22 共犯者
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―夜の森― [ ヘクターであった獣が森の深奥へ姿を消した後も、彼は暫く呆然としていた。 声を掛けられると、呼吸を忘れていた、というように唾を飲み込む。 彼は眼を瞑り、ゆるゆると首を振った。]
信じられません。あんな……
[ 両腕を身体に巻きつけ、自分で自分自身を抱き締める。]
あんな、ものが、この森にいるなんて……。
[ ふるり、と身を震わせた。]
(8) 2010/08/08(Sun) 10時頃
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―広場― [ 今夜、供物台に捧げられた柊の葉は6枚。 取りに行かなかった者の分も、ヴェスパタインが取り、それを綺麗に供物台の上に並べた。 今日初めて一枚しか減らない朝を迎えることになる。 彼は供物台の前で、祈るように頭を垂れた。]
(9) 2010/08/08(Sun) 10時頃
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―深夜の森― [ オスカーが自分の屋敷を出て、再び森に入ったのは何ゆえであったのだろう。 ヘクターの死で仇を討つ機会を永遠に喪ってしまった衝撃か? それとも、先程「僕も連れて行って」と叫んだように、無意識に、或いは意識的に死を求めてなのか?
それは、彼自身にしか分からない。 そしてもう、今となっては分かりようがない。
彷徨い踏み込んだ森の深奥で、オスカーは『それ』に出会ったのだから――
(10) 2010/08/08(Sun) 10時半頃
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―深夜の森― [ 出会った時、オスカーには『それ』が何であるかすぐには気付かなかったと思われる。
深い森の夜の底では、月の光さえ稀にしか届かぬ。 まして曇天の空。分厚い雲に遮られて、月はその面を隠し、星々の群れは消え失せた。 人の目では見通すことの出来ぬ闇が森を覆っていた。
だから、『それ』が彼の前方に現れた時には、樹々の織り成す濃い闇黒から細い影が分裂したように見えただろう。]
(14) 2010/08/08(Sun) 12時頃
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―深夜の森― [ 様々な段階の黒が支配する領域にあって、『それ』は滲む灰色であった。 ヒトの形に似た――ヒトに酷似したその滲んだ灰の形は、下生えを踏む足音も殆どさせずにオスカーに近付いてきた。]
オスカー。
[ 夜の深淵からの囁き。]
(15) 2010/08/08(Sun) 12時半頃
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お前の望みを叶えにきた。
[ その声を聞いた時、オスカーは何を思っただろう?]
(16) 2010/08/08(Sun) 12時半頃
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―深夜の森― [ オスカーが動くより先に、『それ』が動いた。 仄白い残像を彗星の尾の如く引いて。 殆ど一息に闇のなかを駆け抜け、彼の身体を引き掴んで地面に押し倒す。
うつ伏せに頭を掴んで押さえられ、背に圧し掛かられては、最早抗おうと彼の力では抜け出せぬ、 『それ』の顔が、捕らえたオスカーの肩越しに彼の横顔に迫る。 彼の耳元、『それ』はいっそ優しいとも形容できる声音で囁いた。]
お前の姉妹と同じように――
(17) 2010/08/08(Sun) 13時半頃
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―朝― [ 夜が明けると、ヘクターの死は村中に知れ渡っていた。 長年姿を見せなかった「御使い様」の死は、それなりの衝撃を村人たちに与えた。 自警団によってアレクサンデル家から運び出された遺体は、一旦ヴァンルナール家が引き取り、長老達の協議の後に、言い伝えに従って森に埋葬されることになった。
一方、朝になってアレクサンデル家から失踪したオスカーの捜索が自警団を中心として始まった。 祭儀の途中で夜の森には巡礼以外の立ち入りが禁止されているためである。]
(22) 2010/08/08(Sun) 15時頃
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―朝― [ 程無くオスカーは遺体となって村に帰ってきた。 大樹の下で発見された彼は、それまでの生贄と同じく四肢と頭部を外して並べられ置かれ、貪り食われた痕の残る無惨な状態であった。 彼の遺体は、自警団によって教会に運ばれ、彼の姉の隣に安置された。]
(23) 2010/08/08(Sun) 16時頃
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―午前― [ オスカーが遺体でもって村に帰還した後。 ヴァンルナール家を出たヘクターの遺体は、一度形式的に供物台に捧げられ、それから一族の男たちに担がれて森に向かうことになっていた。
途中、怒声を上げて飛びかかろうとした若い男が他の村人に取り押さえられる一幕もあったが、おおむね粛々と行列は進んだ。 見守る村人の中には、生贄となったソフィアとノックスの家族の姿もあった。 怒りをぶつけることも快哉を送ることもなく、感情を押し殺した表情を浮かべる彼らの心中は如何ばかりであったか。 そして、長老の一人として老齢と病を押して参列した、マーゴの祖母であるナタリアの、悲哀に満ちた嘆息は。]
(24) 2010/08/08(Sun) 16時頃
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―午前・自宅― [ 今日も彼は窓辺に座り、髪を梳く。 遠く草原や低木の繁みを縫って、村の中心へと続く小道を眺め、訪れぬ人を想う娘のように。
もうすぐまた出掛けなければならない。 梳いた髪を綱のように編み、彼はどんよりと曇った空の彼方に顔を向けた。]
(28) 2010/08/08(Sun) 18時半頃
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―昼近い午前・埋葬の森― [ ヘクターの遺体を担ぎ、森の中を粛々と葬列は進む。 そう、ヴァンルナール家の人間たちは、幾年にも渡り当主として戴いてきた「守り人」が喪われたことを嘆く。 彼らは先代の「守り人」を葬った時と同様、ヘクターを人間が立ち入りを許された領域のギリギリに横たえて去った。 後は、森の神――森に棲まう御使いに委ねる、というのが、代々続いていたしきたりであった。
そして今もまた。]
(35) 2010/08/08(Sun) 23時頃
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―昼近い午前・埋葬の森― [ ヴァンルナール家の担ぎ手たちが完全に去ったのを見届けてから、彼は地面に直に横たえられたヘクターの遺骸に近付いた。
跪き、頭を垂れる。 冷え切った苦い血を舐め、短い祈りを捧げた。]
我が同胞―― 汝の血肉と魂は我と共に。
(40) 2010/08/08(Sun) 23時半頃
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―昼近い午前・埋葬の森― [ そうして、彼はヘクターの遺骸を抱き上げ、森の奥へ歩み去る。 そこで彼の肉を喰らい、同胞たちの眠る地に葬るために。 昼なお暗い木陰に消えていく彼の背で、綱のように太く編まれた髪が揺れた。]
(41) 2010/08/08(Sun) 23時半頃
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―夕刻― [ 弱々しい陽光が森から消え去り、樹々の絡み合った根瘤から闇が染み出し、幹と枝の間を流れる。 彼は顔を上げ、大気に忍び寄る夜の匂いを嗅ぐ。 ――また巡礼の時が始まる。]
(74) 2010/08/09(Mon) 20時半頃
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―夕方・広場― [ 夕闇の迫り来る頃、ヴェスパタインが広場に姿を現した。 長い髪を固く綱のように編んで背に垂らした彼は、松明の明かりに白い貌が照り映え、あえかな光を放つよう。 儀式を見届けるために広場に集った人々は、悠然と足を運ぶ彼を見た途端、我知らず溜息をついた。まるで今改めて彼の美貌に気付いたかのように。 彼はうっすらと微笑み、他の巡礼たちに近付いていった。]
こんばんは。
(85) 2010/08/09(Mon) 21時頃
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―夕方・広場― 私は構いませんよ。
[ テッドの視線を受けて、彼は何処となく艶を含んだ淡い笑みを返した。]
その方が皆さんに取り残されて怖い思いをしなくて済みますし。
(93) 2010/08/09(Mon) 21時半頃
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―夕方・広場― [ テッドが慌てているのも知らぬげに、嫣然としなやかな身体を近づける。 濡れたような輝きを放つ宵月の瞳が、テッドのくるくる動く目を覗き込む。]
ええ。出来ればお願いしたいです。 凸凹のあるところは歩き難いもので……支えて頂けると助かります。
(98) 2010/08/09(Mon) 22時頃
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>>109 [ トニーの声につられるようにして空を見上げる。 雲の合間から丸みを帯びた月が顔を出していた。]
正確に言えば、明日から明後日の夜にかけてが満月なのでしょうけれど…… でももう満月といっても差し支えないでしょう。
[ 振り仰いだ白い横顔に降り注ぐ月光が淡い燐光を散らす。]
(113) 2010/08/09(Mon) 22時半頃
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―巡礼の森― [ ふっと何気ない様子で話を切り出した。]
そう言えば、トニー。
私はこの間教会でお話をした時からずっと考えていたんですが。
(115) 2010/08/09(Mon) 22時半頃
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>>116 [ トニーの視線を受けて、やわらかく微笑みかけながら話を続ける。]
その前に確認しておきたいのです。
トニーはまだ御使い様とお話したいですか? ニールさんが頼んだお願いを御使い様にするつもりでいますか。
それとももう、お話はせずに、御使い様を殺してしまった方がいいと思いますか?
(117) 2010/08/09(Mon) 22時半頃
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>>119 [ 考え込むように目を伏せると、淡い色合いの睫毛が頬に影を落とす。]
そうでしたか…… トニーはヘクターさんに会ったんですね……
(120) 2010/08/09(Mon) 23時頃
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なるほど。 トニーが知りたいのは、皆が殺されてしまった理由なのですね。
[ 黙したのは、考え込んでいるのか、この先の言葉を選んでいるのか。]
(123) 2010/08/09(Mon) 23時頃
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……あっ。
[ 薄闇の中、急に小さな悲鳴を上げた。 ふらりと身体が傾ぎ、テッドの腕に倒れこむように縋る。]
(124) 2010/08/09(Mon) 23時頃
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>>125 [ ふわりと髪や身体から甘さを感じる匂いが広がった。 テッドの腕に縋るように食い込む指は白くて長いけれども、紛れもなく力のある男の指、なのだが。]
ごめんなさい。ちょっと躓いてしまって。
[ そう言って、申し訳なさそうにテッドへと流す視線はなまめかしく。 寄り掛かる肢体が媚態を示す。]
(132) 2010/08/09(Mon) 23時半頃
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大丈夫ですか?テッドさん。 私はもう平気ですから。
[ 薄紅いろの口から、艶含んだ声がテッドを気遣うように零れた。]
(133) 2010/08/09(Mon) 23時半頃
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[ テッドからゆっくりと身体を離し、トニーへと顔を向ける。]
お話の途中ですみません。
トニーの死んだ人の姿を見る力が御使い様の御恵みとは面白い着眼点ですね。 であれば、御使い様はわざと自分たちを見つけられる力を人間に与えていることになりますね。 それは本来どのような使われ方をしていたのでしょうか……
(135) 2010/08/09(Mon) 23時半頃
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>>137 [ さっと顔を上げ、近付いてきたイアンを流し見る。 一瞬だけ瞳に過ぎったいろは、イアンの内側に立っているであろう波浪を面白がっているようだった。]
(140) 2010/08/09(Mon) 23時半頃
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この儀式は本来どのような意味があったんでしょうね? ただ殺されるために巡礼は森に入ったんでしょうか?
だったら、何故「一夜に一人ずつ」なのでしょうか。 御使いは巡礼の中に存在している、と教えられているのです。 そして、見つけること、殺すことを巡礼は許されている……
(142) 2010/08/10(Tue) 00時頃
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人が御使いを見つける力を持っているのは、 御使いがそれを許したから。
死者の魂を見る眼を持っているのは、 御使いの死を知ることができるように。
御使いの爪牙から守る術を知っているのは、 御使いより遥かに弱い人の子の不利を補うために。
[ 彼は朗々と吟じた。]
(146) 2010/08/10(Tue) 00時頃
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