233 逢魔時の喫茶店
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[昨日ぶりの、そして眠気と疲れが強い顔をした常連の孫。 はて、彼は昨晩そんなに飲んでいたっけな。首をかしげてもアルコール分解量は彼と全く違う為、体調も深いところまでは知り得ない。]
(113) 2015/08/06(Thu) 00時頃
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はい、アイスコーヒーね。 …俺の淹れたのでいい?
[ゴロウからの注文>>122を繰り返した後、行ったのは別の確認。 味わい深いのと普通なのと珍しいの。>>0:225 本日はどちら?と言うより、この場合強制的に味わい深い物になるのだが、それがお気に召すかは彼次第。
手元の伝票にアイスコーヒー1と、バスローブ姿の異人にクリームソーダ1。 珍しいメニュー、進めはしても詳細の説明はせずに、そのまま注文を通した。]
はいはい、ヴェスパタインさんはそっち。 軽食はいい?
[と言っても、ケイ店員の居ない今大して何かが作れる訳でもなく、出てくるのは店長お手製サンドイッチ程度。 それぐらいだったらまともにつくれる。 それぐらいしか触れない。]
(129) 2015/08/06(Thu) 01時頃
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[っていうか喧嘩売られてるのかな。>>125 ややヒクつく笑顔を隠そうともせず、]
いやー、俺まだ若くて元気だし、大丈夫だよ。
ヴェスさんこそ、昨日は膝の調子でも悪かった?
足、あんまり言う事聞いてくれないみたいだけど、 貼り薬とかきちんと処方してもらってる?
[外見年齢はそれほど変わらず、しかし実際はあちらの方がずっと老人。 足癖の悪さを指摘しつつ、したのは老人扱いと、売り言葉に買い言葉。 だが激怒しているとか本当に嫌いになったとかそういう訳では無い為、これは軽いじゃれあいの様なものだろうか。
…多分。]
(130) 2015/08/06(Thu) 01時頃
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ホレーショーは、リツの代金過払いを思い出し、来店したらフロートをサービスしてやろうかなと。
2015/08/06(Thu) 01時頃
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[それは、注文を受けて暫くの事。 珍しく店主は仕事をし、しかし忙しいという程では無い。
ピコンと鳴った携帯電話。音はコテツ店員からのメール>>119を告げるメロディで、風邪からの欠勤連絡かななんて思いながら、勤務中堂々と携帯電話をチェックした。 だって客はあの二人だし。多少は許してくれるだろう。 後できちんと手を洗えば、何も問題は無いのだ。]
『ナイスタイミング。 今丁度、ゴロウさんと来てるよ。 用事?呼び留めとこうか。』
[そう打ち込んで、早めに送信。]
(133) 2015/08/06(Thu) 01時頃
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ホレーショーは、ヴェスパタインとゴロウに、そう言えば水を出すを忘れて居たと、遅めの水を配膳した。
2015/08/06(Thu) 01時頃
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へー、そりゃあお元気な事で。 昨晩のファミリアの階段も楽勝みたいだったし、 若づく…、
――ほんと、年齢を感じさせない様子で。
[さて、仲良くしたいと思っていたのは誰だったか? 言うまでもなく、自分である。
壁を感じていた相手>>137とスムーズに進む会話は確かに嬉しい物であったが、その内容がこれとは何とも言えない。 言いたい事を散々言うが、それは全て、隣にゴロウが居るからこそ。 流石に彼が見ている前では氷漬けはナシだろうと、しかし彼が帰った後の事は考えていない。 ほんと、ぜんぜん。]
(146) 2015/08/06(Thu) 02時頃
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じゃ、二人揃ってホットケーキで。 ちょっと時間かかるから。
[言い忘れた。ホットケーキも作れる。なんとなく。 形が美しいかはその時次第だったけれど。
ゴロウさんの>>135と、ヴェスさんの。>>137 ゴロウさんのは少し甘さ控えめに。 ヴェスさんのは、…クリームソーダが来るし、甘くするか。
頭の中で若い女性に提供するようなメニューを組み立てつつ、簡単に注文の受付を終えると奥に引っ込んで言ったか。 店員が一人しかいない店内、自分が厨房に行ってしまえば、店内は多分彼ら二人きり。
…ええと、粉は何処だったか。 助けてくれケイ。 俺は久しぶりに厨房をしっかり触るんだ。]
(147) 2015/08/06(Thu) 02時頃
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『そう?じゃあ呼び留めないけど、 彼、結構長居するみたいだし、 急げば会えるかも。』
[今からホットケーキを焼いて、食べて、喋って、それはそれなりの時間となるだろう。 ケーキミックス粉を探す途中、店員>>141にそんな事を連絡して、そしてうっかり卵を床に食わせる事となった。]
(148) 2015/08/06(Thu) 02時頃
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[小麦粉とベーキングパウダーとグラニュー糖と、卵。 落とした卵は気付かれぬようこっそり掃除して、見つかりでもしたら、次に酒の肴になるのは自分の方だ。
目分量で作れる程自分は厨房に立っていない。自分の朝食ならいざ知らず、人に出す物なら尚更の事と分量はきっちり計って。 …ケイ、道具何処に仕舞ったんだ?
粉類に卵と牛乳を投入するまでは通常と同じ。しかし味は違う物になる予定だから、面倒だけどボールは二つ。 片方は砂糖とダークラムを入れ、もう片方は砂糖控えめ。代わりに塩をほんの少し。 混ぜ上げれば、とろりとしたクリーム色の生地が出来上がったか。
片方のフライパンにはほんの少しのオリーブオイル。もう片方はバターをひと塗り。 熱したフライパンの粗熱を取り先の生地を流すものの、形は少々歪。しかしマイナーな喫茶店だからと多めに見て欲しい。 ふつふつ粟立つ頃に返しを入れれば、裏の焼き目はこんがり仕上がり、案の定返す際に形がズレたがそれもやはり同じこと。 中まで火が通って居れば問題ないだろう?
この頃には厨房を越え、店内まで香りが漂っていただろうか。]
(156) 2015/08/06(Thu) 05時半頃
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[生クリームはカクテル用にと常備していて、しかし常日頃から様々な料理に使われる為消費は激しい。 ただ自分が別用途として触れるのは随分と久しぶりで、いつもと違う感覚に、自然な笑みがこぼれたか。
砂糖を加えたクリームは甘く、そして生地と同じようにラムを少々。 やや緩めに仕上がった白いクリームを、ラムが香るホットケーキの上に流して、恐らくこれだけでも十分美味い。
今は夜の営業では無い。故に、酒の出番は控えめに。 チョコレートリキュールでは無く普通のチョコソースを取り出すと、クリームの山の上に細い網目を描いて。その上から細かく刻んだダークチェリーのリキュール漬けを散らし、揃いのリキュールシロップもほんの少し。 ずっとチョコレートでは飽きてしまう。 少量のカクテルを何種類も楽しむ様、皿の中でも変化の楽しみをつけようか。白と茶の山に紅い彩りが増えれば、まあ、それなりに満足げ。 刻む前のチェリーを3つ程ころりと遊ばせて、最後にミントの葉でも飾っておこう。 デザートトッピングの知識は薄いが、この辺りは、本業であるカクテルを作るように。味の調整も同じ事と、厨房を嫌がる癖に手際はそれなり。]
(157) 2015/08/06(Thu) 05時半頃
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[フロストバイトのカクテルを真似てもよかったが、それではあまりにも彩りが寂しそうで。 それに、テキーラは菓子の風味付けには使わない。]
(158) 2015/08/06(Thu) 05時半頃
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[甘みを抑えた、オリーブオイルを含んだ香ばしい生地。 ホットケーキの量は少々少なめ。その代わり、共に添えるものを充実させる。 だがヴェスに作ったデザート系とは違い、こちらは完全に専門外。手順はケイ店員の料理を思い出すよう慎重に。コーヒーを御所望のようだし、甘さは少し抑えてやろう。
ああケイと言えば、この前彼が、シュリンプをオリーブオイルで炒めていたっけ。 殆ど彼用と化している食材用冷蔵庫を思い出したように漁り、買い足された小エビを拝借。ついでに自分用のアボガドを引っ張り出せば、それなりにメニューも決まってこよう。
以前の彼とは違い小ぶりなそれをボイルさせ、昨日のビネガーと、後はマヨネーズ。 レタスは細かく、アボガドは小さめのカット。だがグリーンの強い色彩にエビだけでは赤が寂しい。
中サイズのトマトを4つ切りに。パプリカは長い外見を損なわぬよう、しかし少々厚めに切る。 二つの赤い色彩を加えれば、料理は鮮やかさを増しただろうか。 仕上げにほんの少し、薄切りのオリーブの実を加えた。]
(159) 2015/08/06(Thu) 05時半頃
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[二日酔い気味の彼の為、デザートポジションでオレンジとグレープフルーツをおまけして。 やっぱりこれも、夜の営業用に仕入れた品。 熱かったパンケーキはやや冷めてしまっていたが、付け合わせのラインナップを見る限り大きく支障は出ない、筈。
ゴロウにアイスコーヒーと(料理と一緒に運んでいいか聞くのを忘れた)、ヴェスにはグリーンの強いクリームソーダ。 赤いチェリーは乗っていなかったが、ヴェスの方は明らかに女性の好むようなメニューの外見で。 嫌がらせが混じっているかと聞かれれば、2割ぐらいと答えたか。
そういえばそっちにはアルコールが入っているからと、足癖の悪い老人にきちんと警告も付け加えて。**]
(160) 2015/08/06(Thu) 05時半頃
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久しぶりだからちょっと自信ないけど、 不味くはないと思うから。
[たぶん。 自信満々と言う訳ではない。]
甘いの欲しかったら、また作るから言って。
[>>188隣の客のメニューが欲しくなれば、それも追加で作ろうか。 分量は少なめに、たぶん半分か、三分の一位の追加オーダーでいいだろう。 幸い生地はまだあるし、使った材料も残ってる。 男二人、まさかお互いの物をハンブンコなんて事は無い…、無いのか?無さそうだし? まあ求められれば作るつもりで。
ランチョンマットなんて何処に仕舞ったか全然覚えて無いから白い皿はテーブルの上に直置きで、 しかし銀に光るフォークトナイフは、普段と変わらず、綺麗に磨きあげられていただろう。]
(192) 2015/08/06(Thu) 20時頃
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おはよー。
まー、いいでしょ?たまには。 今日はケーくん居ないし、裏メニューって事で。
[ホットケーキ自体は裏でもレアでも無いのだが、ぼんやりしている店主が厨房に立つのなら、それはとてもレアな事。 香ばしく甘い香りの漂う店内でエプロン付きの店員>>190を迎えれば、店主は何時も通りふんにゃりわらった。]
ああ、 まだちょっと生地残ってるから、 ご飯まだなら、トレくんのも作れるよ。
[時刻は昼から少し過ぎ、昼食にはほんのちょっぴり遅かったかもしれない。 作るのなら、先の二つのメニューのどちらか。 もしくは自己流アレンジを自分でして貰うことになると付け加え、店主のやる気は徐々に降下していく。 だって、今日はもう十分働いたし。 だよね?**]
(193) 2015/08/06(Thu) 20時頃
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まあこっちは道楽でやってるようなものだし。
[>>196客の前、堂々とそう言い放った。 どちらかと言えば道楽ですらないのだが、それはさておき。
夜しか開かない、人を招かぬ謎の店舗。 夜は兎も角昼間は人間の目もある為、昼間の経営はカモフラージュの様なもの。 だから誤魔化せて居れば昼なんてどうでもいいのだ。 …まあ、昼にも楽しい事は沢山ある。が、店の在り方や方針としてはそれを優先として。
そんな訳だから昼間頑張る気はさらさらなく、今日はたまたま、珍しく。気が向いたからとそんな理由。]
えー?ごはん買っちゃった? …しょうがないなあ、 閉店後、余ってたらね。
[夕暮れの喫茶店。昼間の営業が済んだあとなら、胃袋に隙間もあるだろうと。 そんな訳でやる気はギリギリ温存されて、しかし時間の経過とともに徐々に減っていく。動かすには早めでないと、店主のエンジンはかからない。]
(244) 2015/08/06(Thu) 23時頃
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こーちゃんも、おはよ。 ヴェスさん居るよ。
[オフの服装で来店した彼は、今はとりあえず客として。>>204 朝の挨拶と手を振って、先のメールの要件についての報告を投げておいた。 彼が居る事は一目瞭然と言うか、まあカウンターにドンと居るのだけれど。
コーヒーに固まる客人に関しては、苦笑いしか送る事が出来なかった。だから自分のでいいかと、聞いたのに。>>195>>201
っていうかトレイルめ、コーヒー浮気してるな。>>215 別に怒らないけど!]
(245) 2015/08/06(Thu) 23時頃
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やー、いらっしゃい。 何事って、それこっちのセリフっていうか――…、
…。
[ほんと、なにごと?
厨房からひょっこり顔を出して、視認したのは眠そうな眼鏡。>>202と、フードの彼。>>213 最初のに口に出したナニゴトは、店の繁盛具合について。 次に心の中でとなえたナニゴトについては、彼ら二人の繋いだ手について。
きょとんと見つめて、数秒。 そして、察する。
ニヤッと笑って、再び厨房へ引っ込んだ。
いらっしゃいの挨拶は随分とやる気の無いものだったから、増えた人の声にまぎれて彼らに聞こえなかったかもしれない。 だからひっそりと、店主は常連の姿を思い出して、厨房で笑っているのだ。 アイツたらし込んだな!と。]
(246) 2015/08/06(Thu) 23時頃
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[自分の世界に愛は無い。 そんな言葉とうの昔に干からびて、輪郭だけがそこにある。
ただそれは自分の中だけであって、彼らの中には確かにそこに。 羨ましいと思い、そして、自分のようになってくれるなと僅か願ってしまうのは、残った輪郭がそうさせるのか。]
(247) 2015/08/06(Thu) 23時頃
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そりゃドーモ。 滅多に作らないし、でも、 喜んでくれるならまた作るよ。
[さっき散々悪態をついたのに、男から出てきたのは純粋な称賛>>227で、 なんだこれ。 照れるな。 気恥ずかしくなって引っ込んで、その後は、厨房に。>>246]
(248) 2015/08/06(Thu) 23時頃
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[それは、恐らく厨房でさんざん笑った後の事。
笑った理由は、眠そうでどんくさそうな彼が会ったばかりの人間を早々にたらし込んだ件についてと、 手をつないでの来店と、 とてもかわいらしいヒトの新顔と、 それと、二人の顔の激しいギャップだろうか。]
やー、エフィさん。 と、新顔くん。
注文、決まった?
[>>240メニュー表、それと水とお手拭きを差し出して、顔はいつもより楽しそう。 しかし、ペン。と言われれば]
あるけど、 ボールペンとかメモ帳で、いい?
[もっとちゃんとしたのは探そうと思えばある。けれど、早急の用事ならチョイスはそんなグレードに。 とは言っても時間をくれれば、二階の自分の部屋から持ってくるつもりで。]
(255) 2015/08/06(Thu) 23時頃
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ホレーショーは、エフが遠慮しなくとも、きちんとした品は探しに行くつもりで。
2015/08/06(Thu) 23時半頃
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リツさんね。うん、覚えた。 二度目のご来店、ありがと。
…リツくんの方がよかったかな?
[>>261客は一応、全員さん付けで呼んでいる。 といってもデニスは別だが。彼は常連兼、同業者である。
小さな声を聞きとって名前を記憶すれば、愛称の事を少し聞いて。 だってなんだか、彼はそっちの方がいいような気がしたから。]
じゃあ、注文はクリームソーダね。
下は、緑色のがいい? 結構いろいろ、揃えてあるよ
[例えば赤いイチゴとか、ブルーとか、コーラ、アイスティー、ココア、店主の淹れたアイスコーヒー。 後半は炭酸では無かったけれど、一応ここは喫茶店である訳だから、飲み物のバリエーションはそれなりの物。 軽食の事は聞かなかったけれど、彼は昨日、過払いで帰ってしまった。 だからそこら辺は、きちんとサービスしてやるつもりで。]
(266) 2015/08/06(Thu) 23時半頃
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はいはい、 いつものコーヒーね。
『コーヒー1。クリームソーダ1。リツには、サービス。』
[>>264そう伝票に書き込むと、持っていたペンをそのまま手渡す。 色気の無い細い黒のインクボールペン。 それと、店で日常的に使っている、夕焼けみたいなオレンジ色のメモ帳の束。 昨日レジ横に張り付けたメモ>>270と同じ物。
安いメモ帳。別に何枚消費されようと全然気にせず、手渡した後は仕事に戻る。 その後貸した品を渡されて、一緒についてきたのは自分宛てのメモ。>>268]
――紹介状目的なら、 きちんとメッセージカード探したのに。
[困ったように笑って、一読されたメモはエプロンのポケットの中に入って行く。 味気ないメッセージを贈られたリツ青年をちらりと見て、]
(278) 2015/08/07(Fri) 00時頃
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おはよ。どういたしまして。 今夜はきちんと店開けておくから。
[別に、今夜で無くてもいいのだけど。 昨夜のように疲れて店を休む事は暫くはナシにしたいし、それに夜は、大抵開いている。 リツに、若いセピア色の自分を一瞬重ねて、 仲良くしなよと、胸の中で空っぽの愛をなぞった。]
(279) 2015/08/07(Fri) 00時頃
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じゃあ、リツくんで。 あは、 一応お客さんな訳だし、呼び捨てにはしないよ。
[>>277彼のかわいらしい反応を見る限り「ちゃん」付けでも構わなさそうだけれど、多分それは、もう少し親しくなってから。 同行者である眼鏡の様子を見る限り、彼は常連の仲間入りを果たしそうだし。そう、笑って答えて、目は優しげ。]
コーヒーフロートと、
いいにおい、は、…多分ホットケーキかな。 作る? 甘いのと、野菜の多いの。 どっちにする?
[奥にはまだ材料はあったから、多分どちらでも作れると思う。 時間がかかる事を青年に告げて、どの道アイスコヒーも中々出ない。 熱く淹れた物を冷ましてアイスを浮かべて、さて他の注文は大丈夫かな。 …大丈夫そうだな。トレイルもコテツも居るし。自分は厨房に引っ込んで、もう一度調理器具と奮闘させていただこう。
注文を聞いた後は引っ込み、ホールは他の店員に全任せ。]
(284) 2015/08/07(Fri) 00時半頃
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あーあ、また寝たか。
[カウンターで寝る眼鏡>>276に投げたのは、呆れた声の、呆れ顔。 またここで寝るのか。どんだけ寝るんだ。 しかし手慣れた様子で奥からバスタオルを取り出して、]
リツくんこれ、 エフィさんにかぶせてあげて。
[面倒な事は人にお任せするタイプだ。 今日の優しさはまだ在庫があったけれど、隣に誰かが居るのなら、そっちに全部投げておきたい。
白い大きなタオルを彼に手渡し、その後は、厨房へ。]
(285) 2015/08/07(Fri) 00時半頃
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[カウンターの横、二人分の豆を挽きサイフォンへ。 同時進行の厨房へ足を運び、ホットケーキをひっくり返す。 その横でクリームを泡立て、…あれ?チェリーの瓶何処置いた?
忙しい。何で今日も昨日もこんなに忙しいんだ。 首をかしげてみてもそれはさっぱり原因が分からずに、手元は忙しく調理を続ける。
コーヒーが出来上がる頃にはホットケーキは香ばしい色をつけ、その上に甘いクリームを流せば、粗熱で溶けた白い液体が滲んだ。 味付けはさっきと同じ。チョコレートと、ダークラムと、リキュール漬けのダークチェリー。 さて、彼のアルコール耐性はどうだったか。 すっかり聞き忘れていたけれど、これぐらいの少量であれば問題ない筈。 でも一応は配膳前に確認はとるつもりで、アレルギーで救急車を呼ばれてはたまらない。
氷で満たしたグラスの中へ熱い珈琲を注ぎ入れ、味を損なわぬよう一気に冷やせば、これはいつものアイスコーヒー。 その上にバニラアイスクリームを多めに乗せれば、中々に立派なコーヒーフロートが仕上がったか。 ホットケーキに乗せたチェリーと同じ物を、アイスの上に一つ飾って。]
(295) 2015/08/07(Fri) 01時頃
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[ホットコーヒー。それと、ホットケーキとコーヒーフロート。 コーヒー達にはミルクとガムシロップの瓶をお供に添えて(エフは使わないだろうが) 彼の好きなメープルシロップは掛かっていなかったけれど、
どうぞ、甘く美味しい内に。]
(297) 2015/08/07(Fri) 01時頃
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ほら、 エフィさんコーヒーできたよ。
[カウンター越し、彼>>276の肩を一度だけ軽く肩を叩く。 それで起きなければ後は隣の青年にお任せするかと、
やっと一息、すこしの休憩。]
(298) 2015/08/07(Fri) 01時頃
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[それから、
昨日ぶりの、夜の常連。>>288 彼が昼に続けてくるなんて、そんな珍しい事滅多にない。 何時も通り、彼にも他の客にするのと同じに笑顔を向けて、静かな「いらっしゃい。」
店中を駆け回る猿を軽く目で追うものの、忙しさから接客はトレイル店員にお任せ。 しかし調理を終え戻ってきた頃には、]
また、花? 今度は、…どしたの。
[花言葉は、詳しくない。だからあの白いカーネイションと同じく、意味があっても知らぬまま。 浮かんだ薄い笑みは、いつもと同じなようで同じじゃない。 何処か酷く擦り切れたようなその顔は、増えた花>>290と手品師を見て、 しかし、彼を見てはいなかった。
荒野に、花は咲かない。 この鮮やかなイエローは、今度は一体だれの花か。自分か、それともこの悪魔か。 色彩の無いこの胸で、自分は一体何を感じればいいのか。]
(312) 2015/08/07(Fri) 01時半頃
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――まあいいや、 ありがとね。 嬉しい。
愛してるよ。
[何処から何処までが虚空なのか。空っぽの言葉を吐くのは慣れていて、だから口にしても傷つかない。 傷つかないし、失う物は何もない。 あのセピア色の記憶の中、全部全部無くした後だから。
空っぽの愛をささやいて、 胸の内、彼の見つけたカーネーションを、殺した。]
(313) 2015/08/07(Fri) 01時半頃
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