62 あの、夏の日
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―談話室―
[語られる怪談に、目を丸くして聞き入る。聞き入るが、お菓子を食べる手は止めない。皆が緊張して聞き入る中、お菓子を食べるぽりぽりという音が間の抜けた感じで響いただろう。
本を読むことは好きだった。お話を頭の中に思い描くのが好きだった。そのせいか、臨場感溢れるお話として頭の中で描かれても、どこか他人事で。好奇心に目をわくわくと光らせても、怖いとは思わなかったのだが]
――――!? びびび、びっくりしたー。
[さすがに暗闇の中響いた悲鳴>>3:153には少し驚いた]
ホリー、大丈夫だよー。 ちゃんとみんないるよー。
[安心させるようにそう声を掛けた。 ――――けれど]
(17) 2011/08/30(Tue) 03時半頃
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だだだだだだだだだだだだだっ!!!!!!
[突然、大きく響くノックの音。さすがに心臓がドッキリ跳ねた。 混乱する談話室内。 けれどやがてそれは、ベネットの仕業だと知れて]
大きなノックの音ですねー。 この寮、古いんですから、やりすぎちゃったら壊れますよー?
[心臓はまだどきどきしていたけれど、顔には出ない。いつもと同じようなぼんやりと眠たげな顔で、ベネットをたしなめるようにそう言った。……けれど、感じる違和感。
『ちゃんとみんないるよー』
――――本当に?**]
(18) 2011/08/30(Tue) 03時半頃
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―談話室―
[ヤニクが出て行って、ベネットとユリシーズが戻ってきて、談話室の人数は6人になった]
……ろく、にんー?
[呟いて、首を傾げる。テツが一人で脅かし役をして、残りは4組のペアになるという話だったような気がしたのだが……]
3組にしかならないしー。 ヤニクが戻ってきてもー、1人足りないしー。
[計算間違いだった?こんな少人数で? はたまた自分の勘違い? 答えの出ない疑問。膨らむ違和感。それらを押し殺して、努めて平常通りの声を出す。いつもは全く空気を読めないが、今下手なことを言うと、多分ホリーはもっと怯えるだろう。それくらいはわかった]
ヤニク1人で行っちゃったねー? 私たちはどうするー?
(22) 2011/08/30(Tue) 14時半頃
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[きょろりと周りを見回したけれど、もちろん真っ暗なのでみんなの表情は伺えない]
こういう場合はー、男の人の方から女の子にアプローチするもんだと思うけどー。 ちなみに私はー……。
[そこでふつりと口をつぐむ。ためらうような数秒の沈黙のあと、ふにゃりと笑った]
……誰でもいいやー。 私と一緒だとー、貞子と一緒みたいで怖い人もいるかもしれないしー。 可愛くない女の子よりー、可愛い子と一緒の方がいい人もいるだろうしー。 私とでいいって人がいるならー、誰でもー。
[後半は先ほど可愛くないと言われたことへのいやみである。意外と根に持つタイプというか、実は気にしているらしかった]
(23) 2011/08/30(Tue) 14時半頃
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[当り散らすユリシーズの方に顔を向けて、首を傾げた]
えっとー……。今停電して真っ暗なんですけどー。 真っ暗な中でどーやってくじをつくってー。 くじをひいてー。 くじになんて書いてあるか確かめるんですかー。 ろうそくの明かりなんかでそんなことやったらー、目が悪くなっちゃいますー。
[きわめて冷静に指摘した。おそらくユリシーズの神経を逆なですること間違いなしだが、本人に悪気は全くない]
(26) 2011/08/30(Tue) 18時頃
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んんんー?
[暗闇の中、交わされる先輩たちのやり取り。喫う?というの>>25は、煙草のこととしか思えない。 ユリシーズ先輩、またマリア先輩の神経を逆なでしてー、なんて思っていたのに]
マリア先輩ー、お礼ー……?
[響くマリアの声>>28は感謝の言葉。あれあれ、とぽかんとするのに。そんなの、ありえないのに。 なぜか、どこか、「知っている」と思った]
そうだよねー、マリア先輩はオトナなんだもんー……? って、何言ってるの私ー!?
[自分の口をついて出た言葉に、ますます混乱して。 けれど煙草を握りつぶされる音>>31に、はっと我に返った]
……そう、だよねー。 マリア先輩が喫煙なんてするわけないしー。 私ー……どうしたんだろー……。
(32) 2011/08/30(Tue) 19時半頃
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[マリアンヌの言葉に、うんうんと頷く。 そう、そのはずだ。高校2年の、暑い暑い夏休み]
うんー。ちょっと暑さでぼーっとしてたみたいー。
[照れ笑いを浮かべながらも、胸の中の違和感は消えないのだけど。 続くマリアの言葉には、目をぱちくり]
えー?マリア先輩はディーンと行くんですかー? い、いつの間にー。 ディーンも隅に置けないねー。
[いつの間にやらマリアとディーンの間にそういう打ち合わせがあったのだと思い込んだ。そうなると、自分の相手は]
ユリシーズ先輩がー、ホリーを指名禁止ってことはー。 私のペアはユリシーズ先輩ー?
[長い髪はまだ結い直していない。暗闇の中、長い髪を揺らして首を傾げた。 ユリシーズは貞子とペアの肝試しに耐えられるのだろうか。 さて、ユリシーズの返答やいかに]
(38) 2011/08/30(Tue) 20時頃
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ヨーランダは、ベネットに向かって、「天罰だよねー……」
2011/08/30(Tue) 20時頃
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んー?私は別に大丈夫だよー? さっきザラキ掛けられたけどー、私マホカンタしたしー。
[おそらくディーンの心配はそんなことではないはずだが、わかっていない]
ユリシーズ先輩がどうしてもホリーと一緒に行きたいってー、ホリーとマリア先輩にお願いするなら身を引くけどー。
[にこにこと笑顔での発言に、悪意は全くない]
(43) 2011/08/30(Tue) 20時頃
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ベネット先輩はー。食べ物投げちゃダメですー。
[文句を言いながらも投げつけられたクッキーはしっかりいただきました]
もぐもぐ……こんなんで私を餌付けできると思ったらー。大間違いなんですからねー。 ……むー?
[そこで何かに気づいた]
べ、ベネット先輩がー。食欲大魔王の先輩がー。食べ物をくれるなんてー……!? はっ、台風はーもしかしてそのせいー?
(46) 2011/08/30(Tue) 20時半頃
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ヨーランダは、ディーンいってらっしゃいー。暗いから足元とか気をつけてねー。
2011/08/30(Tue) 20時半頃
ヨーランダは、え?ユリシーズ先輩行かないのー?と素で聞いた。
2011/08/30(Tue) 20時半頃
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暑くなくてもぼーっとしてるけどー、暑い時は格別ぼーっとしてるんですー。
[ベネットの突っ込み>>49にしょうもない主張をしつつ]
……良かったですねー。ご希望通りの可愛い子でー!
[ふん、とそっぽを向いたのは、暗闇できっと気づかれない、はずだ]
(52) 2011/08/30(Tue) 20時半頃
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体に堪えるー……?
[ふん、とそっぽを向いていたけれど、思わずぱちくりと瞬きをして鸚鵡返し]
いやー、そのわりにとんこつラーメンとかー、結構重たいのも平然とー……? ……えー?
[とんこつラーメン?何のことだろう。自分の口から出た言葉の意味がわからなくてしばらく呆然としたけれど]
ち、違いますー。ミミズ花火じゃなくてヘビ花火ー。 にぎゃっ!?
[首を締め上げられた。多分否定するのはそこじゃない]
(57) 2011/08/30(Tue) 21時頃
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[暗闇で良かったと思った。赤くなった顔を見られずに済むから。平静を装って声を張り上げ返す]
味噌煮だけじゃないですー! 強風の中ー、じっとしていることにかけてはプライドのある私がー、頑張って大事に育てた線香花火をー、ネズミ花火で台無しにしたじゃないですかー!
[そんなプライドはいらない]
……枝豆とか酒ー!? ビールで懐柔しようとしたのはー、ベネット先輩だって同レベルだしー! ……???
[また、自分はおかしなことを言った。自分だけじゃない、ベネットも]
そそそそれにー、私だって気持ち悪かったからー、お互い様ですー! マホトーンー!リフレクー!えーとポケ○ンはわかりませんー!
[違和感が膨らむ。わからない。わからないから、呪文で応戦して誤魔化した]
(60) 2011/08/30(Tue) 21時頃
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[ベネットが離れると、僅かに肩の力を抜いた。ぶん、と頭を一度振って気を取り直し、ユリシーズの方へ顔を向ける]
困るっていうかー。ここでベネット先輩とホリーの恋のチャーンス☆をフイにしちゃったらー、ユリシーズ先輩馬に蹴られて祟り殺されちゃうかもしれませんよー?
[冗談か本気かわからないことを言った]
ってー、ベネット先輩ー。 私脅かす側じゃないですってばー。 ユリシーズ先輩、私のことなんか怖くないですよねー?
[にこーっと愛想良い(つもりの)笑顔を浮かべたその時、光る稲妻とどろく雷鳴。えもいわれぬ迫力を演出してしまった]
(62) 2011/08/30(Tue) 21時頃
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ヨーランダは、ユリシーズ先輩行きましょうよー。ほらほらー、いつまでもテツ先輩を待たせてるのも悪いですしー。にこにこにこにこ。
2011/08/30(Tue) 21時半頃
ヨーランダは、笑顔で追い詰めていることには全く気づいていない。
2011/08/30(Tue) 21時半頃
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はいー、行きましょうー。
[ユリシーズの内なる戦いなど知る由もなく、あくまでもにこにこと愛想よく]
行ってきますー。
[談話室の面々に手を振って、廊下へと出た]
ええっとー、1階はー、洗面所のところの鏡でしたっけー。 ユリシーズ先輩が設置したところですねー。
(70) 2011/08/30(Tue) 21時半頃
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見えるー?そりゃー、鏡は見えるもんですよねー。 でも、こんなに真っ暗だと何にも見えないかもー。
[あははーとのんきな笑い声を響かせながら、洗面所に足を向ける]
ユリシーズ先輩はー、怖いものってありますかー? 私ねー、台風もー、停電もー、怪談も怖くないですけどー……。 ……ほんとはー、今少し怖いことがあったり、してー……。
(76) 2011/08/30(Tue) 21時半頃
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……いなく、なるー?
[ユリシーズの声を聞きとがめる。まさにそれは、今自分が怖いと思っていることで]
なんていうかー、自分の感覚というかー、記憶というかー、そういうものが信じられない気がするんですー。 なんかー、あるわけないしー、言うつもりも無かった言葉がぽろっと出てきちゃったりとかー。 誰かから確かに聞いたのにー、誰に言われたのか思い出せなかったりとかー。 もっと誰かがいた気がするのにー、誰だったのか思い出せないとかー。
[洗面所が近づいてくる。努めていつもどおりの声で]
すごくー……すごくー、違和感というかー、もやもやするんですー。 得体が知れなくてー……それが「怖い」ですー……。
(83) 2011/08/30(Tue) 22時頃
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あとねー、あとー……。 私ー、ずっとこんな毎日がー、続くと思ってたんですー。 みんながいてー、暑くて死にそうでー、馬鹿なことやってー、楽しくてー。 毎日それが当たり前だってー。 ……でもー……。
[そこで、洗面所にたどり着く。怖くはないが、仕掛けがあればきっとびっくりはするだろうと思う。ドアの前で立ち止まり、仕掛け人のユリシーズの反応をうかがった]
(85) 2011/08/30(Tue) 22時頃
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ヨーランダは、ディーンは転んでないかなー?とふと気になった。
2011/08/30(Tue) 22時半頃
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……えー?
[ドアの前でユリシーズに制されて、ぽかんと口を開けた]
で、でもー、証の品をとってこないとー。 私怖くないですよー?
[困ったように首を傾げて]
ユリシーズ先輩ー、1人でとってきてくださるんですかー?
[もし、ユリシーズが1人で中に入ったなら、ドア越しにさっきの続きを語る]
それでねー、それでー……。 でもー、急に思うようになったんですー。 こんな毎日はー、全然当たり前なんかじゃないってー。 あっという間にー、ほんの一瞬で終わってしまうものなんだってー。 かけがえがなくてー、大事でー、戻りたくなっちゃうような特別な時なんだってー。 胸が痛くなるくらい切実にー、そんな風に思えて仕方なくなっちゃったんですー。
(97) 2011/08/30(Tue) 22時半頃
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ユリシーズ先輩さすがー。
[返事もせず、ためらいもなく一人で洗面所に足を踏み入れた(ように見えた)ユリシーズに、のほほんとした声で賛辞を送る]
ってー、ここの仕掛けしたのユリシーズ先輩ですもんねー。 自分の仕掛けなんてちょろいですよねー。
[まさか全然仕掛けがされていないなんて思いもよらない]
えーっとー、次は裏庭ー……は台風だからパスでー、2階の廊下ですねー。 ベネット先輩の仕掛けだからー、気をつけないとー。
(103) 2011/08/30(Tue) 23時頃
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とんでもねー……きっととんでもねーですねー。 でも絶対びっくりなんかしてやらないんですからねー。
[妙な闘志を燃やしているのでユリシーズの内心には全然気づかない。渡された花火を握り締め、万全の注意を払って2階への階段を上る]
どんな仕掛けなのかなー。 絶対足下に糸が張ってあったりするんですよー。その手は食わないんですもんねー。 あとお約束といえばー、こんにゃくとかー?
[階段を上り、さて、と廊下を一瞥した。真っ暗で何も見えないけれど]
男子部屋の廊下のー、色の違う窓ー。 私男子部屋の方は良くわからないんですけどー、ユリシーズ先輩どの窓かわかりますー?
(109) 2011/08/30(Tue) 23時半頃
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あー、そうなんですかー。ユリシーズ先輩の部屋ー、怪談の窓の前なんだー。
[多分それは言ってはいけないことなのだが、悪気は全くない。慎重に歩を進めるユリシーズのあとに、同じく万全の注意を払って続く。理由は全然違うけど。 その時、ピカリと空が光り、どおん!と雷の落ちる音がした。わあ、と目を瞠る]
稲妻って綺麗ですよねー。真っ暗なのにー、一瞬だけ真昼みたいになるのー。 美術の課題はもう終わったけどー、また描きたくなっちゃうー。
(116) 2011/08/30(Tue) 23時半頃
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[多分雷にそういう感想を抱くのは少数派で、ユリシーズの同意は得られないだろうが、思わずまた落ちないかなーと、窓の外に目をこらした。 早々と終わらせた美術の課題。今だって、絵を描くのは大好きだけど、描きたいものと描かなければならないものが一致するとは限らない。それが仕事というものだ。 それなのに、描きたいものは描かずにはいられないくせに、仕事で描かなければならないものとなると、どうにもストレスになってしまったりして。 そんな自分に行き詰まりを感じていたのだけれど]
でもー……この頃はー……描かなきゃいけない課題だってー、描くのが楽しかったんだよねー……。
[ぽつり呟いた言葉も思考も無意識で、本人は気づいていない。 どこかぼんやりしたまま足を進め……見事にボール>>0を蹴っ飛ばした]
にゃー!?
(118) 2011/08/30(Tue) 23時半頃
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ヨーランダは、ボールのワナにかかった!連動した物音が襲い掛かる!
2011/08/31(Wed) 00時頃
ヨーランダは、なんかにぎやかだねー?と首を傾げる。全然効いてなかった!
2011/08/31(Wed) 00時頃
ヨーランダは、ユリシーズの怒声にうわあーごめんなさいごめんなさいー
2011/08/31(Wed) 00時頃
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