239 名探偵の館
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いかにも死にそうなツラしてんな、とは思ったけど。
[まさかホントに死ぬとはね、と嘯く口調はさして驚いた様子でもない]
しかし、妙な話だ。 今、この場には世界の各地から名探偵が集められている。
犯人がわざわざここで事件を起こした理由は何だ?
(17) 2015/10/28(Wed) 18時半頃
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ナナオは、遺体を前にして、ひとりでぶつぶつ呟いている。
2015/10/28(Wed) 18時半頃
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考えられるパターンとしては。
一、そもそも犯人は事件を起こすつもりなどなかった。突発的犯行。
二、犯行はあらかじめ計画されたものだが、舞台として名探偵が集まる場が選択されたことに合理的な理由はない。
三、シチュエーションはなんらかの明確な目的に基づいて選択された。
ってところか。 さて――そうなると。
(19) 2015/10/28(Wed) 19時頃
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[容疑者Aは思案顔で安楽椅子探偵の推理を聞き流している]
(23) 2015/10/28(Wed) 21時半頃
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事件の真相を考えるにあたって。
[と。 何処かへ調査に出かけ、戻ってきた後はむっつりと黙り込んでいた奈々緒が唐突に口を開く。
その場には誰かがいただろうか。 彼女の言葉に耳を傾ける者が居ようと居まいと、気にせずに言葉を続けた]
はじめに確認しておくべきポイントが三つある。
(24) 2015/10/28(Wed) 22時頃
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まずはアリバイ。 会食の間、シェフは全員の目の前にいた。
ある時間に、彼が中座したところを使用人が目撃しているが……遺体の発見までは、ほんの僅かな時間しかない。
それにあたしの覚えている限り、そのタイミングで食堂から姿を消した人間はいなかった。 ――たった一人を除いては。
そう。 使用人セレスト、あんたのことだな。
(25) 2015/10/28(Wed) 22時頃
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被害者が姿を消してから、遺体となって我々の前に姿を現すまでのごく短い時間に、同じように何処かへ行っていたやつがいる。 となれば、犯行が可能なのはその人物だけ……というのが、当たり前の推理だろう。
しかし、結論を下すにはまだ早い。 考慮しておかねばならない事項が残っている。 一つは、殺害場所だ。
殺されたシェフの袖の折り返しには、木の葉が挟まっていた。 この館、《人狼館》を囲む森に茂っている木のものだ。
パンツの裾ではなく、シャツの袖。 こんなところに木の葉が入り込むには――【森の中】で倒れこむしかない。
(26) 2015/10/28(Wed) 22時頃
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さらに、被害者の遺体を調べてみると、身体のあちこちに裂傷のようなものがみられる。 これも、森の木の枝や小石によってついたものだと考えるのが妥当だろう。
つまり、事件の犯行現場は屋外だ。 ここで先ほどのアリバイに関する推理に疑問が生じることになる。
本当に、使用人のセレストに犯行は可能だったのか?
(27) 2015/10/28(Wed) 22時頃
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ナナオは、一息ついた。
2015/10/28(Wed) 22時頃
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[そこに猫が佇んでいることにも気づいていなかった奈々緒は、>>30その呼びかけに少し驚いたように振り向いた]
……。
ハリセン?
[なんだそれは、と訝しげな表情で問いかける]
(31) 2015/10/28(Wed) 22時半頃
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[まさかそんなものが事件に関係しているとは思っていなかったせいか、ホールに人間が入れる大きさの水槽があるということにも今の今まで気づいていなかった。
この猫――いや、喋っているのは猫ではないのだが――やはり侮れない]
なるほど。 あるいは、そういうこともあったのかもしれないな。
そうだとすれば、あたしの推論の欠けていたピースにも説明がつく。 つまり……“もうひとりの”パルックがどこへ消えたのか、ってことについて。
(35) 2015/10/28(Wed) 23時頃
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犯行現場が屋外だったとすれば、あたし達の前からパルックとセレストが姿を消した時間だけでは、犯行は到底、不可能だろう。 にも関わらず、パルックはこうして確かに死んでいる。
この矛盾を解決するロジックは一つしかない。 食堂であたし達が紹介されたパルックと、遺体となって発見されたパルックは別人だ。
そこの猫探偵が披露した推理。 その茶番じみたハリセン劇場に見舞われた人間こそが、食堂であたし達が見たパルックだったわけだ。 森の中で殺害され、こうしてエントランスホールで発見されたのは……別人だ。
(37) 2015/10/28(Wed) 23時半頃
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すると、アリバイに関する談義は根底から崩れ去ることになる。 議論の前提は、“被害者が食堂で目撃されていたこと”だったワケだが、それこそが思い違いだった。この観点からすれば、いまや犯行は誰にでも可能だ。
そこで考えなくてはならないのが、殺害の方法だ。 発見された遺体には多くの裂傷があり、中にはかなり深いものもある。 運悪くというべきか、あるいは最初から仕組まれていたのかはしらないが……この場に集められた探偵のなかに、医術の心得がある者はいない。だから、残された傷のどれかが致命傷だったのか、それとも他に死因があったのか。
遺体の痕跡からは、はっきりとしたところはわからない。
(40) 2015/10/28(Wed) 23時半頃
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そこであたしは、事件の現場を調べることにした。
見つかったのが――これだ。
[言って、奈々緒は懐から一冊の分厚いアルバムを取り出した。 それは、中学校の卒業アルバムだった。
屋外に落ちていたせいで汚損しているが、そうでなくてもかなり古い代物であることが見て取れる]
(41) 2015/10/28(Wed) 23時半頃
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何故、事件現場にこんなものが? その疑問にたいする答えは、中身を見ればある程度、想像することができる。
[そう言って、奈々緒はアルバムをぱらぱらと捲り、そのなかの1ページを開いてみせた]
とあるクラスの集合写真だ。 真っ先に目に付いたのは、ここに“ふたりのパルック”が写っていること。 中学校のころの写真のはずなのに、ほとんど顔が変わっていなくて笑っちゃうな。
そして、この人物だ。 少し写りがぼやけていてわかりづらいが……【ジョージ】。 キミによく似た顔だとは思わないか。
(43) 2015/10/29(Thu) 00時頃
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もちろん、大昔の中学校の【卒業アルバム】にジョージが写っているはずはない。 だが彼の名は、アルバムが教えてくれる。
Alfred Miller…… この人物は、キミの父親なのではないか。
(46) 2015/10/29(Thu) 00時頃
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[カマをかけてみたのだが、>>48少年の反応をみるに、この集合写真に写っている人物が彼の父親でないことは確かのようだ]
そうか。
……だとすれば、この事件の動機は犯人ではなく、被害者の側にあったと考えるのが妥当だろう。 シェフのパルックは――あるいはパルック・ブラザーズは――中学校の同級生であるアルフレッド・ミラー氏に対して浅からぬ因縁があった。 その中身がどのようなものかはわからないが。
本件の被害者は、在りし日のアルフレッド少年に生き写しで、おまけに同じ苗字のジョージを、彼の息子と思いこんだ。 そうして彼を、殺害しようとしたんじゃないのか。
(49) 2015/10/29(Thu) 00時半頃
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話は済んだか、ジョージ。
[こほん、と咳払いをひとつ。 使用人と向かい合う少年に、後から声をかけた]
エントランスホールで発見された、あたし達が食堂で目撃したのとは異なるパルック――ここでは仮に、パルック・ブラザーズ二号としよう――は、ある不幸な誤解からキミに対する殺意を抱くこととなった。 おそらく彼は、何らかの手段でこの度館に集められる招待客のことを知っていたのだろう。 わざわざ中学校時代の卒業アルバムを持ってきたのは、万が一にも殺す相手を見誤らないようにするためか。
ともかくブラザーズ二号は、森の中で息を潜め、ターゲットがやってくるのを待ち伏せた。
ここでひとつの疑問が浮かぶ。 彼はどうやってジョージを殺そうとしていたのだろうか?
(100) 2015/10/29(Thu) 21時頃
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館を取り囲む森は広大だ。 あたしはその全てを調べきれたわけではない。
しかし、問題の卒業アルバムは森の中に落ちていた。 そして近くに、凶器と思しきモノは見当たらなかった。
犯人が持ち去ったのだろうか? いや……そうではない。 凶器はなかったが、もうひとつ、ここに奇妙な証拠品がある。
虫籠だ。
(104) 2015/10/29(Thu) 21時頃
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今回の事件の凶器は、ここに入っていたわけだ。
もうわかっただろう。 ブラザーズ二号が、ジョージを殺害するために準備し、結果的に自分の命を奪うこととなったモノ。
蜂だ。
(106) 2015/10/29(Thu) 21時頃
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事件の現場に残された、そして残されなかった痕跡。 パルックが二人いたという事実に加え、彼ないし彼らが、ジョージ・ミラーに対する殺意を抱いていた可能性。
すべてを総合すれば……導き出される結論はひとつしかない。
つまり彼は、スズメバチの毒を利用してジョージを殺害しようとして――逆に、自分が刺し殺されてしまったわけだ。 あるいは、アナフィラキシー・ショックがあったのかもしれん。 二号の死因は【ショック死】だ。
おそらく遺体を詳しく調べれば、蜂に刺された痕が見つかるはずだ。
(107) 2015/10/29(Thu) 21時頃
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当然、蜂は二号を刺し殺した後に、どこかへ飛び去ってしまったと考えるべきだろう。
ジョージ本人が、この事件にどの程度関わっていたのかを確かめるには専門的な捜査が必要になる。 死因が蜂毒であれば、悪くても過失致死か。さもなくば正当防衛ってところか。もちろん、関与が認められずに無罪放免ってこともありえるだろう。
どちらかといえば、問題は……森の中で死んだはずの二号の遺体が、何故エントランスホールで発見されたのか。 そのことのほうだと言えそうだな。
(108) 2015/10/29(Thu) 21時半頃
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ナナオは、メルヤの視線に気づくと、小さく首をかしげた。
2015/10/30(Fri) 07時半頃
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ヘルズエンジェルだなんて……。 その名前で呼ぶのはやめてくれよ、恥ずかしい。
ただでさえ、漫画のキャラみたいな名前で、コンプレックスだってのに。
最初は「エンジェル」だったんだがな。 調子に乗った野次馬がそんなふうに声をかけてくるのを睨みつけて黙らせていたら、いつの間にか頭に余計なもんがくっついていた。
(154) 2015/10/30(Fri) 07時半頃
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悪いが、話は聞かせてもらった。
確かに……あたしは人狼戯王のプレイヤー。ヘルズエンジェルと呼ばれることもある。
――そしてこの館の中庭で、仮面をつけた正体不明の決闘士と戦った。
(155) 2015/10/30(Fri) 07時半頃
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奴は強敵だった。
起死回生の聖なるバリア―ミラーフォース―が仮面の男の七つ道具によって砕け散ったとき、あたしは敗北を覚悟した。
だが……次のターン。 あたしの手元には最後の切り札が――《翼を織り成す者》が握られていた。
(157) 2015/10/30(Fri) 07時半頃
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ナナオは、顔を少し俯けた。
2015/10/30(Fri) 07時半頃
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