275 突然キャラソンを歌い出す村
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―朝・教室―
[ヤニクは昨日交換できてないクラスメイトとも連絡先を交換しまくった。王子なのにいいのかと聞かれたが、これは日本で使う用だからと言った。トイレに行った際に、ヒュー達にメッセージをいれておく。]
>>7
『長くなりますが、昨夜一緒にいるところを見た人から事情を質問されています』 『Jinrouについても質問がありました』 『それが何かわかりませんとお返事するつもり:)』 『危ないと思われていたので、ああいう外出は昨夜が最後がいいですよ。君達の友人として:)』
『友人関係も一度忘れます。学校で仲良くなれるまでXD』 『一応メッセージも片づけておくよ』
(18) 2018/04/01(Sun) 09時半頃
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― 二年教室 ―
[そしてそのあと教室にヒューがやってきたら何食わぬ顔で]
ヤホーー!ヒュー! 昨日は服、アリガトございマシタ!
[と、ジャージを返却するのだろう。 手触りの良さが増した妙に上品ないいにおいのする清潔なジャージ。]
(26) 2018/04/01(Sun) 10時半頃
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― 二年教室 ―
[それから。 ヤニクは佐倉チアキからの連絡を、その実正味なところ実際とってもスッゲー楽しみにしていたのだが、すぐには連絡がこなかった。朧に授業が終わる毎に]
まだこないデスけど大丈夫……?
[と僅かに残念そうに確認していたので、朧にはまた引かれてしまうのかもしれない。 >>3:292 時間等の色々な気遣いがあってのことだと知れば、ヤニクはそれはもう喜んだろう。チアキの背中にどんな悪寒を走らせようともだ。]
(29) 2018/04/01(Sun) 10時半頃
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[ただ、それを知ることは無かったのだが。]
(30) 2018/04/01(Sun) 11時頃
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― 二年教室 ―
[虫のしらせがあったのはそのあと。 朧との喧嘩の後、ちょくちょく取り換えては貼っていた頬のガーゼがぺろりとはげてきた。 外して捨てる。ヤニクには保健室に行く用事ができた。*]
(31) 2018/04/01(Sun) 11時頃
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――授業後>>31 >>44 >>45――
[保健室前の廊下を歩いていた。 まだ遠い保健室の扉の前、小さくみえる赤いしみ。 誰かが『チアキ』の名前を叫んでいる。
肌が粟立ち、心臓が跳ねた。 ヤニクは保健室まで走って、その扉をあけた。]
(48) 2018/04/01(Sun) 17時頃
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ー保健室ー
[飛び込んだ保健室は血のにおいがした。 二人の男子生徒が居る。黒髪の生徒と白髪の生徒。片方は一瞥しただけでは亀吉に見えた。 人が暴れたのか、いくらか保健室内は散らかって見える。 物理的に散らかっているだけではない。 「魔力行使の痕跡」が、ヤニクの特別な眼には視える。
倒れている人間。男子生徒。 佐倉チアキは血まみれだった。]
……ッッ!!!
[眼を見開く。総毛立つような感覚。声も出なかった。 ――朧にあぶないときかされていた。 ――チアキの都合がいい時になんて思わず、直接会いにいっていればよかった。 強い後悔。 ヤニクの与り知らぬところでロイが咄嗟に拳銃を握ったのに対し、もしかしてまだ此処に何かいるのではと考える暇もなかった。 ヤニクの国では「魔力」と呼ぶことはないが、ここでは魔力と呼ばれるそれ。こんなに魔術行使の痕跡があって、そのエネルギーはでは、どこから来たのだろう。]
(50) 2018/04/01(Sun) 17時半頃
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―保健室>>50―
『――だめだ』
[と、口にした。かぶりを振る。日本語のことは忘れていた。南の国の言葉をヤニクは独り言ちた。泣きそうな目で倒れたチアキを見る。]
『こんなに血を流しているのに』 『そんなに力を使っていたら――』
[二人の生徒のことも目に入らなくなった。殆ど我を忘れてチアキの傍で膝を折る。 ヤニクにとってはまだ運命の分からぬ七年の思い人。大切な誰か達の一人。 義務や役割だけでこの嫁探しを果たすには、ヤニクは幼すぎ、パイーパティの精霊信仰は民に密接で、そして想う時間が長すぎた。恋になる前に、恋をしてしまった。]
『私のをあげる』
[額にかかったチアキの前髪をよけた。 ヤニクは深いトランス状態に入り込み王技のひとつを行使することにした。いわば魔力の譲渡である。]
(60) 2018/04/01(Sun) 19時頃
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『助けたい。私の大切な人なんだ。』
[ヤニクを加護している精霊に絞り出すように願った。 魔力の譲渡を手助けするのは精霊だった。 1の魔力を手渡すのに、10の魔力がただ消える。 チアキの額に額をつけた。]
『おまえとは暫くお別れだな。』 『パイーパティの海へ帰っていてくれ。』 『いま私の力がなくなれば』 『この国の風はお前を傷つける。』
(61) 2018/04/01(Sun) 19時頃
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……、……ッ
[精霊の加護をうけた目が刹那金のひかりを強く宿した。 目をつむる。睫毛が震えた。
体から力が抜けていく吐きそうな不快感。眼を閉じているのに、世界が眩暈でグルグルまわっているのがわかる。気を抜けば術が終わる前に気を失ってしまいそうだ。 そして精霊が離れていく感覚。
ほんの、一分ほどのできごとだった。]
(62) 2018/04/01(Sun) 19時頃
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♪ (全文パイーパティ語)
ピルビァ〜〜 ライタバゥ〜〜〜 バィ〜〜
イップラァー アンマティーラ ンドゥカラヤ〜〜〜〜〜〜 コダ〜〜〜〜〜カルミナ〜〜 チャトコウニァ〜〜〜〜〜〜〜
アディアリバットゥ (アディアリバットゥ!) バルベイナ
アディアルバッチャー (アディアリバットゥ!) バルベイナ
ヤトゥヤトゥ〜〜〜〜〜〜〜〜 ヤイタバゥ〜〜〜 マナィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(63) 2018/04/01(Sun) 19時頃
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[チアキに渡された魔力は彼の魔力をすべて回復させるには程遠い微量なものだったかもしれない。 これは、血を失い、魔力も失ったであろう彼に対する『どうか死なないで』という願いだ。**]
(64) 2018/04/01(Sun) 19時頃
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[祈り。 >>72 ――祈っているように見えたかもしれなかった。 顔をあげた時にはヤニクは随分顔色を悪くしていて、近くの男子生徒の服をつかんだ。>>73]
絶対に助けて。
[懇願。暗い藍色の目からは、もう金色の光は失われていた。 今はヤニクに天運が味方することはなく、精霊の言葉が予知を与えることもない。]
……、……。
[圧迫して止血。その指示に、とにかく知識だけを総動員する。 最初は手が震えた。もう精霊が「こう動け」とヤニクに話かけることはない。精霊は、パイーパティの海へと帰ったのだから。だから、間違っていたらどうしようという考えがいの一番にやってくる。 それでもチアキを助けるためだ。ヤニクはロイの指示によく従ったことだろう。]
(74) 2018/04/01(Sun) 21時頃
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― 保健室 ―
[病人を増やすわけにもいくまい。 それがヤニクの朦朧とした意識を繋ぎとめていた。 出来ることがある。チアキの力になれる。 その役割こそがヤニクの手を動かす原動力だった。
ロイが現状できる手当を完了できるまでは、王子である自分が倒れるわけにはいかないのだ。>>75 >>76]
(78) 2018/04/01(Sun) 22時頃
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― 回想>>41 ―
[白きパイーパティ王宮。その中の暗闇。 千の蝋燭が灯される祈祷場。 巫女は精霊の声を聴き、運命を占った。
巫女はいった。 「さくら」という花の名を持つ者。 その者はこの場所に7年後現れる。
巫女の指先が触れたのは日本であった。
王宮はにわかにどよめきだった。 王は誰も口にしなかったその名を低く呟いた。
―― 『 Heroine因子 か』 と。]
(79) 2018/04/01(Sun) 22時頃
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[王子の占い結果は異例であった。 一名を示さぬ、複数の漠然とした可能性。
王は申された。厳めしく音楽が鳴る。
♪『王子の運命は歪められている』 ♪『王子の航路《運命》に嵐あり』
Heroine因子。運命を揺さぶる研究。 これをパイーパティは決して受け入れなかった。 誠実に航路を進めること。 我が船の帆を信じ、人の船の帆を尊ぶ。 その国柄では“あの”研究を拒絶する他なかった。
♪『打ち勝て、ヤニクよ』 ♪『精霊の加護を得ろ』
まだ十になったばかりのヤニクの肩を父王は掴んだ。 ヤニクはあどけない顔で彼を見上げた。]
(80) 2018/04/01(Sun) 22時頃
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[♪
王子の運命は歪められている 王子の航路《運命》に嵐あり 打ち勝て、ヤニクよ 精霊の加護を得ろ
十歳の王子 海精霊との対話 精霊は幼子の魂を喰らう 共に泳ぎ 対話は成った
打ち勝て、ヤニクよ 労働を許す
十歳の王子 労働を許された 運命の航路が示す遥かな日の出ずる国 七年後の春 その船出のために
**]
(81) 2018/04/01(Sun) 22時頃
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― 保健室→??? ―
[フェルゼ・ロイと施したチアキへの処置。 遠くでサイレンが聞こえている。>>82
ヤニクは救急隊員が保健室からチアキを連れていくのについて運び出されるまでを見送った。そこでふっつり、糸がきれた。
もう後のことは殆ど覚えていない。できるだけ野次馬や人並みを逃れた。誰の面倒もかけたくなくて。]
(89) 2018/04/01(Sun) 22時半頃
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― 使われてない教室 ―
[ヤニクは教室の隅で丸まって眠っている。**]
(90) 2018/04/01(Sun) 22時半頃
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― 使われてない教室>>103 ―
[床でまるくなって眠っていた。 物音。けれど、起きられなかった。 魔力切れを起こした体は強烈な頭痛と猛烈な疲労感を訴え、とても動ける状態ではなかったから。]
……、……。
[目が覚めたのはどの位経ってからだろうか。体は慣れない硬い床で眠ったことで痛みを訴えている。 精霊の気配が消えたただ青い目。 本来ならば『目をさましたほういいが、そうでないか』も『目を覚ました原因』などもすぐに『運よく』発見できる。 けれど今はそうではなかった。首を巡らせる。
同じ教室にいたのは、机に突っ伏して眠る先生だった。]
(107) 2018/04/01(Sun) 23時半頃
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― 使われてない教室>>103 ―
[起きると寒かった。日本の春は寒すぎだ。 花が咲こうが、まだ冬カウントでよい気がする。 ほんのり熱をもった体は重たかった。
先生は昭和の漫画(教材)のような寝言を言っていた。 ヤニクは目をこすり、のろのろと身をおこした。
自分がこんなに寒いのだ。 相手も寒いかもしれない。 ごく普通の発想で、ヤニクは制服の上を脱いで、くらり先生にオフトンがわりとして提供する。肩に制服をかけた。 本日二枚目の脱衣。>>3:210なぜそうする。 それは王族だからだ。紳士たれ。>>2:221
シャツのみで、ヤニクも寝直すことに決めたが、場所選びは流石教師、くらりの選んだ場所のほうが賢そうに見えた。 並んで椅子に腰かけ、机に突っ伏して寝ることに決めた。 ……ちょっと不思議な光景である。]
(109) 2018/04/01(Sun) 23時半頃
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ヤニクは、クラリッサにアンコールした。
2018/04/02(Mon) 00時頃
ヤニクは、モニカにアンコールした。
2018/04/02(Mon) 00時頃
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― 使われてない教室 >>113 >>114 ―
んン……
[ジャケットをかけられて、ヤニクは夢をみる。 まだまだ子供のころのこと。 甘えた盛りだが、甘えるわけにもいかなかった。
自分の運命のため。 自分の身で日本に留学する分金を稼ぐこと。 ヤニクが父王に与えられた一つの命令だった。
子供なので、出来ることは多くはなかった。日本語・日本文化・日本の法律の勉強が平行して、パイーパティのこともおろそかにできない。父王は武術にも格別厳しかった。まあそれも日本が占いで出てしまったせいだった。
それはもう格別に慌ただしかったのである。 監督する大人は多くても、ひどく落ち込んだことの多いある種のトラウマ時代。 多忙や緊張からだったのだろうか。体調を崩し熱も出て、死ぬほど泣いて拗ねて一日使い物にならなかったある日、先生がずっと抱っこしてくれていたこと。―――……]
(120) 2018/04/02(Mon) 00時半頃
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[で、ヤニクは起きない。 息苦しそうな呼吸。顰めた顔。
生良くらりの隣にいるのは、熱を出した子供だった。]
(121) 2018/04/02(Mon) 00時半頃
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ヤニクは、クラリッサにファイヤーマンズキャリーで持ち上げられた。
2018/04/02(Mon) 01時頃
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[子守歌。ヤニクはまだ、眠っている。 ファイヤーマンズキャリーで運ばれ、長い足が揺れている。]
せん、せぇ……
[これは恐らく寝言。 すぐに息苦し気に寝息が聞こえてくる。 佳い子 佳い子よ お眠りなさい……]
(130) 2018/04/02(Mon) 01時頃
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ヤニクは、深く眠っていた。どこへなりと運ばれていく。
2018/04/02(Mon) 01時半頃
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[後部座席で眠りながら名前を連呼されている。 いけない……それ以上はいけない……ほらぁ……カーオーディオ的なものからエキゾチックミュージックが流れてきた。 今日は踊れないよ……一人でダンスにノれずに居た堪れない思いをする前にとめないと―― 今日はいいんだ。そういう感じじゃないと止めなければ――]
…… ……
[ヤニクは気合で半覚醒になった。 そしてホテルの名前をこたえようとした。 しかし出てきたのは、くぐもったパイーパティ語で、たぶん恐らく、現地の方でなければ聴き取れぬ代物だった。]
(141) 2018/04/02(Mon) 01時半頃
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― → 生良くらり宅(Japanese 1DK) ―
[ファイヤーマンズキャリーで運ばれ王子は、生良くらりの家へ運ばれてきた。 何か話しかけられたり声がすると返事はあるのだが、要領を得なかったり、言語がアレだったりしている。 要は話しかけられたら何か返事をしなければいけない気になっている、何か寝言で会話をしちゃう人だった。
くらり先生のベッドに寝かせてもらい、チンアナゴと抱き枕と川の字になった。頭にひんやりしてプニプニする薄くて青っぽいアレを貼ってもらう。それが気持ちよくて眉間の皺が薄くなった。]
……、……
[薄く目をあけたが、ぼうっとした様子で]
『ごめんなさい……』
[と呟いてまた目を閉じた。]
(152) 2018/04/02(Mon) 02時頃
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[くらりの子守歌はてきめんだったようで、(整った顔立ちで)すっかり眠っている。ぐっすり、というよりはぐったりしているので、薔薇の形のバスソルトで飾られたとしても眠り続けていられるだろう。
ヤニクの日本語の先生は絶対に自分のことを「せんせい」と呼ばせ、最終的には日本語じゃないと会話もしてくれなくなった、時に厳しく時にやさしい女の人。大好きだった。
あの日。幼いあの日。 「もうやだできない」と喚き散らした時に、ずっと傍についていてくれたのは日本語の先生だった。 ずうっと抱っこしてくれていたのも先生。
――ヤニクはチンアナゴ抱き枕を抱きしめた。]
(156) 2018/04/02(Mon) 02時半頃
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ヤニクは、今はまだ、夢を抱いて眠っている。**
2018/04/02(Mon) 03時頃
ヤニクは、フェルゼにアンコールした。
2018/04/02(Mon) 10時頃
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― 生良くらり宅(Japanese 1DK)―
[秘かに 輝ける その命は星だから 強く輝き 美しく輝き 誇らしく輝くため……
……誰かの子守歌。>>151
青い目をひらき、ぼうっと周囲を見渡す。 部屋の主がこの部屋を後にして、何分……はたまた何時間経ったかなど分かるはずもない。 部屋の主はとっくに出かけていた。>>166]
……、……? ………?????
???????????
[両目を見開いた。どこだここ。という顔になった。 知らず抱きしめていた変な縫いぐるみを手放す。 ていうかなんだこれは。もしかしてチンアナゴか。]
(209) 2018/04/02(Mon) 14時半頃
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[周囲を見渡す。]
[ ♪天井めいっぱい伸ばしたリンネル ♪誰かのFigureナンバーワン ♪直方体に降り積もる日々描いて ♪『待て』といわれて 時間を止める ]
[……恐らくは誰かに連れてこられたこと。 それにも気づかずスヤスヤ眠り続けていたこと。 熱冷却シートが額にはられているらしいこと。 周囲の情報から察するに、ほぼ間違いなく女性の部屋ということ。 その辺りはすぐに察しがついた。 起き上がって誰かいないか探そうとベッドから降りたあたりで、猛烈な眩暈に襲われて、再び気づくと床に倒れてまた眠っていたので、これはヤバイなと顔を引き攣らせた。]
(210) 2018/04/02(Mon) 14時半頃
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[日本で使う用のスマートフォンを探している途中、チンアナゴの縫いぐるみのようなものに、メモが貼られているのに気付いた。 メモに目を通す。ヤニクは顔を赤くした。]
……、……たうばぁ(オーマイガ)
[どうやら先生に介抱して貰っていたらしい。 子供みたいに寝落ちて、こんな図体になっても人に寝床まで運ばせていた。先生というのがまた、強烈に恥ずかしかった。 盛大に甘えた記憶のある大人は先生くらいだったから。 様子を想像して顔を覆った。 甘えん坊に戻ったみたいだ。]
(211) 2018/04/02(Mon) 14時半頃
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[ ♪誰かの帰りをまつワンルーム ♪鍵をあけてもらうのを待ってる
♪等身大の人物画 ♪『おかえりなさい』を喉元で待つ ♪主役の抜け殻 誰のおもかげ? ]
(212) 2018/04/02(Mon) 14時半頃
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[書置きを見てスマートフォンも無事発見。 爺に連絡をいれる。]
『すまない、心配をかけたかも…… 魂力を使いすぎて、さっきまで眠っていた。 今は担任の先生の家にご厄介に。 場所は……ちょっとわからないな。 うん、そうしてくれ。ありがとう。……
ペラジーは加護を切ってパイーパティに帰した。 人との繋がりなしには此方の空気には耐えられまい。 ……大丈夫。また会いにいけばいいだけだ。
……恐らくはホテルに戻った方が 先生も安心されるとは思うんだが…… ……直接礼を言いたいから、もう少し待ってみる。
昨日に続いて、面倒をかける。また後で。』
[ベッドに突っ伏しながら極力声だけは平静に話し終えて、電話を切った。]
(213) 2018/04/02(Mon) 14時半頃
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[時間を確認するに既に夜だ。 学校でくらり先生と並んで机に突っ伏して眠ったところまでしか覚えていない。あれは夕方だった気がするが……。
スマートフォンは手放さず、交換した連絡先から太刀浦朧を選んだ。メッセージを送る。
『チアキさんのこと、何か聞いていませんか?』 『心配しています。』
クラスの中で一番早くチアキの容態に関して知るのは佐倉ソフィアだろうけれど、今はきっと大変だろう。 だからその次。太刀浦朧なら何か知っているのではと思った。**]
(214) 2018/04/02(Mon) 14時半頃
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― そのころ 生良くらり宅(Japanese 1DK) ―
[……ゲホッゲホッ。ジャーッ。]
(無理……ひとの家で吐いちゃった……) (先生ゴメンネ……)
[くだんの子供は絶不調だった。 汚してはいないものの、くらり家のトイレで凹みに凹んでいると、くしゃみも出てきた。>>218 >>220**]
(221) 2018/04/02(Mon) 16時頃
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― 一方その頃/くらり宅トイレ>>269 ―
[ 〜映像が乱れております。〜
暫しくらり先生の慈愛に満ちた聖母スマイルと (ふつうにいつもどおりのやつ) 心洗われる癒しの歌声をお楽しみください。]
(306) 2018/04/03(Tue) 03時頃
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ヤニクは、クラリッサ 宅トイレ用擬音装置に耳を疑った。
2018/04/03(Tue) 03時頃
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― 生良くらり宅(Japanese 1DK) ―
[不安と不調から吐き気を催し向かった手洗場から戻ってみれば、すでに朧からの返信がきているようだった。 確認しようと気持ちは急くが、もしものことを思うと手が震える。 ――そこに書いてあったのは…… >>226
ほっとして、大きく息を吐きだした。 どの病院かまで書いておいてくれている。 律儀な朧に心のうちで礼をいう。]
……この夜中に学校……?
(308) 2018/04/03(Tue) 03時頃
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[三つ目のメッセージの内容に首をかしげた。 急ぎの用事はとくに思いつかないものの、とっくに下校時間などすぎているはずだ。今はチアキやソフィアも気がかりだろうに。]
……。
[朧は人狼の事を気にしていたが――大丈夫だろうか。 ヤニクには未だ人狼のことはよくわからない。 ヒューの異常な筋力のことは、わかる。 確かにあの身体能力は脅威だろうから、恐れられていることもわかる。 ヤニクにとっては、いまのところヒューのようなものは、理性の残った精霊憑きのようなもの。 祓って落としてやるのが基本の対処法だった。 では人狼は?まずは人狼がどんな脅威として扱われているのかを知らなくては。]
(309) 2018/04/03(Tue) 03時頃
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[ベッド脇にくらりが置いていってくれたのだろう制服を羽織る。 着信音。新しいメッセージは、ヒューからだった。>>311 ヒューの手元には、すぐにヤニクからの返事が届く。]
『ヒューがどちらで居たいのか次第。』
(323) 2018/04/03(Tue) 03時半頃
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