199 Halloween † rose
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― 11/1 ― [本当にループが終わったのかと市松の不安があれども、ゲートが開くのを確かめて漸く安心した。 同時に少しばかり後ろ髪を引かれもした。
たった数日。 たった数日稀有な体験を共有しただけの人間になぜ。
自分の奥底、悪魔の本質が嘲笑っても、もう芽生えたものは消えなかった。 ”新しいダンスフロア”と言ったのは自分だ。]
(117) shake 2014/11/01(Sat) 22時半頃
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[ 街中に響き渡る 鐘の音。]
[何年ぶりか、むしろ鐘があったのか、と見上げる人々の中にいくつの顔見知りがいただろう。 強いものから弱いものまで、いくつの絆を築いただろう。
きっとこのハロウィンの事を自分は忘れない。]
(118) shake 2014/11/01(Sat) 22時半頃
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[包む手のひらが滑るたび、響く水音は増す。 それが石鹸のせいだけではない、自らの流す雫が溢れこぼれ落ちて行く。]
——……、 い、
[いいわけがない>>104、そう告げたかったけれど、思いのほか浴室に響く自らの声が色を孕んで、息をのむことしかできなくなった。 それでも、声を抑えることができぬ程の快楽が上り詰める。 瞬きすら、忘れて。
触れているのがニコラエだから、きっとここまで苦しいのだ。 あまりに気持ちがよくて、鼓動が早くて、気を抜くと全て飲み込まれてしまいそうで。 喩え彼がどんな姿形をしていたとしても、求むのは変わらなかっただろう。]
(119) oranje 2014/11/01(Sat) 23時頃
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ッあ、ぐ……
[彼の指先が、自らが、奏でる音に微か首を振る。 唇を噛んで思わず飲み込もうとして、肩口に感じた甘い刺激が唇を震わせた。 後ろの尾をも御されてしまえば、ただの呼吸すら喘ぐように、浅く早く吸い込んだ。
耳をも嬲る舌先とその声>>106は、魔法のように脳髄まで染み込み。 彼が求むのなら応えたい。 共にでなければ、意味がない。 熱の先から最奥まで、辿られる指先は跳ね続ける鼓動と共に、痺れにも似た悦を奔らせる。]
(120) oranje 2014/11/01(Sat) 23時頃
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——、ん、……待、て
[小さく頷き、椅子の上で身体を捻る。 身体ごと彼に向き直ることができたなら、色違いの瞳はその緋色を真っ直ぐに見つめて]
……見てる、ずっと 見てっから、
[手を伸ばし、肩に触れた。 その感覚を刻み込むように指先を滑らせ、ニコラエの熱源へと這わせていく。 忙しなく息をしていた口許を一度引き締め、ふと、笑みを零して 同じように、けれど幾分不慣れでぎこちなく、ゆっくりと手を動かす。]
ニコラエも、目——離すな。俺から。
[それはひどく傲慢な願い、けれど彼が「一緒」だと告げた言葉に、欲は深くなるばかりで]
(121) oranje 2014/11/01(Sat) 23時頃
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―最後のハロウィン―
[>>107別に、俺が居なくなったって困る奴居ないと思うけどな。 ああ、でも、腕のいい薬屋が閉店したらそれなりに迷惑かもしれん。 それでも、俺自身はこの街に痕跡が残り過ぎぬよう生きて来たつもりだと、10年の歳月を思って寂しそうに笑った。]
…ああ、行って来い。
[>>106笑みと言葉に目を細めて、腕を解く。 別に、ずっと闇の中で飼い殺しにするつもりはない。彼は人で、人には、日の下で輝いていて欲しかった。 コントラストは分かれたまま。それでも、昼と夜の中間の、夕暮れの空間は狭く、狭く。
不意に近づいた距離と触れた温もりに珍しく目を瞬かせて、 悪戯と言って飛び出す背を見送って、見送ってから触れられた個所が唇と気付いたか。
…次顔見たら、ゲンコツの一つでも食らわしてやろう。 口づけられた頬に触れて、暫くは、そのまま。*]
(@23) mzsn 2014/11/01(Sat) 23時頃
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―11月―
[>>111>>112此方を仰いだ顔は笑って居て、不意に彼に伝えるべき内容を思い出し、ずくりと、胸が痛む。
ぽつぽつと言葉を綴る声は弱々しくて、下手をすれば霞んで、彼の存在ごと朝の空気に消えてしまいそうだった。]
…今、そっち行く。
[探していた。怖い。会えてよかった。 そう言って見つめ合ったまま、逸らそうとしない彼の視線を無理やし外して、部屋の奥に引っ込んだ。
古い階段はミシミシ音を立てて、やがて足音は一階の店舗へ。 歩幅は広く、足音はあっという間に扉の前へ辿りついただろう。
店の扉を開けて開口一番は「おはよう」と。 それ以外に言葉が見当たらない。 さて、何からどう、話した物か。
ゆったりとした、11月にしては薄過ぎる服。 覗く手頸や首元は細く、色は、悪い。]
(@24) mzsn 2014/11/01(Sat) 23時頃
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− 鐘が鳴る −
[シーシャを探しても見つける事は叶わなかった。 広場で華月斎と手品を披露しているのだろうか。]
あ……鐘……。
[昨日の騒ぎの残り香の様に、小さな南瓜が窓辺や店先で 幾つかちょこんと寝ていた。 微かな余韻を感じて、ふ、と口元が綻んだと同時。 鐘が鳴り響いた>>118 案外初めて聞いた気がする。 澄み渡る音が滲みた。]
(122) pannda 2014/11/01(Sat) 23時頃
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[見上げた鐘楼は陽の光を浴びて眩しくて。 そこに探していた顔を見つけるのは難しかった。
ただ鐘の音は、歩き出す背を押してくれる様に聴こえて。]
……♪
[まだ挨拶していない人が沢山いる。 彼らに声をかけなければ、と鐘を背に歩き出した*]
(123) pannda 2014/11/01(Sat) 23時頃
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[数度、余韻を残して響き渡る鐘に構わず街を歩く。 露蝶の店で菓子を買い、美味かったと告げてドクロのキャンディを渡した。 ドナルドとニコラエの仲は一切知らずにいたが、元悪魔ならばまた会うこともあるのではないかと勘違いをそのままに。
>>123不意に見つけた後ろ姿。 自分の手持ちの菓子からいくつかを入れた袋をその頭上に乗せる。 あの夜のように。]
いい男になれ。 ジャックに騙された悪魔がビビるくれぇによ。
[言葉は風に乗り青年の耳元へ、けれど振り返る前には姿を消そう。 彼の足取りにはもう、迷いは欠片も無いように見えたから*]
(124) shake 2014/11/01(Sat) 23時頃
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[不意に背中に、風が鐘の音と言の葉を届けて来た気がして立ち止まる>>124]
……シーシャ?
[振り返る。 そこにあるのは雑踏だけ。 けれど、頭からコロリと、お菓子の入った袋が落ちて来た。]
ありがとう。 今度会ったら、お前誰だって言われる位。 イイ男になるから。
[包みを1つ開けて口に放り込むと、甘い筈なのに 涙が零れそうになった。 姿が見えないのだから、それが彼の意志。 俺には探せないから。]
(125) pannda 2014/11/01(Sat) 23時半頃
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シーシャありがとう! またな!!!
[鐘の音に立ち止まっていた人達が一斉に俺を見る程の大声。 縁を結んだのはほんの僅かだが、掛け替えのない縁への感謝。
彼に届くと良いな*]
(126) pannda 2014/11/01(Sat) 23時半頃
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[姿が見えなくなると、不安になる。 "そっちへ行く"と言ってくれたのに。 一晩を越えてのたった数秒が、酷くもどかしい。
再び顔が見える。 良かった、と。 感情の変化を、僕は表情に隠せずにいる。 こんなに僕は不器用だったのかと、そっと自問する。
キリシマさんへと駆け寄ると、僕は腕を伸ばし抱きついた。 汗をかく、11月とは思えない僕の体温を、押し付けるかのように。 僕がここにいることを、感じてほしいと言うかのように。
はじめて触れた冷たさが、じんと、痛いほど。 胸に響いた。]
(127) lalan 2014/11/01(Sat) 23時半頃
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[薬品の香りを、彼の香りを、肺に吸い込む。 汗臭いと、剥がされる前に。]
……転んで、しまいマシタ。 オハヨウゴザイマス、キリシマさん。
[弾けてしまう感情に急かされた事。 後悔はしない。 でも、不快に思われたくはないと、僕は、下手な言い訳を考える。
顔を上げ、誤魔化して笑って、離れがたい腕を、ゆっくりと解かなくてはならない。]
(128) lalan 2014/11/01(Sat) 23時半頃
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…どこかへ、行くんデスよね。
[言っていた。 祭りが終わればすぐに街を出るのだ、と。]
僕と一緒に……は、考えてもらえマシタ? 冗談ですが、それなりに本気デスよ。
僕は、キリシマさんと過ごす時間、とっても楽しいデスから。
……もう少し、一緒に、居たいんデス。
[彼が誰かと"一緒に行く"と結論付けた事を知るはずのない僕を、彼は愚かだと笑っただろうか。
それでも構わない。 これが僕なりの、精一杯の、"一緒に来てほしい"という想い。]
(129) lalan 2014/11/01(Sat) 23時半頃
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―最後のハロウィン―
[人集りに紛れてクシャミとふたりで大いに笑う。 笑いすぎて少し苦しい胸元を押さえるが ここに、不安なんか一欠片さえも在りはしない。
見知らぬ少女に向けられた「魔法」の話にも 不思議の終息が「楽しい時間の終わり」に繋がるとは グレッグは思いも、しなかった。]
ん。ミーと俺は、手繋いでれば大丈夫。
[ずっと一緒に―…という願掛けを必要としないくらい 繋いだ手を強く確かに握り締める。]
(130) onecat69 2014/11/02(Sun) 00時頃
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[少女を見送ったクシャミの髪に イイコイイコするかわりにひとつキス落とすと、 踏み出す一歩を揃えて街を駆けていく。]
……うん、行こう!
[向かう先が何処だって構わない。 一緒なら、ずっと笑っていられるから。**]
(131) onecat69 2014/11/02(Sun) 00時頃
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[終の住処に選んだのは、ある片田舎のケアホーム。陽の光がいっぱいに入る大きな窓から、薔薇の花咲く庭が見える。
『手品を見せて。おじいちゃん』
見舞いに来た少女が言う。 微かに震える指先は、もう幾つもの技を喪ってしまったけれど。 てのひらへ、ころりと転がり出るチョコレートひとつ。
『やっぱりおじいちゃんは魔法使いね』
チョコレートを頬張って、満面の笑みで少女が言う。]
(@25) heinrich 2014/11/02(Sun) 00時頃
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[あれから八十余年の月日が過ぎた。 どれだけの年月をかけても見尽くせないほど、世界にはいろんな景色があった。どんなに違う景色の中に生まれても、人の喜ぶ顔と驚く顔は、皆一様に同じだった。 たくさんの友人が出来た。思いがけず弟子を取り、家族同然の人たちが出来た。こうして代わる代わる、見舞いにきてくれる人たちもいる。 とても満ち足りた、穏やかな日々]
(@26) heinrich 2014/11/02(Sun) 00時頃
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[少女の父親と、職員の話は長引いているらしい。少女はいくらか退屈し始めた。
『ねぇ、おじいちゃん。魔法使いと悪魔のお話して?』
またおねだりが始まった。息をゆっくりと吸って、もう何百回と語った物語を話す。 ハロウィンの日に、お菓子を取り合う魔法使いと悪魔。ジャックの呪いに捕まって、大変、一緒に大騒ぎ。 なんとか無事に呪いはとけて、あぁよかった、めでたしめでたし。
『……2人はまた会えたんでしょう?』
神妙な顔で尋ねる少女に、さぁどうだろう、と笑って返す。 子どもだと思ってたこの子も、知らぬ間に成長しているらしい。
『会えたに決まってるわ。だって2人は、』
言い募る少女の口元に指先を立てて、その言葉の続きを封じた。 お父さんの様子を見ておいで、と、少女の退室を促して]
(@27) heinrich 2014/11/02(Sun) 00時頃
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[ひとりになった部屋。雲雀の声が遠く聞こえる。 思い出そうとすればするほど、悲しいほどに記憶は遠い。 時折、夜中に目が覚めて、全ては自分の空想の中の幻だったのではないかと、不安に取り憑かれる日もあった]
あぁ、でも、もうすぐだから。
[そんな日々さえも愛おしい。 サイドボードボードに手を伸ばし、ガラスの器の蓋を開ける。不安になった時の特効薬。いつも買い足して傍に置いた、薔薇の花の砂糖漬け]
待ちくたびれていないと、いいけど。
[もしそうだったら、この花びらで、許してもらおう。 彼は甘いものが好きだから]
(@28) heinrich 2014/11/02(Sun) 00時頃
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[正午を告げる鐘が鳴る。
暖かい日向のベッドの上で。 真っ白なシーツに落ちる掌。
零れた赤い花びらが、光の中で、ひらり、ひらりと…――]
――約束の鐘が鳴る*――
(@29) heinrich 2014/11/02(Sun) 00時頃
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小悪党 ドナルドは、メモを貼った。
oranje 2014/11/02(Sun) 00時頃
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―1,November ホテル―
[古い柱時計は今日もポーンポーンと穏やかに歌う。 消えたハロウィン飾りと11月の頁に進んだカレンダーは この時計が正常に時を刻んでいる証だ。 ハロウィンは終わった。
不思議な輪の中に居たのはどのくらいの時間だったのか、 朝を迎えたグレッグには明確には解らなくなっていた。 何度の朝、何度の夜を過ごしたのだろう。 長い長い夢を見ていたような気さえする。
今はまだ正しい時間軸に紐付かない記憶の欠片は ひとつひとつ鮮明に残ってはいる。 今はまだ。]
――……鐘が、
[まとめた荷物を傍らに、別れる前に時計を磨きながら 街に響く鐘の音を聴いた。*]
(132) onecat69 2014/11/02(Sun) 00時半頃
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― ―
[>>@29穏やかな空間。 陽溜りと静寂には天使の純白の羽根が相応しい。 羽根のようにそっと静かに生涯を閉じた人間の頬へ、 ]
……ガキに大嘘伝えてンじゃねぇよ。 いつからテメェはペテン師になりやがった?
[安息を奪う為の悪魔の指。]
(133) shake 2014/11/02(Sun) 01時頃
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[記憶の中の男の面影は皺に埋もれ、滑稽ささえ感じる程に。 けれど実際は全く違う物が溢れそうになり 辿る指は彼の瞼、飛んで唇へ
引き出した魂は一度悪魔の手の内で留められ、直後に自分と同じく出逢った時の姿と成るか]
今ならオレ様の結界の外で手ェ拱いて見てる天使の野郎に手違いで引き渡してやってもいいぜ。
[仮の契約もしていない。 弱みや真名を握られてもいない。 爛れた魂の持ち主でもない。
そんな相手を迎えに来ている自分である。こちらは言うまでもなく]
(134) shake 2014/11/02(Sun) 01時頃
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レイズだ。
――結果は?
[最後の瞬間まで勝ちに賭ける。 それが大悪魔の端くれとしての誇りであり、相手に渡せる誠意の全て。]
(135) shake 2014/11/02(Sun) 01時頃
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―魔法が解けても―
[鐘の音はいよいよ本当の終わりを予感させた。 この街を離れる時間も差し迫っている。
同時に、 魔法が引き伸ばした長い非日常の中で結んだ とても大切な約束の記憶を揺さぶる音でもある。
この街には約束の鐘がある―…と誰かが言っていた。]
ミー……?
[黒猫の姿を探す。 鐘が鳴ったよ、約束の時だ、一緒に行こう。
たとえほかの全てが朧気に果てても クシャミと交わした約束だけは深く刻まれている。]
(136) onecat69 2014/11/02(Sun) 01時頃
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[幾ら月が変わって直ぐと言えど、暦の上ではすっかり冬で、 防寒器具など無い薬屋では、死体は殆ど外気と同じ冷たさだっただろう。
突然飛び込んできた熱>>127をよろめきながらも反射的に抱きとめて、結果抱きしめる形に収まっただろうか。 転んだようには見えなかったが、下手な嘘>>128をそうかと流して、 半透明で無い彼の髪を、優しく撫でた。
そして、小さくため息を一つ。]
…――その、事なんだが。
[>>129言わなくてはいけない。が、口は重く、中々言葉は出て来ない。 こんな物先延ばしにしたって、なにもいい事は無いだろう。 彼にとっても、自分にとっても。何一つ。]
(@30) mzsn 2014/11/02(Sun) 01時頃
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[いっその事、身体と一緒に心まで朽ちてしまえば良かったのに。 戸惑い、躊躇い、淡々と言葉を紡げない自分を酷く呪う。
ただ、悲しい顔は見たくないと、強く強くそう思って。 それでも、その顔を崩してしまう言葉を、紡がなくてはと、]
俺も、 …お前と一緒に過ごすのは好きだ。 ハロウィンのループだけじゃ短すぎる。 もう少し、お前の話も聞いてみたい。
(@31) mzsn 2014/11/02(Sun) 01時頃
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………が、一緒には、行けそうに無い。 すまんな。 先客が出来た。 折角、匿ってくれるっつったのに。
お前とは、 この街でお別れなんだよ。
[緩く抱いた腕はそのまま。 放したら、彼の泣き顔が、見えてしまいそうで。
甘い香りが近い。 それはあの、小さな砂糖菓子の香か。 それとも彼の香か。]
(@32) mzsn 2014/11/02(Sun) 01時頃
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