49 海の見える坂道
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2011/04/19(Tue) 22時半頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2011/04/19(Tue) 23時頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2011/04/19(Tue) 23時頃
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あー、そうです。 ランタンをお借り出来る、という手紙を受け取りまして。
[馴れない言葉遣いに四苦八苦しながら 荷物に仕舞ってあった手紙をランタンの持ち主に見せる]
ええと、ヴェス……彼の誕生日に合わせて、 交流のあったみんなでランタンを灯そうと、そんな感じです。 俺たちの住んでいる街は丁度坂道になっていまして その道沿いに、灯したランタンをずらっと並べてみようって。
[事情を説明しながら話し込むと、 やがて、今も大事にされている証明のように、 よく磨かれて埃一つ無いランタンをゆっくりと渡された]
ありがとうございます。 ところで、あまり顔色がよくないですが……。
[ランタンを受け取りながら、 どこかお加減でも、と、首を捻りながら老人の顔を覗き込む]
(+9) 2011/04/19(Tue) 23時半頃
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ああ、そうですか……。 ええ……。
[老人は疲れたような笑みを浮かべて 自らの身体の状態を語り、足を寂しそうに手で叩き 窓際に置いた、海の透かし彫りが入ったランタンが 孤独な夜にいかに自分の無聊を慰めてくれたのかを教えてくれた]
俺の爺さんも、海が好きでした。 いやね、爺さんの爺さんから引き継いだ薬屋をやってて 凄いひょろっちい身体で、薬屋のくせによく熱出しては寝込んでて。 とても海の男なんて呼べる体つきはしてなかったんですけど。
[微かに懐かしそうな笑みを浮かべ、目の前の老人の瞳を見つめながら]
それでも、俺をすげえ嬉しそうに海に連れて行くんですよ。 今日は小船を浮かべて気儘に釣りだ、とか。 クジラが来たぞ!店なんてほっといて見に行くぞ、とかね。
[何かを思い出すかのように苦笑を浮かべては、時折頬を掻く]
(+11) 2011/04/19(Tue) 23時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2011/04/20(Wed) 00時頃
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すげえいい加減な人だったんですけど、俺に底抜けに優しかった。 親父は元々いなかったし、お袋も小さいときにどっか行っちまった ぽつんと残された俺と、どう接しようか必死で考えて 悩みながら、手探りで一緒に居てくれた人なんです。
[預かったランタンの波模様部分に視線を移して、微笑を浮かべ]
もしかしたら、本当は海なんて好きじゃなかったのかもしれない。 ただ俺がいつも堤防に腰掛けて、跳ねる水飛沫を眺めていたから。 ただ、それだけのことだったのかもしれないです。
爺さんは、ある日魚を獲りに潜ったまま、帰って来ませんでした。 頑丈な漁師じゃなくて、ただの酷く痩せた、薬屋だったから。 そう、だから、まだ潜っているんです。あれからずっと。 息が何年も続くような、そんな薬を作ったに違いないんすよ。
[だからきっと治りますよ、と老人に告げて、 海のランタンを抱えたまま、一礼して、その場を立ち去ろうと]
(+12) 2011/04/20(Wed) 00時頃
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って、なんでここに居るんだよ……!?
[物陰に隠れた と思われる ミッシェルの姿に驚愕の表情を向けた]
(+13) 2011/04/20(Wed) 00時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2011/04/20(Wed) 00時頃
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[もしかしてあのこっぱずかしい話を 聞かれていたのだろうか、と片手で顔を覆うと溜息]
まぁいいか。ミッシェルの秘密も聞かせて貰ったし。
[ほとんど聞き取れないような小声で、ぶつぶつと呟いた]
そうか、偶然同じところ……だったのか? 薬は持ってきたんだけどな。あの爺さん……。 まぁ、ランタンは借りれた。返せるとも、思う。
[かちゃりと海のランタンを鳴らして、 微かな自嘲に、少しだけ唇を歪めた]
(+15) 2011/04/20(Wed) 00時半頃
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あ、本当か!?
[しかし、ペンダントの話を聞けば、表情を一転。 満潮のように喜色の満ちた表情で箱を受け取る]
これ……。綺麗だな。 なんつーか、海の蒼さと 水面の反射みたいに、光の網が絡まって……。
[取り出したペンダントを目の前まで掲げると、感嘆の唸り。 微かな金属音を立てながら自らの首に掛けて、指で摘んだ]
ありがとう。大事にする。
[駆け寄ってきたミッシェルと、ペンダントを交互に見つめて やがて、心底嬉しそうな笑みをじんわりと浮かべた]
(+16) 2011/04/20(Wed) 00時半頃
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本当に気に入った。ずっと付けてるわ。 風呂に入るときも、海に潜るときも、寝るときも。
[ちらりと歯を剥いて、 喜びの余韻から快活な笑みへと表情を変えると]
ああ、急にバス券が手紙に入ってて。って何で謝るんだ。 あー……。いんや、俺はまだまだ適当だと思うし。 日頃の行いがこういう所で跳ね返ってくるだけ。
[無神経じゃねえよ、と穏やかに手を振る。 やがて続く言葉には、群青の双眸が真剣さを増して]
(+18) 2011/04/20(Wed) 01時頃
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前も言ったけど、俺はミッシェル一筋だから。 無神経っつーか、そんなことないだろ。 俺は、変な壁が無くて、近くに感じて、可愛いと思う あっけらかんとしたそのままのミッシェルが好きだ。
酒癖が悪かったら俺も飲む。この前介抱さんきゅ。 嫉妬……はちょっと困るから何とか惚れさせる。 此処を引き返すのを、俺はチャンスとは言わない。
[聞かれたことには、逐一真剣な面持ちで答えていく]
(+19) 2011/04/20(Wed) 01時頃
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[胸を張るミッシェルに、おー、とペンダントを掲げ]
そっか、ミッシェルの所にも同じ手紙がなぁ……。 まあ、そのお陰でこれ受け取れたし。
[頬を赤く染めるミッシェルを眺めれば 徐々に自分の頬も紅潮してきた気がして、小さく呻く]
答えは……?
[頬をかすめるような感触。やがて鼓動が一度大きく波打つ]
(+22) 2011/04/20(Wed) 01時頃
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なんか、すげえ嬉しいんだけど……。 勘違いじゃねえよな?
[頬に指で触れながら、一度ミッシェルの瞳を覗き込んで]
どうかな、あんまりあれもこれも気を遣ってるとしんどいし。 ただ、ネルに意地悪したと思うなら、謝るか? そーだな。不真面目なのは、どっちが上だろうなぁ。
[込み上げてきた幸福感に破顔一笑]
俺が止めるのか? そこは交代でいいんじゃねぇの。 あと、容姿も褒めていいんですよー? ぐぐ、礼を言うべきか。
……よし、行こうぜ。ランタン回収。
[端を掴まれた服をちらりと横目で見て 可笑しそうに笑顔を浮かべて、おもむろに手を伸ばし繋いだ]
(+23) 2011/04/20(Wed) 01時半頃
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んで、いつ好きって言ってくれるのか、聞いてもいいのか。 俺は結構言いましたよ?
[ランタンのある場所に向かいながら、 傍らの愛しい人に、そんなことを囁いたり**]
(+24) 2011/04/20(Wed) 01時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2011/04/20(Wed) 01時半頃
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