56 いつか、どこかで――狼と弓のワルツ――
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災難でした、荷物の一部を放り投げて、その隙に何とか逃げてきたんですが。おかげで、文無しです。ほんとにあいつらと来たら…!
[旅人にしてはやけに身軽な荷物しか持っていないのもその為だと、遠まわしに説明して]
……あれ?その緑の服…盗賊たちと似ているような… ま、まさか!盗賊の仲間!?…ではないですよね、手当てされてますし、拘束されている様子もありませんし…
[なるべく自然に、フィリスの方を見る為、口から出任せを放っていたが。フィリスの様子をその目で確認すれば、思わず不思議そうな声になる。本当に危険はなさそうだった。
さて、赤国では悪逆非道と誉れ高い緑国人。その緑軍の制服と似た衣服を着ているという盗賊が砦の方角に出たとなれば…赤国の軍人の一部だけでも、盗賊まがいの行いを働く緑軍がいるかもしれない、という考えを起こせるだろうか?]
(+50) 2011/07/03(Sun) 22時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2011/07/03(Sun) 22時半頃
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おいおい、大丈夫かよ。
[生気でも抜かれてるのでは無いか、 と思われる口ぶりに焦りを覚え。]
…そういや、さっきまでペラジー居たのにな。 どこ行ったんだ。
[きょろきょろと視線を動かしても、 見知った白フードは見つからなかった。 そうしている内、傍に居たバーナードがよろよろと医務室を抜け出していくのが見えて]
…って、おい! 安静にしてなきゃいけねーんじゃ…!
[―――描く、最期に、何を?]
(66) 2011/07/03(Sun) 22時半頃
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[疑いを撒くことで、少しでも砦の方角に偵察に行ってもらえる赤軍人がいないか、と狙ってみたのである。
頼りなさげな笑みを浮かべて、赤の国の軍人達を見守っていた。
一部の軍人達は、『今日になって、捕虜を助けにここまで来たのかも』『非道な行いをするのは奴らに決まっている』などとざわついているが…反面、疑わしそうにメディを見ている者もいる。]
(+51) 2011/07/03(Sun) 22時半頃
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盗賊…?
[メディの演技に、よくもまあ考えたものだ、と思いながら、その演技に同調するように憂うような顔をする。]
まさか…あの話、本当に…
[思わせぶりなことを深刻そうな顔で、さも懸念されていることでもあるように呟くが、その実全くのハッタリだ。 つっこんで聞かれなければそれ以上は語らない。 メディに対する赤国軍の反応を見守る。]
(+52) 2011/07/03(Sun) 22時半頃
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[後方から近付く蹄の足音に振りかえった]
……? どうしたのこの人、君は一体
[誰だと聴く前に自分から名乗り出した。 メディ・ペランと名乗る歴史研究家の男性。
…………………]
砦で野盗に? あんな辺りに、野盗が出没したんだ?
[振り返り、傍のムパムピスに問い掛ける。 ……彼は誰だろうか]
(+53) 2011/07/03(Sun) 23時頃
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― 砦外 ― [砦を出て森へ向かおうと足を向ければ、森の入り口付近で血まみれで倒れるペラジーとその体を助け起こす者の姿が見えた。>>44]
おい、どうした。 そこは危ないから中へ入れ。
[フードを被り、服もポンチョで見えない為にそれが公女だと気付かず声を掛ける。 辺りの気配を探り、敵が居ないのを確認し傍へと駆け寄る間に上がる声と音。>>45]
何やってるんだよ! 止めろ!
[駆け寄って見れば、ペラジーの首には矢が刺さり血が抜け白くなったその顔には僅かに涙の跡があったか。 光が消えたその黒い瞳は何も映さず、命が尽きていることが分かる。]
(67) 2011/07/03(Sun) 23時頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2011/07/03(Sun) 23時頃
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― 回想 ―
正解です。想像して頂いた姿で合っております。 大きさは丁度これくらいです。
[女性の返事はファイフの姿形とよく似ていた。 女は左右の人差し指で20p程間を開けて大きさを表した。]
はい。今夜は…ヴェスパタイン副団長の為に奏でようと思っております。 私はお世話になりっぱなしでしたから。
[思い浮かぶは父のように叱ってくれた彼の姿。 そして女は安否を心配してくれた大事な友人が亡くなっているとまだ知らない――]
(68) 2011/07/03(Sun) 23時頃
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[滅多に話すことのない女性との会話。その最中に応援部隊が駆けつけた。 彼女の専属護衛も合流すれば、女は敬礼をしその場を離れる。]
(69) 2011/07/03(Sun) 23時頃
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『無事に帰ってくるって信じてる。』 [急に思い出す友人の言葉。ヴェスパタインのことが頭を過ぎった。]
ペラジー…大丈夫かな。 彼女に限ってそんなことはないと思うけど。なんだろう…無性に逢いたい。
[虫の知らせとでも言うのだろうか。急に髪の毛を止めていた髪留めが壊れ、女の長い髪の毛がはらりと舞った。]
(70) 2011/07/03(Sun) 23時頃
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[深刻な表情でフィリスが呟くのを見て、眉を寄せる。 この反応だと、もしかしたら野盗の噂は緑国では知られているのかも]
――放っては置けないね。
オルメア推佐、以下十二名。 例の砦跡地までの偵察任務を出す。 深追いは厳禁。野盗の姿を見つけたら直ぐ様ララントに帰還する様に!
[多少疑問に思う所もあるが、迷わず野盗の偵察に小隊を半分弱程、別けた。 野盗の存在が確認されたなら、本格的に何らかの対策を考えなければ、特に国境線が曖昧な場所では手に負えなくなるから。 今しか隙はない、と兵達を送り出した。 ……生憎、目論見通りだったと後で気づくことになるかも知れないけど]
(+54) 2011/07/03(Sun) 23時頃
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― 医務室→自室 ― >>66絵を、描くんですよ。こんなときに、呑気、かも、しれませんけど…
[誰かの助けがあれば助けを受けて、でなければ一人で、自室に向かうだろう。]
(71) 2011/07/03(Sun) 23時頃
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― 回想 ―
[馬車の話を聞いて眉を顰めるフィリス>>+42には、眉間をつつく攻撃をくらわせようとした。その後大学のことを訊ねられれば首を傾げて]
俺の勉強? あれ、言ってなかったっけ。 ずばり……ラブ。アンドピース!!
[ピースサインを作り、キメ顔でフィリスを見る。 その後詳しくを問われたとしても要領を得ないことを話すだろう。法学部に在籍していることぐらいは伝わるだろうが。
その後泥をハンカチで拭われる>>+45とき、フィリスが難しい顔をしていれば、もう一度眉間攻撃をくらわせただろうか。]
(+55) 2011/07/03(Sun) 23時頃
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お前、何を考えている。 こいつが何をしたっていうんだ。
[と、そこまで話して相手が公女だと気付けば驚いたように固まる。]
げ!姫様?! 何でこんなところに。
[砦の中で守られているべき彼女が何故こんなところにいるのかとか、それよりも公女とは知らずに話しかけてしまいどうしたら良いのか分からず、視線が泳ぐ。]
(72) 2011/07/03(Sun) 23時頃
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……うわっ! なんか俺まで軍人になったみたいじゃねーか。やめろーっ!
[ムパムピスに敬礼を返される>>+40と、何故かぎょっとした顔で後ずさる。 もうするなよ、と連呼した後、ムパムピスをじっと見つめた]
つーか無理なのか。 本当に無理なのか。無理なのか……。
……ムパのケチっ。
[拗ねたように小さく呟いた悪口は彼の耳に入ったか。]
(+56) 2011/07/03(Sun) 23時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2011/07/03(Sun) 23時頃
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絵、絵か…。
[おぼつかない足元を見て、あー、と頭をかく。
―――彼の“最期”に、付き合ってみたいと思った。 自室へ向かうと言うならば>>71、それを手伝っただろう。]
(73) 2011/07/03(Sun) 23時頃
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[それでもララントへ連れてってくれることには有難く感謝しながら、赤の小隊の所へと向かう。しかし、進むたびに不機嫌そうな顔になっていくのは隠せない。 そんな風に歩きながら、ベネットに声を掛けられ>>+39]
ん、ローゼスブルグ大学? そうだけど。 お、勝負か。よーし、かかってこいっ!
[先程までの不機嫌顔はどこへやら、ぱあっと顔を輝かせる。 問題を出されれば、腕を組み、瞼を薄く伏せ]
ロスレーベンは赤国北部に位置する、候主導の早期工業化にて紡績産業を発展させた都市である。現在ロスレーベン候は北部経済圏構想を立てて、周辺諸侯と盟約を結びつつある。従来農業生産性が低かった北部の経済活性化は成功すれば、国力を押し上げることに繋がるだろう。しかし、ロスレーベン候が力を高めることは体制不安を招きかねない。大公は慎重な政治判断を迫られている―――。
[暫くの沈黙の後、その口から流れ出したのはまるで何かの呪文のような早口言葉]
(+57) 2011/07/03(Sun) 23時頃
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― 自室 ―
>>73はぁ、はぁ…ありがとう… さ、始めるんだよ。
[危篤に近い体とは思えない手際の良さで準備をする。
立て掛けられたのは見張り台に居たときに下書きし、その晩に筆を進めていた、戦場となった砦先の平原だった。]
(74) 2011/07/03(Sun) 23時頃
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[一通り喋り終わった後、瞼を開きにかっと笑う。]
どうだーっ!
セディー様かっこいい!とか言ってもいーんだぜ!
[ベネットの返事を待たぬまま、勝負ありー!などと言いながら、高笑いを浮かべている。]
(+58) 2011/07/03(Sun) 23時頃
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[内心、ガッツポーズをしているが、表情には出さない。>>+54
否。 まだ目論見の一つが成功したにすぎないから、喜ぶには早い。砦に誰もいないとわかれば、不審者度がぐぐっと上がる予想が出来た。あまり、時間の余裕はない。
…後は、半分に減った軍隊の隙を伺って、この場からフィリスを連れて逃げるだけなのだが、これまた難しい]
あっ、ありがとうございますー! これで、私の荷物も浮かばれるというものです… もし見つけたら、持ってきてくれると嬉しいですー。 ちゃんと名前書いてますので!
[架空の荷物の安否を、偵察に向かう軍人達に投げかけた。]
(+59) 2011/07/03(Sun) 23時頃
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[>>+55眉間に寄せた皺をつつかれれば、半眼で見返すものの、いつものことなので怒る気にはならなかった。]
成程、へぇ…そうだったのか。 平和か…
[キメ顔をさらりと流し、要領を得ない返答にも長い付き合いでなんとなく理解しする。 その所作からそうは見えないが、黙って立っていればそう見える以上に、セドリックは頭がよいことを知っていた。 軍属を選んだ自分と、智を得るために大学に行ったセドリック、選んだ道は違えど、守りたいものは同じなのだろう。 しかし二度目の眉間攻撃にはひょいっと避けて、ドヤ顔を返したのだった。
>>+57>>+58の返答を聞けば、感心したようにヒュゥと口笛を噴いた。]
頭がいいんだか、悪いんだか
[続く高笑いを眺めながら、こっそり溜息をつくのだった。]
(+60) 2011/07/03(Sun) 23時半頃
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― バーナードの自室 ―
…
[絵を描く準備が進められれば、 そこに表れたのは、戦場となった平原で。 ベネットを始めとした、 そこで死んでいった仲間を思いだし、顔を歪めた。]
…おっちゃんそういえば、 騎士団に憧れてた、とか言ってたっけ。
[部屋の隅の椅子に腰かけながら、聞く。]
今でもそう思うか?
[戦が始まって、人が次から次へと死んでいく この平原を見ても、それは変わらないのかと尋ねた。]
(75) 2011/07/03(Sun) 23時半頃
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ローズマリーは、狼藉を働いたヤニクにも、何も言わないまま
2011/07/03(Sun) 23時半頃
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― 現在 ―
やっほー。 俺も一文無しなんだぜ! 仲間だな俺たちー!
[偵察に軍人たちが出かけた後、突然現れた「歴史家」と名乗る男に、興味津々といった様子で声を掛けた]
あんた歴史家なんだってな。すげーな!
なーなー、メディだっけ。 あそこってノルドハイム王国の砦なんだよな。 狼と剣の騎士団がいたって話についてどー思う? ほんとなの?
[にかっと、快活な笑みを浮かべて問いかける。
それは遠い昔、赤と緑が一つだったころの話。 ノルドハイム公国の狼と弓の騎士団についての物語は市井では笑われているが、歴史家たちならばそれが本当の話であることは知っているだろう]
(+61) 2011/07/03(Sun) 23時半頃
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― 砦外 ―
[友人はいつも医務室へいた。 しかしこの戦では恐らく薬草も切らしていると女は思い、普段薬草を採っていると自慢げに話していた彼女を思い出す。]
ペラジー?いるか?
[微かな声で友人の名を呼ぶ。その声も何処まで届いていたかわからない。 先程の襲撃を思いやれば足取りは慎重に進むだろう。]
(76) 2011/07/03(Sun) 23時半頃
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[描きかけのそれは、澄みわたる空と碧に萌える平原、深緑の清々しいの様。]
>>75…こんな年になってもね、騎士団に入りたかったんですよ。
[イアンの質問に応えるように、言葉を出していく。
キャンパスでは、その澄みわたる空を少しずつ澱ませていく。]
だからね、こんな年でも、どんな形でもあれ、騎士団に関われるのは嬉しかったんですよ。
(77) 2011/07/03(Sun) 23時半頃
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[無礼な言葉>>67は、聞こえていなかった ただ目の前の彼女に対する憎しみと妬み、嫌悪感が優っていただけで]
別に……少し、外の空気を、吸っていただけですわ
[問い>>72には、曖昧に笑んで答える 視線が泳いでいる事には気付かない 普段なら乱暴な言葉遣いに怒りを顕にするところだが、今はそんな気分でもない
死んでも良かった、などと公女の立場で、言えはしない]
愛する方が、向こうに居ますの 会いたくなった、だけですわ
[向こう、と言いつつ、具体的な場所を指し示す事は無い 言ってはならない、最後の礎 腕の中のペラジーを、ぐ、とヤニクに押し付ける]
彼女は……何でも、ありませんわ 連れて行ってくださる?
(78) 2011/07/03(Sun) 23時半頃
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[>>+54ベネットがペラジーの目論見通りに隊を分けるのを見て、少しだけ後ろめたかった。 彼らは、自分に誠実に接してくれていたから。 それでも、メディが自分を案じてのこと、彼を危険に晒す訳にはいかない。]
……、
[メディはセドリックの存在に気づいただろうか。 もし隙を見て逃走するとして。 自分の知り合いだと知れているセドリックを置いて行くわけにいかない。 話しをしている様子を見ていたなら、旧知であろうことは察してくれるかもしれないが…
そも、セドリックの解答を聞いて、赤国の情勢をかなり熟知していることがベネットに知れただろう。 ベネットはともかく、他の軍人たちは緑国に返すことを危険と判断しないかとはらはらした。]
荷物だけで済んで、怪我しなくてよかったね
[メディにそう言いながら、さり気無く合図を送る 『銀髪 緑国民 置いて行く 駄目』]
(+62) 2011/07/03(Sun) 23時半頃
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え、一文無し?それは気の毒に。 おや、よく知ってるねにーちゃ…にーさん。
[声をかけてきた軍人らしからぬ男に、ふっと表情が緩んだ。>>+61]
ああ、元は緑と赤の騎士団がいたという話ですね。 私は……本当だと思っていますよ。裏付ける資料が出ていますし。
最近では捏造だ、なんて言われていますが。赤と緑の国が元は一つで手を取り合っていたなど、一般に知られてしまっては争いを望む者にとっては都合が悪いでしょうからね。……と。
[思わず本音を喋りすぎ、赤の軍人の目を気にして、口を噤んだ。
実際、男は軍人にならなければ、歴史家になりたかったのである。家の経済状況や、その他諸々の事情により、軍人の道を選ばざるをえなかっただけで。変装の際に歴史家を名乗るのも、昔得た知識を生かせるからだ]
(+63) 2011/07/03(Sun) 23時半頃
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[一つ大きく息を吸い、内心の動揺を隠す。]
姫様、此処は危険なんで中に入ってくれ。 先程副団長――ヴェスパタイン副団長もやられた。
今のところ気配はないが、いつまた来るかわからない。
[向こう、と公女は言ったが>>78、それが敵の方を指しているとは思わず、しかし何か記憶のどこかに引っかかるものを感じる。 しかしそれが何か思い出そうとしても、崇拝している公女が目の前に居るためにどこかまだ冷静になれないでいた。
押し付けられる形でペラジーの体を受け取れば、その開いたままだった瞳を閉じてやる。]
(79) 2011/07/04(Mon) 00時頃
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[『おっま さらっと ハードル あげてんじゃ ねーよ!』
…という合図を送りたかったが、生憎、その気持ちを充分に示せる合図は決めていなかった。ただ、若干ひきつった笑顔で通じただろうか。>>+62
もう一人、助ける対象がいるというのは流石に予想外だった。 三人で無事に、短時間で逃げる方法。そもそも、馬に三人で乗れるかという話で。]
いえ……命が助かっただけで充分だったと言えるでしょう。 心配してくれてどうもです、お嬢さん。
[何故か眉間を押さえながら答えた。]
(+64) 2011/07/04(Mon) 00時頃
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…そうか。
[キャンパスに広がるそれは、 空の青や平原の深緑といった色ばかりで。 あの時、あの平原で見た“赤”は無かった。]
俺も、嬉しいな。
[自分達が此処に在るのは、彼らのお陰でもあると。 一人じゃない、とそう言った衛生兵の言葉が頭に過る。]
(80) 2011/07/04(Mon) 00時頃
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