182 【身内】白粉花の村
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[こもりきりだった院長室から出て、一つため息を吐く。 院長室は日当りが悪くてかなわない。けれど、”彼”と連絡を取る為には、あそこでなければだめなのだ。でないと誰に見られるかも分からないのだから]
[息抜きに中庭にでも出ようかと、何とはなしに歩き出す。 暫く書類にかかりきりだったから、こうして歩くだけでも関節から鈍い音がした。 歳だなあ……なんて。呑気な事も言っていられないのだけど。医者の不養生とはよく言ったものだ]
……ん、
[中庭へ向かう途中、女性>>161の姿を見付けて、一度足を止めた。 嘘だ、と。その言葉が洩れ聞こえれば、彼女が衝撃を受けていると分かる。そりゃあそうだ。何の説明も無しに、カリュクスだけが此処を出ていったのだから。 他の患者ならまだしも、彼女は。彼と同じ病を患う彼女には、説明しなければいけないことがある]
レティーシャさん。 ……少し、お時間よろしいでしょうか。
[少しの距離は置いたまま。歩き出した彼女に向かって、出来るだけ柔らかい口調を心がけ声をかける。果たして彼女は、立ち止まってくれるだろうか]
(178) 2014/06/26(Thu) 16時頃
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…、はぁー…………
[廊下に出てからは逃げ出すように足を進め、幾分か部屋から離れた所で盛大な溜息を吐き出す。伸びっぱなしの髪をガシガシと掻き乱し、困惑の面持ちで廊下を通り抜ける]
何してんだろ…
[思い返せばセシルへした暴行の意味も分からないし、名を呼ばれた声が離れない。後悔というよりは申し訳なさがあって。 階段を降りながらモヤモヤと渦巻く心内と格闘し、思い出したようにナイフを投げ捨てた事を思い出せば多少の不安はあるものの。とはいえ部屋に戻る選択肢は無く]
…、朝顔
[一階へ降りると>>153パタパタと小さい足音が聞こえ、見ればすぐに朝顔だと気付く。赤い風船を夢中で追っているのが見えて、少し離れた所から怖がらせ無いように声をかけ。 赤い風船が此方に転がるのなら、そっと拾い上げるだろうけど。
幼い彼女とは、親しくもある。 用事と言えば白衣の誰かに売店から無断で物を持ってきた事を伝える、というものはあったけれど、それもあまり気にせずに彼女と一緒に時間を潰すか。そう考えて]
(179) 2014/06/26(Thu) 16時半頃
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[着る物を貸すからと>>172危なっかしく歩き出す彼を戦々恐々と見送る。 かなり酔ったらしい彼は、今にも嘔吐しそうで。別に彼の部屋だからそれ自体は構わない。構わないから、せめて自分が居なくなってからにしてくれ……わりと切実にそう考えた。
それと共に、もし彼が吐けば甲斐甲斐しく世話をしてやる自分が思い浮かんで(口の割に小心者で、具合の悪い人間を放っておけないのだ)ふるりと頭を振る。恐ろしい事を想像してしまった]
安心しろ、耳が付いていたら引き千切るから……。
[本気でそう返して、どうにか体を起こす。落ちた時に反射的に右手を出した様で、包帯にじわりと血が滲んでいた。ああクソ、痛み止めを貰っておけば良かった]
(180) 2014/06/26(Thu) 16時半頃
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……質問? 別に構わないが……おい、聞いているのか?
[持ったままだったグラスを机に置いて、クローゼットへ向かった彼に蹌踉めきながら近付く。 どうやら立とうとしている様だが、上手くいかないらしい]
……いっそ面白いな、お前。 ほら、葡萄酒をぶっかけられたくなかったらシャンとしろ。
[ぺちぺちとその頬を叩いて。一瞬その前髪を掻き分けてやろうかとも思ったが、どうにか思い留まった。 もし彼が明瞭な反応を示さないのであれば、本当にその頭に葡萄酒を注ぐだろう。いつだかの臆病青年にした様に]
(181) 2014/06/26(Thu) 16時半頃
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[トレードマークとも呼べる猫耳を引きちぎるなどと恐ろしい事を言う彼(>>180)に対しての反応も大きく示す余裕など無かった]
駄目だーよ、これは大事…
[頬を叩かれて焦点がディーンに合うがどうやら空間認識が上手くいかないらしく、手をつこうとしたら床が無くよろけてしまった。かろうじて葡萄酒をかける、とだけ理解出来てその後の処理が嫌だなぁと呑気なことを思いつつもその場に座り込む形となった]
ニッハハハ、ディンさんこそ面白いよねー。僕の事放置するかとおもっ…おぇ……
[急に笑ったためか胃の中にある物を外に出しそうな勢いだった。とはいえ、昼に食べたオムライスは消化されているだろうから大量のお菓子が胃液とミックスされて出てくるだけだが。それを想像してまた吐き気を込み上げる謎のスパイラルを頭の中で繰り返していた]
……あー、あったあった。はい、黒ジャージだよ えっと、えー…あ、そーだ。ディンさん、他の患者さんで知ってる事は?
(182) 2014/06/26(Thu) 17時頃
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[元々は情報収集としてこれが本題だった。他の、誰でも良い患者の情報が欲しくヤニクのカルタを奪って見た事もあったが、得られた情報など無かった。ならば直接聞くのが早いだろう もし、知らなかったとしたらこのまま適当にお酒でも飲みながら雑談でもしたいな、とか思いつつ]
(183) 2014/06/26(Thu) 17時頃
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[てんてんと音を立てて、フワフワと転がる赤い風船を、夢中で追いかけて行く。 浴衣は走りにくい、出来ればパジャマが良かったな。とか考えて、邪魔にならないように、着物の袖を持ち上げた。]
あ、あれ? あさがおのふうせんどこ?
[ほんの一瞬、立ち止まっていただけなのに、大きさの捉えられない瞳では風船の姿を見失ってしまう。 実際はさほど遠くないところ、朝顔が『双子のお兄ちゃん』と懐いている少年の程近くに、転がっただけなのだが。]
(184) 2014/06/26(Thu) 17時頃
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[困った顔できょろきょろと辺りを見回せば、自分の名前を呼ぶ声>>179 大きさはわからなくても、声だけはまだ聞き間違えたりしないから。]
あ…! ふたごのおにーちゃん。
[この声はさっきラウンジで、ちょっとだけ会えた、大好きな少年のものだ。とすぐに気がつく。]
あのね、あさがおね。 風船さがしてるの。
[自分を怖がらせないよう、ちょっと離れたところにいるのだ。とは考えつかなくて、少し離れたところにいる彼に一回首を傾げた後、ぱたぱたと足音を立てて近寄る。
大きく見えるけど、大丈夫。 このお兄ちゃんは優しい巨人。]
(185) 2014/06/26(Thu) 17時頃
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[不意に声を掛けられて立ち止まると、振り返って声の主を見つめる。その相手が医者と分かればあからさまに不信感と敵意を露わにして言葉を述べた。]
丁度良かった、 わたしも先生とお喋りしたかったんです。
[なるべく角が立たない言葉を選んだが、愛想笑いを浮かべる余裕はなくて、その様子は相手からすれば相当奇妙に見えただろう。]
ーーお喋りしたい内容は、言わなくてもいいですよね……?
[確認するように続ければ、怒りや悲しみといった負の感情で胸が苦しくなるのに耐えながら相手の反応を伺って。]
(186) 2014/06/26(Thu) 18時頃
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吐くなよ。 ……それだけは本当に勘弁してくれ。
[放置出来るものならしている。どうしてこうお節介を焼いてしまうのか。中途半端にお人好しな自分が酷く恨めしかった。 座り込む彼の隣りに自分も立て膝をついて座り、深くため息を吐く。いっそ背中でも摩ってやろうかとも思ったが、そんな皮肉が通じる相手かも分からない。止めておこう]
ああ、どうも。
[ジャージを受け取りつつ、そっけない言葉を返し、続いた質問に怪訝そうな視線を向ける]
生憎と、お前が知りたい様な事は知らないだろうよ。 それこそ医者に聞け……だ。
[そもそも彼が何を知りたいのかすら、自分には分からないけれど。どうせディーンの知ってる事なんて微々たるものだ。彼が知らない事を知っているとも思えない]
(187) 2014/06/26(Thu) 19時頃
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ところで……おい、お前もう酒は飲むな。 一生だぞ、約束しろ。
[今、此処で!語気を強めてそう言いつつ、葡萄酒の瓶を彼から離す。
相手には禁酒を強いつつも、自分のグラスに酒を注いで。それを一口飲み、さっきの分と足せば、漸く酔いが回ってきた。 無表情のまま顔を赤らめる姿はそれなりに不気味だったろうが、それを見られなくてももう気にならなくなる。酒の力は偉大だ。……あまり強い方ではないので、そろそろ止めた方が良いのかもしれないけれど]
(188) 2014/06/26(Thu) 19時頃
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[転がってくる赤い風船を腰を曲げて拾い上げ、>>184困った様な少女に恐る恐るという具合に近付いて。オスカーには彼女がどういう風に見えているか把握出来ないから、それこそ慎重に歩み寄る]
[>>185少女が歩み寄るのを見れば足を止めて、なるべく同じ目線になろうとその場でしゃがみ込み。風船は胸の辺りに持ち上げて見せる]
朝顔、外に出たら危ないだろ? 風船はあるから、部屋に行こう
[病気でなくとも、幼い女の子を一人で外をうろつかせるのは怖いものだ。オスカーに取って外の怖さは計り知れないものであったし。
片手を開き差し出せば、少女はその手を取ってくれただろうか。 もし拒否されたとしても、朝顔に部屋へ戻ることを促して、オスカーは後ろから見守るように着いて行くだけだけれど]
(189) 2014/06/26(Thu) 19時半頃
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今の薬のように身体に合わなかったら、すぐに教えてくださいよ…?
[何とも言えない返事>>177に、薄く苦笑を浮かべる。 とりあえずは軽く咎めるような言葉を掛けて、ベッドの側に椅子を運んで腰掛けながら、何も言わずとも差し出された腕を取った。]
………、ありがとうございます。
[慣れたその様子に礼を伝えてから、アルコールで消毒して、柔い皮膚から血管を見つけて。 何度も繰り返した手順の中、その腕に嵌められた腕輪へと目を遣る。 決して手離されることのないその腕輪の下に何があるか、直接見たことこそないけれど、ここへ来た時渡されたカルテを通して、知ってはいる。
"痛みが欲しい"、と。 食堂で掛けられた言葉が思い出された。――けれど自分は、彼女の望むものを何も与えることができない。 診察室で出会って以降、常よりもどこか殊勝な態度で接してくる相手ならば尚更、それを申し訳なく思って。 だからといって何ができる訳でもなく、そこからはすぐに視線を外したのだけれど。]
(190) 2014/06/26(Thu) 20時頃
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痛く、は……、ないですよね。 …とりあえず、少しの間は大人しくしていてください。
[出かけたお決まりの台詞は、途中で自ら訂正した。痛みを感じない彼女の代わりに、処置の出来は念入りに確認する。 点滴台を示しながら伝えた言葉は、きっと彼女には必要ないだろう。たとえば、さっき運び込まれたような少女とは違って。
ひとまずはこれで落ち着けば、と思う。 派生する症状をどうにかすることはできても、その根本を治すことはできないのだから、気休めでしかないのだけれど。
そうして処置室を出ようと腰を上げ掛けて、そのままの体制で、しばし思考する。 そうして思い至れば、再び椅子に腰を下ろした。]
…眠ってしまっても良いですよ。
[少しくらいは此処にいますから、と。 もちろん彼女がそれを嫌がるならば、すぐに立ち去るだろう。けれど彼女が許すならば、もう少しだけ留まろうと決め込む。 果たせなかった先の礼、と言うには、あまりにおこがましいけれど。
やらなければいけない事は山ほどあった気がするけれど、きっとこれだって、そのうちの一つだと。 ゆっくりとその中身を減らしてゆく点滴パックを見上げた。]
(191) 2014/06/26(Thu) 20時頃
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[あらわにされた負の感情ももっともだ。本当ならもっと早く説明しなければいけなかったのだから。 安心させるように薄く笑んで、彼女の隣りに並ぶ。 これで相手が本当に子供であれば腰を折って目線を合わせるところだが、それは却って彼女の気を逆立てそうで]
ええ、分かっています。
[丁寧な口調と、向けられる敵意と。彼女が必死に感情を押し殺そうとしているのを見れば、そっと目を細めた。 安心して良いのだと、見放したりはしないと、今此処で言ってしまっても良いのだけれど――]
……少し歩きませんか。 中庭に、綺麗な紫陽花が咲いているんです。
[そう言って、返事も聞かずに歩き出す。 反応を待っていたら、彼女は同意してくれないかもしれない、そう考えたから。 これなら嫌々でもついて来ざるを得ないだろう、打算めいた考えのままに、花の咲き誇る中庭に向かった。そう遠い場所ではないから、すぐに着くだろう]
(192) 2014/06/26(Thu) 20時頃
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[ぱたぱたと近寄って行くと、少しでも怖がらせないように。と考えてくれたのか、しゃがみ込む少年の姿>>189 大きく見えることにはかわりがなかったけれど、優しい気持ちは伝わって]
あ……!あさがおのふうせんだー。 ふたごのおにーちゃんが、つかまえてくれたの?
[きゃっきゃっとはしゃいだ声を上げ、彼の胸の辺りに掲げられた風船を指差す。 どんどん遠くに逃げて行った、赤い風船。 慌てて追いかけたけど、お兄ちゃんを連れてきてくれたのかな。なんて思いながら。]
うん。ふたごのおにーちゃんもいっしょに、あさがおのおへやにいこ?
[夢中で風船を追いかけていたから、いつの間にか病室からだいぶ離れていた。 誰も来なかったらきっと、自分一人じゃ部屋には戻れなかった。なんて今になって少しだけ不安になって。 差し出された手を離さないように、両手でぎゅっと握る。]
あさがおのおへやでいっしょにあそんでくれる? ふうせんとおりがみ、いっぱいかってきたの。
[飛び跳ねるように歩きながら問いかけた]
(193) 2014/06/26(Thu) 20時半頃
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うん
[>>193はしゃぐ様に声を上げる子どもってものは、悪く思わない。表情が見えて裏に隠れた敵意など感じさせないから。 転がってきたから持ち上げただけなのだが、朝顔の問いかけには、優しく相槌を打つ様にして]
じゃあいくか
[差し出した手を握られれば、それなりに不安もあったけれど嬉しさの方が勝って、つい頬が緩む。 片手で風船を抱えながら、朝顔に気を使うように病室へ向かう。きっと一緒に歩くのさえ困難だろうから少女のペースに合わせつつ。 手を握ったまま歩くなら腰を曲げながら歩を進める事となるだろう]
折紙って前やったやつだろ。 鶴以外も折りてぇな
[質問の答えは曖昧として返さずに。遊んであげるなんて言う柄じゃない。 折紙も似合ったもんじゃないけれど、結構好きなんだ、あれ。
そうしてる内に着いた朝顔の病室の扉は率先して開き、少女を先に行かせて]
(194) 2014/06/26(Thu) 21時頃
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[重い扉を開く直前、自らを呼ぶ声>>150が廊下の向こうから聞こえる。それがセシルのものだと気づけば、ほっと胸を撫で下ろす。 部屋にはまだ、あの気色悪い花が散らばっているのだ。人を招くなんて絶対に嫌だ、というのが本音であったから。
倒れこんだローズマリーを支えながらも、思い出したように自らに募る言葉に軽く笑みを浮かべる。本当に真面目なせんせーだなあ、なんて。 飲み込むように途切れた言葉には、大きく頷いて応える。]
ん?…ああ、僕は見ての通り元気だよ
分かってる…、本当にありがとう。デメテルを、助けてくれて
[心の底からの感謝を述べて、傍らにいるデメテルの頭を、存在を確かめるように撫でてみる。ーー本当に、無事でよかった。]
(195) 2014/06/26(Thu) 21時頃
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[足早に去って行くふたり>>174>>176をそのまま見送って、ほっと一息。 セシルに任せておけばローズマリーも安心だろう。今度彼女に会ったときは、本当の笑顔が見てみたいな、なんて考えて。またあの無理な笑顔をしていたら、なんて下手くそな笑顔だと叱ってやろう。]
デメテル、僕らも行こっか!
[小さな手を取って、にへらと笑う。彼女の無事も分かったし、心は穏やかである。わざわざここに足を運んでくれたことも、嬉しいと感じる。 ーー負の感情を晒したくはないのは、変わらないけれど。幼い少女が、それを不満に思っていることは知っている。だからと言って見せるわけにはいかないのだ。あんな、汚いもの。]
ちゃんと、けちんぼせんせーにお礼言った?
[常の彼女らの関係を思い出して尋ねてみたりと、とりとめもない話をしながら、廊下を進む。治療の最中、いつものように暴れることがなかったのならいいのだけど。
今日はたくさん動き回ってしまったから、特に反論がなければ、少女を自室へ送って休ませるつもりだ。 行きたい場所があるというのから、近場であれば了承はするけれど。]
(196) 2014/06/26(Thu) 21時頃
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[手際良く処置をする白衣の青年>>191に身を委ねる。 プライドの高い彼の事だ。仕事が細かい。行き届いた処置に、思わず目眩を忘れてしまった。
暫くは居てくれると言う申し出に、彼女は安堵の表情を浮かべる。]
そう… それは、とても嬉しいわ…
ねぇ、センセ? 一つ…お願いがあるんだけど…
[そう言って彼女は一つの提案をする。 柄でもない、と自分自身でも思いつつも、言わずにはいられなかった。]
…白衣、つかんでて…いいかしら… 眠ったら…行ってしまって構わないから…
[椅子に座る医師の上着にそっと左手を伸ばす。 それは、何時もの軽い雰囲気とはまるでかけ離れていて。]
(197) 2014/06/26(Thu) 21時頃
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[問いの答えを待たずして歩き出す医者>>192に文句のひとつくらい言っても許されるのではないか。それくらいの悪態をつく位、許されるべきだ、とレティーシャは考える。]
ーー……。
[ほんの数十秒の間、皮肉の言葉を考えてみたものの、結局なんて言えばいいか分からず不満気に彼の後に続いて歩を進めて。]
(……わたしは、見放されたのかな。わたしは、此処で死んでいくのか。)
[希望に押し潰されて死んでいくのは、どんな気持ちなんだろう、と医者の背中に問う。ーー答えは返ってこないんだろうけど。
ふ、と中庭が近付いて窓から色鮮やかな紫陽花が目に入れば息を吐いて。]
綺麗な、紫陽花ですね。 部屋に飾りたいくらい……。
[そうすれば少しは心が救われるだろうか、死の悲しみは癒えるだろうか、なんて考えれば静かに彼の答えを待った。]
(198) 2014/06/26(Thu) 23時頃
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[得たい情報を知らなかったディーン(>>187)に対しても険悪な反応は示さず、むしろヘラリと笑った]
だよねぇ…。ニハハ
[力無く笑うと、これ以上欲しい情報は無いと判断して雑談でもしようかと思ったがいつまでもクローゼットの前に座り込んで話しするのも疲れると思ってベッドに戻る事にした]
悪いんだけどディンさん、ベッドまで連れてってくれないかにゃー。歩けはするから補助くらいで良いんだけど
[駄目なら這ってでも行くから構わないのだが、人の前でそれをするのは多少抵抗があったし、途中で吐いたら雑巾のようになってしまうのは嫌だった]
(199) 2014/06/26(Thu) 23時頃
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[伝わる安堵の雰囲気>>197に、こちらも同じく安心を覚えながら。 常とは違う真剣な声音でかけられた、随分と慎ましい質問に、ぱちりと。瞬きをひとつしてから、伸ばされた彼女の左手に目をやった。]
構いません、けれど。 ……ちゃんと、眠るまではいますから。
[その手が自らの白衣へと辿りついたなら、しばらく見下ろして、縋るようなその動作に、加えて言葉をひとつ、投げ返して。 緩い力のその手からうっかり逃れてしまわないよう、椅子に腰掛け直しながら。その手を取るべきだったのかとは、そこでようやく思い至ったけれど。
結局何をしてやることもできずに、どことない居心地の悪さを覚えながら、それを誤魔化すように、上掛けを引いて掛けてやる。 静かな空気の中で、詰めていた息をゆるりと吐いた。]
(200) 2014/06/26(Thu) 23時半頃
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[ネルが部屋から出て来てくれたり、ローズマリーがぐったりしてしまったり、けちんぼせんせいがローズマリーを助けてくれたり。 色んな事が起きすぎて、暫く放心したようにただただ見守ることしか出来なかった。]
……うん、
[ようやっと返事をしたのは、彼らが行ってしまったあと、ネルに手を差し出されてから>>196だった。 そっと彼の手を握り、ぱこぱこ、からから。スリッパと点滴の音を立てて歩き出す。 そして、彼に質問をされれば、はっとしたように声を上げた。]
…あっ
[言い忘れてしまった、と。彼女がけちんぼせんせいの話をしているというのに眉を下げて反省しているのだ。ネルにとっては、驚くべきことかもしれない。
その後も、"ろーずまりぃのうたをきいていたらいつのまにかてんてきがおわってたんだ"とか、"すごくすてきなうただったんだ"とか。彼に出来る限りありのままを伝える。彼が笑って聞いてくれるなら、いくらでも話せる。]
(201) 2014/06/26(Thu) 23時半頃
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…ここで、いい。
[そして、下へ続く階段の前で、デメテルはそう告げた。引きこもってしまった後のネルはいつも顔色が悪いから、それを心配したのだ。 ひとりでかえれるから、と告げると階段を降りかけるが、はっと何かを思い出したような素振りをすれば、慌てて階段を駆け上がり]
……っ
[彼にむぎゅ、と抱きついた。]
ねる、でめてるだってそんなにこどもじゃないんだ、かなしかったり、つらかったら、ゆってほしいんだ
……お願いだ、ネル
[彼に抱きついたまま、ぽつりぽつりと話し始める。そして、最後に一言、いつもの舌足らずな話し方でない一言は、彼に伝わっただろうか。 そのままぱたぱたぱた、と階段を点滴を持ち上げて降りてしまった]
(202) 2014/06/26(Thu) 23時半頃
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[息を吐く彼女>>198を、隣でそっと見つめて。その顔に幾らかの平静が戻った事が分かれば、心の中でだけ安堵する]
……貴方と同じことを言った人が居ましたよ。
[もう、此処には居ないけれど]
飾りたければ、持って行ってくださっても構いません。 でも、他の人には内緒にしてくださいね。
[しい、と。悪戯っぽく人差し指を口に当てて言ってみせる。 本当は医師としてそんな事を勧めてはいけないのだろうけれど。
紫陽花に見入る彼女の、その小さな手を取って、床に膝をつくようにして視線を合わせる。少しでも安心させたくてそうしたのだけれど、握った手は拒まれはしないだろうか。 されたとしても、悲しげに笑ってみせるだけだろうけれど]
貴方は何故同じ病の彼だけが治癒したのかと……そう思っているのかもしれません。 けれど、言ってみれば当然の事なんですよ。
[視線を下ろして、手の届かない場所に行ってしまった幼馴染を思い描く]
(203) 2014/06/26(Thu) 23時半頃
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彼が発症してからどれくらい経つか、貴女は知らないでしょう。
……20年です。20年も彼は、あの病と戦ってきた。
[自分は恐らく、そんな彼を誰よりも近くで見てきた。 ……だから、彼女の苦悩も他よりは理解出来ているはずだ。どれだけ辛いか、心細いか。同じ病を抱えずとも、理解出来る事はあるのだ]
その全てが残っているわけではありませんけれど……それだけ、彼のデータは積み重なっているんです。 貴女達とは、情報の絶対量が違う。だから――。
[息を潜めて、眉を寄せる。もし彼女の手を握っているのなら、力が入ってしまったかもしれない]
……だから、まず、最初に投薬を。
[いわば人体実験の意味合いもあるのだと、彼女は悟ってくれるだろうか。彼の治癒を足がかりに、他の患者を治療していくのだと]
彼に投薬して、またデータを汲み取って。 そこから貴女達個々人に合う薬を作っていく予定なんです。
[顔を上げて、彼女の方を向く。淡く、淋しげな笑みを作って、言葉を続けた]
(204) 2014/06/26(Thu) 23時半頃
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貴女達を見捨てたりはしません。 ――どうか僕を、信じていただけませんか。
[懇願する言葉は、彼女に届いただろうか。 届いても、届かなくても。少しでも彼女の心が和らぐなら、どんな言葉でも受け入れるつもりだ]
(205) 2014/06/26(Thu) 23時半頃
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よかった… [変な願いを受け入れてくれた>>200彼の上着の端を、きゅ と握り、控えめに引っ張る。 こうしている事で、物理的にこの新米の医師と繋がっているような安心感を感じる。
上掛けを掛け直す医師は、その優しい行為とは裏腹にどこか難しそうな顔をしていて。 何時もの自分なら「男前が台無しだ」とでも茶化したのだろうが、今この瞬間だけは心に仮面を被せる事はしなかった]
センセ…今、何考えてるの?
[その指に挟んだ白衣の端をまるで子供の様にくいくい、と引き、問いかけという行為とは対照的にぽつり ぽつりと語りを綴る]
(206) 2014/06/27(Fri) 00時頃
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…そんな難しい顔しないで頂戴。 センセは、悪くないんだから…
私ね…知り合いも居なくて、家族も居なくて。 ああ、このまま良く分からない病気で…誰とも繋がりを残せないまま、一人孤独に死ぬんだなぁ…って、思ってたの…
でもね…ここに来て、センセが居て、私の担当医になって…
私の人生は、無色から、やっと白黒になったの。
誰がどう研究しても治せない病気と… 懸命に向き合ってるセンセ…
それがどれだけ私に生きる希望を与えてくれるか…
[そう良いかけて、彼女は枕に顔を埋める。 目頭を伝う雫を隠す為に。]
(207) 2014/06/27(Fri) 00時頃
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