197 獣ノ國
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カリュクスは、オスカーの名は知らないけれど。その角は濡れていないかと。
2014/10/05(Sun) 22時半頃
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―――――――――――――― 宛先:亀吉さん ―――――――――――――― 雨、大丈夫? 20xx年10月2日 xx:yy ―――――――――――――― 傘、持ってなかった気がした
さっき聞きそびれたんだけど。もしかして吉さんも獣、だったり? それとも鹿角、珍しくなかった?
あと。アオギリさんって呼んだ方がいい? ――――――――――――――
(177) 2014/10/05(Sun) 22時半頃
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[出来上がった文章を眺め、小さく唸る。 名刺>>1:385に刻まれた"鼬"の文字。それはただの偶然か、それとも。
同じ一文を何度か書き消しした後、結局、"獣?"の一文は消さずに、メール>>177を送信する。]
――…聞きたかったんだから、うん、
[打ち付ける雨音に溶ける声には、ほんの少し、期待が滲む。]
…… ……さむ…、
["便利屋"に頼めば、傘を運んできてくれるのだろうか。 足元に流れ来る雨水を見つめながら、一時悩んだ末、その案は――主に財布の事情から――却下される事となった。]
…………あ、
[天気予報が確か見れたような、と徐に再点灯した画面には通知が一つ。 途端に詰まり出す胸の重さを、ゆるゆると薄く開いた唇から吐き出しつつ。そこに詰められた文字を、目に映した。]
(178) 2014/10/05(Sun) 22時半頃
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亀吉は、カリュクスに話の続きを促した。
2014/10/05(Sun) 22時半頃
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― →裏路地 ―
[先程何かが駆けていった>>148ような気がした方へと 歩を進め、路地の合間を割って入ってゆく。
水溜りを避けて進むが、ぴちゃりぴちゃりと雨音は響く。 建物の雨樋に阻まれた空間の狭間で 携帯を弄る青年の独言を聞く>>176>>178
透けたキャベツ>>141入りの袋は視認できたが、 傘を持っている様子では無いので。]
入るか? こんなところで佇んでては冷えるだろう。 何処かに行くなら送ってくぞ。
[紙を見ながらメールを打つ背後から、 横殴りの雨に変わりそうな天候を気にし、傘を掲げて。]
(179) 2014/10/05(Sun) 22時半頃
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抜荷 錠は、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 22時半頃
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[ふわふわと揺れる視線>>164に男もつられるように口元を緩める。
浮かべられる表情が喜色を含んだものへと変わりゆく瞬間を眺めながら頷いてみせる。]
そうかい?そう言って貰えるのは嬉しいよ。
――君が精一杯考えたものに相手が喜ばないってことはない…なんてベタ過ぎるかもしれないね。
[綺麗なものを考えている少女の傍で男は、綺麗事を呟いては失敗した笑みを零す。]
[答え合わせの結果、男の答えは“惜しかった”よう。
けれども見開かれたまんまるの紅玉>>165に映る男は、尚も目元を緩めたまま、正解を耳にする。]
(180) 2014/10/05(Sun) 22時半頃
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なるほど、ペンか。 メモ帳も必要だなんて、これから君も誰かに手紙を送るのかい?
[納得したように男は頷きながら、問いかける。
そしてないと困る物には確かにそちらが優先かと雨に降られた少女を見下ろした。]
――じゃあ、
[どんなタオルがいい?そう続けようとして、見下ろした先柔らかい方が膨れたように見えて。]
――…。
[雫を浮かばせる淡い紫色を一度、柔く撫でるように指先を伸ばそうとした。]
(181) 2014/10/05(Sun) 22時半頃
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抜荷 錠は、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 22時半頃
抜荷 錠は、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 22時半頃
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[取り繕うとする様子>>173に音の無い笑いを零す。 今日は何と言うか獣に会う日だな、なんて。 胸中でごちりつつ渡された名刺を眺めながら、告げられたその職業を口元で反芻させる。]
――便利屋? へえ、何でもしてくれるのかい、君。
[そうして男が視線を落とすは、自身の傍にある友から頂戴した花籠>>144を見下ろして]
郵便屋さんとどちらが早いのかな?
[なんて問うてみる。心地よくて、の言葉に男は瞬きを。]
雨が好きなのかい?
[心地よくて忘れるだなんて随分と変わっている、なんて感想を隠しつつ笑みを浮かべ続ける。 目線での質問には、]
――今更だろう?
[眉を下げながら、口端を上げて花籠を自身の膝に置いた。]
(182) 2014/10/05(Sun) 23時頃
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― 裏路地 ―
[薄っすらと眉間に皺寄せながら、曇天によく似た鳶色はじわり、じわりと文面を読み進めていた。(>>178) ――故に、そこに和装の男が近づいて来ていた>>179事に、気づけなかった。]
……――…っ……!?
[思わず、高く引き攣った息を漏らしては、僅かに深まる影の先を仰ぐ。がつ、とその拍子に鹿角が壁を叩き、その衝撃に小さく呻いた。]
――――ッ、 …… …ええと……先、生? 確か、………… そう、大学の。
[課外授業ならぬ見学で、その講義を耳にしたような。 朧な記憶を引き出しつつ、相手の外見をじいっと見つめ、小さく息を落とす。人、と頭は認識した。]
……先生の行く場所まで、ついでに入れて下さい。
[強まりつつある雨音に耳を澄ませて。観念するような低い声と共に、軽く頭を下げた。
――先生とか久しぶりだ。そう思いながら、促されれば傘の中へ入り。自宅であるアパートの方向を、一応告げては、相手に合わせて足を進めたか。]
(183) 2014/10/05(Sun) 23時頃
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抜荷 錠は、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 23時頃
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[ふわり、と風が店内に入り込み花々の香りと共に伸びた髪の毛を揺らし、来客を知らせてくれる。携帯の画面から視線を外し、携帯はポケットの中へ。次いで条件反射で客向けの挨拶を口にするも、来客の姿を見れば嬉しそうに微笑んだが、]
――…。
[彼の表情や姿>>42に瞳孔を見開き、動作が止まる。 そして何かを察したのか今まで座っていた席を立ってその場の物を急いで片付けた。]
こっちに来い。
[粗方片付けが終わると、近寄ってくる彼の背中をそっと押す。 昨日と同じ椅子に彼を座らせて少し待つ様に告げると奥へと消えていった。]
(184) 2014/10/05(Sun) 23時頃
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[学校の事を尋ねると表情を崩したこの少年>>171>>172が、今まで話してきた中でまともに答えてくれた事はあっただろうか。 はぐらかされた答えには、俯き気味の笑みを添えて相槌を打つ。
雨が吸い込まれているとも思える曇天を見上げつつ、横目で少年の目に翳りが落ちるのを確かに見た。 その後、頬に浮かんだ笑顔は何に対してだろう。
返された問いには視線だけを相手に投げて。]
私に逃げられたら傷付いてくれるのね。多分は余計よ。 ………簡単に聞いてはみたけれど難しいわねぇ……獣人だったら、か。
誰かに何かをされるというよりも、肉食の獣になって嫌な事を全部食べちゃいたいわ。 きっと食べてしまった物の代償は大きいだろうけど…… その上で、誰かに受け入れて貰えるなら、素敵ね……例えば––––飼われたりとか、貴方はそう思わない?
[あんまり人に対して使いたくない表現ではあるけれど。 そう言えば、相手は何と答えただろうか。
待ち合わせの件と"情報交換"についての話題を投げ掛けられれば「やっぱりね」という顔をして。]
(185) 2014/10/05(Sun) 23時頃
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……オーラなんて出てないじゃない。
[それがなくてもネットとリアルのの違和感が拭えないのだから、関係ないけれどネットは怖いと思う。 その後お互い知り合いの中で獣人ではない人を伝えあっただろうか。]
知り合ったばかりの人なら、まだ獣人の可能性はないかしら? 貴方、最近友達になった人いる?
(186) 2014/10/05(Sun) 23時頃
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嫌いじゃなければいいが。
[しばらくして戻ってくると手には二つのカップ。 コトン、と一つを彼の前に置いて、自分は席の正面に腰を降ろす。だが身体は真正面に座るのではなく、向きをずらして足を組む。カップの中から湯気が漂い、湯の中には花が一輪咲いていた。]
花のお茶だ。 好き嫌いが分かれるから苦手なら無理はしなくていいぞ。
[ゆらりゆらりと花は波に合わせて花弁を揺らす。 猫舌な舌はその熱さを受け入れることはせずに自らの出したお茶の湯気に何度か息を吹きかけて熱気を逃がし、口を付けた。]
上手いか?俺は結構好きなんだけどな。
[彼も口をつければそう訪ね、彼が落ち着くまで待ちながら茶を口に含ませる。決して自分からは聞かずに相手の様子を伺いながら、渡した花束の話なんかもしただろう。]
(187) 2014/10/05(Sun) 23時頃
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[ポケットからは携帯が新たなメールを受信したことを告げて>>90いたが触ることもなく、まだ鼻を啜っていれば彼に笑いながらティッシュを差し出す。]
俺は無理には聞かない。 話したくなれば話せばいい。
[昨日の見送りから彼に対する口調。 彼が落ち着きを取り戻してくれば、その掌を伸ばして頭を二度程ぽんぽん、と置いて撫でたことだろう。]
(188) 2014/10/05(Sun) 23時頃
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>>177 オスカー [ぴこんと音を鳴らして、端末が電子の手紙を受信した。 携帯を開いては、画面や確認して。
柔く笑んで、返信を打ち込みはじめた。]
(189) 2014/10/05(Sun) 23時頃
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[月一のお得意様>>108が来店をすれば彼に待ってもらうように声を掛けて、席から離れる。傘を貸しいと言われれば外を覗いて、店の奥に置いてある綺麗めなビニール傘を一本持ち出し渡した。]
錠さん、いつもどうも。 雨なんて降り始めたんですね。 例の花ですね。承りました。 では明日の午前中に伺います。 連絡は携帯で大丈夫ですよね。 伺う時に一報を入れますよ。 傘はその時に回収してきます。
[配達ついでに家に上がらせて貰えば縁側で二人で煙草を楽しみながら、教授であるこの人から様々な話を聞くのが楽しみだった。知らない世界を知ることは面白くて、たまに話に夢中になって、店に帰ることが遅くなることもあるくらい。時間があればまた話を聞かせてください、懲りずにそう言うと見送ったあとに忘れる前にペンを紙に走らせる。]
(190) 2014/10/05(Sun) 23時頃
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―――――――――――――― 宛先:おず 差出人:鼬 ―――――――――――――― Re:雨、大丈夫? 20xx年10月2日 xx:yy ―――――――――――――― そうか。少し遅く成るかもしれんが、届けるか?
あぁ、当たりだ。 俺は鼬。耳は髪に、尾は着物に隠れて居るからな。大抵は気づかれないな。
そうだな。青桐と、そう呼んで欲しい。 お前には、特に。 ――――――――――――――
(191) 2014/10/05(Sun) 23時頃
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― 裏路地 ―
? 大丈夫?
[奇妙な物音>>183が聞こえたが、頭でもぶつけさせたか。 濡れた前髪を認め、袖に収めていた手拭いを差し出そう。]
うン? うちの大学生の…生徒には見えないな 中学生かと思ったが、高校生あたりか?
[幼く見える風体に、些か失礼な形容を挟みつつ。 高校生で自身を構内で見知っているのであれば 恐らくはオープンキャンパスにでも来たのだろうか
互いに観察し合う形となれば、滑稽さに軽く笑い。]
(192) 2014/10/05(Sun) 23時頃
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[彼とは何度か言葉を交わしただろうか。 カップの中の物が無くなれば、新たな物を入れて再び彼に差し出すだろう。ふわりと風が店内に入れば咳払いで友人>>139の姿に気がついた。]
連絡くらいよこせよ。 いっつも突然なんだから、お前は。
[連絡をくれていたことは気づいていない。手土産と入れ違いで注文を受けた物を友人に渡す。その時には既に盛り上がるフードの友人の姿に違和感を受けながら、相変わらずの賛辞に呆れ声でも礼を言う。]
(193) 2014/10/05(Sun) 23時半頃
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[受けた注文>>140を違う物を作ってしまった事に気づかされて、 あの時豪語した言葉はなんだったのか。眉を下げ視線は手掛けた花籠に移して、謝罪をしてからお代は不要だと告げる。深く溜息を着いて最近の自分の生活を見直し、重たい口を開くのだった。]
仕事のしすぎなんかね、俺は。 よりにも寄ってお前の注文を間違えるなんて。 …お代はいらない。もらえるはずがないからな。 追い出されたなんて人聞きの悪い。 でもな、人生は何が起こるかわからないから面白いんじゃないか。
…っと、一体いくつ買ってきたんだよ。 随分と重いぞ、これは。誰かこんなに食べんだよ。
[受け取った手土産を友人の視界に入るくらいに持ち上げて見せる。 帰ると告げる友人は様子を察してくれたのか、「悪いな」と小さく言って有り難く手土産を貰い受けた。余計なことは友人には言わない。瞬時に感じた違和感も。ごく普通に友人と接した。]
(194) 2014/10/05(Sun) 23時半頃
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俺の傘ならやってもいいんだが、 借り物をそのまま持ってきちまったからなぁ
[行く場所に合わせると慎ましい申し出を受けるも、 商店街の様子を探りたかっただけなので、 特に此れ用というものは持ち合わせておらず。]
方向だけじゃ解らんよ。 案内してくれ。
[告げて、傘の内側を青年の上寄りへ預けるようにしながら、 指示された方角へ向け、足を進める。
途中でコンビニエンスストアに差し掛かったので、 そこへ立ち寄ることにし。]
(195) 2014/10/05(Sun) 23時半頃
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[帰り間際の別れの挨拶。 友人からの思いもよらぬ誘いに口角を挙げ喉を鳴らす。]
お前と散歩?いいだろう。 俺もたまには気分転換をしないとダメだ。 晩酌にも付き合え。こちらは後日でいいから。
[約束と取り付けて、新たな約束も。 最後にもう一度、手渡した作品の謝罪と手土産に礼をして友人を見送りを。]
(196) 2014/10/05(Sun) 23時半頃
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― スージー宅 ―
[しとしと。滴る雨を横目に、彼女の家の前でその扉が開くのを待つ。リアルとも夢物語とも違うその扉は、また学生の住処の扉でも無く。この扉が開いた先、自分を軽蔑する目は無いと知り得ていたのなら――その心は、大分軽いものになっていたことでしょう。]
わあ、
[扉から顔を覗かせ抱き付いて来た彼女の表情は、その肩口に顔を埋める形となってしまったので生憎真面に見えなかったけれど。少し距離を離すことがあったのなら、腫れたその目を視界に捉えて二三瞬きをしてみることも。ただ、どうしたの、なんて彼女の涙の理由を無粋に問うことはせずに、ただ柔に微笑みました。]
(197) 2014/10/05(Sun) 23時半頃
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[呟いた言葉>>180と失敗したような笑みに、すーっと目を細める。 『ベタな言葉』といわれるその言葉は、本の中でも確かによく目にするもの。
―――けれども]
ベタと言われるほど多くの人が使った言葉なら。 きっとそれなりの理由は、あるかもしれませんね。
プレゼントはどんな言葉でするよりも確かな 自己紹介みたいな気がしますから。
[あくまでも自分が思うだけ。と、冗談めいて付け加えるも。 物を知らない自分が、そんなことを言ってしまったのは恥ずかしくて。
より一層真剣に、自分が綺麗だと思うものを考えて。]
(198) 2014/10/05(Sun) 23時半頃
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[『正解』とは違う用意した『答え』に、彼の口から紡がれた言葉>>181には。 今度こそ”はずれ”と首を左右に振る。]
手紙ではないですよ。 送る相手も、送ってくれる相手もいないので
[言いながら、ポツリと紅が揺らぎかける。 けれどもそれは一瞬のこと。 当たりか外れか、その悩みの中にうずもれて、じきに消え。]
――――……?
[悔しそうな表情を未だ形作ったままで、言葉の続きを待てば こちらへと伸ばされる指先。
その動きを不思議に思いはしたものの、動こうとは微塵も思わずに。 指先の行方を視界の隅で捉えながら、彼を見つめた。]
(199) 2014/10/05(Sun) 23時半頃
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どうしたの、いつも以上に素直だね。
ああ、お茶会の準備、してくれてたんだ。 ――私こそ。ありがとう。
[嬉々を隠すこともしない彼女の紬言葉>>132には、からかいの言の葉を捧げました。少しだけ照れ臭そうに、眉を寄せはにかんでみることもあったでしょうか。その顔が、彼女に見られていたかは兎も角として。 部屋の中に通されれば、案内された元へと腰を据えました。きょろきょろ。学生の部屋とも、姉妹の部屋とも違うその中は、まるで借りて来た猫のように身体を硬くさせ不躾に周囲を見渡しました。途端、掛けられたタオルには思わず瞼を強く閉じ。心配の言葉が鼓膜を叩くと、心配性だなあ。そう言って彼女を見上げます。]
大丈夫。風邪はひかないよ。 しとしと優しい雨だったの。素敵な雨音、聴こえたかしら? 寒くはあるけど、今はタオルがあるわ。
[学生は緩やかに言葉を紡ぎました。その心内、居心地の良い空間に、矢張り今日は家に帰りたくない、強い拒絶を抱き隅々まで染み行かせます。許されることがあったのなら、ひとつ断りを入れて行動は早くが良しと先程言葉を交え、茶会の席を共にした帽子屋さんに、電子手紙を入れるでしょう
(200) 2014/10/05(Sun) 23時半頃
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――――――――――――― 差出人:皇マユミ 宛先:シメオンくん ――――――――――――― 🎩☕️ 20xx年 10月2日 ――――――――――――― さっき振りだね、こんにちは。 ねえねえ、今夜! シメオンくんのお家に飼われて良いかな?
―――――――――――――
(201) 2014/10/05(Sun) 23時半頃
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>>182 ヤニク
[笑われれば、む、と少し不満げな顔をして。 其れから普通へと切り替え。]
あぁ、何でもするな。 俺のできることならば。 ……依頼か?
[そう問うて。
“雨が好きなのかい?”その言葉には頷いた。]
あぁ。雨は好きだ。 洗い流してくれる様だろう? 罪も、悲しみも、何もかも。
[籠が退けられれば、ちらと相手に良いのかと言う様な視線を。 其の後に相手にくっつかない程度(濡れない様)に、近寄った。]
(202) 2014/10/05(Sun) 23時半頃
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[題名は少しだけお茶目を入れたお茶会を追憶しつつ。かつりとひとつ、画面のボタンを突つきました。送信中。シンプルな画面を目に映した後は、急ぎもうひとつ前のメール>>87>>88を開き、相変わらずの猫の具合にひとつ、肺から息を。夢物語とは暫くさよなら、そんな意味も兼ねて彼に急ぎ文字列を賜ります。]
(203) 2014/10/05(Sun) 23時半頃
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――――――――――――― 差出人:アリス 宛先:チェシャ猫さん ―――――――――――――
20xx年 10月2日 ――――――――――――― お花をくれるなんて、やっぱりあなたはお洒落な猫ね。 お返しに長靴をあげたら、喜んでくれるのかしら。 それがイヤなら綺麗なハンカチでも。あなたの姿が見えなくなっても、魔法のハンカチがひらりひらり飛んでくれるわ。
幸せを運ぶ青い鳥? 鳥と仲良くする猫は、あなただけかもしれないね。 そうして幸せに欲無しなのも。私だったら鳥と囀って、幸せを運んでくれるその羽根ごと追いかけっこをするかもしれない。 ああ、ベル。私も彼女に会いたいわ。それでも箱入りのその姿は、部屋に捕らわれて見えないのかしら。
(204) 2014/10/05(Sun) 23時半頃
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あなたは手を引いてはくれないのね。 それなら此処は、歪んだ国では無いと言うこと。 私はひとりでも歩き出すわ。綴り物語には終わりがなければならないもの。それがどんな形でも、ね。
チェシャ猫さん。私は今からお茶会するの。 向日葵のように朗らかな素敵なお相手。 少しだけ雫を垂らしているけれど、綺麗に咲くのよ、その子はね。 ――――――――――――――
(205) 2014/10/05(Sun) 23時半頃
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[早々と打ち終わり、また変わらぬ画面を捉えたのなら。学生はそれ毎ポケットへと仕舞います。まるで終えた夢物語の裏表紙を閉じるかのように。 そして学生は、目前の彼女>>132に微笑みました。身を乗り出して、紡がれる噺を今か今かと待ち望み、その瞳には好奇心の星を散らばします。じんわり、手の内の紅茶は手のひらにぬるい熱を伝え始めました。]
ねえ、それで、どうしたの。 お噺、聞かせて。 この前のイルカの王子様のことも含めてね。**
(206) 2014/10/05(Sun) 23時半頃
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