31 人形は満月の下で踊る
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全
この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。
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嗚呼、聞こえる。やつの足音が聞こえる……。
(0) 2010/09/02(Thu) 14時頃
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辺りは日が沈み、まだ満ちるには時間が掛かりそうな紅い月が、空へと昇りはじめました。
場面は大きな街の一角、小さな家の前。
青年の姿をした人形は、何かに怯えるように辺りを見回すと、静かにその中へと入っていきました。
やがて夜が明けると、辺りに明るみが増し、街は彼の怯えをかき消すように賑やかになっていきます。
月が紅くなったことで祭りが始まることを知った人々は、街に集まりはじめました。
さあ、10年ぶりの月紅祭の始まりです。**
(#0) 2010/09/02(Thu) 14時頃
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[木陰の幌馬車から、未だ細い紅月を見上げ。]
――紅い月の下 鈴の音響かせ ――奏でる調べは 遥かな狂詩曲(ラプソディア)
[リュートを小さく爪弾きながら、女は低く口ずさんだ。]
――小さな鼓と 胡弦の織り成す ――鼓動に煽られ 心は高鳴る
(1) 2010/09/02(Thu) 19時頃
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――銀鎖の腕輪を シャラリと鳴らせば ――金沙のショールが 熱気にたなびく
[女の居る……否。女を【造った】一座は、明朝には祭りの行われる街に入ろうとしていた。]
――さあさ唄えや 全てを忘れて ――さあさ躍れや 宴に酔いしれ……
[……後に続く詩は遠い国の詞(ことば)か、或いは意味を成さぬ*呟きか*]
(2) 2010/09/02(Thu) 19時頃
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[……と。一座の男に、皆の居る焚き火の元へと促され。弦を爪弾く指は止めるも、視線は月に捕らわれたまま。]
ううん、ここでいい。私、月を見ていたい。 ……本当に、月が紅く染まるのね。
[先の祭りの時期に採掘されたという自身の石を確かめるよう、そっと、胸元に手を当てた。 さらりと揺れる腕輪に飾られた黄玉(インペリアルトパーズ)は身の内に眠る宝玉と同一の結晶なのだと、己の持ち主……座長夫婦が昔語っていたと思い返しつつ。]
……ありがとう。月に厭きたらそちらに向かうわ。
[静かに、微笑んだ。]
(3) 2010/09/02(Thu) 21時頃
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[……やがて男が去ったのを察し、空に呟く。]
……貴女が、私の《母》なのね。
[《父》ならば女の造り手を、《親》ならば女を一座の娘として育てた夫婦を指すであろうが。紅月を《母》と当てはめ、くすりと笑い。]
お逢いできて、嬉しい。 ねえ、お母さん。何かリクエストはある? せっかくなら私のお唄、聴いて頂戴? ……ああ、言っておくけれど。恋歌はあまり期待しないでね。私、歌詞の意味がよく解らないの。
[……やがて目を細め再び爪弾きだす彼女が浮かべた笑みが、見た目の歳より遥かに幼いと、*気付く者は無く*]
(4) 2010/09/02(Thu) 21時頃
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お父様、お茶が入りましたよ?
[軽くノックをして、扉を開く。 父はにこやかに微笑んで、自分の下へと促してくれた。]
今日は良質の葉を貰ってきたので、早速淹れてみました。 今、机の方に…。
[小さな背で、手を伸ばしてカップを机の上に置く。]
『ありがとう。』
[そう言ってくれた父は、軽く私の頭を撫でて微笑んでくれた。]
どういたしまして。お父様、例の事件…ですか?
[父は、困ったような顔で頷くと私に新聞を渡してくれた。]
また人形の石が奪われてしまったんですね。犯人は一体誰なんでしょうか?
(5) 2010/09/02(Thu) 23時頃
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[私達人形にとって、月紅石は命そのもの。 それを奪われてしまえば、意思も心も喪ってしまう。 私は心配そうな顔をしていたのだろう。父はそっと頭を撫でて]
『大丈夫だよ、心配しないでも犯人を捕まえるから。』
[私は父に余計な気を使わせてしまったと反省して微笑む。]
はい。お父様は名探偵ですもの。きっと犯人を捕まえられます。私も一生懸命お手伝いしますね。
[父と一緒に笑うと、昨夜見た紅い月を思い出した。]
そういえば、いよいよ月紅祭が始まるんですよね? 初めての月紅祭とっても楽しみです!
[窓の外に乗り出すように見つめると、家の前の通りは既に賑やかな団体が忙しなく行き来していた。]
お父様、私少し外を見てきてもよろしいですか?
[私は父の許可を得ると、迷わず家の外へと出て行った。]
(6) 2010/09/02(Thu) 23時半頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2010/09/02(Thu) 23時半頃
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―朝・街の大通り―
うわぁぁぁぁぁ〜。すごい!人が一杯です!!
[普段から人が多いのは見慣れていましたが、今日はいつにも増して多い気がしました。 どこを見ても人や人形ばかりで、思わず感嘆の声を上げてしまい、 それを見ていた通行人の視線を一身に浴びていることにも気付けず。 結局気がついたのは見知った顔に声をかけられたときでした。]
あっ!おはようございます!朝早くから人が一杯でびっくりしてしまいました。 私、今回が初めてのお祭りなので… とっっっっっっっっっっっっっっても!楽しみです!
[そう言って笑うと、自分の家の父の部屋を見上げました。]
お父様の仕事が終わったら、一緒に回るんです!
[そう言って皆に微笑みながら朝の挨拶をして回ることにしました。]
(7) 2010/09/02(Thu) 23時半頃
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―月の広場―
[広場に出ると、既に賑やかな町並み、知らない人が、見た事もないようなものを売っていたり、 大道芸人のような人たちも一杯いました。]
すっっっっごい!! 世界にはこんなに私の知らないことが一杯あるんですね!
[すっかり興奮したまま、私は広場の隅から隅まで見て回ることに*しました。*]
(8) 2010/09/03(Fri) 00時頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2010/09/03(Fri) 00時頃
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―早朝・街の正門―
[その街は彼女が今まで回った集落の中でもかなり大きな規模の物らしく。手続きを待つ隊商や旅人、或いは同じように芸を売る者達で、正門はごった返していた。]
……込み合ってるわね。さすがは月紅祭、なのかしら?
[誰にともなく問い掛ければ、渋面の座長。前方の、長年馴染みの隊商の幌馬車が、手続きに時間を食っている様子が解せないらしく。]
……例年出入りしてる所は顔パスなの? なら、いつもは此れほどでもないのね。
[何かあるのかもしれない、と低く警戒を促す座長に言葉を返そうとした時。
馬車の中を、何者かが覗き込んだ。]
(9) 2010/09/03(Fri) 03時頃
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[不調法を問い詰める夫人の声に、街の警史らしき男は淡々と、近頃頻発する月紅石強奪事件の説明をする。]
月紅石を……?
[人形の核とも呼べる石は決して安価な物ではなく。また、埋め込まれた宝玉もそれだけで一財産と呼べる類いの物が使われている故に、狙われてもおかしくは無いと知ってはいるが。]
……怖い、話ね。
[警戒を促され、また、簡単な旅荷の為にやや手続きが手間取っている旨を聞きつつ。 一応、意には留める物の。……本心では、世間話と大差無い風に聞き取り、他人事のように素っ気ない言葉を返した。]
(10) 2010/09/03(Fri) 03時頃
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―朝・月の広場―
そんな……平気よ。工房は、大通りに面した所にあるのでしょう?
[安宿に馬車を預け、興行場所を確保し。舞や唄を披露していると、自らの出番の合間に座長夫妻に声を掛けられた。 この街に居る合間に彼女は【造り手】の元へ通い、検査と修繕とを行う運びとなっていたのだ。が。]
なら、一人で行けるわ。一度に何人も抜けたりしたら、興行の方が疎かになってしまうもの。
[騒ぎを聴いた夫妻が、極力単独で動くのを避けるよう彼女に言い含め、行き来は誰かを護衛に付ける旨彼女に告げたのだった。]
(11) 2010/09/03(Fri) 03時頃
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[しかし。]
……心配しすぎよ! そりゃ……あまり安い身では無い自覚はあるけれど。その分、それなりに精巧には出来ているでしょ?
きっちり外套羽織って、昼過ぎに行って夕方前には戻れば、大丈夫よ。だから……ね?
[……あまり納得していない様子の夫妻にだめ押しの笑みを浮かべ、広場を見回した。 沙の織物や装飾具を売る旅商人や、異国の琴に合わせて剣舞を披露する踊り子。色とりどりの屋台を行き交う人の流れの合間には、人形の姿も多々。]
(12) 2010/09/03(Fri) 03時頃
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大丈夫よ。ほら、街の人形達も普通に行き来してるでしょ? 騒ぎが酷くなるようなら、また考えるけれど……。
……それにしても、凄い規模のお祭りなのね。
[心配顔の夫妻を他所に、彼女は熱気に溢れる広間を興味津々と眺めていた。その中には、興奮した様子で広間を回る小さな少女人形の姿も、*あっただろうか*]
(13) 2010/09/03(Fri) 03時頃
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― 路地裏 ―
はぁ……っ。 はぁっ……。 ……ッ。
[どさり。音を立てて、狭い路地裏のスペースに座り込む。 荒く上がった息を整えると、最後に大きく息を一つ吐いて。 瞳を閉じれば、月の広場、大通りから聴こえる賑やかな音が耳に届いた。]
……お祭り?なのかな。
[どきどきと鼓動する心臓は、ないけれど。 疲労を残す体。 重く感じる瞼をあけて、首をゆるりと、賑わう雑踏の方へ向ける。]
君は、ここに、居るのかな……?
[掠れる息で、ぽつりと零す。再び、鉛の様に重い瞼を*下ろした。*]
(14) 2010/09/03(Fri) 20時頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2010/09/03(Fri) 22時半頃
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―月の広場―
[見た事もないような大道芸や、歌を歌ったり、踊ったりする人、全てが新鮮でした。 私は感嘆の吐息を漏らし、父から貰ったお小遣いでお菓子を買う事にしました。]
わぁ〜これも甘くておいしいです。 こういう時って人形はとっても便利です。いくら食べても太らないですし…。
[近所の女性たちは甘いものが好きでも、太るから一杯食べれないと、よく嘆いていました。 楽しくなってお菓子に夢中になっていたら、どすんと、誰かにぶつかってしまいました。]
あ、ご、ごめんなさい。大丈夫ですか?
[顔を上げると、先程歌ったり踊ったりしていた人がそこにいました。]
あ!!さっき歌を歌ってた綺麗なお姉さんです!
[思わず大きな声を上げてしまったので、両手で口を抑えました。]
(15) 2010/09/03(Fri) 22時半頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2010/09/03(Fri) 23時頃
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― 路地裏→月の広場 ―
[片手を壁について身体を支えながら、よろよろと立ち上がる。]
広場は、危ない、かな? それとも……。 『木の葉を隠すなら森の中』ってやつかな?
[昔、本か何かに書いてあった言葉を思い出す。 小さな身体なら、人込みに紛れればむしろ見つかりにくいかもしれない。 そんな事を考えながら、大通りの方へ歩を進め始める。 ――……いや、どちらにしろ。 留まっていては『探し物』は見つからないのだから。]
(16) 2010/09/03(Fri) 23時頃
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[きょろきょろと視線を左右に泳がせながら、歩く。 探し物を、見つけるために。追っ手に、見つからない様に。]
[辺りを包む賑やかな音、楽しそうな声。笑い顔。 自分の周りの空気だけ、切り取られている様な、そんな感覚に。 僅か悲し気に微笑んでみたりして。 斜め下へ視線を落としたその時。]
『あ!!さっき歌を歌ってた綺麗なお姉さんです!』
[耳に飛び込んできた、懐かしい声>>15に。 びくりとして顔を上げる] ホリー!!
[名前を呼んで、駆け寄った。]
(17) 2010/09/03(Fri) 23時半頃
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[声が大きかったのでしょうか? やっぱり周囲の人たちの視線を感じてしまいました。]
あ…ご、ごめんなさい。 さっきの唄が上手だったので、つい大声だしちゃいました。
[もう一度だけ頭を下げると、誰かに名前を呼ばれました。 きょろきょろと辺りを見回すと、一人の男の子を発見。 私と同じくらいの身長の男の子なので人形でしょうか?]
えっと…私がホリーですけど…。
[父のお客さんだったりすることもあるので、知らない人でも挨拶はしっかりします。]
おはようございます。
(18) 2010/09/03(Fri) 23時半頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2010/09/04(Sat) 00時頃
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……え?
[逃亡した後、ホリーが記憶を失った事は知らずに。 少し他人行儀とも思える挨拶。声に。首を傾げながら。]
……お、おはよう。 どうした、の? [僅か戸惑いながら、聞いてみる。]
(19) 2010/09/04(Sat) 00時頃
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[近寄ってきた子を見ると、どうやら女の子だったようです。 失礼をしてしまったなと、反省しつつ…。]
どう…?えっと…どうもしていませんが?
[あれ?と彼女の首をかしげる様子に、思わずこちらも首を傾げてしまいました。]
えっと、お父様のお客様…ですよね?
[なにやら話が噛み合いそうにないので、早々に疑問を口にしてみることにしました。]
(20) 2010/09/04(Sat) 00時頃
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お客様……?何、言って……。 僕が……僕が、分からないの?
[はっとして、俯いて。 自分のダイヤの埋め込まれている部分に手をあてる。]
[人間と違って、人形の記憶は簡単に『取り外し可能』。 姿を消した時点で、可能性を考えなかったわけではない。けれど。 ――……尤も、宝石は無事だという事には気付かず。 リセットされたのだと、そう思う。]
ううん。何でもない。 ……『お父様』って、言ったよね? 君には持ち主が居るんだ? ……幸せ、なのかな?
[以前とは違う、元気そうな表情と、先程聴こえた明るい声に。 そんな事を聞いてみる。]
(21) 2010/09/04(Sat) 00時半頃
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[彼女の様子に、思わず不思議そうな顔をしてしまいました。]
あ…れ…?お知り合いでした…か?
[とっても失礼なことをしてしまったのでは?と焦ってしまいましたが、 続く様子はどうやら大丈夫そう…なのでしょうか?]
えっと…、はい、お父様はこの街で探偵をしているんですよ。名探偵なのです!
[本当は私がそう言いふらしているだけで、真実はよく分からないのですが…。 それでも大好きな父の話になると、それだけで笑顔がこぼれてしまいます。]
持ち主…というよりもお父様とお呼びしていますが、でも、とっても幸せですよ!
[思わず零れる笑みは、いつもの事です。]
えっと、随分と元気がないように見えてしまうのですが…。 なにかお困りですか?
[困ってる人には親切丁寧に!父の教えを守って、少し寂しげな様子の彼女の事を聞きたいと思ってしまいました。]
(22) 2010/09/04(Sat) 00時半頃
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……そうなんだ。 (やっぱり、記憶が無いんだ。)
そうなんだ。 (今君は、幸せなんだね。)
ううん。大丈夫だよ。 あ、そうだ。 『初めまして』僕の名前は、スカーレット。 ……宜しくね。
[悲しみをぎゅっと堪えて、にこりと微笑みながら挨拶をする。 胸のダイアモンドがちりちりと痛む気がした。]
(23) 2010/09/04(Sat) 01時頃
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[彼女を見つめる目は、どうしても不思議そうな顔になってしまいます。 でも、なぜだか、胸のダイヤモンドがとても痛いです。]
はじめまして、スカーレットさん。 よろしくお願いします。
[そう言ってもう一度、頭を下げました。 なぜでしょうか?彼女の寂しそうな笑顔がとっても辛く感じます。]
本当に大丈夫ですか? あの、具合とかが悪いのでしたら、私の家が近くですので、休まれていきませんか?
[視線を家のほうに向けて、もう一度彼女に向かって首を傾げました。]
(24) 2010/09/04(Sat) 01時頃
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ううん。大丈夫、だよ。 [笑顔のまま、ふるりと首を振る。 『幸せだ』と言う彼女の暮らしを、確かめたい気持ちはあったけれど。 今は、記憶を無くしている事を実感する度に、ダイアモンドが痛む様で。 涙が零れてしまいそうだったから。]
……僕、もう行くね。 ……会えたら、また会おう?
[幸せなら、もう会わない方が良いんじゃないかと思ったり。 やはりここを去る前に、一度目で見て確かめておきたいと思ったり。 結局答えは出なくて、曖昧な別れの言葉を告げて、その場を離れようと歩き出した。]
(25) 2010/09/04(Sat) 01時半頃
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そう…ですか…?
[大丈夫。という彼女を無理強いすることは出来なくて]
あ、10年に一度の月紅祭、楽しんでいってくださいね。 私も初めてのお祭りが楽しみなんです。 お祭りで…会えるといいですね。
[よく分からない痛みを残しながら、彼女が離れようとした時、 何か既視感があるような、彼女をそのまま行かせてしまってはいけないような]
(26) 2010/09/04(Sat) 01時半頃
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待って、スカーレット!
[そう言って、思わず彼女の手を掴んでしまいました。]
す、すみません!
[すぐに謝罪して、手を離しましたが、とっても不思議な気分です。]
あ、あの、泊まる場所…見つからなかったらいらしてください。 家、ここから見える、あの場所ですから。
[そう言って、自宅の場所を指差して、伝えることにしました。]
(27) 2010/09/04(Sat) 01時半頃
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月紅祭?そうなんだ。 うん。ありがとう。 そうだね。会えるといいね。
[そんな事を言いながら、別れようとしたのだけど。 手を掴まれて名前を呼ばれた事に、驚いて。 続く謝罪の言葉に] う、ううん。大丈夫、だよ。 [聞きなれた自分の名を呼ぶ声が。その呼び方が。 何だか嬉しくて。切ない。]
そうなんだ。 親切に、ありがとう。 [にこり、微笑んで。その場を後にした。]
(28) 2010/09/04(Sat) 02時頃
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―月の広場―
[結局、手頃な外套を羽織り、単身工房へ向かう事に。]
じゃあ、少し外すわね。そう遅くはならない筈だから……。
[修繕費は前金で納めてあるという話らしいが、非常時に備え僅かな金子を懐へ。 心配顔の座長らを他所に、広間の入り口へ向かって歩き始めた。]
(29) 2010/09/04(Sat) 02時頃
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……それにしても、華やかなバザールね……。
[多種多様な芸人達に、古今東西より持ち込まれた品々。 賑やかな様子に、思わず心は弾み。]
帰りがけに、覗いてみようかしら。
[特に目を惹いたのは、金雀を型どった小さな飴細工。その細工の細やかさに思わず足を止め、外套を持ち上げ屋台に目を凝らす。
……が。ふと、鳩尾の当たりに軽い衝撃が走った。]
(30) 2010/09/04(Sat) 02時頃
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……っ!?
[慌てて視線を下げると、そこには小さな姿。長い髪がさらりと揺れ、持ち上がった顔からそれが少女人形である事に気付き。]
いえ、ごめんなさい。私も不注意で……。
[……と。女の顔を見た少女人形が大きな声で叫び、かと思いきや突然口を押さえて。 よくは解らないが、先の出番の際に少女も居合わせていたらしく。謝辞を述べる少女に、ぱちり、と、瞬きつつ。]
い、いいえ……どうか、気になさらないで? 先の歌、聴いてくれたのね。……ありがとう。
[微笑んで礼を述べた時、少女を呼んでいるらしき声>>17が聞こえた。]
(31) 2010/09/04(Sat) 02時頃
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[見やれば、少女によく似た短髪の少女人形が、ホリーと呼ばれた人形に駆け寄って。]
……あら、お連れ様?
[……が。何やら知る知らぬと訳ありらしい様子に戸惑うも、短髪の少女……スカーレットとのやり取りをただまじまじと見るのも無礼かと思い至り。]
……では、私はこれで。 月紅祭の間はずっとあの辺りに居るから……もし良ければ、また観に来て下さいね。
[少女達に声が届いたか否かは定かでは無いが、一座の方を指で示しつつ一言掛けて。 特に引き留められぬなら、そのまま場を辞しただろうか。]
(32) 2010/09/04(Sat) 02時頃
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[初対面の人は、一度だって呼び捨てにしたことはなかったのですが あまりにも自然に出てしまった言葉に自分でもびっくりです。]
あ、あの、最近物騒な事件もあるので気をつけてくださいね。
[そう言って、少しだけ寂しげに彼女を見送ることにしました。]
…この切なさと、胸の痛みはなんなのでしょう…。 まさか……これが恋なのでしょうか!? 初恋が女性だなんて…お父様になんて言えばいいのでしょうか??
[まさかの初恋に少々驚きを隠せませんが、恋とは唐突なものなのだとへんな納得をしてしまいました。 とにかく悟られるのも恥ずかしくて、顔を隠しながら、 一人きゃーきゃーと落ち着きない様子は目立ってしまうでしょうか?]
(33) 2010/09/04(Sat) 02時頃
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―回想―
[綺麗な歌を歌う人は、心も綺麗なのだと改めて認識しました。 こちらの不注意に、怒ることなく微笑みかけられれば、 こちらも自然と笑みがこぼれてしまいました。]
はい、とっても素敵な歌でした。 思わず聞き入ってしまいました。
[そう言って微笑んでいると、聞こえたのは私の名前を呼ぶ声です。 『お連れ様』はいなかったのですが、知り合いなのかとそちらの様子を伺いつつ、 先程の女性がその場を離れる様子に、]
あ、本当にすみませんでした。 えっと…あの位置ですね!必ずまた聞きに行きますね!
[そうにっこりと微笑んで、彼女を見送りました。]
―回想終了―
(34) 2010/09/04(Sat) 02時頃
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はっ!?
[いつの間にか周囲の視線を独り占めでした。 さすがに気まずい上に恥ずかしいので、とりあえずはこの場から去って、自宅へ。]
…お父様に隠し事なんか出来ないですし…。 やっぱり、物事は正直に話すべきですよね!うん!
[そう決意して、(勘違いの)初恋の報告をしに、自宅へと駆け出すことに*しました*]
(35) 2010/09/04(Sat) 02時半頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2010/09/04(Sat) 02時半頃
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― 路地裏 ―
……。
[人通りのない狭い路地裏。 ぽすりと壁にもたれると、ずるずると滑る様に座り込む。]
……っ。 〜〜〜〜っ。
[ぽろぽろと、涙が零れ始めれば、止まらなくて。 けれども]
……良かったじゃないか。 記憶を無くして、良い持ち主の所に居るなら。 一番、幸せじゃないか。
[ごしごしと涙を拭いて、路地裏の狭い隙間に切り取られた空を仰ぐ。 霞んでぼやけて映る紅い月と、目が合った気がした。]
(36) 2010/09/04(Sat) 03時頃
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これから、どうしようかな。 マスターの所へ、帰る?
[瞳を閉じて、考える。 マスターの所へ帰れば、宝石は別の物に取替えられてしまうだろう。]
……僕は、君の記憶を失いたくなくて、逃げてきたのに。
[ホリーが姿を消して、マスターに反抗してしまった自分。 ホリーの記憶を消してしまえば『また素直に従う様になる』からと。 そして、今度は逃げたりされない様にと。 宝石を別の物に交換されそうになった所を、必死で逃げてきたのに。 戻ってしまったら、本末転倒なのだが。]
君が忘れてしまったなら。 僕も、忘れてしまった方が楽なのかもしれない。 [そう口にするけれど、ふるりと首を振る。 再び目を開けて、自身の胸の中にもある、人形の命の源を産む紅い月を見つめた。]
(37) 2010/09/04(Sat) 03時頃
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……僕達の記憶は、人間の様に都合良く部分的に忘れる事はできなくて。 悲しい事も、辛い事も、全部鮮明に覚えているけれど。
でも、時が経っても成長しない僕にとっては、何よりも大事で。 君との思い出は、何よりも大事で。 だからやっぱり、忘れたく、ないよね。
[それなら、この先どうやって生きていこうか? どこか働き口は見つかるのだろうか、とか。 それでもマスターの元へ帰るべきだろうか?とか。 この街を出る前に、ホリーにもう一度会って良いのだろうか?とか。『今後』を色々と思案しながら。 どちらにせよ、街が通常営業を始めるまで。 月の色が元に戻るまでは、ここに居ても良いかもしれないと。 それまでには、答えを出そうと思う。]
[身体を小さくして息を吐くと、傍で『にゃぁ』と小さな猫の鳴き声がして。 喉を撫でると、猫はごろごろと気持ち良さそうに目を細めて。 その場で一緒に、*眠りについた。*]
(38) 2010/09/04(Sat) 03時頃
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― 回想・月の広場 ―
[ホリーを見つけて慌てて駆け寄った時、傍に居た女性。 『私はこれで』という言葉に我に還り]
……え!……あ。 お邪魔したみたいで、すみませんでした。
[二人の話を邪魔したのだと思って、慌てて謝罪して。 続く言葉に]
はい。ありがとうございます。
[そう言って、手を振った]
(39) 2010/09/04(Sat) 03時頃
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―月の広場・回想―
[微笑む少女と、やや笑顔の固い少女――確かこれは《物憂げ》と呼ばれる感覚――に見送られ。こちらも笑みと会釈とを返し、大通へ。]
あの子達、《対の子》じゃないのかしら。よく似ている、と思うのだけど。
[小さく首を傾げるも、無論答えは出る筈も無く。]
……もし《造り手》が同門……或いは同じ人物なら。意匠も似てしまう事も、あるのかもしれないわね。
[考えても詮なき事、と、そこで思考を止めた。]
―回想終了―
(40) 2010/09/04(Sat) 06時半頃
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―大通り―
[正門と広場とを一直線に結ぶ大きな通りは、やはり祭りの気配に彩られていた。 食事時をやや外しても賑やかな食堂や小間物が並ぶ細工物屋、広場で場所が見当たらず溢れたらしき露店商の姿もちらほらと見え。荷を運ぶ人足の足取りも忙しく、行き交う人々は広場よりも多様かもしれなかった。]
……誰か一緒にと言っても、はぐれてしまったかもしれないわね。
[無論、はぐれたとて落ち合う場所さえ解れば充分再会は出来そうではあったが。
……本音は単に、明日以降も一人でふわりとこの喧騒を眺める為の口実探しである。]
(41) 2010/09/04(Sat) 08時半頃
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[無論、《家族》である一座に不満があるわけではないし、女が人形だからと理不尽な扱いを受けている訳でもないのだが。]
……あの男はどうだ、この男はどうだ。そんな話ばかりで、誰も街並みをのんびり眺めさせてはくれないもの、ね。
[ため息を一つ。……老いも若きも男も女も、どうにも一座の人間は《恋》の話が好き過ぎて。 女が、恋歌には……否、惚れた腫れたの情にはからっきしなのを囃し立て、折に触れては彼女のそういう情を引き出そうとからかいを混じえつつ頻繁に問うてくるのであった。]
(42) 2010/09/04(Sat) 09時頃
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|
[……渋面を浮かべ、低く唄を口ずさむ。]
――恋は野の鳥 勝手きままに ――呼べど来たらず 呼ばねば来たる
――如何な手練れも 未だ知らぬも ――すりよる小鳥に 為す術は無く……
……こういう物じゃないのかしら、《恋》って。
(43) 2010/09/04(Sat) 09時頃
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[……無論、恋歌となると何処か情味が無くなる己の芸を思えば、その情が何よりの稽古になるのであろうが。街行く恋人や若夫婦らしき男女の姿を見やれど、取り立てた感情も湧かず。]
お歌が好き、舞も好き、弦を弾くのも好き。一座の皆もお客さんも、みんな好き。 ……それでは、何かいけないのかしら。
[これは人形故の事なのか、或いは個体差に依る物なのか。 他の人形の事もあまり詳しく知らぬし、修繕ついでに《造り手》に問うてみようかとも考えつつ。
……女は、ため息に似た恋歌を紡ぎながら、工房へと*歩みを進めた*]
(44) 2010/09/04(Sat) 09時頃
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― 路地裏 ―
[その時はまだ朝だったか、昼だったか。 夜通し走って疲れた身体で、気がつけば浅い眠りについてしまっていた。]
[ふと近くで猫の鳴き声がして、まどろみから眼を覚ます。 声がした方へのろのろと顔を向ければ、傍に居た子猫と同じ模様の猫が、少し離れた所からこちらを見つめていた。] ……あ、お母さん、かな?
[親猫から自分の横へ視線を移せば、子猫は返事をする様に『にゃぁ』と鳴いて、そちらへ駆け寄って行った。]
……ばいばい。
[緩く微笑みながら、二匹の後姿を見送る。 ふぅと息を吐くと立ち上がって、街中を歩き出した]
(45) 2010/09/05(Sun) 07時頃
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― 大通り ―
[暫く街中を歩いていると、道端で眉をひそめながら話す人間達の声が耳に入った。 どうやら『人形の月紅石を強奪する者が現れたらしい』との事。]
ホリーが言ってた物騒な事件て、これかな? ……ホリーは大丈夫かな。
あぁ。でも『お父様』は探偵だって言ってたっけ。 それなら、安心なのかな。
[そう呟いて。そのまま街外れまで歩いて行った]
(46) 2010/09/05(Sun) 07時半頃
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― 図書館 ―
[街外れまで歩いていくと、探していた建物が目に入った。 煉瓦造りの建物。この街の図書館。]
[お祭りの時にこんな場所へ来る人は少ないのか、中へ入ると人も人形の姿も殆どなくて。 外のお祭り騒ぎの熱気が嘘の様に、空気がしんと静まり返っていた。 所狭しと並ぶ本棚と本棚の間を、きょろきょろと視線を彷徨わせながら歩く。]
あ。この辺かな。
[目当てのコーナーを見つけて、手を伸ばすけれど]
……と、届かない。
[がくり。低身長は色々と不便だなぁなんて思いながら。 台を持ってきて上に乗り、棚から地図を取り出した。]
(47) 2010/09/05(Sun) 08時頃
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[地図と一緒に、この街についての本や世界の各所が書かれている本を持ち出す。 閲覧コーナーに行くと、机の上にどさりと置いて。まずは地図を広げた] この街は、ここで。この先はこうなっているんだ。 ……マスターの元へ戻らないとしたら、この街を出た後は、どこへ行くのがいいのかな。 んー。この街はどうなのかな。それともここ?
[言いながら、本をぱらぱらと捲るけれど。 実際に行ってみない事には分からないなと思う。]
あ、そうだ。 えっと。広場で会ったあのひと。 [言いかけて、名前を聞いていない事に気付く。] ……あのひとは、旅の一座なんだよね。 色々な場所を旅しているなら、何か話しを聞けるかな? ……『住めそうな街』に限らず。ね。
[何か素敵な街や旅の話なんかもあったりするのだろうかと想像するけれど。]
(48) 2010/09/05(Sun) 08時半頃
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あ。でも遊びに来たんじゃないんだから。迷惑だね。 うん。もしも。もしも、機会があれば。
[こくりと頷いて。次に『この街』についての本を開く。]
ふぅん……。
[ぱらりぱらりとページを捲る。 この街の全体の地図や、名産品の記述などに目を通して。 そして最後に目に入ったのは、『月紅祭』についての記述。]
お祭りの最終日。紅い満月の晩。 『月の広場』で月紅石に願いをこめると願いが叶う……かも? それじゃ、僕達人形は胸に手を当てて願い事を言えば叶うのかな? ……ふふ。まさかね。
[言いながら、くすりと*笑った。*]
(49) 2010/09/05(Sun) 09時頃
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―路地裏―
月紅石事件だってよ! お前、聞いたことあるか?ない?……あれ、おいおい、ちゃんと答えろって……
[工房が並ぶ通りの裏で、少年が肩に乗ったオウムと戯れている。 しかし良く見れば、そのオウムは本物のオウムではない事に気がつくだろう。 そして、戯れている少年本人も、本物の少年ではない事に]
えーと、こういう時は…… ちょっとしつれーい。
[少年はあくまでも陽気に、カラクリのオウムの羽根を持ち上げる。首の後ろを抑えているから、オウムは大人しい。 羽根の下から、オウムの首の方に手を伸ばす。見せかけの羽根の中には、彼の『祖父』が組んだカラクリが詰まっている。その中を教えられた通りに、ちょいちょいっといじる]
(50) 2010/09/05(Sun) 10時半頃
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[オウムが頷き、羽を広げた。 その動作に微笑み、少年は空を見上げる]
取られたらまずいよなあ。記憶消えちゃうもんなあ。 じいさん、そのために俺を作ったようなもんだし……あーこわ、こわ。
[大して怖そうでも無いような。 むしろわくわくしたような。 大げさに身を抱く振りをして、少年の人形はからりと笑っていた**]
(51) 2010/09/05(Sun) 10時半頃
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―人形工房『リトル・ローゼス』―
[暗幕で外光を遮った工房の中、 人形師の男は最後の仕上げに入っていた。
作業台に横たわる人形。 精巧に繊細に造り上げられたその顔は、 しかし未だ青白く、生気を宿していない]
『 空は天地の水を隔て 』
[まじないのように、男は言葉を紡ぐ。 眼球を模した水晶球を取り上げ、ランタンの灯りに透かす。 彫り込まれた銘が光を受けて浮かび上がる。 男のイニシャルを擬えた紋様と、 シリアルナンバーを示す「12」という数字]
『 地の水は分かれ陸を生み 』
[人形の瞼を押しあけ、水晶球を嵌め込む]
(52) 2010/09/05(Sun) 20時頃
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[依頼を受けてから2年の歳月をかけた人形。 幻想的な美貌は、男の作風の真骨頂であった。 誕生の時を前にして、男は珍しく高揚していた]
『 我々に似るように、我々のカタチに、』
[宝石と、月紅石を、人形の左胸へ乗せる。 手を翳すと、二つの石は淡い光を放ち脈動を始める]
君を、造ろう。
[声に応えるように、石は眩い光となって、 少しずつ人形の中へと沈み込み始める。 男の額にうっすらと汗が浮かぶ。 石を押さえる手に、焼けつくような痛みが走る]
――…君に、祝福を。
[最後に強い閃光を放ち、石は完全に埋め込まれた]
(53) 2010/09/05(Sun) 20時頃
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[工房の中に静寂が戻る。人形の顔を覗きこむと、 白磁の頬にうっすらと赤みが差していた]
……クライアントが迎えに来るまで、まだ時間がある。 それまでもう少し、眠っているといい。
[人形の傍を離れ、暗幕で閉ざした窓へと寄る。 暗幕を開け放つと、賑々しい光と喧騒が工房の中へと射し込む]
月紅祭か……。
[明るい光に目を眇めながら、男は小さく呟いた]
(54) 2010/09/05(Sun) 20時頃
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美術家 ギネスは、メモを貼った。
2010/09/05(Sun) 20時頃
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……食堂にでも行くか。
[仕事を終えた充足感の後に訪れたのは空腹感。 さて、最後にまともな食事をしたのはいつのことだったか。 クライアントがいつ工房を訪れるのかわからないが、 もし待たせてしまったとしても、食事の間くらい構わないだろう]
ローストチキンか。羊肉のシチューか。
[呟きながら、作業用のエプロンを外して工房の外へ。 大きな南京錠を工房の戸口にかけて、 ドアノブに《CLOSE》の看板を吊り下げると、 近くの食堂目指して路地を歩きだした]
(55) 2010/09/05(Sun) 21時頃
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美術家 ギネスは、メモを貼った。
2010/09/05(Sun) 21時頃
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お父様!ただいま帰りました!
[玄関を開けて、父の部屋に向かって声をかけます。 部屋の前に止まって、軽くノックをしました。]
お父様、私、初恋を経験しました…ってお客様ですか?
[扉を開くと、父はお客様となにやらお話し中。]
えっと…お仕事中に申し訳ありません。 今、お茶を入れますね。
[一度頭を下げ、部屋を出ようとすると、父に初恋の相手は?と笑われてしまいました。]
えっと…女の子のお人形さんでした。 とっても可愛くて、胸がドキドキして、こう締め付けられるように胸がせつなくなりました。
[そこまで言うと、顔が妙に熱くなってしまって… ですが、ふと思い出したことを口にします。]
(56) 2010/09/05(Sun) 21時半頃
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でも…何かが引っかかるんですよね…。 大事なことを忘れているような…。
[そう言うと、それまで笑っていた父は一度だけ何かを思ったようにぼそぼそと何かを呟きました。]
お父様…?
[父はもう一度私の顔を見ると、少しだけ困ったように笑って 暫く外に出ているようにと言われてしまいました。 言われたとおり、大人しく外に出てから気がつきました。]
あ…お茶、お父様の助手なのに…。
[今更戻るわけにも行かなくて考え込んでしまいました。]
お父様のあの表情…何か思い当たる節があるのでしょうか? でも、お父様が何でもないと言ったのなら。それを信じるしかありませんね。お父様が隠し事をするときは、私のことを思ってですし…。
[そう、一人で納得して、街の中をのんびりと歩き回ることにしました。]
(57) 2010/09/05(Sun) 22時頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2010/09/05(Sun) 22時頃
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―街中・路地―
……でもなあ。実際問題として、ちゃんと警戒しとくべきだと思うぜー? だって俺達の事を差し引いても、月紅石って高いんだろ?爺さんも俺を売るべきか売らざるべきか最後まで考えたって言ってたしさあ。元を取らないとまずいかもしれなかったって。
[足腰の事を考えて自分の工房で使う事にしたのだと祖父は言っていたが。 街の中を歩きながら、肩のオウムに語りかけている]
それに、絶対月紅石だけじゃなくて宝石も抜かれてるってー。怖いなあ。怖い。しっかり警備とかしてもらわないとなあ。
[と言いつつも、楽しげな口調は変わらないまま]
(58) 2010/09/05(Sun) 22時頃
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―街中・路地―
ん、あれは……、
[足を向ける先に、南国を想わせる鮮やかな彩を見て]
フィリップ、だったか。
[同じ街に工房を構える同業者の、作品名を思い出す。 肩に色鮮やかなオウムを乗せた姿は、意識をせずとも目を引く。
愛想のいい男ではないが、これまで同業者とはあまり波風を立てずに来た。 フィリップの姿が近付けば、挨拶として軽く会釈をする]
(59) 2010/09/05(Sun) 22時頃
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あれ?
[近づいた先で挨拶をされた。 祖父の同業者だ。工房で何度か姿も見ただろうか]
ギネスさん……だよね? こんちわー。 どしたの、うちの爺さんに用があるなら伝えとくけど。
[迷わずに近づいて、屈託なく笑いかける]
(60) 2010/09/05(Sun) 22時頃
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[街をうろうろと歩き回って、これからどうしようかと考えていましたが]
そうだ、せめてお父様のお役に立てるように、あの事件の事まとめてみよう。
[そう思い立ったら、とりあえずは少しでも静かなところにでも行こうかとも思いましたが]
図書館は…独り言喋ってうるさくなっちゃいますよね。 そしたら…そこのベンチでいっか。
[そんな風に呟くとベンチに座り込むと、メモ帳を取り出します。]
(61) 2010/09/05(Sun) 22時頃
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―self question― まず、今回の事件について… それは、人形の中にある月紅石を強奪…。 人形にとって月紅石を喪うのは間接的に死んでしまうのと変わらないです。 思い出や記憶も喪ってしまうので一刻も早く解決しなければいけませんね。
次に犠牲者について… お父様の所に警吏の人や、犠牲になった人形のご主人が来ていたりします。 まだ多くはありませんが、これからも増えていくかもしれませんね。
三点目、目的について… これは不明ですが、月紅石は高額なものです。 金銭目的と考えるのが妥当かもしれませんね…。
最後に、犯人について… 全くもって不明です。時期が時期なので、外から来る人もいます。 ですが、金銭目的で動いているとすれば、きっと売却するためのルートがあるはずです。 そこを探ってみましょうか?
―self question終了―
(62) 2010/09/05(Sun) 22時半頃
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[屈託のない笑顔でフィリップが近寄ってくると少したじろぐ。 愛想笑いも世間話も苦手な男は、こんな時どういう顔をすればいいのかがわからない]
ああ、いや、ご老公に用事があるわけではない。 私はただ食事に行く途中で……。
[変な汗が出てくる]
ああ、ご老公は息災か?
[ご機嫌伺いの言葉は今更になって思い出した]
(63) 2010/09/05(Sun) 22時半頃
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[しばらく自問自答を繰り返して、メモ帳に書き上げます。 メモを終えると、それを閉じてポケットにしまいます。]
よし、とりあえずやることは決まりですね。 まずは、売却のためのルートを探ってみましょう。 とりあえず、金銭目的の線で洗ってみて、見つからないようでしたら、別の目的も考えて見ましょうか?
[一人で納得すると立ち上がって、辺りを見回します。 とりあえず、月紅石はどこで売っているのでしょう? 人形を作る工房?宝石店? とりあえず宝石店の方に向かって歩き始めました。]
(64) 2010/09/05(Sun) 22時半頃
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あれー、ギネスさん体調悪い? あ、何かお仕事やってたみたいって聞いたけど、大変な仕事だったの?お疲れさんー。
[変な汗は疲れのせいかなと勝手に判断した]
うん、うちの爺さんは元気だよ。 あー、えとね。月紅石についてはちょっとうちの工房の在庫も厳しいらしくて……おすそ分けとかは出来そうにないかな。ごめん。
[そして、尋ねられても居ないのに勝手に謝るのだった]
そいえば、ギネスさんは知ってる? 最近ね、月紅石の盗難事件増えてるんだってさ。しかも工房から盗むんじゃなくて、俺達人形から直接抜き取ってるらしいの。
(65) 2010/09/05(Sun) 22時半頃
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いや、体調が悪いわけでは……、
[完全にフィリップのペースに呑まれている]
ん、あぁ、仕事は、今しがた上がった所だ。 月紅石が足らなくなるほどの件数の依頼を、うちは受け入れないから、在庫は問題ない。 ……御配慮痛み入る。
[男は極端な寡作でも有名だった。2年に一体が平均ペース。その分、制作費は高く取る]
……月紅石の、盗難。
[ぱちりと目を瞬く]
それなら君、こんな往来を歩いていて大丈夫なのか?
[少し眉をひそめた]
(66) 2010/09/05(Sun) 23時頃
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よかったー。 中々手に入るもんじゃないらしいしね……人形師さんって本当大変なお仕事だよねー。手伝ってて思うけどさ。
[しばらくは作らないのかな、と首を傾げた。 歩いていて大丈夫かと問われれば、ん、と気がついたような表情を作る。だが、直ぐにまた笑顔になって]
まだ噂だし…… 逆に人通りが多いなら大丈夫かなって。寂しい所はちょっと危険かな? まあ、俺なんて爺さんの手伝い人形だからなあ。目立たない方でしょ。
[どうにも軽く考えているよう]
ギネスさんも気をつけてね。もし作ってる人形さんがまだ工房にあるなら、管理しっかりしといたほうが良いよ。意志が宿るまでは無防備だからさー、やっぱり。
(67) 2010/09/05(Sun) 23時頃
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フィリップは、ひらっと手を振ってふらふらと雑踏の中へ。**
2010/09/05(Sun) 23時頃
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―宝石店の前―
ご協力、ありがとうございました。
[ぺこりと一度頭を下げて、お礼を述べます。 私は何件目かの宝石店を後にして、メモ帳を開きました。]
うん〜まあ素直に『うちは盗品を扱ってます。』とか、『盗品を仕入れるルート知ってます。』なんていってくれる人はいませんよね。 ましてや、私はお父様のお手伝いをやってるのは街の人なら大抵知っていますし…。
[父に拾われて既に3年。知っている人のほうが多くても仕方ありません。]
さて、早速手詰まりになってしまいました。 どうしましょう…。広場に行って、旅の人とか、商人さんの話でも聞いてみましょうか?
[一人そんな事を考えていると、少しだけお腹がすいたような気がして]
先に食事にしましょう。
[そう呟いて、そこから一番近い食堂で食事をとることにしました。]
(68) 2010/09/05(Sun) 23時半頃
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― 図書館 ―
[本や地図に目を落としながら、その都度必要なものはメモに取る。 やがて粗方作業を済ませると、立ち上がって本を棚に戻して。 図書館を後にした。]
次は……。そうだな。そろそろ残金が心配だよね。 [呟いて、上着の内ポケットをごそごそと探る。 取り出したのは幾つかの宝石。まだ心を宿した事がないもの。 そして一枚の、写真。]
(69) 2010/09/05(Sun) 23時半頃
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そうだな、そういう意味では、月紅祭を一番楽しみにしているのは人形師たちかもしれない。 新しく採れた良質な石を、行商人たちか工房へ次々と売り込みに来るのだから。
[そこまで言って、ふと、気づいたように言葉を止める]
……盗品の月紅石も、犯人には自然に売り捌きやすい時期かもしれんな。
[気楽というより無防備に見えるフィリップの顔をじっと見て]
あまりご老公に心配をかけないように。 私も食事を済ませたらすぐに工房に戻るとしよう。ご忠告感謝する。
[雑踏へ消えていくフィリップに手を振って、自分は当初の目的どおり食堂へ向かった]
(70) 2010/09/05(Sun) 23時半頃
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ご飯くださいー。
[食堂に入ると、適当に空いている席に座りました。 結局いつものお店が一番近かったのもあり、お店の人も笑いながら返事をしてくれます。 それから、ポケットの中を探って、父から貰ったお小遣いを取り出すと、机の上におきました。]
あ、はい、いつものでおねがいします。
[お水を持ってきてもらい、注文を聞かれました。 そのままのんびり椅子に座ると、メモ帳を開き、事件のことを考えてみることにしました。]
(71) 2010/09/05(Sun) 23時半頃
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―食堂―
日替わりスープとローストチキン、あとビール。
[カウンターに腰を下ろすと、端的に注文を告げる。 店はいつにも増して賑やかしく、皆、祭に浮かれているようだった。 先に出されたビールジョッキを、一気に半分あおって息をつく]
……ん、
[ふと、店の片隅、メモ帳を広げた人形が目に留まる。 が、運ばれてきた料理に視線は遮られ]
ありがとう。……あぁ、その話なら聞いた。 工房はきちんと施錠してある。
[男を人形師だと知る店主が、矢継ぎ早に盗難事件の話題を振ってきて。 男は少し面倒そうに返事をしながらローストチキンを頬張る]
(72) 2010/09/05(Sun) 23時半頃
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[そういえば、と。店主が店の片隅へ視線を向ける。 視線の先にはメモ帳を広げた少女人形。 あの子を知っているか、と尋ねられ]
知っているも何も……。 いや、何でもない。
[曖昧に濁す言葉。クライアントの情報を喧伝するようでは人形師としての信用に関わる。 店主は気にした様子もなく、その少女人形を『探偵先生の愛娘だ』と男に紹介し、男はキャベツのスープを飲みながらそれに相槌を打った]
(73) 2010/09/06(Mon) 00時半頃
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探偵先生の愛娘、か。
[工房から引き渡された後の人形が、どんな命運を辿ろうと、己の与り知るところではないが]
………、
[その少女人形を長く見つめすぎたことに気づいて、ふいに視線を逸らす]
ごちそうさま。
[代金をカウンターに置くと、食堂を後にした]
(74) 2010/09/06(Mon) 00時半頃
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ギネスは、食堂から工房へ戻る道を、ふらり。
2010/09/06(Mon) 00時半頃
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― 宝石店 ―
[逃亡して来た際に、手引きをしてくれた女性が居た。 これがあれば暫くはもつだろうからと、渡された宝石。 それを宝石商の所へ持って行った。]
……えっと。これ、お願いします。
[人形が宝石を売るのもおかしな感じだけれど。 マスターのおつかいだとでも思われたのか、特に不審がられる事もなく。 幾つかある内の一つを現金に替えると、すぐにお店を後にした。]
(75) 2010/09/06(Mon) 00時半頃
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美術家 ギネスは、メモを貼った。
2010/09/06(Mon) 00時半頃
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―路地―
[工房への帰路にて。 宝石店から出てきた、見覚えのある少女人形を見て溜息をつく。 脳裏に浮かぶのは、食堂で見かけた少女人形]
……『妹』なら、食堂にいるぞ。
[どうせあの人形は、食堂で片割れを待っていたのだろうと。 そう思い込んで、すれ違い様にそれだけ声をかけた]
(76) 2010/09/06(Mon) 01時頃
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美術家 ギネスは、メモを貼った。
2010/09/06(Mon) 01時頃
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― 路地 ―
[宝石店から出ると、よく知った顔に出会って目を見開く>>76。 自分が逃亡した事を、マスターから聞いただろうか? もし見つけたら、捕まえて欲しいと頼まれただろうか? そんな事を考えて、何も言葉は出ず。 けれど、すれ違い様にかけられた言葉は意外なもので。]
……そう、ですか。 ホリーが、食堂に。
[そう言いながら、去っていく背を目で追って。 食堂とは反対の方向へ歩き出した。]
(77) 2010/09/06(Mon) 01時頃
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―工房―
ここが、私が作られた工房……。
[老職人が営んでいると聞かされやってきた工房。木製のドアを静かに開けて足を踏み入れたが、中はしんと静まりかえった様子で。]
……ええと。 あの、どなたかいらっしゃいますか?
[恐る恐る、奥に声を掛ける。 やがて、いずこからか赤い鳥人形を携えた少年人形が顔を見せれば彼に、不在の様子であれば直接奥に、自身が工房へ修繕依頼を出していた人形である旨を伝えただろうか。]
(78) 2010/09/06(Mon) 01時頃
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フランシスカは、工房の様子を*見回している*
2010/09/06(Mon) 01時半頃
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[その顔を見るのは何年振りだろうか。最初にクライアントに引き渡して以来、メンテナンス等の連絡もなく、顔を合わすことはなかった。 しかしどうやら、向こうははっきりとこちらに気づいたらしい]
あまりあちこち出歩かない方がいい。 『探偵先生』が心配するんだろう?
[二体揃って『探偵先生』のもとにいるのだと思い込んだまま。 そのまま人形とすれ違い、その場を立ち去る。 ただ、こちらに気づいた瞬間の、怯えたように見開かれた目だけが、いつまでも*気にかかった*]
(79) 2010/09/06(Mon) 01時半頃
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美術家 ギネスは、メモを貼った。
2010/09/06(Mon) 01時半頃
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[自分が造られて、目を覚ました時の事は今でもはっきりと覚えている。 一番最初の始まりの記憶。一番最初に見た人。 製作者の『彼』を忘れるわけもなく。]
[雑踏の中を歩きながら、かけられた言葉を思い出す。]
『探偵先生』が心配する……? 『探偵先生』はホリーの今の持ち主の事だ。
……僕の話は聞いてないのかな?
[そっか。と口の中で呟きながら。空を仰ぐ。]
そっか。この街に居たんだ。
[――……僕を造ってくれた、あの人は**]
(80) 2010/09/06(Mon) 02時頃
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ここは僕が産まれた街なんだね。
[そう呟くと、目に映る景色が今までよりも少しだけ、暖かく見える様な気がした。 実際には、余所者に変わりはなく。 状況は何も変わっていないのだけれど。]
[そのまま歩いて行くと、やがて広場に出た。 屋台で軽めの食事を摂りながら、先程図書館でメモした街の地図に目をやる。]
……この辺りは、工房が多いのかな。
[地図を見ていると、やはりある一角に目が止まってしまう。 自分が生まれたあの工房。探したら見つかるだろうか? そんな事を考えてしまって。]
(81) 2010/09/06(Mon) 07時頃
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……行ってみたいけど。やっぱり危ないかな。 でも、僕の事何も聞いてない様だったし。 [もしもそれが、演技だったら?
人形は、不具合があれば修理が必要なのだから。 『制作者』に姿を現したら捕らえてくれと、 連絡が行っていてもおかしくはないと思うのだが。]
ううん。捕まえようと思えば、あの時簡単にできたはずだ。 できるなら、この街を出る前に。一度見ておきたいな。 ……あぁ。でもそれはそれで、仕事の邪魔かな。
[得意の一人問答。 やがてこくりと頷くと、工房が多く集まる一角へと歩いて行った。]
(82) 2010/09/06(Mon) 07時頃
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― 人形工房『リトル・ローゼス』 ―
[歩いていると、やがてその工房へと辿り着いた。]
……この建物、この扉。覚えてる。
[呟きながら、扉にぺたりと触れる。]
僕が生まれたあの部屋は、今も変わらないのかな。 ……どうしよう。
[呟くと、扉の前を行ったり来たり。 やがてそろりと、暗幕の開けられた窓から中を覗いてみた。 その時は、完成したばかりの人形は引き取られた後だったか、まだそこに居たか。とにかく。 色々な感情が込み上げてきて、少しの間そのまま*見つめていた*]
(83) 2010/09/06(Mon) 07時頃
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―食堂―
[メモを開いて、色々と考えていると、料理が運ばれてきました。]
あ、ありがとうございます。え?これですか??はい、例の事件について調べているんです。 お父様に言われているわけじゃなくて、ちょっとお手伝いできたらなーって。
[少し照れくさくなって、笑ってごまかすと、くれぐれも気をつけて、と声をかけてもらいました。 運ばれてきた料理が冷めないうちに、黙々と食事を取ります。 ふと、何かの視線を感じて、そちらを見ました。 ちょうど知らない男の人が、こちらを見て、私の視線にさっと視線を外されました。]
…あ、怪しい…。
[私には見覚えのない人です。このサイズなら人形だって気付かれているかもしれません。]
何か人形に対してやましいことがあるから視線を外したに違いありません!
[そうと分かれば、後をつけることにしましょう。 折角の(的外れな)推察と正義感に火がつきました。]
(84) 2010/09/06(Mon) 22時半頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2010/09/06(Mon) 22時半頃
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[彼が食堂を出ると同時に、私は立ち上がります。 それから、見つからないように、物陰に隠れて、そっと観察します。 宝石店の近くまで歩いていくと、ちょうど例の想い人が出てきました。]
あれ?スカーレットさん…? 何か話しているような…よく聞こえませんね。
[必死に聞き耳を立てて、じっと見つめると、少しだけ言葉を聞き取れました。]
『…ホリーが食堂…』 『…あちこち出歩かない方が…』 『…探偵先生が……』
んっと、よく聞こえませんが、私とお父様のことでしょうか…?
[よく知らない二人が私達の話題について話している? これはますます怪しみ、二人を観察します。 しかし、まともに話すでもなく、別々になる二人。]
…?とにかく、このままあの男の人を追いましょう。
[とりあえず、(個人的)第一容疑者の彼をそのまま尾行すると、最後に辿り着いたのは人形工房でした。]
(85) 2010/09/06(Mon) 22時半頃
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人形工房、リトル・ローゼス?人形技師の方でしたか…。 となると、理由は自分の作った人形に月紅石を埋め込むため…?
[動機としては少し弱い気もしますが、それでも0ではありません。 さて、どうするべきでしょうか?]
とにかく、現状情報が足りませんね。 どこかに隠れて様子を見てみましょう。
[一人、そんな事を呟いて、こそこそと工房が見える位置に隠れました。 暫く隠れてくると、またもやスカーレットさんの姿。]
スカーレットさん…? あの人、確かこの街は初めてみたいな様子でした。 …嘘…?知り合い…?
[どちらにせよ、彼の知り合いであると言うことは、共犯の可能性が高いと思います。 なので、今回は声をかけず、そのまま様子を見ることにしました。 …傍からみると、私も充分怪しい。と言うことはすっかり失念していました…。]
(86) 2010/09/06(Mon) 23時頃
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―人形工房『リトル・ローゼス』―
[戸口にかけた南京錠を外し、《CLOSE》の看板を裏返す。 クライアントはまだ訪れていないようで、工房内の作業台では人形が安らかな寝息を立てていた]
……7年前になるか。
[双子人形が目覚めた時のことを思い出す。目覚めてすぐに引き渡したから、男はあの人形たちにどんな名前がつけられたのかも知らなかった]
ホリー、か。
[さっき『姉』が、片割れをそう呼んでいた]
『姉』は、どんな名前だろうな。
[小さく呟いて。そしてゆっくり首を振った]
(87) 2010/09/06(Mon) 23時頃
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[暫くして、やがて『その場所』から視線を外した。 くるりと、元来た道の方を振り返るけれど。]
……。
[自分と同じ位の身長だと思われる背から流れる、とても見覚えのある髪色が、物陰からはみでている気がする。]
……ホリー?
[思わず、呼んでみた。]
(88) 2010/09/06(Mon) 23時頃
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[無意識に胸ポケットに手を伸ばし、煙草を口に咥える。 ライターを手に持ったところで、煙の臭いが人形につくとまずいことを思い出し]
――…裏口で吸ってくるか。
[作業場を出て、勝手口から外へ。 煙草の煙を吐き出すと、空へ溶ける紫煙とともに、 自分の感情も溶けて紛れていくような気がした。
その頃、窓から作業場を覗きこむ人形と、 その様子を窺うもう一体の人形がいたことなど、知りもせず]
(89) 2010/09/06(Mon) 23時頃
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―――ビクッ――…
[声をかけられてしまいました。とってもおっかなびっくりです。]
…よ、呼ばれたのでしょうか…? 見つかったとしたら危険かも、ですが……。
[少しだけ不安になり、むーっと考え込みました。 そして、出した結論は…]
にゃ…にゃー
[完璧です!(本人的には)完璧な猫さん声でした。 これで、きっと誰もが『な〜んだ、猫さんか!』と納得するはずです。 そう思って、背中を向けて軽くガッツポーズをしてみました。]
(90) 2010/09/06(Mon) 23時頃
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ふっ。ふふふ。
[思わず噴き出して、くすくすと笑ってしまう。]
……君は、本当に。 [『変わらないね』と口の中で呟いて。]
可愛い。
[くすくす笑いながら、考える。 このまま見ぬふりをしても良いのだけれど。 少しイタズラ心に火がついて、んーと考える。]
(91) 2010/09/06(Mon) 23時半頃
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なんだ。猫だったのか。
[まずはそう言って。 次に、ホリーの居る位置と反対側を見ながら、平静を装った声で。]
……あ、探偵さんだ。
[あたかも今そちらからやってきたかの様に言ってみる。]
(92) 2010/09/06(Mon) 23時半頃
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|
にゃー!?お父様!?
[お父様がいるなら安心です。 ここで、私が一生懸命考えた推察をお伝えして、是非貢献を…。
…………騙されました……。]
……にゃ…にゃー…。
[すっかり、表通りに出て、丸見えだったのですが、ごまかさずには、いられませんでした。]
(93) 2010/09/06(Mon) 23時半頃
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ふっ。あははは。 ……ほんと、可愛いな。
[笑って、ちょっと涙目になりながら。]
どうしたの? この工房に、何か用があったのかな。
メンテナンスか何か?
[まさか自分に用があるとは思わないので。 理由を想像して、にこりと微笑みながら言ってみる。 メンテナンスにしては、隠れていた理由が見つからないのだけれど。]
(94) 2010/09/06(Mon) 23時半頃
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か…かわっ……
[可愛いと言われれば、とってもびっくりして焦ってしまいます。 それはもう、想い人にそんな事言われれば、女の子は卒倒ものです。]
メンテナンス?それって基本的には自分を作ってくれた場所でお願いするものですよね? と言っても、私は他の人形達と違って、自分の工房を知らないのですが…。
[工房の記憶がない。と言うことは、きっとお父様が私を作ったのだろうと思っています。 なので、もしものメンテナンスはお父様にお願いすることにしています。 しかし、どこか聞き覚えのある工房の名前です。 そういえば有名で気難しい人形技師の工房の名前が…。 そこまで思い出して、両手をパンッと合わせました。]
でも、ここの技師さん、確か自分の作った人形しかメンテナンスしてくれないんですよね。
[そんな風に答えました。]
(95) 2010/09/07(Tue) 00時頃
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[吸い殻を捻り潰し、作業場に戻る。 長らく制作作業で篭りきりだった室内は、改めて眺めるとずいぶん荒れていた。 クライアントが来るまで、まだ時間はあるだろうか。作業台から人形を抱き上げると猫足の椅子に座らせ、軽く室内の整頓を始める。 手桶を抱え、中の水を捨てようとドアを開けた所で]
………、
[楽しげに笑う双子人形の姿が見えて暫し固まる。そのまま桶を抱えて中へ引き返すのも妙なので、仕方なく水を排水溝へバシャリと流した]
(96) 2010/09/07(Tue) 00時頃
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ホリーは、ギネスが排水溝に水を捨てる音に一度ビクッと肩をあげた。
2010/09/07(Tue) 00時頃
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[慌てる様子にまた、くすりと笑みを漏らして。 ホリーの頭をぽふぽふとしつつ。]
うん。普通はそうだけれど。 制作者じゃなくても、頼めば診てくれるのだろうし。 ……緊急の時とかは、特に。
でも。そうなんだ。 『マエストロ』は、他の人形は診ないんだ? ……ふぅん。
[『マスター』では自分の持ち主の呼称と同じだし。 造り手だけれど『父』とは呼んでいいのか分からなくて。 最高の職人という敬意を込めて、ギネスの事を『マエストロ』と呼ぶ。]
[『彼』の情報を聞いて、こくりと頷いた。]
(97) 2010/09/07(Tue) 00時頃
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[その時背後で水音がして。 驚いて振り向くと、工房の主人の姿が目に入った。]
……あ。マエストロ。 すみません。
[覗き見に立ち話。思わず謝罪してしまう。]
(98) 2010/09/07(Tue) 00時頃
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えっと…私の場合、多分お父様が作ってくれていると思うんですよね。 起動後初めに見たのがお父様でしたし…。
[たまに、ぼやけるように見える記憶。 でも、お父様との日々はどれ一つ残さず覚えています。 夢で見たのか、またはデジャビュというものなのかは分かりませんが…。]
スカーレットさんじゃ…なさそうですね。 私の宝石は変わったカットのダイヤモンドだからお金目的だときっとそれも取られちゃうんだろうなぁ…。
[ぼそっと呟くと同時に思い出しました。 お父様が、言っていた不思議な形のダイヤモンドが私の宝石。 そんな事を思っていると、ギネスさんの姿に心臓が飛び出てしまいそうになりました。]
あっ…えっと…ここここ、こんにちわ…。
[一度頭を下げると、横でスカーレットさんが『マエストロ』と呼んでいます。 思わず首を傾げてしまいました。]
(99) 2010/09/07(Tue) 00時半頃
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[水音が立てば、当然の如く気づかれて。肩を竦めた『妹』の様子を見て気まずい顔をする。 覗き見されていたとは気づいていなかったが、自分はそんなに不機嫌な顔をしていただろうかと、謝罪には曖昧に頷いて]
うちの工房に何か用事か? メンテナンスの依頼なら、持ち主を伴ってきなさい。
[他人の造った人形のメンテナンスなどいくら積まれてもお断りだが、自作の人形の持ち主からであれば、受け入れることはあった。 無愛想に言葉をかけて、工房に戻りかけて]
……検査だけなら、今でも構わないが。
[ドアを開けたまま、工房の中に引っ込んだ]
(100) 2010/09/07(Tue) 00時半頃
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い、いえ…私はメンテナンスでも検査でもなくって…。
[そのままその言葉を否定します。 笑顔がちょっとだけ引きつった気がしますが、怪しんでいるなどと思われてしまうと、お父様にご迷惑が掛かります。]
えっと、スカーレットさんはそうなんでしょうか…?
[ふと、彼女の方を見て首を傾げます。]
…気難しい人形技師さん…自分の人形のメンテナンスをするというなら…スカーレットさんはこの方に作ってもらったのですね。
[納得したように、ぽんっと手を叩いてしまいました。 それなら、やはりスカーレットさんは犯人じゃないかもしれないです。 そう思うと、すごく嬉しくなって、思わずニコニコとしてしまいました。]
(101) 2010/09/07(Tue) 00時半頃
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……そうなんだ。
[微笑みながら、言う。『お父様が作った』という言葉は否定しない。 彼女の幸せを壊したくないから。 そして、続く言葉に]
え。僕じゃない?って何が?
[きょとりとしつつ、続ける。]
取られちゃう、って。 人形の月紅石が盗られてるらしいって事件のこと?
[そこまで言って、気付いた。疑われていた事に。]
(102) 2010/09/07(Tue) 00時半頃
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ふっ。あはは。 そっか。僕か。
[また、くすりと笑う。]
僕、この街に来たばかりなんだけど。 あ、でもさ。 ここ、僕が生まれた工房だったんだ。 ……ついさっき、気付いたんだけどね。 [この位なら大丈夫だろうと、真実を話す。 記憶がリセットされているなら、『僕達』と言わなければ問題はないだろうと。]
(103) 2010/09/07(Tue) 00時半頃
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あ。いいえ。 [メンテナンスかと問われれば>>100、慌ててふるりと首を振って。 同時に、やっぱり自分の事は聞いていないのだと思う。 工房の中へと入っていく姿を見ながら、ホリーの言葉に>>101]
ううん。僕もメンテナンスではないんだけど。
[『制作者』という事にはこくりと頷きつつ。 開け放されたままの扉に、少し迷いながら。]
……んー。 検査、してもらおうかな?
ホリーはどうする? 帰るなら、送っていくよ。 危ないし。
(104) 2010/09/07(Tue) 01時頃
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にゃっ!!??
[まさか聞こえているとは思いませんでした。 驚きながらも、頭を下げます。]
ご、ごめんなさい。いえ、あの…分かってはいたんですが…。 少々、事情がありまして…。
[失礼なことをしたうえに、この様子はとってもまずい気がします。]
えぇ、月紅石だけでなく、宝石までとられてしまったら嫌だなぁとおもいまして…。 お父様がおっしゃってました。 『お前のダイヤモンドは、少し変わったカットをしているんだよ。』 と。
[そう言って、その形を地面にこそこそと描きますが、あまり上手には描けません。]
…た、多分…特徴は捉えているんじゃないかと思います!
[それでも、意味もなく胸は張りました。]
(105) 2010/09/07(Tue) 01時頃
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でも…
[続けて、工房とギネスさんを見ます。]
そうですか…ここで生まれたのですね…。
[しみじみとその工房を見上げました。 なぜか懐かしい気がするのはなぜでしょう?]
(106) 2010/09/07(Tue) 01時頃
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―工房内―
[開け放したドアの向こうから、朧げに聞こえてくる双子人形の会話。 その様子がどことなく不自然であることに首を傾げつつ、工房の整頓を諦めて紅茶を入れはじめた。
湯が沸くまでに目を通す、溜まりに溜まった郵便物。 全部も読んでいられないため、早めに読むものと後回しにするものに選り分ける。 かつてのクライアントから届いていた一通の手紙は、後回しの山に振り分けられた]
(107) 2010/09/07(Tue) 01時頃
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[スカーレットさんに言われて、思わずはっとなりました。 そろそろ帰らなくてはさすがにお父様も心配するのでは?]
私は、ここで失礼します。 あ、スカーレットさんは折角ですので検査してもらった方がいいですよっ! 心配していただかなくても、道もわかりますし、まだあたりも明るいですから。 それに……
[お父様へ紹介なんて…まだ早すぎます。と言う言葉は飲み込みました。 まだお付き合いもしていないのに…などと不埒な考えを起こしつつ]
なんでもありません。では、失礼しますね。
[恐らくは真っ赤になったであろう顔を隠すように頭を下げて、*その場を離れました。*]
(108) 2010/09/07(Tue) 01時頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2010/09/07(Tue) 01時頃
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ううん。何も。気にしてないよ。
[慌てて謝罪する様子>>106に、頭をぽふぽふとしながら。]
うん。そうだね。 月紅石を盗るなら、きっと宝石も一緒に盗られちゃうよね。
[そう言いながら、地面に図形が書かれていくのを見つめて。 初めて聞いた様に、相槌をうってこくりと頷きながら。]
大丈夫だよ。もしもの時は。 僕が君を守るから。 [ぽそりと言う。 『探偵先生』の所にいるなら、自分に出番などないかもしれないけれど。 そうして、ホリーが工房へと視線を向ければ、自分もそちらへ目をやって。]
(109) 2010/09/07(Tue) 01時頃
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……うん。
[こくりと頷くその表情は、ホリーと同じものだったかもしれない。]
(110) 2010/09/07(Tue) 01時頃
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そう?
[帰るという言葉>>108に、そう答えつつ。 送っていこうとしたのだけど。
……なんだかとても早口で。かつ。 慌てて去ろうとするので。 その様子に目を丸くしつつ。]
き、気をつけて!
[咄嗟に、その後姿それだけ言って。 向きを変えると、工房の扉をくぐった。]
(111) 2010/09/07(Tue) 01時頃
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― 工房内 ―
すみません。 お言葉に甘えて、検査をお願いしたいのですが。
[急な検査の依頼。そしてマスターも伴っていないのにと。 少し恐縮しながら扉をくぐり、中の方へと声をかけた。]
(112) 2010/09/07(Tue) 01時半頃
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―工房内―
あぁ、そこの作業台に上がれ。 ……『妹』はどうした。
[指し示すのはいつもの作業台。合革を貼った広い板は、見ようによっては医者の診察ベッドのようでもあるか。 新作の人形は部屋の片隅の椅子に座り、未だ夢の中。
ポットから二つのカップに紅茶を注ぐと、片方を『姉』の人形に差し出した]
(113) 2010/09/07(Tue) 01時半頃
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あ。はい。
[中からの返事と指示に、こくりと頷いて。作業台に座る。]
ホリーですか? 家に帰りましたよ。
……あ。ありがとうございます。
[紅茶のカップを両手で受け取ると、一口飲んで。]
おいしいです。 [言って、にこりと微笑む]
(114) 2010/09/07(Tue) 01時半頃
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|
そうか。
[先に帰ったという言葉に頷いて、自分も紅茶を一口含む。 ここで気の利いたことを言うような性格でもなく、またそういう発想もなく。 ただ、紅茶を飲んだ人形が笑みを見せると、つられるように少し笑った]
まず眼球から調べよう。 少し上を向いて。えー、と、名前、
[ランタン片手に歩み寄り、人形の顎に手を添え、顔を覗き込むようにしながら]
(115) 2010/09/07(Tue) 02時頃
|
|
あ!えと。 スカーレット、です。
[まだ名前を名乗っていなかった事に気付いて。慌てて答える。
持ったままだとこぼしてしまうから、紅茶はひとまず台に置いて。 眼球の検査が始まれば、作り物の瞳でじっと見つめて指示に従う。]
(116) 2010/09/07(Tue) 02時頃
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スカーレット……。 何処か調子の悪い場所や、気になる所はあるか?
[ランタンの位置を変えて様々な角度で光を当てながら、眼球を覗き込む。 眼窩に嵌めたままでは解りづらいが、朱い目の奥には『9』の銘が刻まれている。
同じ日に完成した二体のうち、一体だけが検査を望んだ。何か不調でもあったかと思いながら]
口あけて。
[頬に手を添える]
(117) 2010/09/07(Tue) 02時頃
|
|
特には、ないんですけど。 大分走ったので、腕とか脚とかが少し不安です。 疲れてるだけなら良いんですけど。 ちょっと重い様な気がして。
あと、どこか悪い所があれば一緒に。 診ておいていただけたらなと思って。
[言いながら、指示の通りに口を開ける。]
(118) 2010/09/07(Tue) 02時半頃
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走る?
[自分の作品は、あまり激しい運動を想定しては作っていない。客層からしても、運動能力より外見を優先して求められていた]
どうしてそんなことを……、
[尋ねかけて、言葉を飲み込む]
……口腔も異常なし。 関節を見るから、後ろ向いて。 [そう言って、服のボタンに手をかける]
(119) 2010/09/07(Tue) 02時半頃
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美術家 ギネスは、メモを貼った。
2010/09/07(Tue) 02時半頃
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えっと……。 [どうしようかと思った所で、深くは追求されなかったので。 同じく言葉を飲み込んで。]
あ。はい。
[くるり、そのまま後ろを向く。]
(120) 2010/09/07(Tue) 02時半頃
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―工房―
ええと。 このオイルが関節用で、塗布後軽く馴染ませた後六時間は絶対安静。 で、これが除埃剤。一日三回、うがいの要領で使用……。……でしたっけ?
[あれやこれやと出されたオイルや薬品を、老人の前でざっと確認してみる。 今までマトモなメンテを受けずに動き続けていたのだ。想定よりも損傷は激しかったらしく、修繕箇所は予定より増えていた。『この伸びきったゼンマイでよく動けたものだ』と、感心されてしまう程に。]
(121) 2010/09/07(Tue) 05時頃
|
|
[からくりの応用でやや激しい運動にも適応している老人の作品の中でも、彼女の型は特に関節部の動きが細かに、かつ柔軟になっているらしく。 九年間、行った先の工房で簡易メンテナンスを受ける機会も度々あったが、やはり製造工房でないと細部メンテはなかなか行えないらしい。]
[一ヶ所一ヶ所、劣化の度合いと修繕の必要な箇所を説明されるのだが。]
でも、今動いてるならそれはそれで……。
[……実は、ピンと来ない。]
(122) 2010/09/07(Tue) 05時頃
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……い、いえ。勿論、いい機会ですしきちんとした修繕をお願い致します。座長夫妻も、了承して下さってますし。
[老人も高齢だし、シスカも寿命の1/3に届こうとしていた。 良い機会だし、時間と費用は掛かっても良いから新品同様になってこいと背を押してくれた、皆の顔が浮かぶ。]
…………。
[……と。彼女の思考に、かねてからの疑問が過った。]
(123) 2010/09/07(Tue) 05時頃
|
|
マイスター。 ……《恋》とは、どういう物なのでしょう? 私の心は、《恋》をするように造られているのでしょうか?
[……やや不思議そうな顔をした老人は、やがて破顔し。ただ一言、彼女に告げた。
――《心》は【造る】物ではなく、【宿る】物なのだ――
……と。]
(124) 2010/09/07(Tue) 05時頃
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|
……【宿る】? そんな、だって。人形の心は、石を取り出されたら消えてしまう物なのでしょう?
[そのような曖昧な《心》に【宿る】という表現が当てはめられるのが、どうにも腑に落ちない。]
月紅石と宝石の相性だとか、宝石のカットだとか。そういった組み合わせで、造られる物だと、旅先では聞いた事もありますが……。
[と。いよいよ笑みを深める老人に首を傾げつつ。]
……えぇと、つまり。どんな《心》が【宿る】のは、マイスターの預かり知らぬ所……と?
[何処と無く求めた答えとは違うように感じるが、老人は柔らかく頷いた。]
……《心》……。
[……考えこむ様子に老人は一筆走らせ、一通の書状を彼女の手に渡した。]
(125) 2010/09/07(Tue) 05時頃
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? これは……?
[それは、街外れの図書館へ宛てた、貸し出し依頼。図書館の位置と借りるべき本を教えられ、]
……この本を読んでみろ、という事なのでしょうか……?
[頷く老人の姿に、これが自らの求める答えの鍵になっている事を察し。彼女は、よく解らぬながらも老人に礼を述べた。]
(126) 2010/09/07(Tue) 05時頃
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―工房・入口―
[見送る少年とからくり人形の姿があったかは定かでは無いが、検査――人間で言うところの《問診》に当たるだろうか――を終えた彼女は、工房を後にした。]
……この通りを、真っ直ぐに行って……。
[どのみち、暫く滞在する事になる街だ。折角ならば、と、渡された地図に沿って煉瓦造りの建物を*目指した*]
(127) 2010/09/07(Tue) 05時頃
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|
[スカーレットの白い右肩に左手を置き、右手で人形の右腕を動かす。 上下左右、関節の可動範囲を確かめ、動きの滑らかさを見る。 同じように左肩も確かめた後、作業台の上に小さな体を寝かせ、足の関節を確かめる]
……ん、
[足の付け根に手を添え、片足ずつ、膝が胸につくくらいまで曲げ伸ばしさせて]
これは……、足の関節部のゴムが劣化している可能性があるな。 腕の関節に大きな問題がないことから見ても、ただの経年劣化ではさほど弱らないはずなのだが。
[足を曲げのばしさせると、不自然な軋みが微かに手に伝わる。 人形の内部に仕込んだゴムは、いわば靭帯のようなもの。 あまりに劣化が進むと、内部で切れる危険性がある。 しかし日常生活程度の動きで、そこまで負担がかかるとは考えづらく]
よほど足の付け根や膝に負担をかけたか。 早めにゴムを取り換えた方がいい。
[それはつまり、検査だけでなく正式なメンテナンスを必要とするということ]
(128) 2010/09/07(Tue) 20時半頃
|
美術家 ギネスは、メモを貼った。
2010/09/07(Tue) 20時半頃
|
[腕、脚、と順に診てもらう。 脚の曲げ伸ばしの際、言われた言葉にどきりとして、 誤魔化し笑いを浮かべつつ。 『ゴムの交換が必要』>>128と聞けば]
……え。えっと……。 ……マスターと一緒に来る事は、できないんです、けど。 やっぱりメンテナンスはマスターと一緒じゃないとダメ……でしょうか。
[とても困った。どうしたら良いのだろうと。]
(129) 2010/09/07(Tue) 22時半頃
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|
―探偵事務所―
[事務所に戻ると、自室へと向かってベッドの上で横になりました。]
……スカーレット…さん…。 なんでしょう…やっぱり何か違うというか…気になるというか…。
[そんな事を呟きながら小さくため気をつきました。 お父様はと言うと、事務所の方でなにやらお客様とお話中のご様子。]
…お父様が言っていたお話しって、なんなのかしら?
[そんな事を呟きながら、ベッドの横の本棚から一冊の本を取り出すと、それを静かに読み始めました。]
(130) 2010/09/07(Tue) 23時頃
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鳥使い フィリップがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(鳥使い フィリップは村を出ました)
|
[ベッドに横たわる少女を見下ろしている。僕は今、とても優しい目をしている自覚がある。 ベッドで眠る少女は大層美しく、白銀の長い髪を枕に拡げ、胸の上で両手を組み、 血の気を失った肌、閉じられたまま開かれない瞳、今にも言葉を紡ぎそうな唇。
それでも、手が置かれた胸が呼吸で上下することはない。
その少女は"生命"を失った人形。]
ねえ、僕がみんなからなんて言われてるか、知ってる? 人形気狂い、だって。失礼しちゃうよね、君はただの人形じゃないのに。
[くすくすと笑い声は高い天井に吸い込まれた。
広いお城の一室。そこが人形の少女に与えた部屋で、僕が一日の大半を過ごす場所。]
(131) 2010/09/07(Tue) 23時半頃
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[きゅるる、とお腹が鳴る音がする。]
ああ、ごめんよカリュクス、お腹が空いてるのは今思い出したんだ。ちゃんとご飯を食べるよ。だから心配しないで。
[表情を動かすことがない少女が"生前"していた心配の表情が脳裏に浮かぶ。いまではもうあやふやな記憶だけど。]
しばらくの間、ひとりにさせるけど、僕を変な目でみる使用人は全員首にしちゃったし、外で食べてくるよ。 いってきます、カリュクス。
[熱の無い少女の頬にくちづけを落として少女の部屋を出る。 荒れ果てた城内の様子を気にすることなく、きちんと戸締まりをして寂れた庭園を抜けて酒場へと向かう。]
(132) 2010/09/07(Tue) 23時半頃
|
|
[窮した様子のスカーレットを黙して眺め、無意識に手が煙草に伸びる。その手を途中で止めると、飲みかけの冷めた紅茶を啜る]
……例え必要とされるメンテナンスであっても、持ち主の許可なく人形に手を加えることはできない。君の造り主である私でも、それは例外ではない。 持ち主のいない人形なら話は別だが、そうでなければ、他人の所有物を無断で損壊したことになる。
[そこまで言って、ふと、口をつぐむ]
スカーレット。君の今の持ち主は……、
(133) 2010/09/08(Wed) 00時頃
|
|
[僕が通りかかると、大概の人間は離れて行って眉を寄せてひそひそと話す。 聞かなくても何を言ってるか知ってる。 人形気狂いの領主。動かなくなった人形にかまけて領内を治めることを辞め、婚期を逃し、跡継ぎも作らず、シュタイナー家を根絶させようとしている愚者、と。
さすがに通いなれた酒場ではいまさらそんな事実確認をするものもなく、落ち着いて過ごせるのだが。
酒場に着けばいつもの席に落ち着いていつものメニューを注文した後、ぽつりとひとこと。]
そうは言ってもね、独身なのは仕方ないじゃないか。僕はモテないんだから。ねえ、カリュクス。
(134) 2010/09/08(Wed) 00時頃
|
美術家 ギネスは、メモを貼った。
2010/09/08(Wed) 00時頃
双生児 オスカーがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(双生児 オスカーは村を出ました)
|
……。
[『居ない』と言ったら嘘になるし。 何か嘘を吐いて誤魔化して、直してもらったとして。 もしも今後、何か問題が起きたとしたら。
……制作者に迷惑をかけるわけには、いかない。 嘘は吐けない。 例えば、正直に言って、捕まる事になったとしても。]
[覚悟して、ぎゅっと掌を握り締める。]
(135) 2010/09/08(Wed) 00時頃
|
|
……僕は。 マスターの所から、逃げてきたんです。 だから、マスターと一緒に来る事はできなくて。
そうですよね。人の所有物を、勝手に直す事はできない。 浅慮で、すみませんでした。
[そう謝罪して、ぺこりとして。 検査の代金だけ支払って、作業台から降りようとする。]
(136) 2010/09/08(Wed) 00時頃
|
|
[カリュクスは僕より年上だった。 僕の子守り兼遊び相手として造られ、三十年近くを共に過ごし、十年前に止まってしまった。
カリュクスが止まった時、月虹石を集めて願いをかけてみたんだ。
"元のカリュクスを返してください"って。
もちろん叶わなかったよ。でも、いまでも。僕が願いをかけたこととその顛末は語り種になっているから、誰がしっていてもおかしくないかもね?]
(137) 2010/09/08(Wed) 00時頃
|
|
[ふと、ノックの音にそちらを見てみると、隙間からお父様が顔を出していました。]
お父様…お仕事は終わったのですね。
[そんな風に笑いかけると、お父様はベッドの横に腰掛けて、ゆっくりとした口調で、私は拾ってきた人形だと言うことを話し始めました。 そして、中には石が入っていて、そのままその石を使っていることも…。]
……そう…ですか…。 でも、それなら私にはお父様に拾われる前の記憶があるはずですよね…?
[暫く考えこむと、お父様が笑って『焦らずゆっくり探しなさい。』と言ってくれました。]
そう…ですね。焦らなくてもいつか思い出せるかもしれませんね。 それに、今は大きなお祭りの最中ですし、私のことを知っている人も……。
[そこまで言って気がつきました。]
そっか…お父様、それで…。私、スカーレットさんを探してきますね。
[そう言って、事務所の外に出ることにしました。]
(138) 2010/09/08(Wed) 00時半頃
|
双生児 ホリーは、メモを貼った。
2010/09/08(Wed) 00時半頃
美術家 ギネスがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(美術家 ギネスは村を出ました)
|
[謝罪とともに告げられる言葉に、深い、溜め息]
……そんなことだろうと思った。
[自分のこめかみを押さえながら、ぼそりと呟く。 あの時。何かに怯えたように見開かれた目。 噛み合わない様子の双子人形の会話]
君は、どこへ行くつもりだ。
[代金を払おうとする、人形の小さな手。その手を押し返すように、掌で止めて。 次の言葉を、躊躇う]
……これから、どうするつもりだ。
[領分を越えていると、わかっていながら紡ぐ、言葉]
(139) 2010/09/08(Wed) 00時半頃
|
|
― 酒場 ―
[味気ないと感じながらゆっくりと食事中。]
慌てて食べると、君に叱られてしまうからね。
[癖になってしまった独り言はカリュクスが止まってしまったから。]
(140) 2010/09/08(Wed) 00時半頃
|
ウェーズリーは、色を無くした月紅石を時々ポケットから取り出して眺めている
2010/09/08(Wed) 00時半頃
美術家 ギネスは、メモを貼った。
2010/09/08(Wed) 00時半頃
美術家 ギネスは、メモを貼った。
2010/09/08(Wed) 00時半頃
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……気付かれて、いたんですね。
[俯きながら、ぽそりと呟いて。 顔を上げると、『失敗』という様な困った笑顔を浮かべて。 そして。]
どこへ、ですか? それは、まだ。決まってないんです。
[押し返された掌には、目を丸くしつつ。]
どうするかも、まだ決めていないんです。けど。 とりあえず、住める街を探そうと思って。 色々な街に行ってみようと思います。
[だからこそ、脚は大切だった。]
(141) 2010/09/08(Wed) 00時半頃
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誰かいないかな、僕のカリュクスの話を聞いてくれる人
[周囲を見回すが、一度は僕の話を聞かされた人ばかりで。 皆、巧みに僕と目が合わないように視線を逸らしている。]
(142) 2010/09/08(Wed) 00時半頃
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気づいたのは今しがただ。 だが気づく要素は十分すぎる。
[違っていればよかったのにと、言いたげな表情で。スカーレットの笑みに、溜め息をもうひとつ]
人形師としては、その足のままであちこち歩き回ることは、許可しかねる。
[スカーレットの手に重ねた掌。あの程度の検査で金は受け取れない。それに……、]
……月紅祭が終わるまで待てるなら。 懇意にしている流れの行商隊がいる。その馬車に人形一体分のスペースがあるか、尋ねることはできる。
[無愛想なままの表情で言った]
(143) 2010/09/08(Wed) 01時頃
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