95 File.2:Do you Love me?
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頭で理解しなくとも――… 此処で理解しているのかもしれませんね。
[此処、と双見に示すは鼓動を刻む場所。 左胸をトントンと指で軽く叩いて]
若しくは――… 人間も本能で其れを知るのかもしれません。
[研究においては理論で責める女であるが 今は感覚を重視するかのような言葉を綴る]
では、誉さんに期待して――… 彼女らの事はお任せしましょうか。
(163) helmut 2012/07/06(Fri) 21時半頃
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[モニタから誉へと向けられていた視線が 双見の動く気配に微か揺れる。 合格者のオリジナルの一方の名が彼女から紡がれれば はたり、瞬いて、首を傾げた]
――…面白いもの、ですか ?
[其れが何を意味するかは見当がつかない。 誘う双見に頷き、彼女の後を追うように目的地へと移動する]
(164) helmut 2012/07/06(Fri) 21時半頃
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[普段どおりだったはずの双見の足音がふ、と消える。 少し遅れてゆく女は立ち止まり不思議そうにその姿を見る]
……嗚呼、そのようですね。
[少しだけ遠く見える和田と掃守の姿を確認し 双見に小さく潜めた声で同意を示した。 彼女にならい音をなるだけ消して 姿を隠したまま二人に近づく。 和田の口から聞こえたのは双見が聞いたのと同じ言葉。 きょと、と驚いたように瞬かれる双眸]
(165) helmut 2012/07/06(Fri) 21時半頃
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――和田さんと掃守さん、って そういう関係だったンですね……!
[頬に手を宛がい他人事ながら照れたように 和田と掃守の二人を交互に見遣る]
え、と。 お式は何時なンですかぁ?
[盛大な勘違いをして式の日取りを二人に尋ねた]
(166) helmut 2012/07/06(Fri) 21時半頃
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[双見の呼びかけにはたり瞬いて 和田と掃守に向けていた視線を双見に戻す]
――… はい ?
[如何して呼ばれたか、も 彼女が顔を覆ってしまった理由も分からずに]
え、と…… 何か、おかしなコト、言いま、し、た ?
[こてんと首を傾げておずおずと双見に問うた]
(168) helmut 2012/07/06(Fri) 22時頃
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[困った風な双見の相貌。 何か失敗してしまっただろうかと不安に思うも 彼女の口許に笑みが浮かべば、安堵の色が滲む。 ほ、と息を吐き出して]
和田さんは掃守さんとの赤ちゃんが欲しいンでしたっけ。 お二人の子ならきっと聡明で可愛らしいんでしょうねぇ。 名前、とか、もう決まってたりするんでしょうか。
あ、でもでも、 和田さんのウェディングドレス姿も楽しみなので やっぱりお式は早めの方がいいですよね。 体のラインが綺麗にでるドレスとかとても似合いそうです。
[きらきらと期待に満ちた眼差しで和田へと語りかけ ね、と同意を求めるように双見に首を傾げた]
(170) helmut 2012/07/06(Fri) 22時頃
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[掃守の和田への返事にきゃあと黄色い悲鳴があがる。 求愛の瞬間に出くわしたが如き反応。 朱に染めた頬に宛がう手は口許を覆い]
和田さんも掃守さんも大胆、ですね。 すごい告白を聞いてしまいました。
[ちらちらと二人を見遣りながら 二人の思惑理解せぬままあるは この場においては筌瀬藍莉ただ一人、か――]
(178) helmut 2012/07/06(Fri) 22時半頃
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[掃守に覗き見と掃守に言われればはっとして]
あ、ぅ。 すみません。 面白いものが見られると聞いたンです、けど
素敵な場面に遭遇してしまいました。 所内で告白、なんて――… 和田さんも掃守さんも勇気がありますよね。
え、ウェディングドレスはやっぱり着たいものじゃない、ですか? きっと親御さんも楽しみにしてるでしょうし。
[一般論ですけど、なんて付け加え 掃守にそんなことを真剣な顔で言ってみせた]
(181) helmut 2012/07/06(Fri) 23時頃
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[笑っていたはずの双見のくちびるから漏れる吐息。 こてん、と不思議そうにまた首を傾げる。 心の中のツッコミは声にならないから 三人が認識しているだろうヴィジョンを認識できぬまま]
――…? そういう行為をそういう目的?
[結婚式の事だろうかとかさらに誤解するは必定]
あ、お二人のお子さんもきっと可愛らしいでしょうけど 双見さんのお子さんもきっと麗しいンでしょうね。
[双見を見詰め幼い姿を想像する。 へにゃりと緩んだ笑みが浮かんでいた]
(182) helmut 2012/07/06(Fri) 23時頃
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[和田に名を呼ばれゆると其方に顔を向ける。 ウェディングドレスの話かと思いきや少し別の話題で]
子孫、ですか。 種の保存は生物としての本能でしょうから
[うんうんと頷いてみせるが 名前が適当と聞けば驚いたように眼を瞠り]
名前も大事だと思いますよ。 姓名判断なども世にはありますし 名による影響も研究として組み込まれた方が……!
[ぐ、と胸の前で拳を握り力説する態]
(193) helmut 2012/07/07(Sat) 00時頃
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――…件の研究結果が示すように やはりお二人の相性は良いのでしょうね。
[双見の意見に同意するようにこくんと頷く。 彼女が悪戯っぽさを滲ませた理由を理解しているかといえば謎である]
NO,Osc_30285のよう、な…… それは、可愛らしいですね。
[想像しているのかほわんと空気が緩んだ。 子育てはお手伝いしますとかそんな言葉が浮かんだ矢先 涅色の髪がもちあがる気配。 双見の手元を見遣れば口接けが其処に落とされるが見えて 油断していた女はぴたりと動きを止めた]
(196) helmut 2012/07/07(Sat) 00時頃
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〜〜〜っ!?
[ぱくぱくと口が開いては閉じるが声ならぬ声しか発せ無い。 顔が熱いと感じるのだから赤くなってしまっているのは明らか。 繰り返す深呼吸は深く、浅く――、それからややして]
双見さんと私の、遺伝子を掛け合わせたら どうなるンでしょうね。
[何とか落ち着きを取り戻した風に微か悪戯な笑みを浮かべる。 良いと言われた今の自分。 ゆると刷かれる笑みは華綻ぶようにある]
(197) helmut 2012/07/07(Sat) 00時頃
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それなら、もう、双見さんの手のうちに――…
[思慕に返すは恋慕。 そ、と双見の腕を取り、其処にくちびるを寄せ 含みをもたせた涅色が双見を見上げた]
(198) helmut 2012/07/07(Sat) 00時頃
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[双見に翻弄されてばかりの女は 今は目の前に居るその人が余裕たっぷりに見えていた。 だからこそ悪戯な笑みと言葉で彼女の余裕を崩そうと試みるのに 片眉が持ち上がるのみの変化しか見えず]
――…双見さんには敵いそうにないですねぇ。
[はぁ、と小さく息を吐くが 元より敵わぬ相手とも思っていたので 落胆も拗ねる様子もないらしい。
白衣ごしに残しゆくぬくもり。 直ぐに消えてしまうだろう儚い触れあい。 寄せた鼻先には双見の纏う香が微か漂う]
(207) helmut 2012/07/07(Sat) 01時頃
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[頬に触れるは双見の手指。 細くもしなやかな指先の気配にピクと肩が揺れる。 勿体ない、とか、真になどと聞こえると 何を示すか直ぐには理解出来ずにはたりと瞬いた]
お二人が何を話されるか気になります。
[じ、と見詰めた双眸は緋色に染まらぬ双見の色。 寄せる気配に自然と閉じられる瞼。 その上に感じる吐息とぬくもりは 一瞬であれど確かなものであったと思う]
(208) helmut 2012/07/07(Sat) 01時頃
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[瞼の上の口接けの意味。 伏せた睫がピクと小さく震えた。 離れる気配に、名残惜しさを感じるか 再び開かれた涅色の眸には切なさが滲む]
――…双見、さん。
[名を呼ぶ声には甘さが漂う。 目許に朱を残したまま躊躇い勝ちに伸ばした指先は 双見の白衣の袖へと縋るように寄せられる]
………、 …… 。
[二人きりになりたい、と溶けてしまいそうなほど微かな声。 口接けの先を期待するかのように囁き、そと俯く*]
(209) helmut 2012/07/07(Sat) 01時頃
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[和田から名前の件を言われれば>>195頷いて]
名付けの本を読んで考えてみますね。 あ、ええ、勿論……、掃守さんの意見も 聞いた方がいいと思います。
[向かう視線の先を追い掃守を見遣る。 時折、人前で言うのは憚られるような単語が 掃守>>202の口から紡がれてそわりと落ち着かぬ様子。 気にせぬように平常心と心のうちで唱えてはみるが あまり効果ないまま話が進んでゆく]
(217) helmut 2012/07/07(Sat) 02時半頃
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[敵わないと双見>>215が同じ言葉を紡ぐが聞こえる。 短めの髪が揺れる気配]
敵わない、なんて、こと……
[ない、と紡ごうとするけれど其れは最後まで声にならず 手指へと触れる柔らかな温度に眼差しが和らぐ。 躊躇い、ピク、と小さく震える人差し指。 そっと双見の手を握り返し、はにかむような表情を浮かべる]
(218) helmut 2012/07/07(Sat) 02時半頃
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[婚姻届を取りにゆくという和田>>214の声にはっとして]
和田さん、行動派ですよねぇ。
[いってらっしゃい、とひらり手を振り彼女を見送り 双見へと意識を戻せば其処には悪戯な色が感じられた]
(219) helmut 2012/07/07(Sat) 02時半頃
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双見さん……?
[思わず名を呼び、続く言葉を聞けば 驚いたように、二度、三度瞬きを繰り返し]
か、帰る、って、あの、荷物が――…っ
[管制室のある方に戻ろうとする女の腰は双見の腕に囚われて コツリ、硬質なヒールの音が一つ響き密になる距離。 甘いチョコレート色は双見の双眸を映し揺れる。 ややして何も言えぬ態で、こくりと頷くは 彼女と共にゆくという、合図*]
(220) helmut 2012/07/07(Sat) 02時半頃
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[モニタから響く声。 双見の言葉の後、路肩へと止まる車。 タブレット端末を操作する双見の隣でその手元を見遣る。 液晶をチラと確認するも視線は直ぐに外れて 目を眇める双見の横顔>>256へと眼差しを注ぐ]
――…ヒーローインタビュー、ですか。 さすが誉さん、面白い事をしますね。
[面白いと称してはいるがリアルタイムの映像に 興味がないのはデータとして処理できぬ環境だからか]
(277) helmut 2012/07/08(Sun) 00時半頃
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[カチャリ。 シートベルトを外し身動ぎする。 双見の方へと身を乗り出す形となるは まるで「ヒーローインタビュー」を見ようとするよう。 チョコレート色の眸が見詰めるのはあがる口の端>>261 誉の声>>@30にゆるく目を細め、女はわらう]
”どっちが生き残りたい”? ―― なんて、
誉さんらしい、質問ですね。
[アイリスはワンダと同じ答えを出したのだろうか。 チリ、と胸に痛みを感じるのは自身を重ねたせいだ。 けれどラルフの言葉にワンダの答えが翻るを聞き ふ、と綻ぶような仄かな笑みが過ぎる]
(278) helmut 2012/07/08(Sun) 00時半頃
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誉さんのカリスマ性……、ですか。 人望で言うなら志木さんの方が適任だったかもしれませんね。 被験者の世話をマメに行っていたのはあの方のようですし。
[双見の感想に微か苦い笑みを浮かべた。 そ、と誉から志木へと話題を移し こちらへと傾けられたモニタをチラと見る。 誉の姿が見えたけれど被験者の様子までは知れない]
(286) helmut 2012/07/08(Sun) 01時半頃
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この二人は、強かったですね。 繋がりがあればこそ二人で此処まで生き残れたのでしょうけど 遺伝子レベルで刻まれた好みなら――… 他の被験者が敵わぬのも道理なのかも。
[双見の方を見ていたから 顔を上げた双見と視線交われば驚いたように目を瞠る。 悪戯しようと機会を窺っていた所を見咎められたようで 思わず身を引こうとしてしまうけれど 伸ばされた双見の指先に浚われる髪の一房。 双見の手に眼差しを落とし、それから彼女の双眸に重ねる]
(287) helmut 2012/07/08(Sun) 01時半頃
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[聞こえくる尋ねに女は微笑む]
私のクローンの答えは一つ。 どちらかならば……、 双見さんのクローンに生き残って欲しいと答えるでしょうね。
――…一人で生き残るには、私のクローンは弱すぎます。 きっと、寂しさに、耐え切れない。
[独白めいた答えは 果たしてクローンのものかオリジナルのものか。 誤魔化すように見詰めた双見の眸が 緋色へと変わるを認め、女はその色に、見入る]
綺麗な、あか。 本当に――…、きれい。
(288) helmut 2012/07/08(Sun) 01時半頃
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そういえば和田さんと掃守さんは まだ今回の実験映像を確認していませんでしたね。 双見さんが誘えば見たいものが見られるかもしれませんよ。
[双見の言葉にくすくすと悪戯な笑みが零れた]
――…、よくやった、ですか?
[こと、と首傾げるは言葉の意味を量りかねて]
私のクローンが共に行動出来たのは 双見さんのクローンのお蔭、ですから 私が双見さんに少しでも認めてもらえたようで ――…嬉しく、思いました。
(292) helmut 2012/07/08(Sun) 02時頃
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[映像を確認した時の自らの心を思い出しながら ぽつぽつと紡ぎながらも眸は緋色に囚われたまま]
埋めて貰えたのでしょうね。 最期まで一緒に居て呉れたから、 きっと、寂しさなんて忘れていたと思います。
[寂しさを感じていたなら それは双見のクローンを残してゆく事に対して。 其処までの考えはオリジナルにさえ未だ知れない。 軋む音と共に縮まる距離――]
(293) helmut 2012/07/08(Sun) 02時頃
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[緋色を宿らせた双見の眸が半月を彷彿させる。 満ちては欠けるその月に魅入られたように女は動けない。 頬から顎を撫でる指先に、白い咽喉が軽く反る]
ええ、初めて見ました。
[吐息が触れるを感じ、控えめな応えが紡がれた。 眦を染める仄かな色が映りこみ嬉しそうな表情が一瞬]
――…もっと、見ていたいです、けど 、
[甘やかな吐息と共に零した言葉。 ゆるゆると下りる睫が頬に薄い影を落とした。 音紡いだくちびるは仄か綻ぶように待つ態をみせる]
(294) helmut 2012/07/08(Sun) 02時頃
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いっそ管制室の方も記録されていると面白いンですけど、ね。
[くすくすと楽しげに返す応え。 もしあるならば自らの会話や行動も記録されているという危機感は無い]
同じ顔、同じ遺伝子ですから 仕方ないですよ。
[自分もそうだというように双見に同意の言葉を返した]
(297) helmut 2012/07/08(Sun) 03時頃
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[閉じられた眸は何も映さない。 声と気配を近く感じるから一人でないと安堵できる。 囁かれる双見の言葉に伏せたままの眦が朱に染まる]
―――……
[名を呼ぼうとした瞬間、くちびるに触れる温度。 ピク、と伏せたままの睫が震えた。 重なるくちびるを軽く撫でるは挟まれぬ上のくちびる。
微かに瞼もちあげれば緋色と交わり目許が緩み ちろりと覗くあかく濡れた舌先が控えめに双見を擽る。 女の手指が双見の肩に絡み深い口接けをねだる――*]
(298) helmut 2012/07/08(Sun) 03時頃
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