52 薔薇恋獄
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置いて……いかないでね。 一緒にいて。 ずっと、一緒に…… ……いたいよ……
[『ずっと』とはいつまでを指す言葉なのか。 部員が、消えて。まだ見つからない。そんな状況で。 いつもは考えないようにしている未来が、恐ろしい]
(211) 2011/05/20(Fri) 23時頃
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鳴瀬先生、お帰りなさい。 嗚呼、栖津井先生は、野久先輩の所に看病に行ってます。
[鳴瀬の姿が見えれば、既に知っている情報とは知らず、律儀に留守を護っていたことを主張する。風呂を問われれば、もちろん否であるから、そのように答えるけれど。]
はあ。
[風呂へと一緒にと、いうような言葉が聴こえれば、驚いた顔をした。確かに交換条件にはしたけれど……と、曖昧な返事を一度打つ。その後、思考を巡らせたところで、彼の脚のことを思い出し]
判りました。
[手伝えということか?と思い、素直に風呂の準備を始めようと、ずっと一緒にという耀の頭を、ぽふっと再度撫でると荷物の脇に移動した。]
(212) 2011/05/20(Fri) 23時頃
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[傍らには、悠里がいただろうか。 いたならば、簡単なあらましを聞いて、礼と謝罪をして]
……俺、なんか寝言言ってたりしてた?
[夢を見ながら何度か呼んだ名前は悠里が背で聞いたもの>>116と同じ名前。 それを聞いたかと、問う。
聞いていなければ、いい。 聞かなかったふりをしてくれれば、いい。
だって自分も、何故その名を呼んだのかわからないのだから]
…………でも、あの女一体なんだっ……。
[あれは明らかに人間じゃなかった。人間にしては姿がおぼろだった。体温がなかった。触れた感触がなかった。 だとしたら、……。恐ろしさに身を震わせる]
(213) 2011/05/20(Fri) 23時頃
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ディーンは、土橋の言葉は否定しない。少し視線を向けて、唇の端で微笑んで見せた。
2011/05/20(Fri) 23時頃
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……っ、
[ばしっと、彼の手>>205を払った音が響いて聞こえたのは、きっと自分だけだろう。 だから、こぼれてしまった雫を見たのも、自分だけだと思いたい。
歪んだ口元をおさえ。 士朗の言葉>>204もろくに聞かず、縁側から中庭へ、靴下のまま走っていった]
(214) 2011/05/20(Fri) 23時頃
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鳴瀬先生……
[視線だけ、ちらと向けた。 その目は不安の色に塗りつぶされている]
3人も、いなくなってる、のに…… 休んだり、できないですよ。 それに、さっき、……っ……
[思い出す。浴室で『見た』見知らぬ姿。 明らかに自分の理解を超えた何かが起きている]
(215) 2011/05/20(Fri) 23時頃
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ふみやん。
[現れた姿に軽く目礼をして]
……ううん、大丈夫。 もー平気。
お化けにびびって気絶しましたー、とかなっさけない理由で、いつまでも寝てられないし。
[身は起こしたまま、へへ、と笑って]
……今、何時? 何か変わったこと……起きてない?みんな、いる?
(216) 2011/05/20(Fri) 23時頃
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[耀の頭をぽふっと撫で、珀の頭から手を退け、荷物を取りに行こうとした矢先。]
―――……っ。
[(>>214)弾かれた手。驚いたように見開いた紫の眼に至近距離で映るもの――零れる雫。]
(217) 2011/05/20(Fri) 23時頃
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う″
[満面の笑みを受けて言葉に詰まった]
い い ほかのやつに きく……
[頭を振った]
ごめんね、土橋君 そう言わずに宜しく頼むよ
[手を合わせて、首を傾げた。
ふるっ。寒い寒いと*腕を擦った*]
(218) 2011/05/20(Fri) 23時頃
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[甲斐が耀の頭を撫でるのをちらと見る。 そのまま着替えを持って廊下に出れば、甲斐はついてきただろうか。]
――……甲斐。 お前たち、やっぱり三人で一つの部屋がいいんじゃないか? この和室、使うか? 俺は、どうせ、寝る気ないし…。
[そう告げる。 そう、幼馴染3人。その響きに、少し眩しいものをいまさらに感じながら。]
(219) 2011/05/20(Fri) 23時頃
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[どっと汗が溢れた気がして、袖で額を拭う。そういえば風呂も夕食もすっぽかしているが今何時ぐらいなのか]
あんなんが、ホイホイでるならここは…… ドッキリの、延長ってことは無さそうだ。
[繋いだ手をくいっと引っ張って。それは座るのを促したのか引っ張って立たせてくれといいたかったのかは自分でもわからないがともかく、もっと近くに引き寄せたくて]
追い出されてるはずの、おんなが。 ころしにきた?とか。
[バスの中ではふざけていて、ロクに話も聞いていなかったことが悔やまれる]
(220) 2011/05/20(Fri) 23時頃
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セシルは、甲斐はついてきてなかったかもしれない。
2011/05/20(Fri) 23時頃
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お化け? それは、さっき言っていた女の人……の、ことですか?
[少し怪訝な表情で訊ねながら、野久の額に手を当ててみる。 熱は、おそらくないだろう]
変わったこと……そうですね。
[隠していたところでどうにもならないと、深い溜息をついて]
先程の停電の時、石神井君と、蓮端君の姿が……消えました。 大須君は、まだ見つかっていません。
(221) 2011/05/20(Fri) 23時頃
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[楓馬センパイ>>214が出て行く様子に眼を瞬かせる。 暫く無言になった後、]
…俺、いっぺん部屋に戻って百瀬の部屋に行きます。 約束してるんで。
[鳴瀬センセイたちにそう告げてから、 部屋に戻り荷物をまとめて百瀬の部屋の方へ行っただろう。]
(222) 2011/05/20(Fri) 23時頃
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[ふと、意識にはっきりとしたものが戻った。 それは緩やかに寄り添っていたところだったのが……急に、強く縋られたためだった。]
テ、ツ?
[瞼を開いた。苦しげな哲人の姿が判った。 思わず、瞬いてしまった。 いつかのあの時、おれは哲人に繋ぎとめて貰いたくて、ぎゅっとして、と願った。 けれど今は逆に、彼の方から求められているような……。]
……テツ、大丈夫。
[だから、肩に回していた方の手で、その背中を、緩く擦った。 握っていた甘味の袋が、掌から零れてベッドの下に落ちた。]
大丈夫……おれ、ここにいるよ。
(+25) 2011/05/20(Fri) 23時頃
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楓馬っっ!?
[駆けだす彼の名を呼ぶけれど、直ぐに追いかけられない。 唖然とフリーズする。 何故、手をはたかれたのか判らないから。
そこまで強くはたかれた訳ではないだろうに、おそらく拒絶されたという心の痛みが連動して、手が酷く痛かった。]
(223) 2011/05/20(Fri) 23時頃
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―回想・百瀬が自室の扉を開けた後―
[野久の話を聞けば、二人の事だ。心配になって後を追うことは分かっていた。 けれど、最上が枕と自分の荷物を抱えているのに驚きの声を上げた]
最上先輩っ!?え、荷物持ってど
[足早に部屋を出ていく二人。閉められる扉]
……何だよ…皆して
さみ………………………………しーく、なんかねーよっ
憧れのベッド![びしっと指差す] 憧れの一人部屋![天井に向かって両手を広げた]
………ふんっ[がチャリと*扉の鍵をかけた*]
(224) 2011/05/20(Fri) 23時頃
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子守り 日向は、メモを貼った。
2011/05/20(Fri) 23時頃
ディーンは、再起動お願いします状況で、思考停止のまま動けない。
2011/05/20(Fri) 23時半頃
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……ッ
[異変に気づいて振り返る。 そこでは縁側の窓が開いて雨風が振り込んでいた。]
……珀…か?
[残っている面子を見て、誰がいないかは一目瞭然だった。]
くっそ……。
[唇を噛んで、その方向に足を向ける…が、 一瞬、もつれるのは、やっぱり右足、負傷しているからで…。]
(225) 2011/05/20(Fri) 23時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2011/05/20(Fri) 23時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/05/20(Fri) 23時半頃
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はいはい。 分かりました。
[>>218の言葉を受け、少し勝ち誇った笑みを浮かべただろう。**]
(226) 2011/05/20(Fri) 23時半頃
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う、ぁ……
[小さく呻いて、は、と荒く息を吐いて。 背中に触れる感覚に、意識が覚醒する。 目を見開いて、肩で息をして、しばらく、そのままで。]
[それからもう一度、ぎゅう、と強く縋った。 行くな、ではなくて、いる。その確認に似た、体温の絡め合い。]
(+26) 2011/05/20(Fri) 23時半頃
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ふーまくんッ!?
[突然走り出す姿に、弾かれたように立ち上がる。 その前の一連の流れのことなどもはや頭の中から弾き出された。 ただ同じように、そのまま靴も履かず中庭へ飛び出す]
[いかないで、いかないで!!]
(227) 2011/05/20(Fri) 23時半頃
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[文の言葉にコクリと頷く。 当てられる手は避けないまま。熱はもちろんない]
こう、……首に、手が伸びてきたんだ。女の。
…………殺されるかと、思った。
[それだけ吐き出すように口にして。 ……二人がいなくなった事実を聞いた]
てっつんと、ゆっきーが……? …………そう、なん、だ。
[――一瞬、思ってしまったこと。それはあまりにも身勝手で自己中心的な発想。 "彼じゃなくて、よかった"なんて。
……醜さに、いっそ笑い出したくなる。けど、人前だ。堪えた]
教えてくれてありがと、ふみやん。 俺はもう大丈夫、だから。さ。心配させてごめん。
(228) 2011/05/20(Fri) 23時半頃
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―現在・独りきりの角部屋―
[腰バッグを提げたままベッドに腰掛け、どうと後ろに倒れた。 カチリカチリと秒針の音が耳元で響く。 残っていた飴を噛み砕いて。 すんと鼻を鳴らすと、薔薇の匂いが気になって。
バルコニーに続く窓を開けた。 少しは小降りになってくれただろうか]
(229) 2011/05/20(Fri) 23時半頃
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―最上・百瀬部屋― よ、と。
[荷物を一回、下へおろすと扉をノックして中へ合図する。]
(230) 2011/05/20(Fri) 23時半頃
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セシルは、耀も出てけば、くっそ、ともっかい言って、甲斐を見る。
2011/05/20(Fri) 23時半頃
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[手を引かれた。引き寄せられるように、彼の前に膝をつく。 さっきから、どうにも気持ち悪がられてるんだろうと分かってる。けれど、近づいてしまうと、触れたくなる]
[恐怖と不安と。それらが忍び寄ってくるから余計に]
………殺す。大須、消えた。誰か、消えた。 おんなは、殺しに来た?
[ぶつぶつ呟いて視線を落とした。 脳のどこかで違和感の警鐘がなる。けれど、唇動けばその言葉の持つ恐怖がじわりと肌を侵食してきて]
[つないだままの手。引き寄せられたからだ。 体が勝手に動いた。 空想することはあっても、するつもりなんか全くなかった行動]
[持っていたガラス玉はいつの間にかしまわれていて。 両手でつないでいる最上の手を自分の前に引き寄せる。 彼の汗ばんだ掌の中央に、そっと自分の唇落とした。 拒否されなければ、軽く唇ではんで、そのまま彼の手首へも]
(231) 2011/05/20(Fri) 23時半頃
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プリシラは、ドナルド―土橋のくせに、なまいきだぁ!と内心。
2011/05/20(Fri) 23時半頃
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……鳴瀬先生、は、此処にいて下さい。 いや、風呂に入ってもいいです、けど。 あ、やっぱり、耀を頼みます。
[ヒュンっと再起動する音がした。 しかし、まだ、正常とは言い難い言葉を紡ぐ。]
俺が追います。 ……俺が、追わないと駄目な気がします。
[もつれる人に手を伸ばして支えると同時に引きとめて。 と、やってる間に耀も飛び出していったものだから]
―――……っ
[鳴瀬の視線もあり、半分ヤケのように、2人を追い中庭に飛び出した。]
(232) 2011/05/20(Fri) 23時半頃
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[昔、えらいひとは言いました。 掌へのキスは、懇願のキス]
………最上。消えるな。
[低く掠れた声だった。そっと目を上げて、すぐに逸らした]
(233) 2011/05/20(Fri) 23時半頃
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甲斐ッ…ぼやぼやすんなッ。行くぞッ!
[甲斐にはそう怒鳴っただろう。そして、自分も、縁側から外に出ていく…。]
――…っ
[足をつくと、また痛かったけれど…。 そんなことは構っていられない。]
(234) 2011/05/20(Fri) 23時半頃
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─ 野久の部屋 ─ [野久が目を覚ましたら何があったか聞こうと部屋の隅で座っていたが]
寝言…おんな ―お化けにビビって…
[野久の言葉を口の中で繰り返し震える姿をじっと見つめる]
女のお化け…おれも見たな 石神井と道端が消えた時みえた… あれは絶対死んだ女だった まさか 幽霊が石神井達を連れて行ったとか
[ごくっとのどが鳴る]
(235) 2011/05/20(Fri) 23時半頃
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ばっか、俺も行く。
[いうこと聴くわけなかった。]
(236) 2011/05/20(Fri) 23時半頃
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―― 薔薇庭園 ――
……っ、はあ、……は っ、……!
[ の姿を探して。 克希の行方を求めて。 闇雲に歩き回った薔薇の園を、駆け抜ける。
腕を掠った花が、乱暴な通行者に怒りを示すよう、いくつもの傷を、腕に、足に、肩に、頬に、あかく刻んでゆくけれど。 そのいろを、すぐさま流してしまう雨も、相変わらずひどい降りだけれど。
なにも感じない。 満足に出来ていない呼吸で引き攣れる喉も、もつれる足の重さも、なにも。
ただ、熱くて苦しくて悲しくて切なくて、どうにもならない、胸の奥の奥。 ふるくから根付いていた、痛みだけが、感じるすべて]
(237) 2011/05/20(Fri) 23時半頃
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っ!
[下生えの蔓に足をとられ。 無様に、薔薇の茂みに突っ込んだ。
限界まで駆けさせられた足は、動きそうもなく。 棘が幾つも食い込んだ腕は、かるく力を入れただけでは、びくともしない。
あきらめて、ため息を吐く。 ぐたりと見上げた空は、何も見えなかった。
置いてきてしまった部屋の人々は、まだ追いかけているのだろうか。 見失っていなければ、そんな姿を見つけるのは容易い]
(238) 2011/05/20(Fri) 23時半頃
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