299 さよならバイバイ、じゃあ明日。
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[歌声の方へとぽよぽよ跳ねて、 それでも声を掛けてくれたのはソルフリッツィだった。 それはそうだ、跳ねては文字も記せない。]
「 モイスチャ 」
[微妙にスペル足らずでそう書いた。 馴染みの顔に、雨色ゼリーが嬉しそうにぷるんと揺れる。]
「 だれ ? 」
[手向けということは、また誰か死んだのだ。 そうかとソルフリッツィとモイスチュアを交互に眺めるように半透明のゼリーは左右に揺れて、少し寂し気にぴちゃんと水を弾いた。]
(118) 2019/10/09(Wed) 23時半頃
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─ 草屋にて、白い狐と鷲 ─ >>107>>108 [流々と美辞麗句を並べたてる白狐を、うさん臭いと思う向きもあろうが、鳥頭には知恵者の振る舞いとして目に映っている。故に、祈祷もその審美眼も確かなものとして、大鷲は狐に一目も二目も置いていた。
それゆえ、褒められると気分良さげに胸が反れたし、落ち着かなげに翼が動く。世辞の類だと思い至る様子はなかった。
この白い鳥は、大概にして 視野が狭い生き物だった。
よって、勢いこんで話しかけた狐がしっぽをぼっふぼふに膨らませていることにも気がついた様子はなかった。]
(119) 2019/10/10(Thu) 00時頃
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[そうして祈祷師に勝利祈願を依頼して、幾分しょんぼりとした白鷲は狐が違う。というのにキョトンとして顔を上げた>>109。]
ンむ? 違う?
……
[そうして、終いまでをきき届け、白い大鷲は嘴で赤い石を五つ狐に渡したのち、クククっと首を横に90度傾けた。]
(120) 2019/10/10(Thu) 00時頃
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祈祷師のいうことは難しい。 難しいが、それはええとアレだな?
たしか、ええと。 ジカとかいうヤツだな?
前にロゴスに聞いたのだ。
[>>109 実のところ、イナリがいう話をよくは理解していなさそうな顔で、しかして、うんうん。とわかっていそうに鳥は頷いた。]
そう、そう……だな? フヘン的価値が劣るわけではない…… というヤツ……だな?
[疑問形を連続しつつも、鳥は丸め込まれた。それに、祈祷師は胸の飾りを価値のあるものとして喜んで受け取ってくれた。それに一番気を取り直して、鳥はフフンと胸を反らした。
では、後日にな。と日取りの話に頷いて、忘れた目的をすっかり果たし終えた鳥は、白い狐を草屋から見送った。]
(121) 2019/10/10(Thu) 00時頃
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[ソランジュの粉屋の小屋には、ちんまりとした棚がある。 その棚の中には、幾つもの瓶が並んでいた。
その中には狐の好む朱とか、 葬儀屋のモイスチュアに渡すつもりだった顔料だとかも置いてある。 モイは、幾人かいるうちのお得意さまだった。 時折、顔料なんかを仕入れに来てくれる。>>0:86
そう、だから。 こうした時に店を巻き込まずに済んだのはさいわいだった。 すぐになくなったら、誰かがきっと困るだろうから]
(122) 2019/10/10(Thu) 00時頃
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[ばさり。
ロゴスが飛来したとき雨色ゼリーのソランジュは、 嬉しそうにぷるんと揺れて、ぽよんと跳ねた。 跳ねた拍子に抱えていた黒い小さな塊が転がって、 ころころとロゴスの方へと転がっていく。]
(123) 2019/10/10(Thu) 00時頃
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[───ぽん。と、軽快な音が響いた。
ぽん、ぽぽぽん。 ぽぽぽぽん。 いくつかの音と同時に、光が爆ぜる。 それらは空に打ちあがって、光の花を開かせた。 花火だ。
どうした仕組みか、ロゴスの熾火に触れたのか、 半透明ゼリーが大事に抱えていた黒い花火の塊は、 転がった先で、ぽんぽん爆ぜた。 事故ではあったのだろう。 少なくともソランジュの意図したものではない。
ロゴスには確かに頼まれていた。…いや。 大嵐と彼が口走ったということは、 もしかしたら勘違いだったのかも知れないけど。 少なくとも、半透明ゼリーはロゴスにこれを届けに来た。 届けるだけのつもりだったのだが。]
(124) 2019/10/10(Thu) 00時頃
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[黒い小さな花火の塊が、 ころりとソルフリッツィとモイスチュアの方へ転がった。 危ないと思ったのか、慌てたのか。 半透明ゼリーの体が跳ねて、黒い塊の上に覆いかぶさった。
ぽん。と、ソランジュの下の花火が爆ぜた。 それと一緒に半透明ゼリーも、ぽぽんと爆ぜた。
ぽん、ぽぽぽん。
雨色ゼリーは爆ぜて、 幾つもの小さなゼリーになって辺りへと散らばった。 花火はそれに構わず、ぽんぽんと上がっている。 まるでお祭りみたいだ。]
(125) 2019/10/10(Thu) 00時頃
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[黒い粉と黄色い粉。 捏ねて作った花火の作者は、作品を見ることがない。 ほんとうは、花火には虹虫の粉を混ぜるつもりだった。 あれを混ぜれば、花火はより一層華やかになっただろう。 でも、もうそれを試すこともない。
あちこちに散らばった半透明ゼリーの体は、 少しぷるると震えて、しなりと動きを止めた。
ぷるる、ぷるん。 一番大きな欠片が、こまったな。というように、 少し長めに震えていたけれど。
それでおしまい。 さよなら、バイバイ。またあした。 雨色の半透明ゼリーのソランジュは、 そうして震えることも文字を書くことも*なくなった。*]
(126) 2019/10/10(Thu) 00時頃
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