として、猫缶や猫に付ける鈴等にも興味を示していた]
――――・・・この猫缶……四つ買うからまけてくれない?
[ナタリアは途中で時計台に帰る為別れを告げて。 更に暫く、幾つか露天を見回ったが、これと言う探し物もなかった。 一つだけ袋を下げたまま、少年は宿に戻る事にしただろう**]
(207) 2011/04/12(Tue) 07時半頃
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― 宿屋「mer calme」 ―
[宿に帰ると、袋を片手にまず一直線に自室へ。 少しして、空になった袋を片手に戻ってくる。 運の良い事に父親は丁度居なかった]
あ、さすがにもうミッシェルさん起きたんだ。 それから、ベネットー……はー……
来るって言ってたけどまだ来てないのかな?
[宿帳をパラッ、と捲り、ミッシェルはさすがに起きていた事を知る。 後、ベネットが立ち寄ったか確認する為に、カウンターの隅を覗いたが 相変わらずそこに、忘れた荷物がある事を確認して、少なくともまだ来た様子はないだろうなと辺りを付けた。
ツマミに用意されてあるオリーブを少しだけ食べながら 蚤の市で何か食べ物でも買ってくれば良かったと今更ながらに考えていた**]
(210) 2011/04/12(Tue) 07時半頃
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― 宿屋「mer calme」 ―
[暇潰しとばかりに仕事を手伝い、待ち惚ける。 と言うのも、昨日ゾーイとは時計台に登る約束をしてしまったから。 もう一度蚤の市に繰り出して見ようかとも考えたが、もし入れ違いになって約束をふいにしてしまうのは悪いと思って、外には出れなかった]
あ、忘れてた。 父さんー!ヤニクの事なんだけど。
暫くの間、稼ぎ口が見付かるまでの臨時雇い、出来るかな? さすがにヤニクも仕事くらいは真剣にやると思うし。 ……あ、蚤の市の事、もう噂になってるんだ? ま、まぁそれでも心配は要らないと思うけど、どうだろう?
[既に蚤の市の事件は宿にまで届いて居たらしい。 人の口に扉は立てれないと言うが、噂とは格も恐ろしい。
ただ、暫く熟考した物の、洗濯や料理手伝い、掃除辺り 宿の主人もその辺りで手を打つ事に決めた]
(325) 2011/04/12(Tue) 21時半頃
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あ、いらっしゃいませ〜。 ベネット、忘れ物でしょ?コレ
[暫く仕事も無く、カウンターの後ろで座っていると、ベネディクトが姿を見せて。 端に置いてあった荷物をひらひらと見せてからカウンターの上にでん、と置いた。
ただ、二日続けて彼が一杯飲むのは、少年も驚いた。 飲む時は飲むが、こういう事は滅多に、否、今までに無かったから]
ウイスキー飲むのも、珍しいね? こんなキツいの、ヤニクくらいしか飲まないのに
[喧嘩したらしい事を知っていたのに、ウイスキーを頼んだ事に対する物珍しさから、思わずヤニクの名前を出してしまう]
(379) 2011/04/12(Tue) 23時半頃
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わぁ、キドニー?ありがとう。 今ちょっと食べても良いかな?
僕も蚤の市に顔出したんだけど、食べ物とか何も買わなかったんだ。
[ゾーイへのバタースカッチも有難く受け取って。 お土産のキドニーを見ては、食べても良いかと眼を輝かせながら様子を窺う。
食糧を持ち込もうが口煩く言う事もないうちの宿は結構寛容だ。 昨夜も思い切り魚を持って来ても何時もの事とばかりに宿の主人も気にしていなかった]
(382) 2011/04/12(Tue) 23時半頃
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――あ…… ご、ごめん。
[苦笑を返されてから、気まずそうに視線を逸らした。 少し酔いが入り始めたのか。声色が少し違って聴こえる]
あ、お帰りなさい、セシルさん。 ビールと、ロック、一つだね。
[遅れて宿に帰ってきたセシルが椅子に腰掛ける。 ビールとロックを用意していると、声を掛けられて]
セシルさん、良いんですか? 別にそんな気を遣わなくても良いのに
[未成年とは言え、馴染み深い訳でもない店の人間にわざわざお土産を渡してくれるのは珍しく。 意外そうに眼を瞬かせながらも、少年はセシルの遠慮がちに表情を窺う]
(394) 2011/04/13(Wed) 00時頃
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お帰り、ゾーイちゃん。 楽しかった?
[少しすると、ただいまの声と共にゾーイが帰ってきた。 適当なジュースを氷入りで出してやり、駆け寄ってきて広場での出来事を話す少女の前に置いてやる]
へぇ?それじゃあ今日は結構おいしそうな食べ物もあったんだ? 僕も後から来たんだけど、あんまりそういうのは目に留まらなかったな。
隅まで探せば美味しいのが安く売ってるから、暇な時行けばそれだけでも楽しいんだよね
(397) 2011/04/13(Wed) 00時頃
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ベネット、お水欲しくない? また何でそんなキツいの態々飲んでるの?
[飲み慣れてないのか、少しむせるベネットを、怪訝そうな表情で見る]
[だが、ふと視線を移すと、椅子に置かれているケースに眼が止まる。 見た所、セシルの所有物の様だが、昨日はこんな物持っていただろうか]
セシルさん、昨日そんなケース持ってたっけ? 忙しかったから忘れてただけかな?
……それ、ヴィオラ?
[実際よりも少しだけ大きく見て、そう聞いた]
(403) 2011/04/13(Wed) 00時頃
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―――― うわぁ ……
[どん、と言う音は明らかに普通のパン袋の物ではない。 明らかにもっと数があったと思える紙袋の中身は、それでも確実に20は超えている。 少年も、呆然と声を漏らすしかなかった]
……それじゃあ、遠慮なく。 ありがとうございます。
[ありがたく頂く事にしたが、苦笑するしかなかった]
(406) 2011/04/13(Wed) 00時頃
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お客さん飲み過ぎデス。
[明らかに酔っている様子に肩を竦めながらも、もう一杯入れなおす]
慣れない御酒で飲み過ぎたらだめだよ? 頭痛くなるらしいし
[暗に三杯目はやめとけよ、と釘を刺して]
(413) 2011/04/13(Wed) 00時頃
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あ、ヴァイオリンなんだ。 でも、壊れてる楽器って大丈夫なの? 直した所で元の良い音が出るか不安なんだけど
[修理の心算もつけて買ったらしいセシルに、感嘆した様子でまじまじとケースを見詰める。 ケースをなぞる指先から、コツコツと鳴る音を聞いていると]
え?僕ですか? ううん、残念だけどそう言う特別な事は何にも。
一応、ピアノには子供の頃触っては見たんだけど。 僕、才能全く無かったみたいだし、やめちゃいました。
(421) 2011/04/13(Wed) 00時半頃
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ふぅん……意外。 僕の想像してた様子と違ったんだ。
[その内、問われても居ない事をべらべらと語り出したのを聞いて。 意外だった事に眼を瞬かせながら相槌を打つ]
てっきりヤニクが反省する気が無くて、それで怒ったのかと思った。
それでヨーランダさんの前でヴェスパの事引き合いに出した、と。 ヤニクには兎も角、それはヨーランダさんに悪い事言っちゃったね。
……それで、当の彼女はどうしたの?
(426) 2011/04/13(Wed) 00時半頃
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どうしたの?ゾーイちゃん
[相槌を打って話を聞いていると、横で少女から神妙な目つきで見詰められている事に気付く。 時計台に登るのをやめにすると、それだけなら兎も角、ヴェスパタインの名前がそこに出て来たことに首を傾げた]
――・・・?
僕は、全然構わないよ? その方がゾーイちゃんに取って良いなら 行きたくなった時にはちゃんと付き合うからね
[ちいさな声で謝る少女には穏やかに微笑んで]
(430) 2011/04/13(Wed) 00時半頃
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