8 DOREI品評会
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『握れなく…?』
[微かに声が上擦る。 指を切られるとか、手を切られるとか、それとも腱だけ切られるのか。 嫌な空想が頭をよぎって小さく身震いする。 そんな事考えている間に後ろから水音がした。 しかも、次には嫌な予告]
…『準備、って……何をする、気だ』
[微かに視線は背後を睨む]
(+122) 2010/04/11(Sun) 22時頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2010/04/11(Sun) 22時半頃
琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2010/04/11(Sun) 22時半頃
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俺の許可無しに傷つけるなんて そんな悪い子は思い知らせてあげないと駄目だろう?
[青年の動揺が音になった気がした。 男は尻に頬寄せながら優しく語り掛ける]
言ったじゃないか 尻尾付けてやるって。 此処に芯の方突っ込むんだから 慣らしておかないと入らないでしょ。
[器具を召使に渡して自由になった両手で尻たぶを掻き分け 窄まりに舌で触れた]
(+123) 2010/04/11(Sun) 22時半頃
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[後ろから聞こえてくるのは睦言を囁くかのように甘い声。 けれどこんな体勢で、しかもこんな力関係でそんなことありえない。 むしろ、あって欲しくないというのが己の本音だろうか]
……ッッ
[昨日あれだけ無茶苦茶な事をしておいて良く言えたものだと思う。 けれど濡れた舌の感触に、上がりかけたのは悲鳴に似たもの。 唇を噛んで、堪える]
(+124) 2010/04/11(Sun) 22時半頃
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[声音だけは閨で囁くように ただ、その内容は愛を囁くには程遠いもの。 当然だ。 男は、奴隷と客が対等など、勘違いさせる気は毛頭無い]
感じても 腰振っちゃ駄目だよ?
[ふふ、と哂う吐息。 くぐもった声が彼の耳には届くだろう。 舌を尖らせ秘穴を突付くように刺激する。 唾液の絡む音が二重に増えた]
(+125) 2010/04/11(Sun) 22時半頃
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─ グロリアの客間・寝室 ─
[グロリアが出て行った後、イアンは暫く床にうずくまっていた。 あらゆる現実について、想像を巡らせる事が苦痛で成らない。このまま意識を失ってしまい、全てがバッドトリップだったら、どれ程楽だろうか。それでも様々な事が脳裏に浮かぶ。生まれてきてからこれまでの人生、先刻の出来事、この奴隷品評会に連れて来られた直後の事、他のバイヤーや奴隷達の顔。それから、グロリアについて。]
嗚呼、なんだ。 ハ、ハ ──ハッ 気持ち悪り ぃ ……な
俺。
[水滴が完全に水なり、一度シャワーで温まったからだが冷たくなってくる頃、イアンがようやく顔を上げた。使用人がイアンの様子を伺っていた。]
(+126) 2010/04/11(Sun) 22時半頃
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…あ、あぁ……
[顎を掴まれて合わせられる視線は、怯えつつも何処かうっとりと魅入られるように。]
…もうしわ… [うにゅりと頬が指の圧力で形を変える。 おしおき。そう聞こえた言葉にひくりと背中は大きく震えた。]
(+127) 2010/04/11(Sun) 23時頃
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[ぐらぐらする。 思考が、揺れて定まらない。 さっさとこんなこと終わってしまえと思った]
『何、を』
[声は、きっと呻くような声になった。 耳に響いてくる水音。それが増えて重なる。 苛立ちが混じる。平行にならない感情を波立たせるばかり。 ただ、今は耐えるしかなかった]
(+128) 2010/04/11(Sun) 23時頃
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[ひとしきり舌と指で秘所を解した後、 玩具を舐めさせていた召使にストップをかける]
もういいかな。
[召使の手から電動式の玩具を受け取ると 青年の双丘を割りその先へひたりとあてた。 ゆっくりと捻じ込むようにして押し込んでいく。 彼の反応を見るようにことさら時間をかけて]
(+129) 2010/04/11(Sun) 23時頃
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― 客席 ―
[主人から返って来た言葉に、ぐっと歯噛みする。 交渉など、全く出来ていない。 焦りを覚えたが]
……、…っ
[隣から聞こえる悲鳴。 純粋に痛みのみに上げられるその声を聞けば、火照った身体にぞくっと悪寒が奔る。 「罰」と聞こえた気がした。 視線は隣を盗み見るようにちらりと動かされる。]
(+130) 2010/04/11(Sun) 23時頃
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─ グロリアの客間・寝室 ─
[イアンは立ち上がりながら、すぐ近く使用人に手を伸ばす。大きな手のひらは、使用人の胸倉へ。]
あんたの着てるそれで良いからさ。 服 貸してよ。 断わられたら、殴り倒して剥ぎ取るぜ。 今、俺に暴れられても、困るでしょう?
正直、どう考えてもあのステージには戻りたく無いんだが。 他の客の顔も、奴隷がどうなってるかも…… 生きてるかどうか知りたい相手も居るけど、 そんなゾッとするもの ──何も 見たく無いしさ。
でも、服貸して よ。
[グロリアの所へ行くのだと言う主張。]
(+131) 2010/04/11(Sun) 23時頃
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[言われた言葉に、一瞬息を呑む。 僅かに目の底に映る躊躇の色。
けれども、それはほんの一刻。 優しい声に命じられるままに震えながら差し出す舌の先は、未だに薄く血の滲んだ色。]
(+132) 2010/04/11(Sun) 23時頃
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[背筋に絡みつくように這い上ってくる感覚。 けれど、頭で感じるのは嫌悪と不快。 自分の中でいろんなものが綯い交ぜになって、 表情が酷く歪んだ]
…、……っ
[腰を揺らしてはいけなくて。 でも、ゆっくりゆっくりと押し込まれる感覚は確かに伝わる。 『早く』と、上がりそうな声をこらえる。 早くどうして欲しいのか、言ってはいけない気もしたから]
(+133) 2010/04/11(Sun) 23時頃
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凄いな、こんな風に広がるんだね。 ああ……此処少し紅くなってる。 でも切れてはないみたいだよ?
[男の声がする位置を考えれば 目前で見られているのだとわかるだろう。 時間をかけて奥まで差し込むと、房飾りの尻尾が青年の太腿へ垂れる]
さあ出来た。 尻の力抜いて落としたりしないようにね?
[ペシ、と軽い音を立てるように臀部を平手打った]
鏡で見てみるかい、いまの御前の格好。
(+134) 2010/04/11(Sun) 23時頃
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─ 舞台・客席 ─
[イアンは使用人の服を借りて、舞台の客席に現れる。 探すのは金の髪の──自身の女主人となったグロリア。 使用人の行動で、普段グロリアがどのように使用人達に接しているかが伺える。けれども、その後ろ姿があるのは紛れも無くバイヤー席。あくまで奴隷を買う側の世界だ。
視界にいれようとせずとも目に飛び込んで来る風景は競売。 イアンがさっきまで居たステージはギラギラとしたライトに照らされ、ショーが繰り広げられている。道化の声に合わせ、ちょうど落札が進んで行く途中のようだ。マーゴの長い髪と、裸の男の姿。カルヴィナ、それからNO.5。ステージからは、影になっているイアンは見えないだろう。]
(+135) 2010/04/11(Sun) 23時半頃
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記者 イアンは、良家の娘 グロリア音を立てぬよう後ろから近付き、
2010/04/11(Sun) 23時半頃
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[頭上で飛び交うNo,とポイント。 それを神妙な面持ちで聞く。
隣をみた漆黒が、相手の漆黒とかち合えば。 またぞくりと背筋が冷えた。]
あ…、っ…
[微かに声が漏れて、けれどそのまま瞳は逸らせない。 愉悦の色に、恐怖心が募る。]
(+136) 2010/04/11(Sun) 23時半頃
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あの子を買うの?
[グロリアの耳元にそっとくちびるを寄せる。]
(+137) 2010/04/11(Sun) 23時半頃
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[重なる唇は、まるで恋人たちのよう。 けれど、その内側で行われるのは甘い愛の交歓などではなく、二人の立場は天地ほどに違う。
それでも、そうされてしまうことにどうしようもなく胸は高鳴ってしまう。
鋭い痛み。 声を殺したまま、一度大きく震えた身体はその胸へと縋るように身を寄せて。
主人の口腔へと、流れ吸われていく赤。 ゆっくりと自分を味わっていく舌に、恍惚としたまま蹂躙されて。 痛みと陶酔に、朦朧と腕の中に居る。]
(+138) 2010/04/11(Sun) 23時半頃
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『…、一々、口に出さなくて、いい…っ…』
[首を緩く横に振る。聞きたくもない。 言わないで欲しい。自分はそんな事知りたくもない。 漸く男の手が離れた時、男には見えない背中越しの表情は、 幾らか陶然としたものが混じっていた。 けれど、叩かれたことによってそれは霞のように消えていく]
『…いい。…見たくも、ない』
[内腿をくすぐる様に振れる房飾り。 眉を寄せて首を横に振った]
(+139) 2010/04/11(Sun) 23時半頃
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[見上げる横顔は、酷く楽しげに見えた。 この方は、客との駆け引きすらも楽しんでいるのだろう。 相手の焦りすらもじっくりと味わうように。
この世の全てを弄ぶ気でいるのかもしれない。 富も感情も、人の命すらも。
そんな狂おしいほどに美しい魔物に、女は既に魅入られていた。]
(+140) 2010/04/11(Sun) 23時半頃
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口に出さなくていい? 違うだろう、言わないで欲しいならお願いしなきゃ。
[惚けた表情は男には見えないが 叩くタイミングは彼が陶酔しかけた瞬間を狙ったかのよう。 首を振る青年に笑いながら告げる。 嵌め込んだ玩具を動かす為のスイッチは、未だトレイの上]
じゃあ、もう足閉じていいよ。 其のまま開いてたら落としそうだしね。 今度はこっち向いて。
[召使へ手を伸ばしながら命令を下す。 振り返れば髪の長い片割れが 男へ翡翠の薄絹を渡す姿が見えるだろう]
(+141) 2010/04/11(Sun) 23時半頃
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[カルヴィナかと言う問いに頷きながら、影のように身を滑りこませる。 扇子を持つ指先が震えている事に気付き、手をのばして重ねた。
隣席の金髪の紳士との会話が聴こえる。 姉さん──と。姉弟で奴隷の競売に来ていたのかと言う驚き。否、驚く事では無いのかもしれないが。]
(+142) 2010/04/12(Mon) 00時頃
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…、
[眉が寄る。小さく息を吐きだしながら、前を向いた。 動けば後ろの尻尾が揺れてくすぐったい。 それがまた、表情を少しだけ歪ませた。 指示どおりに男のほうを振り向けば、男の手に翡翠が渡されようとしているのが見えた。 その色に、少しだけ平静を取り戻したか]
(+143) 2010/04/12(Mon) 00時頃
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[目の前で交わされる深い口付け。 それは美しい絵のようで。 その内で何が行われているか、此処からではわからなかった。 ただ、男の瞳からただの口付けでは無い事は悟れたような気がして。 こくりと一度喉が鳴った頃、現れた人物の気配>>+135によって漸く目を逸らす事が出来た。]
…、……
[ちら、と客席に来た人物に視線を向けたのは一度。 その後は視線を主人へ戻し、控えめに見上げる。 息はまだ少し乱れたまま、ただ無言で。]
――――…!
[その無言が崩れたのは、道化のコールが響いた時。 ばっと道化の方へまず視線は向けられて。 再度、主人へとその視線は向けられた。
ちりん、と胸元の鈴が一度啼く。 その音色は心を映したかのように、軽やかだったか。]
(+144) 2010/04/12(Mon) 00時頃
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おっと、力抜くと落ちちゃうよ?
[振り返る青年に忠告一つ。 尻に力を入れると、中に嵌めたモノの存在を嫌でも感じずには居られないだろう]
少し待ってて。 その尻尾が出る穴あけなきゃならないから。
[そう言うと、彼の目前でトレイの上からナイフを手に取った。 翡翠のディスターシャに宛がう]
(+145) 2010/04/12(Mon) 00時頃
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『…解っている』
[中に入っている分よりも、房飾りの部分のほうが重い。 遠心力と重力もある。迂闊に、動けない]
な───
[瞳が、まあるくなる。 翡翠のそのきぬは、自国で着ていたものとは多少違えど身に馴染んだもの。 それに突き立てられようとしているナイフ。
込み上げるのは悔しさと───酷い喪失感]
(+146) 2010/04/12(Mon) 00時頃
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──……っ
[躊躇いと、苛立ちとが入り混じった眼差しで、隣席の弟と話すグロリアを、あるいは道化に指示を出す彼女をじっと見詰めた。今はまた扇で隠されているから、金の睫毛で縁取られた灰青の瞳だけを。 言いたい言葉があるのだ。 指が絡まなければ、それを口にすることは不可能だったかもしれない。それだけ、酷く滑稽な言葉を自分が口にしようとしてる。その自覚がイアンにはある。]
…… な あ。 グ ロリア。
もし、今から奴隷を買って欲しく無い。 って、言ったらどうなる。 もう競売が済んだ以上、どうにも成らない か? そもそも、そんな口をきける立場じゃないか──。
どうしても、女奴隷を育てなくては?
(+147) 2010/04/12(Mon) 00時頃
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落としたら、お仕置き。
[くすっと笑みを零し、翡翠に刃が入る。 この屋敷で彼の国を思い出させるモノ。 まるい穴を開け終えると、男はぱさりと青年に放って寄越した]
はい、完成。 着てみてよ。 尻尾出無いようなら、もう少し広げてあげる。
[口元を歪ませ、蛇のような笑みを見せる。 ナイフは男の手からトレイへと戻された]
(+148) 2010/04/12(Mon) 00時頃
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…、……っ
[見上げた主人の口の端が、緩やかに上がる。 それは、願いが叶ったという証。
その時はただ嬉しくて。 彼をあの場所から解放出来る事が、ただただ嬉しくて。]
―――…は、…。
[くしゃ、と顔が崩れて安堵のため息が漏れた。 それは主人に初めて見せた表情。 気の抜けたような、笑顔のような。 じわ、と涙がこみ上げてきて、それを拭う。 艶やかな黒髪が、さらさらと揺れた。]
(+149) 2010/04/12(Mon) 00時半頃
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[言われなくても、そんなこと解っている。 でも。けれどそんな事よりも]
───、ぁ
[喉が微かな音を立てる。 それは、吐息に混じって消えてしまうほど小さな音。 投げてよこされた翡翠を、受け取るというよりは、受け止める。 受け止めた指先は]
…、……っ
[震えて、歪んだ視界で見えなくなった]
(+150) 2010/04/12(Mon) 00時半頃
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おや。
[男は青年の様子に一度瞬いて。 声も出さず、彼がどうするか 暫く見守る事にした]
(+151) 2010/04/12(Mon) 00時半頃
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