275 突然キャラソンを歌い出す村
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『─────… 』
(@27) miseki 2018/04/07(Sat) 16時半頃
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──深夜、桜守学園保健室──
[保健室の白い壁紙は桜の燐光に照らされて ほんのりと暖色に色づいている。]
ええ。そうですね。 …わたし も、
[緩やかに目を開ければ、眠る生倉の顔が見えた。 左の手で、触れられない髪を撫でやる。]
(@28) miseki 2018/04/07(Sat) 16時半頃
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[その指には、"歯形の"紅いリングが嵌められる]
…ッ
[レティ―シャが呼ばないあだ名で笑いかけて けほ。と幽霊はそこで咽た。]
ぃ たっ
[焼けるようだ。──たまらずに喉を押さえれば、喉にも 薄っすらと環のように赤い痕が残っている。]
(@29) miseki 2018/04/07(Sat) 16時半頃
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[髪に触れようとしていた手を握りこむ。 腿が痛い。痛い、痛い。危うく崩れそうになって 拳を握ることでどうにか耐えた。 いちどだけなら未だしもこれで、幾度目だっただろう。 夢の中での時間は、圧縮される。 夜は未だ明けていない。時間はたっぷりある──]
ッ… づ、ぅ…… っぁ……
[考える前に、また腿に痛みが走った。ふとももブームでも来ているのかもしれない。 着物の裾で見えはしないが、恐らくは指や喉と同じように、紅い花の痕が浮いているだろう。]
(@30) miseki 2018/04/07(Sat) 16時半頃
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ぅ
[痛覚が走るのは《BAD-End》にたどり着いた証だ。 最初の肌に牙が刺さる痛みのぶん。]
… もー… よくばりさんですねえ……
[それが短時間に波のように繰り返す中、 へら。と幽霊は眠る生倉に笑った。 幾らか疲労の影は消しきれないながらも。]
(@31) miseki 2018/04/07(Sat) 16時半頃
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[レティーシャは生倉と櫻子の記憶と再現だ。 ただ、だからといって、人形では意味がない。] だから、櫻子は自分の感覚を、力の一部を 夢の中のレティ―シャに分け与えている。]
あはー……
…… っ、 っ、生きてたころを 思い出しそう、ですねぇ……
[『痛み』や『死』を味わうなんてどれくらいぶりだろう。さっぱり思い出せなかった。空虚な思い出には頼れず、代わりに唇をかみしめた。途中でやめてしまっては何の意味もない。根競べだ。折れてはいけない。掴み取りたいものがあるのだから。]
(@32) miseki 2018/04/07(Sat) 16時半頃
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[レティ―シャは、気恥ずかしさにたどたどしくも おずおずとくらりの首に手を回す。]
[そして二人は── …]
(@33) miseki 2018/04/07(Sat) 16時半頃
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♪
♪
♪ …
(@34) miseki 2018/04/07(Sat) 16時半頃
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>>1:@7 …♪
待っています 待っています 百回目もここで 千回目もここで 三万四万変わらずに
期待を胸いっぱいに花開かせて それが散っても また……
それでも変わらず繰り返し わたしは次を 信じているから
(終わりを?)(いいえ)
♪
(@35) miseki 2018/04/07(Sat) 16時半頃
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♪
無限に思える繰り返しの先、やってくる未来 そこで あなたが笑っていること──…♪…
(待っています)(待っています)(いつまでも……)
♪
(@36) miseki 2018/04/07(Sat) 16時半頃
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──未明:桜守学園、保健室──
[額から湧いた汗が、顎に滑り落ちていく。]
…っ …っ …
[ついには膝が折れて、生倉の眠っているベッドに凭れるように倒れこんだ。]
…あ"ー あ" あ" … ちょっと 甘くみちゃってました ねえ
[舌がしびれてうまく動かない。吸われながら噛み切られる感覚と熱の名残に、若干顔をしかめた。
それでも手だけは、生倉の身体につないだまま。 ぜ。と、荒れる息をそのままに、気力で幽霊は笑ってみせた。痛いのか、熱いのか、それもすでに曖昧だ。]
(@37) miseki 2018/04/07(Sat) 16時半頃
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[蛍よりもか細い桜色の燐光が、弱く消えかける。 それを拒むようにして、幽霊は息を吸い込んだ。] >>143
……だめですよ。許します。 何度でも。
だって、……やりなおせるんですから。
[瞼の裏には、血だまりに沈んでいるレティ―シャの姿が見える。愛しい彼女を繰り返し繰り返し繰り返し口にして、吐き戻している生倉の姿もはっきりと。]
大好きでいるのがダメなことだなんて、 弱いことが悪だなんていうの、私が嫌ですし。
それに、
(@38) miseki 2018/04/07(Sat) 16時半頃
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♪ なんどだって許しましょう 血が流れて なんどだって許しましょう 終わる事無く
私は見守ることしかできないけれど 夢 未来を 紡ぐことだけは捨てられない
そ れ は ……
どうして なんて愚問です どうして 理由なんてひとつ
変わらず貴女に笑うのは──……
(@39) miseki 2018/04/07(Sat) 16時半頃
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櫻子は、眉を下げてへら。といくぶん力ない笑みを浮かべた。
miseki 2018/04/07(Sat) 16時半頃
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[膝に手をつく。ぐぐ、と強引に膝を伸ばすことで無理やりに立ち上がる。触れられない手の指には、よりくっきりとした──歯形のリングが嵌められる。]
…… やですねえ。くらちゃん、愚問ですよ。
[起き上がり、涙浮かべる生倉の目元、 掬うようなまねごとをして、]
女の子が……ヒロインがすーぱーな力を 発揮する理由なんて、古今東西、 ひとつしか、ないじゃないですかー
(@40) miseki 2018/04/07(Sat) 16時半頃
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[お約束、というものだ。]
『私』も。
…… 大好きだからですよ。 [レティ―シャが、事件を事故として処理したのも。何度何回繰り返して、こうして生倉を苦しめても──それでも、解放してやらないのも同じ理由。苦しいものだ。幸せなばっかりじゃない。それでも、まだこうして夢の先を続けているのは]
貴女のことが。
[すべては、愛というやつの仕業だ。]
(@41) miseki 2018/04/07(Sat) 16時半頃
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おんなじでしょう。貴女が彼女に飽きないのと。
[だから許してしまう。それにまあ生きてる誰かが死ぬわけじゃないですしね。この夢は。傷つくのはそれこそ生倉くらいだ。]
だからですね。 悪いなぁーとは思うんですが
(@42) miseki 2018/04/07(Sat) 16時半頃
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[たとえ、生倉が泣いて泣いて泣けなくなって下呂を吐いてのたうち回ってもんどりうって胸を引き裂くような思いに駆られたとしても、──勝利条件を満たすまでは。]
…… 徹っっっっ底的に、 甘やかされていただきますので。
[勿論。覚悟は、もう決まってますよ*ね?*]
(@43) miseki 2018/04/07(Sat) 16時半頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
miseki 2018/04/07(Sat) 16時半頃
フェルゼは、ちょっと潜る**
mmsk 2018/04/07(Sat) 17時頃
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[櫻子がスタートボタンを押すとふっかつのじゅもんが表示される]
みえざれど きこえざれども ゆめまくら しのぶるこころ よわしませませ
(205) marimo 2018/04/07(Sat) 18時頃
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星先案内 ポーラは、メモを貼った。
marimo 2018/04/07(Sat) 18時頃
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[レティーシャの上から飛び退き、顔を背ける。]
―――、 っ ぷ
えほっ げェ、 ………
♪ (>>@39) (なんどだって許しましょう 血が流れて)
(なんどだって許しましょう 終わる事無く)
『ね、ぇ ……くらり。』
『大丈夫。私は大丈夫だから……』
『私は笑ってるよ。 だから…… くらりも、笑おう? その方が……好き。』
(206) shirone 2018/04/07(Sat) 19時半頃
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[――なんて、そんな笑えない事を、笑いながら言うのだ。 痛いくせに。辛いくせに。それでも私を赦すように――、]
♪
♪ …
(207) shirone 2018/04/07(Sat) 19時半頃
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[レティーシャの上から飛び退き、顔を背ける。]
―――、 っ ぷ
えほっ げェ、 ………
♪ (>>@39) (なんどだって許しましょう 血が流れて)
(なんどだって許しましょう 終わる事無く)
『ね、ぇ ……くらり。』
『大丈夫。私は大丈夫だから……』
『私は笑ってるよ。 だから…… くらりも、笑おう? その方が……好き。』
(208) shirone 2018/04/07(Sat) 19時半頃
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[駄目だ。堪えるのが遅い。 これじゃ何も変わらない。 私の卑しい気性は変わらないまま――…]
♪
♪ …
(209) shirone 2018/04/07(Sat) 19時半頃
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[レティーシャの上から飛び退き、顔を背ける。]
―――、 っ ぷ
えほっ げェ、 ………
♪ (>>@39) (なんどだって許しましょう 血が流れて)
(なんどだって許しましょう 終わる事無く)
『ね、ぇ ……くらり。』
『大丈夫。私は大丈夫だから……』
『私は笑ってるよ。 だから…… くらりも、笑おう? その方が……好き。』
(210) shirone 2018/04/07(Sat) 19時半頃
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[駄目だ。駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ!!! 一も二も、三、四、ぜんぶ変わらない!!! 零か一だ。辿るべき分岐なんて、そんなの最初から解りきって――…]
♪
♪ …
(211) shirone 2018/04/07(Sat) 19時半頃
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― 櫻子の見せる夢 / Scene 40172 ―
っ、はぁ―― 、 ふ ぅっ ………
[桜の木の下、満月の光を浴びた私は、地へとレティーシャを押し倒す。 「あの日」と同じ光景。]
[12年間、何度だって夢に見た光景だ――!! この先のルートなんて、もう見飽きているから、だから――]
『くらり、苦しそう…… だいじょうぶ?』
⇒【 欲求に抗おうと―― 】 【 欲求に抗えなかった 】
(212) shirone 2018/04/07(Sat) 19時半頃
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[レティーシャの手が、私の頬を撫でた。]
『くらり、 ふふ、冷たい。』
[その手で、そっと私の目元を掬う。](>>@40)
[ああ、そんな仕草にさえお腹が鳴る。喉が鳴る。 そんな卑しいバケモノに、この子の肉なんて勿体無いから、私は――、]
⇒【 自分の手に、牙を立てた 】
(213) shirone 2018/04/07(Sat) 19時半頃
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――――……
♪
――――……
♪ …
(214) shirone 2018/04/07(Sat) 19時半頃
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─ 未明:桜守学園、保健室 ─
――――……ッ!!!? ぁ、 むが、
[ベッドに寝かされていたくらりが跳ね起きる。 自分の、櫻子に手を繋がれた側>>@37ではない腕を自ら齧りながら。]
――――っ 痛ぅ〜〜〜〜!!!???
[噛み口から、ぶしゅう、と血が噴き出た。(幸いどこも千切れたりはしなかった。) 背中にも激痛が走る。 まったくの眠気も残さずに目を覚ました。]
(215) shirone 2018/04/07(Sat) 19時半頃
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[くぅ、と。お腹が鳴った。]
(216) shirone 2018/04/07(Sat) 19時半頃
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……っぷ、 く、 ふふっ、
いや、お腹空いたからって…… 寝たまま自分の手、齧る? 普通……
[可笑しくて、ぺしぺしと布団を叩く。 そう言えば今日は、ヤニクを自宅に運んだり朧と闘ったりで、晩ご飯を食べていない。]
――…この時間だと……牛丼屋くらいしか空いてないかしら。
(217) shirone 2018/04/07(Sat) 19時半頃
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