88 吸血鬼の城 殲滅篇
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― 客室 ―
[殺してやると、 宣言した時の"子"の変化は、劇的だった。 感情の高ぶりが顔に色を無くさせ、唇を震えさせて 食ってかかり、拳を打ちつけてくる。 そんなふうに感情を露わにする様を、 冷えた紅で見下ろす。]
―――当たり前だ。 おまえはオレのものだ。
オレ以外に殺されることは許さん。
[所有を、支配を主張する冷厳な紅が、 不意に歪んだ。]
(144) nekomichi 2012/05/05(Sat) 23時半頃
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何故、何も言わずに死のうとした? オレから逃げたかったのか? 意趣返しでもしたかったか?
[裏切られたと、 そんな怒りと痛みが瞳を走り、すぐに消える。 残ったのは、やはり冷たく硬い声。]
…オレが、おまえのことを要らないなどと 一度でも言ったか?
[後ろ髪を掴んで上を向かせ、 視線を突き入れるように、濡れた瞳を覗き込む。]
(145) nekomichi 2012/05/05(Sat) 23時半頃
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―If end 2012 :D.J―
(ねえ、知ってる? 史学科の――) (うん、いなくなっちゃったんだってね。謎の失踪、だって) (結構可愛かったのになぁ) (よくいうよ、アンタ彼氏いるクセに)
――へぇ。
[スツールに腰掛けてキャラメルマキアートを啜りながら、 興味なげにボックス席の方向を見やる。 近所の大学の女子学生だろう。 そういえば、また誰かがいなくなったらしい。 治安のあまり良くないこの街では 日常のこととはいえないが、珍しいことでもない。]
(146) tatsuru 2012/05/06(Sun) 00時頃
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……物騒なこった。 ………あれ。
[硝子張りの店内から外を眺める。 そろそろ薄暗くなった街明かりの中。 よく知る人物の後ろ姿が、其処にあった。
複雑げに眉を寄せると食べ残りのドーナツを咥え、 カフェと一緒に無理やり呑み下す]
……まーた送り迎えにきてんのかね。
(147) tatsuru 2012/05/06(Sun) 00時頃
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あれじゃあ、マフィアのオヤジが 愛人溺愛してるようにしか見えねえってのに、な。
[ほんの少し拗ねたような響きが言葉に混ぜられ、 それに自分で気づいて苦笑した。 ……いつまで経っても自分はこうだと、 変わらない事への困惑と自己嫌悪。 自分がどうしようもなく嫉妬深いことと、 それが、『ふたり』ともに向けられているものであるということに 気づいたのはまだ、ごく最近のことだった]
(148) tatsuru 2012/05/06(Sun) 00時頃
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…まあ、しゃあねえか。 俺は俺だ。
[もう、とっくに―― 最初から気づいている。
叶わないことも、 終わらないであろう事も、…ずっと]
(149) tatsuru 2012/05/06(Sun) 00時頃
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[くしゃりと紙を丸め、ゴミ箱に放り込む。 スツールから降り、早足で扉へと向かった] 『――――』、何やってんだよ?
[背後から、声をかける。 ゆっくりと夜に向かおうとしている街の中。 それは、何処にでもある光景。**]
(150) tatsuru 2012/05/06(Sun) 00時頃
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[ヒューが騎士となる一年ほど前の事。 彼の姉であるリンダが侍女として傍に居た頃、 午後になると彼女と共にお茶を飲むのが日課となっていた。 テーブルを挟んだ対面に座るリンダを見詰める女が じっと彼女の眸を見詰める]
最近またきれいになった リンダ、若しかして、恋でもしたの?
[好奇心と期待に満ちた眼差しのまま、尋ねた。 彼女は一瞬きょとんとして それから頬を赤らめ慌てる様子を見せた]
図星ね ――…それでどんな人? ヒューにはもう言ったの?
[尋ねを重ねて彼女の答えを待つ。 彼女とこういった話をするのも楽しみの一つだった]
(151) helmut 2012/05/06(Sun) 00時頃
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「とっても楽しそうですね。 あまりからかわないで下さいよ」
[そんな前置きするリンダは何処か幸せそうで微笑ましい]
少しくらいいいじゃない それで――… ?
[女がヘクターとの思い出を語ると リンダもまた好奇に目を輝かせていたから お相子だと笑いながら先を促した]
「お城に出入りしている貿易商の方なんです。 あ、弟にはまだ、言い辛くって」
[彼女の語るその彼はとてもいい人のように感じた。 何より彼女の声や仕草から好きだという感情が滲んでいて それから時折、彼女の恋の相談に耳を傾けるようになった]
(152) helmut 2012/05/06(Sun) 00時頃
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[それから半年が過ぎた頃。 いつものお茶の席でリンダの様子がおかしいことに気付いた。 溜息の数が増え、思い悩んでいるようで 口を開き何か言いかけては言えぬまま視線そらしの繰り返し。 大事な話をしようとしているのが分かるから 女は彼女自身の心が決まるまで口を出す事はしなかった。 カップも空になりお開きという頃、リンダが重い口を開いた。
貿易商である彼が旅に出るということ。 その彼からついてきて欲しいと言われていること。 此処から離れたある村で妹に似た娘を見掛けたという噂。 行方知れずの妹を捜すためにも、共に行きたいと思っていること。
ぽつぽつと語る彼女の言葉を聞いて]
それがあなたのしたい事なら応援するけれど ――…寂しくなるわね
[溜息まじりに呟いて女は困ったように笑う]
(153) helmut 2012/05/06(Sun) 00時頃
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その事、ヒューには……?
[尋ねればリンダは首を横に振る]
「妹をみつけたら戻ります。 弟には余計な心配かけたくないから。 その時まで秘密にしてくれませんか」
[これまでいくら捜しても見つからなかった彼女らの妹。 漸く得た情報に期待も大きかったはず。 期待が大きい分、見つからなかった時の反動は計り知れない。 だから、彼女は自らのみで抱える事を選んだようだった]
ヒューはあなたと同じで優しいから あなたが居なくなったらきっと心配するわ 約束して、落ち着いたらヒューに無事を知らせる、と 約束してくれるなら、――…
[交わす約束。 お守り代わりであった髪飾りと対の首飾りを彼女に贈る]
(154) helmut 2012/05/06(Sun) 00時頃
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[翌日、侍女の一人が居なくなったと知らせを受ける。 クラリッサのお気に入りであった彼女。 後日、それは駆け落ちであったとそんな風に噂された**]
(155) helmut 2012/05/06(Sun) 00時頃
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…魔物と化した者の最後は何度も見ました。 目の前で…息絶える姿を。
術で浄化させた者は眠るように灰になりましたが、杭を打ちつけられた者は、暫く消える事なく、人と変わらない赤い色に染まっていきました。 異端だと教えられなければ、救いの手を差し伸べてしまいそうな程、 人らしい…姿で……
[落ち着かせるように背中に手が置かれた。触れる仕草はとても優しく、魔物の牙が存在していることが、この目で見ていても信じられなくなりそうだった。]
…………… [崩れ落ちそうになる気持ちを堪え、次々と告げられる言葉を聞く。 その内容が過去の話に言及するとジェフリーの表情に影が落ち、その表情に酷く心が痛む。]
その方を、「解放」したのも…ジェフリー様…なのですね。 [言われることはなくても、表情で確信できた。]
(156) uyuki 2012/05/06(Sun) 00時頃
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…ドナルド様も…私の、呼び方を…覚えていました…… あの方、今の名前が憶えづらいからって、坊っさん、と変なあだ名をつけたのですよね。 再会した時も、そのまま…呼び方は変わらなくて…… でも…吸血鬼が来ると…目の前で、その…血を……
[捕えられていた時の記憶が鮮やかに蘇る。>>62 あの時、ドナルドはどんな気持ちで自分に相対していたのだろうか。今頃になって、そんなことをぼんやりと思う。]
(157) uyuki 2012/05/06(Sun) 00時頃
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…間違って、ない? でも…それなら……どうして……
私は、神に裏切られたのか。 それとも、この世に存在できないような罪を背負ったのか。 その…どちらでもないと……
[心の刃を振り下ろす先が見つからず、混乱する。
それでも、ジェフリーは、神を否定も肯定もしない。
消してしまいたい。
消え去りたい。
相反する感情の流れる先が示されることはなかった。]
(158) uyuki 2012/05/06(Sun) 00時頃
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………私も…そうなるのでしょうか…… 今はこうして…人格を保っていますが… 血に飢えると……そのような、姿に……
[異端の存在…吸血鬼になる。 それは、今まで世界の全てだと思っていた聖なる世界と断ち切られる存在になるということ。 何よりも恐ろしく思っていた事。 それでも、不思議とジェフリーを恨んだり嘆きをぶつける気持ちにはなれなかった。 彼の言葉はどこまでもゆるぎなく、変わらない]
(159) uyuki 2012/05/06(Sun) 00時頃
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……もし、これから先、理性を保てぬ吸血鬼として 永遠に、私でない存在に成り果ててしまったら その時は、お願いです。ジェフリー様の力で、止めて…下さい……。
その願いにそこまでの価値があるものだとは、とても私には思えませんが… それでも……望まれるのなら…
異端として存在していても…神の世界に行けなくなった身であっても… 私は、貴方についていくことにします。ジェフリー様。 私が、私として在る限り…
(160) uyuki 2012/05/06(Sun) 00時半頃
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[――オレのものだと。
そう囁く冷たい声音に こんな時さえ、背筋が震える。
じんわりと上る幸福感。 縋りつき、頷いてしまいそうな、衝動。
ぎゅっと眉を寄せ、耐えようとした。]
(161) tatsuru 2012/05/06(Sun) 02時頃
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……アンタのもんだったら、…… 自分からお片付けくらい、しろよ……。
[弱弱しく抗弁して、笑んだ。 ――自殺さえも赦されないのだ、と 傲岸な声は、そう言いたいのだろう。
けれど自分が今殺して欲しいと望むのと、 何が違うのだ、と言いたげに]
(162) tatsuru 2012/05/06(Sun) 02時頃
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…、……? ――…ッ、…ぁ、…
[一瞬だけ。 淡々とした声音が揺らいだ気がして、 目を上げようとする。
その途端に引かれた後ろ髪に、 小さく苦鳴を漏らした。
痛みに歪む昏い紅に、 捩じ込んでくるような男の双眸。
――それが、ほんの僅か 傷ついている様にも見えて、心臓が竦んだ]
(163) tatsuru 2012/05/06(Sun) 02時頃
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…………
……、…、…もう、用済みだからだよ。
[嘘を赦さない、とでもいうような其の視線。
暫くのあいだ眼差しが絡み合い、 鈍い痛みを覚えながら、そう返す。
自嘲するように 唇が笑みのかたちに歪んだ。]
クレア…、生き返ったんだろ? その為に俺の血が必要だった。
(164) tatsuru 2012/05/06(Sun) 02時頃
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気にくわねえ俺を噛んだのは、 …復讐と、その為だった。 アンタらしいよな。
[小さく喉を鳴らし、笑う。 当たっているのだろう、と探るように、 昏い紅は、男の冷たい炎を覗き込む]
(165) tatsuru 2012/05/06(Sun) 02時頃
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――……散々搾り滓で愉しんだんなら、 もう、お役御免にして貰っていいだろうが。
他にも玩具は増えた。 クレアも居る。 ………俺ひとり消えて、何が困るんだ?
[いっそ不思議そうに、 そう眼差しは柔らかな狂気を含んで]
(166) tatsuru 2012/05/06(Sun) 02時頃
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……っ。 ………… 要らない、とは、… 言われてないさ。、
[その言葉には、瞼を伏せかけ]
……ただ、代わりはいるだろ…?
――俺よりアンタに忠実な奴も、優秀な奴も、 面白がれる獲物も…。
(167) tatsuru 2012/05/06(Sun) 02時半頃
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[激情は去っていた。 ただ、残るのは寂しさ。悔しさ。 ――戸惑い。
何故自分が怒りを覚えたのか、 漸く理解する。
望むなら殺してくれるという言葉には 彼の意思が、介在しないからだ。
それなら今、死にたかった。
――畢竟、己は眼前の魔物に少しだけ 特別に思われたかったらしい。
意味のない、つまらない感情。]
(168) tatsuru 2012/05/06(Sun) 07時頃
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―大広間― [――どのくらい時が経ったのだろうか。 『それ』は、薄闇の中で目を覚ました。
生まれたての『それ』が最初に感じたのは強烈な餓え。 ぎこちない動作で起き上がると、濁った両眼をぐるりと回して辺りを見る。 鈍い思考は、生前の記憶の残滓を辿って、そこが石造りの城の内部であることを確認した。食欲を煽る血の香はあれど、生命ある生き物の気配は近くには無い。 『それ』は餓えを満たすために新鮮な血を求めて、のろのろと外へ通じる大扉に向かって歩き出した。
『それ』が錬金術師の屍体から生じた負の生命体であることは間違いなかった。 だが、知性に欠ける獣じみた動きは、吸血鬼というよりは動死体(ゾンビ)か食屍鬼(グール)の方が近い。 血が足りなかったのか、器に重大な欠陥があったのか。 蘇ったものは生前の知性を殆ど残していない、捕食者の本能だけを持った屍鬼だった。]
(169) wuming 2012/05/06(Sun) 10時頃
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[突然『それ』が足を止め、雷に打たれたかのように身を強張らせた。 『それ』の鈍い触覚でも明瞭に感じるほどの異様な冷気が背後から迫って全身に広がり、瞬く間に『それ』の身体を蝕んで自由を奪う。 『それ』は白眼を剥き出し、四肢を引き攣らせながら床に倒れた。
侵食する冷気は『それ』の頭のなかにまで入り込んできた。 未熟で愚鈍な自我はパニックを起こして悲鳴を上げようとしたが、顎が外れんばかりに開いた口からは何の音も出なかった。 『それ』の荒涼たる精神世界を、冷気の触手は片端から容赦なく壊死させ、その巨大な霊的質量でもって圧倒し、押し潰し、こなごなに打ち砕いた。 切れ切れになった『それ』の精神は冷たい闇に吸収されて消滅した。 こうして、生まれて間もない屍鬼は、あっけなく死を迎えた。]
(170) wuming 2012/05/06(Sun) 10時半頃
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[――ややあって。 裏返っていた瞳がぐるりと戻り、ぴくぴくと不器用に目蓋を痙攣させた。 緊張の解けた身体は弛緩したが、内側に入り込んだものが肉体の所有権を少しずつ握ってゆくたびに震え、引き攣った。 やおらばね仕掛けのように上半身を起こし、軋む絡繰を調整するが如くに右手指を一本一本ばらばらに動かす。]
……やれやれ。 身体を動かすのがこんなに面倒だとは思いませんでしたよ。
[元自分の肉体であった屍鬼に、“宿主を殺して”憑依した悪霊は、溜息のなり損ないの息を吐いて独り言つ。 本当のところ、縺れた舌と満足に開かぬ口唇で作った声は、間の抜けたくぐもった音にしかならなかったのだが。]
(171) wuming 2012/05/06(Sun) 10時半頃
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[一度肉体との接点を失った霊は肉体の制御方法を忘れてしまうという法則でもあるのかどうかは知らないが、生きていた時の身体感覚を一々記憶から拾い上げて肉体に実行させるのは、地道で非常に手間の掛かる作業だった。 人間というものは、実に生きて動くだけで膨大な作業を無意識に行っているのだと思い知らされた。 何しろ、瞬きや呼吸といった基本的なことすら、ともすれば疎かになってしまう。 吸血鬼に本当に呼吸や搏動が必要なのかは不明だが、それを怠った所為で折角与えられた二度目の生を失うのは馬鹿らしい。
少し気になるのは、手に非常に薄い手袋を嵌めて物に触れた時のような、まとった肉体の五感との間に微妙に隔たりがある感触を受けることだ。 しかしそれは後でゆっくり調べればよいと片付けて、まずは四肢を操って立たせた。]
(172) wuming 2012/05/06(Sun) 10時半頃
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しかし、二重存在とは。 実に興味深い現象ですね。
[表情筋が蠢き、戯画化された嗤いとも言うべき歪みを顔面に表す。]
生前の記憶を持つ霊体の私と、お粗末な知能と本能だけを持った吸血鬼の私。 どちらが本当の私なのでしょうねえ? それとも、死んだ私こそがオリジナルの私で、私はその複製品に過ぎないんでしょうか。
[神学では「吸血鬼は魂を持たない」と説いて、アンデッドの人格を認めない。死体に取り憑いた悪霊が記憶を複製して故人の人格を模しているに過ぎないと主張している。 魔法学の立場からは、アンデッドにも魂は内在しているのではないかという意見もあるが、血を媒介とした伝染性の呪いに罹患することにより肉体が変質して吸血鬼となるのか、存在の負転換によって生じた霊的欠落を埋めるために吸血衝動が発生するのか……魔道師のあいだでも諸説紛紛だ。]
(173) wuming 2012/05/06(Sun) 10時半頃
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