人狼議事


238 聖痕の空〜Knockin' on heaven's door〜

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視点:


【人】 記者 イアン

――――……まだ、終わって、ねえ。


[>>359世界中を舞う、羽の中で男は呟く。]


…………なあ。もう一度だけ、その力《炎》
貸してくれねえかな。


[今のままではこの身体を、動かせる気がしない。
だから、たったひとりの黒《相棒》に向けて、望みを]

(0) よつば 2015/09/22(Tue) 00時頃

【人】 記者 イアン



………俺は、あいつらを、許せそうにねーから。
だから、俺なりに罰を与えてやりたいンだよ。


[裏切り者。
どんな理由があろうとも
彼らによって、男達の日常は消え去った。]

(1) よつば 2015/09/22(Tue) 00時頃

【人】 記者 イアン

天界の門を、封印する。


[古来より、12柱は天界の門の番人だった。
本来であれば聖痕は後世へと受け継がれ
現世まで途切れた事は、ない。]


一つでも欠ければ、あれは開かねえんだ。


[そう言って、男は自身の聖痕を掲げる。
一ノ白が守り続けてきた、青の聖痕を。]

(2) よつば 2015/09/22(Tue) 00時半頃

【人】 記者 イアン



―――――…… だから、頼む


[黒は拒むだろうか。
しかし白の意志は揺らがない。

覚悟なんてとうに出来ている。
>>5:269全てを捨てる覚悟など。]

(3) よつば 2015/09/22(Tue) 00時半頃

【人】 記者 イアン

上 等、―――――― ッ………!!!


[>>4>>5殴ってでも、と言葉の通り
男は地をならして、腕を振り上げ

黒へと最期の一撃を――――……]

(6) よつば 2015/09/22(Tue) 00時半頃

【人】 記者 イアン



[――――ぽすり]


[今や小宇宙さえ生み出す事の出来ない
酷く、弱った拳が、黒の身体に落ちた。]

(7) よつば 2015/09/22(Tue) 00時半頃

【人】 記者 イアン


[>>8白に、血色が混ざる。
>>9そこから黒の感情が、波みたいに押し寄せて
少しだけ眉を下げたけれど、それでもいつものように男は笑う。]


 俺、だ、
   俺にしか、出来ない役目なンだよ。


[打ち付けた拳は酷く、弱かった。
それでも、その黒から視線を逸らす事はない。

黒には現世で守るべきものがある。
だから、己にしか出来ぬのだと。]

(10) よつば 2015/09/22(Tue) 02時頃

【人】 記者 イアン



置いてか、ねえ よ。


     [ あの時のようには ]

(11) よつば 2015/09/22(Tue) 02時頃

【人】 記者 イアン





いつか、還って来るって 約束する。



 

(12) よつば 2015/09/22(Tue) 02時頃

【人】 記者 イアン



[誓いは、黒と白の間に。
保証のない口約束であれど

それでも口をついて出たのは
触れた先に感じた黒が



とても、悲しい色をしていたからだ。]

(13) よつば 2015/09/22(Tue) 02時頃

【人】 記者 イアン


へ、へっ……

素直に、待ってるって言わねーのが
………っとに、クロちゃんらしーぜ。

[>>14白と黒に最早言葉などいらない。
それでも声を紡ぐのは、――――]


信じて、くれって
………嘘なんか付かねーよ。


[きっと“約束”の代わりなんだろう]

(16) よつば 2015/09/22(Tue) 04時頃

【人】 記者 イアン

――――だって俺、天使だから。


[>>15その黒の笑みは力無きものだろうと
どんなマヤカシよりも、白に“力”を与えてくれた。

黒の傷を庇うように、手を伸ばした先。
>>5:169憧れ続けた炎《赤》が、其処にあった。]

(17) よつば 2015/09/22(Tue) 04時頃

【人】 記者 イアン

[ ゴ  ォ  ――――――――――……ッ ]

(18) よつば 2015/09/22(Tue) 04時頃

【人】 記者 イアン


[天使と炎が交われば、成る姿は


不死鳥の炎天使≪フェニクス・エンジェル≫


救世の力は、しかし、自身の傷を癒す事はなく。
代わりに世界へと、人へと齎される。


白は誇らしげに、大空を舞う。
黒へと、友へと、その存在を目に焼き付けさせるように。]

(19) よつば 2015/09/22(Tue) 04時頃

【人】 記者 イアン



なあ。


………やりたい放題やっといてよ。
死んだら全部終わりって、ンな事、誰が許すかってー の


[呟く言葉は、赤い魂へ。
>>5:348憎しみに満ちた目が、脳裏を過る。
不死鳥が放つ光《炎》は、天界の門の先へと干渉す]

(20) よつば 2015/09/22(Tue) 04時頃

【人】 記者 イアン





        [   ―――――――ジュ ァ ………… ]
 

(21) よつば 2015/09/22(Tue) 04時頃

【人】 記者 イアン

[>>0:120門に近付きすぎた天使は地に堕とされる。

男の聖痕が、その身体と共に燃え尽きていく。
聖痕をなくした一ノ白―――アンジェ=ロイスは
12柱の歴史から抹消され、永久にその名は闇へ葬られるだろう。


だが、それでいい。]

 

(22) よつば 2015/09/22(Tue) 04時頃

【人】 記者 イアン



………精々、天界の門が開かない世界で
ヒトらしく、迷って、悩んで、生きてくれよ。


[それが、男の与える罰。
そして犠牲となった人々の救済。

そうして失った筈の魂達は、元の身体へ戻ってゆく。
否、身体などなくてもさしたる問題はない。

何故ならば――――――]

(23) よつば 2015/09/22(Tue) 04時頃

【人】 記者 イアン

[これは、奇跡だからだ。]

(24) よつば 2015/09/22(Tue) 04時頃

【人】 記者 イアン



[寂しくない訳はない。
全てを捨てる事が、怖くない訳はない。

けれどそれが、天使《白》として生まれた男の使命なのだから。]


―――――――…… 嗚呼  きれー、だな


[焼かれ、その身が消滅しながら堕ちる最中。
男はその空に、皆の色を―――――]

(25) よつば 2015/09/22(Tue) 04時頃

【人】 記者 イアン





[聖痕の空を、見た気がした**]
 

(26) よつば 2015/09/22(Tue) 04時頃

【人】 記者 イアン

― どこか ―


[ふつり、と何かが切れる音。
実際に音はなく、男の中で感じたものだったかも知れない。

>>42長く白の中に感じてきた黒との隔たり。
そして現世との別れを、確かに“聞いた”]


…………終わった、ンだな。


[静かに、呟く。
どんな顔をしていたのかは男自身も分からない。
役目を終えて清々しい顔をしていたようにも思うし
何もかもが失われた悲しみを抱いていたような気もする。]

(64) よつば 2015/09/23(Wed) 21時頃

【人】 記者 イアン

―――――ン なっ……!?


[>>@2突然、現れた混沌色の魂。
その奥が伺えないような、不思議な色だ。]


……は、はあ?
こんな所にも、クレープが売ってンのか。

[>>@3甘いものは、嫌いではない。
随分と何も食べていなかったような気がしたから
その白と黒のクレープを口に運ぶ事に、躊躇いはなかった。]

(65) よつば 2015/09/23(Wed) 21時頃

【人】 記者 イアン




                 『  て、  いで……!』
 

(66) よつば 2015/09/23(Wed) 21時頃

【人】 記者 イアン


――――…… 今、何か、聞こえたか?


[>>31聞こえる筈のなかった声。
>>32聖女の持った聖痕が天に還され
それは、光の道となって男の前に姿を現した。]


サンキュ!
これ、あと二つ貰っていい?

……何か呼ばれてるみてーだし、俺、行くぜ。


[遠慮なく、何処かの“大人”に代金を任せて
男は二つ程クレープを受け取ると、光の道へ駆けて行く。]

(67) よつば 2015/09/23(Wed) 21時頃

【人】 記者 イアン





           [ ――――――――― ……   ]
 

(68) よつば 2015/09/23(Wed) 21時頃

【人】 記者 イアン

う、おぁッ ああああああ―――――!!!


[――――べしゃり]

[弾けた光が収まった先
天から降り注いだ魂は堕ち、地上へと。
みっともなく、草木が生い茂る何処かの庭へと落ちたらしい。]


ッ ……レオ、お前


[いつの間にか、白鴉が男の頭の上に舞い降り
ふんぞり返っているのに少し笑みもこぼれるが]

(69) よつば 2015/09/23(Wed) 21時頃

【人】 記者 イアン



……あれ、飛べねー、………


[違和感に気付くのは直ぐ。
身体は以前より重く、男の身体を浮かせてくれない。

あれ程昂ぶった翼も、今や背にはなく
汚れた白を身に纏った男が其処にいるだけだ。]

(70) よつば 2015/09/23(Wed) 21時頃

【人】 記者 イアン



そっか。

………全部、無くなったのか。


[男が今、此処に居るのは
気まぐれな幸運と、天への貢ぎもののお陰だろう。
しかし、男は自身の全てを捨てるという覚悟の上で
救済と罰を、この世界にもたらしたのだ。

だから天は、“天使”として生きてきた男から
その象徴である空を飛ぶ権利と、翼を奪った。]

(71) よつば 2015/09/23(Wed) 21時頃

【人】 記者 イアン

― 堕ちた先で ―


[さて、天界と現世の時差はどれ程か。

聖女の祈りがあってから直ぐの事かも知れないし
数日、或いは数年が経過しているかも知れない。

落ちた場所は、幸々戸家の庭だったらしい。
彼の家の者達にはきっと、よく思われてはいないだろうが
理岐君は居ますか、と男は思い切って聞いてみた。

―――暫く帰っていない。

返ってきたのはこんな言葉だった。
男はそこで、漸く思い出した。]

(72) よつば 2015/09/23(Wed) 21時半頃

【人】 記者 イアン


[>>39全然平気そうな顔をして睨みつけてきた親友の顔を。
また、怒られるかなって苦笑混じりに大空を舞った瞬間を。

>>41その後、親友の眼が静かに閉じていったのを。]



―――――……っかしいな、雨なンて降ってねえのに。


[気付くのは、いつだって遅い。
自身を犠牲に何かを救済する事の愚かさは
“彼”がとっくに教えていてくれた筈なのに]

(73) よつば 2015/09/23(Wed) 21時半頃

【人】 記者 イアン





…… ッ  り、……… く、



[男は声を上げて、泣いた**]

(74) よつば 2015/09/23(Wed) 21時半頃

【人】 記者 イアン


………あ れ、

[>>78一瞬、懐かしい声が聞こえた気がした。
白い袖でごしごしと涙を拭ったら、そこに見えたのは]


えーと、リッくん、………じゃない

弟くん?


[男は瞬いた。
そして、その兄によく似た顔と
あの時自身の背を守り続けてくれた赤いコートと眼鏡に
―――また少しだけ、視界が歪んだ。]

(79) よつば 2015/09/23(Wed) 23時頃

【人】 記者 イアン


[“あの日”から。
病弱だった彼が変わり
動き回れる程には回復したのだという事を聞かされれば
その“奇跡”を喜ぶように、男の表情にも笑みが戻るが]


礼なら、俺じゃ無くてリッくんに言うべきだぜ。
俺は、その………守られっぱなしだったからさ。


[そう言って頬をかく。
しかし、言ってから気付いた。
彼はもうこの世に――――――………]

(86) よつば 2015/09/23(Wed) 23時半頃

【人】 記者 イアン



え?


……眠ったまま?


[呆気にとられたように、男は繰り返す。
会ってくれないか、の返事には
何度も首を縦に振って。]

(87) よつば 2015/09/23(Wed) 23時半頃

【人】 記者 イアン


………クロちゃんが、か。


[>>88懐かしさすらも感じる名前。
今や自身の中に存在を感じない黒。
世話焼きな所は、きっと今でも変わってないんだろうなと
心の中で感傷に浸りながら、行き着く先は離れの部屋。]


リッくん。


[久しぶりに見た彼は。
出会ったあの頃と同じ、黒髪で。]

(91) よつば 2015/09/24(Thu) 00時半頃

【人】 記者 イアン


ただいま。

[じわり、視界の黒髪が歪む。]


いやあ、あんなにしぶといリッくんが死ぬなんて
ンな事あるわけないんだよな。

……勝負だって、決着付いてねーのにさ。


[明るく、繕ったような声色で。
しかし、男の頬を伝った涙は彼の頬に落ちる。
男が不死鳥《フェニクス》のままであれば、
目を覚ます事もあったんだろうか、とそんな事を思う。]

(92) よつば 2015/09/24(Thu) 00時半頃

【人】 記者 イアン



………そうだ、これ。


[男は、分けて貰ったクレープを一つ取り出して]


俺の奢り、って訳じゃねーけど。
リッくん、腹、減ってるンじゃねえかって思ってさ。


[そっと、その枕元に置いた。]

(93) よつば 2015/09/24(Thu) 00時半頃

【人】 記者 イアン

― 数ヵ月後:??? ―


おっと。

[人混みの中。
男は女と肩がぶつかる。
>>97それは、聖女に似た面影を持つ女だった。]

あー、やっと見つけた。
誰の仕業か分かんねーけど

“あの時代”の知り合いがいなくってさ。
けど安心した、これで―――――………
 

(102) よつば 2015/09/24(Thu) 01時半頃

【人】 記者 イアン

――――退屈しねーで済みそうだぜ。



[そう告げた男の顔は、どことなく、天使と面影が似ていた。]

(103) よつば 2015/09/24(Thu) 01時半頃

【人】 記者 イアン



………あれ。
どうして逃げるかな。

[>>105身を翻し、走り去る女を見て首を傾げるも
その反応は、男の想定する通りのものだった。]


天界の端から端に居る獲物を射殺《ころ》せる俺から
逃げ切れるなんて、考えちゃうのは。


[そう呟いて、男は女を追って駆ける。

>>1:18男の逸話は、やがて白鴉《ホワイトレイヴン》となりて
その“果てしなく遠い距離”をも、男の前では意味を成さなかった。]

(114) よつば 2015/09/24(Thu) 02時頃

【人】 記者 イアン




[彼が現世に喚び戻されたのは
不死鳥《フェニクス》の救世が広まりすぎたのか
はたまた、蘇るべきとされた魔女の魂について来ただけなのか。

彼女が狂ってしまった末に起きた当時の過ちを
二度と起こさせない為なのかは、知る由もない。]

(115) よつば 2015/09/24(Thu) 02時頃

【人】 記者 イアン


[やがて、男が女を捉えれば
彼女が嫌いな笑顔を向けて、言う]



オークラちゃん。
……俺が誰だか、忘れたかい?



[一ノ白 那由多。

それが、12柱が出来た当時。
天より最も近い位置を与えられた、彼の名前だった**]

(116) よつば 2015/09/24(Thu) 02時頃

記者 イアンは、メモを貼った。

よつば 2015/09/24(Thu) 02時半頃


【人】 記者 イアン

[――――とすん]

(187) よつば 2015/09/24(Thu) 22時頃

【人】 記者 イアン


……ッ、

[>>167>>168酷く弱い拳が、男に触れた。
一瞬何が起きたのか分からずに、大きく目を瞬くが]


は、はっ………

だから、言ったろ。
奇跡なンて、案外簡単に起こるモンだって。


[開いたその目は、出会ったあの日を思い出させた。
男が今一度の生を受けたのであれば
>>4:76きっと、男が生まれた“あの日”と同じ。
彼に“その名”を呼ばれた今から、男は始まるのだ。]

(188) よつば 2015/09/24(Thu) 22時頃

【人】 記者 イアン


………それは、こっちの台詞だって。


リッくん。


[>>169どんなに遠い空に居たって、彼はいつも“視て”いてくれた。
だからこそ、男は何処までも自由で、純粋な天使で在れた。

そう、男にとっては彼は、最高の友達であり
―――救世主《メシア》でもあるのだから。**]

(189) よつば 2015/09/24(Thu) 22時頃

【人】 記者 イアン

― 数年後:大聖堂 ―


[かつての闘いがあったその聖堂は
ヘヴンズ・ドア大聖堂と名付けられ
当時のまま、東京都の保護下に置かれたらしい。]


―――――………


[――――カツン]

[床を鳴らす白ブーツは
導かれるように>>29ある祭壇へと辿り着く。]

(190) よつば 2015/09/24(Thu) 22時半頃

【人】 記者 イアン




あの時、俺 “誰か” に喚ばれた気がしたンだ。



[>>66>>67その声が、願いがなければ
恐らく自分は今此処にはいないだろう。

どうやら“あの日”から数年経っているらしいが
男の瞳の奥、蘇る光景は少しも色褪せてはいない。]

(191) よつば 2015/09/24(Thu) 22時半頃

【人】 記者 イアン




[男の持ったもう一つのクレープが
白と黒の彩りを添えて、温かく。
周囲に香りを漂わせていた。]

(192) よつば 2015/09/24(Thu) 22時半頃

【人】 記者 イアン


[>>193鞄の落ちる音。
背後に気配を感じて、男は振り返る。]


…………っ、な


[一瞬、目を見開いた。
男にとってはつい先程まで
この場所で対峙していた“魔女”と同じ顔をした者が
此方を見、自身の名を呼んでいるのだから。]

(194) よつば 2015/09/24(Thu) 23時頃

【人】 記者 イアン



[しかし、その様相と。
纏う雰囲気に、目を瞬かせて]


…………オーシロちゃん?


[少し、成長したようにも見える。
気付けば男は、自身の知っていた“その名”を尋ねていた。]

(195) よつば 2015/09/24(Thu) 23時頃

【人】 記者 イアン


あ、ええ……ッ?

[>>196目の前の少女の瞳に涙。
“勝負”の余波で泣かれる事はあっても
目の前で泣かれるなんて機会がある筈のない男は、慌て]


そうそう、戻ってきちまったっていうか
全然変わってねーよな、此処!

何年か経ってるって聞かされたのついさっきでさ
ちょっと向こうまで行ってきただけだっ――――……


[饒舌に、話題を逸らすように]

(198) よつば 2015/09/24(Thu) 23時頃

【人】 記者 イアン

〜〜〜―――ッ  !?


[そんな男の口を塞いだのは

クレープよりも甘く香る匂いと
背に回された、細くて小さい腕と


>>197腹辺りに当たる、柔らかい感触だった。]
 

(199) よつば 2015/09/24(Thu) 23時頃

【人】 記者 イアン



………げ、   元気そうで  何より



[男の手は未だに空を彷徨い。
やっとの思いで絞り出せたのは、その一言だった。]

(200) よつば 2015/09/24(Thu) 23時頃

【人】 記者 イアン



[錯乱し続ける頭とは裏腹に
>>201自分の胸の中で泣く、彼女の言葉を聞けば
益々“とうに死んでいた筈の麗亞”に似ていると、思った。]


……そ、そンなに待たれてたのか、俺。
聖女様を待たすなンて、罰でも下りそうだぜ。


[そこでようやく、いつもの笑み一つ。
赤みが差した頬は変わっていないが]

(203) よつば 2015/09/24(Thu) 23時半頃

【人】 記者 イアン


……ああ、これか。

[手元のクレープを見た。
>>202決して上目遣いの涙を見ない為ではない。

正直、誰に渡すかなんて決めていなかった。
しかし、今ならば何となく分かる気がする]


多分、俺を喚んでくれた誰かさんに、かな。


[そう言って、彼女に手渡そう。
幸運と奇跡の象徴、白と黒のクレープを。]

(204) よつば 2015/09/24(Thu) 23時半頃

【人】 記者 イアン

おっ  俺は食べたから!!!


[>>206口へ運ばれる、その前。
居たたまれなくなったのか、飛び退いた。]

……君が元気そーなら
俺はそれでいンだよ。

[頭を掻く。
彼女の魂を蘇らせたのは、恐らく男だ。
誰が彼女を保護してくれたのかは知らない。
けれど、彼女が無事に此処に居ると言う事は]

(207) よつば 2015/09/25(Fri) 00時頃

【人】 記者 イアン


―――――…… ホント、それだけだから。


[この数年間。
彼女は魔女から解き放たれて
きっと、聖女としての人生を歩んでいく途中だったのだろう、と]

(208) よつば 2015/09/25(Fri) 00時頃

【人】 記者 イアン


[>>209幸せそうな顔を見れば
つられて、男もいつもの笑顔で笑って]


………悪かったな。

何か、心配かけたみたいでさ。


[撫でる為に伸ばそうとした手は
やはり途中で空を掴み、代わりに男自身の頬を掻いたけど。]

(215) よつば 2015/09/25(Fri) 00時半頃

【人】 記者 イアン



クロちゃんが?……って、オーシロちゃん!

どういう、事……ッ


[>>216懐かしい名前に、むず痒さを覚えながらも
さすがに引かれた手を振り払う事は出来ない。

きっと道中で説明を求めるだろうが
その歩は、三黒の屋敷へ辿り着くまで止まる事はないだろう。]

(217) よつば 2015/09/25(Fri) 00時半頃

【人】 記者 イアン



[>>218聖女に手を引かれながら
屋敷までの道のりを歩いた事を、きっと忘れはしないだろう。
道中でされる説明すら、右から左へ流してしまいそうになるくらい]


…………あ、あの ッ………


[そうしていつの間にか
三黒の屋敷へと通されて、食事の前に腰を下ろすも。
自分の手を見て、しばらくは洗わないでおこう、なんて思ったものだ。

だがそれも束の間。>>226家の主が帰る音が聞こえてくれば]

(258) よつば 2015/09/25(Fri) 20時半頃

【人】 記者 イアン


やっべ、……

[何故か、隠れなければ、という思考が過ぎる。
>>233折角の数年越しの再会だというのに
きっと彼と目があった青は、焦りの色を映していた。]


……って、おい!!!
クロちゃん!!

どうして締めンだよ、俺だってば!!!


[それが打って変わって、
突然の家主の行動に、驚きを隠せずに。
締められた障子をどうにかして開けようとする。]

(259) よつば 2015/09/25(Fri) 20時半頃

【人】 記者 イアン

  [  ス パァ――――  ンッッ!!  ]

[>>234再び開く障子は、壊れた音が混ざった気がした。
古いのに合わせて、男が二人して逆方向に力を入れていたのだから
当たり前といえば当たり前かも知れないが]


誰に許可得て、って…………


[ぐるぐると頭が回る。
訳が分からぬままに聖女に連れて来られて
気付いたら、目の前に、あの時の半身であった黒がいた。

だから、自然にその言葉は、漏れた。]

(260) よつば 2015/09/25(Fri) 20時半頃

【人】 記者 イアン




約束、果たしに来た。



[>>12男はあの時と変わらない顔で
拳を軽く掲げて、そう告げた。]

(262) よつば 2015/09/25(Fri) 20時半頃

【人】 記者 イアン

―――――ぃ  ッ、で !!!!


[>>268不意打ちの一撃が、男の脳に直撃する。
じんじんと響く痛みは思わず頭を抱える程だが
何処か、嬉しそうに見えるのは何故だろうか]


ッ、ま っさか。
一直線に還って来た……っつうの、……ッぃて


[変わっていない口調に。
痛みとは違う理由で、涙が溢れそうになるのを抑えて]

(269) よつば 2015/09/25(Fri) 21時半頃

【人】 記者 イアン

……… ただいま、相棒。


[その目は、やっぱり少し涙目だったけど。
彼に殴られた所為だって事にしておこう。]

(270) よつば 2015/09/25(Fri) 21時半頃

【人】 記者 イアン





……あのさ、俺、クロちゃんに言っとかなきゃいけねー事がある。


[再会を果たしてから暫くして。
並んだ食事に手を付けて、少しした頃だろうか。]

(271) よつば 2015/09/25(Fri) 21時半頃

【人】 記者 イアン

―――――俺さ、世界を見て回りたいンだ。

(272) よつば 2015/09/25(Fri) 21時半頃

【人】 記者 イアン

[静かに、白は黒に告げた。
そんな男の瞳は、当時のまま青いけれど。
左腕を捲れども、天に捧げてしまった聖痕は、もうない。]


還って来て、変わらないこの街を見て思ったンだ。

俺は、もっと色んな世界を見てみたい。
聖痕を守って来た時には出来なかった事を、

………今ならやれンじゃねえかって。


[また、勝手と憤られるかもしれない。
事実、周りを重んじるのであれば出来ない選択だ。

けれど誰も、天使が自由で在る事を止める事は出来ない。]

(273) よつば 2015/09/25(Fri) 21時半頃

【人】 記者 イアン




君なら、分かってくれンだろ。

……クロちゃん。


[少しだけ、憂いを残して男は笑う。
彼の甘さを分かりきったような顔で

白はへらりと、笑うのだ。]

(274) よつば 2015/09/25(Fri) 21時半頃

【人】 記者 イアン


[>>278記憶の中の黒と寸分違わぬ、眉間の皺。
きっとその胸の中は、男に対する悪態だろうと苦く笑う。

あんなに強く殴られても、小宇宙どころか
もはや爆発《バン》さえ起こさない白と黒。
その表情から相手の心を読む事は、こんなにも難しい。]



………へへ、分かった。


[酒には手を付けぬままに。
それでも、その顔は僅かに熱に浮かれて
>>279想像と同じようなOKの答えに、にいと笑みを浮かべた。]

(280) よつば 2015/09/25(Fri) 22時半頃

【人】 記者 イアン


[それから、もう少しして]



………俺、オーシロちゃんにも言ってくる。

良い子だな、彼女。
初めましてって言っときゃ良かった。


[男が知り合った頃の彼女は、恐らく別人格。
だから、“彼女”と出会ったのはつい先程の事なんだと。

しかし、黒に告げるその目は、何処か関係性を疑うように。
いや、同じ屋根の下で聖女と暮らせるなど羨ましいと
そんな意味も込められていたかも知れない。]

(281) よつば 2015/09/25(Fri) 22時半頃

【人】 記者 イアン

― 部屋の前で ―



………オーシロちゃん?


[居るかな、と一応ノックを忘れずに。
仮とは言え、女の部屋に入る事などない男は
扉を開けただけで軽く目眩を起こす程度だけれど

その姿を見つけて、咳払いひとつ、傍らに腰でも下ろして]

(282) よつば 2015/09/25(Fri) 23時頃

【人】 記者 イアン



俺、明日にでも出かける事にしたよ。

………きっとまた、暫くは戻れないからさ
伝えておかないとって思って。


[>>201男の帰りを待っていたと言ってくれた彼女。
裏切る事になるんだろうか、と居心地悪さに頭を掻いて

その眸の色を見た。]

(283) よつば 2015/09/25(Fri) 23時頃

【人】 記者 イアン


………あ、いや。


[>>284彼女の出で立ちと
それから部屋の中に溢れる少女らしい“白”さ。
目の前で見るそれに、いつもの癖で目を逸らしそうになるが]

………俺も、そーしたいけどさ。
暫く此処に居たら、きっと、もう行けない気がすンだよ。

どーにも、居心地が良すぎてさ。

[>>286俯く少女に向けるのは、困った顔。
男という生き物は、どうしてこうも勝手なんだろう。]

(288) よつば 2015/09/25(Fri) 23時頃

【人】 記者 イアン


………

[>>290言いかけられた一言に。
ぱち、と男は驚くように瞬いて]


馬鹿。

……ンな事、間違っても言うなよ。
クロちゃんとモモちゃんに世話ンなってるんだろ。


[勝手に彼女の魂を救いあげて
手を差し伸べてやらなかった男が言える事ではない。

だから、これから言う事も、きっとただの自分勝手。]

(291) よつば 2015/09/25(Fri) 23時半頃

【人】 記者 イアン



………、待ってて欲しいンだ。


あの時、天界に居た俺が
還って来る道標になってくれたみてーに。


[>>32彼女の祈りは、天を焦がし。
>>67それはやがて、彼を誘う光の道となった。]

(292) よつば 2015/09/25(Fri) 23時半頃

【人】 記者 イアン




だから、その…… っ



[>>287背後にかかった言葉を思い出す。
拳を握って、やめとけと自制をするも、唇は言う事を聞かない。]

(293) よつば 2015/09/25(Fri) 23時半頃

【人】 記者 イアン

………俺の、光になってくれ。

(294) よつば 2015/09/25(Fri) 23時半頃

【人】 記者 イアン





[黒の飲んでいた酒にあてられたせいだ。
彼女に、こんな事を、言ってしまうなんて。]

(295) よつば 2015/09/25(Fri) 23時半頃

【人】 記者 イアン

……分かった。


必ず迎えに行くって、約束するからさ。
俺が分かるように、光っててくれたら嬉しい――……


……なンて。


[照れ隠しに、笑いながらも。
>>298彼女が笑顔で生きられるようにと願う
その手はやっと、彼女の頭を撫でるように伸びる。]

(301) よつば 2015/09/25(Fri) 23時半頃

【人】 記者 イアン




そン時はさ、……あー、一緒にクレープでも食べようぜ。



[>>207一度断ってしまったあの時のクレープを
きっと、いつか迎えに行く時なら、食べられると信じて*]

(302) よつば 2015/09/25(Fri) 23時半頃

【人】 記者 イアン


[そして、夜も更けた頃。
ふと、胸に仕舞い込んであった、式鬼紙《シキガミ》を
>>1:339思い出したように、懐かしむように取り出して]


『俺は少しだけ旅に出ようと思う。
 その間に、早く良くなってくれよ。
 帰って来たら、その時こそは、『勝負』しよう。』


[放つは友に、“鈍達”で。

今度は、何も言わずに離れないようにと。
それだけが、男が唯一成長した点だった。]

(303) よつば 2015/09/26(Sat) 00時頃

【人】 記者 イアン

― >>247勝負の刻、再び ―




おいおい、リッくん。

不戦勝で100勝目なンて、俺は認めねえぜ?



[あれから、どれだけの月日が経ったのか。
>>250>>251『勝負』を前にした友の様子に
白の男は、不敵に笑みを浮かばせながら告げる。]

(304) よつば 2015/09/26(Sat) 00時頃

【人】 記者 イアン

………あの頃の俺と同じだと思うなよ、リッくん!!!


[>>255立ち上がる彼を見据えて、男は白鴉を背に仕える。
その背には、かつて理眼-リガン-が見続けた――白い翼が在った。]


へへ、そっちこそ。
『勝負』中に手加減しろって言われても聞けねーからな!


[世界を巡った男は、
以前よりいくらか精悍な顔をしているものの
口調や、振る舞いは当時の男そのままだった。]

(305) よつば 2015/09/26(Sat) 00時頃

【人】 記者 イアン






[男は今日も、友に認められた自由の翼と共に、大空を舞う**]
 

(306) よつば 2015/09/26(Sat) 00時頃

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