35 WWV 感染拡大
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[立ち尽くしたまま、通例となった放送を聞いた。プリシラと、新入りの青年――男はアンノウンと仮に名付けた彼、二人が死亡したのだという内容。軽く肩を揉み、息を吐いて]
……クク。 全く、誰も彼も元気なものだ。
[笑い混じりに呟きながら、強張り切ったヨーランダの髪を撫でる。それから研究室を後にし、廊下を歩き始めた]
(11) 2010/11/02(Tue) 23時頃
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[男は解剖するべき死体があるだろう現場を目指す。死者を知らせる放送と同じに通例となった行動。殺されたのが適応者なのか、殺したのが適応者なのか、そんな事を考えながら歩いていた。犯人を捜そうというよりは、単に暇を潰すように]
……ふむ?
[ふと、幾らか離れた場所から聞こえてきた騒がしい物音に、興味を引かれた。進路を変え、其方へと進んでいく。声がよく聞き分けられる位置まで近付き、曲がり角から覗くと――その喧騒が目に映った。それぞれに歪んだ、己以外の生存者達の姿。 ユリシーズが手にする刃や、ゾーイの異様な姿を見ては、目を細める。すぐに彼らへ歩み寄っていく事はなく]
……本当に、元気なものだ。
[また、独りごちる。半ばを壁に隠す男の姿は、ユリシーズやケイト、ホリーからは死角に位置していただろう。とはいえ振り向けば判っただろうし、元から彼らの視線の先にいるゾーイには、はっきりと視認されたかもしれない]
(28) 2010/11/02(Tue) 23時半頃
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[曲がり角の陰から出て、近くの壁に寄りかかる。四人からは、未だ手を伸ばしても届かない程度に離れた位置。喧騒の中、現れた姿に気付いた者がいたかは判らない]
……随分、賑やかな事だね。
[その場にいる誰に話しかけるでもなく呟き、周囲の様子を眺めた。煌くナイフや鋏の刃に、視線をやり]
(35) 2010/11/03(Wed) 00時頃
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[ホリーが手にした鋏の先が、ユリシーズの左目に吸い込まれていく。視線の先の光景に微かな笑みを浮かべたところで――声を、かけられた。其方を向く。視線がかち合った、のかどうかは判らなかった。声の主の有り様はそれ程に異様だった]
……やあ、ごきげんよう。 ゾーイ、と呼んでいいものかな? 随分と思い切った姿になったものだね。
[形作ったばかりの笑みは消さないままに、挨拶を返した。怯えを見せる事はなく、しかし自ら距離を詰める事もなく]
(43) 2010/11/03(Wed) 00時半頃
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幸せに? ……足りない。 何が足りないのだろうかね。
[歪み切ったゾーイの顔を見据えながら、呟く。ゾーイから遠ざかろうとするケイトを見て、首を傾ける。男は下がろうととも、逆に向かっていこうともしないまま、佇んで]
……クク。
[ただ、笑い声を零す]
(52) 2010/11/03(Wed) 01時半頃
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