194 花籠遊里
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[先程別れ、何処かへと飛んで行った蝶に呼びとめられれば>>11そちらの方を振り向いて。夜色の髪が一房耳元にかかる]
貴方様こそそろそろ宵も酣、翅を休めなくていいのですか? 温かな吾亦紅や光によっては銀に彩られる淡藤、薄桃の可憐な櫻、柔らかな朧月と魅力的なもありましょうに。
[ふと香ったのは煙管のモノではなく紙でできた煙草のものだったろうか。どこかムスクにも似た]
……煙草ですか。
[珍しく、その香りに興味を示した]
(15) 2014/09/14(Sun) 19時頃
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[ウィステリアと例えられれば>>16藤鼠色の着物がゆらりと夜風に揺れ]
輝く銀藤の前では色褪せましょう。 開花時期ではないですが…そうですね、気には、なります。
[蝶の口元緩く指が動く。その様子を見ながら眼差し注ぐはその先にある煙草の焔 友人とは違うその香りに興味が惹かれたとは告げず、唯気になる、とだけ言って]
(17) 2014/09/14(Sun) 19時半頃
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……癖、ですか。 でも、咲き誇る花見るのはとても目の保養になるものですので。
[とはいえ年上の、普段優しい花達の奏でる嬌声は、耳に届いたなら恥ずかしくなるのだなんて言えずに――自分の人らしい感情、羞恥心等他者に見せるのは、躊躇われていたためである]
ハイカラなものは好きですよ。 刻み煙草も好きですが、葉巻の香りもどこか落ち着く。 煙草盆も地下の部屋にはあるでしょうね。
[片目細めて問う蝶に、言の葉返して居れば蝶の視界に映る紅色>>18に瞳揺らすのを見る 炎はくすむどころかより一層燃えあがるだろう、なんて思うがこちらからそれを言うのは野暮というものだろう 笑みを深くした牡丹の花を見れば何処か色香を漂わせている様に感じただろうか]
(20) 2014/09/14(Sun) 20時頃
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…よろしいのですか?
[銀の蝶から此方に差し出された箱>>27、では1本と小さく会釈してそれを手に取る 実は煙草は初めてで、咥えてから――確か火種を灯すのだっけと思い至るもその手のモノは持っておらず。はむ、と端の方を歯で噛んだろう]
[此方に笑み見せる丁助は、赤く先端色づいた煙草の煙に抱かれてどこか妖艶さを感じる 此方も柔らかに笑むが、口に咥えた噛み煙草の苦さに少しだけ目元が震えたのは、誰にも気付かれていないと信じたい]
(30) 2014/09/14(Sun) 21時頃
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[煙を吹きつけられれば反射的、少しだけ目を閉じて 呟かれた言葉に]
……朧ならきっと、貴方のお気に召すかと。 でも手荒にはしないであげて下さいね? [優しい人ですからと友人を思い浮かべればそう告げて、朧を呼びに行ったろうか]
(35) 2014/09/14(Sun) 21時半頃
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ー少し前ー [苦みに震えた目元を見咎められていたとは思いもせず>>37、紅の花に会釈をして踵を返し、廊下を歩く
複数に混じるのは実は初めてで不安なことは、洩らしはしないが揺れる瞳に色づいていたろうか 朧を呼んだ後白一色の着物に袖を通す 焚き染めた香により僅かに香るは白梅紅、鏡面と言われた自分に戻る儀式
今宵も蝶の前で花開かんと、すっくと立ち上がり朧と共に地下牢へと向かった]
(43) 2014/09/14(Sun) 22時半頃
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[友と共に降りる地下牢、平常の顔を保ってはいたが困惑を隠しきれぬのは隣の友人も同じ様で>>46
一声、蝶に声掛ける友人の冷涼な声が地下牢に響き渡る。自分も人形の様だと揶揄された笑みを形作れば]
――お待たせ致しました。
[と、牢の中の蝶>>40へと告げる 唯、隣に友がいるということや複数人が初めてだという揺らぎが、鏡面に僅かに細波をたてていた]
(49) 2014/09/14(Sun) 23時頃
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むしろ忘れられなくなるかもしれませんよ。何にとは、言いませんが――――よしなに。
[此方へと誘う腕>>50にそう応えればその翅へと藤の花が触れんと房を垂らす。尾骶骨の辺りを触れる指>>51は迷いもなく、彼の手慣れた様子を伺わせた 友の顎先武骨な、しかし力強いであろう指がかかれば少しだけ心配そうな色を宿し朧の方を見つめたろう。朧月に口付ける際、男が問うた事に鏡面は揺らぐ]
……私は……
[珍しくも動揺を露わにしたのを見ればこの蝶はどんな反応したろうか 答えずともいい、という言葉に今は甘えて口を噤む。それが答えだとは思いもよらずに 内心漣をたてていたからか、双丘に彼の指が這い弄べば]
……っ
[吐息に混じる様に声が小さく、漏れ出たろう]
(56) 2014/09/14(Sun) 23時半頃
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それは貴方様が判断することでしょう。 それとも自分では選べないと?
[茶化す言葉>>63にはいつもの硝子の様な黒瞳向けるも、隣の友へと向けた視線に気づかれたのかと漣は揺らめく 膝が崩れ落ちる前に肩を貸されればそれを享受し。着物の上から藪を分け入る様にと侵す指 友の吐息零す音、聞こえる水音>>60それが耳に届けば滅多とない事ではあるが、おぼこの様に体が跳ねた 慰める様に弄ぶ様に、男の指は此方を掠め爪弾き。
『……嬲りたくなる。』
朧月に向けられたその声に一瞬咎める様な光を宿し蝶を見るも、それは花には許されぬこと。 一度目を閉じそれを消せば心配そうな視線>>66に大丈夫とばかりに笑みを見せる、が]
……っ。
[背後の窄まりを絹の上から一瞬、触れられれば目尻に朱が宿ったどうか]
(67) 2014/09/15(Mon) 00時半頃
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別段そう言うことはありませぬ。 …斯様な事もありませんよ。私は花、蝶に買われた存在故に。
[問いかけ>>71にはそう返すも揺れる瞳がそれを嘘にしていた。依怙地を張れば友に迷惑がかかるのか、と蝶の口からの言葉に、狼狽する様子は鏡の様に凪いでいると言われた普段とは一線をかしており、表面は取り繕ってはいるものの困惑は全身をゆっくり浸していった
白裾を掻き分け武骨な指が菊座に触れる びくり、と肩を震わせれば一房に括った黒髪が跳ねた]
……貴方様の、お望みのまま。
[今まで湖面とも云われてきた 相手が望むまま反応を返すもまるで鏡に映った自分を抱いているようだと言われた事が何度あったか。それは本音の感情を抱かれる時に出さぬ故のことであった それが面白いと買う客もあれど一見すればもういいという客の方が多かった 自分から誘えという言の葉、常の様にとしようとするも一瞬羞恥浮かべた友人>>72を見れば揺らぎ、まるで生娘が手管も分からず縋るような色を蝶に見せた
だが、その色を即座に散らせ、まるで指を咥えこむかの様に窄まりに押しつけるようにして緩やかに腰を揺らせ、そ、と彼の肩に手を置いてその鎖骨をゆるりなぞった]
(75) 2014/09/15(Mon) 01時半頃
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[人らしくなってきた、と笑みを浮かべる蝶>>81掛け布どころか鏡の中まで侵入しそうな視線が何故か怖い、と感じ 抱きよせた腕は力強く、鏡台の骨組みを揺らす。背が撓るのと同時に束ねられた髪が2,3本虚空に散った 花薄雪の香油の香りが彼の先程吸っていた煙草の香りと混じり合い麝香の様な色を帯びる 夢心地、よりもむしろ夢から引き摺りだす様なそれにひくり、と鼻が鳴った
『親鳥の振り』
その言葉にはっとした視線返せばそれと同時に蕾を拓く香油に濡れた指先。それは花弁が朝露に濡れて開かれる様に緩やかに、優しく。まるで初物を相手にしているかのようなその扱いに、朱が奔るのを止められぬ
つぷり、と内へとそれが誘われれば熱を帯びた吐息が零れ、中で緩く形を変えれば圧迫感に本の僅か眉を寄せ、耐える されど啼けと手首に口付け囁く蝶の鱗粉は、それを許さぬとばかりに絡みつく
それになぞる指先が震える様はまるで粗悪な鏡が衝撃で少しばかり罅割れた様だった]
(89) 2014/09/15(Mon) 02時半頃
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[教える様に奉仕して見せろと男の逞しい竿が夜気に晒される>>76 それに一瞬息詰まらせつつも手慣れた様に奉仕する友>>84
月明かりも届かぬ地下牢、宴は始まったとばかりに**]
(90) 2014/09/15(Mon) 02時半頃
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[視覚効果――錯視という言葉がある 同じ図形が配置によって歪んだり大きさが違ったりして見える、そう寝物語にかつての客が語っていた。確か数学者だったか…
複数花を愛でる蝶もいる、とは聞いたことがあったがまさか自分が当事者になるとは思わず。友が男の一物を咥える姿を見ると云うのは何故か此方に羞恥心を齎した]
…ぅ……
[目を思わず逸らせば中の指を強く感じ、抑えきれぬ声があがる 啼けと云われて取り繕う様に啼いた音ではなく、極々自然に漏れ出た音であった。それを理解すればかっと胸が焼けるような焦燥に襲われる 目を瞑ってしまえばこの困惑から逃れられるのだろうかと、婀娜っぽい仕草を魅せながら彼の唇を指でなぞり歯列へと色持って触れようとしつつもほんの僅か、睫毛が震えた]
(109) 2014/09/15(Mon) 17時半頃
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[朧、と友の名を無意識に呼ぼうとするのを堪える 呼んで何がしたいのか、と言われれば答えられないからでもあった。蝶に奉仕する姿は何時もの凛とした佇まいから一転艶を帯びており、それは年期の深さと抑えきれぬ色気を醸し出していた それを見る蝶の視線は熱を帯びていたか、どうか――されどその問いを発することは無く、胸中に呑み込んで蓋をする
視界の端に揺れる濃茶の髪と鳶色の髪結い紐が薄暗い地下牢であるのにはっきりと見える いつまでも自分だけ受け身、というわけにはいかないだろうと茶色の蝶の耳朶を甘く食んでもっと刺激を、と強請る その際前髪が蝶の頬を柔らかく擽ったろうか]
――焦らしなさいますな。もっと貴方様の思うがままに致してもよろしいのですよ?
[と、耳元で囁けばさて蝶はどんな反応をしたろうか]
(110) 2014/09/15(Mon) 17時半頃
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……お人が、悪いっ……
[男の問いかけ>>114に答える声は掠れ、友の痴態に羞恥を覚えているのを様々と見せつける様な響きを帯びていた。増える指は燻ぶる熱を更に高め、内側から丁寧に花弁を剥いでいく様に快楽に耐えようとする意思を取り去ってゆく 友の奉仕は嫌が応にも視界に入る。花房が揺れる様子は蝶の目を楽しませたかどうか
小さく零した声に対して満足げな表情の蝶は、増やした指で一番感じる部分に触れる。撫で擦り、くにと押し上げまるで玩具を弄る様に楽しげに。その際くちゅりと香油と腸液が混じり合った音が漏れ、薄雪の香りは濃さを増す。明らかに高ぶり熱を帯びているのだと蝶に伝えるかの様に
此方の何処か挑発めいた誘いには、唆す言葉が顎先への口付けと共に返り 同時に更に水音が響けばかっと躯が熱くなった 律動に合わせ揺らめく腰は春風に棚引く藤の花 蕾は夜露に濡れ、蜜蜂の針で開花せよとつつかれる]
(120) 2014/09/15(Mon) 20時半頃
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ぁ……
[と、続けられた言葉にゆるりと瞳は真正面に友と――怒張した蝶の熱を捕える 穢れる雛が見たいか、なんて言葉と共に朧に与える責めを見れば少しだけ困惑した様子を見せたろう]
――もう十分、熱くなっておられるでしょう? 早く味あわせて下さいな。貴方様の熱を。
[と、媚び強請るような願いと共に彼の胸元に手を置き、頭を肩にしな垂れさせる。婀娜花の様な振る舞いと裏腹にその大きな一物を見てしまったこと、普段の様に取り繕い鏡面の様に凪いだ己を維持できず。何処か羞恥を押し殺したような声音になってしまったろうか 男の肩に、黒の髪が流れ落ちた]
(122) 2014/09/15(Mon) 20時半頃
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[彼の指は的確に閉じられた蕾を花開かせる。最初の頃の異物感は既になく、もう指の形を覚えたとばかりに秘肉は指に絡みつき奥へと誘うかのようにうねった。その際零れるのは切なげな吐息。それは蝶の項にかかり熱さを伝えたろうか
自分の昂りを、見られているのを感じ>>131、薄く紅に色づく肌と、下肢に見える膨らみを見つめる視線に一層首筋を桃色に染め上げた
やがて躾と称してその白濁を友の顔へと降り注げば、蝶は小さく笑みを零す]
おぼ――……っあ
[友の名を呼び咄嗟にその白を拭おうとすれば引き抜かれる指。その際行かないで、と縋りつく糟糠の妻の様に中の襞は去りゆく指に絡んだろう ふるりと身体を震わせれば、きな、と蝶の呼ぶ声がする そのまま声の主の方、言われるがままに膝上へと躯を滑らせる――が。 目の前にいるのは、白雲に塗れた朧月 どうして、と声にならぬ声が漏れる 何時もの様に無意識に腰は浮き、男の怒張を咥えこもうとするも、告げられる言葉にいやいや、と言わんばかりに首を横に振ろうとして
だが自分は花。買われた花は蝶の言葉に従わねばならぬもの。震える脚を叱咤し広げようとすれば、引き寄せられその熱に穿たれ]
(140) 2014/09/15(Mon) 22時頃
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――ぁ…あ……っ
[熱に濡れた囀りが、地下牢に響き 体は貪欲にその熱を求めきゅうと締めつけ、漏れ出る吐息は色を帯びる 目尻を朱に染め、潤んだ瞳で目の前の友に晒された藤。掠れた様に息を吐きながらも、蜜吸う蝶にもっと深くもっと色濃くと誘う様に自分を引き寄せた腕に己が手を絡ませた]
(141) 2014/09/15(Mon) 22時頃
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[首裏への接吻>>146に煽られる体は白梅香を匂いたたせ、力抜けた躯、目尻から零れるは蜜か涙か。繋がりを友の眼前晒されればひゅ、と息を吸いこんで。羞恥に身も心も焦がしながらも体制を変えた際の緩やかな刺激に甘い声が漏れ、きつくしつつも躯を穿つ熱を招き入れる様に、中の襞は奥へ奥へと誘いこみ、美味しそうに咥え入れた
そして次に云われた言葉にびくり、と全身が強張る]
……っ!? ぁ、ヘクター様……っ
[おやめ下さい、と掠れ震える声で懇願するもゆるりと振られ律動する蝶の持つ太針 地下牢に響き渡るは肌の音と嬌声だったろう 結合部を晒されるというのも経験はあったが――他者へ見せつけられるということなどなく 羞恥と快楽で潤んだ瞳から涙が一粒頬を伝って零れ落ちた そこには凪いだ湖畔の様な鏡は無く、罅割れ今にも崩れ落ちそうな様相を呈して
裾開かれればあらわになるのは日に焼けていない肌と赤黒い蝶の立派なモノに貫かれた菊門 それでも漏れ出る嬌声は、留まる事を知らず]
(154) 2014/09/15(Mon) 23時半頃
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[此方へと細く美しい友の手が伸びる>>149 柔らかく自身に口付けられれば身体が跳ねる 止めて、と哀願するかの様に首を振るもそれは許されぬ事だろう 友の舌で感じいる自分の浅ましさに震える唇。しかしそこから漏れるは後ろを突かれるがままに拾った悦楽混じった嬌声だった]
(155) 2014/09/15(Mon) 23時半頃
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[焦らす様に煽る様に、牢に反響する彼の重厚な声>>159は殊更にひび割れた鏡を震わせる]
ぁ…ぁ……ふぁ……
[合わせに差し伸ばされた手、胸飾りを摘まれ弄ばれればそこは南天の実の様にぷくり赤く色づいて。律動により齎される快楽は戦慄く唇いとも容易く決壊させて囀り啼くのを牢に琴の音の様に響かせていた。
掻き鳴らされ、爪弾かれれば唄うは高く甘い声で。淫売と罵られてもそれはもはや佚楽の火種をより燃えあがらせる香辛料にしかならなかった。 首筋齧られれば頸動脈にそれはあたり、捕食されている事実を顕著に知らしめて。
啼いて鳴いて。撓る背はピンと張りつめた弓の様相、赤い舌で味わうかのように舐められれば、花房は強く揺れ動いた]
ヘクター、様……
[震える声は冀う少女の様に、もしくは誘蛾灯の様に艶めいて主の名を呼ぶ 絡む襞はその声と共に一層締めつけを増しつつも搾り取る様に中の雄を包んだ]
(165) 2014/09/16(Tue) 00時半頃
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[時折朧が声を発する毎に>>164、熱い吐息がかかり身体が跳ねる。細く美しい指と熱い咥内に加えられた自身が色づきしとどに蜜を零すのを止められぬ
壊れ物を扱うかのように追い詰める彼に、ふるふる房を横に振り、声ならぬ声で制止を求めるがそれは聞き入れられないだろう]
ふ…っ…
[息を呑み込みつつ、限界が近い事を悟れば抱きかかえる蝶に潤んだ瞳でそれを訴えた]
(166) 2014/09/16(Tue) 00時半頃
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[聞いたか?と至極楽しそうに笑んだ主人から告げられる言葉にふるり首を振る>>171怯える様にそんな事はあり得ない、と云うかのように。
はらはら零れ落ちる涙が白の着物に落ち染みを作る。かの蝶の歓びは何処に在るのだろう。その辺りを察するのは友の方が早かったらしく、藤の花は与えられる甘露を待ち望み、怯え、飲み干して そのたわわに実った花房を緩やかに開花させていた]
(187) 2014/09/16(Tue) 02時頃
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[苛められ、弄られ。ぱらりぱらりと鏡の欠片が零れる音がする>>174 弾かれ硬さを増した飾りはその緋色を地下牢の薄明かりにくっきり映し。嬲る様に与えられる刺激は淫欲を導き、尚一層の甘い調を奏でた 水音と嬌声、それに時折混じる小さな声は他の牢の蝶の奏でる音だったろうか
深く深く、最奥まで暴こうかと穿たれた灼熱に、目の前に火花が散る。脳髄が焼け爛れる様な激しい律動、やがてそれらは内部に熱い飛沫を迎え終焉を迎える 二度、三度と腰を抱きかかえられ揺さぶられれば零れ落ちるのは明瞭ではない喘ぎ声 最奥に叩きつけられた衝撃は、最後の理性まで突き崩し、自身から白濁を散らした
ああそれが友の顔に降り注ぐのを見れば朝露が葉から零れ落ちる様にはらはらと雫が頬を伝い]
(188) 2014/09/16(Tue) 02時頃
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[やがて自身を犯していた物が引き抜かれれば、とろりと秘所から零れる、内へ放たれた白が一筋、腿を伝い濡らして。割れた鏡は今だ火照り上気した肌に珠の様な汗を滲ませながら喘いでいた
寝台へうち捨てられれば抵抗もせず其の身を白の布団に沈ませて、友が腕掴まれて彼と主人が口吸いする様子>>179をいまだ冷めやらぬ余韻の中、蕩けた瞳で見つめる。視線を逸らすことも忘れ、惚けたままに]
……――
[縹緲たる視界の中、耳に届いたのは友が己の名を呼ぶ声 目を伏せつつ蝶の接吻に応える友の目が伏せられる様子を唯見つめていた]
(191) 2014/09/16(Tue) 02時頃
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[呼気が口から吐かれる毎に中に呑み込んだ白がこぷり、と音をたてて居るかの様な錯覚を齎す>>229 上気する肌も、吐息までもが目の前の蝶の欲に呼応するかのように熱く躯を蝕む。 と、見つめた先の蝶が艶然と微笑むのを見れば今だ霞がかる黒瞳を瞬かせた 気怠気な笑みは、一体何を腹の内に飼ったのだろうか。そう思っていれば自分の上に友の身体が倒れ伏せる]
……なっ、朧っ!?
[一気に意識が覚醒し、罅割れた鏡が欠片同士が擦れ合い奏でる音がする 人の部分を曝け出したとは気づかぬまま、驚愕の目で蝶を見つめれば目を逸らすなとのお達しが]
目を逸らすつもりはありませぬよ。 蝶の命に花は、逆らうことはありませぬ…
[時雨の様に流れ落ちる朧の髪が頬を撫でる その時の彼の顔はどんな様子だったろう これほどまで近くで、顔を見るのは久しいなと考えながらもどうしてこのようなことを、と困惑し 揺れる視線は眼前の友と、それを齎した蝶へと注がれた]
(234) 2014/09/16(Tue) 22時頃
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[虚勢を張っているのだろうか、それとも凛と雲の無効で輝いているのだろうか>>235 この状態を崩さない様にと腕に力を入れる友へ向ける視線は不安と心配が混じったものだったろう 蝶と己の物とで化粧された白を拭おうかと手を伸ばそうとするが、その前に遠ざけるようにと弧を描いて顔は蝶の方へと向けられる
それに戸惑っていればぽたり、髪を掴まれ顎を逸らした彼の顔を彩る白が頬に落ち同時に蝶の声が響く>>240>>241
朋の顔はどんな顔か そう聞かれれば困った様に友を見る 戦慄く唇、揺れる瞳。日常が還ってくる そんな表情を荒々しい光宿した瞳で、蝶は捕えていたろうか]
(247) 2014/09/16(Tue) 23時半頃
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[やがて、少しだけ震える唇が紡ぐは友の痴態]
朧の雲が撮りさられた顔は色を帯びて御座います。 与えられる熱に潤んだ瞳、吾亦紅色に染まる頬、そして張り詰めた弓の様にぴぃんと鳴る艶やかな声
煽情的ともいえましょう。 白い夜露に濡れた大輪の華にてございます。
[淡々と述べる。どこか哀願するような許しを請う様な声音になってしまったのには気づかれない様に願いながら
腹の上では友が言葉通りの痴態を見せる>>246 褥を掴み皺が出来るのも構わず喘ぐ様はまさに花が咲き乱れる様であった]
(248) 2014/09/16(Tue) 23時半頃
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[腹上で睦みあう朧月と山繭。その大きな翅は月を覆い隠す>>251 色を匂いたたせる朧月、吐息、水音、肌が交わりうちつけ合う音、温度を感じればきゅ、と困ったかのように眉を垂らした]
……そ、れは
[蝶に告げられた言葉>>252、鏡の欠片は更に軋む ブルームーンよりも今や輝く月は、蝶の前でその美しさを際立たせ、悦ぶかの様なその声を聞きたくない、とばかりに緩く首を振る その様な事は許されないとわかっていたけれど
友の視線が此方へと蝶により向けられる そこに映る自分の顔は泣きそうな子供の様で
自分は花だ、華であると胸中で戒めなければ今にも崩れてしまいそうだった]
(260) 2014/09/17(Wed) 00時半頃
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[悦い夜と、告げる主の声は威厳に満ちていた>>266 鏡を割り、朧月を隠す雲を取り去って、男は満足げに息を吐いた様子で。こちらへ押しやられた友を抱き、迸りを受け止めた躯を褥へと横たわらせる
色に溺れた自分の貌を見られたくなかった、と藤の華は花房を垂らした それは友も同じだっただろうか
その顔の白濁拭いさり、ちらり主を見ればどうやら今宵の蝶は朧藤に満足した様子 明日はどの花愛でるのやらと乱れた黒髪を掻き上げて、拾い集め取り繕った鏡でその姿を見つめた それが、自分の花としての最後の行司だった
艶然とした微笑み湛え、如何でしたと笑う藤 外はもう、暁迫っていたろうか*]
(274) 2014/09/17(Wed) 01時半頃
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