233 逢魔時の喫茶店
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[ゴロウの祖父の訃報で思い知らされた いくつかの仮定と、事実。 人間はどうあっても、彼らより短命であるということ。
千冬にとっての氏の存在の大きさ。>>2:85>>2:99
同じ東洋の血の方が、――彼に、似つかわしいと。>>42 惹かれる想いと、後ずさる感情の葛藤。
懸念事項はほかにも、いくつもある。 それでも抑えきれず、 過去も、未来も一旦すべて放り投げ。
そして――掴まえた。>>+135]
(+150) 2015/08/10(Mon) 23時半頃
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[>>+144 ゆるく、ゆれる、 夢の中、獏の姿のときみたいだ。 表情からは、うまく、どう思っているかはわからない。]
――、……いいのか?
[公園より遠く。 それは、一緒に出かけたり。 それから。
――たぶん、俺の顔、輝いてたと思う。]
(+151) 2015/08/10(Mon) 23時半頃
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そんな勿体ないこと、しないって
[今夜の約束を交わした時のような念押しに。>>3:25>>+135 面映ゆい笑みを浮かべて。
もしかしたら、――もしかしたら。 この気持ちを、恋と呼ぶのかもと。
豪胆なのか、小心なのか解らない男に捧げた、 生まれて初めての、告白に。 秘匿し、独占するような仕草と共に 同じ言葉が返れば、歓喜のあまり箍が緩む。>>+136
場所を弁えない行動を瞬間引き止めてくれたのは、 僅かばかりの理性と、同僚の用意してくれた、料理の香り。]
(+152) 2015/08/10(Mon) 23時半頃
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[>>+146 手の甲を撫でられる。 なんだか、とても、くすぐったい。 あやされてる、気分]
……でも、 あんたが腹減ったままのは、……なんか、悪いし
[俺なりの努力だ。 やったことな方面の努力だけど。]
――?
[つないだ指先が離れた。 あ、とひっそり指で追いかけそうになって、少し、まだ、遠慮]
(+153) 2015/08/10(Mon) 23時半頃
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[>>+147 俺は瞬く]
甘いだろ。
[そりゃ、甘い。ふ、と小さく笑ってしまった]
苦手じゃないのか。
(+154) 2015/08/10(Mon) 23時半頃
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[リツの緊張>>+149が伝わった、ような 動揺を映すことも少ない面が、はにかんだ。 緊張を共有するような、感覚に、近い。]
…………… 暑い。
[―――… あつい、ねむい。 昼間、あの日、公園で会ったときみたく 慣れない感覚を紛らわす為に 事実と異なることが、口を突いたんだ。]
(+155) 2015/08/10(Mon) 23時半頃
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[一度我に帰ってしまえば、立て直すのは難しく。 言葉にならない呻きをあげながら、 それでも身体を退くという選択肢を選ばない処に、 ――惚れた弱みと、己の可愛げに自画自賛を贈って。]
友人の……って。ゴドウィンさんの? それって――…
[ふいに漏れ聞こえた呟きに、意味を咀嚼すれば。 また違う動揺とざわめきが全身を巡る。
きっ、と。少しでも動けば触れ合うほどの距離で、 睨むように見据え。]
今までは、……どうしようもないし 気に、しないように頑張るけど
もう、だめだからな
(+156) 2015/08/10(Mon) 23時半頃
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[恋愛経験がないからといって、 まったくそういう方面への知識がないわけじゃない。
養父はその点も、それなりに教育してくれた。 彼が去ってからは、兄弟のような同僚たちが。 たいがい、興味がないとスルーしていた。
最近知ったあの店の秘密と、 何もかも訳知り顔な男に刺すのは、初めての嫉妬。
とはいえ、前後の言動を思えば不満顔の維持も難しく。]
――…だいじょーぶ 乾杯、し直そう
[彼がここを去らないと、己と共に在るという記念の杯に。 相応しい酒が厨房で待っている気がする。 予感は、きっと当たるだろう。>>*3>>*6]*
(+157) 2015/08/11(Tue) 00時頃
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[それから、首の動きは獏よろしく、鈍い。
仕草で伝えられない分を補うべく 繋いだ指先を、手の甲を撫でる、繰り返し>>+151>>+153]
おれは、あんたと一緒に歩くから そう、決めてるから、あんたが行きたい場所に ………行く。 走るなよ。
[駆け出されたら、追い付けない。 釘を刺して、離す、視界の端 追い掛けるような指が見えて、眼鏡の奥が瞬いた。]
本当に腹が減ったら ちゃんと、食ってるから、大丈夫だ。
(+158) 2015/08/11(Tue) 00時頃
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[悪夢を探すのは専ら昼のはなしで くいっぱぐれも珍しくはないが、それはそれ。
リツの指の代わり、触れたグラスから手を離す。 すすすすすすす、彼の前に、黄金色を戻して まるでそれこそ苦虫を噛み潰したみたいな、面で。]
……… 苦手………
[心底、と言った響きだ。]
(+159) 2015/08/11(Tue) 00時頃
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[>>+155 ――あぁ、]
ん、あつい、な
[誤魔化すみたいで。 そっと、添うように、繰り返した。]
(+160) 2015/08/11(Tue) 00時頃
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[>>+158 撫でられるたび、じわじわ、 熱を共有するみたいだ。]
……、わかった。 はしらない。 あんた、置いていったり、しないから。
[安心しろ、と。 そう続けた。 獏は、のんびりやだから。]
――食ってるなら、いいけど。
(+161) 2015/08/11(Tue) 00時頃
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[>>+145確かに、耳が遠くなっているようだ ――と、思考の端で]
……… そう。 ケイの努力を 私は知らなかった。 私等を見守る年上にも 当然悩みは 有った筈なのにね
社員旅行 ……楽しかった?
[逸る恋情に相反した、穏やかさを漂う 酔い煽る酒より、己の身体を甘く麻痺させるのは、確かに彼で 暑い、とは その通りの感覚を、初めて抱いているのかもしれない
>>+148甘えたな猫を、寂しがりやな子供を 掌は、何度も 頭や背を撫でてやる]
(+162) 2015/08/11(Tue) 00時半頃
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[>>+159 心底苦手そうな様子に 笑い含み、ながら]
じゃあなんで飲んだ。
[へんなやつ、と。口直しにどうぞとばかりグラスを戻した。]
(+163) 2015/08/11(Tue) 00時半頃
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[東洋を愛しているとか、 欧州を敬遠しているとか 彼も重々承知しているだろう現実を無視して、>>+150
そう、漸く、生に充実を感じている きっと漸く、捕まえた>>3:31>>3:58
見付けた、私の幸福の象徴。 それは、腕の中で]
(+164) 2015/08/11(Tue) 00時半頃
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…良い子。
[>>+152子供として見ぬと宣言しながら まるで子ども扱いするのは 彼の反応を楽しむ目的と 紡がれる一言一言に 鼓動を急かされ、余裕が足りない反動
呉れた告白は、夢のようで居て夢では無い。 まして、ローブを着た魔法使いに 無理強いされ告げた想いでも無い
まぎれもない彼の言葉 だから、 ほら、こんなにも お前が愛おしい>>+156]
……、 だめって ………バーに行く事そのものが?
[散らした笑気が夜気に拡がり、腕力に任せて彼を引く。]
(+165) 2015/08/11(Tue) 00時半頃
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[フィールドを屋外から屋内に移しても 空調の行き届いた風に触れても カクテルを一口飲んでも、含んだ熱は晴れなかった。
リツ>>+160も、同じだと、応えてくれたから 伝染った感覚は、深く息を吐き出すことで如何にか。]
あんたも同じなら、良いか、良いな。
…… うん。
[良いのか、良くないのか 納得させるために頷いたくせに、自分の頬に指で触れた。]
(+166) 2015/08/11(Tue) 00時半頃
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困ったね。 私の数少ない愉しみが減る。その代わり …――勿論、お前が 私を愉しませて。
[目頭に熱が灯り、ジンと眼窩が焼けた。 充実に満ちた聲。 そして、笑み 傍に居て彼に手を伸ばす理由への 大義名分にでも、利用させてもらおうと心算
何を取って困ったと言うのか、まるで白々しい]
おや、食事まで…? 有難う。
[そうしてテーブルに並んだ、料理>>*3>>*6 彼の家族にも似た彼らのサプライズとご褒美を、目の当たり]
(+167) 2015/08/11(Tue) 00時半頃
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[暑い、と言った指は おれ自身の体温と、リツ>>+161の体温が混ざる。 暑い、熱い、と感じて、軽率に離したんだった。]
はは、 公園を走るのなら、良い。
……… それ以外は、歩いてくれるか、嬉しい。 置いて行くのは、いつかの話だねえ。
[過ぎったのは、ひとと、獏の寿命の差。 ぽろ、と漏れたのなんて、甘いカクテルの所為だ。 のんびりしていたって、こればかりは抗えない。]
食ってる、 ……なんだ、心配?
(+168) 2015/08/11(Tue) 00時半頃
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[すすすすす、戻されるカクテル>>+163 お口直しに、グラスを掬って、飲み干した。
甘くなった舌を、上から塗り替える濃い苦味。]
リツが飲んでるから。
[咽喉を過ぎる、濃いアルコールの味に 一心地ついたタイミングと一緒に、吐露して。]
(+169) 2015/08/11(Tue) 00時半頃
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豪華すぎない…か……… 愛されているな、トレイル。
[そう、目の当たりにし。呆然 されど、料理や酒に凝縮された愛情は、他人から居ても明瞭 新しい酒を注いだグラスを、お互いが持つと、重ねる]
…――乾杯。
今後から、この日が お互いの記念日になる事を祈って。
[一口、酒を含んで、喉を潤うアルコールを嚥下 日本料理も並んでいたら、箸は熟せるかも尋ねよう]
(+170) 2015/08/11(Tue) 00時半頃
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[>>+166 同じ。おなじ、か。]
――わるくない。な。
[――あつい、って。 原因は、こころのせいなのだ。 頬に触れるしぐさを、じっと見て。 自分も、真似して。]
(+171) 2015/08/11(Tue) 00時半頃
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ゆっくり味わいたい…――。 なかなか個性があるが、美味な物ばかりだ。
されど、食べ終わったら。家まで送る。 今のお前を一人外に出しては、あまりに危険だ
[悪魔にでも浚われてしまう、なんて 揶揄を混ぜ込み、声も傍で低く されど、酔いで色欲を纏う彼への、真の按配
食事に浸る彼の髪に、密会めいた音の無い口付けで 強引な契約*]
(+172) 2015/08/11(Tue) 00時半頃
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[>>+168 離された指を ゆるく握って、ゆるめて。]
――公園走るのは、日課だから。
もちろん、 そうするつもり―――
[置いていく。いつか。 ――初めて喫茶店に行ったとき。 ――追悼の話を、していて。
くらり、アルコールのせいだけじゃなく揺れる。 ぐ、と。思わず腕の服を、掴んだ。]
……――、…しんぱいだ。わるいか
[額をそのまま押し付ける。心配だが、獏はきっと、長生きだ。人間は、長くて100年生きられない]
(+173) 2015/08/11(Tue) 01時頃
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――、……
[>>+169 額を押し付けたのだって アルコールがちょっと、 箍を外したせいだ。]
無茶しやがって。
[誤魔化すみたいに、言った]
(+174) 2015/08/11(Tue) 01時頃
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[コーヒーの水面に、ミルクを投じたくらいの、渦。 その不思議な感覚に、ぐるり、と眩暈を覚え
こころが火照るから身体が火照る。
そんな簡単なことに、動揺する。 簡単なことで、未知だ。 二人>>+171して頬の熱さを確かめることも。]
あんたの顔色が変わるのも こんな感覚、なのか。
[感覚を、確かめる、ぽつり、と。]
(+175) 2015/08/11(Tue) 01時頃
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[体温を手放した指は その後は、飲み乾かしたグラスに触れた。
すこし冷えて、体温が逃げる。]
はは、 それを見るのが、おれの日課だねえ。
[片や駆け、片や寝ている、何時かの光景。 思い出して、笑み声を漏らしてから
唇が固まった。黙って、しまった>>+173
腕を、布を引く指先に 押し付けられた額から、体温を受け取って。 否応にも縮まることのない寿命の差を思い出して。]
……… リツ、
[名前を、絞り出して、それから、]
(+176) 2015/08/11(Tue) 01時頃
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[あの日――深夜の呼び出しにより始まった、>>1:*2 社員同士の戯れを披露する際はやや自慢げだったかもしれない。
誰も、彼も。 かけがえのない、仲間だから。
社員旅行についてはまだ未達成だが、>>+162 相談だけでもじゅうぶん楽しかったので笑顔で頷く。
トレイルが非番の日に、別の旅行計画が 持ち上がるのだがそれはまた後日のこと。>>48]
(+177) 2015/08/11(Tue) 01時頃
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あんた、いま、そういうのは、反則。
[悪くない。 悪くはないが、―――ずるい。
嬉しいような、苦いような、矢張り甘いような。 慣れない味を口にした、所為か。 いとおしい気持ちが込み上げた。
だから、顎を引き、押し付けられた額の上。 髪の上から、そっと唇を落とす。 子守唄と一緒に母親が送るような そういう慈しみとは、行動は似て、かけ離れて。]
(+178) 2015/08/11(Tue) 01時半頃
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[会話の隙間に、そっと聞こえた天邪鬼>>*8の声。
甘いものを苦いもので塞ぐような あるいはその逆か、彼にも覚えがあるものか。 ――― 同じ人ならざる者同士。
困ったなあ、みたく、そっと目を細めた。 アマノの感覚も、今なら僅かでも 獏でも理解出来るような気が、したから**]
(+179) 2015/08/11(Tue) 01時半頃
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