1 とある結社の手記:6
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―― 回想:広間 ――
[ 名を書いた投票用紙を手に、人気の無くなった広間に行く。 思い悩み、記したのは、友の妹の名前だった。それは、ウェーズリーに信を置かないという意味にもなる事は分かっていた。 この疑念を皆に打ち明けるべきかと悩み、結局、その答えは出なかった。 メアリーが人狼でないのなら、友の妹を殺し、更なる犠牲者を生む事になる、だが、ウェーズリーに人間だと言われているのだ。この疑念を皆に伝えねば、メアリーが人狼である場合あ、取り返しのつかぬ事となりかねない。
迷いは巡る。そのうちに時間は過ぎ去った。 そして、自分だけはメアリーの名を記し、投票する事としたのであった。]
(13) 2010/02/25(Thu) 12時半頃
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―― 回想:広間 ――
[ 投票用紙を収める。 気が重かった。明日、投票先を開示することになったなら。ベネットは、フィリップはどう思うだろうか。
コルクボードに目を移す。 メモを確認してゆけば、メアリーを調べたのはウェーズリーであった事に気付く。どうも、覚え違いをしていたらしい。 ひとり苦笑して、肩を竦める。
そして、破れたメモに目が留まる。 覚えがある。フィリップの字だ。調べる相手の希望。 破れた半分に何が書いてあったのかは知る由もなく、だが、大雑把な自分ではないのだし、こんな紙を使うのも珍しいなと思っただけだった。
そして、広間を後にして、自室へと戻った。]
(14) 2010/02/25(Thu) 13時頃
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―― 自室 ――
[ ベッドの上で、ぼんやりと天井を見上げる。 あまり良く眠る事はできなかった。眠ったか眠らなかったかという僅かなまどろみがあっただけだ。 自分の投票を、そして、投票の結果がどうなるのかと、考えていれば気が休まる事は無かった。
やがて、窓の外、景色が明るさを帯びてくる。 乾いた音が、何処かから響いた。 ……一番票を集めたのは、自分ではなかったらしい。それだけは分かった。誰が死ぬ事となったか、それを思えば、不安と焦燥が胸にざわめく。
今日も結果を持ってきた方が良いのかとのローズマリーの問いには、ああ、と一言だけ返した事を思い出す。(>>@0) テーブルの上に置いた、昨日の結果は誰か見ただろうか。結社員が来たなら、既に回収されているだろうか――]
(22) 2010/02/25(Thu) 15時頃
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――なんだ!?
[ 静かな早朝の空気の静けさの中、遠い叫び、絹を引き裂くような高い声が届く。 身を起こした。直ぐ様扉に駆け、開け放つ。 見回す。何も無い。声は遠かった。一階か? 走る。普段、足音を響かせぬように歩く男であったが、この時はその気遣いも無く、けたたましく音を響かせながら階段を下りた。 一時でも早くと、声の主の元へ駆けた。]
(23) 2010/02/25(Thu) 15時頃
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―― 一階 ―― [ 冷気の中、漂う鉄錆の匂いが鼻をつく。 個室へ向かう。匂いは濃くなった。開け放たれた扉。迷い事無く駆け込む。 その景色に、目をきつく閉じ、音が鳴る程に歯を噛締める。 握り締め震える拳を、叩きつける事はどうにか堪え、壁にどんと押し付ける。]
何なんだよ…… くそっ……
[ 拳を戻し、その手で顔を覆う。感情は言葉にならない。失ったものが大き過ぎた。 自分の投票が原因なのか、或いは、疑惑を皆に伝えなかったからか、迷いと自責。 だが、それよりも。]
ベネット、キャサリンを連れてく。そしたら、直ぐに戻る。 ――おい、大丈夫か!?
[ 床に蹲り、嗚咽を漏らすキャサリンを抱き上げる。軽い。こんなにも軽かったのかと思う。 抵抗は無かった。ただ、嗚咽し、涙を流していた。 華奢な体を車椅子に座らせると、広間へと車椅子を押した。]
(24) 2010/02/25(Thu) 15時半頃
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―― 広間 ――
おい、大丈夫か?
[ もう一度、そう聞く。返事は無い。 暖炉に程近い場所に車椅子を動かすと、くすぶる火種に小枝と薪をくべる。]
あんなのを見たら、落ち着けっても無理かも知れねえが…… 俺は、フィリップの部屋に戻る。
[ キャサリンの、フィリップへの思いは知らぬ。昨晩、交わされた言葉も。 故に、どれどれ程の衝撃を受けているかに思い至る事はできなかった。 気遣わしげに振り返りながら、再びフィリップの部屋へと向かった。]
(25) 2010/02/25(Thu) 15時半頃
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―― フィリップの部屋 ――
[ 戻った頃、フィリップの亡骸はベッドに横たえられ、シーツを掛けられていて。 一瞬、フィリップは死んでなどいなかったのではないか、そんな事を思いたくなる。 だが、床と、そしてベネットを染める赤は、残酷なまでに鮮明で、そんな思いを容赦なく否定する。 集まった皆は、涙を流していた。自分とは違って。だから、余計に泣けなかった。泣かずにいる人間が必要だと思った。
けれど、それだけで、言葉が出なかった。 しばし、立ち尽くした。]
(43) 2010/02/25(Thu) 16時頃
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―― 回想:フィリップの部屋 ――
……ああ、分かった。
[ どうにか笑みを作る友に、同じように笑みを作ってみせる。 表情を動かせば、内心の感情が溢れそうになるのを堪えた。 そして、その背を見送る。
ピッパが他の者たちに声を掛ければ、皆は部屋を後にしてゆく。マーゴが、心配そうにこちらを覗いていた。]
大丈夫だ。 マーゴも広間にでも行ってろ。
[ 何とか作る笑みには、隠そうとする心情も滲む。 隠しきれるものではない。 振り返りながら、マーゴが部屋を出るのを見送った。 そして、ベッドに近づき、シーツをめくる。]
(117) 2010/02/25(Thu) 23時頃
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……馬鹿野郎。
[ ただ一言、口にした言葉。 肩が震え……一筋の涙が零れた。 顔を上げ、瞼を閉じる。
ゆっくりと、荒く大きく息を吐く。 そして、シーツを戻し袖で顔を拭うと、部屋を出て広間へと足を向けた。]
(118) 2010/02/25(Thu) 23時頃
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小悪党 ドナルドは、病人 キャサリンとベネット
2010/02/25(Thu) 23時頃
小悪党 ドナルドは、病人 キャサリンとベネットが廊下にいるところに出くわした。
2010/02/25(Thu) 23時頃
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[ ベネットとキャサリン。二人の話を聞いていた。 人狼。そしてヤニクと並んで出るサイラスの名。サイラスが人狼であったと、知らせる言葉だった。 終わったのか? 確か、人狼は二人と。いや、だが、フィリップは殺されていた。鮮明な赤さの血の中で。連衡される前にフィリップを? いや、だが固まらない血は、連行のあった後では……まだ人狼はいる? 思考が渦巻く中、叫びにも似たキャサリンの声が響く。 儚げな見目からはかけ離れた感情の発露。
……その時、気付いた。 自分は、秘められたこの激しい感情に惹かれていたのだと。 それが見たかったから、散々からかうような真似をしたのかも知れないと。]
ん……ああ。 分かった。
[ こちらに目を向け、お願いと言うキャサリン。 名を呼ばれた事、その声の中に含まれる響き、いつもと違う感覚に、戸惑いを覚えながら、返事を返す。 そして、広間の方へと足を向けようと。]
(143) 2010/02/25(Thu) 23時半頃
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俺は……フィリップを殺したやつをどうするだろう。 ……分からねえ。自分でも。
[ 低く静かに呟いた声に、獰猛なものが滲んでいた。 そして、二人に背を向ける。]
(145) 2010/02/26(Fri) 00時頃
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[ 低く漏らした声は、小さく、二人の耳に届く事は無かったかも知れない。 そして、背中から掛けられた声に振り向き……
思わず、きょとんとした顔を浮かべる。 笑みを向けられるなど、いつ以来だろう。多分、そう、フィリップと3人で遊んだ小さな頃。]
ああ……分かってるよ。
[ 笑顔を返し、そう言いながら、瞳に滲みそうになるものを見せたくなくて、また背を向けた。 こんな時であるのに、悲しみでなく。 これだけで良い。そう思った。これで十分だと。
そして、手を振り、広間へと。]
(155) 2010/02/26(Fri) 00時頃
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[ 広間に行けば、そこにいる者たちに手を振って。]
サイラスとウェーズリーは? 今日はもう、誰かを調べたのか?
[ 二人の姿が無いと見て取ると、そう尋ねる。]
(160) 2010/02/26(Fri) 00時頃
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小悪党 ドナルドは、漂白工 ピッパは大丈夫そうだと見て取り、心の中で胸を撫で下ろした。
2010/02/26(Fri) 00時半頃
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もういない? ――そうか、だから。
[ ベネットとキャサリンの話を思い出す。 サイラスが人狼。そう、それはつまり、そういうことだという事に思い至る。 軽くピッパに睨まれたように思ったが、鈍いやつだと思ったかななどと思ったが、それは的を得ていなかった。 鈍いと思われるなら別の意味である事を、未だにこの男は気付いていない。]
カルヴィンと? ふむ……
[ そこで、考え込む仕草を見せる。 広間での話を聞いていなかった故、完全に事情を飲み込んではいなかったのだ。]
(168) 2010/02/26(Fri) 00時半頃
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なんだよ、俺の顔に何かついてるか? それとも、男っぷりに見惚れちまったとか。
[ 俯き加減で物思いに耽っていれば、ふとピッパの視線を感じて目を上げる。不安げなものを見て取れば、そんな冗談を口にして雰囲気を変えようとしてみる。]
(171) 2010/02/26(Fri) 01時頃
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――あう!?
[ 朱を帯びた顔でまくし立てられれば、予想外の反応に身を竦める。]
い、いや、確かにそうだな。 まあ……俺だよな。客観的に見て、一番怪しいのは。
――おっと! 分かったって! そんな怒るなよ!
[ 更に余計な事を言う。 ピッパが怒っているのは、身を案じてくれる故と思っていた。]
ふむ……そうだな。 そんな事はなかったな、そういやあ。 二日酔いで記憶が飛んでるなんて事ならあったけども。
(192) 2010/02/26(Fri) 01時半頃
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え? ――おっと!
[ ピッパを受け止める……が、そのままバランスを崩し後ろに倒れた。]
(194) 2010/02/26(Fri) 01時半頃
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うわ――むっ!
[ 覆いかぶさるように倒れてきたピッパの唇が、ドナルドの唇を塞ぐ。 その事に、そして、その唇の柔らかさに驚いて……何も出来ずに、しばし床に身を横たえたままでいた。
しばらくして、ようやく、ようやくピッパの背をポンポンと叩く。]
(205) 2010/02/26(Fri) 01時半頃
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……………………。
[ 離れてゆく、上気したピッパの顔を見つめる。 目を逸らす事が出来なかった。 身を起こすその肩を支えるように手を添えた。]
(216) 2010/02/26(Fri) 02時頃
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[ 何を言って良いのか。何の言葉も浮かばない。 空白となったままの思考で、ピッパを見つめていた。
そして、途切れ途切れ、つかえながらのピッパの言葉。 我知らず。鼓動が跳ねる。]
…ああ。 ……良いぜ。
[ 身を起こす。 立ち上がり、ピッパの手を引いて。 ピッパが立ち上がれば、ようやく、湧き上がった気恥ずかしさに、踵を返して視線を外す。
そして、ピッパの部屋へと歩き出した。]
(224) 2010/02/26(Fri) 02時頃
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―― ピッパの部屋 ――
[ ぽんぽんと示されれば、頷いて隣に腰を下ろす。 こんな風に並んで座るのは、子供の頃以来な気がした。]
そうだな……そうなんだろう。 多分……いや、きっと。
[ 何となくぎこちない口調で、希望的な事を言わない男ではあったが、この時は、あえてそう言った。それが、ピッパの負担を減らす事になるだろうと思ったから。]
サイラスが人狼。 ウェーズリーが人狼だとか、人狼になってるなんて事が無ければ、ピッパとベネットは誰から見ても人狼じゃない。 ……ありがたい事だ。
[ 本当にそう思った。]
でも、あと一人か。
(233) 2010/02/26(Fri) 02時半頃
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小悪党 ドナルドは、漂白工 ピッパの動揺に、ふ、と微笑を浮かべた。
2010/02/26(Fri) 02時半頃
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昨日か。 実は、ほとんど眠れなかった。 考え込んでるうちに朝になってたよ。
どうだろうな。 もし俺が人狼でフィリップを殺したんなら、泣きも後悔もしないな。するくらいなら自分で死ぬさ。 ん? ああ、そうだな。 ピッパになら、殺されても良いぜ。
[ 物騒な提案に、にっと笑って返してみせる。]
ああ、良いぜ。
うん。 そうだな。 ウェーズリーが誰を調べて、どんな結果が出るか。 もう……終わらせてえ。こんな事は。
[ ピッパの手が伸びれば、そのままに任せ。]
(240) 2010/02/26(Fri) 03時頃
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ああ、しない。 殺しておいて、ごめんなさい、しなきゃ良かったなんて事を言うのは違うと思うからよ。 どうしても嫌なら、死んでも殺されてもしなきゃいい。 俺は、そう思うんだ。
[ 答え、そして、あんたが人狼だとしても、と続くピッパの言葉。 伝わってくるのは、どれだけ自分を大切に思ってくれているのかという事。
細い指が顔を包む。 その眼差しは、いつも自分を見ていた事を知る。 引き寄せるままに、自らも寄せて。
……触れ合う唇。 吐息が熱かった。
両腕を回し、その身を抱き締めた。]
(246) 2010/02/26(Fri) 03時半頃
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[ 頷いた。言葉は無かった。 もう一度、背に回した腕に力を込め、今度は自ら唇寄せる。]
(247) 2010/02/26(Fri) 03時半頃
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[ ……ゆっくりと唇を離す。 赤くなったピッパの顔を見て、ふ、と笑みが込み上げた。 ああ、だが、自分の顔も赤くなっているのだろうか、そんな事を思って。]
好きっていうのかな。 でも……あいつが見てるのは俺じゃないのは分かってたから。 ……もしかしたら、俺はそれでからかったりしたのかな。
ま、だから……村を離れたんだ。
ピッパは俺の事、弟みたいに思ってるんだと思ってた。 俺も、姉さんみたいに思ってたし……だから、そんな風に見ちゃいけないもんだと思ってた。
[ 言ってまた。笑みを浮かべて。][
(249) 2010/02/26(Fri) 03時半頃
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[ 唇を尖らせ軽く睨むピッパを見れば、額をこつんと当てて。]
ああ。 馬鹿だよな。自分でも思うんだけどさ。
うん……そうだな。 姉さんみたいだけど、でも、姉さんじゃないんだ。
うん、分かるよ。 ピッパが、本当に俺を大切に思ってくれてる事。 ……ありがとな。
[ 寄せた体。 伝わる鼓動が早い。 そして、視線をさまよわせ始めたピッパを見れば、くくっと笑って、ゆっくりと身をを離す。 そして、頭の後ろで手を組みながら、そのまま後ろに倒れ、どさりとベッドに背を預けた。]
(252) 2010/02/26(Fri) 04時頃
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ははっ、かもな。 でもさ、そん時にはそん時に出来る事しか出来ないじゃねえか? そういう色々があったから、きっと今がこうなんだうしさ。
ああ。生きようぜ。 俺も、ピッパと一緒にいたい。
[ 膝に置かれた手から温もりが伝わる。 緊張が解かれたせいか、睡魔が巡ってきていた。]
これから……ずっと。
[ 腕に手を伸ばし、引き寄せ手を握る。 瞼が落ちた。
柔らかく、暖かな温もりを感じながら、まどろみの中へ……**]
(254) 2010/02/26(Fri) 04時半頃
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[ ――目を覚ます。 手には温もり。隣には寝息を立てるピッパの姿。]
ピッパも、疲れてたんだな。 まあ……当たり前か。
[ 抱き上げて寝かせ直すと、布団を掛けた。 その顔を見つめ、会話を思い出せば、気恥ずかしさが込み上げて手で顔を覆う。 思わず苦笑を漏らしていた。
そして、猛烈な空腹を覚える。 思い返せば、昨日から殆ど何も口にしていない。 こんな時でも腹が減る。現金なものだなと思う。これも、緊張がほぐれたせいだろうか。キッチンには、パンくらいはあるだろうか、などと考える。
……そっと、ピッパの頬に唇を寄せて。 ゆっくりと離すと、部屋を出て、キッチンの方へと足を運んだ。]
(261) 2010/02/26(Fri) 12時半頃
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―― 廊下 ――
おい、大丈夫か?
[ キッチンに向かっていれば、部屋を出るキャサリンの姿がある。 激しいとまではいかないが、咳込む様子を見て声を掛けた。]
(263) 2010/02/26(Fri) 13時頃
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そうか。よし。
[ 車椅子の背に回る。 これまでなら、何でもないなどと素っ気無い答えが返ってきていたろう。車椅子を押せば、それにも拒否はなく。 キャサリンの中で、どのような心境の変化があったのか。普通に接してくれるのが嬉しくもあり、少し戸惑いを覚えたりもした。]
キッチンに着けば、コップを掴み、軽くすすいでから水を汲んで。]
ほら。
[ キャサリンへと差し出した。]
(265) 2010/02/26(Fri) 13時頃
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ああ、どういたしまして、だ。
[ 言葉を返し、軽く笑みを。 まだ、緊張は見て取れた。少しでも、和らげられるならと。 ウェーズリーの姿に目をやる。熟柿のような匂いが辺りに漂う。普段のウェーズリーを知っているわけではなかったが、ここでの印象では、このような所でこのように酔い潰れる男ではなさそうに思えたのだが。
コルクボードの前、呟かれた小さな声が耳に入る。]
俺は、昨日まではメアリーじゃないかと思ってた。 ヤニクが、メアリーを庇うような事をベネットに言ってたらしいからな。 サイラスを信じ過ぎるのは妹を追い込む事になる、ってな事を言ったって。
でも、今日になって分からなくなった。 ヤニクも人狼、サイラスも人狼……それじゃ、メアリーを庇った事にゃならねえ。
カルヴィンは……前に俺の遭ったガキの人狼の事を思い出すとな、そうなんじゃねえかって思いは拭えねえ。むしろ、こうなってくると……やっぱり人狼なんじゃねえかってとこが強くなるな。
なあ、ウェーズリーが誰を調べたかって聞いたか? それ分かりゃ、考えを絞れそうだがな。
(273) 2010/02/26(Fri) 13時半頃
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[ コルクボードに留められたメモ。 それを見て……涙が滲みそうになり、その顔を見せまいと窓に近づき、外の景色に目を向けた。 一面の雪。この村の、昔と変わらぬ冬の風景。遠く、丘は見えないけれれど。
友の想いには、何とはなしに気付いていた。 キャサリンも恐らく、と。 だから村にはいられなかったのだ。やり場の無い感情を抱えたまま、この村にいることは出来なかった。
キャサリンの想い。そして、フィリップの想い……もう、いなくなってしまった友。それを思うと、ただ、悲しかった。]
……そうだな。 あいつは、自分を殺した相手にキャサリンが復讐しようとする事なんて望まない。 自分の事より人の事ばっか考えて、人を傷付けるのが嫌いで。だから。
[ 言葉を区切り、続くキャサリンの言葉に耳を傾ける。]
(279) 2010/02/26(Fri) 14時頃
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カルヴィンは、あれで健気だよな。 ただ……ローズマリーは言った。泣きながら人を襲うのをやめられなかった人狼もいたって。 カルヴィンの気持ちも嘘じゃなく、そして、人狼であるって事も、有り得なくはないんだよな。
結社ってな、嘘は吐かねえんだ。少なくとも人狼の事に関しては。 そして、恐ろしく慎重だ。根拠無く、物は言わねえ。 俺の知ってる限りでは、だけどな。
……ピッパが人狼の可能性、か。 いや、それは無いな。
[ 感情の揺らぎをやり過ごして、キャサリンに目を向け話していたが、ピッパの名を出されれば、思い出し……先程とは違う意味で、また窓の外に視線を送った。]
(280) 2010/02/26(Fri) 14時頃
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マーゴ、ラルフ、ベネット、そして、俺以外でなら……
[ 残ったのは、ピッパ、メアリー、カルヴィン。 その三人だった。 フィリップがより護りたいと思うなら。]
ピッパは、ガキの頃から一緒に遊んだりしてた。 メアリーは、ベネットの妹だ。
[ 挙がらなかった名は、ドナルドが怪しむ者のと同じだった。]
(281) 2010/02/26(Fri) 14時頃
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そうだな、可能性としては、それもある。 勿論、俺が人狼だって可能性も、だ。
キャサリンが自分で分かってないだけで人狼なってるって事も。
でも、キャサリン。 昨日、自分が何をしてたか覚えてるか? 何をしてたか覚えてないとか、気が付いたら、自分が血で汚れてたとか。 そういう事があったりしたか?
[ ピッパに聞かれた事、それを口にしながら、笑みを浮かべて見せた。]
(282) 2010/02/26(Fri) 14時頃
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――キャサリン?
[ 問いへの返事は無かった。 嗚咽。瘧に罹ったように掻き抱いた身を振るわせる。 昨日……フィリップが生きていた時を思い出したのか。 ……まさか、それとも。]
おい、キャサリン。おい。
[ 呼び掛ける。返事は無かった。 不安が胸に膨らむ。
……沈黙が流れた。 ウェーズリーに目を向ける。目を覚ましてはいないように見えた。今のやり取りは聞かれていなかっただろうか。 起こして占いの結果を聞こうと歩み寄りかけて、足を止める。 キャサリンは知りたくないと言っていた。]
……部屋に戻るぞ。
(292) 2010/02/26(Fri) 15時頃
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―― キャサリンの部屋 ――
大丈夫か?
[ 部屋へ戻っても、キャサリンの様子は変わらない。掛ける言葉にも反応は無かった。 ベッドの近くに車椅子を寄せて、様子を伺った。
どれくらい、そうしていただろうか。 やがて、奮えと嗚咽が収まってきた事を見て取る。]
広間にいるぜ。 何かあったら呼べよ。
[ そういい残し、部屋を後にする。 胸によぎるのは、心配と、不安。 もし、キャサリンが……]
(293) 2010/02/26(Fri) 15時頃
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―― キッチン ――
ウェーズリー。 ……ウェーズリー、起きてくれよ。
[ 眠り込んだ郵便屋に呼び掛ける。 返事は無い。 仕方ないなと言うように息を吐き、肩に手を書け揺さぶる。]
今日、誰を調べたんだ? 教えてくれよ。
[ それでも、ウェーズリーは目を覚まさない。 ばりばりと頭を掻いて、溜め息を吐く。]
しゃあねえな、起きるまで待つか。
[ 諦めて、空腹を思い出してキッチンを漁る。 パンを見つけて、バターを塗って――と言っても、この気温では乗せると言う方が正しかったが――行儀悪く、齧りながら広間へと足を向けた。]
(295) 2010/02/26(Fri) 15時頃
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―― 広間 ――
[ 広間に着くと、椅子の腰を下ろす。 パンを齧りながら考えるのは、キャサリンの様子。]
……まさか、な。
[ 打ち消したい疑念。その鍵となってくれ得るウェーズリーは目を覚まさない。 どうしたものかと、溜め息を吐いた。]
(296) 2010/02/26(Fri) 15時頃
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―― 回想:広間からキッチンへ ――
[ パンを食べ終えると、しばらくの間、腕を組み椅子に座って考えていた。 しかし、いくら考えても、埒が明かない。確かめるべき情報は確かめておかねば、余計な事まで考えなければならなくなる。 そう思えば、立ち上がり、キッチンへと足を運んだ。 そこでは、ベネットがウェーズリーに問うている所だった。
ややすれば、ピッパも姿を現した。]
ん、ちと穏やかじゃねえな。
[ 困惑を浮かべるピッパにそう言って、二人に近づく。 もし、何かあれば割って入れるようにと。]
(330) 2010/02/26(Fri) 17時頃
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俺も聞いてねえんだ。 何か聞けたか?
[ ピッパが小声でベネットに尋ねれば、ピッパに、そしてベネットに視線を向けて。]
(333) 2010/02/26(Fri) 17時頃
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おい、大丈夫かよ。
[ ベネットの視線を受け、拳を指して言う。 加減をせずに叩けば、拳など、それほど頑丈なものではない。
視線を移す。 力の抜けたウェーズリー。 いくらなんでも、これは尋常ではない。] 俺は、俺を調べろって言ったな。 しかし、こりゃあ、ただ酔っ払ったってのじゃねえな。
[ そう言って、視線を動かす。 ベネット、ピッパ。]
(341) 2010/02/26(Fri) 17時半頃
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ああ……そうだな。
[ ピッパの表情は、重かった。 否、悲しげと言った方が良いかも知れない。
思うところのありそうなその様子に、ここではそれ以上尋ねず、踵を返し、広間の方へ足を向ける。
ちらりと、ウェーズリーを振り返る。 疲労の色。そして、眉間に深く刻まれた皺は、嫌でも苦悩を感じさせずにはおかなかった。]
(343) 2010/02/26(Fri) 17時半頃
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―― 一階:廊下 ――
ん、分かった。
――俺の部屋? ああ、別に構わないぜ。 片付けちゃいねえが、まあ、そもそも荷物を持ってきてねえからな。大丈夫だ。
どうする? 俺の部屋で良いか?
[ ピッパと、ベネット、交互に顔を向けて。 ピッパが頷くなら、二階への階段を上るだろう。]
(351) 2010/02/26(Fri) 18時頃
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―― 部屋 ――
さて。 椅子は一個だけしかねえんだよな。 ピッパはベッドにでも。
[ 椅子をベネットの方に動かしながら、そんな事を言って、自分は壁に背を凭れさせる。 自分もベッドで良いかとも思ったのだが、何となく、ベネットの前では気恥ずかしいものがあったのだ。*]
(354) 2010/02/26(Fri) 18時頃
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[ バリバリと頭を掻く。 ピッパの話、そしてベネットの話。口を挟む事なく聞いた。 確かに、確かに。疑念を持っていた。 だが、情報が積み上げられ、その疑念が真実味を増してゆくと、やり切れぬものを覚えた。 ――どうするのが幸せなのか。 その疑問は、自身の疑問でもあった。そして、ピッパの疑問でも。 だが……]
……なあ。 ベネットにとって、大切なのは誰だ? 失いたくないのは……誰だ?
(368) 2010/02/26(Fri) 20時頃
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[ 沈黙の後、ゆっくりと言葉を紡いでゆく。]
あれも、これもは、持っていけねえ。 誰もが幸せになれるんなら、それが一番良いけどよ。でも……それは、無理なんだ。
[ ゆっくりと、息を吐いて。]
(369) 2010/02/26(Fri) 20時頃
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俺には……大切なやつがいる。 失いたくない。残して、死んでゆくのもしたくない。
[ ピッパを見やって、にっと笑みを浮かべる。]
(370) 2010/02/26(Fri) 20時頃
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大切なもんを抱えた上で、まだ持ってける余裕があるんなら、その余裕の分だけ持ってけるかも知れねえ。
持って行けねえ分は、置いて行く。 それを自分の意思で選ぶ。
……それが、どんな意味でも。 どんな結果となるにせよ。 誰かに恨まれるとしても……だ。
[ そこで、言葉を区切って。息を継ぐ。]
(371) 2010/02/26(Fri) 20時頃
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……ベネット、お前はどうする?
[ どうしろ、とは言わない。 問いの答えは、自分の中にしかないと思うから。]
(372) 2010/02/26(Fri) 20時頃
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[ それぞれが話し終えた後、壁に預けた背を離す。
ベネット。 お前の頼みは、聞けねえ。
[ そう言えばベネットは、はっとこちらを見つめ、口を開こうとする。]
――もしも、なんざ無え。 護りたいんだろう? お前が護れよ。 生きるんだよ。 俺たちは。
[ 笑う。友の肩を叩いて。 弱気など、笑い飛ばしてしまえと。]
(389) 2010/02/26(Fri) 23時頃
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[ 俯くピッパに近づいて、やはり、肩を叩く。 顔を上げたピッパの額を軽く指で弾く。 抗議されれば、にっと笑みを向けて。] 行こうぜ。婆ちゃんの墓参り。 直接会いに行くのは、ずっと先だ。 俺もピッパも、婆ちゃんよりもよぼよぼになってから、な。そんで、婆ちゃんを驚かせてやるんだよ。
[ そして、扉を開ける。 これからしようとする事を思い、こうするのが、自分の役目なんだろうと。 そう思いながら。]
(390) 2010/02/26(Fri) 23時頃
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―― キャサリンの部屋へ ――
[ 階段を下りる。 実際の所の内心は、無論、全てを笑い飛ばすなどとは行かない。 やりきれない思い。罪の意識。そういったものはある。 いや、それを全て断ち切る事など出来はしない。ならば、それを持ったまま、抱えて行こうと。そう決めた。
一階、ひとつの部屋の前で立ち止まる。]
ピッパ、俺はキャサリンに話をしてくる。 先に、広間に行っててくれるか? [ 三人で出した答えを話せば、恐らく、キャサリンは動揺するだろう。 それを見れば、ピッパは苦しむかも知れないと思い、そう言って。]
(396) 2010/02/26(Fri) 23時半頃
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[ 扉を叩く。]
キャサリン、いるか?
[ 返事は無かった。 もう一度、声を掛ける。それでも返事が無ければ、扉を開けて。]
キャサリン。 大事な事を話す。 最後の人狼が誰か……恐らく、ほぼ間違いない推測だ。
[ 言葉に、キャサリンの体がびくりと跳ねる。]
(397) 2010/02/26(Fri) 23時半頃
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もしかして……分かってたのか?
[ 返事は無かった。 ただ、嗚咽する声が、答えだった。 静かに……静かな声で、男は語った。] ヤニクが処刑された日、カルヴィンの投票 サイラスと、ウェーズリーの占いの結果。 ウェーズリーがカルヴィンを占いたいと言っていた事。 今日のウェーズリーの様子。
ピッパが見聞きした事、そこからの推測。 ウェーズリーが、人狼だとしても庇いたいと思うだろう相手の事。
聞きながら、キャサリンは身を振るわせ泣いていた。 胸が苦しかった。それでも、最後に言うべき事を言おうと口を開く。]
(398) 2010/02/26(Fri) 23時半頃
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これを……皆に話す。 俺は、カルヴィンに投票する。
[ そう継げて、踵を返そうとした時―― キャサリンがドナルドに縋り付く。泣きじゃくったままで。
思いがけぬ事に動揺する。華奢な体の何処にこんな力があったのだろうという程の力でキャサリンはドナルドにしがみ付いた。 是が非でも、皆に話させないと、そう言っているかのようだった。
揉み合ううちうに、乾いた音。細い指先の爪が割れていた。]
(399) 2010/02/27(Sat) 00時頃
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[ ――くぐもった音が響く。
キャサリンの体から力が抜けた。 固めた拳が、キャサリンの鳩尾にあった。 崩れる身を抱き止め、抱え上げる。 そして、ベッドに横たえた。
布団を掻け、踵を返すし部屋を出る。 顔には苦い……沈痛と言っていい表情が浮かんでいる。 女に手を上げたのは、生まれて初めてだった。
こうしなければ、キャサリンの体が危うかった。 そう思った。けれど、それは言い訳ではないか、とも。]
―― 広間へ ――
(400) 2010/02/27(Sat) 00時頃
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ああ。
[ お願いしても良いかと言われれば、ピッパに頷いて。 肩を落とすラルフを見つめた。
勢い良く開かれた扉。振り向けば、そこにはカルヴィンの姿。 ラルフとカルヴィン。 二人に交互に目をやって。
何も言わず、言葉を待った。]
(436) 2010/02/27(Sat) 01時半頃
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[ ベネットの視線を受けて、小さく頷いて。 歩み寄る二人を、激情を溢れさせる少年を見つめる。
やり切れなかった。 今、掛けるべき言葉は無かった。 ただ、全てを見届けようと。 せめて、それだけは。]
(444) 2010/02/27(Sat) 02時頃
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[ 確かめねばならない。 そう思っていた。
けれど、その事実を告げられて。 これで終わると。 けれど。
湧き上がるのは喜びではなく。 悲しみと憤りだった。]
(459) 2010/02/27(Sat) 02時半頃
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[ 扉に車椅子。 キャサリンの姿を認めれば、先ほどの事を思い出し、これでまた、嫌われるだろうかなどという考えが浮かぶ。
ベネットの視線。 受けて、頷く。何となく、自分と同じ目つきをしているのだろうな、と思った。
ピッパは? 立ち上がって。カルヴィンを見つめている。 気立ての優しいピッパには堪えるだろう。 元気付けるように、笑みを作って見せて。
皆を見回して、大きく息を吸い。]
(467) 2010/02/27(Sat) 03時頃
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――カルヴィン。 キッチンに行くんならよ、ウェーズリーも呼んできてくれ。
[ 声を掛ける。 勤めて、常の声で。]
ああ、ひと段落してからでいいぜ。 で、落ち着いたらよ。
……飯にでもしねえか?
[ 笑みをみせ、そんな事を言う。 涙が流れる事を堪える事は出来なかったけれど。
それでも、笑ってみせた。]
(470) 2010/02/27(Sat) 03時頃
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[ その手を包んでくれるピッパの手。温もり。 作った笑みが、涙で歪む。
肩に顔を預けて……声を殺し涙を流した。]
(478) 2010/02/27(Sat) 03時半頃
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うん…………うん……
[ 頭を撫でる手の感触を感じながら、ピッパの震える声に頷いて。 悲しかった。 全てを持って行く事の出来ぬ自分に、憤りを覚えずにはいられなかった。 どうしようもない事。それがくやしかった。
けれど……顔を上げた。 ピッパの頬にも涙が伝う。 感謝を込めて笑みを向け、頷いて。 その涙を指で拭った。
そして、カルヴィンへ向き直り、キッチンへ向かうその背を見送った。]
(486) 2010/02/27(Sat) 03時半頃
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うん……ああ。
[ ふ、と。苦笑いと照れ笑い、その入り混じったような笑みを浮かべながら、それだけ返し、涙を拭う。]
ふ……やっぱり…… ピッパには敵わねえな。 ……ありがとな。 ピッパがいてくれて……良かった。
[ 笑いながら、けれど、最後の事は心の底から。 本当に、そう思った。]
(494) 2010/02/27(Sat) 04時頃
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なんだよ、もう、調子に乗りやがって。
[ こちらも、くく、と声を漏らして。]
そうだな。 連れて来られたのがここだったってのは、良かったんだろうな。 もし、他の場所で俺が死んでたら…… どうしてた?
[ こんな風に、戯言を返す余裕も、何とか戻ってきて。]
(497) 2010/02/27(Sat) 04時頃
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おいおい、そりゃあ――
[ 言いかけて、続くピッパの言葉。]
ああ。 死なない。絶対に。
[ 普段見せない真剣な顔で、声で、頷いて。] ――なあ、ベネット。 それは、きっと……神様にでも聞かなきゃ、分からねえ事かもな。
[ 友に笑みを残し。 ピッパに頷き、手を繋ぐ。
この温もりを、失わずにいられた。 その為に、押しのけるものがあったとしても。
大切な、守りたい……愛しい女。 二人、広間から歩いてゆく……**]
(504) 2010/02/27(Sat) 04時半頃
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